Untitled

フェリシモ地球村の基金
貧困からの自立、
自然災害からの救済・復興など、世界各地で進められている活動を応援することを目指している「フェリ
シモ地球村の基金」。1993年の発足以来、
カタログ『はいせんす絵本』を中心に、広くお客さまに協力を呼びかけ、
月々
1口100円として寄せられた基金を、協力を必要としている地域の支援資金として活用しています。日々変化していく
国際情勢に柔軟に対応することを考慮に入れ、各地で活躍するNGO団体から申請された活動を選定し、計画的に助
成しています。
2003年度の実施報告
次のとおり、13のプロジェクトと、他2団体に支援を実施しました。
イラク南部
緊急医療支援(協力団体:AMDA)
2003年3月∼4月
米英軍による対イラク戦争によって、一般市民にも多数の傷
病者が出ていることが日々報道される中、
「AMDA」がイラン
側に避難したイラク難民を対象にした医療保健支援計画の
緊急応援を決定、2003年4月中旬に、医薬品・医療消耗品
の購入費用を支援しました。
「AMDA」では、
イランからのルー
トによる医療救援活動を実施。イラク・バスラ州とアル・ファウ
市の診療所に対して、乳児用栄養補助食品や各種抗生物
質などの感染症治療薬などの救援物資が届けられました。
ペルー共和国リマ市
青少年の性と生殖に関するセルフケア向上
プロジェクト支援(協力団体:AMDA)
2003年7月∼
ジブチ共和国
難民認定を待つ移民のための診療所運営と衛生
環境改善プロジェクト支援(協力団体:AMDA)
2003年10月∼
東アフリカに位置するジブチは、紅海に面した小さな国。国内
の政情は安定していますが、物価が高く、貧困は深刻な問題
です。同時に、隣国ソマリアなど周辺国では未だ不安定な情
勢が続いており、現在も祖国に帰ることのできない難民がい
ます。
しかし、
ジブチ国内でのテロ対策の一環として、2003年
8月より難民認定などの証明書なしにジブチ市内に滞在する
ことができなくなったことから、難民対象である人々が市内から
離れたアラウサという地域に保護されています。けれどもアラ
ウサの生活環境や設備は整っておらず、人々の健康状態は
悪化していました。同月末にクリニック(診療所)
をオープンし
た「AMDA」の活動を支援。クリニックの改装やトイレの設置、
また医薬品の購入などに活用されました。
2002年の国連の統計によると、ペルーにおけるHIV感染者
は53,000人、エイズ患者は10,000人に及ぶと報告され、特
に近年は十代での感染の増加傾向が見られます。そこで、
「AMDA」が進める青少年への性教育プログラムを支援。
指導できる人材、
ファシリテーターの養成と、
リマ市内の6つ
の公立学校の生徒約6,000名を対象に、性と生殖のセルフ
ケア向上のワークショップを行っています。
ジブチ 支援報告より
メキシコ
チャパス州高地における地域保健支援
プロジェクト支援(協力団体:メドゥサン・デュ・モンド)
2003年1月∼12月
る「JEN」を支援。文化的宗教的に家の外で職に就くことが
難しい地域において、女性世帯主のアソシエーションを結成し、
共同して養鶏事業が行えるよう、
トレーニングや鶏の調達、鶏
小屋の建設などを実施しました。
チャパス州の住民の中でも先住民は社会的に孤立した弱者
であり、
メキシコ全体の統計に比べても低い健康指標を示し
ています。政府の保健システムがほとんどその機能を果たして
いない中で、彼ら自らのニーズに適した保健システムを構築し、
主体的に自らの健康を守ろうという取り組みが生まれ始めてい
ます。そこで、1994年から現地で健康問題に取り組む「メドゥ
サン・デュ・モンド」の活動を支援。地域クリニックでの医療・
保健衛生サービスの提供など、先住民たちの保健医療システ
ムを全面的にバックアップしています。
コロンビア
メタ州における母子保健プログラム支援
(協力団体:メドゥサン・デュ・モンド)
2003年8月∼
コロンビアは40年以上続く紛争によって、多くの犠牲者と国
内避難民を生み出しています。国内避難民の間でも、特に妊
婦に対するフォロ−は限られており、妊婦あるいは1歳未満の
乳幼児の死亡率も高いのが実情です。そこで、
メタ州の保健
局から活動を依頼された「メドゥサン・デュ・モンド」を支援。移
動診察チームによる農村地区での診察をはじめ、
グラナダ市
内の保健センターでの妊産婦検診など医療活動を実施して
います。
ボスニア
帰還民再定住支援のための家畜小屋修復を通じた
生活再建事業支援(協力団体:JEN)
2003年11月∼
ボスニアでは、多くの難民・避難民を生み出した紛争も、戦闘
の終息によって帰還も進んでいる一方、国際支援も先細りし
つつあり、
また紛争によって収入を創出する手段がなく、再定
住は困難な状態にありました。そこで、現地行政区から協力の
依頼を受けている「JEN」を支援。危機的状況にある帰還民
の生活再建を戦前彼らが行っていた畜産、酪農によって図っ
ていけるよう、紛争中に破壊された家畜小屋の修復に活用さ
れました。
エリトリア
帰還民女性世帯主自立のための養鶏を通じた
収入創出事業支援(協力団体:JEN)
2003年11月∼
エチオピアからの独立戦争によって生まれたエリトリアでは、
戦争時、多くの人々が難民となって隣国スーダンに逃れました。
戦後、難民の帰還は活性化しましたが、開発が遅れている地
域は未だ食料援助に依存した状態で、経済状態は困窮を極
めています。そこで、
スーダンからの帰還民や地元の貧困な女
性を対象に、養鶏事業による自立のためのプロジェクトを進め
エリトリアの支援報告より
カンボジア
障害者支援センターでの職業訓練事業支援
(協力団体:AAR, JAPAN)
2003年10月∼
カンボジアには約17万人(総人口の1.5%)の障害者がいる
と言われています。その背景には、地雷事故や交通事故、
ま
た医療サービスや衛生管理不足による感染症などがあります。
社会福祉に対する公共支出がほとんどない状況の中、
プノン
ペン市内に、地雷被害やポリオの後遺症等による障害者の
ためのリハビリテーション施設を運営している「AAR, JAPAN」
を支援。障害者の経済的自立を目指した職業訓練として、バ
イク修理、テレビ・ラジオ・ビデオ修理、縫製、
また、卒業生の
再トレーニングなどを実施しました。
ミャンマー連邦
身体障害者のための職業訓練校の運営支援
(協力団体:AAR, JAPAN)
2003年10月∼
ミャンマーは身体障害者の割合が極めて高く、全人口の3%
を占めていると言われていますが、福祉政策の基本法制定が
進まず、障害者への支援が立ち遅れています。また、失業率
も非常に高く、身体障害者が職を見い出すことは想像以上に
むずかしいのです。そうした現状をふまえ、四股損傷者など障
害者が社会的・経済的に自立し、人間としての尊厳を回復で
きることを目的に「身体障害者のための職業訓練校」を運営
する「AAR, JAPAN」を支援。身体障害者の経済的自立を目
指した職業訓練として、縫製、理髪、
コンピューター、
また、卒
業生の運営によるワークショップなどを実施しました。
イラン大地震への緊急支援
(協力団体:AMDA、JEN)
2003年12月∼2004年3月
2003年12月26日、
イラン東南部バム市を中心に発生した地
震は、局地的な災害でありながら死者数4万人とも言われる
甚大な被害となり、バム市内外の住民の生活に大きな影響を
及ぼしました。この大地震の被災地に対して、緊急支援活動
を進めた2つの団体「AMDA」
「JEN」を支援。地震2日後か
ら現地入りした「AMDA」は、バム市内およびその東部に位
置するバラヴァト地区においての巡回診療を実施しました。また、
長期化するであろうテント生活への支援として、
「JEN」は、バ
ラボット地区での簡易シャワーの設置と衛生用品の供給を実
施しました。
ボスニア
生活環境改善のための水道水質改善事業支援
(協力団体:JEN)
2004年2月∼
長期にわたる紛争によって、ボスニアの多くの水道供給施設
が破壊されました。和平合意後から8年経ち、都市部ではその
修復が優先されましたが、遠隔の村々では現在も放置されて
いる箇所が多く、供給される水道は汚染されています。そこで、
特に深刻な状況にある東部ボスニア地域の5ヵ所の村への
支援計画を立てている「JEN」を支援。村の水道供給施設(貯
水地)への浄化装置の設置と、稼働後の水質検査を行い、
生活水の安全性を確保しています。
セルビア
難民・避難民女性による
手工芸品ワークショップ事業支援(協力団体:JEN)
2004年1月∼
たび重なる紛争で社会的に大きな被害を受けたセルビアは、
隣国のクロアチアやボスニア・ヘルツェゴビナ、
コソボ自治州
からの難民・避難民が現在も多く留まっています。特に女性
が職を得ることは難しく、安定した収入を得る機会が阻まれて
います。難民・避難民女性に焦点を当てて、過去数年にわた
り彼女たちの自立支援を続けている「JEN」を支援。これまで
の支援で成果を上げてきた手工芸品のワークショップ活動に
ついて、今後の自立的な運営とそれを支えるNGO活動を軌
道にのせるための品質管理の徹底や販売網拡大のための
活動を展開しています。
このほか、世界80ヵ国で医療援助を専門に活動を行う「国境
なき医師団日本」および、
ニューヨークのハーレムで恵まれな
い家 庭 環 境にある子どもたちのケア 活 動を行う「 H a l e
House Center」を支援しました。
(上下とも)
イラン 支援報告より
アンゴラ共和国
障害者のリハビリ活動支援
(協力団体:AAR,JAPAN)
2004年4月∼
2002年の停戦合意の調印を受けたアンゴラ共和国ですが、
残された地雷・不発弾の問題は深刻で、2004年1月の1ヵ月
間だけでも、19件の地雷による事故が発生している状況です。
こうした事故の被害者は相当数に上ると言われており、彼ら
への支援が必要でした。そこで、現地モシコ州でリハビリ施設
を運営している「VVAF」
「CAPDC」と協力して活動を行
う「AAR, JAPAN」を支援。施設から遠く離れたルンダルノテ州
の地雷事故による障害者約90名のリハビリ施設までの移送、
移動の支援を行っています。
フェリシモの森基金
地球を大切に思う気持ちを、
“森を育てる”という行動で表した「フェリシモの森基金」。1990年秋の発足以来、
カタ
ログ『はいせんす絵本』を中心に、広くお客さまに協力を呼びかけ、月々1口100円として寄せられた基金を、協力を必
要としている地域の植林資金として活用しています。社団法人国土緑化推進機構などの関係機関の協力のもと、人
間と自然、
そしてあらゆる生物の循環と永続性を「循環の森」として次世代に伝えていくことを目的に、植林候補地を
選定。それぞれの土地に適した樹木を植林しています。
2003年度の実施報告
新たに4つの森づくりへの支援を決定、実施しました。
また、7月と12月に、ニューズレターを発行し、基金に参加いただくお客さまに、新たな森の紹介とこれまでの森の成長の様子を
報告しました。
第23回 群馬県水上町の森(協力団体:CCC 自然・文化創造工場)
面積:2∼3ヘクタール
樹木:ブナ、
コナラ、
ミズナラ 約5,000本
森の再生を目指して利根川上流にある「奥利根水源の森」づくりを行いました。実
施場所は、奈良俣ダムの建設時に排出された土を隣接する谷に堆積してつくられた
土地で、土砂くずれ等を防ぐ目的で、根付きがよく生長の早いヤマハンノキが植えら
れていました。
しかし、密集して植えられているため、
ひょろひょろと細長くしか成長せず、
また、最近では雪で折れたり、害虫の被害も広がっており、
このままでは荒廃した土地
に変わってしまう恐れがあります。利根川の水源の森は、
このほかさまざまな開発の
実施やスギ、
ヒノキなど針葉樹のみの植林によって、水源涵養林としての機能も低
下してきており、
こうした土地を、水源の森として再生させたいというのが今回の森づくり
への思いでした。2003年10月28日と11月9日の2日間に分けて、一般公募ならびに
NPO法人「CCC 自然・文化創造工場」に参加するボランティアの方々の手によって、
植樹が行われました。荒れたヤマナンナノキを一部伐採し、
ブナ・ミズナラの苗木を
植樹し、生態系にあったブナ林への転換を図ります。
な
ら また
たいせき
第24回 青森県白神山地の森
(協力団体:白神山地を守る会)
面積:2∼3ヘクタール
樹木:ブナ 約2,000本
世界遺産に指定され、一躍脚光を浴びるようになった白神
山地で、豊かなブナの森復元を目指した森づくりを支援して
います。白神山地は青森県南西部から秋田県北西部にま
たがる面積約130,000ヘクタールの山地の総称で、
その中心部約17,000ヘクタールが1993年、
屋久島と共に世界遺産(自然遺産)に登録されています。白神山地は原生的なブナの天然林
が世界最大規模で分布、
また多種多様の希少な植物群が植生し、
それに依存する多くの動物
も生息し、
自然の生態系を残しています。予定地は、世界遺産に指定される以前にブナの伐採
が進み、代わりにスギが植えられた土地ですが、土壌との相性、雪、ぶどうツルなどによって、植え
られたスギも曲がってしまったり、生長が止まったりしています。このまま放置しておくと植生が変
わる心配があり、
また、天然記念物のクマゲラ等の生息も心配されています。スギを伐採し、本
来のブナ林に戻すこと、復元が今回の森づくりの目的です。植樹は2004年6月の予定です。植
える苗木は、
白神山地の赤石川流域から採取したブナの種を使って、
NPO「白神山地を守る会」
の手で育てられており、
そのためのビニールハウス設置にも支援を行いました。
第25回 長野県黒姫・アファンの森(協力団体:C.W.ニコル・アファンの森財団) 面積:2∼3ヘクタール
樹木:コナラ、
エンジュ、
ウダイカンバ、
トチノキ、ホオノキ、
エンジュ、ハルニエ、
オオヤマザクラなど、約10,000本
日本の森を、再び生命力あふれる豊かな森に戻したい。そうした思いから、C. W. ニコル氏は17年前から長野県黒姫の土地をト
ラスト
(買い取り)
し、荒れ放題だった森をさまざまな生き物たちが生息できる環境に整える、再生活動を続けてきました。こうして
生まれたアファンの森をより公益的なものとするために、森や関係する資産を寄付し、財団法人「C. W. ニコル・アファンの森財団」
を設立しました。アファンの森では、人と生き物たちとの共生をテーマに森づくりに取り組んでいます。どのような手入れをしていけば、
森の生産性を向上させ、生物多様性に富む森をつくることができるか、動物、植物、昆虫、水、
土壌、地質、地形すべてのつながりを探りながら、生態学的調査・研究を行っています。森
林復元を目的に活動を実践してきたアファンの森の事例は、特に貴重なもので、世界の有
識者も視察に訪れています。今回、
トラストした土地の再生のための植樹を支援、植樹は
2004年5月、
フェリシモのお客さまも参加して行いました。
第26回 中国、内蒙古自治区の森(協力団体:日本バイオビレッジ協会) 面積:67ヘクタール
樹木:ポプラ、柳 約120,000本
ツウリョウ
ナイマンキ
中国、内蒙古自治区通遼市奈曼旗は、貧困の砂漠化地域であり、中国中央政府が緑化政策(退耕還林:耕地を林地や草地に
戻す事業、造林に適した荒地での造林、適切な地域を選んで速成用木材生産の促進等)
を推進している地域でもあります。地
元の政府が目指す計画のひとつに、今回植樹を予定している三道古街村全域の緑化と貧困対策事業があり、今回の森づくりは、
地域の自然生態系と調和が取れた持続可能で自立した緑豊かな村落社会、
“バイオビレッジ”を地域住民と共に学びながら創
設していくことを目指して進められます。もともと土地はやせており、降雨量も少ないため、農業生産性は低く、
さらにここ数年の干
ばつにより、農作物はほとんど収穫できない状態にありました。政府の指導により、農耕地の整地、植樹や樹木の手入れなどを村
の農牧民が実施、各戸が責任持って行うことで地域に根差した植樹活動を支援していきます。また、
こうした活動を支援するため、
井戸および溝づくりを行います。植樹は2004年4月より開始しています。
KOBE HYOGO 2005
フェリシモには阪神・淡路大震災の直後、全国のお客さまから、
フェリシモを通じて被災地域の支援を、
というご提案や
ご意見をたくさんいただきました。こうしたひとりひとりのやさしい思いを集め、
かたちにし、大きな希望へとつなげるた
めに、阪神・淡路大震災ニューズレター『もっと、ずっと、
きっと。』を発行し、
さまざまな支援活動を実施してきました。そ
のひとつとして、月々1口100円からの「毎月100円義援金」をスタート。呼びかけと同時に毎月何万人ものお客さまに
支持され、集まった義援金は、
これまで、子どもたちの夢のために、お年寄りの方々への励ましのために、ボランティア活
動のために、被災地を緑あふれる地とするために、神戸の文化再興のためにと、多くの人々の手を経て活用してきました。
そして続々と、人々の笑顔に変わっていきました。こうした活動を通じて、人々の夢を通して文化を創ることこそが、人々
を元気にし、街を元気にすることであると考えてきました。
震災10周年となる2005年の“KOBE”の元気を、世界に向けて発信していくために、2003年1月「KOBE HYOGO
2005」プロジェクトを発足。全国から寄せられた義援金のうち、7,000万円を若い人々の夢の応援に活用する「KOBE
HYOGO 2005 夢基金プロジェクト」をスタートさせました。
2003年度の実施報告
「KOBE HYOGO 2005 夢基金プロジェクト」第1期募集として、2003年2月1日より5月末日までの期間、200件の応募を受け
付けました。事務局による書類審査、予備審査員による一次審査を経て、7月に公開プレゼンテーションならびに最終審査会を
実施。協議の結果、最高300万円まで(最小交付額30万円)の16のプロジェクトの認定が決定しました。
夢基金プロジェクト 第1期認定プロジェクト
KOBE STEELPAN 夢工房
「垂水発!中高生ちょボラ市場」
神戸・長田をスティールパン(ドラム缶製の打楽器)のメッカ
にしよう!とゼロからスタートしました。スクールや楽器作りを
しながら演奏活動を続けています。
中高生と異世代の方々との交流ができるイベントを行いました。
若者が町で活躍できる場所を提供し、新たな交流や元気が
出る町づくりをしています。
神戸・新開地 スタンダッププロジェクト
「ママの手づくり子供服コレクション」
神戸・新開地で飲食店を開業したいという方を、店づくりか
ら店舗経営までトータルに応援、
サポートしています。
お母さんやお姉さんが手づくりした自慢の服を親子で着て
ファッションショーをしました。服づくりやショーを通じて家族
のコミュニケーションを深めました。
「FMわぃわぃ 電波の出前プロジェクト」
神戸のコミュニティー放送局として、
「電波の出前」で街角
に出ていき、
ライブならではの緊張感をダイレクトに放送して
います。
「神戸ブラジル音楽フェスティバル」
ブラジル通りとよばれている、旧・神戸移住センターからメリ
ケンパークまでの鯉川筋一帯で、
ブラジルに関する音楽や
イベントを行いました。
プロジェクト・くるくる発電所
太陽光市民発電所を中心に、
エネルギーや環境問題に関
する事業や研究をしています。
外国人の親への日本語学習の場の提供と子育てのス
トレスを解消するための保育プログラム
小さな子どもを持つ外国人住民の親たちに、子どもを預かり、
その時間を使って日本語学習を行い、交流が広がることを目
指しています。
「おでかけキッズキッチン」
幼稚園や学校などに出かけていって、子どもたちと一緒に、
旬の食材を使って一から料理づくりをします。子どもたち自
身がさまざまなことをきちんと理解しながら調理することで、
「食
べる」ということの大切さを学んでいます。
「書道教育と国際文化サロン」
中国書道の大家による書法教室体験と作品づくりや展覧
会の開催を通じて、
日本と中国の文化交流を広げています。
「住みコミュニケーション プロジェクト」
神戸・兵庫区周辺の空き家や空き店舗に、学生自身が状
況に応じた改装、改築を行い、住み込むことで、地域の方々
とのコミュニケーションを広げながら町づくりを考えています。
「西出東出 下町パラダイス∼花と緑のしかけ隊∼」
神戸・兵庫区を中心に、
「菜の花プロジェクト」など地元の方々
と花や緑を通じて町づくりやイベントをしていくことで新しい
ネットワークを作っています。
「P-MODAN神戸∼子どもたちの夢 世界に発信」
「Kobe Ball Challenge for Kids」
オーストラリアの子どもたちと神戸の小学生が「インターネッ
ト会議」を行いました。また、子どもたちの夢を描いた作品を
下敷きや絵本にして交換するなど、国際交流の機会を作っ
ています。
神戸市内に本拠地を置くオリックスブルーウェーブ、
ヴィッセ
ル神戸、神戸製鋼スティーラーズ、久光製薬スプリングスの
選手やコーチが、
そのスポーツの初心者の小学生を対象に
したスポーツ教室を開催しました。
「アンサンブル・神戸 特別演奏会」
「神戸からはじまる−LANDSCAPE CAFE ネットワーク
地域コミュニティーが運営する、
あたらしい「緑」の基地」
「神戸21世紀復興合唱団」を公募、震災への鎮魂を祈願
してアンサンブル神戸と共にハイドンの「四季」
を熱演しました。
神戸・ポートアイランドにあった有休施設「無料休憩所」を、新
しいタイプの地域の文化発信基地「緑の基地」LANDSCAPE
CAFEとして生まれ変わらせました。
認定プロジェクトより一部活動を紹介
○おでかけキッズキッチン
2004年4月からスタートしたプロジェクト「おでかけキッズ
キッチン」は、体験型の食教育「五感を使った子ども料
理教室 キッズキッチン」の出張型教室です。公的な教
育機関と提携し、視覚・聴覚・嗅覚・触覚、
そして味覚の
五感のすべてを使い、料理をする中で子ども自身がいろ
いろな発見をし、
より多くの体験を重ねる場です。旬の食
材を使って一から料理づくりをし、例えば魚だったらウロコ
を削るところから子どもたちにやってもらいます。現在決
定している実施校は、神戸女子短期大学、
キッズワールド、
アトレーユ本山園などです。
○神戸ブラジル音楽フェスティバル
2004年4月23日∼25日、
ブラジル移民ゆかりの地、旧神戸移住センターから鯉川筋、
メリケンパーク
一帯で「神戸ブラジル音楽フェスティバル」が開催されました。日本最初のショーロ
(リオ発祥の音楽で、
サンバやボサノバの原点)
とブラジル音楽の祭典として、街角ライブやショーロ学校、本場ブラジルか
ら招聘したアーティストを交えてのコンサートなどが多彩に催されました。神戸はブラジル移民の出発
地で、
リオ・デ・ジャネイロの姉妹都市でもあるので、
ブラジルとのつながりも深く、
このフェスティバル
をきっかけにさらに相互理解が深まる活動を続けていきます。
しょうへい
KOBE HYOGO 2005の情報はインターネットでもご覧いただけます。URL http://www.kobe-hyogo2005.com/
フェリシモ トリビュート21 プレート プロジェクト
クリスマスにサンタクロースを信じてプレゼントを待つ世界中の子どもたちに小さな夢を贈ることができたら、
という思い
から、
「フェリシモ トリビュート21 プレート プロジェクト」は、
クリスマスカタログ『サンタブック』の創刊10周年を記念し
て1996年にスタート。趣旨に賛同した国内外のアーティストやミュージシャン、俳優、デザイナーなど、
さまざまな分野で
活躍中の方々から、
イラストやデザイン、
メッセージをご厚意で提供していただき、プレートを製作・販売しています。また、
広くデザインを一般公募し、優秀作品を実際に商品化しています。なお、
これらのプレートは「トリビュート21 プレートコレ
クション」として、毎年秋にカタログで発表。プレート1枚あたり200円は、世界中の子どもたちに、教育や文化の機会を
提供するための基金として、ユネスコ本部をはじめ、デザイン提供者が支持する社会的な活動に寄付しています。
2003年度の実施報告
2003年度は、67名(組)によるデザインを発表しました。全国のお客さまに向けて、
カタログ誌面でご案内したほか、
インターネット
でも広く販売。また、2004年1月からは、
日本郵政公社と共同のプロジェクト、
カタログ『POSFELi (ポスフェリ)』でもご案内して
います。2003年度末には過去販売実績に基づく基金を、ユネスコ本部とデザイン提供者が支持する団体に贈りました。
また、
これまでユネスコ本部に寄付された基金を活用した新しいプロジェクト、Dream World Institute(Dreamセンター)がスター
トしています。
2003年度版デザイン提供者一覧(発表番号順)
ロドニー A. グリーンブラット
(イラストレーター)
トッド オールダム(デザイナー)
山田 詩子(カレル チャペック 紅茶店オーナー、
絵本作家、
イラストレーター)
ロバート ラウシェンバーグ
(現代芸術家)
武 豊(騎手)
奥村 昭夫(グラフィクデザイナー)
森島 寛晃(サッカー選手)
いとう せいこう
(作家、
クリエイター)
毛利 衛(日本科学未来館館長、宇宙飛行士)
ひびの こづえ
(コスチューム アーティスト)
アランジ アロンゾ(雑貨メーカー)
妹尾 河童(舞台美術家、
エッセイスト)
黒田 征太郎(イラストレーター、画家)
宮本 恒靖(サッカー選手)
Goma(料理創作ユニット)
桐島 ローランド
(フォトグラファー)
永田 萠(イラストレーター、絵本作家)
高野 優(漫画家、
エッセイスト)
真鍋 太郎(イラストレーター)
五味 太郎(絵本作家)
青木 克憲(アートディレクター)
アニー シャゾット
(画家、絵本作家、
デザイナー)
ハギワラトシコ
(ケータラー)
杉浦 さやか(イラストレーター)
寺門 孝之(画家)
蔦谷 喜一(画家)
佐藤 邦雄(イラストレーター)
川島 なお美(女優)
クレメンツ リベイロ for キャシャレル(ファッション
デザイナー)
嶋本 昭三(宝塚造形芸術大学教授、現代アー
ティスト)
しりあがり 寿(漫画家)
クリスチャン ラクロワ(ファッションデザイナー)
くらもち ふさこ
(漫画家)
大和 和紀(漫画家)
ソニア リキエル(ファッションデザイナー)
宇野 亜喜良(イラストレーター)
宮地 真緒(女優)
コリーヌ サリュー(ファッションデザイナー)
ハン フェン(ファッションデザイナー)
C.W.ニコル(作家)
福田 繁雄(東京芸術大学客員教授、
グラフィッ
クデザイナー)
こぐれ ひでこ
(イラストレーター)
星野 道夫(写真家)
森 義文(レストラン カハラ オーナーシェフ)
わたせ せいぞう
(イラストレーター)
柿内 佐知子(一般公募・最優秀賞)
皆川 明(“ミナ ペルフォネン”デザイナー)
木田 安彦(版画家)
岩合 光昭(写真家)
日比野 克彦(アーティスト)
サム レオン(映画監督)
ディーナ(アーティスト)
安西 水丸(イラストレーター)
石川 華代(アーティスト、
グラフィックデザイナー)
パトリス ジュリアン
(ライフスタイルコンサルタント)
喜納 昌吉(ミュージシャン)
スージー 甘金(イラストレーター)
林 伴子(ハワイアンキルトデザイナー)
太田 朋(イラストレーター)
ジョン ハーシー(イラストレーター)
ジャック ダンボワーズ(元ニューヨークシティー
バレエ団 主席ダンサー、ナショナルダンスインス
ティテュート主宰)
ニューヨーク市消防局
川上 和歌子(美術作家)
荒木 経惟(写真家)
毛利 衛
千秋 育子(イラストレーター)
阪神タイガース
(野球団)
名嘉 睦稔(画家)
ロバート ラウシェンバーグ
真鍋 太郎
2003年度の寄付先一覧
ユネスコ本部
Lower East Side Needle Exchange Program
ピースメーカーズネットワーク
AAR,JAPAN
Medecins du Monde, Japon
モグビレッジプロジェクト
American Cancer Society / Breast Cancer
Research
NDI
国境なき医師団日本
Surfrider Foundation Japan
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
AmFAR
The Children of Cebu Foundation, Inc.
日本児童家庭文化協会
C.W.ニコル・アファンの森財団
The Nepalese Youth Opportunity Foundation
阪神高齢者・障害者支援ネットワーク
CHANGE FOUNDATION
あしなが育英会 レインボーハウス
世界自然保護基金ジャパン
FDNY Fire Safety Education Fund,Inc.
日母おぎゃー献金基金
日本介助犬アカデミー
Friends without a border
カイアニマルトラスト 動物の孤児院ハッピー
ハウス
日本介助犬トレーニングセンター
Hale House
Heartlink International
トラストサルン釧路
日本自然保護協会
International Rett Syndrome Association
サンフランシスコバレエ団
北アラスカ環境センター
日本子孫基金
Dream World Institute(Dreamセンター)について
「Dream World Institute(Dreamセンター)」は、発展途上国の
子どもたちを対象に、ユネスコ本部とフェリシモが設立したアート
教育(ビジュアルアート、
ダンス、
ミュージック)
プログラムです。アー
トは好奇心を高めます。それをダンス、
アート、
ミュージックの裏にあ
る文学や詩や歴史に対する好奇心へと導いていくよう、あえて
READ−読むこと−をプログラムにも導入します。新しい知識や
刺激にふれ、規律や努力のむくいを知り、想像力を表現する能力
を身につけるということは、子どもたちが未来への夢を見るための
最高のツールとなります。Dream World Institute には名前が持
つとおりの夢があります。どんなに小さな始まりでも、
たとえワンルー
ムの間借り教室でも、子どもたちの目は常にずっと広い大きな世界に向け
られているようにという願いを込めています。また、
1ヵ所、
1ヵ所、世界を結
ぶアートプログラムとして、
まさにワールドインスティテュート
(世界をつなぐ
機関)へと育っていくことを目指しています。
その最初のステージが、
このたび、
アフガニスタンに誕生しました。長年の
戦争はアフガニスタンの子どもたちから子ども時代を奪い去りました。親を
失い、ホームレスとなったストリートチルドレンもたくさんいます。そのような
子どもたちに、
シェルターばかりではなく、教育、職業訓練、放課後活動など
を与えるためいくつかのNGOががんばっていますが、文化活動に力を入れ
ているところは多くはありません。実は文化活動どころか、
ごく基本的教育を
授けるためのインフラさえ崩壊してしまい、
また多くの子どもたちが深い心の
傷を負っています。タリバン支配下では音楽が禁止されていました。女児は
スポーツさえ許されませんでした。そこで、Dream World Institute はまず、
現地で活躍する2つのNGO「PHO」と「ASCHIANA」のコラボレーション
をベースに進められています。プログラムの対象はカブールの「ASCHIANA」
シェルターのひとつに住む7歳から
17歳までの600人の孤児。
(オー
プン後は他の組織、学校に属する
子どもたちにも解放されます)。こ
のシェルター敷地内のうち、1,900
平方メートルの土地に、子供たち
の文化/スポーツ活動に使う屋外
施設(スポーツ、
ステージ、遊び場、
展示ボード)
を建設します。デザイ
ン段階から子どもたちを巻き込み、
「自
分たちの遊び場」という意識と責任感を持たせていく予定です。また、
この
施設があるということを強みに、今後、他のスポンサーやパートナーを引き
込み、
自立的な運営を目指していきます。
(例えば、
すでにアフガニスタンの
オリンピック委員会が道具やコーチ派遣を約束してくれているそうです。ス
ポーツを禁じられていた女児にとってはスポーツができるということは自由を
味わう経験であり、
また自己表現の手段でもあります)。サッカー、バレーボー
ルのコートのほか、施設にはパフォーマンスのステージなどもつくる予定で、
センターは2004年春完成しました。なお、
このセンター建設と2005年度までの運
営のために、
トリビュート21基金のほか、
NUSYのラブ&ピース メッセージTシャ
ツの基金が活用されています。
NUSY ラブ&ピース プロジェクト
2001年9月11日に起きた米国同時多発テロ事件と、
それに続くアフガニスタン侵攻をきっかけに、2001年12月、オリジ
ナルブランドNUSYより「ラブ&ピース メッセージTシャツ」を発売しました。1枚あたり300円をニューヨークとアフガニ
スタンの子どもたちのための基金として活用するこのTシャツの誕生から、NUSYブランドによるラブ&ピース プロジェクト
が始まりました。
2003年度の実施報告
1.ラブ&ピース メッセージTシャツ
発売以来、
「ラブ&ピース メッセージTシャツ」の販売総数
は約8万枚にのぼり、集まった約2,400万円の基金を、次の
活動に支援しました。
・母子医療支援
・平和文化絵本の現地語版制作と普及
・センジット・ダラ村のテント教室の設置ならびに、
学校建設・運営
・Dream World Institute(Dreamセンター)の建設・
運営
※なお、前年度までに、
「ファミリーズ・オブ・フリーダムがす
すめる孤児となったニューヨークの子どもたちのための育
英基金への寄付(2002年秋)」、
「社団法人日本ユネス
コ協会連盟がすすめるイスタリフでの寺子屋の建設・運
営への寄付(2002年秋)」を行っています。
2.サインラブ メッセージ Tシャツ
2003年3月の米軍によるイラク攻撃開始以降、
「ラブ&ピース メッセージ Tシャツ」
を購入いただいたお客さまをはじめ、社内外より平和を願う声を受け、
また、前回
のコンセプトから一歩進み、着用するお客さま自身が、
より主体的なアクションとし
て「平和を願う」ことのできるTシャツの企画を開始。5月中旬より、生活者参加型
Tシャツ「サインラブ メッセージ Tシャツ」として、専用インターネットサイトにて発売
開始しました。コンセプトを“サインラブ”として、平和を願う署名を個人で記入す
るスペースをTシャツ前面の左腰部に設け、
それがデザインの一部となるような工
夫がされています。デザインは2種類、1枚あたり300円(子どもサイズは200円)が
イラクの子どもたちへの支援のための基金となります。集まった基金は、
「ピース
ウィンズ・ジャパン」の計画する「イラク緊急人道支援 小児病院支援事業」に活
用されました。この活動は、
イラク北部ニネベ州モスル市において、生後4ヵ月以
上15歳未満の治療を必要とする約700名の子どもたちに対して医療品の提供な
どを行いました。
母子医療支援
(協力団体:メドゥサン・デュ・モンド)
アフガニスタンでは、子どもと妊産婦の死亡率並びに疫病など
にかかる率が高く、
メドゥサン・デュ・モンドが、
カブール市内に4
つの母子保健クリニックを設置し、医療の視点から母子の支
援を行っています。そこで、
クリニックへの医薬品、
その他医療
物資の提供を支援しました。
平和文化絵本の現地語版制作と普及
(協力団体:ユネスコ・アジア文化センター)
アジア14ヵ国が参加し、ユネスコ・アジア文化センターが編集し
た絵本『MEET MY FRIENDS ! 』。平和教育や国際理解教
育のツールとして活用されることを願うこの絵本を、アフガニス
タン2大言語(ダリ語とパシュトゥー語)
で印刷。2003年秋、
イラ
ンおよびパキスタンのアフガン難民の子どもたちを中心に(一
部のアフガニスタン国内を含む)配布しました。
センジット・ダラ村のテント教室の設置ならびに、
学校建設・運営
(協力団体:日本ユネスコ協会連盟)
2003年春、
カブール市の北70km、
センジッド・ダラ村にて、破
壊されたままの学校施設の代わりにテント15教室分の設置を
支援し、真夏は40度を超す炎天下での授業を避けることができ
ました。また、村のモスクに通っていた女の子たちもテント教室
で授業が受けられるようになりました。
しかし、
テントは一時的な
支援に過ぎないため、新たに建物の再建が進められており、
そ
の建設にも支援を行っています。なお、
この地域で活用された
テント教室は、別の地域で新たに活用される予定です。
写真 アフガニスタン 支援報告より
Dream World Institute(Dreamセンター)の建設・運営(協力団体:ユネスコ本部)
フェリシモ トリビュ−ト21 プレートの基金と共同で、
アフガニスタンでのDream World Institute(Dreamセンター)の建設・運営
に活用しました。
※詳細は31ページをご覧ください。
FEL
ISSIMO ACTIVITIES
部屋に飾ったり、使ったりすることが、誰かの喜びになる。
フェリシモアクティビティーズでは、世界中の人々がその土地に古くから伝わる伝統技術や素材を使って作った商品を
中心に企画・販売しています。そしてその売り上げの一部を生活や教育支援のために役立てるなど、商品づくりを通じ
て現地の人々の自立を応援しています。海の向こうからやってくる、素朴だけどあたたかいメッセージにふれ、同じ地球
で暮らす仲間とつながることで、世界が少しずつしあわせになっていく……。そんな願いを込めて、
フェリシモではこれま
でに、各団体の協力のもと、多くの支援を実現してきました。
2003年度の実施報告
バングラデシュの少数民族の自立支援
「世界の最貧国」といわれるバングラデシュでは、ベンガル人が多数を占める一方、
さまざまな少数民族の人々が暮らしています。
彼らは社会的、経済的に弱い立場に置かれ、
きびしい生活を強いられています。毎年のように起こる洪水などの自然災害の被害
者への緊急支援と同時に、少数民族の収入向上を目指し、
自立を促すプロジェクトを推進しています。中でも、北東部シレットに
住むモニプリ族は、独自の言語や手工芸、舞踊など独特の文化と生活様式を持っており、
「CoCo」では地元の人々と協力して
伝統的な織物の開発などにあたっています。フェリシモでは、
こうした「CoCo」の活動に共感し、
コレクションの売り上げの一部を
自立支援のための活動基金として活用しています。
ペルー共和国の障害を持つ子供たちの教育援助
ペルー共和国は世界でも有数の地震大国とも言われ、
たび重なる大地震の被害で国の経済的発展もままならない状態です。イ
ンフレが貧困の差に拍車をかけて、
それに伴うテロ活動も頻繁に起こっています。そのような状態の中、発達障害、
自閉症、深刻
な行動障害を持つ子どもたちは、教育や精神ケアを受けることができないのが実情です。ペルーの伝統的な手工芸品を販売し、
これらの売り上げの一部を、障害を持つ子どもたちの教育を支援する基金として「アン サリバン財団」に寄付しています。
ルワンダの子供たちの教育支援
1994年の紛争後、着実に国の再建を果たしながらも、世界の最貧国のひとつであるルワンダには充分な経済・社会基盤があり
ません。中でも教育設備に関しては、内戦によって破壊されたり、帰還によって人口が増えたため不足している学校が多くあります。
とりわけ2000年8月に干ばつに見舞われた首都キガリ郊外のタマラ小学校では、多くの子どもたちが校舎の増設を願っています。
またキブンゴ県では、親と死別したり内戦のために孤児になったりして学校に通えなくなった子どもたちを対象に、識字教育を行っ
ていますが、教育開始からすでに数年が経過したにもかかわらず、子どもたちは今なお不充分な施設で授業を受けています。そう
した子どもたちの教育機会を支援するため、
フェリシモでは「CoCo」の協力のもと、ルワンダの子どもたちから寄せられたメッセー
ジやイラストをデザインした商品を企画・販売し、
これらの売り上げの一部を、識字教育のための校舎増設や施設修理の基金とし
て「CoCo」を通じて寄付しています。また、陶器製のフォトフレームには日本のお客さまからのメッセージを添えて現地に送る活動
を続け、
それらは建設された校舎の壁に飾られました。
ケニア 農村女性の自立支援
はちみつ作りやサイザルの生産が主要な産業となっているケニア東部のマセキ村。1995年にこの土地に移住したベルギー人
女性シモーヌさんが、特産品のサイザルを使ってバスケットづくりをする農村女性と共に、商品づくりを始めました。村の女性たち
が正当な賃金を得る手段として、手に職をつけるトレーニング機会を設け、同時にデザイン性の高いバスケットを企画・製作する
など、海外での販路を積極的に開拓しています。25人の女性でスタートした編み手グループ「イソロ ウィーバーズ」も、現在は約
1000人に。2001年には独立して首都・ナイロビに事務所を構えました。現在小さなショップもオープンし、一歩ずつ着実に自立
への道を歩んでいます。
グアテマラ 女性の自立支援(※販売終了)
中央アメリカのグアテマラでは、
その昔スペインやポルトガルから伝わったバスケットづくりが今も伝統工芸として息づいています。
太陽がふりそそぐグアテマラならではの色彩豊かな感性を取り入れたバスケットづくりは、パリとグアテマラを往復しながら活動す
るディアスコーン夫妻が現地支援のために始めたプロジェクト。バスケットの売り上げの一部で、職人である女性たちの生活を支
援し、伝統工芸の継承を目指しました。
フィリピンの人々の自立と子どもたちの支援
フィリピン・セブ島のスラム街では、社会全体の経済状況もきびしく、仕事が少ないために貧しい生活を余儀なくされている人々
が大勢います。一方でフィリピンには、
まだ美しい海や、天然の資源がたくさんありますが、
それらが仕事として結び付かないため、
生活が成り立たないというのが実情です。そこで、
フィリピンの伝統的な技法で作ったアクセサリーなどを現地で生産することで、
雇用機会を創出し、地域の人々の自立を支援しています。そしてこれらの売り上げの一部を、
フィリピンの子どもたちの教育費として、
「ザ チルドレン オブ セブ ファウンデーション」に寄付しています。同団体では、主にストリートチルドレンと呼ばれる子どもたちの生
活の場・学びの場を提供し、各種活動を通じて子どもたちの成長を支援しています。
みゃお
中国・少数民族「苗族」の伝統文化支援
みゃお
中国には50を超える少数民族が存在すると言われていますが、
そのうちのひとつ中国南部を中心に居住する「苗族」は、伝統的
な刺しゅう文化を誇っています。
しかし昔の民族衣装や布きれから集めたアンティーク刺しゅう布は適切に保管されることなく、各
家庭に古着として散乱しているのが現状です。刺しゅう技術を持つ人も年々減少し、
すぐれた文化が消滅すると心配されています。
そこでフェリシモでは、眠っている刺しゅう布を小さなアクセントとしてデザインに取り入れたブックカバーとペンケースを企画。伝統
文化が海外で評価を得ることで、現地の女性たちの自信を喚起し、
すぐれた伝統技術をずっと継承してもらいたいという願いが込
められています。
フィリピン パナイ島での自立支援
フィリピンには、電気や水道、
トイレがなく、雨漏りのする公立の幼児保育施設(デイケアセンター)が多くあります。パナイ島のア
タバイ村では、村役場、子どもを預ける親、地域住民も参加・協力して、資金を貯め、土地を購入。設備の整ったデイケアセンター
の建設を目指してきましたが、建設資金の不足により、建設が難航しているとの報告が「CoCo」よりありました。現地には目立っ
た産業がなく、代わってタイ・カレン族による手づくりガラスアクセサリーの商品を企画。その売り上げの一部を「CoCo」が運営
することによって、パナイ島での自立支援を進めています。その結果、
デイケアセンターは2003年春に完成し、
その他パナイ島内
自立支援にも着手、着実に共感の輪が広がっています。また、パナイ島内でも手づくりかごの職業トレーニングが始められ、商品
企画も進められています。
そのほか 基金付き商品の活動について
2003年度の実施報告
以下、
7つの基金付き商品を販売、
その基金を各団体へ寄付しました。
グリーン関連コレクションによる森林保全活動支援
カタログ『はいせんす絵本』に掲載されている「ウォールデンクラブシリーズ」をはじめとするグリーン関連コレクションの売り上げ
の1%を、身近な自然を育て、森林を守り、環境を保全する活動を支える基金として積み立てています。2003年度は、
「社団法人
国土緑化推進機構」
「トラストサルン釧路」
「C.W.ニコル・アファンの森財団」に寄付しました。
「社団法人国土緑化推進機構」
では主に学校林の活動に活用される予定です。
屋久島の森コレクションによる環境保護活動支援(※販売終了)
2002年の秋から2003年の春まで、
「やさしさと世界遺産の自然をはぐくむ 屋久島の小さな森 半年予約コレクション」を販売。
販売価格のうち100円を「屋久島環境政策研究所」に寄付しました。同研究所は、屋久島在住の作家、星川淳氏が主宰する政
策提言型NGOで、住民と行政、専門研究者などを橋渡ししながら、屋久島をはじめとする自然を守り、持続可能な地域社会を築
いていく活動をしています。
神戸の街のミニチュアフレームによるあしなが育英会「レインボーハウス」支援
老舗ベーカリー「フロインドリーブ」をはじめ、神戸で人気がある6店舗の店構えを、各店舗のご協力のもと、小さな木製フレームの
中で再現する手づくりキット「神戸の街をひとり歩き 異国の香りただようミニチュアフレームの会」を販売。販売価格の1%を、
あ
しなが育英会が運営している阪神・淡路大震災による遺児・孤児のための心のケアハウス「レインボーハウス」へ寄贈しています。
天使のサンタクロースコレクションによる神戸支援(※販売終了)
1999年より販売していた「天使のサンタクロース」ペーパーバッグとクラフトガムテープのコレクションは、神戸在住の画家、寺門
孝之氏のデザイン。これらのコレクションの売り上げのそれぞれ1%を、阪神・淡路大震災で傷ついた神戸の街に心の復興を願っ
て「愛と勇気と夢」を合言葉に活動を続けている「劇団夢サーカス」に寄付しました。
喜納昌吉“こころに花を咲かそう”シリーズによるピースメーカーズネットワーク支援(※販売終了)
いろいろな国でいろいろな人に歌われ、愛されている喜納昌吉の歌「花」。その「花」の曲をイメージに、誰もが元気に、
そしてや
さしい気持ちになれることを願ったファッションアイテムを2003年夏に販売。これらの売り上げのそれぞれ1%を、喜納昌吉さんが
提唱するメッセージ「すべての武器を楽器に」の実現を目指した活動を続けている「ピースメーカーズネットワーク」に寄付しました。
ピースフルティータイムの会による国際平和支援
紅茶・中国茶・日本茶など世界中のさまざまな種類の茶葉に、世界
の民族衣装や仕事着を身に着けた小さなフィギュア(人形)
をセット
した「ピースフルティータイムの会」を販売。販売価格の1%を「ユネ
スコ・アジア文化センター」へ寄付しています。平和教育や国際理
解教育のツールとして、アジア14ヵ国が参加しセンターによって編
集された絵本『MEET MY FRIENDS ! 』を各国の言葉に翻訳し、
配布する活動に活用されています。
ピースフルティータイムの会
パブロ・バレンシアのジュエリーによるオペレーション・スマイル支援
顔に大きな障害を持って生まれた子どもたちの整形外科手術のために活動する「オペレーション・スマイル」を支援するため、
ニューヨークのアーティスト、パブロ・バレンシアがデザインしたジュエリーを2003年秋に販売。誰もがみんな愛情いっぱいの笑顔
になれるようにという願いを込めてデザインされたこれらの売り上げの5%を「オペレーション・スマイル」に寄付しました。
オペレーション・スマイルより
フェリシモメリーによる社会貢献
フェリシモでのお買い上げ金額に応じて、
お客さまにお贈りしているフェリシモオリジナルポイント制度「フェリシモメリー」。
メリーをためて交換できるプレゼントとして、2002年より、自分や周りの人のためにプレゼントと交換するだけでなく、誰
かを応援する社会貢献のプログラムを導入し、お客さまのご賛同のもと、各活動への寄付が実現しています。また、支
援プログラムも、お客さまのご提案から生まれています。
2003年度の実施報告
以下、11のプログラムを導入。お客さまのご支持により、年間で約890万円の支援が実現しました。
■砂漠緑化のためのインドでの森づくり支援
土地の荒廃が進むインドにとって、森林の回復は長期的課題です。これ以上の森林伐採の抑制と、
そして植林してからの維持
管理は、
その地域に住む住民の理解と積極的参加なくしてはあり得ません。フェリシモでは、
これまで「フェリシモの森基金」や毎
月プレゼントなどで地域住民が主体となった緑化プロジェクトを支援してきました。植林地では落ち葉を燃料に利用したり、果実を
収穫するなど地域住民の暮らしに大いに役立っています。このプログラムでは、緑化とともに、地域の自立を目指しての植林活動
を行う現地NGO「タゴール協会」を支援しました。
■野生動植物保全のための国内での森づくり支援
行き過ぎたスギやヒノキの植林と開発の結果、
日本の野生動物たちはえさ場を失い絶滅の危機にあります。生態系のバランスの
崩れた日本の奥地の広大な森は荒れ果てています。広葉樹を植樹し、山の奥深くの自然林を復元していくことが早急に必要です。
このプログラムでは、人間も含め、
すべての生き物に清浄な水と空気を与えてくれている動物の棲める森を復元することにより、
動物による農作物被害を減らし、
すべての生き物と共存するやさしい社会をつくることを目指している「日本熊森協会」の活動を
支援しました。
す
■レスキュードッグ・セラピードッグの育成支援
レスキュードッグとは、犬の特性を生かし、地震や土砂くずれなどで建物や土砂の下敷きになった人を、
すぐれた嗅覚で探し当てる
ため特別に訓練された犬のことです。阪神・淡路大震災をきっかけに、人命にかかわる災害救援におけるレスキュードッグと、
人の心をいやすセラピードッグの重要性が認識されています。このプログラムでは、
レスキュードッグとセラピードッグを育成する
「日本レスキュー協会」の活動を支援しました。
■遺児たちのケア施設建設支援
かけがえのない親を亡くした子どもたちにとっては、親との死別直後から、
日常的、継続的な心のケアが大切です。これらは、家庭
や学校だけではむずかしく、安全な場所で安心して感情を吐き出す環境が必要で、
こうした子どもたちのデイケアセンター「東京
レインボーハウス」の建設が進められています。このプログラムでは、
「あしなが育英会」が進めているこの活動を支援しました。
■アジアの草の根の人びとの健康を守る
ワーカーの育成
アジア各国の貧しい人々は、
充分な食料や安全な水、
教育の機会、
そして医療機関の恩恵を受けることもむずかしい状況にあります。
とりわけ小さい子どもたちや女性にとって「健康な生活」を手に
入れることは困難です。このプログラムでは、
こうした中で人々の
健康と生活を守るためにさまざまな活動を進める保健開発ワー
カーたちに、研修の機会を提供している「アジア保健研修所
(AHI)」の活動を支援しました。
■海を守るビーチクリーンアップ活動支援
広い海洋には、
目に見えないほど細かい破片となったプラスティックごみが大量に漂っていて、魚などがプランクトンと間違って食べ
ることなどが心配されています。こうしたことを背景に、世界中の海に面した国々で一斉にクリーンアップとごみ調査を実施して、地
球規模で海を守ろうという国際ビーチクリーンアップが毎年世界で行われています。その結果は、米国のCMC(Center for Marine
Conservation)がまとめて発表、海洋環境保全のための政策提言などに活用されています。このプログラムでは、市民ボランティ
アとともにプランクトン採集用ネットを使って、微細なプラスティック片を回収し、見えない海の汚染の実体を調べていく「クリーン
アップ全国事務局」の活動を支援しました。
■ペットの里親探し支援
無責任な飼い主に捨てられ、保健所などで処分されている犬や猫たちがたくさんいます。こうした動物たちを1匹でも多く救いたい
と考え、里親探しの活動をしている団体が国内にはいくつかあります。一時的に保護している犬や猫たちのえさの問題や、
こうし
た犬や猫たちの中には、怪我や病気、妊娠している場合が多く、医療費も必要です。このプログラムでは、みなさまからのご提案
に基づき、
「浦和ペット里親会」、
「ヨコハマ・
ドッグ・レスキュー」、
「アニマル・レフュージュ・関西」、
「カイアニマルトラスト」、
「西
湘動物愛護会」、
「アニマルエイド」の活動を支援しました。
■盲導犬育成支援
盲導犬とは、視覚障害者を安全に、快適に誘導する犬のことです。2002年3月現在で、
日本全国
では895頭の盲導犬が活躍しています。一方、1998年の厚生省(当時)の調査では、全国の視覚
障害者は約30万5千人で、
そのうち全盲の方は約10万人に上るそうです。育成費用や育成期間
の問題がありますが、盲導犬の育成はさらに急がれています。このプログラムでは、盲導犬を育成
する公認施設が加盟する「全国盲導犬施設連合会」を通じて、盲導犬育成の活動を支援しました。
■紛争地域の子どもたちへの医療活動支援
戦争や危機に瀕した地域の子どもたちにとっては、
ヨーロッパにおける治
療が最後のチャンスになることがあります。こうした子どもたちに対して、
ヨーロッパの進んだ医療を提供し、手術が終わると施設にてリハビリを行
い、帰国まで支援する必要があります。
「ドイツ国際平和村」では、世界
各国から常時300人近くのこうした子どもたちを受け入れて活動しています。
このプログラムでは、
それぞれの地域からドイツまでの渡航費用ならびに
平和村での滞在費用(食費など)
を支援しました。
■国内のエイズ基金への支援
地球上では現在、4,000万人がエイズの原因となるHIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染し、
エイズの流行は国連が「人類史上最
も破壊的な感染症」と認めるほど深刻な打撃を与えています。日本国内でもHIVの感染は確実に拡大を続けています。こうした
現状の中、
エイズという病気に対する偏見と闘い、HIV感染者・エイズ患者を基金により支援する「フレディ・マーキュリー協会」
では、集まった基金を国内のエイズ・ボランティア団体へ寄付し、感染者・患者の方々を支援、
チャリティー活動を通じて、
エイズに
ついての啓蒙活動を行っています。このプログラムでは、
これらの活動を支援しました。
■アファンの森トラスト活動支援
C.W.ニコルさんは、19年前から長野県黒姫の土地をトラスト
(買
い取り)
し、荒れ放題の森を再び豊かな森に戻し、
さまざまな生き
物たちが生息できる環境に整える再生活動を続けています。そうし
て設立された「C.W.ニコル・アファンの森財団」では、人と生き物
たちとの共生をテーマに森づくりに取り組み、動物、植物、昆虫、水、
土壌、地質、地形すべてのつながりを探りながら、生態学的調査・
研究を行っています。このような「アファンの森」の事例は特に貴
重なもので、世界の有識者も視察に訪れています。このプログラ
ムでは、
こうしたトラストを中心とする「アファンの森」づくりを支援
しました。
そのほか支援活動
ベルマークによる支援
1995年より、全国のお客さまからベルマークを集め、小学校へ贈る活動を続けています。これは阪神・淡路大震災の
被災地支援活動のひとつとして始まったもので、当初は被災地域の学校に寄付していましたが、現在は、
「ベルマー
ク教育助成財団」の協力のもと、対象を広げ、国内へき地学校、養護学校へも支援の対象を広げています。
2003年度の実施報告
活動開始以来、累計で、1,800万円分のベルマークがフェリシモに寄せられています。
2003年度は、以下の学校へ寄贈が実現しています。
寄贈校
玉出小学校(和歌山県)
比内養護学校(秋田県)
二葉養護学校(群馬県)
豊田養護学校(愛知県)
宇部養護学校(愛媛県)
西小学校樺山分校(北海道)
県立浜田ろう学校(島根県)
豆酘中学校(長崎県)
石垣原養護学校(大分県)
日和田小学校(岐阜県)
国見小学校(岩手県)
青島小中学校(長崎県)
阿口小学校(岡山県)
棡原小学校(山梨県)
書き損じはがきによる支援
2000年より、書き損じた官製はがきを財源に「世界寺子屋運動」を応援しています。この「世界寺子屋運動」は発展
途上国の読み書きのできない女性や学校に行けない子どもたちに学びの場を提供しようと、
日本ユネスコ協会連盟
が1990年から実施しているものです。集まったはがきは換金され、鉛筆やノート、消しゴムなどの用具や教科書などの
教材購入や、支援先の寺子屋との相互交流に活用されています。
2003年度の実施報告
活動開始以来、累計で、約140万円分の支援が実現しています。