TANNER ライセンス ガイド

TANNER ライセンス ガイド
目 次
TANNER ライセンス ガイド..................................................................................................................... 1
コミュータ ライセンス................................................................................................................................. 2
1.
コミュータ ライセンスの概要 ........................................................................................................... 2
1.1. コミュータ ライセンスの取得 ....................................................................................................... 2
1.2. コミュータ ライセンスの返却 ....................................................................................................... 3
1.3. コミュータ ライセンスのステータス ................................................................................................. 3
1.4. コミュータ ライセンスの要件 ....................................................................................................... 5
Tanner ソフトウェア製品のライセンスのセットアップ....................................................................................... 6
2.
3.
4.
5.
6.
7.
ローカル ライセンス....................................................................................................................... 6
ネットワーク ライセンス:クライアント................................................................................................. 7
ネットワーク ライセンス:サーバー .................................................................................................... 7
ViewDraw のライセンス............................................................................................................... 8
Licensing Environment ユーティリティ ......................................................................................... 8
環境変数の設定......................................................................................................................... 9
7.1. Windows 2000....................................................................................................................... 9
7.2. Windows XP .......................................................................................................................... 9
8. Tanner License Installer ........................................................................................................... 9
9. Tanner Computer ID ユーティリティ ........................................................................................... 10
10.
よくある質問(FAQ) ............................................................................................................... 10
11.
技術サポートとフィードバック..................................................................................................... 13
1
コミュータ ライセンス
1.
コミュータ ライセンスの概要
コミュータ ライセンスオプションは、ネットワーク ライセンスに次の機能をもたらします。ライセンス サーバーからライセンスを取得
して使用し、コンピュータがネットワークに接続していないときでも、アプリケーションを使用できるようにします。コミュータ ライセ
ンスは、チェックアウトして使用できるライセンスなので、ラップトップ コンピュータを外出先で使用したり、ネットワークに接
続しない状態で Tanner 製品を使用する場合に適しています。詳細は 「1.4. コミュータ ライセンスの要件」を参照ください。
L-Edit、DRC 等のコミュータ ライセンスは、L-Edit の Help > Commuter License から取得できます。S-Edit、
T-Spice と W-Edit のコミュータ ライセンスはT-Spice または S-Edit の Help > Commuter License からです。
一度にチェックアウトできるコミュータ ライセンスの有効期間は、最長 15 日間です。ライセンスをチェックアウトするには、
コンピュータが、ネットワークを介してライセンス サーバーに接続されており、取得したい製品の有効なライセンスをそのサー
バーが所有していなければなりません。
1.1. コミュータ ライセンスの取得
ライセンスをチェックアウトするには、Help > Commuter Licenses > Obtain Commuter Licenses を選択します。
表示されるダイアログボックスで、コミュータ ライセンスで使用する L-Edit の機能を選択します。使用する機能のチェック
ボックスをオンにします。
15 日間以内の有効期限を指定します。ライセンスは、指定した有効期限日の深夜 0 時に失効します。選択できる
日付が、カレンダーに太字で表示されます。コミュータ ライセンスを取得した機能は、取得した期間、ネットワークライセンス
サーバーで利用中扱いになります。
2
1.1.1. ライセンスの延長と追加
ご使用のコンピュータで必要な機能のコミュータ ライセンスをすでに所有している状態で、ライセンスの延長や追
加を行おうとすると、既存のライセンスは返却されます。既存のライセンスが返却されて、新しいライセンスの処理
を実行できるようになります。例えば、15 日間有効の L-Edit のみのコミュータ ライセンスを取得した 3 日後
に、その日からさらに 15 日間有効の L-Edit と DRC のコミュータ ライセンスを取得できます。コミュータ ライ
センスをチェックアウトした状態であれば、ライセンスを再取得して、現行の日付より後の日付を選択するだけで、
有効期限を延長できます。
1.1.2. TANNERHOST 環境変数の使用
コミュータ ライセンスの対象サーバーとしては、現行のライセンスを取得したサーバーが最初に検索されます(ネッ
トワーク サーバーの場合)。そのサーバーからコミュータ ライセンスが取得されないと、次に、TANNERHOST
環境変数に一覧表示されているサーバーが検索されます。コミュータ ライセンス サーバーを検索するローカルな
ブロードキャストは実行されません。あるサーバーからコミュータ ライセンスを取得すると、他のコミュータ ライセンス
に対する要求も、そのサーバーに対して実行しようとします。
TANNERHOST 環境変数を使用することによって、ハードウェア ロックから L-Edit のメイン プログラムを実行
し、ネットワーク サーバーから DRC Extract と LVS のコミュータ ライセンスを取得する、ということができるよう
になります。その場合、 Licensing Environment ユーティリティで Combination of Network and local licenses
オプションを使います。
1.2. コミュータ ライセンスの返却
ライセンスを返却するには、Help > Commuter Licenses > Return Commuter Licenses を選択します。このコ
マンドを実行すると、確認のメッセージが表示された後に、すべてのコミュータ ライセンスが返却されます。例えば、L-Edit
のコミュータ ライセンスを返却すると、L-Edit Pro のコミュータ ライセンスだけでなく、T-Spice Pro と S-Edit のライセン
スも返却されます。コミュータ ライセンスの返却は、必ず実行する必要はありません。返却しなくとも、ライセンスのチェック
アウト日に指定した有効期限日がくれば、コミュータ ライセンスは自動的に失効し、通常のライセンスとして同じサーバー
から再び使用できるようになります。
1.3. コミュータ ライセンスのステータス
コ ミュ ータ ラ イ センス のス テ ー タ スを 確 認す る には 、 Help > Commuter Licenses > Obtain Commuter
Licenses Status を選択します。ダイアログボックスに、コミュータ ライセンスのステータスが表示されます。
3
最初に表示されるダイアログボックスには、現在チェックアウトされている機能と、チェックアウト可能な機能が一覧表示さ
れます。Show Details をクリックすると、詳細が表示されます。
4
ライセンスが取得されている個々の機能については、その機能のライセンスが使用可能かどうかを示す行が表示されます。
ベース ライセンスとバージョン ライセンスの行には、その機能がチェックアウト可能か、すでにご使用のコンピュータへチェッ
クアウト済みかが表示されます。チェックアウト済みのライセンスについては、server 列にライセンスが取得されたサーバー
名が表示され、expires 列に有効期限日が表示されます。チェックアウト可能なライセンスについては、server 列に
commutable と表示されます。
各機能の横に、それぞれのステータスを示す小さなアイコンが表示されます。この画を見れば、ステータスを一目で理解で
きます。アイコンの意味は以下の通りです。
現行の L-Edit ライセンスを取得したライセンス サーバー上に、この機能を使用できるライセンスがインスト
ールされていません。
この機能に対するコミュータ ライセンスを所有しています。
チェックアウト可能な機能ですが、現在はチェックアウトできません。
チェックアウト可能な機能で、現在チェックアウトできます。
1.4. コミュータ ライセンスの要件
コミュータ ライセンスを有効に使用するためには、次の要件を満たす必要があります。
•
ライセンス サーバー上にチェックアウト可能なネットワーク ライセンスを所有していなければなりません。
このライセンスは年間ベースで販売されています。
•
SentinelLM ライセンス サーバーのバージョン 7.2 以上を実行していなければなりません。
•
ご使用のコンピュータに対する管理者権限を持っているか、システム フォルダとレジストリへの書き込み権限を持っ
ていなければなりません。コミュータ ライセンスをチェックアウトするためには、それらの権限が必要です。
注意: アカデミックライセンスの場合、このオプションをご利用いただけません。
5
Tanner ソフトウェア製品のライセンスのセットアップ
すべての Tanner ソフトウェア製品には、ライセンスをスムーズに管理するための機能が組み込まれています。Tanner
製品が、有効なライセンスに基づいて、いつ、どこで、どのように運用されるかは、この機能によって管理されます。
システム管理者の作業効率と多様なネットワーク構成に対応するため、Tanner 社は、ローカル ライセンスとネットワーク
ライセンスの 2 種類のライセンスを提供します。Tanner 製品のライセンスを購入する際に、ローカルとネットワークのどち
らのライセンスにするか、あるいは、両者を組み合わせたライセンスにするかを選択できます。
「ローカル」ライセンスでは、ユーザーのコンピュータにあるハードウェア部品に製品が関連付けられます。このハードウェア部
品は、ソフトウェアと一緒に提供される「ハードウェア ロック」と呼ばれる小さなデバイスです。ハードウェア ロックは、コンピ
ュータのパラレル ポートか USB ポートに接続して使用し、ソフトウェアのライセンスを検証する署名の役割を果たします。
ローカル ライセンスでは、ネットワーク接続は必要ありません。自宅のコンピュータなど、別のコンピュータでソフトウェアを使
用する場合は、そのコンピュータへハードウェア ロックを移せば、製品を使用できます。
「ネットワーク」ライセンスは、クライアント/サーバー環境を基準にしたライセンスです。ネットワーク ライセンスでは、企業ネ
ットワーク内の 1 ~ 2 のコンピュータをライセンス サーバーに指定し、ユーザーは、クライアント コンピュータでソフトウェ
アを実行します。クライアント コンピュータは、ネットワークを介して、必要なライセンスをライセンス サーバーに対して要求
します。ネットワーク ライセンスの方がローカル ライセンスより柔軟に運用できますが、ソフトウェアの使用を開始する当初
から、ネットワークに常時接続された環境と、安定した DNS サーバーが必要です。ライセンスの要求や取得に伴って発
生するネットワーク トラフィックは非常に小さいので、通信速度が遅いネットワークでも問題なく運用できます。
ローカル ライセンスとネットワーク ライセンスのセットアップ方法は、大きく異なります。本ガイドでは、両者を説明します。
ご使用のライセンスの種類に応じて、該当するセクションを参照してください。
2.
ローカル ライセンス
ローカル ライセンスをセットアップするには、Tanner 社が提供する次のものが必要です。
•
•
ハードウェア ロック:コンピュータのパラレル ポートまたは USB ポートに接続して使用する小型のデバイスです。
Tanner License Update ファイル(拡張子 .TLU):電子メールの添付ファイルとして送信されています。
注記: 上記のものがお手元になく、ローカル ライセンスのセットアップを行えない場合は、Tanner 社の技術サポートへ
ご連絡ください。
ハードウェア ロックと .TLU ファイルがお手元にある場合は、以下の手順に従ってください。
1. コンピュータに使用する Tanner ソフトウェアがインストールされているか確認してください。デフォルトでは、ソフトウェ
アのインストールを行うと、ライセンスのセットアップに必要なユーティリティも同時にインストールされます。
2. ハードウェア ロックをパラレル ポートに接続する場合は、コンピュータの電源を切ってから、ハードウェア ロックをポート
に接続し、それからコンピュータの電源を再度オンにします。ハードウェア ロックを USB ポートに接続する場合は、コ
ンピュータの電源を切らずに、そのまま接続します。
3. .TLU ファイルのあるディレクトリを開きます。.TLU ファイルをダブルクリックすると、Tanner License Installer ユーテ
ィリティが起動します。
4. Tanner License Installer ウィンドウで Install をクリックします。
6
5. License Installer で取得されたライセンスを有効にするためにコンピュータを再起動するよう求めるメッセージが表示
されたら、従ってください。Exit をクリックして License Installer を終了します。必要に応じてコンピュータを再起動
します。
注記: ライセンスについては、SentinelLM ユーザー ガイドにも詳細な説明があります。SentinelLM ユーザー ガイド
を開くには、スタート > プログラム > Tanner EDA > Utilities > Documentation > SentinelLM Guide
を選択します。SentinelLM ユーザー ガイドは、SentinelLM の提供元である Rainbow Technologies,
Inc. が作成したドキュメントなので、すべての内容が Tanner 製品に当てはまるとは限りません。ご注意くださ
い。
3.
ネットワーク ライセンス:クライアント
単純な構成の高速通信ネットワークでは、クライアント コンピュータでネットワーク ライセンスを使用するための特別な設
定は必要ありません。Tanner ソフトウェアをインストールして実行するだけで、内蔵のライセンス機能によって、ネットワー
ク上にあるライセンス サーバーが検索されます。ライセンス サーバーが見つかると、そのサーバーの位置をロックし、ライセ
ンスを取得します。Tanner ソフトウェアは、約 3 分間隔でサーバーに対してライセンスの更新を要求します。
複雑な構成のネットワーク環境で使用する場合や、単純な構成のネットワークでの運用速度を上げたい場合は、
Windows の環境変数である TANNERHOST にライセンス サーバーの場所を設定する方法を推奨します。具体的
には、ネットワーク上のライセンス サーバーの IP アドレスを TANNERHOST 環境変数に設定してください。ライセンス
サーバーの IP アドレスが不明な場合は、サーバー名を TANNERHOST 環境変数に設定できます(この場合、応答
速度が低下します)。環境変数の設定方法が不明な場合は、システム管理者に問い合わせるか、本ガイドのセクション
5を参照してください。
4.
ネットワーク ライセンス:サーバー
通常、システム管理者がサーバー用のネットワーク ライセンスをセットアップします。これには、ライセンス サーバーという、
サーバー コンピュータ上で実行するプログラムをインストールする必要があります。ライセンス サーバーは、Windows NT
または Windows 2000 のサービスとして実行できます。Windows 98、Windows Me のコンピュータでは、常駐プログ
ラムとして実行できます。(Tanner 製品は Windows 95 をサポートしていません)ライセンス サーバーを実行するプラ
ットフォームとしては、Windows 2000 が推奨プラットフォームです。
ネットワーク ライセンス サーバーをセットアップするには、インストーラの他に、Tanner 社が提供する次のものが必要です。
•
•
ハードウェア ロック:コンピュータのパラレル ポートまたは USB ポートに接続して使用する小型のデバイスです。
Tanner License Update ファイル(拡張子 .TLU):電子メールの添付ファイルとして送信されています。
注記: 上記のライセンスファイルがお手元になく、ネットワーク ライセンスのセットアップを行えない場合は、Tanner 社の
技術サポートへご連絡ください。
ハードウェア ロックと .TLU ファイルがお手元にある場合は、以下の手順に従ってください。
1. 製品 CD 内の setup.exe を実行します。最初の画面で、 All Other Configurations (server) を、2番目の画面で、
License Server Only (Tanner Tools をサーバーでも起動する場合(10.7を参照)、All Files Locally)を選択します。
ハードウェアロックのドライバ SentinelLM、ライセンス マネージャと、Tanner ライセンスユーティリティがインストールされます。
2. ハードウェア ロックをパラレル ポートに接続する場合は、コンピュータの電源を切ってから、ハードウェア ロックをポート
に接続し、それからコンピュータの電源を再度オンにします。ハードウェア ロックを USB ポートに接続する場合は、コ
ンピュータの電源を切らずに、そのまま接続します。
3. .TLU ファイルのあるディレクトリを開きます。.TLU ファイルをダブルクリックすると、Tanner License Installer ユーテ
ィリティが起動します(詳細はセクション 8 を参照)。
4. Tanner License Installer ウィンドウで Install をクリックします。デフォルトで、ライセンスファイルは C:¥Windows¥lservrc
(拡張子なし)ファイルとして保存(既にある場合マージ)され、Utility フォルダにコピーがおかれます。
7
5. License Installer で取得されたライセンスを有効にするためにコンピュータを再起動するよう求めるメッセージが表示
されたら、従ってください。Exit をクリックして License Installer を終了します。必要に応じてコンピュータを再起動
します。
注記:ライセンス サーバー プログラムについては、SentinelLM のユーザー ガイドにも詳細な説明があります。
SentinelLM ユーザー ガイドを開くには、スタート > プログラム > Tanner EDA > Utilities > Documentation >
SentinelLM Guide を選択します。SentinelLM ユーザー ガイドは、SentinelLM の提供元である Rainbow
Technologies, Inc. が作成したドキュメントなので、すべての内容が Tanner 製品に当てはまるとは限りません。ご注
意ください。
5.
ViewDraw のライセンス (旧 ViewLogic社製品)
1. ViewDraw の「ローカル」ライセンスは Tanner 製品のライセンスと似ていますが、ViewDraw 専用のハードウェア
ロックが別に必要です。T-Spice Pro Designer パッケージをインストールして ViewDraw を使用する場合、コンピ
ュータへハードウェア ロックを 2 個接続しなければなりません。使用できるポートが 1 つだけの場合は、まず、
ViewDraw のハードウェア ロックをコンピュータに接続し、その上に Tanner のハードウェア ロックを直列に接続して
ください。
2. ViewDraw の「ネットワーク」ライセンスは Tanner 製品のクライアント/サーバー ライセンスと同じですが、
ViewDraw では FlexLM ライセンス マネージャを使用する点が異なります。すべての Tanner ソフトウェア製品
のネットワーク ライセンスでは、Rainbow SentinelLM ライセンス マネージャを使用します。FlexLM をサーバーに
インストールする方法とクライアント コンピュータを設定する方法は、T-Spice Pro Designer の製品 CD に同梱
されている install.wri ファイルで説明しています。install.wri ファイルを参照してください。
注記: ViewDraw のネットワーク ライセンスについては、FlexLM のユーザー ガイドにも詳細な説明があります。
ViewDraw と共に T-Spice Pro Designer をインストールしている場合は、スタート > プログラム >
Tanner EDA > Utilities > Documentation > FlexLM Guide を選択すると、FlexLM ユーザー ガイド
を開くことができます。同ガイドのすべての内容が Tanner 製品に当てはまるとは限りません。ご注意ください。
6.
Licensing Environment ユーティリティ
Tanner Licensing Environment ユーティリティを使用すると、ライセンスの取得に必要な環境変数(TANNERHOST)
を簡単に設定できます。環境変数は、このユーティリティを使用しても、次のセクションで説明するように、手動でも設定できます。
8
Licensing Environment ユーティリティを起動するには、スタート > プログラム > Tanner EDA > Utilities >
Licensing Environment を選択します。
7.
環境変数の手動で設定
ライセンスの設定を手動行うには、通常1 つまたは複数の Windows の環境変数を設定しなければなりません。
システム管理者が環境変数の設定を担当することを推奨します。
環境変数の設定方法は、Windows 環境によって異なります。ご使用の環境に応じて、該当するセクションを参照して
ください。
7.1. Windows 2000
1.
2.
3.
4.
デスクトップの [マイ コンピュータ] を右クリックします。
表示されるメニューの [プロパティ] を選択します。
[プロパティ] ダイアログボックスの [詳細] タブを選択します。[環境変数] をクリックします。
Alt+W を押して、[新しいシステム変数] ダイアログボックスを開きます。
注記: ライセンス サーバーをセットアップするには、System 変数を設定する必要があります。クライアント
のライセンスをセットアップするには、User 変数または System 変数を設定する必要があります。
5. 設定する変数名を入力し、[OK] をクリックします。
6. 設定が必要な変数の数だけ、手順の 4 と 5 を繰り返し、最後に [OK] をクリックして、ダイアログボックス
を閉じます。
7. 変更した設定を有効にするには、環境変数を変更した時に実行中だった Tanner プログラムを再起動す
る必要があります。ライセンス サーバーの設定を変更したら、サーバー コンピュータを再起動しなければなり
ません。
7.2. Windows XP
1.
2.
3.
4.
デスクトップの [マイ コンピュータ] を右クリックします。
表示されるメニューの [プロパティ] を選択します。
[プロパティ] ダイアログボックスの [詳細] タブを選択します。[環境変数] をクリックします。
[システム環境変数] の [新規] を押して、[新しいシステム変数] ダイアログボックスを開きます。
注記: ライセンス サーバーをセットアップするには、System 変数を設定する必要があります。クライアント
のライセンスをセットアップするには、User 変数または System 変数を設定する必要があります。
5. 設定する変数名を入力し、[OK] をクリックします。
6. 設定が必要な変数の数だけ、手順の 4 と 5 を繰り返し、最後に [OK] をクリックして、ダイアログボックス
を閉じます。
7. 変更した設定を有効にするには、環境変数を変更した時に実行中だった Tanner プログラムを再起動す
る必要があります。ライセンス サーバーの設定を変更したら、サーバー コンピュータを再起動しなければなり
ません。
8.
Tanner License Installer
Tanner License Installer は、Tanner 製品のライセンスを新規インストールおよび更新するためのユーティリティです。
ライセンスは、各製品に同梱される Tanner License Update ファイル(拡張子 .TLU)で配布されます。
Tanner License Installer を起動するには、TLU ファイルをダブルクリックするか、スタート > プログラム > Tanner
EDA > Utilities > License Installer を選択します。表示される指示に従ってライセンスをインストールしてください。
9
9.
Tanner Computer ID ユーティリティ
Tanner 製品のほとんどのライセンスは、ハードウェア ロックというデバイスにリンクしています。ハードウェア ロックは着脱
式で、ライセンスを使用するコンピュータに随時、接続して使用します。稀に、この着脱式のハードウェア ロックを使用でき
ないケースがあります。その場合は、ご使用のコンピュータに固有の他の特性に対してロックを関連付け、ライセンスを使
用できるようにすることができます(追加料金が必要です)。具体的には、コンピュータ固有の ID をハードウェア ロックの
代わりに使用します。この方法の欠点は、取得したライセンスを他のコンピュータで使用できないことです。Tanner
Computer ID ユーティリティを使用すると、ご使用のコンピュータの ID を検出し、ハードウェア ロックが接続されていなく
ても、ライセンスを設定できるようになります。また、ご使用のコンピュータの ID を、Tanner 社の技術サポートへ電子メ
ールで送信したり、ファイルに保存する際にもこのユーティリティを使用できます(ファイルに保存すると、印刷や Tanner
社へのファックス送信に使用できます)。
Tanner Computer ID ユーティリティを起動するには、スタート > プログラム > Tanner EDA > Utilities >
Computer ID Utility を選択します。
10. よくある質問(FAQ)
10.1 パラレル ポートに接続しているハードウェア ロックの上に、さらにプリンタや Zip ドライブなどの他のデバイ
スを接続できますか?
USB とは違い、パラレル ポートはそのような形での共有を想定して設計されておりません。1 つのパラレル ポー
トに、ハードウェア ロックと他のデバイスの両方を接続することはお勧めしません。特に、パラレル ポートに接続し
ているハードウェア ロックの上に、スキャナや Zip ドライブを接続することは避けてください(パラレル ポートが
C-Plus-B、Super-Proのどちらの場合も)。Zip ドライブやスキャナの多くは、ハードウェア ロックを破損します。
その場合は、パラレル ポートをもう 1 つ設置するか、USB 用のハードウェア ロックを使用することを検討してく
ださい。USB 用のハードウェア ロックは、Tanner 社の技術サポートへ連絡すれば提供されます。USB 用ハ
ードウェア ロックは Windows NT 4.0 では使用できないので、ご注意ください。
10.2 複数のハードウェア ロックを 1 台のコンピュータに接続できますか?
2 個の Tanner ハードウェア ロックを 1 つのコンピュータに接続することはありません。Tanner 社のソフトウェア
は 1 つのハードウェア ロックしか認識しないからです。同じパラレル ポートに、Tanner 社のハードウェア ロックと
ViewDraw のハードウェア ロックを接続できます。このとき、ViewDraw のハードウェア ロックを先にコンピュータ
に接続し、その後ろに Tanner のハードウェア ロックを接続してください。他のベンダーが提供するハードウェア
ロックも、Tanner ハードウェア ロックと同じポートに接続できます。
10.3 コンピュータの電源を切らずにハードウェア ロックを交換できますか?
パラレル ポートに接続する場合は、必ずコンピュータの電源を切ってから、ハードウェア ロックを交換してください。
コンピュータの電源を切らずに、ハードウェア ロックを着脱すると、ハードウェア ロックが損傷します。USB 用ハー
ドウェア ロックの場合は、電源を切る必要がありません。
10.4 SentinelLM ライセンス サーバーが使用するネットワーク プロトコルはどれですか?
UDP プロトコル(TCP/IP)を使用します。
10.5 SentinelLM ライセンス サーバーが通信に使用する TCP/IP ポートはどれですか?
デフォルトでは、ポート 5093 を使用します。TCP/IP ポートを変更するには、サーバーで環境変数を次のよう
に設定します(設定後、ライセンス サーバーを実行するコンピュータを再起動する必要があります)。
SET LSERVOPTS=-port port-number クライアントでは、次のように、サーバーの IP アドレス(または
ホスト名)の後に、クライアントの IP アドレスを指定します。IP アドレスの間は、コロンで区切ります。SET
TANNERHOST= server-ip-address: port-number.
例 1(サーバー):
SET LSERVOPTS=-port 5555
例 2(クライアント):
SET TANNERHOST=192.168.1.1:5555
10
10.6 複数の SentinelLM サーバーを使用できますか?
複数のライセンス サーバーを使用できます。1 つのサーバーを設定する場合と同じ方法で、それぞれのサ
ーバーを設定し、クライアントPCで、Tanner Licensing Environment で Several Networks オプションを選択し、
Server を指定します。サーバー間でライセンスを最も効率良いように配分し、クライアント コンピュータ が 複 数
のサーバーに接続するようになります。環境変数を手動で設定する場合、TANNERHOST2、3、4 の環境変数を
定義します。これらの変数では、ライセンスを検索するサーバーの順番を指定します。まず TANNERHOST で
指定されたサーバーでライセンスが検索され、次に TANNERHOST2、TANNERHOST3 で指定されたサーバー
でライセンスが順に検索されます。3 つのうちどのサーバーにもライセンスが見つからないと、TCP/IP ブロードキャスト
によって、ネットワーク上の他の場所も検索されます。(TANNERHOST1 という変数が使用されないことに注意
してください)
10.7 ライセンス サーバーとして専用のコンピュータを用意する必要がありますか?
ネットワーク ライセンス専用のコンピュータを用意する必要はありません。既存のサーバーにネットワーク ライセン
ス サーバーをセットアップできますし、Tanner 製品を実行するクライアント コンピュータの 1 つでも、ライセンス
サーバーを実行できます。後者の場合、1 台のコンピュータが、ライセンス サーバーとクライアント マシンの 1 つ
としての両方の役割を果たします。
10.8 クライアントがサーバーを検索するためにブロードキャスト(徹底的な検索)を実行するのを防ぐことができますか?
すべての TANNERHOST 環境変数で指定されているアドレスのサーバーにライセンスが見つからないと、クライ
アントは、ローカル サブネット上でブロードキャストを実行して、ライセンス サーバーを探します。これには時間が
かかります。クライアントがブロードキャストを実行するのを防ぐには、TANNERHOST 環境変数の 1 つ以上
を local と指定します。
例 1(ローカル ライセンスだけを検索します):
SET TANNERHOST=local
例 2(2 つのサーバーだけを検索し、ライセンスが見つからなくてもブロードキャストを実行しません):
SET TANNERHOST=192.168.1.1
SET TANNERHOST2=192.168.1.2
SET TANNERHOST3=local
10.9 サーバー検索の対象にローカル ライセンスを含めることができますか?
サーバー名でなく no-net と指定すれば、ローカル ライセンスを検索できます。
例:
SET TANNERHOST=192.168.1.1
SET TANNERHOST2=no-net
SET TANNERHOST3=192.168.1.2
10.10 なぜ LSFORCEHOST 環境変数と LSPORT 環境変数が使用できないのですか?
Tanner 製品は、Rainbow の SentinelLM マニュアルで説明されている LSFORCEHOST 環境変数と
LSPORT 環境変数をサポートしません。代わりに TANNERHOST 環境変数を使用してください。
10.11 LSERVRC 環境変数とはどのような変数ですか?
LSERVRC 環境変数は、Tanner License Installer によって自動的に設定される変数です。LSERVRC
環境変数はライセンス ファイルをポイントします。ライセンス ファイルは通常 lservrc という名前のテキスト ファ
イルです。LSERVRC 環境変数は、ローカル ライセンスを取得したコンピュータか、ネットワーク ライセンス サー
バーに対してしか適用できません。ネットワーク ライセンスを使用するクライアント コンピュータにはまったく影響を
及ぼしません。
11
10.12 Sentinel(Rainbow)ドライバとはどのようなドライバですか?
Sentinel(Rainbow)ドライバは、ハードウェア ロックを使用してソフトウェアのライセンスを取得する際に必要で
す。Sentinel(Rainbow)ドライバは、ローカル ライセンスを取得したコンピュータ上またはネットワーク ライセンス
サーバー上でのみ必要です。必要な場合には、Tanner 製品をインストールする時に自動的にインストールされ
ます。
10.13 Tanner ライセンス ファイルはどのような構造のファイルですか?
Tanner ライセンス ファイルはテキストファイルで、各行に 1 つのライセンスが記述されます。Tanner 製品の保
護された機能を使用するには、ベース ライセンスとバージョン ライセンスの 2 つのライセンスが必要です。ベース
ライセンス(あるいは、バージョン 0 のライセンス)は、ある機能の任意のバージョンを実行するために必要です。
バージョン ライセンスは個々の特定のバージョンを実行するために必要です。このため、Tanner 社の製品のす
べての機能をフルに実行しようとすると、ほとんどの場合、約 20 のライセンスが必要になります。
10.14 付加的ライセンスと排他的ライセンスはどのように違うのですか?
Tanner 社では、通常、ローカル ライセンスについては付加的なライセンスを発行し、ネットワーク ライセンスに
ついては排他的なライセンスを発行します。付加的なライセンスの場合、同じ機能とバージョンに対して、複数の
付加的なライセンスがライセンス ファイルに書き込まれている場合、それらのライセンスはすべて有効です。排他
的なライセンスの場合、同じ機能とバージョンを対象に、複数の排他的なライセンスがライセンス ファイルに書き
込まれている場合、最後のライセンスだけが有効で、残りは無効です。
10.15 違う .TLU ファイルを間違えてインストールしました。変更をロールバックできますか?
Tanner License Installer は、TLU ファイルがインストールされる前に、ライセンス ファイルのバックアップをとり
ます。バックアップ ファイルの名前は、TLU ファイルがインストールされるときに License Installer によって表示
されます。通常、バックアップ ファイルは、ライセンス ファイルと同じディレクトリの lservrc.bak というサブディレク
トリに置かれます。(LSERVRC 環境変数は lservrc ファイルの場所をポイントします)lservrc という名前の
ライセンス ファイルは、通常 C:¥WINDOWS か C:¥WINNT に置かれます。
.TLU ファイルによる更新を元に戻すには、バックアップ ファイルをコピーして、lservrc ファイルに上書きします。
ライセンス ファイルを元に戻すコマンドは次のようになります。
COPY C:¥WINDOWS¥lservrc.bak¥lservrc.003 C:¥WINDOWS¥lservrc
10.16 インストールした後で、TLU ファイルが添付されたメールを削除しました。TLU ファイルはどこかに保存さ
れていますか?
TLU ファイルをインストールした後は、Tanner License Installer があるディレクトリに、バックアップが保存され
ています。通常のインストールでは、このディレクトリは C:¥Tanner¥License です。License Installer を [ス
タート] メニューから起動すると、コンピュータに接続されているハードウェア ロックに一致する .TLU ファイルを探
して、ホーム ディレクトリを自動的に検索します。.TLU ファイルが見つからないか、他のファイルしか見つからない
場合は、License Installer のウィンドウの Browse ボタンを使用して、正しいファイルを参照指定してくださ
い。
10.17 どのバージョンの Sentinel ドライバが必要ですか?
1999年以前に受け取ったハードウェア ロックをお持ちの場合、そのハードウェア ロックは C-Plus-B と呼ばれる
モデルです。このモデルのハードウェア ロックは、Sentinel ドライバのバージョン 5.30 以降に対応しています。
小型のハードウェア ロックか USB 用のハードウェア ロックをお持ちの場合、それらは SuperPro と呼ばれるモ
デルです。このモデルのハードウェア ロックは、Sentinel ドライバのバージョン 5.39 以降にのみに対応していま
す。
Windows 98 または Windows Me の環境で、バージョン 5.37 以前の Sentinel ドライバをご使用の場合、
L-Edit のインストーラーはドライバを自動的に更新しません。その場合は、古いバージョンのドライバをアンインス
トールし、製品 CD の ldriv.539 フォルダにある新しいドライバをインストールしてください。
12
10.18 コンピュータが「スタンバイ」モードになると、L-Edit のライセンスが失われるのはなぜですか?
この現象が発生するのは、ハードウェア ロックをパラレル ポートに接続して、ローカル ライセンスを使用している
場合のみです。「スタンバイ」モードになると、パラレル ポートがシャットダウンするコンピュータがあります。そうすると
L-Edit のライセンス機能が停止します。この現象が発生する場合は、コントロール パネルを使用して、「スタン
バイ」モードを無効にしてください。コンピュータに USB ポートがある場合は、パラレル ポート用のハードウェア ロ
ックを Tanner 社に返却し、代わりに USB 用のハードウェア ロックを要求してください。
10.19 アンチウィルス ソフトを実行していると、L-Edit のライセンスの取得に時間がかかります。もっと短時間で
ライセンスを取得できませんか?
アンチウィルス ソフトを実行していると、L-Edit のライセンスの取得に時間がかかるようなら、例えば、Norton
Antivirus 2002 の Norton AutoProtect 機能を無効にしてください。OfficeScan/Trend/Virus Buster の
場合は、Real Time Monitor をオフにしてください。
11. 技術サポートとフィードバック
インストールに関する問題がありましたら、Support Utility のログと一緒に以下に e-メールで連絡してください。
Tanner Research Japan, Co.
Email: [email protected]
www.tanner.jp
本ガイドの最終更新日:2007年5月31日
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