Avid Interplay Production Web Services Version 2.0 1 目次 概要 .......................................................................................................4 Interplay Production Web Service のファンクション ..................................4 アセットマネージメント ..............................................................................4 ワークフローの改善 ....................................................................................5 インフラ .................................................................................................5 フォルダーのリストアップ............................................................................5 アセットのチェックイン ..............................................................................5 アセットの取得 .........................................................................................6 既存アセットにリンク .................................................................................6 メタデータの変換.......................................................................................6 MetaSync XML の取得 .............................................................................7 予約と制限の管理.......................................................................................7 検索 .......................................................................................................7 カテゴリーの管理.......................................................................................8 フォルダーの作成.......................................................................................8 フォルダーの管理.......................................................................................8 アセットの移動 .........................................................................................8 アセットの複製 .........................................................................................8 アセットの削除 .........................................................................................8 ロケーターの管理.......................................................................................9 マスタークリップの作成 ..............................................................................9 サブクリップの作成 ....................................................................................9 ショットリストの作成 .................................................................................9 ヘッドフレームの管理 .................................................................................9 関連付けとリンクの確認 ............................................................................ 10 メディアファイルの位置の確認 .................................................................... 10 ブラウジング用メディアの位置の確認 ............................................................ 10 インデックスされた Workspace のリスト..................................................... 10 ユーザーとグループの管理.......................................................................... 10 解像度のリスト ....................................................................................... 11 ファイルステータス .................................................................................. 11 ワークフローの自動化 ............................................................................... 11 Transfer ファンクション ....................................................................... 11 転送可能性の確認 .................................................................................. 11 Media Service ファンクション ................................................................. 11 2 Media Service ジョブの作成................................................................. 12 ジョブのコントロール ............................................................................ 12 ジョブの管理 ....................................................................................... 12 ジョブステータス .................................................................................. 12 コンフィギュレーション情報 ....................................................................... 12 基本的なコンフィギュレーション............................................................... 12 ストレージ情報..................................................................................... 12 Interplay Transfer 情報 ..................................................................... 13 Interplay Media Service 情報 ............................................................. 13 アセットとメディアについて ....................................................................... 13 サポートされている規格 ............................................................................ 13 Web Service のディプロイメント .............................................................. 13 稼働要件 ............................................................................................... 14 Interplay Production Web Service の入手方法 ........................................ 14 3 概要 Avid Interplay Production は、エディターとプロデューサー、デザイナー、アニメーター、 ライター、アシスタント、システム管理者、そして、会計や法務担当までをも、リアルタ イム・ノンリニア環境でつなぐ、ワークフロー管理システムです。Interplay Production は、日々のルーティン・ワークを自動化し、あらゆるメディアをトラッキングし、管理を 容易にし、不用意なアクセスを防ぎ、プリプロダクションからアーカイブまで、ワークフ ローのあらゆる局面を加速化します。 Avid Interplay Production には、ライブライアンやアシスタント、ログ担当、エディター、 そしてその他の多くのスタッフにとって最適なツールセットを備えています。これらのツ ールセットは、ほとんどのニーズに応えられるように設計されていますが、場合によって はさらにカスタマイズされた機能が必要になるかもしれません。たとえば、既存のアセッ トマネージメントシステムとのインターフェースを取る機能や、デリバリーソリューショ ンからのフィードを転送する機能などです。 このような、3rd パーティー製品とのインテグレーションが必要なときのために、Web Service インターフェースが用意されています。多くのファンクションをオープンにするこ とにより、これまでは Interplay Access からしかアクセスできなかった機能にアクセスで きるようになり、Interplay Production とのシームレスなワークフローが実現できます。 Interplay Production Web Service のファンクション Interplay Production Web Service は、3rd パーティーシステムに対し、緊密に連携する ための豊富なファンクションを提供します。現在のところ、サポートされている主要なフ ァンクションは 3 つあります。(1)アセットマネージメント、(2)ワークフローの改善、(3) インフラ全体のサポートの 3 つです。 アセットマネージメント フォルダーの操作とリストアップ 所有者やアクセス権を含めたフォルダー管理 アセットのチェックイン、取得、削除 メタデータの入力と取得 予約と制限の管理 検索 カテゴリーの管理 ロケーターの管理 マスタークリップとサブクリップの作成 ショットリストの作成 ヘッドフレームの管理 関連項目とリンクの決定 4 メディアファイルの詳細情報の取得 MetaSync データの取得 ストリームメディアの取得 多くのファンクションは Interplay Production でのみ使用できるものですが、Archive Workgroup で使用できるものもあります。Archive Workgroup で使用できるのは、以下 のファンクションです。 アセットのチェックイン アセットの取得 メタデータの取得 フォルダーの操作とリストアップ ヘッドフレームの管理 検索 ファイルステータス Archive Workgroup と Online Workgroup での操作上の違いは、後の章で説明します。 ワークフローの改善 転送前の素材のステータスの確認 転送の開始 Media Service タスクの開始 Media Service と Transfer のステータス Media Service と Transfer のコントロール インフラ ユーザーとグループの管理 インデクシングされたワークスペース情報の取得 Transfer Engine と関連するデバイスの詳細情報の取得 コンフィギュレーションとバージョン情報の取得 ここから、各ファンクションの詳細について説明します。 フォルダーのリストアップ データベースのルートを含め、あらゆるフォルダーとその直接の子ディレクトリーがリス トアップされます。リストアップさせないフォルダーを設定することも可能です。 アセットのチェックイン Avid アセットは、通常 AAF ファイルによって参照されています（後述）。したがって、Avid アセットをチェックインするときには、AAF ファイルがアップロードされます。JPEG ファ イルや Word、Photoshop のようなファイルアセットの場合、ファイルそのものがアップ ロードされます。 5 Archive データベースにアップロードできるのは、Avid アセットだけです。通常は、メデ ィア自身は存在しているにも関わらず、Archive データベースから誤ってデータが削除され たことを検出したしたときに、稀に使用されます。もしアーカイブソリューションが AAF ファイルを持っていれば、これを使ってアセットとの正しいリンクを再確立することがで きます。別の Interplay Archive から統合された素材に対し、データテープを使用するこ とで、Archive データベースをアップデートすることもできます。 アセットの取得 Avid アセットとファイルアセットのコピーは、Interplay Production から取得することが できます。このファンクションは、Interplay Production の「Get Latest」ファンクショ ンを使用することで、そのファンクションを使用したワークステーションに対し、最新バ ージョンのファイルコピーを転送します。この動作によって、アセットがチェックアウト （次にチェックインするまで、他者からの変更を許可しない状態）されるわけではありま せん。 また、Avid アセットに対してこのファンクションを使った場合、転送されるのはメタデー タだけであり、メディアそのものではありません（後述の「アセットとメディアについて」 を参照） 。しかし、このメタデータは他の Avid ワークグループ API とともに使われ、メデ ィア自身を転送するために使用できます。Web Service API を使用することで、問題にな っているメディアを参照している AAF ファイルを取得し、ロケーターと関連するショット を追加し、再び Interplay Production にチェックインさせることも可能です。 既存アセットにリンク 既存の Avid アセットにリンクを取ります。リンクは、コマンドを呼び出した者（コーラー） が指定したフォルダーの中に作られます。 メタデータの変換 Interplay Production に関連づけられたメタデータは、通常は属性に従ってアクセスされ ます。いくつかはシステム属性が与えられており、ほとんどの場合は Read オンリーです。 Web Service を通す場合、ユーザー属性は Read/Write にでき、アプリケーション固有の カスタム属性にすることもできます。ここで作られたカスタム属性は、Interplay Access のようなアプリケーションに表示されますし、Avid 編集システムのビンから確認すること もできます。カスタム属性を検索することもできます。どのようなカスタム属性が規定さ れているかを知るファンクションもあります。 Archive データベース内のアセットに関連付けされているメタデータは Read オンリーで す、アーカイブアセットのメタデータを変更することはできません。 6 MetaSync XML の取得 Avid MetaSync は Avid 編集システムに、XML フォーマットデータにタイムラインを参照 させ、メディアデータであれば編集も可能にするテクノロジーです。MetaSync は、サブ タイトル（テロップ）やクローズドキャプション、インタラクティブコンテンツの作成等 のワークフローに力を発揮します。GetMetaSyncXML コマンドで、シーケンスから metasync データを取得します。 予約と制限の管理 「予約」とは「削除保護」であり、特定のフォルダーに対し、不用意に削除されるのを防 ぎます。新しく作られたフォルダーは、システムにより自動的に「予約」されます。アセ ット、またはそのコピーが予約されたフォルダー内にあれば、その素材は通常の動作では 削除できなくなります。ファンクションとしては、予約の追加、リストアップ、予約の解 除があります。 「制限」はメディア個別に時間軸上に沿って付加されるフラグ情報で、一般的には著作権 上の制限などの情報を付加して使用します。制限をつけたクリップは、開こうとするとき 警告メッセージを表示します。ここでは、制限の追加とリストアップがサポートされてい ます。 検索 Web Service で提供される検索のファンクションは、Interplay Access と非常に良く似て います。 検索は、1 つまたは複数の属性に対して検索条件を入力することで実行され、AND、 OR といった論理演算子とともに使用されます。検索結果の精度は、属性の性質（テキスト、 日付/時間、etc）によって決まります。使用できる条件は以下の通りです。 EQUALS：属性が完全に一致するもの NOT_EQUALS：属性が完全に一致するもの以外 CONTAINS：指定した文字列が属性のどこかに存在する NOT_CONTAINS：指定した文字列が属性のどこにも存在しない LESS_THAN：指定した日付より前のもの LESS_THAN_OR_EQUAL_TO：LESS_THAN に加え、指定した日付も含む GREATER_THAN：指定した日付より後のもの GREATER_THAN_OR_EQUAL_TO：GREATER_THEN に加え、指定した日 付も含む 検索は、指定したフォルダーと、そのフォルダーに含まれるすべてのフォルダーを対象に 実行されます。検索は 1 つのワークスペースだけを対象に実行され、複数のワークスペー スを同時に検索はしません。また、外部の検索プラグインにデータを渡すこともしません。 7 カテゴリーの管理 カテゴリーを使用することで、Interplay Production のアセットを簡単に確認し、まとめ るためのグループを作成することができます。既存のカテゴリーを呼び出したり、カテゴ リーを作成したりするコールが用意されています。 フォルダーの作成 Interplay Production のデータベースに、フォルダーを作成することができます。フォル ダーは、シングルパスでもマルチパスでも作成できます。どちらの場合でも、作成される 場所をフォルダーにネストすることが可能です。Interplay Production Web Service で は、必要な中間フォルダーは自動的に作成します。 フォルダーの管理 フォルダーの作成者やデータベース上の役割を管理できます。ユーザーやユーザーグルー プのアクセス権を、より精細にコントロールできます。 アセットの移動 Avid アセットかファイルアセットか、または、フォルダー全体かに関わらず、データベー ス上の異なる場所に移動できます。このファンクションは、ワークフロー管理の動作の一 部として使用できます。例えば、アサインされていないもの、進行中、レビュー待ち、承 認済みなどの状況の変化に合わせて、自動的に移動させることができます。 アセットの複製 Avid アセットかファイルアセットかに関わらず、データベース上の異なる場所にアセット をコピーできます。シーケンス等の Avid アセットの場合、コピーされたシーケンスはオリ ジナルのデータをすべて持っていますが、新しいユニーク ID が付与されます。これは、例 えば、あらかじめ用意しておいたテンプレートから新規シーケンスを作るときなどに便利 です。Duplicate コールは、コピーされたアセットにメタデータのセットを付与することも 可能です。これにより、新しく作られたアセットのメタデータを自動的にカスタマイズす ることができます。 アセットの削除 Delete Assets コールは、アセットを削除します。このコールによりアセットは削除され、 それに関連付けられたメディアも削除することができます。削除するメディアの解像度を 指定することも可能です。 Delete Assets コールは、シミュレーションモード、または Information Only で動作さ せることも可能です。このモードでは、コールは実際の削除は行わず、コマンドが本当に 実行されたときに削除されるアセットのリストを返します。これにより、実際に削除を実 行する前に、どのアセットが削除されるのかを確認することができます。 8 Delete Assets コールは、 （何もアセットが入っていない）空のフォルダーをデータベース から削除する用途にも使用できます。 ロケーターの管理 ロケーター管理には、3 つのファンクションが用意されています。get、save、remove で す。Get Locators は、指定したクリップに付与されているロケーターの情報を返します。 Save Locators では、新しいロケーターを付与したり、既存のロケーターの内容を変更し ます。Remove Locators は、指定したクリップのロケーターを削除します。 Interplay Production Web Service 2.0 では、ロケーター管理にさらなるファンクショ ンが追加されました。以前まではロケーターはタイムコードかフレームオフセットの値と して、単純な数値で指定されていました。Version 2.0 では、各ロケーターにユニーク ID を付与しています。これにより、新たに 2 つのロケーター管理機能が可能になりました。 マスタークリップの作成 Create Master Clip は、新規クリップが作成される場所を指定します。このクリップには 実メディアはありませんが、デュレーションやタイムコードといったメタデータは付与さ れています。実メディアは、通常は、後から追加されます（現在のところ、後から追加す る方法としては、バッチキャプチャーのみをサポートしています） サブクリップの作成 Create Sub-clip は、Interplay Production データベース上に新しいサブクリップを作成 します。サブクリップは、オリジナルとなるマスタークリップを、その実メディアに加え てオフセットやデュレーションの情報とともに参照します。ヘッドフレームを付与するこ ともできますし、サブクリップ用のメタデータを追加することもできます。 ショットリストの作成 いくつかのセグメントを、カットのみでつないだ「ショットリスト」を作成することがで きます。通常は、シーケンスと同レベルのメタデータ（スタート TC、ロケーター、etc） が、マスタークリップの参照情報と IN ポイント、デュレーションといった情報とともに付 与されます。 ヘッドフレームの管理 ヘッドフレーム管理には、2 つのファンクションがあります。Avid アセットに新しいヘッ ドフレームを付与するものと、既存のヘッドフレームの情報を取得するものです。 Archive Workgroup に使用した場合は、ヘッドフレームの変更はできません。情報を取得 することは可能です。 9 関連付けとリンクの確認 どのアセットがどのシーケンスで使われているか、どのシーケンスがどのアセットを使っ ているかの情報を変更したい場合があります。これは、FindRelatives コールで実行可能で す。 Interplay Production データベースのアセットについて、すべてのインスタンスを確認し たい場合もあります。例えば、新しくインジェストされた素材は、通常は Catalogue にチ ェックインされますが、その後、この素材が別のシーケンスで使用された場合、この素材 はビンの一部としてチェックインされ、アセット自身の場所を参照することになります。 FindLinks コールは、このような情報をすべて収集します。 メディアファイルの位置の確認 マスタークリップの実メディアが、実際にどこにあるのかを知る必要がある場合がありま す。GetFileDetails コールが、この情報を収集します。位置のほかに、トラック、ステー タス、フォーマットの情報もともに返します。 ブラウジング用メディアの位置の確認 Interplay Production 2.0 では、ビデオ/オーディオを合わせて 1Mbps 程度の QuickTime ストリーミングメディアを使用することで、WAN ブラウジングファンクションを追加して います。Interplay Production Web Service を使用すれば、3rd パーティー機器で、この ブラウジング用メディアを使用でき、Interplay Production のブラウジングソリューショ ンの一部として統合することができます。 インデックスされた Workspace のリスト 共有ストレージの Workspace に保存されたメディアファイルは、Media Indexer によっ てインデクシングされています。このコールは、インデックスが行われている Workspace のリストを返します。インジェストソリューションを開発しているディベロッパーに便利 です。 ユーザーとグループの管理 ユーザーとグループに関する管理ファンクションは、以下の通りです。 新規ユーザーの作成 既存ユーザー情報の変更 新規グループの作成 既存グループ情報の変更（Read、Read/Write の属性の変更等） 既存グループの削除 これらの情報を変更するためには、Interplay Web Service が Administrator 権限を持っ ていなければなりません。また、Interplay Administrator でユーザーを作成するときと同 10 様、新規に作られたユーザーは、どこかのグループに属するまではアクセス権限を持つこ とができません。 解像度のリスト Get Resolution は、指定したアセットが持つ解像度のリストを返します。特定の解像度だ けを削除したいときに便利です。 「オンライン解像度のみリストアップ」と指定することも 可能ですし、その解像度に関する詳細情報を取得することもできます。 ファイルステータス SetFileStatus コールは、Archive データベースで使用します。指定したアセットに関連 付けされているファイルのステータスを返します。例えば、あるマスタークリップに関連 付けされていたはずのオーディオデータが削除されてしまっているときなどに、それを確 認することができます。この結果、アーカイブされた素材は、最新の正しい情報を表示す ることができるようになります。このコールは、情報とステータスとの同期目的のために 使用します。 ワークフローの自動化 Interplay Transfer や Media Service の機能を含めた形で、いくつかのワークフロー自動 化のためのファンクションがあります。 Transfer ファンクション Send to Playback、 Send to Workgroup に関する 2 つの転送ファンクションがあります。 Send to Workgroup は、転送先を指定するオプションとともに、指定したアセットを別の Workgroup に転送します。Send to Playback は、Avid シーケンスを指定したプレイバ ックデバイスに転送します。問題なく転送できるかどうかを確認するためには、 CheckSequenceReadyForXfer コールを使用してください。転送前に、再生に必要な解像 度が用意されていなかったり、レンダリングされていないエフェクトがあった場合には、 転送がうまくいかない場合もあるからです。Interplay Transfer と特定のデバイスとのイ ンターフェースに関する詳細は、 http://www.avid.com/us/partners/AvidInterplayAPIs をご確認ください。 転送可能性の確認 Send to Playback が実行される前に、シーケンスが転送工程を実行できるかどうかをチェ ックする CheckSequenceReadyForXfer コールが用意されています。これにより、転送 準備ができているかどうかをチェックし、準備できていない場合にはその理由を表示しま す。 Media Service ファンクション Media Service 機能を管理（作成、コントロール、削除等）するファンクションがありま す。 11 Media Service ジョブの作成 新しい Media Service を作成する 2 つのファンクションがあります。通常は Interplay Access によって提供される機能が使えます。1 つ目は、既存の Profile をもとに新しいジ ョブを作成するもの（後述する Profile リストファンクションとともに使用します） 、もう 1 つは各ジョブ単位で特定のパラメーターを指定するものです。 ジョブのコントロール ジョブの一時停止、再開、再試行の、3 つのファンクションがあります。これらのファンク ションは、現在のところ、Interplay Transfer のジョブのみをサポートしています。 ジョブの管理 ジョブのキャンセル、削除の 2 つのファンクションがあります。 ジョブステータス Interplay Transfer を含むすべてのオートメーションタスクは、 ジョブの開始とともに Job ID を作成します。この Job ID は Get Job Status に渡され、実行中、一時停止、完了率 といった、特定のジョブのステータスを確認できます。 コンフィギュレーション情報 Web Service が関わっているシステムの情報を取得するためのたくさんのコールがありま す。Web Service 自身や Interplay Production、Interplay Archive や、それと接続され ている Interplay Transfer や Interplay Media Service、ISIS ストレージといったシス テム情報を入手できます。 基本的なコンフィギュレーション Interplay Production と Web Service 環境の基本的なコンフィギュレーションの情報を 取得する 2 つのルーティンがあります。1 つ目は Web Service のインプリメンテーション によってサポートされた Workgroup の基本情報とその名前、接続されている Inteprlay Production と Archive Engine のアドレスを取得します。このコールの実行には、クレデ ンシャルは必要なく、ユーザー自身が開発したコンフィギュレーションツールや UI とのイ ンテグレーションに有用です。 2 つ目は Interplay Production Web Service や Interplay Engine、Archive Engine と いったシステムのバージョン情報のような、特定の情報を返します。 ストレージ情報 Workgroup 内の、すべてのインデックス済の Workspace の情報を返します。 12 Interplay Transfer 情報 2 つのファンクションがあります。1 つ目は Workgroup 内のすべての Interplay Transfer Engine の情報を返すもの、もう 1 つはすべてのインジェスト/プレイバックデバイスの情 報を返すものです。 Interplay Media Service 情報 現在の Media Service 環境で使用されている Profile の情報を返します。コールでは、ど のメディアサービスの Profile 情報が必要か（Archive、Transcode 等）を決めます。 アセットとメディアについて 多くのファンクションが、Avid 共有ストレージ内にある実際のメディアに関わっています。 Interplay Production Web Service は、メディアを参照しているアセットにアクセスす ることはできますが、メディアそのものに直接アクセスすることはしません。そのような 直接アクセスは、Workgroup API （http://www.avid.com/us/partners/AvidInterplayAPIs）または Avid MediaToolkit （http://www.avid.com/us/partners/AvidMediaToolkitProgram）を使用することで 可能になります。 すべての Avid メディアアセットは、AAF ファイルを介して Interplay Production から参 照されています。AAF（Advanced Authoring Format）は、Advanced Media Workflow （旧 Advanced Authoring Association）から入 Association（http://www.amwa.tv/） 手可能なオープンソースによって作成することができます。 サポートされている規格 Interplay Production Web Service は SOAP 1.1 をベースにしており、多くの Web Service フレームワークと互換性があります。Avid では、以下のサービスとの互換性をテ ストしています。 .NET 2.0 Sun Metro for Java (JAX-WS) Interplay Production Web Service は、Java Axis 2.0、Python、Perl といった、上記 以外のフレームワークや言語とともに使われるケースが多くなりますが、Avid ではこれら の言語に関してのテストは行っていません。 Web Service のディプロイメント Interplay Production Web Service は、Apache Tomcat サーバー上で SOAP サービス としてディプロイされます。Web Service インストール時には、すべての関連するファイ ルとともに、サーバーもインストールします。Interplay Production の操作に予期せぬ問 題を引き起こさないためにも、Web Service のインストール場所は慎重に選ぶ必要があり ます。実際のインストール時には、Avid Professional Service にご相談ください。 13 稼働要件 Interplay Production Web Service の稼働に際しては、Interplay Engine が属するネッ トワーク上にある、最近の Windows マシン（~2GHz、RAM 2GB 以上）程度のスペック を持つマシンがあれば、それ以外に特に必要とされる要件はありません。マシンは、通常 は Windows Server として設定されます。ただし、iNEWS Web Service として設定する 場合には、マシンにも高いパフォーマンスが要求されます。テスト用途や開発用途として は、Interplay Production Web Service を Interplay Engine 内にインストールして使用 することもできますが、これは実際の制作環境においてはサポートされていません。 Interplay Production Web Service の入手方法 Interplay Production Web Service は、リクエストベースでディベロッパーに公開され ます。リクエストは、以下のページからお送りください。 http://avid.formbin.com/forms/avid-avid_web_services_signup 14
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