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特養だより
平成27年6月号外
ご利用者、ご家族のみなさんへ
今回、二人の新人職員の文章を掲載します。是非、お読みください。
施設長 原
「入職して 3 ヶ月を振り返って」
準職員
K.M.
安立園に勤めて 3 ヶ月が経ちました。毎日、仕事に来るのがとても楽しいです。特養のご利用者
様に出会えた事が本当に嬉しいです。ご利用者様とお話をして、勉強になることがたくさんありま
した。
1月に勤めて、2 ヶ月間職員さんにつかせてもらいました。それぞれやり方は違いましたが、忙
しい中丁寧に教えていただき、失敗した時もすぐ次に進めるようにフォローしてくれてありがたく
思います。職員さん「みんながみんな」仲が良く、お互い気遣い、助け合いながら仕事をしている
ので良い職場だと思います。私もとても居心地が良く、良い職場にめぐり会えたと思います。
3 月からパート業務に入り、一人で仕事をまかせてもらえるようになりました。毎日忙しく、余
裕がなく、ご利用者様のお話もあまり聞いてあげられなかったり、流れ作業の日もありました。そ
して常に焦ってる自分がいました。うまくいかなく泣いたりもしました。
そんな時、ご利用者様のK様と排泄介助で二人きりになった時、「あんた、しっかりしなさい」
と言われました。色々考え直すことができました。とても嬉しかったです。焦って急いでやる仕事
ではないと考え直せました。ご利用者様のペースに合わせて、ゆっくり車イスをひき、ケガをさせ
ないように仕事をしようと思います。
『安全・安楽・尊厳を守る』を常に頭に入れて頑張ろうと思います。
自分自身楽しくすると、ご利用者様も喜んでくれて過ごしやすくなる事がわかりました。
ご利用者様、職員さん達との出会いを本当に心良く思います。
安立園の大目標『全ての人が心安らかに生活し、天から与えられた使命が全うできるように』を
常に頭に入れ、一日一日を大事に過ごしたいと思います。
ご利用者様一人一人を覚え、居心地の良い環境と、
明るく楽しい生活の応援ができるように、最高の人生、幸せになれるよう努力し、
精一杯優しくしようと思っています。
私は人に恵まれ、優しさの中で育つことができました。
これからは、自分が優しさを伝えていこうと思います。
編集:安立園特別養護老人ホーム 広報委員会(矢部・鈴木・長谷川)
27 年 4 月 23 日未明
特養利用者のK様を看取ることができました。
その時にリーダーとして初めて対応した経験2年目の職員の感想です。
「K 様(96 歳・女性)の看取りに立ち会って思ったこと」
介護職員
T.A.(経験 2 年)
~私自身が感じた事~
・今まで何度か看取りに直面してきて、他の職員が「良い看取りだったね」と話している中、正直
私の中では「ああ、あれがいい看取りだったのかなあ?」と、いまいち、何がいい看取りで何が良
い看取りじゃないのかがわかりませんでした。しかし、今回看取りに立ち会って、お別れ会の時に、
ご家族、職員、仲の良かった利用者さんに囲まれ見送りができて、『こうしてお母さんは愛されて
生きて来たのだ』と、ご家族も知ることができた看取りだったのではないかと感じました。
~良かったと思った点~
・K様が看取りになるに当たって、早めに家族へ看取りの準備(浴衣の準備・看取りの用紙の作成)
ができました。お見送りをしたのはその日の晩であったが、ご家族もK様を見送る気持ちの準備が
できたのではないかと思いました。
・食事がとれなくなり、入院中や退院後も入れ歯を使っておらず、ご家族は夕方に来られていた際
に「入れ歯をしていないと顔が違うね」と話されていました。看取ったあとも顎も固くて、開きに
くくなっていましたが、入れ歯を早目に入れることができて、見慣れたお母様の顔で見送が出来ま
した。
・「エンゼルケア(死後の整容)」を娘様・息子様も一緒にして頂き、身体を綺麗に拭いたり、髪
の毛を整えたり、そしてお母様の顔を一番わかっている娘様が「肌が昔から綺麗だから、メイクと
唇は薄くていいね。」と話されながらメイクを施したりと、その様子は最後の親孝行をされている
ように見えました。
・次の朝、お別れ会に仲の良かった O 様が参加してくれました。K様を見て「お見舞いに来られ
なくてごめんなさい」と涙を流され、見送りができました。看取りが急で、まだ実感が湧かないご
様子のご家族も、O 様の様子を見て、涙ぐんでおられました。
・私は夜勤リーダーで看取りに対応するのが初めてでいたが、
「看取りケアマニュアル」に沿って、
落ち着いて対応出来ました。
~今後の課題として~
・今夜が山場だろうと言われていた日に、ご家族に泊まっていただいたりできたら、
息を引き取る前にK様の顔を見ることができ、ご家族も思い残す事無く見送ることが
出来たのかなと感じました。
・まだお元気なうちに、K様の思い入れのある場所へ外出できたらもっとよかったと
思いました。これからも、K様の笑顔をこころの財産としてがんばりたいと思います。
●
お亡くなりになられた方
・88歳
・89歳
・ 96歳
●
みなさんを施設で看取ることが出来ました。
たくさんの思い出をありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします。
編集:安立園特別養護老人ホーム 広報委員会(矢部・鈴木・長谷川)