世界史B

世 界 史 B
科目:世界史B
履修:2年
共通
3単位
年間授業計画
月
学 習 単 元
4
近代ヨーロッパの成立
5
ヨーロッパ主権国家体制の展開
前
6
期
7
9
10
欧米における近代社会の成長
欧米における近代国民国家の発
展
11
後
12
アジア諸地域の動揺
1
期
2
帝国主義とアジアの民族運動
学習目標
世界の歴史の大きな枠組みと流れを、日本の歴史とも関連
づけながら理解し、文化の多様性と現代世界の特質を広い視
野から考察することによって、歴史的思考を培い、国際社会
に主体的に生きる一員としての自覚と資質を養う。
特に2年生では、世界の諸地域間の結びつきが確固のもの
となり、世界が一体化してくる近代から説きおこし、近代社
会の成り立ちやその意味を考え、さらに現代世界の諸事件等
の歴史的な関わりも、理解できるような歴史的思考を養う。
学 習 事 項 等
ヨーロッパ世界の拡大・ルネサンス・宗教改革を通して
中世から近代への移行期を見る。特に大航海時代による世
界の一体化のはじまり、 宗教改革 による教会だけではな
い、世俗の経済・政治への影響を考える。
国家体制も中央集権化され、絶対主義国家が成立、その
成立過程や意義を考える。また、その経済政策である重商
主義政策よる植民地獲得の争いと現代への影響を考察し、
ヴェルサイユ宮殿に代表される文化をみる。
(25時)
欧米諸国が外部への影響を一層強めた「二重革命」
、産業革
命とアメリカ独立革命・フランス革命を学ぶ。技術の発明
だけではなく、資本主義体制を確立した産業革命の意義を
考え、市民革命を通して、近代の民主政治の成り立ちとナ
ポレオンの役割等も考える。
(18時)
ナポレオン没落後の19世紀ヨーロッパを概観する。保守
反動的なウィーン体制の成立とその崩壊過程を自由主義運
動、ナショナリズムの運動との関係を見ながら考える。ま
た、19世紀後半、クリミア戦争でのロシアの敗北よる国際
秩序の動揺とイタリア・ドイツの統一、その間のアメリカ
の発展を日本との比較を含めて学ぶ。
(33時)
アジアの大帝国であったオスマン帝国・ムガル帝国・清
帝国の没落とヨーロッパ勢力の干渉と殖民地化の過程とい
わゆる「ウェスタン・インパクト」対するアジア諸国の対
応を日本を含めて考える。特に日本史との関係が深くなる
ので日本史の授業を思い出すこと。
第2次産業革命以降、欧米諸国は帝国主義へと移行する。
世界分割と民族主義運動を考える。
(25時)
講
習
希望者は3年中心の夏期講習「テーマ史」「各国史」を聴講できる。
評
価
の
方
法
年4回の定期考査を実施する。評価の対象となるのは、世界史を理解する上で重要な、政治・経済・
思想・文化などについての客観的かつ具体的な知識と理解度、世界の歴史と文化に対する考察力であ
る。学習成績評価は、考査において、教科書、世界史用語集の人物・事項・年号などの基礎的知識が
正確に習得されているか、そのことを踏まえて歴史の流れを把握し適切な文章として表現できるか、
をポイントとする。
推薦図書
『映像の世紀』(NHK スペシャル 11 巻 DVD)『オルセー美術館』(NHK スペシャル 7 巻 DVD)『夜と
霧』フランクル(みすず書房)『あの頃はフリードリヒがいた』リヒター(岩波少年文庫)『パリは燃えてい
るか』コリンズ(早川書房)『黄金伝説』ヤコブス=ウォラギネ(平凡社ライブラリー)『三銃士』アレキサ
ンドル=デュマ(岩波文庫)『レ=ミゼラブル』ヴィクトル=ユゴー『緋文字』ホーソン『大地』パール=バッ
ク『二都物語』『デヴィッド=コパーフィールド』ディッケンズ『怒りの葡萄』スタインベック『三国志』『西
遊記』『水滸伝』 『メディチ家』森田義之(講談社現代新書)『フィレンツェ・ルネサンス』森田義之(NHK)
『変身物語』(岩波文庫)『イスラームの日常生活』片倉元子(岩波新書)『ピューリタン』(中公新書)