平成26年度卒業論文 題目:パーティクルフィルタを用いたウェブカメラからの移動人物の追跡 氏名:早田 喬平 電子技術の発展により,カメラの小型化,低コスト化が進展し,車に多くのカメラが搭載 され始めている.こうした車載カメラのシステムは,単に視覚情報を提供して危険な情報を ドライバに提供するのにとどまらない.画像認識技術と組み合わせて危険が迫っているこ とを運転者に警告する,危険を回避できないと車自身が判断した場合にはブレーキ操作を 自動で行うなど,車そのものを制御するところまで進化している.しかし,どんなに技術が 進化しても車単独で安全性を向上させることには限界がある.交通事故の原因の中で追突 事故に次いで多い出会い頭の事故などは,車単独の安全支援技術で防ぐことは難しい.この ような事故を未然に防ぐためには,路車間通信,車々間通信などを利用したインフラと協調 するシステムの開発が重要となる.そこでも必要となってくるのは画像認識技術である. 本論文では,交差点等にカメラを設置することを前提とし,カメラが得た情報を交差点な どに設置した装置間や車両間の通信により,道路情報を車両に送るシステムの開発を最終 目標とする.その前段階の研究としてビデオカメラから得られる画像情報を解析し,人物検 出・追跡をリアルタイムで行うシステムを構築する.画像情報の取得は USB カメラを用い る.実験では,屋内で固定した Web カメラを用い,一人の人物の検出・追跡,一人の人物の 検出・追跡でオクルージョンが生じた場合,一人の人物の検出・追跡で複数の人物によるオ クルージョンが生じた場合の 3 通りの異なる状況における 1 人の人物の検出・追跡を行い, その有用性の検討を行う. 実験結果
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