報道関係者各位 2016 年 11 月 8 日 仏クレルモンフェランプレスリリース意訳 コンパニー・ジェネラル・デ・ゼタブリスマン・ミシュラン 2016 年 9 月 30 日期末第 1~3 四半期業績 市場を上回るペースの販売量増加と、プロダクト・イノベーションの価値を フル活用した価格方針により、第 1~3 四半期の売上高は 155 億ユーロ 第 1~3 四半期の販売量は市場水準を上回り、1.4%増加しました。 o 第 3 四半期、乗用車・ライトトラック用およびトラック用タイヤの需要は成熟市場で横ばい からやや減少となりました。 o 新興市場における需要は、中国の乗用車・ライトトラック用タイヤ・セグメントにおける 持続的な力強さと、南米での急激な縮小が混在する状況でした。 o 特殊タイヤ市場は、農業用セグメントの減速、鉱山・建設機械用タイヤの直需市場需要の 落ち込み、および鉱山会社による在庫削減の継続等が見受けられました。 価格ミックスはマイナス 1.7%となり以下の要因により改善しました。 o ミシュランのテクノロジー・リーダーシップによる価値をフル活用できるように設定された価格 戦略の実行 o 顧客への新たな製品やサービス提供の成功 o 特に 17 インチ以上のプレミアムセグメントにおける販売量の 11%増加 売上高(百万ユーロ) 第 1~3 四半 第 3 四半期 2016 2015 増減率% 2016 期 2015 増減率% (百万ユ 乗用車・ライトトラック用 タイヤおよび関連販売事業 2,964 2,978 -0.5% 8,880 8,838 +0.5% トラック用タイヤおよび関連事業 1,533 1,607 -4.6% 4,440 4,675 -5.0% 682 725 -5.9% 2,151 2,294 -6.2% 5,179 5,310 -2.5% 15,471 15,806 -2.1% ーロ) 特殊製品事業 1 ミシュラングループ合計 1 鉱山・建設機械、農業機械、二輪車、航空機用タイヤ、ミシュラン・トラベル・パートナー(地図およびガイドブック、 ViaMichelin)およびミシュラン・ライフスタイル 1 2016 年ガイダンスを確認 今年度の最終四半期、市場は第 1~3 四半期に見られたトレンドに一致する強弱材料が混在した状 況が続くと予想されます。 このような市場環境下で、グループの価格戦略の持続的展開と原材料コストによるプラスの影響が 推計 5 億 5,000 万ユーロであることを考えると、価格ミックスおよび原材料コストによる影響は今 年度の営業利益を 1 億 5,000 万ユーロ超押し上げる見込みです。 通年では、ミシュランは世界市場を上回る販売量の成長、為替レート変動による影響を除外した場 合の通常業務による営業利益の増加、および 8 億ユーロを上回る構造的なフリーキャッシュフロー という目標を確認しています。 市場動向 乗用車・ライトトラック用タイヤ 2016 年度第 1~3 四半期 アフリカ/ インド/ 中東 (タイヤ本数ベース) 欧州* (ロシア、 CIS を含む) 欧州* (ロシア、 CIS を除く) 直需市場 +4% +5% +2% +5% -16% +8% +4% 市販市場 +1% +3% +1% +4% -4% +4% +2% 2016 年度第 3 四半期 前年同期比増減率(%) 欧州* (ロシア、 (ロシア、 (タイヤ本数ベース) CIS を含む) CIS を除く) 直需市場 +1% +0% +1% +12% -10% +9% +6% 市販市場 -0% +1% +1% +3% -2% +4% +1% 前年同期比増減率(%) 北米 欧州* 北米 アジア (インドを除く) アジア (インドを除く) 南米 南米 アフリカ/ インド/ 中東 *トルコを含む 2016 年第 1~3 四半期の世界の直需・市販の乗用車・ライトトラック用タイヤ市場はタイヤ販売 本数ベースで 2%伸びました。 2 合計 合計 直需市場 o ロシアおよび独立国家共同体(CIS)を除く欧州の需要は、南部の国々の成長に牽引されて依 然として活況です。東欧では急激な縮小が続き、10%減少しました。 o 北米市場は登録状況に沿って、力強い増加の後、横ばいとなりました。 o 中国は、政府のコンパクトカー購入奨励と SUV モデルの人気に後押しされて、11%の力強い 増加となりました。需要は日本で 2%、韓国で 8%、ASEAN 諸国で 3%減少しました。 o 南米では、第 3 四半期にアルゼンチンが回復し、ブラジルの下落ペースが弱まったにもかか わらず、さらに急激に落ち込みました。 市販市場 o 四半期中の成熟圏における需要の冷え込みは、(i)北米および欧州の冬用タイヤ・セグメン トでバイヤーが慎重になっていること、(ii)低価格の輸入品が伸びたこと、によるものです。 o インドを除くアジアでは、2016 年の経済予測に沿って第 1~3 四半期にわたって中国の力 強い成長が続きました(8%増)。その他の地域の需要は、アセアン諸国の着実な増加や日 本の 2%減少等、入り混じった状況でした。 o 南米の縮小は、ブラジルの不況下での需要の継続的な落ち込み(第 1~3 四半期で 4%減) を反映したものです。第 3 四半期、アルゼンチンでは輸入割当が引き上げられました。プレ ミアム・セグメントでは堅実な回復が見られました。 3 トラック用タイヤ(ラジアルおよびバイアスタイヤ) 2016 年度第 1~3 四半期 欧州* 前年同期比増減率(%) 欧州* (ロシア、 (ロシア、 (タイヤ本数ベース) CIS を含む) CIS を除く) 北米 アジア (インドを除く) 南米 アフリカ/ インド/ 中東 合計 直需市場 +4% +4% -16% +1% -21% +8% -1% 市販市場 +4% +4% +2% -5% -0% -1% -2% 北米 アジア (インドを除く) 南米 2016 年度第 3 四半期 欧州* 前年同期比増減率(%) 欧州* (ロシア、 (ロシア、 (タイヤ本数ベース) CIS を含む) CIS を除く) アフリカ/ インド/ 合計 中東 直需市場 -0% -1% -21% +2% -6% -5% -3% 市販市場 +3% +1% -7% -4% +0% -1% -3% *トルコを含む 2016 年第 1~3 四半期の新品の直需・市販のトラック用タイヤ市場の世界的な需要は、タイヤ販 売本数ベースで 2%落ち込みました。特に欧州ではリトレッド市場も後退しました。 直需市場 o 西欧市場では 4%の持続成長となり、東欧では 3%回復しました。 o 北米市場では予想通り、地元のトラック車両買い替えの影響を受けました。 o 需要はインドでは 12%急増し、中国では 3%の伸びとやや横ばいでした。 o ブラジル市場は厳しい経済状況が続いており、21%急落しました。 市販市場 o 第 1~3 四半期、西欧市場はキロメートル当たりの輸送トン数の増加、およびリトレッド需要 を奪っている低下価格輸入品の人気に牽引されて 4%伸びました。力強い回復がロシア(第 1 ~3 四半期で 11%増)およびウクライナで見られました。 o 北米市場は第 3 四半期に 7%落ち込みました。これは、中国からのタイヤ輸入に新たな関税 が導入されるのに先立つ上半期の駆け込み購入後需要が冷え込んだことによるものです。 o 中国では、景気不振の中でトラック業者の競争激化が続いていることから、縮小し続けまし た(第 1~3 四半期で 6%減、第 3 四半期は 4%減)。 o ブラジルの需要は底を打ち、最低値から 9 か月間で 1%上昇しました。 4 特殊タイヤ 鉱山・建設機械用タイヤ:鉱山用タイヤ市場は事業者が在庫をさらに削減する一方で生産は 横ばいに留まったことから、3 年連続で急落しました。この落ち込みは年末までには緩和さ れると思われます。直需市場は需要の低迷から成熟圏で落ち込みました。中国市場も 2015 年の著しい下落の後で今年は冷え込んでいます。ディーラーが慎重になっていることがイン フラ向けおよび砕石向けタイヤの需要を圧迫しており、期間中落ち込みました。 農業機械用タイヤ:2015 年の急落以後、成熟圏の直需市場は小型トラクターの需要に牽引さ れて第 1~3 四半期全体ではやや回復しました。しかしながら、第 3 四半期は急落しました。 市販市場は成熟地域では農業製品の低価格に引きずられて全般的に後退しました。 二輪車用タイヤ:モーターサイクル用タイヤ市場は欧州ではディーラーの購入増加によって 4 年連続で伸びました。需要は北米では著しく縮小しましたが、新興市場では全般的に上昇 傾向が続きました。 航空機用タイヤ:商用機セグメントの需要は、旅客輸送の増加に牽引されて引き続き成長しま した。 ミシュラングループ売上高 連結売上高 (百万ユーロおよび%) 2016 年度第 3 四半期 2016 年度第 1~3 四半期 5,179 15,471 前年同期比増減(%) 前年同期比増減(%) 売上高 増減合計 -131 -2.5% -335 -2.1% その内販売量* -50 -0.9% +217 +1.4% 価格効果とミックス効果 * -51 -1.0% -275 -1.7% 為替による効果 -67 -1.3% -363 -2.3% 連結範囲の変更 +38 +0.5% +86 +0.5% *重量トンベースの販売量 2016 年第 1~3 四半期の売上高は、以下の要因の影響を合わせ、前年同期比 2.1%減の合計 154 億 7,100 万ユーロとなりました。 第 1~3 四半期の販売量の 1.4%の増加は市場水準を上回りました。しかしながら、欧州では第 3 四半期は価格競争が極めて激しい環境下で、推進力は減速しました。 5 価格ミックスの影響により売上高が 1.7%引き下げられましたが、これは、ミシュランブランド および当社のテクノロジー・リーダーシップの価値をフル活用できるよう設計された価格戦略に より上半期に改善したことを反映しています。全体で 2 億 5,800 万ユーロのマイナスの価格効果 の半分は価格連動制の適用によるものであり、1,700 万ユーロのマイナスのミックス効果はミシ ュランブランドのプレミアム戦略の成功が、ブランドミックス、直需・市販販売の相対的成長率、 および建設機械用タイヤ事業の縮小により相殺されたことを反映しています。ミックス効果は第 3 四半期にはプレミアム・セグメントの堅実な業績、および乗用車のブランドミックスとグループ のその他事業のミックスの改善によりさらに有利に働きました。2.3%のマイナスの為替効果は、 グループの主要事業通貨に対してユーロが上昇したことに よるものです。ドイツの卸売業者 Meyer Lissendorf、英国のタイヤ・ネット通販大手の Blackcircles、欧州の No.1 オンライン・レ ストラン予約サービスの BookaTable の連結により 0.5%の増加がありました。 6 セグメント別の売上高 乗用車・ライトトラック用タイヤおよび関連販売事業 2016 年第 1~3 四半期、マイナスの為替効果を考慮して、乗用車・ライトトラック用タイヤおよび 関連販売事業の売上高は、前年同期の 88 億 3,800 万ユーロから 0.5%増加して 88 億 8,000 万ユー ロとなりました。 o 欧州における価格圧力によって第 3 四半期に成長が軟化したにもかかわらず、第 1~3 四半期の 販売量は 2.5%増加して終了しました。全体では、ミシュランは直需市場セグメント、18 インチ 以上の大型セグメントおよびすべての新興地域でポジションを改善しました。 o 価格効果は直需市場セグメントにおける原材料価格連動制およびグループの価格方針の影響を反 映しました。 o ミシュランブランドの 18 インチ以上セグメントにおける成長がバリューライン、直需市場セグ メントおよび新興市場の販売量増加によるあまり好ましくない影響を相殺する一助となって、ミ ックス効果は引き続きプラスでした。 トラック用タイヤおよび関連販売事業 マイナスの為替効果を考慮して、トラック用タイヤおよび関連販売事業の売上高は、前年同期の 46 億 7,500 万ユーロから 5.0%減少して、44 億 4,000 万ユーロとなりました。 o 第 1~3 四半期のトラック用タイヤの販売量は極めて堅調で、世界市場が 2%縮小した中で 0.3% 上昇しました。これはミシュランブランドのプレミアム・セグメントにおける回復力と、新興市場 と北米で導入された新たな BFGoodirch および中間ラインナップの成功のおかげです。 o マイナスの価格効果は主に北米で実施された価格調整、および原材料価格連動制の適用に対応する ものです。 特殊製品事業 2016 年第 1~3 四半期の特殊製品事業による売上高は、前年同期の 22 億 9,400 万ユーロから 6.2%減少 して 21 億 5,100 万ユーロとなりました。この減少は、ややプラスとなった為替効果、原材料価格連動制 による価格調整、および販売量の 2.3%の減少をもたらした需要の冷え込みの影響を反映しています。 o 鉱山・建設機械用タイヤ:原材料価格連動制のマイナスの影響および販売量の減少を反映して売上 高は落ち込みました。 7 o 農業機械用タイヤ:価格引下げおよびマイナスの為替効果から売上高は縮小しましたが、一方で、 販売量は堅調でした。 o 二輪車用タイヤ:販売量の増加が地理的ミックスおよび為替効果の不利な影響を相殺し、日常移動用 (通勤・通学)セグメントおよび新興市場に牽引されて当期中売上高は伸びました。 o 航空機用タイヤ:販売量増加を背景に売上高は増加しました。 2016 年度第 3 四半期の業績ハイライト メキシコに新たなプレミアム乗用車用タイヤ工場を建設(7 月 4 日) Boeing の子会社 Aviall と戦略的業務提携契約を締結(7 月 2 日) ミシュランの株式買戻しプログラムを継続(8 月 1 日) 自転車・モーターサイクル用タイヤメーカーの Levorin 買収によりブラジルにおけるミシュランの 存在感を強化(8 月 26 日) 中国で MICHELIN X GUARD トラック用タイヤ発売(8 月 31 日) フォーミュラ E 2016/2017 – 最新の MICHELIN Pilot Sport EV2 タイヤがプレシーズン試験に 合格(9 月 12 日) 新たな社員持ち株制度(9 月 15 日) ミシュラン・イノベーションの中核である新たな研究開発キャンパス落成(9 月 16 日) 鉱山事業者の要望に革新的な MICHELIN XDR3 ダンプトラック用タイヤで対応(9 月 16 日) Engie がミシュランと共に欧州の燃料電池メーカーSymbio FCell に投資(9 月 19 日) ミシュランガイド上海の発表(9 月 21 日) 走行開始から終了までのあらゆるコンディションにおける安全設計の新たな MICHELIN CrossClimate+発表(10 月 1 日) あらゆる面で性能が抜きんでた MICHELIN Pilot Sport4 S の発表(10 月 1 日) 8
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