これで完璧!!収支計算

これで完璧!!収支計算
♪ よげ、くんでぐ ねでば すっつあ∼
2006/11/9
1
農業所得の収支計算の流れ
①収入・経費等の書類の保管
②書類の集計(整理表等の活用)
③収支計算書への転記・作成
④確定申告書の作成
⑤税務署または市役所へ提出
2006/11/9
2
今から始めること
1.書類等の保存
・収入金額に係るもの・・・明細書、領収書、通帳等
・必要経費に係るもの・・・領収書、納付書、通帳等
※農業の必要経費として計上する経費の証拠書類は必ず保存し
ておいてください。
※書類の保存期間は、書類により5年間の保存が必要なものと、7
年間の保存が必要なものがあるが、混乱を避けるためにも、全書
類とも7年間は保存しておいてください。
2.取引等の記録
取引ごと、もしくは1ヶ月単位で整理表等に取引の内
容を記録しておいてください。
2006/11/9
3
収入金額とは・・・
z
農協、市場、業者等に出荷したもの
⇒実際に販売した価額で計算します。
z
家事消費、事業消費
⇒消費した時の価額で評価します。(原則)
※家事消費とは・・・
家族で食べたもの、親族等に無償であげたもの
※事業消費とは・・・
事業を経営するうえで雇い人にあげたもの(現物支給)や、種苗用として
消費したもの等
z
雑収入
⇒受け取るべき金額で計算します。
※雑収入とは・・・
受取共済金、出荷奨励金、農作業受託料、補助金等
2006/11/9
4
必要経費とは・・・(1)
z
z
z
z
z
z
z
z
z
雇人費・・・農作業に従事した雇人の給料等
小作料、賃借料・・・農業用の土地・機械の賃借料、共同施
設等の使用料
減価償却費・・・農業用の施設、トラック等の償却費
利子割引料・・・農業用に借り入れた資金の支払利息等
租税公課・・・固定資産税、自動車税、組合費、水利費等
種苗費・・・種子、苗木購入費等
素畜費・・・子牛、ひな等の取得費、種付料等
肥料費・・・化学肥料、堆肥等の購入費等
飼料費・・・飼料の購入費等
2006/11/9
5
必要経費とは・・・(2)
z
z
z
z
z
z
z
z
z
z
農具費・・・購入価額が10万円未満の農具代等
農薬費・・・農薬の購入費、共同防除の負担金等
諸材料費・・・ビニール、支柱等の購入費
修繕費・・・農業用施設、農機具、トラック等の修理代
動力光熱費・・・農業に使用した水道、電気、軽油、ガソリン
代等の燃料費
作業用衣料費・・・農作業に必要な衣類、靴等の購入費
農業共済掛金・・・水稲、果樹等の共済掛金、農業用資産に
対する共済掛金等
荷造運賃手数料・・・農協、市場手数料等
土地改良費・・・土地改良費、客土費等
雑費・・・上記以外の費用で農業経営上必要な費用
2006/11/9
6
減価償却資産とは・・・
z
z
z
z
建物、機械、車両などの資産は、時の経過とともに価値が
減少していきます。
この資産を取得するために要した費用は、支出したときに
全額経費になるものではありません。
減価償却とは、この資産を取得するために要した費用を
一定の方法によって、耐用年数(法定されています)に従
い、各年分の必要経費としてしていく手続きです。
使用可能期間が1年未満のもの又は取得費用が10万円
未満のものは、農具費として購入した年に全額必要経費
に計上できます。
2006/11/9
7
減価償却の方法
定額法
一括償却(選択式)
取得価額
10万円以上
10万円以上20万円未満
償却年数
耐用年数(法定)
3年間の均等償却
取得価額×0.9(注1)
×償却率(注2)×月数/12
計算方法 購入・廃棄した年は、使用月数で按
分計算します。
取得価額÷3
取得価額の95%に達するまで償却
することが出来ます。
(注1) 生物等は異なります。
(注2)1年間の償却割合で、耐用年数に応じて定めらています。(別表参照)
(注3)中古で購入した資産は耐用年数が異なりますのでご注意ください。
2006/11/9
8
主な資産の耐用年数と償却率
トラクター
田植え機
コンバイン
スピ−ドスプレヤー
大型乾燥機
籾摺り機
パイプハウス
軽自動車、ダンプ式貨物自動車
普通自動車
除雪機
2006/11/9
耐用年数
8年
5年
5年
5年
8年
8年
10年
4年
5年
4年
償却率
0.125
0.200
0.200
0.200
0.125
0.125
0.100
0.250
0.200
0.250
9
業務上の経費と家事関連費
z
所得の計算上、家事費と家事関連費は必要経費
には計上できません。
区
分
内
容
原則的扱い
支
z売上原価
業務上の経費 z収入を得るために直接要した費用
出
z所得を生ずべき業務について生じた費用等
家事関連費
z居宅兼店舗に係る家賃、修繕費、税金等
費
z事業・家事共用の水道光熱費等
用
z自己又は家族の生活費等
家 事 費
必要経費に
なります
z住宅に係る家賃、修繕費、税金等
必要経費に
なりません
z家事上の水道光熱費等
2006/11/9
10
租税公課とは・・・
z
z
z
z
z
固定資産税・・・農業専用部分に限られます。
※送付されている課税明細書の課税標準額を合計し、1.4%
を乗じて算出します。
不動産取得税
自動車税・・・農業以外にも利用する場合は、使用時間・距離等
に基づいて明確な区分と割合を算出してください。
水利費
農業共同組合費
※所得税、住民税、国民健康保険税、国民年金等は必要
経費に算入できません。
2006/11/9
11
整理表等の利用について
月 日
科
記
号
目
内
容
金
収 入
(記載
例)
販売先(収入)/支払先(経費)
額
支出(経費)
氏名・住所
3
21
ヰ
軽トラ車検
80,200
4
20
チ
ビニール代
256,420
5
3
A
雇人費
24,000
つがーる・木造若緑61−1
6
20
ヘ
畦刈機
85,000
(株)のうきうり
6
30
雑
カントリー精算金
7
3
ニ
尿素
7
21
西瓜
1,546,500
××中央青果
8
10
メロン
2,356,450
△△中央青果
10
20
つがるロマン
1,865,420
JA×××
2006/11/9
○○○自工
JA×××
JA×××
56,780
56,200
JA×××
12
収支内訳書の作成
住 所
(提出先)
つ が る 市 長
印 氏 名
平成18年 月 日提出
科 目
金 額 (円) 農 営 不
販 売 ・ 売 上 金 額 、 賃 貸料 ①
z
z
z
整理表から、項目ごと
に集計していく。
(該当する記号の箇所
へ転記します。)
裏面に明細を記載する
ものは、整理表に記載
したものをそのまま転
記する。
計算に誤りがないか、
再度確認する。
収
入
金
額
②
○○
○○
事
消
費
○
名義書換料・その他 ⑤
○
小計( ①+②+ ③+④+ ⑤) ⑥
の
金 額 (円) 農 営 不
チ
○
リ
○○○
動 力 光 熱 費
ヌ
○○
旅 費 交 通 費
ル
○
ヲ
○
繕
通
費
信
費
科 ○○○
公 告 宣 伝 費
ワ
○
○
接 待 交 際 費
カ
○
期末 ⑧
○
損 害 保 険 料
ヨ
○○○
小計(⑥−⑦+⑧) ⑨
○
消
費
タ
○
福 利 厚 生 費
レ
○
農 産 物 棚 卸 高
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
差 引 金 額 ( ⑨− ⑭) ⑮
○
給料 賃金 ・雇 人費 A
○
小 作 料 ・ 賃借 料・ 外注 工賃 B
減
価
貸
地
償
却
倒
代
費
金
家
賃
の
他
の
経
租
税
公
課
耗
品
小 作 料 ・
外 注
減 価 償
貸
地
倒
代
作 業 用 衣 料 費 ソ
○
農 業 共 済 掛 金 ツ
○
荷造運賃手数料 ネ
○○
種
苗
○
肥
料
農
具
土 地 改 良 費
ナ
利子割引料・
租
ラ
ム
○○
税
農 薬 ・ 衛
ウ
諸
材
C
○○○
ヰ
○○○
D
○○○
費 小 計 ( イ∼ ヰま での 計) G
○○○
動 力 光
○○
旅 費 交
雑
費
修
繕
経 費 計 ( A∼ Gま での 計) ⑯
○○○
○ ○ ○ 専従者控 除前 の所 得( ⑮− ⑯) ⑰
○○○
イ
○○○
⑱
○○○
公 告 宣
所 得 金 額 ( ⑰− ⑱) ⑲
○○○
接 待 交
E
利 子 割 引 料 ・ 借 入 金 利子 F
そ
経
他
○○ ○
○
○
の
○
○
費
○○
経
○○
※営業等
箇所で、自
出して下さ
※各所得に
給料賃金
期首 ⑦
売 期 首 商 品 棚 卸 高
仕 入 金 額
上
小 計 ( ⑩ + ⑪ )
原
期 末 棚 卸 高
価 差引原価(⑫−⑬)
経
費
科 目
そ
諸 材 料 費
修
礼金・権利金更新料 ④
費
2006/11/9
○○○
雑収入・ その 他の収入 ③
家
電 話 番 号
(自 月 日 至 月 日)
種
苗
費
ロ
○
素
畜
費
ハ
○
肥
料
費
ニ
○
飼
料
費
ホ
○
農
具
費
ヘ
○
農 薬 ・ 衛 生 費 ト
○
専
従
者
控
除
通
※記入上の注意
消
1.この収支内訳書は市に申告している方で、事業所得のある方に提出していただくもので
信
耗
福 利 厚
あり、青色申告等税務署で確定申告をする方は、提出不要です。
2.特殊な経費がある場合は、空欄に経費科目を設け記入してください。
荷 造 運 賃
土 地 改
3.不明な点がありましたら、つがる市役所税務課までご連絡下さい。
本 庁 電話42−2111 (内線)212、215、216 ※必要経費
13