江上研究室 (6 号館 301 号室) 研究室紹介 エアバス A380 に代表されるような大型旅客機は数%燃費を向上させるだけでドラム缶何本もの燃料 を節約できます.適切な機体設計を行うためには,航空機上で生じる流体現象を詳細に測定して理解す ることが必要です.本研究室では流体をキーワードに,光学的な圧力,温度の測定方法の開発や,流体 現象の解明を行います.以下主な研究テーマを示します。 1. 低速用感圧塗料センサの開発 航空宇宙分野で用いられてきている感圧塗料を用いて,自動車や鉄道車両など小さな圧力変化を, CCD カメラを用いて光学的に測定する研究を行っています. そのためのセンサの開発も行います. 2. 高速応答型感圧塗料の 高速応答型感圧塗料の開発 感圧塗料の開発 時間で変化する非定常な流れを測定するための高速応答型の感圧塗料の開発を行っています.その ための試験装置なども自分たちで製作しています. 3. 感圧・感温 感圧・感温複合 感温複合塗料の開発 複合塗料の開発 圧力と温度を同時計測するために,複合塗料の開発を行っています. 4. 高感度感温塗料の開発 より高感度な感温塗料を開発し,模型表面の空力加熱や境界層遷移などを捉え流体現象の解明を行 います. 5. 高速列車の騒音低減に関する研究 新幹線に代表される高速列車は,騒音レベルが速度の6~8乗に比例して増大するため,高速化を 図るうえでパンタグラフなどからの騒音低減が重大な課題となっています.この問題を解決するた め低騒音パンタグラフの開発を行っています. この研究室は 2010 年 4 月に開講した新しい研究室です. 名古屋大,東北大,JAXA,ドイツ航空宇宙センター(DLR)など国内外の大学・研究所とも共同研究を行 っており,自分の研究で世界に貢献してやろう!というチャレンジ精神旺盛な学生 チャレンジ精神旺盛な学生を待っています. チャレンジ精神旺盛な学生 航空機模型上の圧力分布の測定 翼上の境界層遷移の可視化 風洞試験風景(オランダ) I / I T=0°C 1 Tg(°C) PMMA 99 PBMA 15 PBMMA 52 PS 57 PSAMS 67 PAU 35 TLC -- 0.1 0.01 0 10 20 30 40 50 60 Temperature, °C 自動車模型上の圧力分布の測定 各種感温塗料の校正試験結果 感温色素(EuTTA)
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