Users Manual SX2

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第2章 PRICOM SX-3700WBについて
本製品は、USB 接続型周辺機器(プリンタ、スキャナ等)に接続できるマルチファンクショ
ンプリントサーバです。プリンタに接続されている場合、付属の PRICOM Monitor SX を利
用することにより、
接続しているプリンタの状態をネットワーク経由でステータス監視する
ことができます。また、付属の PRICOM USB Utility をご利用いただくことにより、お手持
ちのスキャナなどをネットワークで共有することもできます。
注意
参考
・ネットワークスキャナ機能は Windows 2000/Windows XP/Windows Server 2003 の OS のみ対応
となります。
・本製品に接続できる USB 機器はプリンタ / スキャナ / ストレージが各 1 台づつとなります。
・最新の対応機種については、弊社ホームページ( http://www.silex.jp/ )を参照していただく
か、弊社カスタマサポートセンターまでお問い合わせください。
■電波障害自主規制について
この装置は、情報処理装置等電波障害自主規制協議会(VCCI)の基準に基づく
クラス B 情報技術装置です。この装置は、家庭環境で使用することを目的として
いますが、この装置がラジオやテレビジョン受信機に近接して使用されると、
受信障害を引き起こすことがあります。
取り扱い説明書に従って正しい取り扱いをしてください。
正しい取り扱いをしていただいていても、電波の状況によりラジオやテレビの受信に
影響を及ぼすことがあります。
このようなときには、次の点にご注意ください。
・本製品とラジオ、テレビを十分に離してご使用ください。
・本製品とラジオ、テレビを別のコンセントに接続してください。
PRICOM SX-3700WBについて
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環境について
本製品に必要な環境は、以下の通りです。
○ネットワークに接続するために必要な機器
・無線 LAN 機器搭載パソコン
・USB ケーブル(A-B タイプ)
・USB 接続型周辺機器(プリンタ、スキャナ等)
○対応 OS
Windows 98/Me、Windows 2000、Windows XP、Windows Server 2003、UNIX/Linux、Macintosh
※ Macintosh は MacOS8.6 以上、MacOS Ⅹは Ver10.2 以降で対応となります。
○動作環境条件
・温度:+10℃∼ +35℃
・湿度:20% ∼ 80%RH(但し、結露状態でないこと)
○保存環境条件
・温度:-10℃∼ +50℃
・湿度:20% ∼ 90%RH(但し、結露状態でないこと)
○消費電流
5V ± 5% 1.0A
○適合規格
VCCI Class-B
FCC Class-B
EN55022 Class-B
EN55024
PRICOM SX-3700WBについて
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機器の説明
各部の名称と働き
下面
上面
Infra LED
(緑)
Ethernet アドレス
(下6桁が製品番号(シリアル No)に
なります)
Link LED Status LED
(橙)
(緑)
前面
右横面
電源コネクタ
プッシュスイッチ
USB ポート
(上面 / 前面)
内部基板に実装されている LED が確認できます。
・Infra LED(緑)
インフラストラクチャモードでネットワーク接続が確立されると、点灯します。
・Link LED(緑)
Ad hoc モードでネットワーク接続が確立されると、点灯します。
Old Adhoc モードでネットワーク接続が確立されると、点滅します。
インフラストラクチャモードでネットワーク接続が確立されると、点灯します。
・Status LED(橙)
通信中は、点滅します。
PRICOM SX-3700WBについて
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(下面)
・Ethernet アドレス
Ethernet アドレスが記載されています。下6桁が製品番号(シリアル No)になります。
・Ethernet アドレス 00:80:92:18:0E:1A は 008092180E1A と表記されています。
参考
製品番号(シリアル No)は下6桁の 180E1A となります。
(右横面)
・USB ポート
USB ケーブル(A タイプ)を接続します。
・電源コネクタ
AC アダプタを接続します。
(前面)
・プッシュスイッチ
プッシュスイッチを押下することで、
本製品の工場出荷設定およびインフラストラクチャモードへの切
り替え、自己診断 / 内部設定印刷を行うことができます。
本製品を初期化する<工場出荷設定>
1. 本製品に AC アダプタが接続されていないことを確認してください。
2. 本製品のプッシュスイッチを押したまま、本製品の電源コネクタに AC アダプタを接続し
て電源を入れてください。
3. そのままプッシュスイッチを 15 秒間押し続けて Link LED(緑)のみが点灯状態になる と初期化は完了です。ここでプッシュスイッチから指を放してください。
プッシュスイッチ Link LED
注意
・本製品の工場出荷設定を実行中は、本製品の電源を切らないでください。
・工場出荷設定が終了した後に電源を再投入する際は、
プッシュスイッチを押さないでください。
PRICOM SX-3700WBについて
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本製品をインフラストラクチャモードで起動させる
1. 本製品に AC アダプタが接続されていることを確認してください。
2. 本製品のプッシュスイッチを約 15 秒間押し続けた後、指を放してください。 Infrastructure mode(インフラストラクチャ)モードへの切り替えを開始します。
プッシュスイッチ
本製品の全ての LED が一旦点灯し、その後消灯してから Infra LED(緑)のみが点灯状態
になります。ご利用のアクセスポイントにアクセスできた場合は、Link LED が点灯しま
すので Infrastructure mode(インフラストラクチャ)モードへの切り替えは完了しまし
た。
注意
・Infrastructure mode(インフラストラクチャモード)で初期設定を行なう場合、ご使用のア
クセスポイントの WEP を未使用にしてください。
・初期設定に失敗して通信できなくなった場合は、工場出荷設定を行なってください。
自己診断/内部設定を印刷させる
1. 本製品とプリンタが USB ケーブルで接続されていることを確認してください。
2. 本製品に AC アダプタが接続されていることを確認してください。
3. プリンタの電源が入っていることを確認してください。
4. 本製品のプッシュスイッチを約 30 秒間押し続けた後、指を放してください。自己診断 /
内部設定の印刷が開始されます。
注意
・本製品の自己診断 / 内部設定の印刷が完了するまでプリンタの電源は切らないでください。
・自己診断 / 内部設定印刷を行うためには、プリンタ本体にフォントが搭載している必要があり
ます。
PRICOM SX-3700WBについて
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接続方法
本製品をネットワークに接続する
・本製品を一度でも他のネットワークで利用された場合は、
必ず工場出荷設定に戻してください。
注意
本製品をネットワークに接続するためには、以下のものが必要です。
USB ケーブル
A-B タイプ
接続するデバイスはプリンタを例にして行います。
1.
本製品にACアダプタを接続してくだ
さい。
2.
プリンタの電源コードをコンセント
に差し込んでください。
3.
本製品に USB ケーブル A タイプ、プ
リンタにUSBケーブルBタイプを接続
してください。
参考
[設置例]
・ USB ケーブルの2つのコネクタは、
それぞれ形状が異なります。
形状をよく確認して接続してくださ
い。
< USB ケーブルのコネクタ形状>
A タイプ
(本製品 へ接続)
PRICOM SX-3700WBについて
B タイプ
(プリンタ へ接続)
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4. プリンタの電源を入れて、正常に動作したことを確認してください。
注意
・本製品に付属している AC アダプタ以外のものを使用しないでください。故障の原因となりま
す。
・USB ケーブルの抜き差しは、2 秒以上の間隔をあけて行ってください。
・本製品に接続した機器を使用中に USB ケーブルを抜き差ししないでください。
PRICOM SX-3700WBについて
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その他の機能
本製品のその他の機能を以下に示します。
機能
DHCP、BOOTP、RARP による自動 IP 設定機能
・DHCP/BOOTP について
本製品は、DHCP/BOOTPプロトコルを搭載しておりDHCP/BOOTPサーバが動作しているネットワーク内において、
TCP/IP 関連の設定を自動で行うことができます。
注意
・本製品がサポートしている DHCP プロトコルは、RFC2131/2132 に準拠しています。
・本製品の DHCP 機能をご利用になる場合は、ネットワーク管理者にご相談ください。
・RARP 機能
本製品は、RARP プロトコルを搭載しており RARP サーバが動作しているネットワーク内において、IP アドレス
の設定を自動で行うことができます。
・本製品の RARP 機能をご利用になる場合は、ネットワーク管理者にご相談ください。
注意
・IPP 機能(TCP/IP)
本製品は、インターネット経由でのプリントアウトを実現する「インターネット・プリンティング・プロトコ
ル」(IPP Ver.1.0)に対応しています。IPP を使えば HTTP による Web アクセスと同様に遠隔地にあるプリン
タに対して簡単にプリントアウトを行うことができます。
注意
・本製品のIPP機能を利用してHTTP同様に遠隔地への印刷を行う場合には本製品に設定するIPア
ドレスはグローバル IP アドレスにする必要があります。
詳しくはネットワーク管理者にご相談ください。
・Web ブラウザ機能
本製品は、HTTPを搭載しておりWebブラウザから本製品にアクセスしプリンタの状態表示や設定の変更を行な
うことができます。
ご利用のネットワークがインターネットに接続している場合は本製品のサポート情報を提
供します。
注意
・Web ブラウザが、Internet Explorer4.0 以降および Netscape Navigator4.0 以降のバージョン
を推奨します。その他のブラウザをご使用になる場合は、少なくとも HTTP 1.0(RFC1945) と
HTML 2.0(RFC1866) に対応している必要があります。
・Web ブラウザ機能をご利用になる場合は、本製品の TCP/IP プロトコル設定が有効であり、本製
品に IP アドレスが設定されている必要があります。
・本製品の初期設定(TCP/IP 関連未設定)時には Web ブラウザでの接続は行えません。
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・スキャナサーバ機能
本製品をスキャナまたは、複合機で使用される場合、製品添付ユーティリティの PRICOM USB Utility をご使
用いただくことによりスキャナまたは、複合機のスキャナ機能をネットワークで共有することができます。
注意
・本製品のスキャナサーバ機能はWindows 2000/Windows XP/Windows Server 2003でのみ使用で
きます。
・本製品に接続できるスキャナまたは複合機は 1 台のみです。。
・ストレージサーバ機能
本製品は、NetBEUI/NetBIOS プロトコルに対応しており、製品に接続された USB ストレージ機器をネットワー
クで共有することができます。
注意
・NetBEUI/NetBIOS プロトコルを利用しての印刷には対応しておりません。
・本製品に接続できるストレージ機器は 1 台のみです。
・E-Mail 送受信機能
本製品は、POP3/SMTP プロトコルに対応しており、指定された E-Mailアドレスのメールを自動的に受信(POP3
機能)し、内容をプリンタに印刷することができます。
また、プリンタ本体のステータス異常情報を指定されたE-Mail 宛てに送信(SMTP 機能)することができます。
E-Mail 送信機能を利用することにより、遠隔地のネットワーク管理者にプリンタ異常を自動的に通知するこ
とができます。
POP3 は最大で4つ /SMTP 機能は、最大 2 つまでの E-Mail アドレスを登録することができます。
注意
・POP3 機能での E-Mail 印刷機能はプリンタ本体にフォントが搭載されているプリンタでのみ印
刷ができます。
・POP3 機能で E-Mail に添付されている添付データについては、添付ファイル名の末尾が「.txt」
の場合には添付ファイルの内容も同時に印刷を行い、
それ以外の場合には添付ファイル名のみ
印刷されます。
・SMTP機能はご使用のプリンタの仕様上USBポートにエラー通知が行われないプリンタではご利
用いただけません。
PRICOM SX-3700WBについて
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仕様
ハードウェア仕様
・CPU
V850MA2 40MHz
・メモリ
RAM
:8MByte
FlashROM :1MByte
・ネットワークインタフェース
IEEE802.11b
・USB インタフェース
A ポート(USB1.1 準拠)
・その他
プッシュスイッチ:1 個
LED ランプ
:Status(橙)、Link(緑)、Infra(緑)の計 3 個
PRICOM SX-3700WBについて
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ソフトウェア仕様
対応プロトコル
TCP/IP、NetBEUI/NetBIOS、AppleTalk
TCP/IP 部
ネットワーク層
:ARP、RARP、ICMP、IP、IPv6、ICMP6
セッション層
:TCP、UDP
アプリケーション層 :LPD、TELNET、BOOTP、SNMP、HTTP、DHCP、IPP、#9100、DNS、
NetBIOS、FTP、POP3、SMTP、SNTP
IP アドレスは、設定ユーティリティ等で設定可能
参考
NetBEUI/NetBIOS 部
:SMB、NetBIOS
AppleTalk 部
:AppleTalk Phase2、ELAP、AARP、DDP、AEP、NBP、RTMP、ZIP、
ATP、PAP
PRICOM SX-3700WBについて
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本製品で使用する電波について
本製品は、2.4GHz 帯域の電波を使用しています。
本製品を使用する上で、無線局の免許は必要ありませんが、以下の注意をご確認ください。
・以下の機器等の近くで本製品を使用しないでください。
・電子レンジ / ペースメーカー等の産業・科学・医療用機器等
・工場の製造ライン等で使用されている移動体識別用の構内無線局
(免許を要する無線局)
・特定小電力無線局(免許を要しない無線局)
上記の機器等は、無線LANと同じ電波の周波数帯を使用しています。上記の近くで本製 品を使用すると、電波の干渉を発生する恐れがあります。そのため、通信ができなくなっ
たり、速度が遅くなったりする場合があります。
・携帯電話
携帯電話・
PHS・
テレビ・
ラジオを本製品の近くでは、できるだけ使用しないでください。
携帯電話
・PHS
・テレビ
・ラジオを本製品の近くでは、
できるだけ使用しないでください。
携帯電話・PHS・テレビ・ラジオ等は、無線 LAN とは異なる電波の周波数帯を使用してい
ます。そのため、本製品の近くでこれらの機器を使用しても、本製品の通信およびこれら
の機器の通信に影響はありません。ただし、これらの機器を無線LAN製品に近づけた場合
は、本製品を含む無線LAN製品が発生する電磁波の影響によって、音声や映像にノイズが
発生する場合があります。
・間に鉄筋や金属およびコンクリートがあると通信できません。
本製品で使用している電波は、
通常の家屋で使用されている木材やガラスなどは通過しま
すので、部屋の壁に木材やガラスがあっても通信できます。
ただし、鉄筋や金属およびコンクリートなどが使用されている場合、電波は通過しませ
ん。部屋の壁にそれらが使用されている場合、通信することはできません。
同様にフロア間でも、
間に鉄筋や金属およびコンクリート等が使用されていると通信でき
ません。
PRICOM SX-3700WBについて
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2.4GHz 帯使用の無線機器について
この機器の使用周波数帯では、電子レンジ等の産業・科学・医療用機器等のほか工場の製造
ライン等で使用されている移動体識別用の構内無線局(免許を要する無線局)及び特定小電
力無線局(免許を要しない無線局)が運用されています。
・この機器を使用する前に、近くで移動体識別用の構内無線局及び特定小電力無線局が運
営されていないことを確認してください。
・万一、この機器から移動体識別用の構内無線局に対して電波干渉の事例が発生した場合
には、速やかに使用周波数帯を変更するか、または電波の発射を停止した上、弊社まで
ご連絡いただき、混信回避のための処置等(例えば、パーティションの設置など)につ
いてご相談ください。
・その他、この機器から移動体識別用の特定小電力無線局に対して電波干渉の事例が発生
した場合など、何かお困りのことが起きた場合は、弊社までお問い合わせください。
2.4
DS
4
2.4:2.4GHz 帯を使用する無線設備を表す
DS :変調方式を表す
4 :想定される与干渉距離を表す(<=40m)
:全体域を使用し、かつ、移動体識別装置の帯域を
回避可能であることを意味する。
PRICOM SX-3700WBについて
2-13
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無線LAN環境の2つの通信方式による設置例について
< Ad hoc mode(アドホックモード)>
アクセスポイントを経由しないで、無線 LAN 機器同士で通信を行う方式です。
PRICOM SX-3700WB
プリンタ
・本製品の初期導入は、Ad hoc mode にてパソコンと本製品の 1 対 1 で行います。
参考
PRICOM SX-3700WBについて
2-14
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< Infrastructure mode(インフラストラクチャモード)>
アクセスポイントを経由して通信する方式です。アクセスポイントを使用する
ことで有線 LAN 環境と無線 LAN 環境を結合することができます。
PRICOM SX-3700WB
参考
プリンタ
・Infrastructure modeでのご利用は、Ad hoc modeで初期設定を行った後、Infrastructure mode
に切り替えてご利用いただく方法と、プッシュスイッチによる切り替え方法があります。
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