2003.02 携帯電話 - 朝日大学マーケティング研究所

携帯電話に関するマーケティングデータ
《簡易版》
朝日大学マーケティング研究所
調査概要
■調査方法
WEBアンケート
■調査期間
2002年12月23日(月)∼2002年12月30日(月)
■調査対象
以下の条件を満たすモニター:886名
①中京圏在住者
②高校生・大学生・社会人
③未婚者
■有効回答
231名
男性
女性
計
高校生
27名
36名
63名
大学生
42名
32名
74名
社会人
53名
41名
94名
計
122名
109名
231名
1
1.携帯電話 着メロの利用状況について
■若者の着メロサイト利用(ダウンロード)率は、9割以上。
■有料サイトの利用も積極的で、利用者は6割以上。
・特に、高校生を中心に、女性の利用率が高い。
着メロサイトの利用状況
全体(N=231)
63%
23%
67%
高校生・男性(N=27)
14%
26%
81%
高校生・女性(N=36)
40%
大学生・男性(N=42)
3%
33%
26%
66%
社会人・女性(N=41)
0%
20%
無料サイトでしかダウン
ロードしたことがない
60%
0%
ダウンロードしたことがな
い
19%
24%
40%
17%
22%
55%
社会人・男性(N=53)
有料サイトでもダウンロー
ドしたことがある
26%
78%
大学生・女性(N=32)
7%
80%
10%
100%
2
2.携帯電話 着メロの活用方法について
■着メロは、本来の着信音以外にも、多くの目的で活用されている。
■「CD代わり」「友人との話題のタネ」「アラーム音」が主な活用方法。
着信音以外での着メロの活用方法
(N=198:着メロダウンロード経験者)
59%
CD代わりに聞く
友達と聞く、聞かせ合う
54%
アラーム
54%
15%
着信音以外では使わない
11%
新曲を知る
5%
カラオケにして歌う
その他
1%
0%
20%
40%
60%
80%
100%
<上位3項目の属性別内訳>
CD代わりに聞く
友達と聞く
59%
全体(N=198)
56%
高校生・男性(N=25)
70%
高校生・女性(N=30)
54%
全体(N=198)
高校生・男性(N=25)
56%
高校生・男性(N=25)
58%
社会人・男性(N=43)
社会人・女性(N=37)
57%
社会人・女性(N=37)
50%
100%
57%
45%
72%
大学生・女性(N=32)
42%
44%
社会人・男性(N=43)
49%
50%
44%
大学生・男性(N=31)
69%
0%
54%
高校生・女性(N=30)
42%
大学生・女性(N=32)
社会人・男性(N=43)
0%
73%
大学生・男性(N=31)
53%
大学生・女性(N=32)
全体(N=198)
高校生・女性(N=30)
58%
大学生・男性(N=31)
アラーム
59%
社会人・女性(N=37)
100%
0%
50%
100%
3
3.カメラ付き携帯電話の利用状況について
■約7割が、撮影した画像を「友人との話題のタネ」として活用。
■「友人との話題のネタ」にしているのは、「高校生」より「大学生」「社会人」が中心。
カメラで撮影した画像の利用
(N=81:カメラ付き携帯電話で画像を撮影した経験がある人)
67%
友達に見せる、メールで送る
40%
待ち受け画面
38%
ただ撮るだけのことが多い
21%
アルバム代わり
1%
その他
0%
20%
40%
60%
80%
100%
撮影した画像を友達に見せる(送る)頻度
月に2回以上、友達に
見せる、送る人の割合
(N=54:撮影した画像を友達に見せた(送った)経験がある人)
17%
全体(N=54)
33%
高校生・男性(N=3) 0%
22%
67%
高校生・女性(N=13) 0%
0%
46%
17%
17%
38%
大学生・女性(N=8)
10%
0%
週1回以上
20%
21%
20%
67%
0% 8%
17%
17%
40%
1ヶ月に2∼3回
30%
60%
1ヶ月1回
80%
2∼3ヶ月に1回
88%
30%
21%
14%
46%
50%
13% 0% 0%
20%
21%
50%
33%
50%
20%
21%
社会人・女性(N=14)
17%
38%
33%
大学生・男性(N=6)
社会人・男性(N=10)
9%
42%
100%
数ヶ月に1回
4
データの総括
事実①
着メロのダウンロードサイトを利用した経験を持つ若者は非常に多く、
更に、有料サイトであってもよく利用されている。
着メロサイトの
利用状況
利用サイトの種類
事実②
非経験者
ダウンロード経験者(約8割)
有料サイトの利用経験あり(約6割)
無料サイト
のみ利用
着メロは単なる着信音だけでなく、「CD代り」「友達と聞き合う」
「アラーム代り」としての役割を負っている。
80%
着信以外での、着メロの活用方法
59% 58% 60%
54%
63%
45%
54%
63%
44%
全体
男性
40%
女性
0%
CD代り
友達と聞き合う
アラーム代り
事実から推測される仮説
■着メロは、単なる呼び出し音ではなく、友人とのコミュニケーションのネタとして活用され
ている。
■コミュニケーションのネタ(情報源)として捉えているからこそ、有料でも積極的にサイト
を利用する。
■若者にとって「着メロをダウンロードする」ことは、同じくネタを提供する「雑誌を眺める」
のと似た感覚なのではないか。
5
マーケティング研究所の分析
若者は、「用件を伝達する手段」としてよりも、「寂しさを
若者は、「用件を伝達する手段」としてよりも、「寂しさを
紛らわす」「時間つぶし」「顔が見えないからこそ言える」
紛らわす」「時間つぶし」「顔が見えないからこそ言える」
など、「友達とつながっているための道具」として携帯電話
など、「友達とつながっているための道具」として携帯電話
を活用している。
を活用している。
事実、若者の半数以上が、着メロを友達と聞き合うことを目
事実、若者の半数以上が、着メロを友達と聞き合うことを目
的に(会話を盛り上げるために)ダウンロードしたり、友達
的に(会話を盛り上げるために)ダウンロードしたり、友達
に送ることを目的にカメラ付き携帯電話で撮影している。
に送ることを目的にカメラ付き携帯電話で撮影している。
今後、携帯電話およびその関連業界は、若者が期待する「話
今後、携帯電話およびその関連業界は、若者が期待する「話
のネタとなる新しい機能」をいち早く見つけて提供していく
のネタとなる新しい機能」をいち早く見つけて提供していく
ことが、更に求められる。
ことが、更に求められる。
なぜなら、携帯電話は移動しながらコミュニケーションでき
なぜなら、携帯電話は移動しながらコミュニケーションでき
るという絶対的な機能があるため、電話としては安定的に利
るという絶対的な機能があるため、電話としては安定的に利
用されるが、着メロやカメラは、あくまでも付加的に加えら
用されるが、着メロやカメラは、あくまでも付加的に加えら
れた機能なので、「飽きられる」というリスクを常に抱えて
れた機能なので、「飽きられる」というリスクを常に抱えて
いるからである。
いるからである。
新しい話題を提供して、ユーザーの興味を引き続けなければ、
新しい話題を提供して、ユーザーの興味を引き続けなければ、
主役の座は、容易に他の機能に取って代わられることになる。
主役の座は、容易に他の機能に取って代わられることになる。
6