七 仏 通 戒 偈 ノ ー ト

Komazawa
Kom
三
1z 三1w 三1 Umversrty
University
駒 澤 短 期 大 學佛 教論 集 第
1 號 1995年 10月
七 仏 通 戒 偈 ノ
袴
七 仏通戒偈 は
伝 承 さ れ て きた もの で あ る が
仏教 中に 浸 透 し そ れ を蝕み
か な らな い
以 下
昭
仏 教 と りわ け 禅 宗 に お い て 仏教
,
しか し
,
の
次 第 に 肥 大 して
い
っ
と い う こ と を指 摘 せ ん とす る の が 本稿
,
うに
に見 る よ
れ を根 拠 に 霊 魂
,
も し批 判的 に
,
非 仏教 的 な 動 向 の 結 晶 に
の
目的 で あ る
,
ほ
。
atman )を 肯 定 し そ
霊魂 (
,
目下 社 会 問 題 化 して
,
な らば
み る
た
七 仏 通 戒 偈 に 示 され る考 え 方 は
輪 廻 と解 脱 と を強 調 す る
の
伝統 の 根 幹 を なす 訓 誡 と して
か か る 伝承 は
,
つ つ
ト
ー
憲
谷
(5 )
るあ る カ
い
ト
ル
cult ) 教 団 の 苦 行 主 義 や 精 神 主 義 に む し ろ 酷似 し た もの で あ る こ と が わ か る で あ
(
う
ろ
しか る に
。
して
た はずで
い
仏教は
,
,
か か る 苦行 主 義 や 精神
主義 を 論 理 的 に
,
真 向 か ら否定
は
1
あ る )に もか か わ ら ず 七 仏 通 戒 偈 をそ の 根 幹 に 据 え る か
,
とき
の ご
伝 承 を 自 らの う ち に 大 き く抱 え込 ん で も い た の で あ る そ の こ と を知 る な らば
。
の
考 察 は あ る カ ル ト教 団 を他 人事 の よ うに 非 難 す る 楽 天 主 義 に 歯 止 め を か け
よす
つ
,
文 献学的 な装 い
に は気軽 に七
,
で
あ ろ う 本稿
。
は
も と に 七 仏 通戒 偈 に つ
の
け に せ ん と す る だ け の もの に す ぎ な
とこ ろ で 上
,
こ
仏
が
教 が 自 ら を深刻 に 自 己批 判す る 縁 と もな る
身に も課 しつ
,
て
い
,
い
そ ん な思 い を 自分 自
,
知 りえ た
こ
と を公
。
仏 通 戒 偈 と い う よ うな 使
「
通 戒 」 と い う意 味 は 必 ず し も確 定 して
い
方 を して し まっ たが
るわ けで は ない
い
の
で
,
まず
そ
,
の
「
通戒 」 の 意
,
味 の 検 討 と そ の 意 味 の 背 景 を な す過 去 七 仏 の 伝 承 に も言 及 し て お くべ き か も し れ
な
い の で
あるが
,
実例 を示 す の が 先 だ と の 考 えか ら 七 仏 通 戒 偈 関 連 諸 文 献 の 比較
を まず な した 後 で
,
う
。
こ
た だ,
れ は
は な
,
く
,
こ こ で
,
通 戒 の 意 味や 過 去 七 仏 の 伝 承 の 問 題 の 検 討 に 移 る こ と に し よ
,
必要上
結 論 を先 取 り し て
,
通常 人 口 に 膾炙 して
過 去七 仏 に よ っ て
自浄其 意
,
,
本稿 で は
一
偈の
一
224 一
是諸仏教 」 と い う
み
意味 に つ
い
て
い
えば
,
共 通 し た 訓誡 」 とい う意 味 で
要 約 的 に 列 挙 され た 訓 誡
従っ て
の
「
「
。
,
通戒 」
る よ うな過 去 七 仏 に
い
と い う意 味 だ と い う こ と で あ る
善奉 行
厂
,
,
uddi
(
tah pratirnokSah >」
§
七仏 通 戒偈 が 「諸 悪莫 作
,
を指す と の 解釈 は 全 く避 け ら れ て
一
衆
い
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(6 )
注 意せ ら れ た い
こ とに
る
ノー
七 仏通 戒偈
ト (
袴 谷)
。
A 七 仏 通 戒 偈 関連 諸文 献 の
仏 教 教 団 の 各 部 派 に よ
っ
て
伝承 され た 戒経
7 群 に 分 け られ て 過 去 七 仏 の
部分 が
し うる こ
の
なす 前 に
,
種 の 文献 は
大略
,
−
§a satra
(
pratmok
pratimokSah )偈 が 一 括 して 掲 げ られ
uddiStab
通戒 (
比較
そ れ ぞれ に 配 当 さ れ て
一切
a )
の根 本説
そ の 内容 を 文 献 (
,
有部 の サ
る
い
。
ま りに も無 味 乾燥 とな る の を予 め 防 が ん が た め で あ る が
1)一 は 通 しで
ア ラ ビ ア 数字 (
し
,
1 (1)忍 耐 (kSanti
4)
,
離脱
5)
nirvana
(
忍
,
こ の
マ
数字
−
1
6)
II(
2>
眼 もて
い
て
る人 は
もろ もろ の 悪
波羅提 木叉)に基づ
,
また
。
,
と仏 た ち は 説 く
うの も
とい
。
7)
,
沙 門)で は な い か ら
,
知者 (
pandita ) は 生 け る もの
い
て 防御 す る
こ
と
な きこ と
の
人
) 以 上 が 仏の
,
もな く
,
,
増上 心
る こ と,
1 °}
を見 る べ き で あ る
’4
)
,
い
adhicitta
(
て
戒経
$a ,
,
量 を知 る こ
)に つ
い
て
実
buddhanu §asana ) で あ る。
教誡 〔
11 〕
我
,
っ
て
飛 び 去 る よ うに
,
行
。
他 の 人々
,
atman
た だ 霊魂 (
(
pratimok
> ま た 食事 に お
samvara
と (
不 適 切 な こ とで は な く
々 の
−loka ) に
世界 (
jiva
の
ま た 訓誡
,
者 (muni ) は 村 に お い て 同様 に 行 うべ き で あ る
13
5)
(
弛
)を 〔
避
(
papa ) を避 け る べ き で あ る。
i2 )
4)
IV(
あ た か も蜂 が 色や 香 を損 な わ ず に 花 か ら 味 を取
V 他 人 を 苦 しめ 他 の
,
vi §ama
)が あ る の で 危 険 な と こ ろ (
勇気 (
parakrama
9
最 果 の 地 )で 寝 た り臥 し た りす
samayoga
修するこ と (
こ とで
。
付 ら れ た 偈 番 号 を表 わ す 3 )
8)
3)
(
誹 謗 す る こ と な く傷 害 す る こ
III
と
あ るで あ ろ う
。
け る こ と が で き る 〕 よ うに
お
こ ろが
,
VIIは そ れ ぞ れ 過 去 七 仏 を 表 わ
§ramana
人 々 を傷 つ け る 出家者 (
pravrajita)は 苦行 実践者 (
である
和 訳 を利 用 す れ ば
titik§a )が 最 高 の 苦 行 (
tapas )で あ り最 高 の
辱) と 辛 苦 (
涅 槃 )で あ る
,
ー
ロ
較を
諸文 献間 の 比較 の あ
敢 え て 和 訳 を 与 え る こ と を しな い 他 文 献 の 読 解 に も資 す る と
和 訳 の 各段 の 直前 に 示 さ れ た
参照
っ
ク リ ッ ト本 戒 経 に 基 づ く
ン ス
。
,
現 存 しか
そ れ ら諸 文 献 の 比
,
暫 定 的 な 和 訳 に よ っ て 示 して お い た 方 が よ い だ う と う思 う
なお
,
そ れ ら もし くは そ れ ら の 大
,
2
以 下 に 示 す 9 種 で あ る )が
,
) の 最末 尾 に は
自 己) の 正
の
作 した
sama
(
こ とや
作 さ なか
vi $ama
) と不正 (
っ
た
)と
。
muni
行者 (
−pada )に お
mauni
)15 }の 行 道 (
一
い
て
実 習す る もの は 増上心 に 関
223 一
一
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し て 放 逸 に なすべ きで は な い
tayin) に 憂 い は な い
世者 (
7) 布 施 す
(
16 )
には
るに
寂 静 と な っ て 常 に 念 力 を伴
。
ある
の で
する
samyamat
自制 す る もの (
。
ku §alin ) は 悪 (
(
papaka ) を捨 て る
悪 (
papa ) を な さ な い
の
upasampada
(
)
自分
,
の
akara
と (
こ
citta ) を抑
心 (
buddhanu §asana ) で あ る
(
全 て にお
。
manas
意 (
。
しか
。
。
) 善 (kugaIa) を 完備 す る
,
,
。
2 °)
)
は 素 晴 しい
) に よ る 防御 も素 晴 し い
て 防御 され た
い
ロa
)
制す る こ と (
paridamana ) 以上 が 仏 の 教
19 )
9)
kaya ) に よ る防 御 (
samvara
(
身 (
VII
防御 も素 晴 し い
)救
smrtimat
る (
い
kle§a ) を滅尽 す る こ とに よ っ て 17 〕離 脱 (
nirvrti ) が あ る
煩悩 (
,
1s
しい
て
っ
。
善 を も て る もの
。
(7 )
ト (
袴谷 )
dadat)に は (
る もの (
pUnya )が 増 大
敵意 が 育 た な い
8) }全 て
VI(
誠
ノー
仏通 戒偈
七
vac ) に よ る
また 語 (
。
全てにお
。
bhik$u
)修 行 者 (
samvrta
(
て 防御 は 素 晴
い
比 丘 )は全 て
,
の
苦
duhkha ) よ り解脱 す る (
(
pramucyate )
。
1 語
(
は
21 )
に
従 っ て 護 り (anurak
in)心 に よ っ
akugala
ま た 身に よ っ て 不 善 (
,
patha )を清 め た
)をな さ な い だ ろ う し
23 》
,
に よ
て 知 ら しめ ら れ た
っ
susamvrta
(
marga
道 (
)を得 る
24 )
であろ
う
。
11>
Vipagyin) と シ キ ン (§ikhin) と ヴ ィ シ ヴ ァ
仏で あ る ヴ ィパ シ ン (
(
Vi §vabhU ) と ク ラ ク ツ ァ ン ダ (
Krakutsanda ) とカ ナ カ ム
(
Kanakamuni
(
ュ
,
ニ
カー シ
とは
っ
て の
ャ パ
Sakyamuni
)ガ ウ タ
Ka §yapa ) と シ ャ ー カ 出 身の 行者 (
(
devatideva)に し て
神 々 中の 神 (
,
最上 の
25
sarathi ) で あ る
導師 (
10ka−natha
世 間 を救護 す る (
にお
こ こ
。
い
て
お よ そ だ れ で あれ
,
14) 着 手 す る が よ い
(
。
死
)が
,
以 上 に 詳 し く(
vistar −
。
27 )
29 )
$a
uddista )
(
尊 敬 され る よ うに な っ て
よい
Gautama )
(
tayin)に して 勇敢 な る (
vira )26 )
)最 高 の 救世 者 (
聞 ) た ち に して 尊 敬 に 値 す る も の
が
) と
,
) 列挙 さ れ た
マ
ブー
nara −damya )に と
抑 制 さ れ るべ き人 間 (
,
仏 た ち で あ る高名 な (ya §asvin )七 人 の 訓 誡 (
pratimok
ena
)
tri−karma ・
業道 (
こ の 三
,
聖仙 (
r$i)
22 )
ち
の
て よ く防御 され た もの
$
mrtyu
神 (
払 拭せ よ (
dhunita
)
。
,
無為
の
§ravaka
仏 た ちお よび 仏 た ちの 弟子 (
,
sagaurava
(
)で あれ ば
adhvam
領域 (
出立 す るが よい
)の 軍 隊 を
。
仏
こ に
お
声
い
て
buddha −§asana ) 28 }に 努 め
教誡 (
る
の
彼 ら は 〕こ
〔
,
,
asamskrtam
) に 到達 す る
。
あ たか も象 が 葦 の 小 屋 に 対 す る が ご と くに
,
,
3 °)
とい
うの も
,
。
お よそだ れ で あれ
,
一
こ の
dharma ・
vinaya
法律 (
31
) )に お
い
て
放
222 一
一
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(8 )
七 仏通戒 偈
逸 に な ち ず して 行 う も の な ら ば
ノ
ー ト (
袴 谷)
samsara
生 存の 繰返 し (
,
dubkha ) を終 焉 に も た らす 32 )で あ ろ うか ら で あ る
(
1 互
(
ため に
て
い
,
1りそ の
(
戒) を
,
くに
護 るが よ い
,
。
)が 列挙 さ れ
,
そ の ため に
節制 の 儀 式 が 催 され た
そ
,
の
36
) )を 〔
愛つ る〕が ご と
valagra
)が 尾の 毛 先 (
。
鰌 お よ そ なん で あ れ
た
,
camara
ヤ ク (
,
)に よ っ
35
布 薩 ) が 催 され た )
)
た め に条 項 (
sittra
§ila
習慣 (
ま た教 誡 (
sasana) を増 大 せ ん が
,
,
節制の 儀 式 (
po $adha34
苦
,
。
33
imok §a )は 列挙 さ れ (
uddi $ta) ) 僧 団 (
samgha
訓誡 (
p耐
この
,
§ila 戒 ) を守 ら ん が た め に
(
に 習慣
輪 廻 ) を捨 て て
,
−
$a samudde
訓 誡 の 列挙 (
pratimok
,
福 (
p 叫 ya > が あ れ ば
,
それに よ
一
maunindra
行 者 の 第 人者 (
)
$ah
〔37 最善 な る 自在 者 の 威 光 を も
)
て こ の
agesa )
世 の 人 々 が 残 され る こ と な く (
(
pada ) に 至 れ ま す よ うに
位
の
訓誡 完 了 (
pratimok
っ
た
。
>
samaptah
っ
よっ て もた らさ れ
§a )に
。
栄 光 の 神王
dpal lha btsan po )の 教 勅 (bka
(
38 )
’
lung) に よ り 聖 根 本 説 一 切 有 部 (Phags pa gZhi Thams cad yod par smra ba
Arya・Mula ・Sarvastivada) の 持 律 者 な る 論 師 ジ ナ ミ トラ (Jinamitra
) と 大 校 閲翻
ー ツ
ン (
Cog ro Klu i rgyal mtshan ) が 確 認 し校 閲 し翻 訳
訳 僧 チ ョ ク ロ ・ル イ ゲ
’
,
,
’
ェ
し た もの 〕
。
* * *
比 較 を示
さ て 以 下 に 七 仏 通戒偈 関 連 諸 文 献 の
,
,
意 点 を(a )一 (i)の 各段 に つ
そ れ に 関連 す る留
い
て
すに 当 っ て
記 して お きた
Mala −Sarvastivada) 所 属 戒 経 サ ン
(a )
根 本説一切 有部 (
各種 文 献 の 所在 や
,
い
。
ク ス リ ッ ト本 当該 箇 所
:
The Pratimok$a ・SUtra ed .by Anukul Chandra Banerjee,The Indian H 臨 o ル
vo1 .
29 No .4 (
1953) pp .376 − 377 に よ る 。 な お , 七 仏 と 各 偈 の 配 当
cal Quarterly
“
”
,
は
,
い
ち
い
ち明
,
,
記さ れ て い ない
が
,
同 じ部 派
の
所 属文 献 と して
,
『
根
c)
(
中の 義 浄 訳
本 説 一 切 有 部 芯 芻 尼 戒 経 』 の 配 当 に 従 っ て 記 載す る こ と に す る こ の 配 当 に 関 し
同 じ 訳 者 で あ る 義 浄 の 手 に な る も の で あ る に もか か わ ら ず 比 丘 戒 経 と 比 丘 尼 戒
。
,
,
経
と の 間 に 大 き な相 違 の あ る こ と に
に
1032 Te
,
『
なお
律分 別
252a8− 254a3 も戒 経
,
よる
示 に お い て
。
,
,
両 者 に 相違
い
て は
,
c)
(
中の
関連 記 載 を参照 さ れ た い
。
ト訳 当 該 箇 所 :P .ed . No .1031 Che 17b6−
ed .
No .
(Vinaya−vibhahga )』 の チ ベ ッ ト 訳 末 尾 P .
b)
根 本 説 一 切 有 部 所 属戒 経 チ ベ
(
18b1
つ
,
の
ッ
,
,
,
,
の
も の と 実 質 的 に 全 く同 じ
。
あ る 場 合 に は 、採 用 さ れ な か
っ
以下
の
た方の 異
,
ト訳 文 提
チ
ベ
っ
た語は カ
ッ
ッ
コ
内に 示 した 。
一
221 一
一
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七 仏 通 戒偈
ー ト (
袴 谷)
ノ
根 本 説 一 切 有 部 所属 戒 経 義 浄 訳 当該 箇 所
(c )
蔵
,
が
,
24巻
517頁 上 一 下 に よ る
,
比較 的他部 派 所属
本 説 一 切 有 部 芯 芻尼 戒 経 』 大 正
: 『根
,
こ の 比 丘 尼 戒経 に よ っ た の は
一
と 致 す るの と こ の 方が 配 当の
もの
の
(9 )
。
バ
』,
,
同上 23巻
頁 下 一 1020 頁上 に よれ ば
,
,
が取れて
ン ス
,
,
れ以 外 の 義浄 訳
『
根 本説一 切 有部毘 奈
,
,
同上
,
七 仏 と各 偈 の 配 当 は
,
い
こ
,
大正蔵
24巻 507頁 中 一 508頁 上
904頁 中 一 905頁上 『根 本 説 一 切 有 部 芯 芻 尼 毘 奈 耶 』
『
耶』
ラ
,
る と感 じ ら れ る の と の 二 点 に よ る か な り便 宜 的 な もの で あ る が
根 本 説 一 切 有部 戒経
七 仏 と 各偈 の 配 当
,
,
1019
3} IV(
4 ) V (
1 (1) II(2 ) III
(
5)
,
,
,
,
,
,
9)
10)と な る
VI(
6×7) VII
8)
(
(
(
一
d)説
切 有 部 (
Sarvastivtida
ト 本 当 該 箇 所 : Le
(
) 所 属 戒 経 サ ン ス ク 1丿
Pratimok §asOtra des Sarvastivadins Text Sanskritpar M .
Louis Finot,
ノbur ・
nal Asiatique
.Ser.XI ,Tome II (
1913),pp ,539− 543 に よ る。 た だ し, 以 下 の 原 文
,
。
“
ッ
”
,
記載 に 当
稿
っ
ては
サ
ン ス
,
ク リ ッ トの
ー
ロ
字表 記 を統 一 す る た め
マ
若 干 の 箇 所 を本
,
採 用 し て い る 表 記 に 改 め た 場 合 の あ る こ と をお 断 り し て お き た い
e)
説 一 切 有 部所属 戒 経 羅 什 訳 当該 箇 所 : 『十 誦 比 丘 波 羅 提 木 叉 戒 本 』 大 正 蔵 23
(
巻 478頁 中 一 479頁 上 に よ る ま た 『十 誦 比 丘 尼 波 羅 提 木 叉 戒 本 』 同 488 頁 上 一
で
。
,
,
。
中 もほ ぼ 同 じ
,
『
,
,
なお , 十 誦 律 』 末 尾
,
同 上 と相 応 す る もの は 示 さ れ て い な い
Mahasamghika ) 所 属 戒 経 仏 陀 跂 陀 羅 ・法 顕 訳 当該 箇 所 : 『摩 訶 僧 祗
大衆部 (
(f)
『
律 大 比 丘 戒本 』 大 正 蔵 22巻 555頁 中 一 556頁 上 に よ る な お
摩 訶僧 祗 律 』 末
尾 に も 同 上 と相 応 す る もの は 示 さ れ て い な い が
同広律 の 中 (同 446頁 下 一 447
。
,
,
に
,
。
,
。
,
,
頁上) に は示 され
は
,
後半に お
仏 通戒 偈 そ
,
の
い
て
て
布 薩 と深
て
い
い
関係 に あ る こ とが 知 られ る
触 れ る こ とに す る が
もの は
もに
と
,
,
,
『
,
大 比丘 尼戒本」 と
漢訳文 と して は
,
ン ス
つ
い
て
『
摩 訶僧 祗律』 中 との 七
e)
の もの と ほ ぼ 同 文
(
Lokottaravadin) 所 属 戒 経 サ
(
9)
大 衆 部 系 説 出世 部
(
点に
こ の
。
ク リ
で
ある
。
ト本 当 該 箇 所
ッ
:
P 履 珈 o 々顕 s π伽 卿 Of the Lo んo 吻 瓶 瀟 漉 嬲 廡 匁9 痂 々 School ed .by N ,Tatia
Patna 1976 (
Tibetan Sanskrit Works Series No .16) pp .36 − 38 に よ る 。 こ れ は
,
,
f)と 一 応 は 同 系 統
(
違に
も
,
の
仏
の
ず
,
れは
して
部 派所 属 の 戒 経
は か な り大 き い
他 とほ とん ど異
させ て 示 す
体
の
こ とは
もの
っ
て
あ る
が
い
α
不 可能 で あ る
。
あ る に もか
こ の
,
9)
(
所属
そ の ため
,
,
か
特 に 七 仏 と各偈
。
るため
で
の
以下
,
,
わ らず
,
当該 箇所 に
つ い
て
の
相
い ず れ を主 と し て
配 当 とが
一(f)に わ か り や す く対 応
a>
もの を(
の
の
,
対照 に お い て は
偈 を中心 に 大
,
対 応 関 係 を示 す た め に , 七 仏 の 順 序 に は か な りの 不 揃 い が 生 じ て い る の で 七
一
不 致 に は そ の 点 を留意 さ れ た い
な お 偈 を 中心 に 対 比 させ た に も か か わ ら
,
。
IIに 配 し た 偈 は
,
IIに 示 し た 他 の 文献 の 偈
対 応 す る偈 を 然 る べ き箇 所 に 配 して
,
,
応 しな
こ こ に どこ に
い こ の
IIの
下
,
い
っ
も対 応 し な い 偈 を提 示 し た
の
偈は 却っ て
,
,
と ほ と ん ど 対 応す る
た結果
た め で
1)hammaPada
一
や
もの が な い
。
こ
IIの 下 に 生 じ た 余 白 を 利 用
,
ある
。
しか る に
,
Uddinavarga中 に
ど こ に も対
その 対 応偈
220 一
一
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Komazawa
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三
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七 仏通
戒偈
ノー
れに
つ い
て は
10)
(
を求 め る
こ とが で き る が
変 え られ た偈 の 順 序 を
,
こ
ト (
袴谷 )
その 箇 所 で 註す
,
も と の テ キ ス ト通 り に 正 し て 示 せ ば
,
因み
。
1
,
に
上
,
1 2
=
要領
の
III 3
=
,
で
=
,
V 4 VI 5 IV 6 II 7 VIIと な る 。
Dharmaguptaka ) 所 属 戒 経 仏 陀 耶 舎 訳 当 該 箇 所 : 『四 分 律 比 丘 戒
(h)法 蔵 部 (
22巻 1022頁 中 一 1023頁 上 お よ び 『四 分律 戒本 』 同 1030頁上 一
本』 大正 蔵
=
=
,
,
,
下 に よる
=
,
『
,
,
,
,
なお
。
=
,
,
四分 律 s 末 尾
に
同上 と 相 応 す る も の は 示 さ れ て
,
Mahi §asaka )所 属戒 経 仏 陀 什等 訳 当該 箇所
(i)
化 地部 (
正蔵
22巻
,
,
199頁 下 一 200頁 中 に よ る
い
な
を避 け
の
対 照 表 中 で は 略 す。
て
,
a>
(
以下
また ,偈 は
。
もの は 示 さ れ て
い
。
,
なお
全体
,
:
。
弥 沙 塞 五 分 戒本
五 分 律』末 尾 に は
に わた
い
『
『
,
な
い
』,
大
同 上 と相 応 す る
,
り基 本 的 に (f)と 同 じゆ え に
煩雑
,
1 (1)
k $antih paramam
tapas titikSa nirvaparp
parama
甲 vadanti
buddhab /
na hi pravrajitah par6patapi 5rarnano bhavati paran vihethayanah
b>
(
bzod pa dka thub dam pa bzod pa yi//
mya ngan das pa mchog ces sangs rgyas gsung //
rab tu byung ba gzhan la gnod pa dang//
gzhan la tshe ba dge sbyong ma yin no //
〃 1//
’
’
’
C >
(
忍是
勤 中上 能得 涅 槃 処 出 家悩 他 人 不 名 為 沙 門
説是戒 経
此 是 毘鉢 尸如 来 応 正 等 覚
d)
1 .VipaSyi nama
(
。
bhagavfi卑
sarva −grantha ・
pramo
〔k §akahP
〕・・・・・・・・…
k $antih paramam
tapas titik
buddhab 〔
/〕
2 .
$a nirva ロarp parama 単 vadanti
pa 〕
rarp vihethayan /
/
〔na 〕hi pravra 〔j itah par6paghati 9ra〕mapo 〔bhavati
e)
(
毘
婆尸 仏 如 来 無 所 著 等 正 覚
,
為 六 百 二 十 万 比 丘 前 後 囲遶
,
説是 戎経 。
忍 辱 第 一 道 涅 槃 仏称 最 出家悩 他 人 不 名 為 沙 門
(f)
仏言
毘 婆 尸仏 如 来 応 供 正 遍知
。
,
為 寂静僧
略 説 波羅 提 木 叉
,
。
e )
と同 じ
偈 は (
。
k 頭 ntih paramarp tapo titik$a nirvapam paramalp vadanti buddhah /
//
na hi pravraj itah par6patapi §ravano39 )bhoti paran vihethayanah
−
ida卑 tasya bhagavato Vipa§yisya tathagatasyfirhatab samyaksambudd
9)
(
hasya
acirAbhisarpbuddhasya
pratimok
$am subha
$itam
/ (こ
nirarbude
れ は
,
一
か
の
bhik$u
世尊なるヴ
−sa1pghe
ィ
パ
シ
ン
samksiptena
如 来 応 供 正 等覚 者
219 一
一
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七 仏通戒偈 ノー ト
が
る
,
速 や か に 現 等覚 し て
4 °)
。
瑕 疵 な き僧
,
団に お
て
い
11 )
(
(
袴谷)
要約 して 見事 に 説 か れ た 訓 誡
,
で
あ
)
h ) (
e)
と同 じ
偈 は(
。
此 是 毘 婆 尸如 来無 所 著 等 正 覚
説是 戒 経
,
。
2)
II(
a) cak §man
(
viSamaniva
vidyamane
/
parakrame
−lokesmin papani parivarjayet//2//
jiva
parPdito
b ) mig
(
mkhas
c)
(
ldaガ gro ba yod pa yis//nyam nga ba dag ji
bzhin
du/
/
pas (
rten
dir//sdig pa dag ni yongs su spong //
pa )tsho ba i jig
’
’
明 眼避 険途 能 至 安 隠 処
此 是 尸 棄如来 応 正 等覚
d)3 .…
(
・〔螽ikhl
ma
’
’
智 者 於 生 界 能 遠 離諸 悪
説是戒経
,
、
cakram
〕hamun 晦/dharma ・
pravarttayitva
pratimok
$am
ade §ayat //
4 .cakSuSmfin
parakrame 〕/
va vidyamane
〔
vi $amanf
’
j
ivalokesrnin
parPdito
papani 〔
parivarjayet〕//
e)
(
尸 棄 仏 如 来 無所 著 等 正 覚
為 入 十 万 比 丘 前後 囲 遶
,
説是 戒 経
,
。
譬如 明 眼 人 能 避 険 悪 道 世 有 聰 明 人 能 遠離 諸 悪
f)
(
尸棄 仏 如 来 応供 正 遍知
,
1
為寂静 曽
略 説 波羅 提 木 叉
,
。
e>
と 同 じ。
偈 は (
9)
(
上 記 凡 例 で 注 意 し た ご と く 以 下 に 示 す 偈 は 七 仏 通 戒 偈 を掲 げ る他 文 献 中 に は
,
対 応 す る もの が な い が
Maha ’vastu 中 に
nasti
,
,
DhammaPada
,
DhamaaP
,
’
du や UdO navarga
α
,
更には
対 応 箇所 も し くは 一 部 対 応 す る 箇 所 を見 出す こ とが で き る
dhyanam
aprajfiasya
prajfia nasti
。
/
adhyayato
yasya dhyanam ca prajfia ca sa vai nirva ロasya antike //
tatrayam adi bhavati iha prajftasya bhik$urpo /
guptih
indriyai
mitralp
tih pratimok
samtu
$
bhajetakalya ロarp
§uddhajlvam
pratisa叩 staravati
$e ca
sa
卑 varo4i
/
atandritam
acara −ku §alo siya //
ロasyaiva
て
い
れば
,
そ の 人 は ま こ と 離脱
一
ソ/
antike42
知 性 な き も の に 禅 定 は な い 。禅 定 な き もの に 知 性 は な
(
っ
//
ca bahulo bhik$u nirva
tato pramodya ・
と が と も に そ な わ
)
の
い
。
その 人
近 くに
る
い
の
に
禅定 と知 性
だ
。
そ
こ で
,
218 一
一
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三
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12> (
こ れ
が
し
ま た 訓誡 に 基づ
,
享 受 す
この 世 に お け る
,
る だ ろ
い
う し,個
仏通 戒 偈 ノ ー ト (
袴谷)
七
知 性 あ る比 丘
て 防 御 す る もの は
分 ち与 え
々 に
る
初物
の
で
善友
,
あ る。 感 官 に よ
と疲
っ
て守 り
満 足
,
れ を知 ら ぬ 清 ら か な 生 活 と を
43 )
友 情 を も っ た もの
とな り また行 に 通
暁し
た も の と な る だ ろ う そ れ に よ り 喜 び を 充 た さ れ た 比 丘 は ま こ と 離 脱 の 近 くに
。
る の
だ
。)
tasya bhagavatah Ka §yapasya
idarp
buddhasya acirabhisambuddhasya
pratimok $a 卑
h ) (
い
−sa 叩 一
tathagatasyarhatah samyak
bhik$u −sarpghe samk
nirarbude
iptena
$
itarp
/
subha
§
e )
と 同 じ。
偈 は(
此 是 尸 棄 如 来 無 所著 等正 覚
説是 戒経
,
。
3)
III
(
’
a ) anupavado
(
matra
pratimok
nupaghatah
ca bhaktesmin
jfiata
−
$e ca
prantam
/
samvarah
Sayanasanam
ca adhicitte samayoga etad buddhanu§asanam //3//
b ) skur pa (
bar)mi gdab gnod mi bya //so sor thar pa ang bsdam par bya //
(
zas kyi tshod kyang rig par bya //bas mtha i gnas su gnas par bya //
lhag pa i sems la yang dag sbyor //di ni sangs rgyas bstan pa yin //
’
’
’
’
不 毀 亦 不 害 善 護 於 戒 経 飲 食知 止 足 受 用 下 臥 具
c )
(
勤修 増 上 定 此 是 諸仏教
此是 毘 舎 浮 如 来 応 正 等覚
d)
5 .〔Vi§vabhOr
(
samo
説是
戒経。
〕(
bhagavam )buddho vigva −bhata−hito n 峩thah Pratimok §am
6 .〔anupavadonupaghatab
ade §a 〔
yat 〕//
pratimok $e ca samvarah
/
−
/
−
ca bhakte$u prantam ca §ayanasanam
jfiata
adhicitte ca ayoga etad buddhasya蕊 sanam 〕//
matra
jinah
/asamosama
e)
(
毘鉢 施 仏 如 来 無 所 著 等 正 覚
為十 万 比 丘 前 後 囲遶
,
説是 戒 経 。
’
不 悩 不 説過 如 戒 所 説行 飯 食知 節 量 常 楽 在 閑処
心 淨楽 精 進 是 名 諸 仏 教
f)
(
毘 葉 婆仏 如 来 応 供 正 遍 知
,
為 寂 静僧
略 説波 羅提 木叉。
,
e)
と同 じ
偈 は (
。
9 ) anopavadi
(
aparopaghati
pratimok
一
§e ca sarnvaro
/
217 一
一
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七 仏 通 戒 偈
m
ー ト (
袴谷)
ノ
ca bhaktasmim prantam
jfiata
−
酖 ra
gayanasana
ca 叩
/
buddhanu§tisana卑 //
tasya bhagavato Sikhisya44tathagatasyarhatah samyaksa
idarp
hasya acirabhisambuddhasya
nirarbude
bhik $u −samghe
samk
adhicitte cayogo
eta 叩
ノ
)
pratimok
h) (
串arp
13)
(
budd −
$iptena
靼
subhA §itam //
不 謗 亦 不嫉 当奉行 於 戒 飲食知 止 足 常 楽 在 空 閑
心 定楽 精 進 是 名 諸 仏 教
此 是 毘葉 羅如 来 無 所 著 等正 覚
説是 戒 経
。
4×5 )
IV(
yathahi bhramarah pu 爭pad var
a)
(
drayate rasam
ad 巨ya eva
叩
ロa
grame
−
gandhav
muniS
/
alothayan
//4//
caret
na pare $am vilomani na pare §a 卑 k ;tak τtarn/
atmanas tu samik §eta sam 亘ni vi $amapi ca //5//
jiItarbung ba me
tog las//kha dog dri la mi gnod par //
khu ba bzhibs nas phur bar ltar//de bzhin thub pa grong du rgyu //
bdag gis rigs dang mi rigs la//brtag par bya ste gzhan rnams kyi//
gi)//byas dang ma byas rnams la min //
mi mthun pa dang gzhan dag gis(
b)
(
’
c)
(
譬 如 蜂 採 花 不 壊 色 与 香 但 取 其 味 去 芯 芻 入 聚 然 (
落か )
不違逆他 人 不観作不作 但 自観 身行 若 正 若 不 正
此 是 倶 留 孫 如 来 応 正 等覚
d)
(
7 .・ …
説是 戒経
,
。
…
Krakucchando )jfianava
(
8 .〔yathapi bhramarab〕pu $p 五d varpa ・gandhav ahethayan
grfimam muni § caret /
/
paraiti rasam fidaya tathfi
9 .na pare 〔頭 皿
atmanas
na pare $am 〕 krta 〔
krtam /
vilomani
tu samik
/
§eta samani
e)
(
拘 留 孫 仏如 来 無 所 著 等 正 覚
vi $ama
i ca 〕//
ロ
為 四万 比 丘 前後 囲 遶
,
,
説是 戒 経
。
譬 如 峰 採 花 不壊 色 与 香 但 取 其 味去 比 丘 入 聚 落
不 破 壊 他 事
不観 作 不 作
f)
(
拘 留 孫 仏 如 来 応供 正 遍 知
,
但 自観 自行
為寂 静 1
曽
,
諦視 善 不 善
略 説 波 羅提 木 叉
。
e)
と ほ ぼ 同 じ 「採 花 」 が 「採 華 」 と あ る 違 い の み
偶 は (
−ganciham ahethayalp
9 ) yatha hi bhramaro punyam45 ) vama
(
。
。
−
/
216 一
一
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14 )
(
七 仏通
ノー
戒偈
ト (
袴谷 )
paraiti rasam adaya eva 卑 grame muni § caret //
na pare$arp vilomani na pare $am krtakrta即 /
atmano tu samik $eta krtany akrtani ca //
ロ・
ida靼 tasya bhagavato Konakamunisya tathagatasyarhatah samyaksar
buddhasya acirabhisambuddhasya
nirarbude bhik $u −sa 坦 ghe sarpk $iptena
pratimok
ita卑 /
$a 甲 subha
爭
譬如 蜂 採 華 不 壊 色 与 香 但 取 其 味 去 比 丘 入 聚 落
h)
(
不 違 戻 他事 不観作不作 但 自観 身行 若 正 若不 正
此是 拘楼 孫 如 来 無 所 著 等 正 覚
説是
,
戒経
。
6×7 )
V (
ma
a ) adhicetasi
(
§oka
pramodyato
munino
bhavanti tayinah
na 蕊 ntasya
upa
dadatab pupyalp pravardhate
vairalp
itah/
§ik$
・
pade $u
mauni
sad
//6//
盃 smrtimatah
sarpyamato
na ciyate
/
ku §ali prajahati papakam kleganam k $ayitas tu nirvrtih //7//
b) lhag pa i sems Ia bag bya (
byas)ste (te)//thub pa i thub gzhi rnams
(
la
’
’
bslab〃
nyer
zhi rtag
tu dran ldan pa i//skyob
’
sbyin pas bsod nams
pa mya
med
nyan
pa yin//
tu phel //1egs bsdams dgra sogs
’
rab ngo )
//
(byung )ro (
dge dang ldan pas sdig pa spong //nyon
mi
’
gyur
’
c)
(
mongs
pas mya
zad ngan
da //
’
’
勿 著 於 定 心 勤修寂静 処 能救 者 無 憂 常令 念不 失
若 人 能 恵施 福増怨 自息 修善 除衆 悪 惑 尽至涅 槃
此是 羯 諾迦 牟尼 如 来 応 正 等 覚
d )10.avabhasadi
(
§ab
,
説是戒経
−nai $kramya −puru
sarva
6ttamah /6ri−Kanakamunir
§
buddhab §a 卑 ” 一 ・・//
〔a 〕dhice〔tasi ma pramadyatab pratatarp mauna ・pade §u Sik$itah/
//
蠢oka na bhavanti tayino hy apa §antasya sada smrtatmanab
e)
(
拘 那 含 仏 如 来無 所 著 等 正 覚
,
為 三 万 比 丘 前後 囲 遶
欲 得好 心 莫 放 逸 聖 人 善 法 当懃 学 若 有知 寂
(f)
拘那 含 牟尼仏 如 来応 供正 遍 知
9 ) adhicetasi
(
ma
,
pramadyato
説是 戒 経
一
一心 人
乃
略 説 波 羅提 木 叉
為 寂 静僧
,
munino
mauna
一
,
−pade
。
能無 復 憂 愁 患
。
9ik$atab /
§u 215 一
一
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ノー ト
七 仏 通 戒 偈
15)
(
(
袴谷 )
tayino upa §
antasya sada srnrtimatah
//
§oka na bhavanti
tasya bhagavato Vi§vabhuvasya
tathfigatasyarhatah
samyak
idarp
buddhasya acirabhisa
pratimok
h) (
号am
心莫
buddhasya nirarbude
珥
bhik$u −sarpghe
sa
珥
−saM
−
kSiptena
/
寧italp
subha
作放 逸 聖 法 当勤学 如 是 無憂 愁 心 定 入 涅槃
此 是 拘 那 含牟尼如来無 所 著等 正 覚
説是 戒 経
,
。
8)
VI(
a)
(
sarva ・papasyakarapar
buddhfinu§巨sanam //8//
cad mi bya ste /
/dge ba phun sum tshogs par bya (
spyad )
//
ni yongs su dul(
gdul )
//di ni sangs rgyas bstan pa yin//
citta −paridamanam
sva ・
b) sdig
(
rang
c)
(
pa thams
gi sems
ku6alasy6pasampada /
ロ
etad ’
’
一 切 悪莫 作 一 切善 応 修 遍 調於 自心 是 則 諸仏 教
此 是 迦 摂 波 如 来 応 正 等覚 説 是 戒 経
d)
12 .sarva −sa 卑 patti−sampannah
sarva
(
。
sarva −papasyfikaraロa 卑 〕ku §alasy6pasa
13 .〔
sucitta −paryavadanam
e>
(
迦葉仏如 来無所著 等正 覚
即
//
為 二 万 比 丘 前後 囲遶
,
pada ね/
buddasya §asanam
etad
/Ka §yapo …
… samudgatah
説是 戒 経
,
。
一 切 悪 莫 作 当具 足善 法 自浄 其 志 意 是 名 諸 仏 教
f>
(
迦葉 仏如 来 応供 正 遍知
e )とほ ぼ 同
偈 は (
9 ) sarva
(
,
略 説波羅 提 木叉
「
「
,
是 名」 が
じ
。
・
papasyakara
為寂 静 1
曽
。
是 則 」 と あ る違 い
の み
。
kugalasy6pasampada/
ロarn buddanu §asanam //
tasya bhagavato Krakucchandasya tath盃gatasyarhatah samyak
idarp
sva −citta ・paryodapanarp
sa 耳1buddhasya
acirabhisarnbuddhasya
pratimok $arp
h)
(
etaM
subha
bhik$u −samghe
nirarbude
samk
−
iptena
$
/
$itarp/
一 切 悪莫
作 当 奉行諸善 自浄 其 志
此 是 迦 葉 如 来無 所 著 等 正 覚
,
説是 戒 経
意 是 則 諸 仏教
。
9 ×10)
VII
(
a > kayena sa
(
manasa
sarvatra
単 varah
samvarab
sa 卑 vrto
sfidhuh
sadhub
sadhuh
bhik$ub
sarva
v
sadhub
一
設c 亘 ca
samvarab
sarvatra
sa 単 varah
duhkhatpramucyate
−
/
/
//9//
214 一
一
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16) (
七 仏 通戒 偈 ノ ー ト
(
袴谷 )
susa 卑 vrtah
k 盃yena
vacanurak
§i manasa
etat −tri・karma ・pathan vi §odhya narAgayen
kuryat/
§alarp na caivaku
−
τSi praveditam
margam
//
10〃
1us kyi sdom pa Iegs pa ste //ngag gi sdom pa ang Iegs pa yin //
yid kyi sdom pa ang (pa )1egs pa ste //thams cad du ni sdom pa legs//
kun las
rab tu
//sdug bsngal
kun du(tu)bsdams pa i dge slong ni (na )
b)
(
’
’
’
grolぐgro1)//
ngag rnams bsrung zhing yid kyis rab bsdams te//
lus kyis mi dge ba dag mi byed cing //
las lam gsum po di dag rab sbyang na //
drang srong gsungs pa i lam ni thob par gyur //
’
’
’
護 身爲 善哉 能護 語 亦 善 護 意為 善 哉 尽 護 最 為 善
c)
(
芯 芻護 一 切 能解 脱 衆 苦 善 護 於
口
言 亦善護 於 意
身不作諸 悪 常 浄 三 種 業 是 則 能 鬮 幀 大 仙 所 行 道
此是 釈 迦 如 来 応 正 等 覚
,
説 是 戒経 。
d )14 .Sakyasi耳1ho …
(
ノ
sadhur
vaca ca sarpvarah
/
15,ka 〔
yena samvarah sadhuh .
manasa sa 叩 varab s 巨dhuh sadhuh sarvatra sarpvarah /
bhik$ub sarvaduhkhat
pramucyate 〕
//
sarvatra samvrto
kayena cfiivakuSalam
na kury盃t/
16 .〔vacanurak §i manas 亘 susamvrtah
aradhayen
margam
r §i・
eta 卑 §ubha 卑 karma ・patha p vi §odhayann
【
praveditam 〕//
17 ,〔46 )akru §tena na pratyakro
na
ro $itena
tavya珥
$
pratiro爭itaVyam /
na bha ロditena
pratibhapditavyalp taditena na pratitfiditavyam〕//
怒 ら れ て も 怒 りか え す べ きで は な い
(17 .罵 ら れ て も罵 りか え す べ き で は な い
。
嘲 け
られ て も嘲 け りか え すべ き で は な い 。打
e)
(
我釈 迦 牟尼 仏 如 来 無所 著 等 正 覚
,
た
れ
て
も打 ち か え す べ き で は な
為 千 二 百 五 十 未 曾有僧 前後囲 遶
護 身為 善哉 能護 口 亦善 護 意為善 哉 護
,
い
説是 戒 経
。
。
)
。
一切
亦善
比 丘 護 一 切 便得離衆悪 比 丘 守 口 意 身不 犯 衆 悪
是 三 業 道 浄 得聖 所 得 道
若 人 褪 罵不 還 報 於 嫌 恨 人 心 不 恨 於 瞋 人 中心 常浄 見 人 為 悪 自不作
一
213 一
一
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七 仏 通 戒 偈
f)
(
釈 迦 牟 尼仏 如 来 応 供 正 遍 知
ノー
為寂静僧
,
ト (
袴 谷)
(17 )
略 説波 羅提木 叉
,
。
e )
と同 じ
偈 は (
。
$u §a sarpvarab
9 ) cak
(
ghraOena
sadhuh
samvarab
sadhuh
sarvatra
bhik$uh
。
且ya
jihv
manasA
(眼 に よ る 防御 は 素 晴 し い
耳
に
叩
$
h) (
善護 於
§alp
/
い
鼻 に よ る 防 御 も素 晴 し
。
.
身 に よ る 防御 も素 晴 し い 。 意 に よ る 防 御 も素 晴 し
苦 よ り解 脱 す る 。)
て の
tathagatasyarhatab
Sakyadhirajasya
bhik畢u ・
sa 卑 ghe
ロbuddhasya nirarbude
buddhasya acirabhisa1
iptena pratimok
sarnk
叩 varah
よ る 防 御 も素 晴 し
idam tasya bhagavatab Sakyamuneb
−sa
sa
pramucyate4 η //
。
samyak
//
−dubkhat 全 て に お い て 防 御 さ れ た 修行 者 は 全
ノ
い
/
samvarah
sadhu
sarva
よ る 防 御 も素 晴 し V い 。 舌 に
§rotre ロa sa 卑 varah
stidhuh
sadhub
kayena samvarab
samvrto
sadhuh
subha $itam /
言 自 浄 其 志 意 身莫 作 諸 悪 此 三 業 道 浄
口
能得 如 是 行 是 大 仙 人 道
此 是 釈 迦 牟 尼如 来無 所 著 等正 覚
11)
(
,
於 十二 年 中
,
為 無 事僧
,
説是戒 経
。
ノ
buddho Vipa§yi ca Sikhi
ca Vi §
vabhU Krakutsandah Kanakamuni § ca
Ka §yapab /
Sfikyamuni§ ca Gautamo devatidevo nara −damya −sarathih //
anantarah
a)
(
ノ
11〃
b) sangs
(
rgyas
rNam
gzigs gTsug tor Thams
cad skyob
//
dang gSer thub
Od srung dang //
Khor ba jig
Sh 盃kya thub pa Gau ta ma48 〕 lha yi lha//
’
’
’
dulkha lo sgyur ba bla na
’
mi
c )
(
毘 鉢 尸式棄
毘 舎倶 留 孫
med
//
羯 諾 迦 牟尼
迦摂釈迦尊
如 是 天 中天 無 上 調 御 者 七 仏 皆 雄 猛 能救 護 世 間
d)
なし
(
。
e )
(
七 仏 為 世 尊 能救 護 世 間
e)
(f) 偈 は (
と同 じ
。
9 ) etani
(
pratimok
串盃りi sambuddhanam
kirtitanyaprameyapi
・…
Sirimatfim/
tima…
§
一
℃
a§ ca //
212 一
一
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七 仏 通 戒 偈 ノー ト (
袴谷 )
18) (
ca §
bhagavan Vipa§yl anopavadyam
ikhi praka §ayati
akara ロa 町l ca pap 珈 a 卑 Krakucchandab /
adhicittarp ca Vi §vabhUh
dhyanani ca Ka §yapo praka §ayati /
caryarp ca Konakamunib
ノ
sa 叩 vararp Sakyamunih //
kS 盃nti −vadi
て
ィ
パ
シ
は忍 耐
ン
を
〔の 偈 〕 の 説 示 者 で あ り
,
また シ キ
ン
は誹
。
そ し
謗せ ざ る
こ
ブ ー は 増上 心 〔
の 偈 〕 を, ま た ク ラ クチ
の 偈〕 を
ダ は 諸悪 を な さ な い こ と 〔
ま た コ ー ナ ー カ ム = は 花 49 ) 〔
の 偈〕
ー
ー
シ ャ パ は禅 定 〔
の 偈 〕を
また カ
また シ ャ
キ ャ ム ニ は 防御 〔の 偈 〕 を 明
と 〔の 偈 ) を明 示 し, ま た ヴ ィ
ャ
覚 者 た ち の 訓 誡 は 無 量 の 所 説 に し て (中途 不 明 )で あ る
し き正
世尊ヴ
,
似 上 の 麗
/
ca ン
シ
ュ
ヴ
ァ
,
,
,
示 し た )
。
h)
(
対 応 箇所 特 に な し
。
12Xl3
(
)
buddha −dhiran五卑 loka−nathfigra −tayinarp/
a ) saptanarp
(
uddiStab
pratimok
’
yaM
$o
vistarena
//12//
ya §asvinam
buddha buddhanarp §ravaka § ca ye /
asa 卑 skrtam
//13//
asmin sagaurava bhUtva praptam adhvam
b) jigrten mgon
(
po skyob pa mhog 〃 sangs rgyas dpa bo bdun po dag〃
grags ldan rnams kyis(kyi)so sor thar//di ni rab tu rgyas par bstan
asmin
’
sagaurava
’
’
//
(gton)
di la sangs
’
rgyas
dang gang
rnams
sangs
//
gUS 〃
di Ia gus dang bcas gyur pas //dus ma
’
’
rgyas
thos rnams
nyan
kyang
byas pa thob par gyis//
c ) 具 足 大名称 咸 説 此 戒経 諸仏及 弟 子 咸 共 尊 敬 戒
(
恭 敬 戒 経 故 獲 得 無上 果
d) な し
(
。
e)
(
所 可 説 戒 経 我 已 広 説 竟 諸 仏及 弟 子 恭 敬 是 戒 経
恭敬 戒 経 巳 各 各相 恭 敬 慚 愧 得 具 足 能 得 無為 道
e )
f) (
と同 じ
(
9 ) ete
(
。
sapta
daga−bala
buddh 護na
靼
uktani / (
以上
の
sa 単
−prajfia
amitapbuddhi
maha
abhinnan
・
…
−
samyak
lokakhy盒dhipatinam dharmfikhyanani
七 人 は 十 力 を 有 し偉 大 な 知 性 を 有 し無 量
一
saptanarp
の
智 慧 を有 して
い
る
。
211 一
一
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法 と 名 づ
’
け ら れ し もの が
七
ノー
仏通 戒 偈
r 母と名
づ
g …〜う…
け ちれ .
6 も
七 人 の 正 等 覚 者 た ち に よ ? て 無区 別 の ゆ え に
)グ
5 °)
,
h>
(
従 是 已後 広 分 別 説
諸比丘
。
19)
(
ト (
袴 谷)
ち
の
主 要 な もの た ち で あ る
説か れ
た
。
)
白為楽 法 楽 沙門 考1有 慚有 隗楽 学 戒者
。
,
当於 中学
。
明 人能 護 戒 能得 三 種 楽 名 誉 及 利 益 死 得 生 天 上
一
当観 如 是 処 有 智勤 護 戒 戒 浄 有 智 慧 便 得第 道
如過 去 諸 仏 及 以 未 来者 現 在諸世尊 能勝
一
切憂
皆 共 尊 敬戒 此 是 諸 仏法 若 有 自為 身 欲 求 於仏道
当尊 重 正 法 此 是 諸 仏 教 七 仏 為 世 尊 滅 除諸 結 使
説是 七 戒 経 諸 縛 得解 脱 旱入 於 涅 槃 諸 戯永 滅尽
尊行 大 仙 説
聖 賢称誉戒
弟 子 之 所行 入 寂 滅 涅 槃
14)
(
a)
(
buddha −§Asane /
iva
kufijarab/
/14//
p ni $kramata yukt 暴yadhvarp
議rabhadhva
!
dhunita mrtyunab sainya 卑 nadagaram
yo hy asmin dharma ・vinaye apramatta § cariSyati /
−sarpsarar
/15//
ロ duhkhasya ロtam karisyati/
prahaya jati
bstan (
pa )la
・) b… am
b… )・hi・ g
” ・angs 「gyas b・ (
(
…
ng b ・・ b ・.
a
坤
jug par bya //
・
’
dam bu i khyim la glang chen bzhin//chi bdag sde ni gzhom par bya//
gang zhig rab tu bag yod Par //chos dul di la spyod gyur ぐgyur )pa (ba )//
ky , b。 i kh 。・ b・ ・ab ・p ・ ・g ・ n ・・〃 Sd・g b ng ・l th・ m ・ by d p ・・ gy ・ //
’
’
’
’
’
’
・
・
・
,
c)
(
・
・
・
汝 当求 出離 於 仏 教 勤修 降伏 生 死 軍 如 象 摧 草 舎
於 此 法律 中 常 為 不 放 逸 能竭 煩 悩 海 当 尽 苦 辺 際
c) な し
(
。
e) な し
(
。
f) な し
(
。
9> な し
(
。
h) 世 尊 涅槃 時 興 起 於 大 悲 集諸 比丘 衆 与如 是教 誡
(
莫 謂 我 涅 槃 浄行 者 無 護 我今 説戒 経 亦 善 説毘尼
我 雖 般 涅 槃 当視 如 世 尊 此 経 久住 世 仏 法得 熾 盛
以 是 熾 盛 故 得 入 於 涅 槃 若不持 此 戒 如 所 応 布 薩
16)
10
(
(
−
210 一
一
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七 仏通 戒偈 ノー ト
20)
(
§ila・
gupty −artharp
a)
(
anyonyarp
uddi §tah pratimok
yasyarthe sOtram
(
袴 谷)
§甑sanasya
po $adhab //16 //
yarp k ;ta salpghena
’
§o
uddi
/
ca vrddhaye
krtab/
yasyarthe po §adhah
talp
§
b 訌lagra
yatha /
/17/
/
卑 camaro
tac chilam anurak §adhvam
b ) phan tshun tshul khrims bsrung ba dang//bstan
pa
〈
phel bar bya ba i
’
’
phyir 〃
so sor thar pa di bton pas //dge dun gyis ni gso sbyong
’
byas //
’
gton dang//gang phyir gso sbyong byas gyur pa //
bzhin
no /
/
tshul khrims de ni bsrung bya ste //gyag rnga i rtse mo ji
gang gi phyir ni mdo
’
所 為 説戒 経 和 合 作 長 浄 当 共 尊 敬 戒 如 釐牛 愛 尾
c)
(
d) な し
(
。
e >
(
諸大 徳
,
已説 波羅 提 木 叉 竟
f)
(
已説 波 羅 提 木 叉 経 竟
9 ) uddi6tam
(
6ik§am
され
,
僧一
O得 布薩 51
’
僧 一 亡碍 布 薩
’
,
−
$a sUtrarp
pratimok
cirarp
,
/kUta 叩
samghena
palayantu /§asanarp … ・samtu
て
。
。
僧団 に よっ
)
/firyAb
)
po $adham52
訓 誡 の 条項 が 列挙
/(
samsthatu
節制 の 儀 式 が 催 さ れ た 。 聖 人 た ち は 学 則 を 永 く守 る べ し。 教 誡 は
…充 た さ れ て 存 続すべ し )
。
喩如
h)
(
日 没 時 世 界
皆 闇 冥 当護持 是戒
如 葎牛 愛尾
和 合 一 処 坐 如仏 之 所 説 我 已 説 戒 経 衆僧 布 薩竟
18)
(
§ad yat puOyarp samuparjita
pr5timok 爭a −samudde
padam
Apnuy
a §e $as tena loko ya1p maunindrarp
a )
(
卑
/
18//
巨t/
/
’
//
//pratimok 爭ab samfiptab
b ) so sor thar pa bton pa yi//bsod nams grub pa gang yod pa //
(
rten ma lus
pa /
des ni jig
/thub dbang go phang thob par shog //
’
’
so sor thar pa i mdo
’
rdzogs
sto
//
dpal
lh
phyug
dam
pa
i mnga
bdag
abtsan po i bka lung gis Phags
dbang
’
Tharns
cad
smra
b
a i dul ba dzin pa / slob dpon Dzi na mi
yod
par
pa gZhi
gyis
zhu
c hen gyi lo tsa ba ban de Cog ro klu i rgyal mtshan
tra dang
/
bsgyur cing zhu te gtan la phab pa //
’
’
’
’
’
’
’
’
’
c)
(
我 已説戒 経 衆 僧 長 浄 竟 福利諸有 情 皆 共 成 仏 道
一
209一
一
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七 仏 通戒 偈
ノー
21)
(
ト (
袴 谷)
根 本 説 一 切 有 部 芯 芻 尼戒 経
d) な し
(
。
e) 十誦 比 丘 波 羅提 木叉
(
戒本
f) 摩 訶 僧祗戒
(
持戒 浄 身 口 摂 心 正 憶 念
多 聞 生 実 智 斯 由 戒 為 本
戒為妙宝蔵 亦為七 財宝
戒 為 大 船 師 能 渡 生 死 海
戒 為 清 涼 池 澡 浴 諸 煩 悩
戒 為 無 畏 術 消 伏 邪 毒害
戒為究竟伴 能 過 嶮悪 道
戒為 甘 露 門 衆 聖 之 所 由
持戒 心 不 動 専 精不放逸
不 毀正 戒 相 亦 無 邪 命 心
是 名 清 浄 戒 諸 仏 之所 讃
是 故 歓 喜 持 清 浄 之 戒 身
53 )
摩 訶 僧 祗 律 大 比 丘 戒 本
9 ) samaptalp
(
vadina
方
pratimokSa ・sUtra 卑 Arya −Mahasa 卑 ghikan 訌卑 Lokottara・
−de§ikanam54 )
訓 誡 の 条項 完 了
// (
〔イ ン ド〕 中部 地
patha iti
珥 madhya
。
聖 大 衆 部 系 説 出世 部 の 読 誦 )
の
。
我 今 説 戒 経 所 説 諸 功 徳 施 一 切 衆 生 皆 共 成 仏 道
h ) (
四分 比 丘 戒本
B 通戒 の
意 味 と過 去 七 仏
伝承
の
七 仏 通 戒 偈 関 連 の 諸 文 献 を 比 較 対 照 しな が ら提 示 し た が そ の 中 の 文 献
一
a)
の 根本 説
(
切 有 部 の サ ン ス ク リ ッ ト戒本 の 通 戒 偈 に は 和 訳 を与 え 比 較 的 詳 し い
以 上
で
,
,
註 記 も施 した
で
の
もほ ぼ 示 しえ た
それ らが 一 体 ど の よ うな こ と を 意 図 し た 内 容 の もの で あ る か
,
は な い か と思
の で
そ の もの
の
ず
意味 の 検 討 に 入 ろ う
,
その
意味に つ
この
,
に
。
した い が
ては
。
た だ
「
そ の 際 の 中心概 念 と もな る べ き 通 戒 」
,
明確 に規定 しな
,
い
ま ま用
い
て
きた の で
’
こ こで は
,
ま
,
。
私 の 知 る限 り
氏 で ある
い
う
そこ で
,
そ
「
通 戒 」 の 意 味 を論 文 の 形 で 始 め て 問題 に し た の は 岩松 浅 夫
私 も
,
,
こ の
岩 松 氏 の 論 文 を 中心 に
「
七 仏 通 戒偈 」 と い え ば
,
通常思
い
出 さ れ るの は
悪 莫 作 」 云 々 と い う四 句 の 偈 頌
で あ ろ う。
る もの で あ っ
辞 典 )を 見 る
義が あ
と
,
そ こ に 何 ら疑
る と
実際
「
,
私 な りの 見 解 を 加 え る こ と
論 文 冒頭 で 岩 松 氏 は 以 下 の よ うに 述 べ て
の
て
,
七 仏 通 戒 偈 」 と い う言 葉
一
い
の
,
,
この
うわ け
い
る
55
)
。
「
寺 院 な ど で よ く見 か け る
偈 は 通例 そ
で は
な
い
の
名で 呼 ば れ て
。 しか し
意味 す る とこ ろ は
,
,
単
諸
い
辞典 (
仏教
に この
偈
だ
けを
208 一
一
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袴谷)
22) 七 仏 通 戒偈 ノ ー ト (
(
指 す に 留 ま らな い よ う で
典 』 の 記 述 を も と に 一
ての 研 究 の あ る こ
ある
そ
。
うの は
とい
筆者は寡聞
,
を知 ら な い か ら な
お 詫 び し な けれ ば な る まい 一 こ の 語
れ
み
次
,
い
『
お
仏 教 辞 典』
て
い
的に 採 用 さ れ て
「
七 仏 通 戒偈
る
い
う意 味 に 簡 単 に 触 れ た 後
」
の
ず 最 初 の 大 き な 注意 を払 っ て
る。
い
解釈 は 取 ら な い
と
下 に 同氏 の 説 明
59 )
す る こ と に す る 〔こ
七 仏 に 共 )通 の 戒 の 偈 頌 」 と い
(
57 )
『
く異 な っ た 解 釈 を取 る 織 田 』 の 説 明 に ま
『
織 田』
の
解釈 の 特徴 は
の
一
状 況 と共 に 語 る
経
増
阿含 経 』
5s }
を 中心 的 な 典 拠 と
略戒 」 で あ る と の 解 釈 だ け を採 用 し
「
,
波 羅提 木 叉
,
一
『
,
の
他の
るの で
い
。
通戒 」 を
に一 般
「
即ち
この
通戒」 とは
「
織 田』 は
触
56 )
をそ の ま ま拝 借 させ て もら うこ と に す る
『
っ い て
考 察 を して
の
う点 に あ る そ の 特 徴 を岩 松 氏 は 適 確 に 指 摘 し て
い
,
望 月 』 を始 め とす る 多 く の 辞 典
意嘘
「
,
望 月』 と略 称
若干
,
『
中の 七 仏 の そ れ ぞれ の 禁 戒 を そ の 説示
して 比 較 的 詳 細 に 触 れ
い て
つ
い
を恥 じ
明
相 違 ・問 題 点 に
『
織 田』
,
こ れ とは全
,
に
不
,
つ
。
袴 谷 註 〕)
岩松氏 は
,
『
以後
,
有無
の
仏 教 大辞
七 仏 通 戒 偈」 に
た とす れ ば
っ
『
厂
に して こ の
意味 す る と こ ろ の
の
も踏 襲 す る 一
よ うな 問題 意 識 か ら
の
は
織 田 ・望 月両 氏 の
,
も しあ
,
そ れ らの 懸 隔 の 橋 渡 し を す べ き もの
で
の 略 称 は 本 稿 に
こ
だが
の
と
両
う と考 え る (
よ
小論では
こ で この
,
以
。
内容 を要 約 し た も の
すな わ ち
,
「
略戒 (
略
説 戒 )」 と解 し た の で あ る 要 約 の 仕 方 は 仏 に よ て 異 な る か ら 仏 ご と に そ れ ぞ れ
の 「通 戒 ( 略 戒 )」 が 存 す る こ と に な る し た が っ て こ の 解 釈 で は 七 仏 の 唱 え
た と さ れ る 偈 の 中 か ら あ る 特 定 の 一 つ を選 ん で , そ れ を 厂七 仏 通 戒 偈 」 と 称 す る こ
っ
。
=
とは な い
私 は
で
。
「
通戒 」
この ほかに
,
なる
こ とに
,
の
意味につ
い
「
「
通戒 」 を
ては
こ の
,
す る如 上 の 指 摘 は 極 め
織 田』
さて
が
,
一
,
こ の
あ る
。
の
解釈
般に は
「
織 田』
「
通戒 」
略戒 」 か ら
,
『
の
,
解 釈 だ け が 正 し い と 思 うの
『
望 月』 に 代 表 さ れ る よ う
て適切 な
い
うふ うに 両 者 の 懸 隔 の 橋 渡
とい
へ
るわけ で は な
もの な の で あ る
。
そこ で
,
い
『
が
織 田』
,
私 とす れ ば
の
解釈 に 対
私 が なぜ こ
,
け が 正 し い と 判 断 す る の か を述 べ れ ば よ い と思 う
だ
。
「
七 仏通 戒偈」 と い
う呼称 の 方 が 流布 して し ま っ
呼 称 の 根 拠 と し て 辞 典等 が 示 す確 実 な文 献 は
それ が
,
七 仏 に 共 )通 の 戒 」 と解 す
(
を模 索 す る岩松 氏 に は 必 ず し も同調 して
『
,
。
な解 釈 を も許容 し た 上 で
の
,
智 顎 説 ・潅 頂 述
下 に そ の 箇 所 を示 す に 当 っ て
,
妙 法蓮華 経 玄 義』
『
た
よ うで あ る
一
私 の 知 る限 りた だ の 種 で
,
引用 に 因む もの な の だ が
の
考察 の 必 要 上 そ れ に 先 立 つ
,
二
,
以
典籍 に 言 及 し た 箇所
ま で含 め て 紹 介 し て お こ う
。
中論 偈 云 。 因 縁 所 生 法 , 我説 即 是 空
一
亦 名為 仮 名
,
,
亦 名 中道 義
。
(中 略 )又 涅 槃 偏
207 一
一
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七 仏通 戒偈
ノー
云
寂 滅 為 楽 。 (中 略 ) 又 七 仏 通 戒偈 云
作
諸行 無常
。
衆善 奉行
,
て
て
い
,
是諸 仏教
,
そ れ ぞれ
の
聖 行 品 」 末 尾 の 偈 62 )を 指 して
「
の
の
偈 を1幀次 に
「
で あ るが
「
七 仏 通 戒偈 」 と 名づ け て
「
諸悪莫 作」
,
るわ けで は な く 波羅提木叉
い
「
七 仏 通 戒 偈 」 と 呼 ば れ る よ うに な っ た もの
「
の み
『
略戒 (
略 説 戒 )」 と す る
織 田』
偈も
の
こ の
,
厂
pratimok$a )
,
従
。
箇所 が
っ
は論
「
て
通
,
諸 悪莫 作」
,
「
七 仏 に 共 )通 の 戒 」 と い う意 味 で
(
を
偈 だけ を
「
解釈 だ け が 正 し く
の
る
い
大般 涅槃 経 』 中 の 一
究 の 必要 上 取 り上 げ た だ け の こ と で は な い か と考 え られ る の で あ る
戒 」 とは
っ
『
1 偈 を 『妙 法 蓮 華経 玄 義 』
中の
の
涅 槃 偈 」 と言 っ
た 七 仏の 要 約偈 の
っ
中
「
,
(
patimokkha
,
通 常 の 条 項 列挙 の 後 最 末 尾 に 付 加 さ れ る よ うに な
の
,
涅 槃 偈 」 と名 づ け て
中論 』 中の 一 偈 で あ り
そ れ と全 く同 様 に
,
「
えぱ
る こ とは 明 白 で あ
い
『
,
い
厂
中論 偈 」 も し くは
あ くま で も
。
て
い
「
中論 』
,
一
63 )
わ け で は 全 くな い
偈 で しか な い
。
観 四諦 品 」 第 18偈 61 }を指 し
『
るの は
い
諸 悪莫
。
60 )
七 仏 通 戒偈 」 に 先 立 つ 二 典 籍 の 言及 の 仕方 に つ
大般 涅 槃 経 』
,
,
「
,
『
るの は
所 引
て
っ
生滅 滅 已
,
自浄 其 意
,
こ の 箇所 での
論偈 」 と言
是 生 滅法
,
袴谷)
(
(23 )
ト
の
偈
『
七 仏 通 戒 偈 」 と呼 ぶ の は
妙 法 蓮華 経
玄 義 』 の こ の 箇所 に 対 す る 完全 な 誤 読 に 由来す る 解 釈 で は な い か と私 は 判 断 せ ざ
る をえな
い
それに
。
七 仏 に 共 )通 の 戒 」 と い う意 味 で 命 名 し た か
(
「
で あれ ば
,
通 七 仏戒 偈 」 な ど と 名づ け た 方 が 正 確 だ
「
し
,
「
七 仏 通 戒偈 」 と あ る 以 上 は
と読 む ほ か は な
と して
い
あろ う
で
「
戒 」 を修 飾 し て
ある
で あっ て
『
織 田』 の
,
こ の
,
,
も し 「通 」 が
な手 続 を経 て
れ る場 合 に は
こ の
「
通戒 」
。
たの
しか
通戒 偈 」
「
通 」 と は 形 容詞
の
略 説)」
う 「略 (
い
nirdista
よ うな 意 味 で あ る な らば
「
,
通 」 相 当 の イ ン ド側 の 言葉 が udde
,
common
も適 う意 味 な の
に
以下 に 論 及 せ ん とす る よ う
§a や uddista
「
,
通 」 は そ の よ うな イ ン ド的 概 念 に も よ く適
言 え る で あ ろ うと思 わ れ る
uddeSa
。
と明 瞭 に 対 峙 さ れ て用
い
taは 古 典 期 の
/uddi
$
ちれ る 術 語 で
る 場合 の
る の に 対 して
,
,
udde
nirde
§a は
§a が
,
「
釈
」
「
広」
そ れ ぞ れ順 次に
あ る と想定 さ
る
こ
い
とに な る と
仏 典 な ど で は nirdega /
「
通 別」 な ど と い われ
,
漢字 の 「通 」 は 前者 に よ く合 致 して い るか ら で あ る
を こ こ に 示 して お け ば
て
っ
で
前 者 が 要 約 的 な 一 般 的指 示 を意
,
味 す る の に 対 して 後 者 は 網 羅 的 な 個 別 的 説 明 を 意 味 す るが
い
七 仏の
,
っ
。
しか も
て
「
読め ず
とは
」
あ る まい か
たの では
一般
通 」 は general (
的 な )や
,
‘)
っ
「
る の で あ るか ら
い
6
七 仏 通 の 戒偈
,
そ うで あ る な ら ば
。
通 常 の ) と い う意 味
(
で
「
れが
こ
,
「
釈説」
「
,
標」
なお
。
「
別釈」
「
略」
,
実 際の 漢訳例
「
釈 義 」 と漢 訳 さ れ
「
直説」 「総挙 」 「挙名 」
一 2 6 一
一
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三
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24)
(
七仏
と漢 訳 さ れ て
る 例 65 )が
い
通戒 偈
知 られ る
また
。
ー ト (
袴 谷)
ノ
サ
,
ク リッ
ン ス
と の そ れ ぞ れ に 対 応 す る パ ー リ語 は 順 次 に niddesa
両語 に もサ
,
特に
uddesa
patimokkham
を 意味 す る
とで あ る が
この
,
大 ま か に は そ の よ うな 区別 は や は りあ っ た で あ ろ う
,
と結合
patimokkha
は
’〕
と なれ ば
uddisati6
とに な るの で あ る
こ
)
と uddesa66
§a
と udde
nirdega
ク リッ トの 仏 典 に お け る と 同 じよ う な明 確 な対 峙 が 常 に あ っ た か
ン ス
ど うか 私 に は分 か らな い が
し
ト語 の
こ
。
,
して
patimokkhuddesa
,
訓誡
(
patimokkha
,
とな
が
,
,
,
「
波 羅 提 木叉 )の
れ も patimokkhuddesa
り
た
っ
読誦 」
あ る 思 想 的 な個
別 的 な 問題 を 突込 ん で 議 論 して そ れ を説 明 す る よ うな事 態 を さ す の で は な く
,
uposatha
団 の 行事 と し て の 節制 の 儀式 (
po $adha ,布 薩)に お け る 規則条項 (
patimo −
,
kkha sutta ) の 列 挙 (
uddesa ) を さ して
,
の
形 態 を取 っ て い た
で
あろ う
こ
しか も uposatha
。
く それ 以前
の
,
に
,
ここ で は
方で
と も言
6s )
ために
uposatha
。
が
た
七
,
読誦 」
と考 え る こ とが で きる
と は 仏 教 教 団 の か な り早
来 が 仏 教 教 団独 自 の も の
,
こ こ
仏 教外 由 来 の もの で あ る こ とに つ
を始 め とす る 諸 種
uposathakkhandaka
厂
列 挙 」 の 実 情が
うよ う に な っ
とは元
uposatha
,
厂
,
イ ン ド的 宗 教 教 団 の 習 慣 の 反 映 で あ る こ とは
お く必 要 が あ る
Mahavagga の
一
た
い
patimokkhuddesa
と
,
期 か ら深 い 関 係 に あ る
が
と を uddesa
教
の
い
時
で はな
で特 に 注 意 して
ては
い
パ
,
文 献 に 記 され て
仏通 戒 偈 と の 関連 も示 唆す る 『摩 訶僧 祗 律 亅 の 記述
い
ー り
る 69 )
7 °)
をみ る こ と
しよう
。
爾 時 九 十 六 種 出家 人 皆 作 布 薩 。 時 比 丘 不 作 布 薩
人 皆作 布 薩
,
応為 世 人 所 嫌
門釈 子 不作 布 薩
。
従今 日 後 応 作布 薩
。
而 沙
,
諸比 丘
ドの 当 時 の 世 人 に よ っ て
ン
ため に
,
これに よ
て
,
uposatha
そ れ を実行 して
が
訓 誡 の 読 誦 〉で は な か
(
確に述べ て い るの は
Mahavagga
今 は そ れ に よ っ て 必要 箇所
そ こ で
,
。
仏告 諸 比 丘
7
っ
推 測 もつ く
た か との
。
で
を示 して お くこ とに した
次
の
よ うに
正
い
っ
た
で
ある
。
大事 な 通
そ の 採 用 の 内実 を な し た もの が
,
’)
で
。
ない 釈 尊 の 弟 子 が 非 難 さ れ た
い
の uposathakkhandaka
世 尊 は 独 りで 黙 坐 して 心
sikkapada
て きた学 則 (
往 白世 尊
仏 教 教 団 ) で さ え無 視 し きれ な か
釈尊 (
イ ン ド的宗 教 行 事 で あ っ た こ とが わ か る と 共 に
patimokkhuddesa
,
を採用 せ ざ る をえ な くな っ た こ と を伝 え た もの
釈 尊 も uposatha
っ
,
以是 因縁
を極 め て 重 要 な宗 教 行 事 と 見 倣 し て
こ れ は 、 通 イ ン ド的 観 的 か ら uposatha
たイ
,
為 世 人 所 嫌 。 云 何 九 十 六 種 出家
,
い
私 は
あ る と思 わ れ る の で
,
。
「
,
そ の 点 を最 も明
,
私 が 比丘 の た め に
) を全 て 彼 ら の 規 律 条文 の 読 誦 (
patimokkhuddesa
制定 し
)とし
一 205 一
一
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七
て 承 認 して は
うだ ろ うか
ど
ノー
仏 通戒偈
そ れ が 彼 らの 節 制
。
(
25)
ト (
袴 谷)
の
−kamman )と な る
uposatha
儀式 (
で あ ろ う。」 と 考 察 し た の で あ っ た 。
こ
うに
よ
の
して も
は む し ろ 当然
まで に 見 て きた
「
七 仏通戒偈
」の
説示の
t
uposatha
の
(
patimokkhuddesa
さ と相 俟
っ
て
け られ て
い
っ
,
ャ
たの で は
式 な規 律条 文
正
,
の
そ の 追加 整 備 が
,
と
こ
れ
うな
よ
’
Maha vagga
ー リの
パ
こ の
,
,
の
読誦
の
代 りに
の
読誦
の
もつ 通 イ ン ド的通 俗
の
伝 承 に よ っ て 権 威づ
uposatha
,
略 式の 訓 誡
,
の
形
態 を今 日
先 に 見 た 各 部 派 に よ っ て 伝承 さ れ た 戒 経 (
patimokkha ・
,
) の 最 末 尾 に 加 え ち れ た 七 仏通 戒 偈 の 部 分 に ほ か な ち な
そ の 非 仏教 的 な 苦行 主 義 的性 格 ゆ え に
こ
しか し
。
な い か と 考 え ら れ る の で あ る 。 そ の 追加 整 備
pratimok $a −satra
sutta ,
思えない
,
イ ナ 教 的 な 苦行 主 義 を留 め る過 去 七 仏
ま で 記録 し止 め た もの が
れ た とは
恐 ら くは
,
れが
こ
,
,
)も行 わ れ
ジ
で はな く
か か る読 誦
,
72 )
通 イ ン ド的 な側 面 が 次 第 に 仏教 内 部 に も浸 透 し始 め る と
儀 礼 化 も進 み
の
摩 訶僧 祗 律 』 は
と を指 す の で あ る
こ
た に
うな 僧 団 の 規 律条 文 の 読 誦 の 行 事 が 定 着 した 後
が 云え る よ
uposatha
,
『
,
っ
)で 固め よ う と した
偈 布 薩 」 な る もの を独 立 さ せ て お り
実 際 の 経過 を反 映 し た もの
,
に なっ て
。
を採 用 せ ざ る を え な か
「
前に
の
uposathakkhandaka
い
も考 え ら れ る の で あ る が
処 置 と
の
と し て の uposatha
順序 は
仏 教 も uposatha
,
そ の 内実 を僧 団 の 規 律 条 文 の 読 誦 (
patimQkkhuddesa
,
の
外 的要 因 の た め に
,
,
そ れが 容易 に正 式
,
の
文 献 と し て 付加 さ
あ た か もパ ー リの 戒 経 の ご と くで あ っ た と考 え られ る が
,
時代 が 進 め ば 仏 教 の 正 統 的部 派 を代 表 す る根 本 説 一 切 有部 (MUIa −Sarvasti−vada )
,
で さ
aXbXc
え如上 の 文 献(
切 有部 は
る
。
,
「
所謂
通 戒 偈」
比 較 の 必要 上
,
薄伽 梵
,
由来 に つ
の
義 浄 訳 73)と チ ベ
,
与 え る こ とに した い
爾時
で 示 し た とお りの もの と な っ た
)
ッ
い
て
,
律の
「
序」
の
で ある
そ の 根 本 説一
。
で 以下 の よ
ト訳 74 }を対 比 さ せ た 後
,
うに 述 べ
て
い
後者に よっ て 和訳 を
。
従 初証 覚 於十
諸 弟子, 説略別解 脱 戒経
。
日
二
年 中
,
諸 声 聞弟 子
,
無 有過 失
,
未生 瘡 疱
,
世 尊為
…
,
(中略 )
至 十三 年 ……
’
bcom ldan das kyi nyan
bur med
thos kyi dge dun lo bcu gnyis su skyon med cing chu
la/
bcom ldan das kyis nyan thos rnams kyi so sor thar pa i mdo gdon
pa yang mdor
’
’
’
bsdus te/
(中略 )
zhes bton par gyur to //lo bcu gsum la bab pa nas
……
一 204 一
一
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26)
(
七仏通 戒偈
・
salpgha
弟子僧 団 (
§ravaka
世 尊 の
nirarbuda
(
)過 ぎ た の
sittr6padega
年 目に 当
で
,
世
尊は
ー ト (
袴 谷)
ノ
)は 十 二 年
の
間
亀裂 な く(
acchidra )瑕 疵 な く
,
窺律 条 支 の 条 項 の 列 挙 (
pratimokSa −
bha6ita) 十 三
$iptena) (
中略 )と 読 誦 し た (
弟子 た ち
,
samk
)を ま た 要 約 し て (
の
。
て以 降 ……
っ
こ れ に よ れ ば 仏 教 教 団 は 釈 尊 の 成道 以 後 12年間 は 清 浄 だ っ た の
よ る 規 律条 文 の 条 項 (
pratimok
に
tah
$a uddi $
(
pratimok
で す ませ て
なる
に
じれ ば
たが
い
の に
,
れ る よ うに な っ て か ら
,
め
っ
うが
の で
,
,
この よ
ovada
訓告 の 訓 誡 (
前者が 比 丘
$a
Buddhaghosa
の い
,
てそ
中の
後代 の 七 仏
,
い
た
規律 条
あ た か も こ れ に 先行 す る か の ご と く
,
即 ち
。
,
実 際の 事 の 展 開 ど
/po $adha
で
七 仏 に よ る訓 誡
,
い
っ
の
を権 威 づ け る た
総挙 (
pratimoks6d −
うこ と に な る
た とい
うな 推 測 に 立 つ と き 権威 づ け が 集 中 し た の は 後 者 で あ る
,
Buddhaghosa
に よ
っ
て
後 者が 諸 仏 だ け が 説 く
・
pratimok$a
教授 波 羅提木 叉 )」
,
ana −patimokkha
命 令 の 規律 条 文 (
厂
76 )
も
の
け だ し当 然 で あ ろ う
,
。
う 「訓 告 の 訓 誡 」 に 相 当 す る よ うな
妙法蓮華経玄義』 で は
,
)
avavada75
=
守 るべ き
『
総体が
の
の
では
こ こ
,
既 に 制 定 され て
,
そ の 読 誦 が 行 わ れ る uposatha
威 徳 波 羅 提 木 叉 )」 と さ れ た
,
記 述 を重 ん
個 々 の 規 律 条文 (
pratimoksa −satra )が 制 定 さ れ 読 誦 さ
−patimokkha
「
pratimok
けが
る と い わ な け れ ば な ら ない
い
,
,
明 らか に
。
6dde§a ) の 権 威 づ
訓誡 の 総 挙 の 方 で あ る か ら 後 に
とされ
,
イ ン ド的 習 慣 を重 視 す る 偈 とし て 唱 え継 が れ て
あ る。勿 論
この
規 律 条文 (
pratimoksa )の
しか し
,
$
通 イ ン ド的 な苦 行 主 義 の 系 譜 を持 込 ん
,
de§a ) が
の
て しま
−sUtra )に 優 先 さ れ て
りに こ れ を ま とめ れ ば
お
,
た こ と
七仏 通 戒 偈 」 の 伝 統 が まず 確 立 さ れ た 後 に な っ て か ら規 律
とが 示 され て
こ
$
う状況 が あ っ
とい
,
七 仏 通 戒偈 」 に 当 る の で
そ の 要約 が で きる は ず は な い
文 の 条項 (
pratimokSa
付 加 され た
な くな っ た
か
itah)
subha
「
よ る 訓誡 の 総 挙 (
pratimok
に
い
saMkSiptena
厂
訓 誡 の 総 挙」 が
条 文 の 制定 が な さ れ た こ とに な
制 定 もな い
うは
厂
仏 教教 団 で は
,
そ
訓誠 の 総挙
,
,
13年 目以 降 は
随 犯 随 制」
,
・
satra )を制定 す る必 要 性 は な く
pratimok $6dde §a pratimokSab
,
場合 の
この
。
,
$a
「
で
,
七 仏 通 戒 偈 」 と 呼ば れ て
諸 悪莫 作 」 の 一 偈 だ け が そ う呼 ば れ て
い
そ して
こ
,
七 仏に 配当 され た偈
,
「
「
ajfia−
=
い
たの で
た わけ で は
あっ て
ない
の
の
決 し
,
で ある
。
と こ ろ で か か る儀 式 の 中で の 訓 誡 の 権 威 づ け の 過 程 で 権 威 者 た る諸 仏 だ け が
,
説 き うる
ovada
avavada
=
「
訓誡
avavada
,
(
patimokkha
の
pratimoksa
,
名 を冠 して 呼 ば れ
と同 義 も し くは 並 列
的に 用
い
一
,
た こ
通 戒 偈 )」 が
Buddhaghosa
よっ て
に
とは 大 変 興 味 深 い こ と で あ る が
られ る
,
こ の
anu §asana77)/9asana と い う語 が
,
203一
一
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七 仏 通戒 偈
ノ
ー ト ( 谷
袴 )
27)
(
3>
諸 悪 莫 作 」の 偈 で あ る根 本 説 一 切 有 部 の 通 戒偈 偏 あ る い は 同(
偈の 第 4 句 お
「
,
2 偈相 当 の もの
よ び他部 派の それ ら
る
命令 す る
,
うに
それ は
。
,
権威 者の 側 か らの
,
4 句に
anu §asana /
§asana は
こ の
。
支 配す る
,
る
78 〕
ある
とお りで
第
の
も用
られ て
い
SAS
動 詞 の 語根
,
る こ とは既 に 見 た
い
−(
折檻 す る
か ち 派 生 し た 名 詞 で あ る 79 )こ とか ら もわ か る よ
宣告 す る)
一
方 的 教 誡 と い っ た 語 感 を強 く残 して い る よ うに 思 わ れ
di賃hi dr$ti 見)上 の 説 教 を論争 に よ っ て 決着す る (
思想 (
dharma・
,
,
,
pravicaya )と い う よ うな仏 教 的知 性 (
prajfia>の 特質 を 全 く示 して
れ を権 威 づ け る の は 通 イ ン ド的 な 宗 教 上 の 習慣
い
その 点 は
。
は なん で
今 問題 と して
,
upaghata
あ り傷 害 (
slla
〔
) とは な ん で あ るか
,
く た だ そ れ ら を な す な とか な せ とか しか 言 わ れ て
,
習 慣 と し て 是 認 さ れ た 苦 行 的 実 修 しか 示 さ れ て
類
,
か か る 偈 は イ ン ド的 習慣 の
似 した 偈 は
仏 教 外の ジ
,
§ila
癖
,
,
こ
upavada
誹謗 (
,
)と
悪 (
papa ) と は な ん で あ り善
い
な
い
以上
,
そ
こ に は
イ ン ドの
な い こ とが 分 か る は ず で あ る
い
うち に 埋 没 した も の で あ るが ゆ え に
,
これ
。
らと
イ ナ 教 の 文 献 中 に も見 出 し うる と い う結 果 と も な る
ャ
6肱 吻 4 吻
の で
戒)で あ るほ か は な
,
以 下 に 示 す 類似 は 既 に 中村 元博 士 に よ っ て 指 摘 さ れ て い る も の
指摘 に従 っ て
ない
い
そ れ らの 性 質 (
dharrna) を決 着 す る こ と な
,
て
,
3>
8)
る(
偈や(
偈 を虚 心 に 読 め ば
い
ku §ala ) とは な ん で あ る か と い う
(
従っ
罰す
,
の
一
問題 の
偈 を全 て 示 す と 共 に
一
,
8 °)
で あ るが
。
その
,
応 目安 的 な和 訳 も
与 え て お くこ と に し よ う
。
evarp
arPega
−va !噸
garp tarp pariccajja paりdite
/
,
/
ノ
ロa μロattha lubbhai pa 聊 e eyarp buddhaロa sasapam
か くし て 多彩 〔な 極 論 〕 と な る
識 者 は そ れ を捨 て る べ
(
,
。
っ
ては
貪 らない
こ
の
偈は
,
hana
々 の
以上 が 仏 た ち の 教 誡
見 解 を捨 離 す る こ と
“
しか も
,
)”
この
こ の
eyap
仏た ち の 教誡 で あ る (
,
,
この
うちの 第 4 句 は
buddhana s2sanam
”
,
budd −
η 特 に上
Dharmapada
,
。
よ うな イ ン ド的 習 慣 の うち に 埋 没 し た 苦行 者 の イ メ ー ジ に 見合 う
,
こ の
語 は上記 の 偈
82 )
に
も使 用 さ れ て
聖仙 (
r$i)に よ っ て 知 ら しめ ら れ た 道 」 と い う表 現 が 用
「
そこ で は
,
etalp
知者 は 異 な
。
それ が
,
。
ある )
とは 全 く同 じ語 法 の もの で あ る
もの に r $i (
聖 仙 ) と い う語 が あ る が
が
“
の
buddhana Sasanamsi
etarp
で
) と い う こ と を述 べ た も の で あ るが
sasanarp
8>
偈 第 4 句相 当 の Dhammapada
詠
の
種
。
きで あ る
表 現 か ら も分 か る よ うに
しめ られ る もの で は 決 して な く
,
,
か か る 道 とは ,
い
られ て
い
る
い
る
。
思 想 的 な 論 争決着 に よ っ て 知 ら
聖仙 (
rsi)た ち の 苦行 に よ っ て 営 々 と築 か れ て き
一
202 一
一
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28)
(
もの
た
うこ と を権威 とす る 道 だ
だ とい
,
こ こ で は,
’
’
,
か か る一
,
ある
。
か か る 苦行 主 義賛美 は
『
時代
,
っ
た
。
磁 ヵo −
)
の
β勿
い
て
述べ る
』
過 去 七 仏 に 触 れ な が ら聖 仙 の 苦行 に つ
(薬事 』)の 中 か ら
を
た の で
っ
Mu 1α3arvastiva davinayavastu( 根 本 説 一 切 有 部 律事
) 『
vastuS3
ト (
袴谷 )
根 本 説 一 切 有部 の 律蔵 中 で もあ か ら さ ま に 説 か れ る よ うに な
と共 に 滲 透 し
の み
ノー
七仏通 戒 偈
一
偈
例 と して 引 くに 止 め よ う
。
往 昔 曽 作 仙 人 時 常 行 忍 辱 波 羅 蜜
身体 手 足 被 支 解 由 行 忍 辱 心 無 過
drang srong gyur pa na //bzod pa i pha rol rdzogs bya i phyir //
lag rnams
ni btubs pa yis/
nga yis bzod pa yongs su rdzogs //
/
nga
sngon
yan
’
(私 が 昔 聖 仙 (rsi>で あ
き に , 忍 辱 を完 成 せ ん
た と
っ
て
イ
,
る の で あ るが
い
ドに お
ン
的 な 産 物 で あ るか
その 七 仏に つ
)
仏教 に お け る 聖 仙 の
,
て
一
長阿含経 』 第
を
パ
,
大本 経 」
,
過去七 仏 に つ
づ く仏教 の
upasthaka
,
比較 的古
果 され て
い
い
たの で
。
ター
これ に
ン
た
っ
Pada
較的古 い と 思 わ れ る 漢 訳
お よび比
,
別 表 に 示 して み よ う
,
,
この
もの で あ る
表 中で カ
ッ
。
化 さ れ た 伝 承 を項 目 ご と に 表 に ま と め て み た
よっ て も こ の 伝 承 が
か に イ
い
,
ン
ド的 な習慣 に 基
gotra )
upatthaka
階級 (
)や 種 性 (
や侍者 (
jati
gotta ,
,
しか も か か る項 目ご と の
,
。
い
や
ター
『
漢 訳 と 考 え られ る
ある
パ
七仏 父母 姓 字経
』
化は
ン
の
広 が 認 め られ る
ては
,
−
,
。
七 仏 父 母 姓 字 経 』 自体 が
“
Maha Padana
この 両
−sutta
者 の うち
,
と
表 か ら も分 か る
,
既に一種の
パ
ター
ン
,
「
大 本 経 」 と に は か な り大 きな文 献 上 の 増
ど ち ら が よ り新 し い
個 々 に お い て 判 断 の 微 妙 な 場 合 もあ るが
か に新
,
頃 に は も う既 に 固 定 化
『
,
,
化 され た 七 仏 の 各 項 目の 表 み た い な も の だ と言 っ た 方 が 正 確 な くら い な の だ が
そ れ か ら見 る と
コ
raja −dhanl) ま で もが 列挙 され て い る こ と に
) や 王都 (
upasthayaka
,
。
,
パ
権 威化 で あ る か は
よっ て 分 か る で あろ う
り
)
七 仏 父 母 姓 字経』 に よ
て
い
85
も権 威 主義
以下 に は
ま
“
’ −
na
Maha
,
Digha・Nikaya 中 の
ー リ
「
経
か に
い
,
化 し た もの で あ る が
ン
『
る もの が
い
もの が 次 の 別 表 で あ る が
が
ン
七 仏 父 母 姓 字 経 』 86 )とに よ っ て
内 に 記 され て
とお
ター
パ
の
極 め て パ ター
,
尊 師 )信 仰 を生 み 出す 原
系 譜 の 確 立 の 典 型 的 な一 つ こ
,
そ の 成 立 した 伝 承 は
。
『
異本
さて
い
よ うに
『
と漢 訳
sutta84
の
グル (
guru
て は
い
そ過 去 七 仏の 伝 承の 成立 に ほ か な らない
の
四 肢 を切 り刻 む
,
。
動力に な っ
,
が ため に
と に よ っ て , 私 は 忍 辱 を完 成 させ た の で あ る )
こ
か か る苦 行 主 義 賛 美 が
ず
’
一
,
展 開 を示 して
般的 に
い
えば
,
い
るか に
つ
い
後者の 方 が は る
しい 要 素 を 多 く含 ん で い る と い え よ う
。
一
201 一
一
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Komazawa
Kom
三
1z 三1w 三1 Umversrty
University
ノー
七 仏通 戒偈
とこ
ろで
’
’
ター
パ
,
Maha Padana
−sutta と
初の ヴ
ン の
シ
パ
ィ
もの で あ る と 考 え る
話 が あ るが
ずあ り
うに な っ
るよ
89 )
い
に
図式 化 した
る
9 °)
い
の
るの で あ るが
きる
記 の 典 型 的 な もの
か か る伝
。
これ は
,
老 と病 と の 二
,
MahaPada
の
ロa
na ・
sutld と 「大 本経 」 と で は
ヴ
,
ィパ
シ
シ
ン
に
託けて
,
「
四 門 出遊 」
)の
こ
の で
あ る 」 と され
と に 言及 す
最 終 的 な 完全
こ の
,
仏の 上 に投 影 されて
ン
るの で あ
い
仏 に な る 前 の 菩薩 と して の 誕 生 し
,
パ
,
へ N s N
所 謂 「天 上 天 下 唯 我 独 尊 」 の 話 も
K
て
す る もの が ま
に言及
つ
’
伝 説が
所謂
に
後世 に 図 式化 して 四 門 出遊 の 伝 説 が 成 立 した
四 門出遊 」
た ば か りの ヴ
っ
記 述 は 釈 尊の 伝 記
の
,
「
,
そ
,
最 終 的 に 出 家修 行 者 (
pabbajita sama
,
,
とは 異 な
りわ け そ の 代 表 と も い うべ き最
と
,
「
,
しか る に
。
また
。
て
て
る
こ とが で
中村 元 博 士 に よ れ ば
,
七仏
,
七 仏 父母 姓 字 繦
イ ン ド的通 念 に 合 わ せ て 変 形 し過 去 に 遡 ら せ て 投 影 さ れ た
,
更 に 死 を加 え
,
大本 経 」 と は
に
,
の
「
記 述 を大 幅 に 増 広 して
を 権 威づ け の た め
『
化 され た 項 目表 の ご と き
ン
29)
(
ト (
袴谷)
両 経典 中 で 次 の よ う に 述 べ られ て い る
。
Bodhisatto
samehi
padehi patitthahitva
uttar2bhimukho
satta −
Sampati −jato
sabba
ca disa
viloketi
pada −vitih 巨rena gacchati setamhi chatte amuhlramane
“
jettho
ham asmi lokassa
asabhin ca vacarp bhasati: Aggo ham asmi lokassa,
antima
巨ti n atthi
ayam
dani punabbhavo ti. Ayam
j
settho ham asmi lokassa ,
,
’
’
,
’
’
’
”
,
ettha dhammata .
91 )
ち
て
る
が
北 に 向か
,
私 は世 界
,
これ は
。
の
。
最後の 生
で
あ る
の
。
し
,
とれ た 足 で し
もは や 再 生 は な い
。
」
が
,
と 牡牛
この
の
,
,
と牡 牛 の よ
堕地行 七 歩
要 度 衆 生 生 老病 死
,
arsabha ) 呼 ぶ
,
)」 とは
るか ち
,
,
,
うな語 を 発 す る
無 人 扶侍
い
こ と
samsara
輪廻 (
この
,
ならな
い
の で
「
。
一
挙 手而
,
もは や 再 生 は な
,
こ の
あ る 93 )
菩薩 の 発 言 そ の もの
bodhi−
菩薩 (
「
また
。
,
bodhi)を得 る こ とを約 束 され た もの
世 で最 終 解脱 (
経 蔵 末 尾 の 増 補 的 雑 録 94 )で あ る
,
霊魂 (atman ) が 存 在 す る こ
)の 切 断 を意 味 す る の で
ほ か
遍観 四 方
,
自体 が 極 め て イ ン ド的 で あ る
,
,
これ
。
る法 則 (
dhammata 常 法 ) とは
そ の 用 語 そ の もの が 非 仏教 的 な もの で し か あ り え ず
出す る の は
全 て の 方 向 を眺 め
。
再生 (
punab −bhava punar −bhava ) が な い と は
非 仏 教 的 な解 脱 思 想 の 表 明 に
satta
りと立
此 是 常 法 92 )
」。
よ うな形 で 仏 た ち に 約 束 さ れ て
asabhin
よ うに (
と を 前提 に し た
が
か
私 は 世 界 の 最勝 者 で あ
。
イ ン ド的 通 念 に よ る 仏 の 権 威 づ け 以外 の な に も の で もあ る ま い
い 」
っ
。
天 上 天 下唯 我為尊
しか
の
最上 者 で あ る 私 は 世 界 の 最 年長 者 で あ る
「
,
釣合 い
,
,
言
,
白 い 傘 が さ し掛 け られ る と
,
法 則 で あ る )」
毘 婆 尸 菩 薩 当 其 生 時 , … 従 右 脇 出
こ の
場合
て 七 歩 進 ん で行 き
っ
「
誕 生 した ば か りの 菩 薩 は
(
パ
の こ
とで あ
ー リ
仏典で も
Khuddaka−Nikaya
,
の就
頗
中釈 尊の 前
200 一
一
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Komazawa
Kom
三
1z 三1w 三1 University
University
30)
(
袴谷)
仏通 戒偈 ノ ー ト (
七
霍 ■
嗣
[ 遡
田 掣
l
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鬮
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鬘
長 叔
80 昂 輯
誕
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鰹
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芻抵 燈
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遡
巴柚
身
の
螺
鑼
怒
驤
)
P
(
ρ
塞
騫
−
−
−
1
I
l
駆
F
I
(
輯
劔
釦
(
出
日,贈 輯
(
邸
黌
日 囀 椡
ω
)
面
「 黜
日 爨
甸
己 罫
く
纏
喧
)
』
I
卩
瞞
−
r
寓
嚠
口
(
邸
湿
躑 鐸
自縣 直
ぐ
〉
圃
已
コ
』
で
口
閃
pq
(
癆 雌
雜 )
繋
(
皿
貍 喋
愈 鰹
で
3
田
墨
量
繋
鯉
(
〔
宮
ε
蹼
<
鱒
)
蹼
田
咽 底
驃
医
)
〕
−
題
I
避
誓
l
」
8
医
)
<
旧 (
(
(
L
貫
〕
I
ト
(
嶺
巴鬱 酬
廉 蟶
口
の
」
田 而
毛
塗
l
』
〔
羽
衷
2 (
桜
蟹
鉄
)
〔
鳴
9 毛
ヨ
攣
医
)
回
豐
罵
鏗
日
聖 輪
票
」
<
(
染
田
睾 昆
の
駆
〕 着
)
鳴
冨 螺
〉
顧
.霙 篤
頭 コ
調
コ
」
吋
蝦
飾
騒
鰍
(
繋
桜
禊
)
l
口
鷽
神 己
造 冨
曾
.
」
申 8
叙 五
頴
日
而
∈
冖
゜
°需
°°
お
串 邑
〕
冒
鴇 聟
マ
田
凪
讐
一 198 一
一
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Komazawa
Kom
三
1z 三1w 三1 Umversrty
University
七 仏 通戒 偈 ノ ー ト (
袴谷)
32 )
(
世 を扱
加 雄
た
っ
に お
α
あ る こ と は 看過 され る べ き で は な い
て で
い
そ
,
の
ほ
,
れ ない が
ま させ て も ら い た
Nikaya
1群
い
て
い
23経 の 第 2 群
と 第 14 −
構 成に 関 し
多少 本稿 の 目的 か ら は 外 れ る か もし
,
そ れ と 比 較 しつ
極 め て 大 雑把 な 言
。
第 23経 ま で に つ
の
の
の 『長 阿 含経 』 の
れ を漢 訳
こ
,
。
Digha −Nikaya
この
,
経蔵 の
,
,
ら ない こ とな の で あ る
さ て
逆に
Digha−Nikaya に お い て は bodhisattaの 用 例 は著 し く少 な
’
95
と ん どが こ の Maha Padena−sutta に 集 中 し て い る に とも忘 れ て は な
最初 の 部分 を な す
く
。
えば
い
との 二
つ
周知
,
大別 さ れ る
に
簡 単 な私 見 を こ こ
,
方 に な る の で 申訳 な い が
れ らは
こ
,
い
つ
96 )
,
第
見 に よれ ば
私
。
とく
の ご
,
に
挾
Digha −
,
1 − 13経 の
第
うち の 第
こ の
1 群 は 後 半 に な れ ば な る ほ ど非 仏 教 的 要 素 は 強 ま る もの の ,基 本 的 に は 仏教 の 思
di賃hi drsti 見 )を 扱 た も の 第 2 群 は そ の 仏教 を権 威 づ け る た め に 過 去
想 (
,
七 仏 を扱
っ
,
,
MahaPadu
た
っ
“
MahaParinibbana
締括 っ た
na −sutta
−suttanta
1群 か
2 群へ
ら第
sila
(
は
以 下 に 引 く佐藤密雄 博士 の 言 明
梵網 経
とで
で は仏 陀 が こ れ
にな
る と
足 す
るこ とが
silasmim
丘
の
出家
,
97
)
を拝 借 す る の
等 四 十 三 戒 を具 して
て
紐 帯化 と され て
い
まや
こ
るの で あ る
い
Digha−Nikaya
の
で さえ
,
漢訳 の
を第
一 分 と して
,
第
し ゃ る ご と く決 して
ー リ経
蔵
パ
,
基 本 的 に い えば
,
1 群 を 第三 分
「
大体 同
『
長阿含経』 が
,
仏 教 比 丘 が こ れ 等 の 戒 を具
idam pi assa hoti
戒の 一 部 (
大本 経 」
,
特徴化 とさ れ
の
,
仏教 比
,
最 も中心 的部 分 と い え る
の
サ
マ
ナ
パ
い
る とい
ー リ Digha−Nikaya
,
第二 に
『
,
「
の で
遊行 経 」 と な っ
,
は
』
ある 従っ て
。
,
。
一
般
しか
第
2群
の
お
,
イ
ン
そ
の
巻頭
の
宇井博士
長 阿含経
もの で は な く
の
)
うこ と に な る
と し た もの で あ る か ら 両 者 は
一趣
98
意 }」
厂
門果経 以下
これ が 沙
,
samana
イ ン ドの 出家 者 (
的 習 慣 を 前 面 に 打 出 した もの と い わ な け れ ば な ら な い
一
を固 め る の が 第 に
たが
っ
そ れ が 色 濃 く 反映 され て
長 阿含経 』 は
,
,
『
,
で あ
。
後 半 に なれ ば な る ほ ど
sila ) が 取 込 ま れ
習慣 (
るに
もの
とが 仏 教 比 丘
こ
私に
,
て も,そ れ は 出家 者 と し て 当 然 な こ
い
れ ら 出家戒 は 比 丘
こ れ を私 な り の 言 い 方 に 焼 き 直せ ば
た
い
や が て は こ れ を守 る
,
,
。
,
,
っ
しか も
。
最 も適 切 な よ うに 思 わ れ る
が
戒 具 足 す る もの が 少 な くな り
に
賞 讃 され ま た
)と な
した もの で あ る
,
取る に 足 ら ない 卑近 な こ と と され て
者一般
更 に 釈 尊 の 前世 に 絡 む 数 篇 の 物 語 で
,
Sila 戒 ) を 重視
,
と した
マ
移 行 の 仕 方 を も っ と大 ま か に 指摘 す る と す れ ば
第
,
尊 の 完全 な 離 脱 で あ る 死 を テ ー
と で 冒頭 を 固 め
この
の
,
と釈
わ ば イ ン ド的習 慣
い
,
,
−
っ
ド
て い るわ け で あ るか ら
,
有部 の 分 派 とは い え そ の 教義 の ほ とん どが 通 俗 的 な大 衆 部 と 同
一
197一
一
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Komazawa
Kom
三
1z 三1w 三1 Umversrty
University
七
99
ノー ト
仏通 戒 偈
)
じ
と い う法 蔵 部 所 属 の もの だ と 推 測 さ れ て
論 の よ うに 感 じ ら れ る
こ で再 び
こ
両経 の
,
主 テー
マ
Padona−sutta
は 勿 論過 去 七 仏 就
る 意 図 は 以 下 の よ うな 点 に あ る
Tathagato atite
る
い
1 ° °)
も
の
私 に は 極 め て 当然 な 結
,
。
’
Maha
33)
(
(
袴谷)
「
大本 経 」 自体 の 記述 に 戻 る
と
中ヴ
ィパ シ
ン
仏 に あ るが
これ
,
を主 テ ー マ とす
。
−
,
ati gottato pi anussarati
−sannipatato
savaka
sarati ,
ayupPama
ロato pi anussarati
,
,
)
pi anussaratiloi
(
如来は
も寿 命 に
も名 称
て
つ い
pi anus −
完 全 に 離 脱 し戯 論 が 切 断 さ
,
も両 弟 子 に つ
に つ い て
−yugato
savaka
,
れ 路 が 切 断 さ れ 輪 転 が 終 息 し全 て の 苦 が 超 越 さ れ た 仏 に 関 し て
い て
,
Buddhe parinibbute chinna ・papafice chinna −vatume
−dukkha −vltivatte jatito
sabba
pi aussarati
namato
pi anussar
vatte
pariyadinna ・
性 に つ
すれ ば
こ とに
つ
い
も弟 子 集 団 に
て
い
階 級に
,
て
つ
も種
て
い
も想 起 す る )
。
知
号
,
過 去 無 数 諸仏
姓字
,
所生 種族
,
こ の 意図 の も と に
て
い
くの で あ る が
れ ば な らな
い の
入 於涅槃
,
其所飲食
,
,
断 諸結使
寿命 脩短
先 に 見 た 表の
,
で は
,
,
,
こ の
,
,
もの た ち は
“
,
を強 調
い
1 °4 )
る だ け に す ぎな い
す るの は
で い た か
asavehi cittani vimuccimsu
°3
満 足 して
な に も今 問 題
,
の
」
彼仏
,
刧数
,
とこ
ろ で
い
本経 」に お い
との
た こ と なの で
仏は
い
て 想 起 が な さ れ なけ
前世 を 見透 す 超 能 力 の
,
らで あ る
。
それ ゆ え ヴ ィ パ シ ン
,
。
の
)
よ
の
その
,
教 え を聞 い
”
(
諸 漏 か ら心 が 解 脱 し た ) とか
うに
,
た だ霊魂
citta
(
霊 魂 の 存在 を前提 に
・= 関係 に つ
て よ り顕
い
え る か も しれ な
七仏
の
て
い
い
。
第一 ヴ ィ パ シ
,
,
習慣の 通俗
て
も広
。
い
ては
,
’
Maha
’
Padana −szatta よ り も「大
,
過 去 七 仏 と通 戒 偈
む しろ 前者 の 方 が よ り展 開 し た 形 態 を示 し て
,
につ
い
ある
両経 とも
ン
得
輪廻 と そ れ か らの 解 脱
,
著 な 傾 向が 認 め られ る よ うに 思 わ れ る が
えば
「
atman ) の 解放
カ ル ト教 団 に 特 有 な 現 象 で は な くて
よ うな 解 脱 主 義 的側 面 に つ
こ の
,
名
,
化 さ れ た 項 目 が 明 ら か に され
的 な 拘 束 か ら 飛 翔 しよ う と しな い 非知 性 的 な局 面 で は 大 昔 か ら ど こ に お
く行 わ れ て
多少
。
縁 起 を説 い た こ と に させ られ て は い る も の
,
無 漏 心 解 脱 生 死 無 疑 智 」 とい わ れ る 1
に
又知
lo2 }
atman )を解 放 す る こ とは で きな い と い う通 イ ン
衆 生 の 霊魂 (
,
ド的 な考 え が 仏 典 に も既 に 深 く滲 み 込 ん
も 釈 尊 と 同様 に
ン
。
よ うな項 目 に つ
で あ ろ うか 。 「要 度 衆 生 生 死 病 死
所有者 で な け れ ば
た
所 更苦楽
,
きパ タ ー
ご と
なに ゆ えに
消滅戯論
,
い
て
七仏
の
の
全 て に 通 戒 偈 を配 当 し て
み 通 戒偈 を配 当 し て
一
い
るわ
い
い
る とい
け では な く
,
る点 で は 同 じ な の で あ る
196 一
一
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Komazawa
Kom
三
1z 三1w 三1 Umversrty
University
34)
(
が
る
ば
七仏
1 偈 を数 え る だ け な の
に対 し
後 者の
3偈は
「
大 本経 」 は
,
1 °5 )
に至
て
っ
るか ら で あ る
い
1) VI(
8 》 III
3)
1(
に
(
,
,
通戒 偈 ノ ー ト (
袴 谷)
。
MahaPadana −sutta
,
れ まで に 用
こ
,
そ れ ぞ れ 対 応 す る も の で あ るが
,
多少 訳語 が 異 っ て い る の
的 に 同 じで あ りな が ら
,
で
,
と くに
,
Mahmpade−na
十
の
基本的 に
配 当 関係 は
。
一 致
し
にお
い
1 (1)に 至
,
「
前 に 示 した
,
そ の 由 来 ま で が 示 さ れ るに 至
,
大本経」
て 重要 な
,
れ ち七 仏
こ
,
ド的宗教 行 事 で あ っ た こ と に
な が ら イ ン ド的 観 念 に お
し
,
「
十不 善 品 」
こ の
abrahmacarin
る もの (
戒 (
pratimok $6dde §a
れ と全 く
“
ラ
パ
Uposatha
”
1 °8 )
と σあ
翩
は既 に
い て
uposatha
説戒 (
るた め に
い
V
の
“
ッ バ
を察知 した マ
ハ
ス
Punabbasu
(
ー
モ
ッ
仏 の 説明 が 始 ま り 七 仏 の 各時代 に
こ
ん な場 面 が あ
,
そ
,
の
「
禁戒 (
pratimok
一
れ は 先 に 見 た 根 本 説 切 有部 の 律の
の
区別 に つ
,
そ の 箇所
純潔 な ら
,
111 }
で
その 状況
,
,
は一
釈 尊 の 時代 に は
序 」 と も一 致 す るが
「
,
っ
た
偈 も し くは 数 偈 で
禁戒(
pratimoksa−satra
。
の
Assaji 馬
サ ジ (
,
始め
禁戒 」 が 説示 され た とい わ れ て
それ以降に 後者の
も
この
「
こ
て
集 第 20経
「
,
こ
。
大 目乾 連 )に よ っ て そ の 二 比
6ddega, 訓 誡 の 総 挙 )」
前者の
い
ッ
禁
座 が 清 浄 とな っ た と こ ろ で 過
§
に
,
ア
,
「
て
っ
あ る期 間 中だ け は 弟 子 に 瑕 穢 が なか
,
文 )」 を制 定 す る 必 要 に 迫 られ た と い うの で あ る
禁戒」
,
て一
っ
期 間 が 終 る と瑕 穢 が 生 じ た の で
「
8
第
とで は
,
しか
。
うの で あ る
Io9 )
十 不善 品 」 で は
い
こ と
純潔な らざ
,
との 二 比 丘 に 特 定 さ れ た 上 で
満宿 )
去七
すんだが
当然 の
,
11 °)
,
強 引 に 擯 出 さ せ られ る
)の で
”
と関
教外の 通 イ
行 事 を行
の
,
「
,
Mahamoggallana
ガ ラー ナ (
。
/poSadha
とが で きない とい
こ
丘 が
nirarbuda
(
釈 尊は こ
Sorpatherassa
Vaggo
ざ る もの が だ れ か は特 定 さ れ て い ない が
師) と ブ ナ
十 不 善 品」
)」 の 場 面 で は
,
直
,
「
の
その 場は
,
そ
の
の もの と
)
が 元 来仏
話 を 展 開 す る Afiguttara−NikEya
,
こ
,
触れ たが
/pOSadha
総挙 )
」 を示 す
の
しか し
/poSadha
uposatha
。
非 梵 行 者 〉が
な
レ ル
つ
。
通 戒 偈 の 説示 が uposatha
の
「
訓誡
,
七 仏 と通 戒 偈
。
神 聖 に して 清 浄 な も の で な け れ ば な ら な
て
い
の
,
た 文 献 が 『増 一 阿
っ
そ の 明確 な 理 由 は今 詳 らか に は で き な い が
そ れ と訳 文 ま で も合 致 す る
の
とは
こ
て は
っ
連づ け て 述 べ られ て い る こ とで あ る
ン
1 °6 )
eXfXhXi
語 は 異 っ て い て も前 節 で 取 扱 っ た 文 献 (
訳
,
1 (1)と実 質
以 下 に そ れ を示 し て お く
1
不善 品 」 お よ び そ れ 相 応 の 諸 異 訳 本 で あ る °η
「
え
い
よ うな形 態か ら更 に 展 開 し 戒 経 末 尾 の 通 戒 偈 の ご
の
各偈 が 七 仏 に 配 当 さ れ て
含経』 中の
れ ぞれ
−suha
た偈番 号 で
い
前者の それ は
,
忍 辱 為 第 一 仏 説 涅 槃 最 不 以 除 鬚髪 害 他 為 沙 門
さて
3 偈 を数 え
は
この 二
つ
,
規律条
の
12年 間
い
の
るの で
,
厂
禁戒 」
考 察 し た 私 見 が 適 用 され る べ き で あ ろ う
。
一
195一
一
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三
1z 三1w 三1 Umversrty
University
とこ
とい
ろ で
ー ト 袴谷
(
)
ノ
で最 も 問 題 に され ね ば な ら な い
こ こ
,
七 仏 通戒 偈
う通 イ ン ド的宗教行事 を取 込 ん だ 結 果
とは
それ の
滲透
,
こ
,
仏 教 が uposatha
と共 に
35)
(
/p (埠adha
次 第 に ヒ ン ドゥ ー
,
教 的 な 差 別 主 義 や そ れ に 基 づ く役 割 分 担 ま で を も取 込 ん で しま っ た の で は な い か
と い う こ と な の で あ る。 も し
純 潔 な ら ざ る もの (
abrahmacarin
,
制的 に 摘 み 出 す こ と に よ っ て そ
れ が 果 して 平 等 と い
か
等主義 で あ る か
の
)」 な ど と称 讃 さ れ て
”
で
第三 と 第 四 と を例 に とれ ば
に僧
samgha
団 (
しか し
。
通俗 的 に は
,
よ うに 錯 覚 さ れ て
Sorpatherassa Vaggo
“
,
うに 値 す る も の と い え る で あ ろ うか
格 な差 別 と い うべ き もの で あ る
dhamma
全 員 が 清 浄 だ とい わ れ た と して も そ
た
,
か く して
り の 仏 教 僧 団 の uposatha
は
,
に
そ
,
っ
い
,
るに
“
Uposathaや
”
比 喩 の うち の
の
つ
abbhuta
,
非 梵 行 者 ) を受 け っ け ず
,
名称 や 種 性 を失 うよ うに 僧 団 に 帰 入 し た 四
の
Sakyaputtiya
) と なる
ロa 純 潔 な もの (
brahmacarin
,
「
で行 わ れ た
,
の で
ある
と
6dde §a )」
$
七 仏 通戒
。
,
梵 行 者 )ば か
,
訓誡 の 総 挙 (
pratimok
伝 承 で しか な い
の
くら通 戒偈 を押 し頂 い た と こ ろ で
この
,
考 え方 の 延 長 で
集 ま りで あ る在 家 者 と の 間 に
,
の
偈 とは
,
しか し そ れ ゆ え
。
,
通 イ ン ド的 な 習 慣 以外 の 仏 教 の 思想
純 潔 な も の ば か り の 出家 者 と 純 潔 な ら ざ る もの
差 別 主 義 に 基 づ く役 割 分 担 が 社 会 的 に も確 立 し
,
,
係に触 れた
,
,
霊 的 な もの に 専 ら 携 わ っ て
る の も同然 な の で あ る 113 》 uposatha
い
。
厂
十 不 善 品 」 を含 む
『
増
一
阿含 経 』 は
,
/po $adha
と七
ると
仏通 戒偈 との 関
法蔵部所伝 と もされ るが
大 乗 的 要素 も多 い と評 価 され た と こ ろ で 格別 不 思 議 な こ と で は な い
るの で あ る
い
後 世 の 大 多数 の 仏教 を制 し た 通俗 的 な 大 乗 仏 教 は ほ と ん
を代 表 の す る論 書 と従 来 か ら い われ て
い
て
霊 力 と 肉 的 な もの に 専 ら とな る し か な い 不 浄 な 後 者 の 財 力 と
交 換 が保 証 さ れ れ ば
,
,
宗 教 的権 威 に 基 づ く儀 式 の 定着 に よ っ
ど成 立 し て
て
上 記の
,
真の 平
,
abrahmacarin
(
そ の 前提 上
投 影 され た 純 潔 の 証 明
て
さ れ る 清 浄 な前 者
で
attha
曾 有法 (
その 入
。
平等 が
の
kunapa エp ) を受 け っ け な い よ う
matam
大 海が 死 屍 (
/po $adha
内部
。
更に
の
そ れ は平 等 ど こ ろ
,
巡 り合 う こ と は 決 し て な い で あ ろ う
しか
の
や
そ の 純 潔 の 証 明 で あ るか の よ うに 見 做 さ れ た と 考 え られ る
過去 に遡
に こ
,
拠は
説か れ る大海の 比 喩 に あ る
) は 純 潔 な ら ざ る もの
。
八未
か か る根
姓 の もの も原 の 出 自 を失 っ て 釈 子 所 属 サ マ ナ (
sama
うの で あ る
こ の
,
「
仏教 僧 団 の
,
る 112 )が
い
ま た 大 海 に 帰 入 し た 四 大 河 な どが 原
い
い
。
内部 に 入 れ ば 平 等 と さ れ る 集 団 と そ こ か ら 除外 さ れ た もの た ち と の 厳
む しろ
,
残っ
こに
,
, 非 梵 行 者 )を強
い
る
『
大智度論 』 で も以 下
よ
の
114
,
)
。
他方
大乗
うに 述 べ られ
。
一
194 一
一
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三
1z 三1w 三1 Umversrty
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36)
(
仏通 戒偈 ノ ー ト (
袴谷 )
七
衆 僧 大 海 水 結 戒 為 畔 際 若 有 破 戒 者
115
終 不 在 僧数 譬如大 海水 不共 死 屍宿
)
註
1 )霊魂 (
atman )の 実 在 を前提
とす る こ と な しに は
解 脱や 涅 槃 は な りた
,
ない
た
が
,
その
て 批 判 的 で 画期 的 な 問 題 解 明 を
一
一
果 し た 論 文 に 松本 史朗 解 脱 と涅 槃 こ の 非仏 教 的 な る もの 一 」 『縁起 と 空 如 来蔵 思
−
atman )
想批判 一 』 (
大蔵 出版 1989年 ) 191 224頁 が あ る 論 理 的 に い えば 仏教 が 霊魂 (
点 を 明 確 に 意 識 し て ,解 脱 と 涅槃 , と り わ け 後 者 に つ
い
,
「
,
,
を否 定 した
こ とは
。
,
明 らか で あ る が
た 上 で な けれ ば 実 は
お 霊魂 の 実 在 を認 め
問題の
,
,
,
こ の
松 本論 文
の ご
一
ト教 団 つ さ え批 判 で きな
カル
な い 仏教 が
,
その 点 を
,
論 理 的 当然 の 帰 結 と して
,
と く 厳 密 に 取捨 決 判 し
,
い こ
と に な る の で あ る 。な
苦行 主 義や 精 神 主義 を も否
,
「
は 拙 稿 苦行 批判 と して の 仏 教 」 『駒 沢大 学 仏教 学 部論
1993年 10月) 319− 354頁 を参 照 さ れ た い
集』 第24号 (
’
2 )周知 の ご と く パ ー リ三 蔵 の 律 蔵 中に は Pa timokkha は ま とま っ た 型 に お い て は収 録
さ れ て い な い しか し 抜粋 さ れ た 翫 ’珈 o 鯱 勿 相 当 箇 所 の n 一 マ 字刊本 や 南 伝 仏教 圏 に
定 し た も の
で あ る こ とに
つ い て
,
,
。
,
,
。
,
お け る実 際 の 儀礼 用 刊 本 な ど の
年) 66− 67頁 を参照
,
さ れ た い 、 なお
丙 午出版
羅提 木 叉 )』 (
sikkhapada
,
1929年 ) は
い て
つ
,
,
,
,
1物 励
ン
文 字 刊 本 と を律蔵所 収
態 を示 し て
30 々々加 の 形
’
ー リの
パ
,
イロ
セ
,
とく
,
は
タイ文 字刊 本
一 応 パ ー リの
,
と 対照 校 訂 した 出版 本 で
しか し 長 井校 訂 本 で も明 らか な ご
Pa timokkha
の
の
る。
い
末 尾 に は 七 仏通 戒偈
,
88− 91頁
)に 示 さ れ て い る もの は 長井 博 士 が , 本
ー リ Dham −
以下 に 示 す 七 仏通戒偈関連文献 中の (i) (f)と 共 に それ相 応 の 偈文 をパ
相 当箇所 は な い
稿 の
1970
平 川 彰 『律 蔵 の 研 究 』 (
春 秋社
比 丘波
長井 真 琴 『巴 ・漢 ・和 ・対 訳 戒 律 の 根 本 (
とに
こ
長井校 訂 本 の 末 尾 (
。
,
=
,
maPada
よ り抽 出 して 示 し た もの で あ る
もっ と も
。
ま りの 形 態 を全
く示 さ な い
こ
,
と 自体 は , 七 仏通 戒偈
わ れ の 一 つ と見 做 す私 か らみ れ ば
パ
の
ー リ律蔵 が 七 仏通戒偈相 当の ひ と
戒 経 末尾 付 加 を非 仏 教 的動 向 の 顕
む し ろ 評 価すべ き こ と と 言 わ な け れ ば な ら な い で あ
ろ う。
3 ) 18偈 中過 去 七 仏 に 配 当 さ れ る の
サ
ン
は 前半 の 第 10偈 ま で で あ る 。 そ の 配 当関係 は ,
ク リ ッ ト本 中 に は 明 示 さ れ て
ス
い
ない
の で
,
こ こで
しか し
,
は,七 仏 通 戒 偈 関 連 文 献 中の (c )と
して 示 した 『根 本 説 一 切 有 部 芯 芻尼戒 経 s の 配 当 に 従 っ た も の で あ る こ と をお 断 り して お
きた
い
。
herausgegeben von Franz Bernhard G6ttingen,1965)
go (
Dha ,maPada
Shukla
edited by N .S.
(
第26章 第 2 偈 The Buddhist Hybrid Einnskrit
Patna 1979 以 下 本 稿 に て 1)harTnaPadaと あ れ ば こ れ を指 す)第 239偈 DhammaPada
4>こ の 偈は
σ伽
,
α び
醐
,
,
,
,
,
,
S .
ed .
by O ,
von
P ,T .
(
,
,
R .
Norman Oxford .1994 以 下
HinUberand K .
,
DhammaPada と あ れ ば こ れ を指 す ) 第 184偈 と 対 応す る 。
5 > nirvapa を 「離脱 」 と訳す の は 松 本 前掲 論 文 (
前註 1 )に よ る
,
,
本稿 に て
,
e
,
一
中村 元 博 士 も
,
193一
一
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Komazawa
Kom
三
1z 三1w 三1 Unlverslty
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七 仏通 戒偈 ノ ー ト (
袴 谷)
37)
(
こ の 直 前 の 偈 中の
岩波 文 庫 ) に お い て
ひ4励 α呶 即 の 翻 訳 で あ る 「感 興 の こ と ば 』 (
「
240頁 ) 更 に そ の 語 義 を 「覆 い (
parinirvrta を 完 くと きほ こ して 」 と 訳 し (
障 り)が
「
ー
ニ ル ヴ
347 頁 )が こ こ の nirvapa
は 安 らぎ (
完全 に 離 脱 した 」 と説 明 して い る (
ァ
,
,
,
一
ナ )」
「
覆い
,
σ面
,
η仞
の この
硼 即
第 26章 の 主 題 で もあ る
「
離脱 」 と理 解 され ね ば な る ま い 。 なぜ な ら
るの は, L
され て い
り
一 貫 して
は
nirvana
貫 して い な い 。 し か し
と訳 し て 首尾
sarvasmad
(
切 悪 か らの 離 脱
papad )
」 (
第 1& 19偈)で あ
viratih
完全 に 離脱 す る こ と (
parinirvrta)」 で あ る か ら で あ る
が
章 で 一 貫 して 追 求
この
,
しか る に
。
,
かか る
「
離 脱 」 が 非仏 教 的 な 「解脱 (
mok $a vimoksa )
」 と論 理 的 に は 全 く同 じ もの で あ る こ
一
と を 貫 して 主 張 した の が 松 本 史朗 博 士 で あ て そ の 意 味 で 松 本 前 掲 論 文 は 必 ず参 照
,
っ
さ れ な け れ ば な らな い
,
。
S .
ed .
by Paul Steintha1
6 ) こ の 偈 は 乙磁 η σ 襯 禦
P .T .
第28章 第 13偈 1妨 π α (
London 1985)第 5 章 第 3 偈 (
p .50) と対 応 す る
”
parakrame
7 ) 原 文 は cak $man vi $amantva vidyamane
で あり
こ れに 対応す る
vidyamane
parakramet
Uddinaは
cak −
ひ面 η α槻 即 は cakSu $mam vi $amaniva
”
parakkame
で ある
こ れ が 南伝大蔵経
第 23巻
khuma visamani va vijjhamane
「
「
166頁 で は 眼 あ る もの は 不 平 等 を知 りて 打 克 つ 如 く」 と訳 さ托 中村 訳 で は 眼 の あ る
,
,
,
,
,
。
,
“
,
“
”
“
,
’
。
人 は
,
不平 等 の よ うな こ と が ら に 勇敢 に 打 ち 克 つ
岩 波文 庫
も。」 (
こ ろ を知 りつ
“
ない
が
た
チベ
。
然残
っ
」と
も読 め る が
こ こ
,
い
て
「
眼 もて る 人 は 危 険 な と
,
では
,
不 自然 で 強 引 か も しれ
を絶 対於 格 と み て 「勇 気 が あ る の で 」 と 訳 して お い
parakrame
「
行 く こ と (gro ba parayaロa か )が あ る の で 」 と 読 む 颯 問題 は 依
’
,
る か も しれ な い
い
Udainavarga
に よれ ば
る。
うよ うに
一 た と い 何 か が 存 在す る と し て
,
”
ト訳 は
ッ
に 立 ち向
勇敢
つ
vidyamane
,
て
253 頁)と さ れ て い
,
。
,
。
8 ) こ の 偈 は σ面 呶 槻 禦
第 31竜 第 50偈 DhammoPadq
第 185偈 と対 応 す る ま
−
第 32鼠 第 27偈 と も ほ ぼ 同 じ。
た Uda navarga
9 ) pranta (
最果 の 地 ) と 9ayanasana (
寝 た り臥 した りす る こ と ) と の 関係 に つ い て
は BUSD
p .392 col .2 pranta の 項 を参照 さ れ た い
「
10) 増 上心 (
adhicitta )
三 学 で い えば samadhi
」 とは
(
定 )の こ と で 考 え る 心 と は 全
,
,
,
,
。
,
“
”
,
,
,
“
”
,
。
,
く無縁 の もの
11) こ こ で
ある
で
。
buddhanugasana )」 と言 わ れ て
仏の 教 誡 (
「
い
−vijfiana )の 判 断 対象 と し て 示 さ れ た 法 (
dharma
mano
(
は 全 くあ りえ な い
れて
,
い
こ
と に 注意 せ られ た
,
っ
Wogihara
(
い
。
個
々 の
,
ed .
) p .111
,
,
説明 は略すが
1.26 − p .112
五 種 とは
、
,
1.9 の
五種
の
amu
こ の
い
偈 に もよ く示 さ
訓告 を指 す に
ての
た βo 励 磁 伽 磁 觴 痂
§asana が 参考 に な る か も しれ な
禁 止 )と
prati§edha (
一
,
た りす べ き こ とに つ
す ぎな い か ら で あ る そ の 意 味 で は 後世 ま とめ られ る こ とに な っ
。
釈 尊 に よ っ て 意識
,
性質)た る教説 を指す も の で
。 anu §asana (
教誡)と は
い
§Ila)上 で 避 け た り守
習慣 (
る とお り
る もの は
abhyanujfia
(
許 可 )と codana
192 一
一
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三
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七 仏 通戒 偈 ノー ト
38)
(
(
叱 責) と
称 が
えない
で
で あ る とす れ ば
が 「仏教 」の
思想 を指 す こ とは あ り
。
Uda
,
第 49偈 と対 応 す
の
buddhanu §asana
,
あろ う
12) こ の 偈 は
13) こ
譴 責 ) と sa 【phar $a ロa (
褒奨) と で あ る 。 こ れ ら を含 み うる 総
(
avasadana
anugasana
(
袴谷)
偈は
,
η
る
avarga
,
第 181: 第
8偈
第 1瞳
9偈
Dh α rmaPada
,
第 127偈、
,
DhammaPadq
。
肱
η α澀
砧
第
、
OhammaPada
,
第50偈 と 対 応 す る 。 ま
,
DharmaPada 第 309 第 310 偈 と もほ ぼ 同 じ
14) こ の 偈 は Udanavarga 第 4 章 第 7 偈 と対応す る 。
’
の 対 応 箇所 で は pratatarp (
15) munino
と あ る 語 が Uda navarga
絶 え ず) と さ れ て い
た
,
,
。
,
,
,
,
る
。
16) こ の 偈 は Udanavarga 第 28章 第 2 偈 醺 ηα 第 8 章 第 5 偈 と対応 す る
−doSa−moha −
仞
17) kleSanam k§ayitas と あ る 語 が 肱
α の 対 応 箇所 で は raga
k$ayfit (貪 瞋痴 の 滅 尽 に よ り) とされ て い る
18)こ の 偈 は ひあ η α 麗 即
第 28章 第 1 偈 DharmaPada 第 357偈 DhammaPada
’
こ の 偈に 関
Senart ed .
.12− 13 と対 応 す る 。 な お
) III p .420 11
第 183偈 Maha vastu (
,
,
η
,
。
,
,
α
。
,
,
す る 各伝承 聞 で の
,
,
,
,
相違 と そ の 分 析
に
,
つ
,
,
,
,
ては
い
岩松浅 夫
,
高 崎 直 道博 士
「
『
諸 悪莫 作偈考 J
307− 326頁 に お
還 暦記 念論 集 ・イ ン ド学 仏教 学論集 』 (
春秋 社
1987年 )
が な され て い
中心 を結 論的 に 要 約 す れ ば
,
,
句 の
は
,
る の で参 照 さ れ た い 。そ の 考察 の
i)
祖 型 は sacitta −par (
y 訌damanam
自分 の 心 を
と あ っ た と推定 さ 礼
本 テ キ ス トは
。
,
複 合 語 後分
偈の 第
が
3
大 きく
調御す るこ と (
paridamana )」 と に
清め る こ と (
paridapana )」 と
で ある
この
,
「
「
二 分 した と い うもの
こ の
詳細 な 論 及
て
い
後 者 の 読 み を示 す が
し
ただ
ずれ の 読 み
い
,
atman )を容 認 した 上 に 成 り立
sacitta svacitta )
の 場合 で も 「 自分 の 心 (
」 とは 霊魂 (
budd −
っ て い る 考 え方 で あ る と思 わ れ る な お こ の 偈 の 第 4 句に つ い て も 「仏 の 教 誡 (
buddhanam §asanam )」 と す る 系 統 とに
hanu §asana )」 と す る 系統 と 「仏 た ち の 教 誡 (
「
大 き く分 か れ る が , anu §asana で あ っ て も §asana で あ っ て も 仏教 」 の 思 想 の 教 示 を
,
,
。
,
,
,
意 味す る こ
とに な らな
19) こ の 偈 は σ4伽
第 361偈 と対 応 す る
20)対 応 す る 諸 漢 訳 は
仞
,
い
点は
α α,
前 註 11で 指 摘 した
,
第
7章
第 11偈
こ と
と変 りな い
DharmaPada
,
,
で
あろ う
。
第 51偈,
DhammaPadc4
。
意 を 「護 る 」 意 味
具 格 で示
に
,
解 して
い
「
護 (
語 )」
を 「護 (
身)」
samvara
るが
,
私 は 身語 意 に よ る
さ れ た 身語 意 の 働 きを素 直 に 生 か す
こ
「
護 (
意)」
の
うに
よ
身語
,
「
防御 」 と 解 釈 す る 。 そ の 方 が
と に な る と考 え る か ら で あ る
。
なお
,
こ の
の 語 義の 確認 に つ い て は
松 本 史朗 禅 思 想 の 批 判 的 研 究 』 (
大 蔵 出 版 1994
samvara
−
年 ) 327 335頁 に お い て 秀 れ た 重要 な見 解 が 示 さ れ て い る の で 参 照 され た い そ の 松本
と は む しろ ジ ャ イナ 教 的 な用 語 で あ り, そ の 原 義
史朗博 士 の 見解 に よれ ば samvara
atman > に 付着せ ん と す る 不 浄 な流 入
は 「閉 じる こ と」 で あ る そ れ は 清浄 な霊 魂 (
『
,
,
。
,
,
,
。
,
一
191一
一
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三
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七 仏 通戒偈 ノ ー ト
asrava ) を感覚 の
(
また
門 を閉 じ る
「
身語 意 に よ る 不浄 な 流 入 の
,
こ
よ っ て 防 ぐこ と を意 味す る の で あ る 魁
こ とに
39)
(
(
袴谷 )
防御 」 を意 図 し
そ の あ り方 を讃嘆 して
,
の
偈 も
るの で あ ろ
い
うか ら 清 浄 に 保 た れ る べ き霊魂 の 存在 を 暗 々 裏 に 前提 と して い る と言 え る で あ ろ う 果
せ す か な sa 聊 vara の 使 用 に よ て ジ ャ イナ 教 的苦 行 主 義 に 同調 し て い るか に 見え る こ
,
。
っ
,
の 偈は
苦 行 主 義 に 基 づ く解脱主 義 を表 明す る
,
と に よっ て 終
こ
っ
ある
て い るの で
。
21) こ の 偈 は θあ η 砌 第 7 章 第 12偈 DhannaPada
第 278偈 1)htzmmaPada
第281偈 と対 応 す る
22)etat ・
tri−karma ・path 五n vi §odhya と あ る 語 眠 砌 伽 砌 α α の 対 応 箇所 で は etam
こ の 善 な る 業道 を清 め つ つ ) とされ て い る
(
§ubharp karma −patham vi §odhyann
「
23)こ こ に 聖 仙 」 と訳 し た サ ン ス ク リ ト語 の ;$iに 相 当す る パ ー リ語 や ア ル ダ マ ー ガ デ
ー
A Vol .
rdha −Mcrgadhi
Dictionary
ィ 語 が isiで あ る isiに つ い て A n lllzcstrated
152 で は
sadhu
聖 仙 ;智 をも た 聖 人 ;行 者 ).Asage ;
r$i;jnanavan
;muni
(
II p .
p .
0 ∫6 ’歪o 呶 り1,
226
asaint ;an ascetic と さ礼 Monier −Williams /1 S伽 ∫々癆 E ηg1航 .
「
r$i)た ち は 後 の 世 代 に よ て 族 長 的 な (patriarchal )聖 人 も し く
col .1 で は 聖仙 (
α
,
α
,
,
,
,
,
。
,
。
ッ
。
,
,
“
,
,
っ
”
,
,
っ
,
は 聖 者 で あ る と 見做 さ 礼 イ ン ドの
め た
イン
。
」
と説 明 され て
。
歴 史に お
要 す るに
ド的 な 苦行 者 を指 す語 で あ っ て
の で あ る
こ
る
い
意味 で
その
。
最 古の
,
,
ジ ャ
ては
い
g$i とは
,
,
他
国 の 英 雄 や 族 長 と 同 じ位 置 を占
の
仏 教 特 有 の 語 で は 全 くな くて
,
む しろ通
,
そ の 族長 的 な系 譜 を示 唆す る 時 に 用 い られ る語 な
’ 『
イナ 教文献 の 一 つ とい われ る lsibhttsiya
im (聖 仙 の
,
とば 』)が 紀 元 前 10世紀 か ら
5 世 紀 に か け て の 多 くの イ ン ドの 聖 仙 (rsi)の 系譜 に つ い
MVinaysagar K Shastri
C .
Sharma
and tr.
(
ed .
(
)
て 物 語 られ た も の で あ る
Sutlaim Prakrit
Bharati
Pushpa,
46,
Jaipur1988 A Study p .13 参 照 )
Isibhtzsiyaim
,
,
,
,
,
,
,
こ と は 興 味深 い しか も こ の よ うな通 イ ン ド的傾 向 の 中 で guru 崇 拝 も形 成 さ れ た の で
あ り い わ ば 仏 教 の 中 に お け る guru 崇 拝 の 形 成 と もい わ れ る べ き,過 去七 仏 の 系 譜 を示
す 七 仏通 戒 偈 中 に T §iの 語 が 用 い ら れ た の は 決 して 単 な る 偶 然 で は な い の で あ る 。
24) こ の テ キ ス トで は n 盒ragayen
と読 ま れ て い る が
ω 跏 砌 α 禦 の 対 応 箇所 の ご と く
。
,
,
aragayen
と読 む べ き と み て
否定 辞 を除去 し て 訳
,
,
25) テ キ ス
h
トに は anantarab
すべ
きか も しれ な い
め
読ん だ
て
26) テ キ ス
ん だ
が
,
「
とあ る の で
チベ
ト訳
ッ
に
した
1
直後
の シ ャ
bla na med
。
ー カ 出 身の 行 者
ガ ウ タマ
と は 」 と訳
と あ る の を重 ん じて anuttarah
と改
。
dhira とあ る が
トに は
,
チベ
ッ
ト訳 に は
dpa bo
’
とあ る の で、 vira
と 改め て 読
。
27) こ の
第
14 偈
と次
・
Salpyutta
Nikaya
の
第 15偶 と は
,
nikkhamatha
それ ぞれ
,
肱
η4 襯
即
,
第 4章
Vol.
1 pp .156− 157 で 述 べ ちれ る 二 偈 と対 応 して
て お け ば 次 の と お りで あ る
arabbhatha
,
,
い
第
る
。
37
,
38偈
,
後者 を示 し
。
//yufijatha buddha −sasane
一
//
190一
一
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40)
(
七 仏 通 戒偈
ノ
ー ト
(
袴谷)
senaTp
//nalagara 卑 va kufijaro
〃 //
dhunatha maccuno
//
yo imasmi 即 dhamma −vinaye //appamatto vihassati
・
sarpsararp
jati
pahaya
//dukkhassanta叩
karissati
////
対 す る和 訳 お よび 註 記 に つ い て は 中村 元 訳 『 ブ ッ ダ悪 魔 と の 対話 一サ ン
ユ ッ タ ; カ ー ヤ II− 』 (
岩波 文 庫) 119− 120頁 お よ び 348 − 349頁 を参 照 さ れ た い
な
−Nikaya 中 の 偈 は 七 仏 の 第 二 Sikkhin の 両弟 子 (
savaka ・
お Sarpyutta
yuga )Abhib −
上 記パ
ー リ語
に
,
・
,
,
,
。
,
hitと
Sambhava
と の うち前 者 が 述 べ る形 を取
28) 中村 博 士 は 上 記 の 和 訳 に お い て
た ご
とく
こ れ は決
,
して
厂
仏教 」
っ
て
る こ とが 注 目され る
い
。
「
仏 の 御 教 え」 と 訳 して
の
るが
い
思想 的 教 示 を 表 わ す もの
,
では
11 18で も指 摘 し
前註
,
な い と私 は考 え て
る。
−
Sarnytta
い
29) yuktayadhvam と あ る 語 が Uddinavargaの 対 応 箇所 で は yuj yadhvam
の 語形は厳密に は私に分
Nikaya の それ で は yufijatha と さ れ て い る yuktayadhvam
らな い カ こ こ で は 対 応箇 所 の 2 例 を参 照 して 訳 出 した
30) こ の 語 の 名詞 形 が dhuta で 「頭 陀 と音写 され る もの で あ る 霊魂 の 浄化 を図 るべ く
頭 陀 )で あ り こ れ は 明 ら か に 霊魂 の 存在 を前提 と
不浄 な もの を払 拭す る こ とが dhuta (
,
,
。
。
」
。
,
した 苦 行 主 義 の 表 明 で あ る こ と に 注 意 さ れ た い 。
31)中村博 士 は 上 記 の 和 訳 に お い
て
厂
教 説 と戒律 」 と訳 して い るが
れ る 複合 語 が な に ゆ え に 常 に 単 数 で 記 され るの
は 合理 的 な説 明 が な され た と い うこ
,
習慣 (
9ila 戒)」 重 視 の
厂
ば
感 を もっ
この
の
つ い
て
こ
,
と を 聞か な い し知 らな い
よ うな 偈
た もの と して 映 じて くる の で あ る
的 な権威 づ け の た め
かに
。
の
中で は
,
。
dharma
,
れ まで に
私 か らこ
,
,
この
少 な くと も私
,
の
複合 語 を見れ
う前分 が 非常 に 違和
とい
そ の 違 和 感 を大 切 に し
後世 の 付加 だ と考 え れ ば
dvarpdvaに 解 さ
か く
dharma
複合語 の 本来 の 力 点 は
が
,
「
仏教 」
後分
の
vinaya に あ り こ の 複 合語 全 体 と して の 意 味 は karmadharaya 的 な同格 で あ り dhar・
vinaya
が 主
ma の 権 威 に 準ず る vinaya 」の よ う に 読 む こ とは で きな い もの で あ ろ うか 。
§ila)
要 な ら通 イ ン ド的 な 「習 慣 (
」 と 抵 触す る もの で は な い こ と に な る
和 訳 と して 私 が
「
,
。
「
法律 」 と した
えに
る
,
一
は 種
の
私 は vinaya
誤 魔化 し で あ る が こ こ で も こ の 複合 語 は 単数 扱 い で あ る が ゆ
収 斂 す る 意味 で の 一 語の よ うな 「法律 」 と私 は 考 え て み た い の で あ
に
の
。
32) こ こ で は 明 らか に 輪廻 か ら の 解 脱 と い う非仏 教 的解 脱 思想 が 述 べ
られ て
い
る と見 る べ
きであ ろ う
。
33) uddi §ta/udde
§a と nirdiSta
/nirde
§a
とを 比 較 し て 双 方 の 意 味 を対 比 的 に 述 べ れ ば ,
前者 は 要約 して 一般 的 に 指 示 す る 場 合 後 者 は 詳 し く個 別 的 に 説 明 す る 場合
,
に
用
い
られ
る よ うで あ る そ れ を意識 しな が ち こ こ で は uddi §taを 列挙 さ れ 」 と 訳 し て お い た
も っ と も 「列挙」 と は 具体的 に い え ば 「読 誦 」 す る こ と で あ ろ うが そ こ まで の 意 味 は
「
。
,
。
,
こ こ に 示 す 必要 は
34) po $adha
を
な い と考 え た
。
「
節 制 の 儀 式 」 と訳す の は却 え っ
一
て正
確 で な い か も しれ な い が
い
ずれに
189 一
一
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Komazawa
Kom
三
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七 仏 通戒 偈 ノ ー ト
せ よ
この
,
41 )
(
(
袴谷 )
儀式 は 本 来仏教 教 団外 で 行 わ れ て い た もの が 後 に 仏 教 教 団 に 採 用 さ れ た もの
と さ れ て い る 更 に po $adha
。
と思 わ れ る が
点につ
こ の
,
い
の
採 用 と七 仏 通戒偈 の 伝 統 の 形 成 に は 深
て は本 文
B 節 で触 れ る で あ ろ
の
な が りが あ る
い つ
う。
35) krta と あ る 語 を k ;tab と 改 め て 読 ん だ 。
36) balAgra と あ る も valagra の 誤 り と み て 正 す
37) こ の 〔 〕 内 に 示 され た 和 訳 相 当の もの は チ ベ ッ ト訳 の み に あ る もの で あ る
38) テ ィ ツ ク ニデ ツ ン (
Khri gtsug lde brtsan 806−841) を指 す こ の 王 お よ び , 当
。
。
ェ
時の
チベ
ト仏教 年 代 に 関 して は
ッ
。
,
山
,
所 紀要 』 第 3 号 (1978年) 1− 52頁
,
口 瑞鳳
「
蕃王 国仏教 史年 代 考 」
吐
特 に , 18 − 20頁 を参照 さ れ た い
,
39) テ キ ス トに は §ravapo と あ る も 恐 ら く誤 植 で
40) こ の よ うな 記 述 は こ の 文献 に の み 見 ちれ る の で
,
。
ロo
ここに
一 応 の 和 訳 を与 え て
と正 され るべ きで あ ろ う
。
で
お
た
い
。
こ
以下 で は 和 訳 を省 略 す
.
。
41) こ れ ま で の 全 偈 は
て
成 田山 仏教 研 究
§rama
れ 以下 も, 七 仏 の 名 前 が 変 わ る だ け で 基 本 的 に は 同 じ文 な の
る
,
『
る
い
肱
,
第 32章
η仞 α響 鷆
第25偈
第 26偈
,
第 27偈
cd
と対 応 し
ab
。
42) こ れ ま で の 全 偶 は
64偈 と対 応 して い る
Dhammapada
,
なお
。
,
最後 の
第 37Z 375376 偈 ,
Dharnapada 第62 6a
Maha “vastu III p .422 1.7 と同
,
一行
みは
の
また
,
,
,
,
,
,
じ。
43) こ の 原 語 は pratisamstaravati で あ る が そ の 正 確 な 意 味 や 語 形 が 私 に は よ くわ か ら
な い BHSD p .371 col .2 の pratisamstara や 対 応す る パ ー りの patisantharavutti
。
,
,
な ど を参照 し て 暫定 的 な訳語 を 与 え て お く に す ぎ な い
44) テ キ ス トに は §ik$isya と あ る が 誤植 とみ て §ikhisyaと 改 め
,
。
45)一 応 テ キ ス トの ま ま と して お
46) こ の 偈 は
既に
,
い
た が punyam
Finotが 註 す る ご
と
く,
は
puspam
Mvyzat
nos
.
る。
と改 め ら れ る べ き で あ る
。
.8709−8712 と対 応 す る もの で あ
−karaka ・
らが catvarab
§ramana
る そ こ で は こ の 偈 の 4 句 そ れ ぞ れ の 表 わ す こ とが
四 つ の 苦 行 実 践 者 と なす法 ) と さ れ て い る こ と に 注 意すべ き で あ ろ う
dharmah (
47)以 上 の 2 偈 は Dhammapada
第360 361偈 Mahavastu III p .423 11.3− 6 と対 応
。
,
。
,
す る
。
た だ
し
,
,
,
,
,
,
,
前者 の 第 361偈 a − f 中 cd 相 当 の 句 は こ の テ キ ス トに は な い
・
bhik§uh sarva
duhkhat pramucyate の 句 の み は ま た
,
。
な お sar −
,
乙励 貌 α 槻 7 −
vatra samvrto
ga 第 7 章 第 11偈 ef 1)harmaPada 第 51偈 ef と も対応す る
48)七 仏 の チ ベ ッ ト訳 に つ い て は Mvyut .
nos .
87− 94 に 韻律 に 制約 さ れ な い 通常 の 形 で の
,
,
,
,
,
。
,
訳 名 が 列 挙 さ れ て い る の で 参 照 さ れ た い た だ し Krakutsanda は Krakucchanda
Kakutsunda な ど と表 記 さ れ る こ と もあ る の を チ ベ ッ ト訳 で は それ ぞれ 別 な仏 名 とみ
nos .
90 91 に よ る限 り 前 者 を Log pa dang sel (
邪 を除 くもの ) 後 者 を
て Mvyut .
Khor ba jig(輪 廻 を破 壊 す る もの )と 訳 して い る 。 も と も こ こ で 提 示 し て い る資料
。
,
,
,
,
’
,
,
,
’
っ
一
,
188 一
一
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七 仏 通戒偈 ノ ー ト (
袴谷)
42)
(
に よれ ば
Krakutsanda
,
訳 者 の 見た サ
お
諸 資料
,
chanda
にお
い
,
ては
,
け るこ
の
語 の 表 記 や 意味 に
い
つ
い
る こ と に な る カ い
こ の
この
こ の チベ
ッ
対 応 だ け か らは 分 ら な い
BHSI ) p .196
,
2
col .
,
ト
Kraku
な
・
c)
(
あ るが
校
。
,
。
と訳 した 箇所 に 対 応 す る テ キ ス トの 用 語 は caryalp
訂者 は 註 で
して
jigが 対応 して
’
ク リ ッ ト原語 が な ん で あ っ た か は
項 を参 照 さ れ た
の
49) 花 」
厂
ン ス
Khor ba
’
に
箇 所 を読 み に くい と し て い る
そこ で
。
,
厂
花 」 と訳 した
,
この
そ の 偈 を 特徴つ け る
な け れ ば な らぬ との 判 断 か ら
所 に あ っ た の で は ない か とみ て
とな っ
の である
て
で
9)
4 ×5)
の(
の 偈 を指示
語 は IV〈
,
pu $pam
が こ の 読 み に くい 箇
しか し
。
るの
い
も
,
と適切 な語 の 選
っ
択 の 余 地 は あ り うる で あ ろ う
。
50) テ キ ス
正 し く押 え る 自信 は 私 に は な い
覚者 た ち は 無区別 で あ
ない
「
o
の で
そ の 直 後 は 不 明 と され て
,
あ る い は ,過 去
。
意味 を
の
う 自信 も
か く決 め て し ま
,
。
『
十 誦 比 丘 尼 波 羅提 木叉 戒本』 に よ
大 正 蔵 で は 「竟 」 が 「意」
は 「已 説戒 経竟 僧 一 心 布薩 」 とあ り 偈
て 記す
っ
る が 誤 りで あ ろ う 比 丘 戒 本 の 方 で
一 部 の よ うに 示 さ れ て い る が
「
竟」 は 正 し く
て
,
な もの と して 「七 人 の 正 等
の 七 仏 が 等質
る か ら」 と読 む べ き な の か も しれ な い が
るか ら こ
い
ある
1) こ れ は
とな っ
とあ り
トの こ こ に は abhinnan
い
。
の
52) テ キ ス トに は
53) 「摩 訶 僧祗戒 」 以下 こ こ
は 註 記 され て い る
とあ る が
po $agharp
まで の 文 は
,
なお
,
,
「
竟」 と記 され て い る
,
,
。
に正 す
誤植 と み て pe $adham
正 倉 院聖 語 蔵 本
。
。
天平 写 経 ) に は 欠 と
(
,
大 正蔵 で
。
§ikanam とあ る カ Mahavastu 1 p ,
2 11.13−14に Arya −
54) テ キ ス トに は madhyodde
pAthena vinaya ・
Mahasa pghik5nfim Lokottaravadin互rp −
こ の 下 線部 分 と 同 じに 改 め
) adi 〃 と あ る の を参 照 して
pitakasya MahaVtzstayersic
“
,
,
,
,
”
,
た
。
55)岩松 浅 夫
「「
七 仏 通戒 偈 」 に
つ い て 」
『
東 方』 第
通 戒 偈」 だ け を問題 と し た論 文 で は な い が
,
従来
2 号 (1986年 11月 ) 31頁
,
「
七仏
,
『
関連 研 究 と して は
の
なお
。
,
平 川彰 律蔵
の研
山喜房 仏 書林 1960年 ) 368 − 374頁 佐 藤 密雄 『原始 仏教教 団 の 研 究 』 (
山喜 房 仏 書
究』 (
林 1963年 〉 481 − 576頁 もあ る の で 参 照 さ れ た い
,
,
。
,
伯寿 監 修
『コ
ン
サ イス
2 巻 1916− 1917頁
,
1955年)
,
1938 年) 455頁
56) 望 月仏教 大 辞典』 増 訂 版 (
世 界 聖 典 刊 行協 会
『
仏教 辞 典 s (
大東 出版 社
,
,
第
,
,
『
,
仏 教 学 辞典
』
宇井
法蔵
(
1981年 ), 586−
東 京書 籍
館 1955年 ) 53頁 上 (戒 の 項), 中 村 元 『仏 教 語 大 辞 典 』 (
大修 館書店 1985年) 448頁 な ど参 照。
587 『新 版 禅学 大 辞 典』 (
57) 『織 田 仏 教大 辞典 』 (
大蔵 出 版 1917年 ) 740頁 参 照
58) 『増 一 阿含 経 』 「十不 善 品」 の 第 2 経 大正 蔵 2 巻 786頁上 一787頁下 参照 な お 後
,
,
,
,
,
,
v
,
,
,
107を付 し た 箇 所 の 本 文 を も参照 され た い
59)岩 松前掲 論 文 (
前註 55) 33頁
註
,
,
。
,
。
。
一
187一
一
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ノー ト (
袴谷 )
七 仏 通 戒 偈
60) 『妙 法 蓮華 経 玄 義』, 大 正 蔵 33巻 695頁下
61) 羅 什 訳 『中論 』 大 正 蔵 30巻 33頁 中 に 「衆 因縁 生 法
,
,
是 中道 義 」
こ の
私 に
偈 とこ
,
恐らく
その 相 違 の 理 由が 示 され て
,
我 説 即是 無
,
亦 為是 仮 名
羅 什 訳 を見 た で あ ろ う と思 わ れ る の
,
引 用 偈 と に か な りの 相 違 が 見 られ る が
なお
。
智顎 は
。
こ での
は未詳
。
,
とあ る
43 )
(
中論 』
,
亦
の
そ れ が なに に 起 因 す る の か は
,
るわ け で は な い が
い
に
,
『
引用 に
この
つ い
て
Asian Humanities
Press
は Paul Swanson 、Foundations of T ien−t ai Philosophy
Berkely 1989 ,pp .3−6 p .260 n .12 も参照 さ れ た い
62) 大般 涅 槃経 』 北 本 大 正 蔵 12巻 450頁 上 一451頁 上 南本 692頁上 一693頁 上 参 照
’
,
’
,
,
,
,
,
,
。
『
,
,
,
。
な お 小 乗 の 大般 涅 槃 繦 に つ い て は 大 正 蔵 1 巻 204頁 下 を参 照 さ れ た い ま
た こ の 偈 の 意 味 す る こ と に つ い て は 拙稿 自然批 判 と して の 仏 教 」 『駒 沢大 学 仏 教学
部 論 集 第 21号 (1990年 10月 ) 394− 395頁 で 論 じた こ と が あ る
63) 問題 と して い るそ れ ぞれ の 一 偈 だ け を指す呼 称 と して は , 順 次 に 前者 を 「三 諦偈 」
『
,
,
,
,
。
「
,
,
』
,
。
,
後 者 を
「
無 常偈」 と い う習慣 が あ る。後 者 に つ い て は
1972年 ) 141− 142頁 を参 照 さ れ た い
春 秋社
(
,
64) 王 同仁編
,
館
三 坏 出版 社
語 言大辞 典』 (
,
「
通 」 もこ
1990年 )
.〃 σ 4勿 伽
ca /__ udde
§atah uttar6ttara
,
eva catur
,
μ阜a 甲
,
3449頁
『
下冊
「
なお
智 顕 が 同 じ著 作 中 で 通別
,
うな 意 味 で あ る
よ
の
。
65) Nagaoed
teSam
水野 弘元
,
仏 教 要語
の
基 礎知識 』
。
『
1979年) 686頁 に よ る
場合 の
,
『
中英 辞典 』 (
商務 印 書
,
691 頁上 な ど )と 用
(
」
−
p .
bhasya ,
58 1.17っ ,59 1.1:
“
,
,
§ato nirde §ata §
udde
−phaladmi catvari /nirde §atab anukUlya
§at/
/に
”
nirdde
る
。
z−
彪 加 ろ い
対し
厂
五 略果
真諦 訳 は
,
−phaladmi
六 広果
。
sat/
… …若略 説
上 上果 有 四種 若広 説 随順 果有六 是 四 種 果分 別 広 説故 」 玄 奘 訳 は 「標 故 釈 故 ……
(
山 口 益 漢 蔵対 照 弁 中弁論』 92
標 者謂 後後等 四飛 釈 者 隨 順 等 六 果 分 別前 四 果故
,
。
頁 ) で あ る
訳 大蔵 経
れた
い
,
い
,
袴 谷 憲 昭 ・荒 井裕 明 校 註
,
。
1993年 ) 131頁, 180頁
,
『
大 乗 荘厳 経 論 』 (
新国
,
206頁 の 頭 註 を参 照 さ
。
66)順 次 に
に つ い
れ て い
,
なお
て は
例に
・
瑜 伽 唯 識 部 IZ 大蔵 出版
。
つ
,
『
」
。
他の
,
,
Childers
A DictionaiZy
of the Pali Langzarge London ,1875 p .217 p .518
,
,
て
そ の 語 義 と用例 と を見 られ た い
な
い
と思
うが
に は 示 され て い ない
’
,
逆
に niddesa
。
私
の こ こ での
と uddesa
,
,
主 張 に 不利 に な る 説 明 は 与 え ら
と を対峙 させ て 用
い
る よ うな例 も積 極 的
。
’
DN .
67)例 え ば Maha padana ・
sutta ,
II p .
46 1.7,
p .
49,11.
20− 21 を参 照 され た い 。 な お
一
『
1994年 12月 以下 片 山訳 と
和 訳 に つ い て は 片 山 良 訳 大 譬 喩 経 」 原始 仏教 』 7 〔
略 す) 68頁 72頁 を順 次 に 参 照 の こ と 。 ま た 前者 に 対 す る註 釈 的語義解釈 に っ い て
は 同 68頁 註 7 で 述べ られ て い る な お 後註 105で 指摘す る 3 偈 は 後者 の 直後 に
,
,
,
,
「
,
,
,
,
,
,
,
,
示 され る の で あ る
68) uposatha
,
。
,
,
。
におけ る
pAtimokkha
の
読誦 に つ
一
い て
は ,
Vinaya Pitaka 1 p.102 1.32
,
,
,
186 一
一
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七 仏 通戒 偈 ノ ー ト
44)
(
− p .103 1.11 を参 照 の 上
それ
,
含 む 問題
の
につ
(
袴 谷)
て
い
大 蔵 出版
拙書 『道 元 と 仏教 』 (
,
1992
,
250− 252 頁 を参 照 さ れ た い
−
69) Vinaya Pitaka,1 pp .101− 102:南伝 大蔵 経 第 3 巻 180 182頁参 照 な お こ の 件
前註 55) 512頁 も合 わ せ て 参 照 さ れ た い
に 関 し て は 佐 藤密 雄 前掲 書 (
−
70) 大 正 蔵 22巻 446頁下 な お 国 訳 一 切経 律部 十 132 134頁 も参 照 さ れ た い 。
Oldenberg,
Vinaya Texts.
71) Vinaya Pitaka 1 p .102 lL 21 − 24:Rhys Davids and H .
−
repr ,
Delhi,1990 )
pp .241 242 .
Oxford 1885 ,
Sacred Books of the East Vol .13 (
こ
前 註 55) 377 頁 で は
72)大正 蔵 22巻 446頁 下 一447頁上 参 照 な お 平 川 彰 前掲 書 (
の 偈 戒 経 を広 律 の 中に 含 め て い る の は, 僧祗律 の み で あ る 他 律 は 広 律 に は こ れ を含 ま
年)
。
,
,
,
、
,
。
,
,
,
。
,
,
,
,
,
,
,
,
,
,
「
。
,
,
,
,
。
ず
『
偈
私
に
戒経』 に
,
」
を含 ん で
これ
い
るに 過 ぎな い 。」 と指 摘 さ れ て
る
い
。
七 仏通 戒
「
とこ ろで
比 較 的 後代 の 文 献 で あ る こ と と
関す る 重要 な文 献 で は な い か と気 に な り な が ら
,
,
自身 に 時 間 的 余 裕 が な か っ た こ と と の た め に 本稿 で は 考 察 外 に 置 か ざる え な か っ た
「
もの に 義 浄 訳 ・勝 友 集 『根 本 薩 婆 多部 律摂 』 が あ る こ の 文 献 末 尾の 明 略 教 」 と題 さ
一
「
一
七 仏通戒 偈 」
れ る 主題 の 中 (
大 正 蔵 24巻 608頁下 610頁中 615頁 中 617 頁 上)で は
,
。
,
に 相 当す る もの が
,
,
,
「
七仏 略教 法 」 と呼 ば れ て お り
,
一
く比 丘 戒経 と 致 して い る
,
七 仏 と偈 の 配 当 は
,
比丘 尼戒 経 で は な
。
8 )とVI1
73)『根 本説 切 有部毘奈耶 』 大 正 蔵 23巻 628頁 上。 中略 とし た 箇所 の 偈 は VI(
一
c )
と 致 する
9 ×10)と を合 した 比 丘 戒 経 と 同 じ系純 の (
〔
pa P ,
ed .
No .1032 Che
19b6−20al.
74) Dul ba rnam par byed
の 語 義に つ い て は BHSD p .75 の 同項 目を参照 され た い 。
75) avavada
お よ び ovada
一
,
,
,
,
。
’
’
,
,
,
,
なお
,
avavada
が anu §asani と 同 義 で 用
そ の 項 で 触 れ られ て
い
,
,
られ る
お よび そ の 用
こ と,
例 等に つ
も
て
い
,
る。
い
また
P.
V .
前 註 55) 496頁 参 照
前 註 55) 370 頁 佐 藤密雄 前掲 書 (
76)平 川彰 前 掲 書 (
−
−P i.
Shan −Chien
P o.
Sha,
H irakawa ,
A Chinese
Version
by Sadeghab
Bapat and A .
−
hadra of Sσ 初 跏 ψゐ 記 魏4 Poona ,1970 ,pp .134 135 も参照 され た い な お こ の
一
hammapada #afeatha III
と 関 連 す る 記 載 に Buddhaghosa の 1)
Samanthapt7Sdidika
−
pp .236・238 が あ る が こ れ に つ い て は 岩 松 前掲 論 文 (前註 55> 37 38頁 を参 照 さ れ た
,
,
,
’
。
,
’
。
,
,
,
,
い
,
。
77) avavada
と anu §asana と の 同 義 た る こ と に つ い て は 前 註 75で 指摘 した BHSI ) ま
”
−
110 1.14 p .111 1.
mi (
Wogihara ed .
に つ い て は Bodhisattvabhu
) p .
た avavada
玄奘 訳 『瑜
. p .111 1.26− p .112 1.9 を参 照 さ れ た い
に つ い て は ibid
25 anugasana
「
anu §asana は 教
は 教 授 」,
伽 師地 論 』 は 大 正 蔵 30 504 頁 中 一下 に 当 り avavada
)と は 全
誡 」 と訳 さ れ る が い ず れ に せ よ こ れ は 現 代 日本語 の 教 i義や 教 説 (doctrine
−
に つ い て は 前註 11
く関係 の な い もの で あ る な お Bodhisattvabhu mi の anusasana
,
,
,
,
,
,
,
,
,
,
,
,
。
「
,
,
,
,
,
,
。
で
簡単に 触れ てお
い
た
,
,
,
。
一
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七 仏 通戒 偈 ノ ー ト
78) 前註 11 18を参 照 さ れ た い
−Engldsh D
79) Monier −Williams A Sanskrti
,
。
,
§asana
項参照
の
80) 中村 元 訳
ば
,
We
pp .1068−1069の
ゴ
o ”o η α 窃
§as お よ び
。
『
真理
105頁
(
岩波文庫〉
の こ とば 』
一
次 に 示 した 偈は
“
45)
(
袴 谷)
(
,
18a 353− 354頁
註
,
1 参 照 。 なお
註
,
,
駕 ∂勿 3加 吻 ,op .o ゴ
奴 前 註 23 ) pp .168−169 に よ る 。 英 訳 を示 せ
,
,
opposite
narrations
The wise
diametrically
.
should
qualitative
extremes
.
The discreet
should
never be tempted by these.
come
across
such
avoid such
This is the prime teaching of Buddha.で あ る 。
81) DhammaPada Dha ,moPado の こ の 偈 に つ い て は
”
,
前 註 18を参 照 され た
,
い
。
82)前 註 23 を付 した箇所 の 本 文 お よ 帆 前註 23で の rsi に つ い て の 説 明 を参 照 され た い 。
83)大 正 蔵 24巻 75頁 下 : P .ed .No .1030 Ge 258a6.サ ン ス ク リ トは 〃 認 α ∫α7 〃 ・
’
Vol.
1 Buddhist
Sanskrit
Texts No .
16 Darbhanga 1967 p .97
tivadavinayavasta
,
,
,
,
に 相 当す る が
ち
,
,
,
,
,
,
頁 中一10頁 下 参 照
1
,
,
なお
。
の
,
。
『
国 訳 の 成 果 と して は
1993年 ) 68− 116頁 が あ る
大 蔵 出版
159頁上 一160頁上 参 照
,
最近
,
4− 122頁 参照
1
長 阿 含経 』
,
。
開 元 釈 教録 』 大 正 蔵 55巻 614頁上
一
曹魏 失 訳 。 右 出増 阿 含 経 第 四 十 五 巻不 善 品異 訳 」 とあ り 「不 善 品 」 の 異 訳 と い う
,
なお
。
『
,
,
。
は 正 確 で は ない が
87) こ れ は 680万
て
,
。
,
い
ない
とい
,
本 稿 の 後 半 に 触 れ る よ うに 両 者 が 内容的 に 深 い
つ
な が りを も
い
ず れ に も記 さ れ
,
い る こ とは 明 ら か で ある
,
,
「
に
の
ッ
,
うど欠 損部 分 で あ る た め 回 収 で き な い
II
pp .1−54 お よ び 片 山 前 掲 訳 (
前註 67 )
,
新 国訳 大蔵 繿
(
86)大 正 蔵 1 巻
,
ょ
84) Digha −Nikaya
85) 大 正 蔵 1 巻
,
っ
て
。
う数字 を示 す が
この
,
パ
ー リと 一 致 る は 訳 の
す 数 漢
。
88) こ の 項 目に つ い て は パ ー リに 記述 が な い た だ し 両 漢 訳 は 勿論 サ ン ス ク リ ッ ト
D 偽
福謐 認 伽 翻 磁
1 II Berlin 1953 1956 に も記 載 が あ
)
,
本 Waldschmit (ed .
る よ うで あ るが こ の Waldschmit の 校 訂 本 は 入 手 で き な か た の で 私 自身 は 参 照 し
前 註 85) 77頁 の 頭註 に は , Waldschmit 校 訂 本 に よ る サ
て い ない 。 た だ し 前掲 国訳 (
,
。
,
,
,
,
,
,
,
っ
,
,
ン
ス
きた
,
,
ク リ ッ ト語 が 示 さ れ て
い
,
い
るの で
,
この
表
では
それ
に
よ
っ
て
る
い
こ
と をお
断 り して お
。
89) 中村 元 『ゴ ー タマ ・ブ ッ ダ』 1 (中村 元選 集 〔決定版 〕 第 11巻 春 秋 社 1992年 ) 160
− 161頁参 照 引 用 は 161頁
90) 「大 本 経 」 大 正 蔵 1 巻 6 頁 上 一7 頁上 Digha−Nikaya II pp ,19− 30 片 山 前掲 訳
(
前註 67), 30− 46頁参 照 。
91) Digha ・Nikaya II p .15 11.7− 13.和 訳 に 当 て は 片山前掲 訳 (
前註 67) 22頁 を参考
,
。
,
,
。
,
,
,
に した
,
,
,
っ
,
,
,
,
,
。
92) 「大本経 」 大 正 蔵 1巻
,
,
4 頁中 一下
。
一
184 一
一
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Komazawa
Kom
三
1z 三1w 三1 Umversrty
University
(
46)
93) しか
ト (
袴谷 )
し,こ の よ うな解 釈 は 従 来 明 確 に 示 さ れ た
なか
−
11 13頁 に も
1993年 12月)
唯 我独 尊 」の 意 味 」 春秋 』 (
「「
ノー
七 仏通 戒 偈
『
,
もの
提示 さ れて
が
「
尊」 を
い
,
菩薩 の 決 意 で あ る
,
,
るに
定方 氏 の 解 釈 に は
「
,
私 は
,
唯我 独 尊 」
根本説一
ト訳
ッ
ed .
No .
P.
1035
,
,
,
ト訳 中に 漢訳 の そ の 文 に 対 応 す る 記載 は な い
ッ
耳 を 傾 け る べ き参 考 に な る 点 も 多少 あ る が
人 間 の 尊 厳性 」 と解 釈 す る奈 良康 明博 士
い 通俗 説 の 焼 直 しで しか な い よ うに 思 わ れ る
同氏 の
『
の典拠 とされ た
チベ
,
同氏
,
)を 解放 し て あ げ る と い うよ
「
同氏 が
,
ン
「
唯我 独 尊」 を
る
,
と解 釈 して お ら れ る が
」
298頁上 )の 箇 所 は
,
,
,
他 人 に ま か せ て は い られ な
。
ア ー トマ
も霊魂 (
」
あ る。 なお
24巻
大正蔵
切 有 部 毘 奈耶 雑事 』 (
De 250b − 251a に 相 当す る が チベ
,
ある
。
要 度 衆 生 生 老病 死
の で
。
で
と解 釈 され た こ との 方 が む しろ 正 し い と 思 う
ン だ
「
うな 考 え に む し ろ 親 し い
定方氏 は 「唯我 独
。
自覚 で あ り
る漢訳の
氏 独 自の 解 釈 と称 せ ら れ る
私 の 今 の 解 釈 と は 全 く対 立 す る もの で あ る
の 御 尊 父 が 「唯 我 」 は ア ー トマ
強 調 され
た の か も しれ な い 。定 方 晟
っ
,
自分 こ そ最 も優 れ た 救済の 道 を知 っ た もの
こ れは仏陀 の
。
るが
い
こ とが
しか
そ こに 紹介 され
見解 は
の
。
な ん の 根 拠 もな
,
。
94) Khuddhaka ・Nikaya が 増補的雑 録 で あ る こ と に つ い て は 前 掲 拙書 『道 元 と 仏教 』
−
(
前 註 68) 66 67頁 を参 照 さ れ た い 。
ピ タカ
1977年 ) 813 頁 「菩 薩」
95)水 野 弘 元 『南伝 大 蔵経総 索 引 』 第 1 部 (
増 補 改訂 版
の 項 を参 照 され た い 頗 出す る の は Khuddhaka −Nikaya 以下 に 相 当す る 南伝 大 蔵
経 23巻 以 降 で あ り 初 出 も索 引 に よ る 限 り こ の 「天 上 天 下 唯我 独 尊 の 箇所 で あ る
96)片 山前掲 訳 (
前註 67) 3 頁 で も示 さ れ て い る ご と く 現行 の パ ー リ聖 典 で は 第 1 群
vagga
と呼 ば れ て い る の で
第 2 群 が Maha ・
そ の 名 称 を用 い
が Silakkhanda−vagga
,
,
,
。
,
,
,
,
,
,
」
,
,
の か
。
,
,
,
た方 が よい
,
も しれ な い
,
が
,
私 に は ,こ
の名称が ど
うして も逆 に な
っ
て
しま
てい るよ
っ
sila )
うに 思 わ れ て 仕方 が な い 。即 ち 第 1 群 こ そ Maha −vagga で あ り 通 イ ン ド的 習 慣 (
が 益 々 色濃 くな て い る 第 2 群 が む しろ Silakkhanda・vagga に 相 応 しい と思 われ るわ
,
,
っ
け で ある
。
こ こに
の か もしれ ない が
い
漢 訳 『長 阿 含 経
,
,
今 は 論証 もか な わ な い
“
』で
の
で
,
っ
た と同 じよ
うな事情 が あ っ た
現 行 の 名称 を避 け る だ け に し て お き た
。
97) 佐 藤密 雄前掲 書 (
前 註 55 ) 501 頁
98)宇井伯寿 『印 哲 研 』 第9 145頁
,
。
なお
。
,
前掲 国訳
1 (
前註 85) 45− 49頁
『
長 阿 含繦
,
「
解 題 」 を参照 さ れ た い 。
の
99) 寺本 婉 雅 ・平松 友嗣 訳 註
照
が 大 き く変
eSd5iij
は
『
蔵 漢 和 三 訳対 校 異部 宗輪 論 』 (
国土社
,
1935年 ) 79− 80 頁参
,
。
100)宇 井伯 寿
印 哲研
第 Z135
』
頁
,
水野弘元
「
国訳 長 阿 含 経 解 題 (
補 遺)
」
1969年 ) 499− 515頁参 照
101) Digha ・Nikaya II p .10 ll.26−31.なお, 和 訳 に 当 て は
(
国訳
一 切経
『
,
阿含部 七
,
16頁 を参 考 に し た
,
,
校訂版
,
長 阿含経 o
。
,
っ
,
『
,
片 山前掲 訳 (
前註 67)
,
。
一
183 一
一
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Komazawa
Kom
三
1z 三1w 三1 Umversrty
University
七 仏通 戒偈
ー ト
(
袴谷)
ノ
47)
(
102) 大本経 」 大正 蔵 1 巻 1 頁 中
103)Digha −Nikaya II p .42 ll.14−15 大 正 蔵 1 巻 9 頁下
「
,
,
,
。
,
,
「
,
「
所 の 直 前 に 神 足 」 と 観 他 心」
せ るに 必要 な超 能 力 な の で あ る
「
教誠 」 が 示 され るが
と
・
なお
。
漢訳 で は
,
れ ら もま た
こ
この
,
箇
霊 魂 を解 脱 さ
,
。
104) 「心 は ます ます澄 む (
cittam pasidati
)」
て は
「
拙 稿 苦行 批 判 と し て
,
の
とv
・
う
『
ス
タニ
ッ
ータ
』
パ
解脱 思想 に つ
の
い
1993年 10月), 342
仏教 」 駒 沢 大学仏教学部論集 』第 24号 (
『
−
343頁 を参照 され た い なお 松本史朗 「仏教 の 批 判 的考 察」 『世 界 像 の 形 成 』 (ア ジ ア か
ら考 え る 〔7 〕 東京大 学 出版 会 1994年 〉 131− 182頁 で は 『ス ッ タ ニ パ ー タ 』 の 同 じ箇
。
,
,
,
所 が 聞題 に さ れ て い
村 元 博 士
の
,
145頁) ほ か
(
る
『
ス ッ
,
132 − 141頁 )な ど眠
方法 的 誤 り (
タニ
パ
ー タ』
の
150− 155頁)や 中
(
非 仏教性
従来の 松本博士
論 証 を踏 ま え て 簡潔 明 瞭
の
に 論 じ ら れ て い る の で , ぜ ひ と も参 照 す べ き で あ る
−
105) Digha −Nikaya II pp .49− 50 片 山前掲 訳 (
前註 67) 72 73 頁参 照
106) 「大 本 経 」 大 正 蔵 1 巻 10頁五 な お 前 掲 国 訳 『長 阿 含 経 』 1 (
前 註 85) 112頁
。
,
,
,
で は
る
,
,
,
。
,
偈 で あ る こ とが 意 識 され て
,
,
な
い
か
い
の
,
ご と き書 き下 しに な っ て
る カ い
誤 りであ
。
107> 「十不 善 品 」
に
つ い
ては
785頁下 一 793頁下参 照 。 諸 異 訳本 に っ い て
(
破 塵 閣 1929年 再 刊 法蔵 館
1985年) 152
大 正 蔵 2 巻
,
『
,
は 赤 沼 智善 漢 巴 四 部 四 阿含互照 録
「
前註
頁 に 記載 さ れ て い る。 ま た こ の 十 不 善 品 」 中 の 七 仏 の 通 戒偈 は 岩松前掲 論 文 (
−
55)
, 32 33 頁 に 抜粋 し て 掲 げ られ て い る 。
108) Anguttara−Nikaya IV pp .204−208 南伝 大 蔵 経 21巻 70 − 80頁参 照
109) 帽 4 翩 pp .47− 61 ,南伝大蔵 経 23巻 160 − 184頁参 照 。
110) 赤 沼 智 善 『印度 仏教 固 有 名 詞 辞 典 』 (
法蔵 館復刊 1967年 ) に よ り 前 者 に つ い て は
61頁 Assaji2 後 者 に つ い て は 515− 517頁 Punabbasu2 をそ れ ぞ れ 参 照 され た い 。
111) 前註 7a 74を付 し た 箇所 と そ れ に 対 す る私 見 を参照 され た い 。
112)例 えば 平 川 彰 『イ ン ド仏 教 史 』 (
春 秋社 1974年) 83− 84頁 で は 平和 を実現す る た
』
,
,
,
,
,
,
,
,
,
,
,
,
,
,
。
,
,
,
,
,
共 同体 の
,
,
,
「
八 未曾有 法 」 が 記 述 さ れ て い るが
特質 と し て
め
排 除 した 上 で の 比喩 的言辞 で あ る こ とを忘 れ る べ きで は な い
この
,
,
,
の
,
それ は 暇 穢 あ る もの を
。
113)こ の 件 に 関 して は
一
,
連 の 拙稿 悪業 払拭 の 儀 式 関 連経 典雑 考 」 (1 ) (
II) (
III
IV)
>(
「
『
(V ) 駒 沢大 学 仏教 学部 研 究 紀要 』第 50号 (1992年 3 月 ) 274 − 247頁 同 第 51号 (1993
−
『
1992年 10月) 442 − 423頁 同
年 3 月) 337 298頁, 駒 沢 大 学 仏教 学部 論 集 』 第 23号 (
−
『
1995年 3 月) 95
第 24号 (1993年 10 月) 434 414頁 駒 沢 短 期 大 学研 究 紀要 第 23号 (
− 127頁 を参 照 さ れ た い 。
,
,
,
,
,
,
114) 『増 一 阿 含 樹
,
』
,
所 属部 派 に つ
,
ては
,
,
ろ い ろな 見解 が 提 起 さ れ て
るよ うで あ る
一
応 の ま と ま っ た 見 解 を提
が 平 川 彰 博 士 の 御 見解 を含 め て 従来 の 諸 説 に 触 れ な が ら
1973年
示 し た もの と し て 静谷 正 雄 「漢 訳 『増 一 阿 含 経 』 の 所 属 部 派 」 『印仏 研 』 22− 1 (
の
い
,
い
,
い
,
,
一
182 一
一
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Komazawa
Kom
三
1z 三1w 三1 University
University
48)
(
七 仏通 戒偈
54− 59頁 が あ る
12 月 )
,
115)
大 智度 論 』
,
「
に おけ る
論S
を頂 戴 し た
「
川」 や
とこ ろ
ー ト (
袴 谷)
。
大 正蔵 125 巻
『
ノ
河」
の
225 頁 h
,
な お ,石 井 公 成博 士
用 例 を検索 した
の
を知 り
,
「
そ れ らの
万 川帰 海 」 に 類 す る よ うな表 現 は 極 め
,
らす れ ば 予 測 ど お りの 結 果 で あ る が
,
石 井 博士
の
パ
が
て
多い
ソ
コ ン
『
に よ り 大 智度
箇所 を コ ピー し た もの
こ
とが わ か
っ
た
。
御教 示 に は 心 か ら 謝 意 を表 した い
私か
一
。
Pau1 Griffiths
教 授 は Delmas Lewis との 共 同執筆 の On
Seeking Truth and Bejng Nice to Peoole −
AReply to
,
Grading Religions
Hick
Religiozts
Studies
Vol .
19 (
1983) p .76 で For all religions on this
,
,
Professor
view the soteriolgical goal has to be identical and it is usually at this point that
threadbare images of the blindmen and the elephant
the different
the somewhat
and the many
streams
emptying
themselves
into
a sing 】
e
roads up a mountain
方
この
,
“
よ うな比 喩 に 対 し
,
,
,
“
”
,
,
,
,
,
,
ocean
ない
their
make
の で
entrance
. と述 べ て
”
い
る
。
ま こ と に もっ て
,
全面 的 な 賛 意 を禁 じえ
ある
。
1995年
(
一
6月7
日)
181一
一
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