日刊スポーツ印刷社 デジタル 入稿ガイド NIKKAN SPORTS PRINTING CO.,LTD はじめに この「デジタル入稿ガイド CS」では、Illustrator と InDesign の 「CS」から「CS6」までのバージョンで作成した原稿を、弊社の 環境で安全に出力するための手順や注意点などを掲載しておりま す。 また、本書は大きく分けて、以下のふたつの構成で成り立ってお り、状況に応じてそれぞれを使い分けることで、効率の良い作業 を行えるよう考慮しております。 「入稿・入稿前に」 データ保存前と保存時の簡易チェックリストを掲載しており、こ ちらが本書のメーンページとなります。 弊社の環境を熟知し、かつ Illustrator や InDesign の操作に精通 されている方には、 「入稿・入稿前に」のチェックを行っていた だくことで、出力時のトラブルを未然に防ぐことができると考え ております。 また『技術的なことはわからない』といった方でも、このチェッ クを行っていただくことで、出力に必要不可欠な最低限の条件を クリアしたデータを作成することができると考えております。入 稿前の最終チェックとしてご使用ください。 「出力環境」〜「InDesign」 弊社の出力環境、入稿データ作成時の注意点、アプリケーション ごとの操作方法を掲載しています。 「入稿・入稿前に」のチェックにおいて、操作方法がわからない 場合はこちらで詳細を確認できます。 また、弊社の出力環境における独自のルールや対処方法なども掲 載しております。弊社の出力環境を理解してもらう上で、ご一読 いただければ幸いです。 なお、「日刊スポーツ印刷社・デジタル入稿ガイド CS」では Adobe CS3 のインターフェースを基に作成しております。本書 の記述で、画面や機能の名称が CS・CS2・CS4・CS5・CS6 と若干異なるケースもありますが、ご了承ください。 CONTENTS 入稿・入稿前に ◆ Illustrator 保存前の確認 4 ◆ Illustrator の保存設定 5 ◆ InDesign PDF/X-1a 書き出し前の確認 6 ◆ InDesign の PDF/X-1a 書き出し設定 6 ◆ RIP の仕様 8 ◆ドキュメントの制限 8 ◆原稿のサイズ 9 ◆その他 9 出力環境 Photoshop ◆カラー設定 10 ◆カラーモード 10 ◆解像度 10 ◆保存形式 11 ◆制作時の注意 11 ◆カラー設定 12 ◆新規ドキュメントの設定 12 ◆フォント 13 ◆スポットカラー 14 ◆配置画像 15 ◆パターン・ブラシ・複雑なパス 15 ◆エンベロープ 16 ◆トンボ 16 ◆保存 16 ◆ PDF/X-1a 18 ◆カラー設定 18 ◆制作時の注意 19 ◆プリフライト 20 ◆ PDF 書き出し 21 Illustrator InDesign 【4】 入稿・入稿前に 入稿・入稿前に 1 3 ◆ Illustrator 保存前の確認 書類のカラーモードはCMYKですか? OK フォントはアウトライン化 しましたか? 12 ページへ 2 未更新テキストは ありませんか? グレーアウトなら OK 13 ページへ 空欄なら OK 13 ページへ 4 スポットカラーは使用厳禁 特色オブジェクト なし OK 5 画像は埋め込み ましたか? OK 14 ページへ 15 ページへ 【5】 ◆ Illustrator の保存設定 ○『保存 (別名で保存)』、 フォーマットは 『Illustrator EPS』 1 作成バージョンですか? グレーアウト チェックなし 2 レベル2 16 ページへ グレーアウト or 以下の設定になっていますか? EPS1 ファイルが完成。こちらを入稿してください 入稿・入稿前に 入稿・入稿前に 【6】 入稿・入稿前に 入稿・入稿前に ◆ InDesign PDF/X-1a 書き出し前の確認 ○「ファイル」 メニューから 『プリフライト』 を選択します ※InDesignCS4以降は「ファイル」→「パッケージ」を選択してください 1 警告マークは 付いていませんか? 概要 “ フォント”および“ リンクと画像 ”箇所に OK NG ! が無ければ OK 20 ページへ “0特色インキ”に なっていますか? ◆ InDesign の PDF/X-1a 書き出し設定 ○「ファイル」 メニューから 『書き出し』、 フォーマットは 『Adobe PDF』 ※InDesign CS5以降は 『書き出し』、 フォーマットは 『Adobe PDF(プリント)』 を選択してください 1 PDF/X-1a 一般 見開きの場合は チェック オプションは すべてチェックなし 21 ページへ ページ設定 すべて:見開きページのないフルカラー or フルモノクロ 範囲: 上記以外。カラーページ/モノクロページ/見開きページ それぞれに対応したページ範囲を入力 【7】 2 圧縮 ダウンサンプルしない なし ダウンサンプルしない なし 21 ページへ 3 両方チェック 色分解 4 ダウンサンプルしない CCITT グループ4 CS CS には、 『色分解』画面はありません。 『詳細』画面にて『オーバープリント処理』のチェックを外してください オーバープリント処理: チェックなし 詳細 高解像度 スプレッドオーバーライドを無視: チェックあり PDF/X-1a が完成。こちらを入稿して下さい 入稿・入稿前に 入稿・入稿前に 【8】 出力環境 ◆ RIP の仕様 ◇出力解像度..........1200dpi ◇出 力 線 数..........120 線 出力環境 ◆ドキュメントの制限 【オーバープリント】 ○設定していても破棄されますので、使用しないでください。 ○ K100%のオブジェクトはアプリケーションの設定を無視して、すべてスミノセ aa a になるように RIP 側で設定されています。 【ノックアウト処理の方法】 K100%のオブジェクトをノックアウトで 処理する場合は ①白いオブジェクトを下に重ねる ② K99%で作成する いずれかの方法で対処します。 K99%で作成する 白いオブジェクトを重ねる 【トラッピング】 ○トラッピングは使用しないでください。 【ハーフトーンスクリーン】 ○設定していても破棄されますので、使用しないでください。 ○デザイン上の理由で出力環境と違う網形状、角度、線数を希望する場合は、二階 調 TIFF での素材作成をお願いします。 【トランスファ関数】 ○設定していても破棄されますので、使用しないでください。 【スポットカラー】 ○ドキュメントにスポットカラー(特色)が使用されていると、予期せぬ結果で出 力される場合があるため、使用しないでください。 ○特色での印刷をご希望の場合は、特色の色部分を C 版・スミ部分を K 版で作成 してください。また、この場合 M・Y 版は破棄されるため、使用しないでください。 【9】 出力環境 ◆原稿のサイズ ◇ Illustrator の寸法変更はトラブルの原因となるため、サイズは規定の値に収まるよ うお願いします。特別な理由がない限り広告の寸法変更は行いません。 ◇規定のサイズに収まらない場合、弊社で寸法変更を行う場合がございます。 ◇囲み罫がない原稿は、トンボを付けて原稿のサイズがわかるようにしてください。 ※Illustrator の場合はトリムマークでトンボを作成してください。(16 ページ参照) ◇罫線のサイズは 0.25pt 以上で作成してください。 段数 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 広告サイズ換算表 ブランケット版 32.30 ㎜ ( 15) 66.76 ㎜ ( 31) 101.22 ㎜ ( 47) 135.68 ㎜ ( 63) 170.13 ㎜ ( 79) 204.59 ㎜ ( 95) 239.05 ㎜ (111) 273.51 ㎜ (127) 307.96 ㎜ (143) 342.42 ㎜ (159) 376.88 ㎜ (175) 411.34 ㎜ (191) 445.80 ㎜ (207) 480.25 ㎜ (223) 514.71 ㎜ (239) ( )内の数値は「倍」 タブロイド版 32.30 ㎜ ( 15) 66.76 ㎜ ( 31) 101.22 ㎜ ( 47) 135.68 ㎜ ( 63) 170.13 ㎜ ( 79) 204.59 ㎜ ( 95) 239.05 ㎜ (111) 273.51 ㎜ (127) 307.96 ㎜ (143) 342.42 ㎜ (159) 376.88 ㎜ (175) 1倍= 2.154mm ※ 左右寸法は当社工程課までお問い合わせください。 ◆その他 ◇対応バージョンは Illustrator、InDesign 共に CS 〜 CS6 までとなります。(2014 年 2 月現在) ◇非表示などで使用していないオブジェクトやレイヤーは削除してください。 ◇ IllustratorEPS を EPS データ内に再配置する「ネスティング」は2回以上行わな いでください。 ◇パターン、ブラシ、複雑なパスはラスタライズしてください。(15 ページ参照) ◇ Illustrator は EPS 1ファイルでの入稿をお願いします。 ◇ InDesign は PDF/X-1a での入稿をお願いします。InDesign ネイティブデータの入 稿は受け付けておりませんので、ご了承ください。 ◇ PDF/X-1a は原則1ページ1ファイルでの入稿をお願いします。ページを1ファ イルにまとめる場合も、最低限「カラー用」「モノクロ用」「見開き用」に分けて書 き出してください。(21 ページ参照) ◇フォルダおよびファイル名に機種依存文字は使用しないでください。 ◇日本新聞協会策定のプロファイル(NSAC)を使用した「カラープルーフ」を出力 する事が可能です。ご希望のお客さまは、担当営業または工程課へご相談ください。 出力環境 ◇ PDF/X-1a のサイズ変更は行いません。 【10】 Photoshop ◆カラー設定 Photoshop でカラー分解を行う際に、新聞印刷に適切な値に設定することを推奨し ます。 ①メニューバー「編集」から「カラー設定」を選 択します。 ②各項目を左画面のように設定します。 ③「作業用スペース」項目の「CMYK」を「カス タム CMYK」(左図赤枠)にします。 Photoshop ④ UCR 設定画面が表示されるの で右画面のように設定します。 ◆カラーモード メニューバー「イメージ」→「モード」から、適切なカラーモードを選択します。 【RGB について】 RGB を使用すると、 使用可能なカラーモードは以下のとおりです。 予期せぬ結果で出力 ○グレースケール される場合があるた ○ CMYK(プロセスカラー) め、使用しないでく ださい。 ※特色での印刷をご希望の場合は、特色の色部分を C 版・スミ部分を K 版で作成 してください。また、この場合 M・Y 版は破棄されるため、使用しないでください。 ○二階調モノクロ ◆解像度 メニューバー「イメージ」から「画像解像度」を 選択します。 ◇グレースケール、CMYK 画像は掲載サイズで 線数の 2 倍以上の数値(120 線= 240dpi)に 設定してください。 ◇二階調モノクロ画像は掲載サイズで出力解像 度と同じ数値(1200dpi)に設定してください。 【11】 Photoshop ◆保存形式 ◇グレースケール、CMYK 画像は PSD 形式を使用してください。 ◇二階調モノクロ画像は TIFF 形式を使用してください。 PSD 形式の保存オプションは下図の ように設定します。 ①「フォーマット」から「Photoshop」 (PSD)を選択します。 ②「カラープロファイルの埋め込み」 のチェックを外します。 ② ◆制作時の注意 【トリミングに関する注意】 マスク処理されて隠されている範囲が大きい画像データは、不必要にデータが重く なり作業効率が低下します。 画像データは Photoshop で適切な範囲にトリミングし、データを軽くした上で配 置してください。 【画像のコピー&ペースト】 Illustrator や InDesign のドキュメントに、画像(ピクセルデータ)を Photoshop からコピー&ペーストすると、出力時に色味が変わるため絶対に行わないでくださ い。 Illustrator や InDesign のドキュメントで画像を使用する場合は、 「配置」またはデ スクトップやフォルダからドラッグ&ドロップした画像を使用してください。 Photoshop ① 【12】 Illustrator ◆カラー設定 Illustrator でプロファイルを破棄する設定を推奨します。 ①メニューバー「編集」から「カラー設定」を選択します。 ②「設定」から「Adobe Illustrator5.5 をエミュレート」 (左 図赤枠)を選択します。 ◆新規ドキュメントの設定 新規ドキュメントの設 【CS2 以前の場合】 Illustrator CS2 以 前では、新規ドキュ メント設定の詳細パ ネルはありません。 また、「ラスタライ ズ効果」も設定でき ませんので、「効果」 メニューからの設定 をしてください。 定は、「詳細」パネル から「カラーモード」 : 「CMYK」、「 ラ ス タ ラ イズ効果」:「高解像度 (300ppi)」 (左図赤枠) を選択します。 個別の設定方法、およ び確認方法は以下を参照してください。 【カラーモード】 書類のカラーモードは「CMYK」にしてください。また、ドキュメントを作成する Illustrator 前に必ず「CMYK」になっていることを確認してください。 ①メニューバー「ファイル」から「ドキュメントのカ ラーモード」を選択します。 ②「CMYK」(左図赤枠)になっていることを確認 してください。「RGB」になっている場合は必ず 「CMYK」に変更してください。 【ドキュメントのラスタライズ効果設定】 書類のラスタライズ効果設定は「高解像度(300ppi)」にしてください。また、ドキュ メントを作成する前に必ず「高解像度(300ppi)」になっていることを確認してく ださい。 ①メニューバー「効果」から「ドキュメントのラスタラ イズ効果設定」を選択します。 ②「高解像度(300ppi)」(左図赤枠)になっているこ とを確認してください。ほかの設定値になっている場 合は必ず「高解像度(300ppi)」に変更してください。 【InDesign の素材】 Illustrator のドキュメントを InDesign の素材として使 用する場合は、特に「ドキュメントのラスタライズ効果 設定」が影響する可能性があります。出力トラブルを防 ぐため、必ず上記の設定をするようにしてください。 【13】 Illustrator ◆フォント 【未更新テキスト】 出力トラブルを防ぐため、メニューバー「書式」→「テキストを更新」がグレーア ウトしていることを確認します(図1)。「テキス トを更新」がアクティブな場合は以下の手順で対 図1 処してください。 ①「テキストを更新」がアクティブの場合はそのまま「す 図2 べてのテキストを更新」(図2)を選択します。 ②テキストを更新するとフォントとして認識されるの 【テキストの更新】 で、「フォントの検索」(下記参照)で該当箇所およ Illustrator CS 以 降 び体裁にズレがないか確認後、フォントをアウトラ では、文字組の情報 イン化(下記参照)してください。 に違いがあるため、 テキストを使用した ver10 以前のドキュ 【フォントの検索】 メントを CS 以降で 出力トラブルを防ぐため、フォントデータはすべてアウトライン化してください。 開く際に「テキスト 更新」のアラートが アウトライン化されていないフォントの確認は以下の手順で行います。 表示されます。 ①メニューバー「書式」から「フォン トの検索」を選択します。 ②左図赤枠にフォント名が表示されて ないフォントが残っています。フォ ント一覧が空欄になるようにしてく ださい。 【アウトライン化】 フォントの検索でフォントが見つかった場合、以下の手順でフォントをアウトライ ン化してください。 ①テキストオブジェクトをすべて選択します。 ②メニューバー「書式」から「アウトラインを作成」(左図赤枠)を選 択します。 ③再度「フォントの検索」を実行し、フォント一覧が空欄になっている ことを確認します。 【フォント一覧が空欄にならない?】 上記手順を行っても、フォント一覧が空欄にな らない場合、オブジェクトかレイヤーがロック または非表示になっていないか確認してくださ い。 Illustrator いる場合、アウトライン化されてい 【14】 Illustrator ◆スポットカラー 【CS4 以降の場合】 【スポットカラーの確認】 メニューバー「ウィ 出力トラブルを防ぐため、スポットカラーは使用しないでください。 ンドウ」から 「ドキュ スポットカラー使用の有無は以下の手順で確認します。 メント情報」を選択 ①メニューバー「表示」から「ドキュメント情報」 します。 を選択します。 ② ③ ②サブメニュー「選択内容のみ」のチェックを外し、 「特色オブジェクト」を選択します。(左図赤枠) ③一覧のステータスが「なし」になっていることを 確認します(左図破線)。一覧に特色オブジェク トが含まれる場合は、以下の手順で対処します。 【スポットカラーの修正】 スウォッチパレット内で「図1」のような表示の場合、スポットカラーが使用され ています。 図1 ①図 1 赤枠の表示がスポットカラーです。 ②①をダブルクリックすると「スウォッチオプション」 ダブルクリック! が表示されるので「カラータイプ」をプロセスカラー に変更します。(下図赤枠) Illustrator ③「カラーモード」が「CMYK」また ② ③ は「グレースケール」になっている ことを確認します。(下図破線) ④スウォッチパレット上にスポットカ ラースウォッチがなくなるまで上記 操作を行います。 【15】 Illustrator ◆配置画像 【配置画像の確認】 出力トラブルを防ぐため、配置画像はすべて埋め込んでください。 画像のリンクまたは埋め込みの判別は「リンクパレット」で行います。 左図の赤枠は「画像が埋め込まれている状態」をあらわします。 リンクパレットに画像がある場合は、すべての画像が埋め込ま れている(赤枠の状態である)か確認します。 埋め込まれていない画像がある場合、以下の手順で画像を埋め 込んでください。 【画像の埋め込み】 ①「リンクパレット」で画像を選択しま ① す。(左図破線) ②「リンクパレット」のサブメニューか ら「画像を埋め込み」を選択してくだ ② さい。(左図赤枠) 【画像のコピー&ペースト】 ストすると、出力時に色味が変わるため絶対に行わないでください。また、この操 作は Illustrator では確認できないため注意が必要です。 ドキュメントで画像を使用する場合は、 「配置」またはデスクトップやフォルダか らドラッグ&ドロップした画像を使用してください。 ◆パターン・ブラシ・複雑なパス 出力トラブルを防ぐため、パターン、ブラシ、複雑なパスで作成されたオブジェクト は「ラスタライズ」してください。 ①ラスタライズしたいオブ ジェクトを選択します。 ②メニューバー「オブジェク ト」から「ラスタライズ」 を選択します。 ③「カラーモード」 (赤枠)は 素材のモードに合わせ、そ の他の設定は右図破線のよ うに設定することを推奨し ます。 Illustrator Illustrator ドキュメントに画像(ピクセルデータ)を Photoshop からコピー&ペー 【16】 Illustrator ◆エンベロープ テキストデータにエンベロープ機能を使用してオブジェクトを作成した場合、フォン ト情報が残ってしまうため、必ず「拡張」してください。 ①エンベロープで作成したオブジェクトを選択します。 ②メニューバー「オブジェクト」から「エンベロープ」→「拡張」を選択します。 ◆トンボ 【CS4 以降の場合】 「効果」メニューの 「トリムマーク」で 作成してください。 囲み罫がない原稿は、トンボを付けて原稿のサイズがわかるようにしてください。 また、使用するトンボは、「オブジェクト」メニューの「トリムエリア(トンボ)」は 使用せず、「フィルタ」の「トリムマーク」で作成してください。 ①トンボを付けたいオブジェクトを選択します。 ②メニューバー「フィルタ」から「クリエイト」→「トリムマーク」を選択します。 ◆保存 【保存形式】 Illustrator 【InDesign の素材】 入稿用データは Illustrator EPS 形式で保存してください。 Illustrator のドキュ メ ン ト を InDesign ①メニューバー「ファイル」から「保存(別名で保存)」を選択します。 の素材として使用す ②「フォーマット」で「Illustrator EPS(eps)」を選択し、 「保存」ボタンをクリッ る場合、保存形式は クします。 「AI」でも構いませ ん。 ③ EPS オプション画面が表示されるので、以下の設定で保存します。 「AI」で保存すると、 【EPS オプション】 Illustrator ドキュメ 項目 サブ項目 設定 説明 ントの透明効果を 出力トラブルを防ぐため、作成したバー InDesign 上で生か ジョンと同じバージョンで保存し、下位 作成バージョンと同じ すことができます。 バージョン バージョン バージョンへの保存はしないでくださ い。 【InDesign の素材 2】 InDesign に 配 置 す る 場 合、Illustrator 上のオーバープリン ト 設 定 が RIP に 依 存しない場合があり ます。 事故の元になりま すので、 「オーバー プリント設定をし ない」または「eps 保存画面の設定を右 記の設定値に合わせ る」ようにしてくだ さい。 オーバープリント 「グレーアウト」または「破棄」 プリセット 透明効果を使用している場合はアクティ 「グレーアウト」または「高解像度」ブになります。 アクティブな場合は、品質を維持するた め「高解像度」に設定します。 透明 配置した画像を含む オプション CS2 〜 CS6 ではオーバープリントオブ ジェクトが存在する場合、ここがアクティ ブになります。 オーバープリントの設定は RIP に依存す るため、 ここの設定を「破棄」にします。 CS ではここが必ずアクティブになるた め、必ず「破棄」に設定してください。 グレーアウト コンパチブルグラデーション& チェック OFF グラデーションメッシュプリント PostScript レベル レベル2 アクティブな場合、リンク画像が残っ ています。 ドキュメントに戻り、15 ページの手 順で画像を埋め込みます。 RIP 出力時の品質を維持するために、 必ずチェックを外します。 【17】 Illustrator Illustrator 【18】 InDesign ◆ PDF/X-1a 【PDF/X-1a とは】 PDF の規格には印刷用途に最適化した「PDF/X-1a」と呼ばれる規格があります。 「PDF/X-1a」はカラー、フォント、リンク画像などの、印刷時に問題となること が多い要素をできるだけ制限した内容になっています。 弊社では出力時のトラブルを防ぐために、InDesign で制作された原稿はネイティ ブデータではなく「PDF/X-1a」の入稿をお願いしています。 【PDF/X-1a の仕様】 ○ PDF のバージョンは PDF1.3 となります。 ○透明効果は分割、またはラスタライズされるため、透明の情報を含むことができ ません。 ○ PDF に含まれるすべてのカラーモードは CMYK と特色に限定され、カラーマ ネジメントは使用できません。 ○ PDF に含まれる画像はすべて出力用の実画像となります。 ○フォントはすべてアウトライン化、もしくはすべて埋め込まれます。 ○トランスファ関数やハーフトーンスクリーン情報は含まれません。 ○ OPI 情報は含まれません。 ◆カラー設定 InDesign でプロファイルを破棄する設定を推奨します。 ①メニューバー「編集」から「カラー設定(カラーマネジメント)」を選択します。 【CS の場合】 CS の場合、 「カラー マネジメントを有効 にする」のチェック を外します。 ②「設定」から「Adobe InDesign 2.0 CMS エミュレートオフ」(下図赤枠)を選 択します。 InDesign 【19】 InDesign ◆制作時の注意 【RGB オブジェクト】 RGB オブジェクトは、PDF 書き出し時に色味が変わるため、絶対に使用しない でください。また、この操作はプリフライトで確認できないため注意が必要です。 だたし、スウォッチで色を作成している場合は、以下の手順で確認・変更が可能 です。 ①左図赤枠の表示が RGB スウォッチです。 ②①をダブルクリックすると「スウォッチ 設定」画面が表示されるので「カラーモー ド」を「CMYK」(破線)に変更します。 ダブルクリック! ③スウォッチパレットから RGB スウォッチ がなくなるまで上記操作を行います。 【画像のコピー&ペースト】 InDesign ドキュメントに画像(ピクセルデータ)を Photoshop からコピー&ペーストすると、PDF 書き出し時に色味が変わる ため絶対に行わないでください。また、この操作はプリフライト で確認できないため注意が必要です。 ドキュメントで画像を使用する場合は、 「配置」またはデスクトッ コピー&ペーストした写真 は「リンクパレット」に反 映しない プやフォルダからドラッグ&ドロップした画像を使用し、配置さ れた画像が「リンクパレット」に追加されることを確認してくだ さい。 【環境設定(黒の表示方法)】 環境設定「[ 黒 ] スウォッチを 100%でオーバープリント」箇所 いうカラーを指定されたオブジェクトに自動でオーバープリント 属性が追加され、正常に出力されない可能性があります。 新規ファイルを作成する際には、以下の手順で必ずチェックを外 してください。 ①メニューバー「InDesign」を選択します。 ②「環境設定」→「黒の表示方法」を選択します。 ③「[ 黒 ] スウォッチを 100%でオーバープリント」のチェック を外します。(赤枠) InDesign のチェックが入っていると、スウォッチパレットにある [ 黒 ] と 【20】 InDesign ◆プリフライト 【CS4 以降の場合】 PDF を書き出す前に、メニューバー「ファイル」から「プリフライト」を選択し、 メニューバー「ファ 作成したドキュメントに不備がないか確認してください。 イル」から「パッケー ジ」を選択し、ドキュ 【概要】 メントの確認をしま フォント、リンク画像に問題があった場合は該当領域に警告マークが表示されます。 す。 警告マークが表示された場合、該当セクションで詳細を確認してください。 また、「カラーとインキ」では特色の使用件数が「0」であることを確認します。 【フォント】 「ステータス」が「OK」または「埋め込み」となっている ことを確認してください。(左図赤枠) 「無効」もしくは「不完全」となっている場合、ドキュメ ントかリンクファイルで、システムにないフォントが使用 されています。アウトライン化などの対処をしてください。 【リンクと画像】 「形式」(左図赤枠)で RGB 画像が使用されていないか? および「ステータス」 (左図破線)が「無効」もしくは「未 更新」になっていないか確認してください。 ◇ RGB 画像が使用されている場合 Photoshop で CMYK またはグレースケールに変換します。 ◇無効になっている場合( 【問題をソート】 「フォント」「リンク と画像」セクション では、「問題だけを 表示」をチェックす ると、問題をソート しやすくなります。 表記) ①リンクパレット内の該当ファイルを選択します。 ②「再リンク」ボタン(右図赤枠)をクリックし、リ ンクするファイルを選択します。 ◇未更新となっている場合( 表記) ①リンクパレット内の該当ファイルを選択します。 再リンクボタン ②「リンクを更新」ボタン(右図破線)をクリックし、 InDesign リンクを更新します。 リンク更新ボタン 【カラーとインキ】 「概要」で特色使用件数が「0」でない場合、以下の対処をしてください。 ①図 1 赤枠の表示が特色スウォッチです。 ②①をダブルクリックすると「スウォッチ オプション」が表示されるので「カラー タイプ」を「プロセス」に変更します。(図 2 赤枠) 図1 ③「カラーモード」が「CMYK」または「グ レースケール」になっていることを確認 ダブルクリック! します。(図 2 破線) 図2 ④特色が「0」になるまで上記操作を行い ます。 【21】 InDesign ◆ PDF 書き出し 【保存形式】 入稿用データは PDF/X-1a で保存してください。 ①メニューバー「ファイル」から「書き出し」を選択します。 ②「フォーマット」で「Adobe PDF 」を選択し、 「保存」ボタンをクリックします。 【CS5 以降の場合】 「Adobe PDF( プ ③ PDF オプション画面が表示されるので、以下の設定で保存します。 リント)」を選択し 【書き出しオプション】 てください。 ※ 項目 サブ項目 PDF 書き出しプリセット 設定 すべて 一般 ページ 範囲 見開き印刷 オプション カラー画像 グレースケール画像 圧縮 【CS の場合】 「オーバープリント 処理」のチェックは 「詳細」オプション に含まれるので、注 意してください。 すべてのページが「カラー」または「モ ノクロ」の場合は「すべて」を選択。 「カラー」「モノクロ」「見開き」が混在 する PDF は、それぞれ別ファイルで保 存します。 また連続ページの範囲指定は『1-8』、 連続しないページ範囲指定は『1,3,8』 のように指定します。 ※ 原則1ページ1ファイルで 見開き印刷する場合はチェック ON。 すべてチェック OFF ダウンサンプルしない オリジナル画像の解像度を保ちます。 圧縮なし 画質の劣化を防ぐため圧縮はしません。 ダウンサンプルしない 圧縮なし ダウンサンプルしない モノクロ画像 CCITT グループ4 圧縮を行い容量を軽くします。この圧 縮は可逆圧縮のため、画質は劣化し ません。 テキストとラインアートを圧縮し、容量を 軽くします。 画像データをフレームにクロップ チェック ON フレーム外の画像データを除去し、容 量を軽くします。 チェック OFF オーバープリントの設定は RIP に依存 するため、チェックを外します。 プリセット 高解像度 透明効果の品質を維持するため「高解 像度」に設定します。 スプレッドオーバライドを無視 チェック ON すべてのページにプリセットの透明分割 設定が適用されます。 【プリセットを保存】 上記の設定を行った際に「プリセットを保存」(下図赤枠)を選択すると、任意の 名前で書き出し設定を保存できます。「PDF 書き出しプリセット」に追加されるの で、次回からは保存した設定を読み込むことができます。 InDesign テキストおよびラインアートの圧縮 チェック ON 色分解 オーバープリント処理 ※ 詳細 説明 Adobe 標準の PDF/X-1a プリセットで PDF/X-1a:2001(日本)す。弊社推奨設定のベースとなります。 出力依頼書 日刊スポーツ印刷社 ●広告整理さまがご記入下さい 入稿日時 月 紙 名 日付 面 ご担当者様 日 区分 指定コード 仮見出し 原寸 寸 法 天地 左右 拡大・縮小 天地( )段・倍 分 版 モノクロ プロセス ( C・M・Y・K ) 特色 出力見本 有 弊社出力環境では、K100%は 自動的にオーバープリントで処 理されます。 新規・更新 規定寸法に収まらない場合、 変更を行う場合があります。 左右( )倍 特別な指定寸法がある場合は、 こちらにご記入ください。 無 備 考 ●制作者さまがご記入下さい 出力ファイル名 制作 アプリケーション Illustrator( CSJ・CS2J・CS3J・CS4・CS5・CS6・その他Ver ) InDesign( CSJ・CS2J・CS3J・CS4・CS5・CS6 ) PDF/X-1a その他 ( ) Illustrator 入稿前の チェック項目 ドキュメント カラーモード:CMYK 文字:アウトライン化 画像:埋め込み スポットカラー:なし eps保存時の設定(CS以降のみ、チェックをお願いします) 透明設定 オーバープリント:グレーアウト or「破棄」 オプション プリセット:グレーアウト or「高解像度」 コンパチブルグラデーション& グラデーションメッシュプリント:チェックOFF Adobe PostScript: 「レベル2」 PDF/X-1a プリフライト PDF書き出し プリセット 一般 圧縮 色分解 詳細項目 「フォント」および「リンクと画像」 :警告なし 「カラーとインキ」 :0 特色インキ PDF/X-1a ページ設定 オプション:すべてチェックOFF 設定項目全てOK オーバープリント処理:チェックOFF 透明の分割・統合:グレーアウト or「高解像度」 スプレッドオーバーライドを無視:チェックON 更新履歴 1 2 版(2014 年 2 月 25 日) CS6 対応による、全面的な表記の再訂正 P8「RIP の仕様」数値変更 P9「原稿のサイズ」広告サイズ換算表の数値変更 P10「解像度」グレースケール、CMYK 画像の線数、および二階調モノクロ画像の解像度の数値変更 巻末 住所の変更 1 1 版(2013 年 7 月 19 日) CS6 対応による、全面的な表記の訂正と確認方法の追記 P8「RIP の仕様」数値変更 P9「原稿のサイズ」広告サイズ換算表の数値変更 1 0 版(2011 年 7 月 15 日) P9「その他」Illustrator・Photoshop CS5.1 の対応について追記 巻末 部署名の変更 9 版(2011 年 4 月 25 日) CS5 対応による、全面的な表記の訂正と確認方法の追記 8 版(2010 年 11 月 3 日) 表紙のデザインを変更 7 版(2010 年 6 月 2 日) P15「エンベロープ」使用時の注意点を追記 6 版(2010 年 5 月 1 日) CS4 対応による、全面的な表記の訂正と確認方法の追記 P15「EPS オプション」InDesign に配置する Illustrator 素材の注意点を追記 5 版(2010 年 1 月 9 日) P7、P19、P20「スプレッドオーバーライド」の表記を「スプレッドオーバーライドを無視」に訂正 P20「入稿前のチェック項目」PDF/X-1a 用の設定値訂正 4 版(2009 年 8 月 30 日) P17「環境設定(黒の表示方法)」注意点を追記 3 版(2009 年 3 月 3 日) P4、P12「未更新テキスト」確認方法を追記 P11、P14「画像のコピー&ペースト」の注意点を追記 2 版(2008 年 11 月 28 日) P8「RIP の仕様」アミ角度の赤字訂正 初 版(2008 年 11 月 13 日) 発行 日刊スポーツ印刷社・デジタル入稿ガイド CS 発 行:株式会社日刊スポーツ印刷社 〒 104‐8055 東京都中央区築地 3‐5‐10 制 作:出力検討委員会 URL:http://www.nikkansp.co.jp/ NIKKAN SPORTS PRINTING CO.,LTD
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