頑張る!学生プロジェクト SIT AQUARIUM PROJECT 活動報告書 1. 本プロジェクトの目的 本学の学生や職員、来客や地域の方々に様々な水生生物に興味、関心を持ってもらう。 オープンキャンパスや学園祭などで展示を行い、在学生の活動をアピールすると共に、水生生物 を通じて本学や理科への関心、興味を促す。 学内に癒しの空間の提供。 2. プロジェクトメンバー 1213005 0902040 0902022 0902037 0902051 1102011 1202055 1202025 1202060 1202059 1202131 1202040 1202030 1202032 1202050 1202028 1202018 1202037 1203037 1202029 1201034 1202054 1201073 3. 活動内容 3-1. 水生生物飼育 外国産 22 種、国内産 9 種の計 31 種類の水生生物を飼育している。 主な活動、展示場所 26 号館 1 階ロビー 水槽 20 台 30 号館 1 階入り口付近 水槽 1 台 1 号館 2 階 熊澤研究室前 水槽 6 台 計 27 台の水槽で飼育、展示、繁殖活動を行っている。 *次の頁に飼育水生生物一覧を記載。 *末頁に飼育水生生物の写真(一部を除く)を記載。 1 表 1.飼育中の水生生物 (外国産) 和名 学名 生息地 アベニー・パファー Garinotetraodon travancoricus インド エンパイア・ガジョン Hypseleotris compressa オセアニア オトシンクルス Otocinclus vittatus アマゾン川、ネグロ川 Enneacampus ansorgii 南アフリカ グラスキャット・フィッシュ Kryptopterus bicirrhis インドネシア グッピー(ワイルド) Poecilia reticulata ベネズエラ グリーンネオンテトラ Paracheirodon simulans アマゾン川、ネグロ川 コリドラス・パンダ Corydoras panda 南アメリカ サカサナマズ Synodontis nigriventris 中央アフリカ コンゴ川流域 サッカー・プレコ Hypostomus plecostomus 南アフリカ チャンナ・プルクラ Channa pulchra ミャンマー ノーザンバラムンディ Scleropages jardinii オセアニア ハタタテハゼ Nemateleotris magnifica インド洋 ハニードワーフ・グラミー Colisa sota 東南アジア ブラックアロワナ Osteoglossum ferreirai 南アメリカ ブラック・ゴースト Apteronotus albifrons 南アメリカ デバスズメダイ Chromis viridis インド洋 ミッキーマウス・プラティ Xiphophorus maculatus メキシコ イエローピラニア Pygocentrus ternezi 南アメリカ メキシコサラマンダー Ambystoma mexicanum メキシコ アカハライモリ Cynops pyrrhogaster 日本 アルビノタイガーオスカー Astronotus ocellatus var 南アメリカ ピクタス Pimelodus pictus 南アメリカ オーロラゴビー Amblyeleotris aurora インド洋 アピストグラマー Apistogramma 南アメリカ マリモ ? ? ライオンフィッシュ Halophryne tryspinosus タイ・マレーシア メダカ Oryzias latipes 日本全国 モツゴ Pseudorasbora parva 日本を含む東アジア ミナミヌマエビ Neocaridina denticulata denticulata 西日本 雅錦 不明 埼玉県加須市で生産 ヤマトヌマエビ Caridina multidentata 西日本を含むアジア全般 アフリカンピグミーパイプフィッシ ュ 2 26 号館 1 号館 3 図 1.展示水槽 エサやり 基本的に 1 日1回、春先や夏場など食欲が旺盛な時期は午前と午後に分けて 2 回与える。 エサは主に下記のものを与える。大型魚は単一飼料に偏らぬよう、定期的にミルワーム等の生餌 も与えている。 餌の種類 テトラ テトラミン プラティ、グッピー、ネオンテトラ等の小型魚 ひかり クリーン赤虫 アベニー・パファー、エンパイア・ガジョン等の小型肉食魚 ひかり メダカのエサ メダカ、メダカの仲間など。 ひかりクレスト カーニバル ブラックアロワナ、チャンナ・プルクラ等の大型肉食魚 ひかりクレスト キャット メキシコサラマンダー、サッカープレコ等の底棲水生生物 ひかり 咲ひかり金魚 成育用 雅錦等の金魚 ひかり ザリガニのエサ ミナミヌマエビ、ヤマトヌマエビ 3 水換え 水槽内の水を半分捨て、塩素を中和した水道水を入れる。 水換え頻度は小型魚で 2 週間に 1 回、大型魚は 1 週間に 1 回。 本プロジェクトの水槽は一部を除き、水温 25℃に設定してあるため、新しい水を入れる際は予め お湯を足して 25℃前後に調整して入れる。 水槽掃除 水槽内に発生した苔はスポンジで取り除く。 エサの食べ残しやフンなどの堆積物は水質の悪化を招くため、網やサイフォン式ポンプを用いて 取り除く。 濾過装置 本プロジェクトで管理している水槽は全て濾過装置を設置している。 濾過装置は主に、外部式、上部式、外掛け式、投げ込み式の 4 種類を使用している。 濾過装置の目詰まりを防ぐため、半年に 1 回、濾過装置の濾材を洗浄する。また、濾材の劣化が 著しい場合は新しいものに交換する。 3-2 水生生物の繁殖 現在、本プロジェクトでは希少種を含む 4 種の水生生物の繁殖を目指している。 ミッキーマウスプラティ ワイルドグッピー (希少種) エンパイアガジョン(水槽で繁殖例がない) アベニーパファー 3-2-1 産卵方法の違いによる処置の違い。 卵生 エンパイアガジョンやアベニーパファーは卵生の魚、水草や石に産卵する。 産み落とした卵は親魚が食べてしまう恐れがある為、発見次第別の水槽に隔離する。 その際、隔離する水槽は元の水槽と同じ水温に設定し、エアレーションを十分に行う。 。孵化した際は、孵化後 1~2 日目からエサとしてブラインシュリンプを与える。 卵胎生 ミッキーマウスプラティとワイルドグッピーは、卵を雌の腹で孵し稚魚を産み落とす卵胎生である。 産み落とされた稚魚は、孵化直後の卵生の稚魚と比べて比較的大きいが、親魚に食べられてし まう恐れがある為、隠れ家となる水草を多量に入れるか、発見次第別の水槽に隔離する。 稚魚が大きい為、細かな粒のものであれば、親魚に与えていたエサをそのまま流用できる。 4 3-3 オープンキャンパスでの展示活動 24 年度に開催された本学のオープンキャンパスにおいて、30 号館入り口付近にて展示を行った。 図 2.オープンキャンパス展示風景 4.活動成果 ミッキーマウスプラティーとワイルドグッピーの繁殖に成功した。 熱帯魚の他に海水飼育について海水魚を新たに仲間入りした。(デバスズメダイ、ハタタテハゼ、 オーロラゴビー、やどかり) 正智深谷高校のオープンキャンパスに参加し高校に水槽を立ち上げた。 オープンキャンパス等を通して水生生物についてすこしでも興味をもってもらえた! はず。 5. 来年度への課題 省エネ化・・・冬場になるとほとんどの水槽にヒーターが必要になり電力不足になる。 (照明の半分を LED 電球に替えたので来年度はすべて LED にしたい。) 美化・・・コードや掃除道具が見える場所にある。 (ロッカーを設置しそこに機材をいれ、週 1 回掃除をする予定) 魚の死亡・・・地震等による刺激や水質の悪化による飛び出しや体調不良による死。 (アクリル板の設置、餌のあげすぎの防止、水換えを徹底したい。) 6 来年度へ向けて 繁殖に成功していない魚を繁殖させたい。また展示活動に積極的に参加し水生生物に興味をもっ てもらい学校で展示繁殖だけでなく、学生や職員を始めたくさんの方々の魚の飼育について協力 していきたい! 理想は展示活動を通して水生生物に興味をもった方に「家で飼育してみたい!」と思っていただけ たら本望です。そして水槽の立ち上げ方や魚の飼い方を伝授してプロジェクトで沢山繁殖した魚を おゆずりできたら・・・最高です! 5 7 新しく仲間入りした。お魚たち。 ハニードワーフグラミー(右) デバスズメダイ アピストグラマー ピクタス(中央) アルビノオスカー 図 3.今年度に新しく飼育を始めた魚 6 ハタタテハゼ イエローピラニア
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