こどものよくある病気 くる病 ビタミンD欠乏症

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江副クリニック 筑紫郡那珂川町 内科(消化器科・呼吸器科・循環器科) 小児科 眼科 の『江副クリニック』 http://www.ezoe-cl.jp/
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くる病 ビタミンD欠乏症
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くる病のポイント
●くる病はどんな病気か?
くる病とは、成長期(骨の発育期)の小児でカルシウムが骨に沈着せず、軟らかい
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子供のよくある病気
骨様組織が増加している状態をいいます。 多くの場合、骨の成長障害および骨格
や軟骨部の変形を伴います。 原因はビタミンD欠乏、ビタミンDの合成障害、ビ
タミンD受容体の異常、リンの不足、腎尿細管障害などさまざまです。
溶連菌感染症
女性の病気
●くる病の症状 検査 O脚、肋骨のこぶ(肋骨念珠(ろっこつねんじゅ))、肋骨の
前方突出(鳩胸(はとむね))、低身長などを示します。骨X線検 査では、主に成長
が盛んな膝(ひざ)、手関節のX線像が診断に役立ちます。
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●くる病の種類
①ビタミンD欠乏性くる病
ビタミンDは皮膚が紫外線の照射を受けて、コレステロールから生合成されます。
しかし、乳児ではそれだけでは不十分なため、 食物からの摂取が必要で、とくに
極小未熟児ではビタミンD欠乏になりやすいことが知られています。また、アト
ピー性皮膚 炎があるために著しい制限食を続けた場合にも、くる病になることが
あります。
ビタミンDは、肝臓や腎臓で代謝されて活性体となるため、肝障害や抗けいれん薬
摂取時、あるいは腎臓の病気では食 事性の欠乏がなくてもくる病を発症すること
があります。 治療には、腎結石に注意しながら活性型ビタミンDを用います。
②ビタミンD依存性くる病
ビタミンD依存性くる病には、型と型の2つの病型が知られています。型の原因は
ビタミンDを活性化する酵素の異常であり、 活性型ビタミンDが産生されないた
めに起こります。一方、型の原因はビタミンD受容体の異常です。 いずれも発症
年齢、臨床症状とも類似しており、2歳未満で低カルシウム血症と骨のくる病性変
化を起こします。見分け 方としては、型において禿頭(そくとう)を高頻度に認める
ことなどがあります。 治療は、活性型ビタミンD製剤の投与ですが、型の場合、
治療困難な場合が少なくありません。
③低リン血症性ビタミンD抵抗性くる病
腎臓でのリンの再吸収および腸管でのリンの吸収障害の結果、著しい低リン血症と
過リン酸尿、くる病を起こす病気です。一般に伴性(はんせい)優性遺伝形式をとり
ますが、散発例も少なくなく、未熟児くる病、腎性くる病を除けば、日本で最も発
生頻度の高いくる病です。 低リン血症などは生後早期には認めないことがあり、
多くは生後1年ころに四肢の変形、歩行異常、歩行遅延、低身長などにより発見さ
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れます。 治療は、経口リン製剤および活性型ビタミンDの投与です。
ビタミンD欠乏症
●ビタミンD欠乏症の特徴
ビタミンDが不足すると、血液中のカルシウムやリンの濃度が低下します。これら
のミネラルの吸収にビタミンDが必要だからです。 体はビタミンD不足を補おうと
詳細説明 するため、血液中のカルシウム濃度を増やす副甲状腺ホルモンの濃度が上昇するこ
とがあります。 ビタミンDが不足すると、健康的な骨を維持するのに必要なカルシ
ウムとリンが十分でなくなるため、子供の場合はくる病、大 人の場合は骨軟化症
という骨の病気になります。
ビタミンD欠乏症は、食物から摂取するビタミンDの不足や、太陽の光を十分に浴
びないことが原因で起こります。ビタミンD不 足の妊婦は骨軟化症になり、新生児
はくる病になるリスクが高くなります。母乳に含まれるビタミンDの量は多くはな
いため、 十分な日光浴をせず母乳で育った乳児はくる病になることがあり、その
場合はサプリメントで補う必要があります。ビタミンD不 足は高齢者にも起こりま
す。日光にあたっても、肌でつくられるビタミンDの量が少ないからです。また、
高齢者は屋内で過ご す時間が長くなりがちで、食事でもビタミンDが不足がちにな
ります(強化乳製品の摂取量が若い人より少ないため)。 腎臓病や肝臓病がある
場合は、ビタミンDを利用可能な型に変換できないため、骨軟化症のリスクが高く
なります。 吸収不良障害や特定の抗けいれん薬の使用は、ビタミンD欠乏症のリス
クを高めます。体がビタミンDを正常に代謝できな いために起こる、遺伝型のくる
病もごくまれにあります。
●ビタミン欠乏症の症状 治療
乳児のくる病の最初の徴候は、カルシウム濃度が低いことによる筋肉のけいれんで
す(ただし、けいれんはどの年齢でも起こります)。座ったりはいはいができるよ
うになるのが遅れ、幽泉門と呼ばれる頭蓋骨の間のスペースが閉じるのが遅れま
す。1?4歳の子供では、骨の成長に異常が生じ、脊椎が異常な形に曲がったり、O
脚やX脚になったりします。こうした子供は、歩けるようになるのが遅れます。年
長児や思春期の子供の場合は、歩くと痛みが生じます。骨盤の骨が平らになり、思
春期の女児では産道が狭くなります。大人の場合は、骨、特に脊椎、骨盤、脚が弱
くなります。また、このような部位はさわると痛み、骨折することもあります。
くる病や骨軟化症は、症状、X線検査による骨の状態、血液中のビタミンD副産物
の濃度が低いことに基づいて診断します。 治療では、ビタミンDとカルシウムのサ
プリメントを毎日経口で摂取します。慢性的な肝臓または腎疾患がある場合には、
特別に調剤されたビタミンDサプリメントが必要になります。
ビタミンD過剰症
数カ月にわたって大量のビタミンDを毎日摂取すると、有害作用が出て、血液中の
カルシウム濃度が高くなる高カルシウム血症(ミネラルと電解質: 高カルシウム血症
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を参照)になります。 初期症状として、食欲減退、吐き気、嘔吐が生じ、続いて過
度ののどの渇き、筋力低下、神経過敏、高血圧が起こります。カルシウム濃度が高
いため、カルシウムが体中の臓器、特に腎臓、血管、肺、心臓にたまります。腎臓
は永久的な損傷を受け、機能不全を起こすこともあります。その結果、排尿量が増
え、タンパク質が尿中に漏出し、血液中の尿素(老廃物)濃度が上昇します。これ
を受けて、腎不全になることがあります。 ビタミンD過剰症は普通は、ビタミンD
を多量に摂取している人が血液検査を受け、カルシウム濃度が高いことが発見され
る と診断されます。診断は、血液中のビタミンD濃度を測定して確定します。治療
として、まずビタミンDサプリメントを中止し、 続いて低カルシウム濃度の食事を
しばらく続けて、体内の高カルシウム濃度の影響を相殺し、骨からのカルシウム放
出を抑 える薬を服用します。
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くる病 ビタミンD欠乏症の診断と治療のポイントを説明します
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