富山大学 ニュージーランド短期英語研修プログラム 実施報告書 第10回:平成 27(2015)年度 渡航期間:平成 28(2016)年 2 月 27 日~3 月 26 日 . 富山大学国際交流センター 富山大学杉谷キャンパス海外語学研修派遣実施委員会 もくじ 1. はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2. 第10回ニュージーランド短期英語研修 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 2.1. プログラム実施経過 2.2. 渡航前準備プログラム 2.3. プログラム概要 1 2.4. 参加者の感想「ニュージーランド短期英語研修プログラムに参加して」・・・・ 7 2.5. 参加者の事後アンケート集計結果 2.6. 引率教員の感想 3. 今後の課題 4. あとがき ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 49 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 67 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 73 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 73 1. はじめに With this, the tenth short study abroad trip to New Zealand, we have entered more than ten years of cooperative relations between the University of Toyama and Unitec. The program appears to have reached maturity in terms of including student participants from all three of the University of Toyama campuses, with twenty-four students in total participating this trip, including eleven from Sugitani Campus, three Medical Sciences students, four Nursing Science students, and four Pharmaceutical Sciences students. From Gofuku Campus there were five schools and nine different majors represented across twelve students. One student from Takaoka Campus also participated in the program. For the first time Japan Student Services Organization (JASSO) scholarships were made available to 14 of the students, and we really appreciate the additional opportunities this financial support opened for these students, some of whom otherwise may not have been able to experience the learning opportunity offered through the short study abroad program. We hope to continue to offer this support, in addition to the school-based financial support available from the University of Toyama. Unitec has worked to formalize the final week’s program, using the term Industry Focus to refer to the activities students do related to their majors. This year there were five focus areas available to students, including Engineering, Education/Human Development and Humanities, Economics, Health/Medical, and Art & Design. This represents a significant expansion from the original focus of the final week’s activities on Health and Medical Sciences exclusively and hopefully shows the potential for the continued future success of this aspect of the study abroad experience for our students. While our students were in New Zealand there was also a visit from a Unitec delegation to Toyama to discuss future prospects for increased cooperation between our two institutions, signaling further potential for an even more supportive relationship in the future. While looking ahead to new possibilities, we will continue to view the short study program to New Zealand as the foundation for our relationship and as a very important opportunity for our students to further their English language learning ambitions as we move into the eleventh iteration of the New Zealand short study abroad program. Theron Muller June 2nd 2016 1 第10回ニュージーランド短期英語研修 2.1. プログラム実施経過 平成 27 年 7 月 22 日(水)、27 日(月) (2015) 12:10 - 12:45 参加募集説明会 杉谷(看護棟 3F CALL 教室) 7 月 28 日(火)、 8 月 5 日(水) 12:10 - 14:00 〃 五福(学生会館 2F 多目的室) 7 月 29 日(水) 〃 高岡(B - 201 教室) 平成 27 年 10 月 14 日(水) 15:00 - 16:30 16:30 - 18:00 第 9 回参加者による帰国報告会 杉谷(看護棟 N11 教室) 五福(共通教育棟 D11 番教室) 高岡(H 棟 CALL 教室) 双方向遠隔授業システムによる3キャンパス同時開催 平成 27 年 12 月 16 日(水) 17:00 - 18:30 第1回参加者ガイダンス(杉谷講義実習棟 103 教室) ・参加者グループ分け ・On-line レベル分けテストの説明 平成 28 年 1 月 13 日(水) 17:00 - 18:30 第2回参加者ガイダンス(杉谷講義実習棟 103 教室) ・学研災付帯海学(保険)の案内 ・OSSMA 危機管理システム登録説明 ・受託・機内持込み荷物に関する注意事項 ・ホームステイ先決定連絡 ・渡航費と支払い方法の説明 ・前年度参加者との情報交換会 ・プレゼン・トピック決定 16:30 - 18:00 NZについての講義 ① ムラー准教授 (2016) 平成 28 年 2 月 9 日(火) (杉谷・看護棟3階 CALL 教室) 平成 28 年 2 月 17 日(水) 16:30 - 18:00 NZについての講義 ② ムラー准教授 (杉谷・講義実習棟 103 教室) 平成 28 年 2 月 23 日(火) 14:00 - 15:30 OSSMA 危機管理オリエンテーション (杉谷・看護棟 10 番教室) NZについての講義 ③ ムラー准教授 &第3回参加者ガイダンス(看護棟 CALL 教室) ・しおりの配布 ・プレゼン準備 ・JASSO 奨学金受給者への課題説明 平成 28 年 2 月 23 日(火) 16:00 - 17:30 平成 28 年 2 月 27 日(土) 富山空港発 中国東方航空 MU9826 13:20 14:45 上海空港 上海市内観光 平成 28 年 2 月 28 日(日) 上海空港発 00:05 MU779 18:15 オークランド着 ホームスイ会社手配の車でそれぞれのホームステイ家庭へ 平成 28 年 2 月 29 日(月)~3 月 18 日(金) ユニテック英語研修プログラム参加 平成 28 年 3 月 21 日 (月) ~ 23 日 (水) 富山大学プログラム参加 平成 28 年 3 月 24 日(木) 修了式、市内レストランで昼食会 平成 28 年 3 月 25 日(金) オークランド空港発 MU780 22:00 平成 28 年 3 月 26 日(土) 05:30 上海空港 08:55 MU9825 富山空港着 12:30 2 2.2. 渡航前準備プログラム 平成 28(2016)年 1 月 13 日~2 月 23 日 日 時 内容 担当/場所 1 月 13 日 17:00 – 18:30 前年度渡航者との情報交換会 ムラー/杉谷講義実習棟 103 2 月 09 日 16:30-18:00 ニュージーランドについての講義① ムラー / 杉谷看護棟 CALL 2 月 17 日 16:30-18:00 ニュージーランドについての講義② ムラー/杉谷講義実習棟 103 2 月 23 日 16:00-17:30 ニュージーランドについての講義③ ムラー / 杉谷看護棟 CALL 2 月 23 日 14:00-15:30 OSSMA 危機管理オリエンテーション 杉谷看護棟 1 階 10 番教室 ニュージーランドの文化・背景知識についての講義 本学杉谷キャンパス外国語教育専任教員ムラー セロン准教授によるニュージーランドの文化と背 景知識に関する講義を実施した。ニュージーランドの背景知識、オークランドのホームステイ先の 地図上における検索や、自己紹介の方法など、渡航前の基礎知識を習得しなら準備を行った。 また、ユニテックで行うプレゼンテーションのトピックを班ごとに話し合った。 2014 年度渡航者との情報交換会 第 9 回目 2014 年度のプログラムに参加した学生による情報交換会を実施した。スーツケースに入 れる品物、現地ホームステイ先へのお土産、ユニテックでの英語研修プログラムの内容など、実際 にプログラムに参加した学生ならではの、適格なアドバイスが渡航予定者へ伝えられた。 3 2.3.プログラム概要 派遣先教育機関 ユニテック・インスティテュート・オブ・テクノロジー言語学部 Unitec Institute of Technology: Carrington Rd., Mt. Albert, Private Bag, 92025, Auckland, New Zealand 旅行日程表: 平成 28(2016)年 2 月 27 日(土)出発 ~ 3 月 26 日(土)帰国 2 月 27 日(土) 13:20 14:45 00:05 2 月 28 日(日) 18:15 2 月 28 日(日) ~3 月 28 日 (日) 3 月 21 日(月) ~23 日(水) 11:00 3 月 24 日(木) 12:30 3 月 25 日(金) 22:00 3 月 26 日(土) 05:30 08:55 12:30 富山空港発 中国東方航空 MU9826 上海空港着 → 上海市内観光(豫園商城、上海老街、夕食、外灘) 上海空港発 MU779 オークランド着 ユニテック英語研修プログラムに参加 富山大学 プログラムに参加 修了式 昼食会 オークランド発 MU780 上海空港着 上海空港発 MU9825 富山空港着 プログラム内容:2 月 29 日(月)~3 月 18 日(金)外国人学生とともに英語授業に参加 Level 2 – am (富大生 1 名) Level 2 - pm (富大生 1 名) Level 3 - am (富大生2名) Level 3- pm (富大生5名) Level4 - am1 (富大生5名) Level4 - am2 (富大生5名) Level4 - am3 (富大生5名) 月 火 水 木 金 休み 8:30 ~ 12:30 8:30 ~ 12:30 8:30 ~ 12:30 8:30 ~ 12:30 13:00 ~ 17:00 休み 13:00 ~ 17:00 13:00 ~ 17:00 13:00 ~ 17:00 8:30 ~ 12:30 8:30 ~ 12:30 8:30 ~ 12:30 8:30 ~ 15:00 休み 13:00 ~ 17:00 13:00 ~ 17:00 13:00 ~ 17:00 10:30 ~ 17:00 休み 8:30 ~ 12:30 13:00 ~ 15:00 8:30 ~ 12:30 8:30 ~ 12:30 8:30 ~ 12:30 8:30 ~ 12:30 8:30 ~ 15:00 休み 8:30 ~ 12:30 8:30 ~ 12:30 8:30 ~ 12:30 8:30 ~ 15:00 8:30 ~ 12:30 8:30 ~ 12:30 休み 土日 ホ-ムステイ 自由 出発に先立ちオンライン・プレースメントテストで診断された英語運用能力をもとに、それぞれが 適切なクラスに分かれ、他の外国人学生に交じって授業を受講しました。Level 1 ~ Level 5 まで のクラスがある中、富山大学からの参加学生は Level 2~Level 4 のクラスに配置。上記時間割で課 題に取り組みました。Level 3 以上のクラスは週1回 grammar のクラスが追加されました。 4 富山大学プログラム 3 月 21 日(月) 12:00 – 13:00 Douglas Pharmaceuticals 医 ・ 薬 製薬会社見学 3 月 22 日(火) 3 月 23 日(水) 10:00 - 11:30 The NZ College of Chinese Medicine (中国医薬系大学)を訪問 12:00-13:30 South Pacific College of Natural Medicine 13:00 - 15:00 Guest Speaker from Wellpark college 自然療法セラピー専 門学校講師によるレ クチャー 3 月 24 日(木) 10:00 – 11:00 Waitakere Hospital Simulation Centre 医療/看護の実践シミュ レーションセンターで の実習体験 (自然医学系大学)を訪問 人 文 ・ 人 発 08:45 – 12:00 Lecture –Unitec Education Department 08:45 – 12:00 Lecture –Unitec Education Department 09:30 – 13:00 Owauraka Primary School visit。 10:30 – 13:30 Summit Forest Company, Auckland 10:00 – 11:00 Climate Change Lecture 08:30 – 10:30 Unitec Lecture – Economics スミットフォレスト 訪問 経 Auckland Stock Exchange 株式取引所訪問 理 ・ 工 幼児教育論 マオリ論、幼児教育に おける二ヵ国語併用 など 10:30 – 13:30 MOTAT (Museum of Transportation and Technology) 気候変動の講義を受講。 地下水、河川への影響と 土木工学へのインパク トなど 12:15 – 14:15 Unitec Mind Lab マインドラボ(論理的思 考を高め問題解決する) アクティビティーに参 加 オワウラカ小学校を 訪問し,それぞれのク ラスで授業に参加 ユニテック経済学部 の講義を受講 12:30 – 13:30 View Waterview Construction Project ウォータービュープロ ジェクトサイト見学 09:30 – 12:00 Survey Class, 測量の授業を体験 輸送技術博物館のガ イドツアー 12:30 – 13:30 View Waterview Construction Project ウォータービュープロ ジェクトサイト見学 13:00 – 16:00 Department of Design and Contemporary Arts, Motion Graphic Design 芸 ユニテック/デザイン と現代美術コースの 施設とモーショング ラフィックスの授業 を見学 5 11:00 – 12:00 Graduation ceremony 修了式と成績評価表の 配布 12:30 – 14:00 Lunch at Sky City “Fortuna Restaurant” グループプレゼンテーション 3 月 22、23 日ユニテックで日本語を学ぶ学生の前で、グループプレゼンテーションを行いました。 Date グループ トピック B- 廣瀬、井上、大谷、前田 折り紙 3/22 D- 西山、松森、古井、目沢 おわら (火) F- 水越、奥田、今野、田島 お餅 3/23 (水) A- 木村、森宮、岩田、中村 ラーメン C- 赤羽、寺崎、大野、松本 ドラえもん E- 中島、鈴木、鵜木、南雲 着物 参加者 学部 学年 氏 名 学部 学年 氏 1 人文 2年 赤羽 幸人 2 人文 2年 水越 3 人発 4 13 医(医) 1年 鵜木 沙也加 萌 14 医(医) 1年 木村 杏理 2年 西山 芽似 15 医(医) 1年 森宮 佳輝 人発 2年 松森 璃乃 16 医(看) 2年 井上 真希子 5 人発 2年 寺崎 優太 17 医(看) 2年 大谷 麻菜花 6 経済 1年 大野 紗弥 18 医(看) 1年 古井 麻子 7 経済 2年 廣瀬 華穂 19 医(看) 1年 目澤 遼子 8 理 2年 奥田 朱音 20 薬 2年 岩田 悠輔 9 理 2年 今野 綾 21 薬 2年 中村 恒星 10 工 3年 中島 健太 22 薬 2年 前田 貴大 11 工 2年 鈴木 貴士 23 薬 1年 南雲 美咲 12 工 1年 松本 吏生 24 芸 3年 田島 楓子 引率教員 (往路) 岡崎 浩幸 ヨフコバ四位 エレオノラ (復路) 林 夏生 小木曽 左枝子 人間発達科学部 大学院医学薬学研究部 人文学部 国際交流センター 名 教授 教授 准教授 准教授 参加経費(一人当たりの金額) ¥461,970 (富山空港発着の場合の 4 週間の滞在費・授業料,往復の交通費/学割含む) 渡航時日本旅行レート:1NZ$=84 円(前年度 95 円, 前々年度 90 円). (独)日本学生支援機構海外留学支援制度(協定派遣)奨学金 :¥70,000 富山大学五福キャンパス国際交流事業基金海外派遣渡航事業奨学金:¥50,000 富山大学杉谷キャンパス国際交流基金学生海外派遣助成事業奨学金:¥50,000 6 2.4. 参加者の感想(※学年は留学時点にて記載) ニュージーランド短期英語研修プログラムに参加して 人文学部 人文学科 2 年 赤羽 幸人 1) 英語授業の感想 私はレベル4の英語授業を受けていました。授業は午前中に終わり、午後からは次の日の授業の 課題に取り組むか、友達と遊びに行くことが大半でした。英語の授業は自分に合っていたと感じた。 授業の内容としては、グループでの活動がとても多かった印象がある。先生の使っている英語が簡 単なものでよく理解することができた。またクラスのメンバーに恵まれた授業であった。グループ 活動ではクラスの生徒と積極的にコミュニケーションをとることができ、すぐにクラスに打ち解け ることができた。 2) 富山プログラムの参加感想 富山プログラムの一日目はマオリ族の言語についての授業に参加した。内容はマオリの歌や言葉 について学んだ。このようなニュージーランド特有の言語について学ぶ機会はめったにないこと だったので自分にとっては良い経験になったと考える。また UNITEC の学生と交流しながら学ぶ ことができたので純粋に楽しめた。二日目はニュージーランドの教育制度についての授業に参加し た。この内容については富山プログラムの前の授業で学んでいた部分があり、あまり新しい内容を 学んでいるとは思えなかった。三日目はニュージーランドの Primary School を見学することがで きた。クラスの中に入り実際に授業を行っているところを見学した。他の国の授業風景を見たこと は一度もなかったので興味を持って見学することができた。見学は午前中だけで時間があっという 間に過ぎてしまった。できることなら一日見学したいと感じた。 3) ホームステイの感想 私のホームステイ先の家族はホストマザーとその息子の二人暮らしであった。初対面の時は少し 緊張していたが暖かく迎えてくれて、話しかけてくれたので安心して生活を送ることができた毎日 帰宅した後、その日の出来事を話し、またニュージーランドの観光スポットなど教えてもらうこと もあった。予定が空いているときにはサッカーの観戦に連れて行ってもらうこともありました。ま たラグビーの試合にも連れて行ってもらいました。私のホストファミリーは本当の家族のような存 在であったと思います。 4) 小旅行などの感想 ニュージーランドでの生活1週目のロトルアツアーに参加しました。ニュージーランドでの初め ての休日で富山大学から一緒に来たメンバーと打ち解ける良い機会であったと感じました。ロトル アでのアトラクションも経験したことのないものばかりでとても楽しむことができた。またロトル アは自力ではなかなか行くことができない場所でもあるので参加して良かったと思いました。 7 5) このプログラムで学んだこと このニュージーランド渡航では様々な人と接する機会があった。その中でそれぞれの人の言葉や 価値観、考え方など、日本では決して知ることのできないことを学べたと思います。そしてニュー ジーランドに住む人たちと接することで、日本にいたころの自分の中の考え方も柔軟になった気が しました。およそ1か月のニュージーランドでの生活は確実に自分にとって良い経験となり、また 毎日が刺激的であったと思います。 8 ニュージーランド短期英語研修プログラムに参加して 人文学部 人文学科 2 年 水越 萌 ◯英語授業の感想 私は、1ヶ月間ニュージーランドのオークランドという都市にある、ユニテックという学校に通 いました。 研修中は、日本人だけでなく、様々な国から来た生徒が混合したクラスで授業を受けました。ゲー ムやグループワークが毎回取り入れられており、授業を聞くだけでなく英語で自分の意見を伝える 機会もありました。私のクラスには中国人やサウジアラビア人がいて、文化や考え方の違いに驚く ことがありました。 ○週末ツアー ニュージーランドに渡航してから第一週目の週末に、小旅行としてロトルアに行きました。火山 地帯であるニュージーランドの中でも、ロトルアは活火山がいくつも存在しており、温泉で有名な 場所です。大学から観光バスでロトルアに向かいました。ロトルアに到着してバスを降りると、温 泉特有の硫黄の匂いに包まれました。 ロトルアでは、7mの滝から落ちるラフティングを体験しました。インストラクターの方の指示 に合わせてオールでボートを漕ぎ、川を下りました。息をつく暇もないスリリングな体験ができま した。 ロトルアは広大な牧草地が広がっていて、いろいろな動物を見ることができました。ヤギや羊、 アルパカ、ロバなどを間近で見ることができました。バスガイドの方が私の頭の上に食パンをのせ て、それをダチョウがぱくっとくわえて行ったのは驚きました。 ワイトモ洞窟でツチボタルを見ました。水の滴る音しかしない静かな洞窟の中をボートで進んで いくと、青白い光を放つ土ボタルが洞窟の天井いっぱいに広がっていました。まるで星空の下にい るような幻想的な景色でした。 ○ホームステイ ホームステイ先では、最初は打ち解けられるか不安でしたが、家族はとても優しく、楽しく過ご すことができました。夜まで家族でカードゲームをしていたので、カードゲームに詳しくなりまし た。私のホームステイ先には、私の他に中国人のルームメイトがいて、一緒に登下校をしたり、学 校帰りにいろいろな場所に遊びに行ったりしました。不慣れな私にとって、ルームメイトの存在は とても心強かったです。お互い片言の英語で、その日の授業のことや楽しかったことを報告し合い ました。私のホストファーザーはとても料理上手でした。ニュージーランドのマオリに伝わる伝統 料理を作ってくれました。一緒にお好み焼きを作ったときは、ひっくり返すのに失敗して笑いなが ら、楽しい時間を過ごすことができました。私はお好み焼きの粉とソースを日本から持っていきま 9 したが、現地のスーパーでも買うことができます。日本料理を家族で作ったことは、仲を深めるきっ かけになりました。 ○食事 ホームステイ先ではほとんど毎日アイスを食べていました。ニュージーランドはアイスのフレー バーがとても豊富です。ポイズンベリーがオススメです。また、ニュージーランドはワインの名産 地です。ホストファミリーがワイン好きだったので、食後によくワインが出ました。私は、ホスト シスターの誕生日に、ワインをプレゼントしました。香り豊かなワインを楽しめるのはニュージー ランドの魅力の一つだと思います。また、名物フィッシュアンドチップスは学校内にも屋台が出て いて、気軽に食べることができます。 ○富山大学プログラム ニュージーランド研修の最終週は、各自の所属学部に合わせたプログラムに参加しました。私は、 現地のプライマリースクールを見学しました。日本とは異なるニュージーランドの教育方法を実際 に目にすることができました。子供たちは床に輪になって座り授業を受けます。生徒全員が小さな ホワイトボードを使い、先生の出した質問の答えを書いていきます。私が見学したのは 5~6 歳の クラスでしたが、倍数や簡単な割り算まで教わっていて驚きました。授業で使う道具は自分たちで 協力して用意し、片付けます。背の高い子は進んで高いところにものを片付け、ペンを友達の分も 回収してまとめて片付けるなど、スムーズに片付けられるように自然に役割を分担していた様子が 印象的でした。片付けの時間も楽しんでいるように感じられました。数字のかぞえ歌をみんなで 歌ったり、おはじきを使ったり、ゲームをしたり、質問を投げかけて生徒たちも発言するように考 えたりと、子どもたちが退屈しないようにと工夫のこらされた授業でした。算数の問題が解けた、 といって嬉しそうにワークを見せてくれた子がいて、私も嬉しくなりました。 ○休日の過ごし方 休日は、オークランドの様々な場所に行きました。授業は半日なので、平日でも十分に自由時間 10 がありました。オークランドはバスやトラムなどの交通網がとても充実しています。バスが頻繁に 出ているので、移動手段にはほとんど困ることがありませんでした。 休日はブリトマートという港町に行って買い物を楽し みました。ブリトマートからは毎日フェリーが出ていて、 いくつかの島にいくことができます。私はワイヘキという 島に行き、海水浴をしました。ワイヘキ島の海は青緑色を していて、透き通っています。波が立つと光を反射してキ ラキラ輝いていて、とても綺麗でした。 また、ラグビーの試合を見に行きました。顔にオークラ ンドのラグビーチームのペイントをして もらいました。会場が一体となって盛り上がっていました。 会場の熱気に包まれ、私も大声でオークランドのチームを応援しました。 ニュージーランドは、自然豊かで、住んでいる人々が皆朗らかで、私は1ヶ月でこの国が大好き になりました。皆さんが親切に接してくれたのは、下手ながらもなんとか英語で「話そう」とした からだと思いました。ニュージーランド人に限らず、ルームメイトやクラスの友達と英語で会話を して、違う文化を持った人とコミュニケーションが取れることに感動しました。私は、このプログ ラムを通して、積極的に人と関わることの楽しさを学びました。自分の英語が未熟なため、上手く 考えが伝わらずはがゆい思いをすることがありました。英語で話す力を身につけて、相手のことを もっと知りたい、もっと多くの人と話してみたいと思うようになりました。 11 ニュージーランド短期英語研修プログラムに参加して 人間発達科学部 発達教育学科 2 年 西山 芽似 今回のニュージーランドへの短期留学は、すべてにおいてとても満足できるものでした。まず最 初に、ユニテックでの英語の授業についてです。授業の中では、英文法についての勉強や、英語で の活動を行いました。どの活動もとても面白くて、英語での会話は少し難しかったけれど積極的に 取り組むことができました。また、クラスの他の留学生ともたくさん交流することができたのでと ても楽しかったです。今までは英語を母国語とする人たちとコミュニケーションをとるために英語 を勉強していると思っていたけれど、今回の留学を通して、英語以外の言語を話す人たちとコミュ ニケーションをとるためにも英語は必要なのだと感じることができました。例えば、同じクラスに いた中国からの留学生とも、中国語と日本語では会話はできないけれど英語では会話ができました。 このことを、将来教師になったら伝えていきたいなと思いました。 次に富山プログラムの参加についての感想です。富山プログラムでは現地の小学校に行かせてい ただきました。日本とは違うと強く印象を受けたうちの一つがクラスの雰囲気です。日本の小学校 の教室では、あまり掲示をしないようにしてあるが、行かせていただいた小学校では天井から児童 の絵が飾られていたりして、とても賑やかな雰囲気だった。また授業では身体を動かす活動が多く て、どの子も積極的に取り組んでいたので日本の小学校でもそのような活動を取り入れていくべき だと考えることができました。 3つ目はホームステイの感想です。私のホームステイ先の家族はみんなとても優しくて、私の下 手な英語にもしっかりと耳を傾けて聞いてくれたり、オークランド市街地の情報について教えてく れたりして、とても嬉しかったです。ホームステイ先には私以外にも、中国人の留学生二人とスリ ランカ人の留学生が一人いて、その人たちともたくさん関わることができたので楽しかったです。 異文化に触れることもできたのでとても良い経験になりました。 4つ目は週末の小旅行の感想です。自分たちだけでは絶対にいくことができない場所だったので とても良い思い出になりました。また、一緒に留学に行った富山大学生とも仲良くなるきっかけに なったので、参加してよかったなと思いました。この小旅行でニュージーランドの文化について多 く触れることができたと思うので、来年の留学生にもぜひ参加を勧めたいと思いました。 最後にこのプログラムを通して学んだことは、自ら積極的に英語を話すことの大切さです。英語 を話すことで、英語を聞く機会も増えるので、英語の勉強に一番効果的なのではないかと考えるこ とができました。だから、私が将来英語を教えることがあれば、話すことを含む活動をたくさん入 れていきたいなと感じました。 12 13 ニュージーランド短期英語研修プログラムに参加して 人間発達科学部 発達教育学科 2 年 松森 璃乃 (1) 英語授業の感想 ニュージーランドの国旗についてであったり、学習習慣についてであったりなどの学習をした。滞在 中はニュージーランドの国旗が変わるか変わらないかの国民投票が行われている時期であったため、私 自身ニュージーランドの話題となっていることについて触れることが出来たのはとても良かったと感 じている。現行の国旗と、新しい国旗に込められた意味やそれぞれの支持者の意見を通して自分なりの 考えを持つことが出来た。この話題に関してはホストファミリーとの話題の種となった。また、学習習 慣については自分の良いところと悪いところを出し発表したり、グループで話し合ったりした。国はそ れぞれ違うけれどこういった考え方は似ていることに気づくことができた。教室での一般的な講義だけ でなく、コンピューターを活用しての授業であったり、携帯を使い、ゲーム感覚で行う単語チェックな どをしたり楽しんで授業を受けることができた。一方で、文章を読んだり、話し合いにたくさん時間を 取りすぎたりして間延びしてしまう時間もあった。 (2) 富山プログラムの参加感想 なかなか英語クラスでは経験できないようなことばかりを経験することが出来たと感じている。初日 はマオリの文化に触れ、歓迎の儀式に参加させてもらった。ニュージーランドの人々がどれほどマオリ の文化を大切にしているかがとてもよく分かった。マオリについて見たり聞いたりする機会はあったが、 実際に体験することがなかったので私自身とても良い経験が出来たと感じている。2 日目はニュージー ランドの教育カリキュラムに沿いながら early child について学習した。大切にしていることは日本とあ まり変わらないような感じを受けたが、英語のすべてを理解できたわけではないので自分がどこまで理 解できたのかは分からない。学生にむけた授業であったため、私にとっては内容理解が難しかったと感 じている。3 日目は地元の小学校に訪問させて頂いた。日本と授業展開の仕方が結構異なっていた。違 うからこそ、ICT 教材の使い方や授業について自分の実習や教師になったときに取り入れたいなと感じ るところが多くあった。ただ 5 歳児クラスしか見学することが出来なかったので、もっといろいろな学 年の様子を見ることができればもっと良かったなと感じた。 (3) ホームステイの感想 最初、留学を考えたときアメリカに行きたかったのだが、いろいろな人から「ホームステイの方が絶 対にいい。 」と言われてニュージーランドに決めた。今回、留学が終わって本当にホームステイができ て良かったと感じている。もちろん、最初の方は家族が何を話しているか、自分が何を話したらいいか 分からなかったり、いきなり質問されても質問内容が理解できず、ちゃんと受け答えができなかったり することが多くあった。そのため、なるべく家族と関わりたくないなと感じていたが、どの人も私のつ たない英語を一生懸命聞いてくれたし、英語の使い方や発音などいろんなことを教えてくれた。また、 日々私の英語力を向上させるために積極的に話しかけてくれたし、私がニュージーランドでいい思い出 を作れるようにたくさんアドバイスもくれた。毎日過ごしているうちに家族が大好きになっていくし、 14 家族との思い出がたくさんできた。また、現地の生活を実際に体験できることもホームステイはとても 良いきっかけになると感じた。ニュージーランドの人々にとってディナーの時間における家族の会話は とても大切なのだと感じることが出来たし、私もそこに参加できてとても有意義な時間を過ごすことが できた。学校に行くと結局富山大学の友人と日本語で話してしまいがちだが、ホームステイの中ではい ろいろな英語を使うことができた。ホームステイであったからこそ、英語力を多少は向上させることが 出来たのだと感じている。 (4) 小旅行など 自力では行きにくい所にたくさん連れて行ってもらった。ニュージーランドの大自然を満喫できるよ うなアクティビティがたくさんあったし、マオリの文化にも触れることができた。また、オークランド とは異なる街並みを回ることができた。とても良い思い出作りをすることが出来た。 (5)このプログラムで学んだこと 自分からいろいろ挑戦しなければ何も得ることが出来ないということを学んだ。今回、最初の週は英 語のみの生活を避けてしまいそうだったけれど、それではいけないと感じ、いつも尋ねられてばかりだ ったものを家族のみんなが使う表現と同じ表現を使って、自分から他の人に聞いてみることを始めた。 また、いろいろな提案を積極的に受け入れるようにした。ある日マザーの知り合いのホームパーティー に誘われたことがあった。他の留学生は断っていたが、私は断る理由もないし、マザーから「英語の練 習よ」と言われたので参加した。ただでさえ、日常の会話を全部理解することが出来ていなかったので とても不安だった。マザーたちも最初は私を気にかけてくれたがその後思い思いに行動していったため、 私は 1 人になってしまった。その時に近くにいた人と自己紹介といった簡単な所から始めて、相手の出 身を尋ねたり、趣味について話したりした。意外と会話が盛り上がり、私はパーティーをとても楽しむ ことができた。その後マザーからも「パーティーでのあなたはとても良かったよ。BGM とかうるさい のにちゃんと楽しめていて安心した。あなたはいろんなことに『Yes』って返事をしていろんなことに 挑戦しようと試みているのはとても素晴らしいことだと思うわ。」とほめてもらった。今回、自分から いろいろな行動を起こさないと得られなかったものはとても多いように感じられる。間違いとか失敗す ることだけを考えていてはいけないなと感じた。一方で、「もっと英語で会話を楽しみたい」と感じた ことも事実であり、英語が分からず、会話についていけずに悔しい思いもたくさんした。だからこそもっ としっかり英語を勉強しようと思えるきっかけになった。「なんとかなるか」といったような軽い気持 ちで参加した今回のプログラムであったが、いろいろな経験を通して「挑戦」することの大切さを学ん だ。また、英語に対しての抵抗が減った。私の英語力はまだまだ未熟なレベルであるからこれからも諦 めずに勉強を続けていきたい。 ↑ 英語クラス&教育専攻の学生 15 ↑ホストファミリーとモールまでの近道 ↑たくさんの羊 ↑ロトルアでのラフティング&マオリ族 16 ニュージーランド短期英語研修プログラムに参加して 人間発達科学部 人間環境システム学科 2 年 寺崎 優太 ニュージーランドでの語学研修に参加した。約1ヶ月間だったが、とても短く、とても充実した 生活を送ることができた。このプログラムに参加して本当によかった。心からそう感じる。 研修先は Unitec という大学であった。 約3週間、英語を学ぶ学生と共に授業を 受けた。担任の先生はとても優しく、ユー モアのある先生であった。授業は教科書 に従って進められた。一番最初のトピッ クが「教育」だったので、興味を持って 参加できた。先生の話す英語の理解度は 50%くらいであったが、ほとんどは推 測することによって授業についていった。 クラスには富大生が僕を含めて5人いた。授業の内容が分からない時でも教え合うことができたし、 他の外国人学生も皆優しく教えてくれた。そのため、クラスの日本人学生がもう少し少なかったほ うが、授業内外でクラスの外国人学生ともっと会話をすることができたのではないかと思った。ま た、Unitec での授業はプロジェクターや PC(Google の機能を用いたもの)など、ICT を活用した ものが多くあった。情報社会に対応した教育システムは日本も見習うべきだと思ったし、自分自身 がそのような機能に慣れることも必要だと感じた。 最終週には富大プログラムがあった。人間発達 科学部と人文学部はニュージーランドの教育制度 について学ぶことができた。現地の学習指導要領 のようなものをいただけたり、小学校に行って授 業を見学させていただいたりした。とても貴重な 経験をさせていただいた。今後、日本の教育制度 とニュージーランドのそれとを比較し研究しよう と思う。 現地での滞在中はホームステイをしていた。 初日はとても緊張してホームステイ先に着いたが、 ホストマザーが温かく迎え入れてくれた。カタコトの英語でも、最後までちゃんと聞いてくれたり、 意味を推測して話してくれたりした。そんな家族のおかげで、家族に積極的に英語を話す機会を作 ることができたし、貴重なお話しをたくさん聞くことができた。 家族とは出かけることが少なかったが、第1週目の週末にはロトルアという街に出かけるツアー があった。富大生みんなで参加した。ツアーには様々なオプションがあり、各自好きなオプション を選択し参加した。僕はマオリ族と交流できるオプションをいくつか選び、そこでたくさんの学び を得てきた。他の友達は、水上ジェットボードに乗ったりなど楽しんでいた。ツアー中は夕食を自 17 分たちで用意する必要があり、みんなと協力して夕食の支度をしたことで仲がかなり深まった。 とても楽しいツアーだった。 この語学研修で学んだことは大きく分けて2つある。1つは英語の勉強の継続の大切さである。 英語を聴くこと・話すことがとても弱いことに気付いた。聴くこと・話すことの経験のなさもある が、聴き取った英単語や英文の意味が分からない、ということがしばしばあった。勉強不足を確信 した。今回の語学研修は、とても大きな経験になったと思う。今後は、聴くこと・話すことの経験 の継続に加え、読むことや書くことの勉強も行っていく。2つ目はたくさんの知識である。1ヶ月 間、異文化での生活を経験することができた。生活そのものが学びであったと感じる。同時に、日 本での生活経験の浅さと日本をいかに知らないかがとてもよく分かった。これからも日本で、また 機会があったら海外で、自分自身の経験値を高めていきたい。 語学研修に携わったすべての方々に対して、僕を成長させてくださったことに感謝したい。 18 ニュージーランド短期英語研修プログラムに参加して 経済学部 経営法学科 1 年 大野 紗弥 1. 授業は様々な国の生徒がいて、討論など話す機会がたくさんあったので良かった。他国の生徒は話 すのがうまくてすごく刺激になりました。 2. オークランドにある日本の企業の方に話をしていただく機会があり、将来海外で働きたいという気 持ちがあったのですごく参考になったし、職場の現場を生で見ることができて大変貴重な経験がで きたので良かったです。 3. 毎日おいしい料理を作ってくれて話をする機会もたくさん作ってくれたのでとてもよかった。私の ホストブラザーがホッケーの選手だったのでその試合にも連れて行ってくれました。料理を一緒に 作ったのも楽しかったです。 4. ニュージーランドのたくさんの自然のなかで様々なアクティビティに参加できとても楽しかった。 富大の人と仲良くなれたのもよかった。 5 英語だけでなく他国で初めての生活だったので日常生活の一つ一つが新鮮でたくさんのいい経験 ができた。それが学びだと思う。また間違えてもいいからどんどん英語を話していく姿勢が大切な んだと心底実感した。それができないのは日本人くらいなんだということも実感した。もっともっ と貪欲に英語を勉強して恥ずかしがらずに話していこうと思った。 19 ニュージーランド短期英語研修プログラムに参加して 経済学部 経営法学科 2 年 廣瀬 華穂 まず英語授業の報告と感想について、私はレベル 3 でしたが外国人の留学生はみんなぺらぺらで 発表も盛んなので最初の一週間は怖気づいてしまいうまく話せず、授業中は長く感じました。しか し授業が午前だけだったことと週 4 だったことであっという間に週末になりました。週末に遊んだ 他の富大生もうまく話せないと言っていたため安心し、次の週からはリラックスして外国人の留学 生と話すことができました。そして週末には一緒に遊びに行き、一部の人とは今も連絡を取り合っ ているほど仲良くなることができました。授業内容については、言っていることはある程度聞き取 れるのですがグループワークなど他の留学生と話さなければならない場面では、その国の訛りや早 口などで先生より聞き取りづらく、また自分の意見を伝えることができなくて少し話すのが怖いと 感じました。富山プログラムについては海外の経済に関することを学べて楽しかったです。日本で は味わえない体験ができてよかったと思います。 ホームステイについては、困ったこととしてシャワーの時間が 5 分だったことと時間が日本より もややルーズで待ち合わせや朝ごはんの時間がほとんど守られなかったことがありましたが、それ 以外は家族がいい人で過ごしやすかったです。子供もペットの猫も可愛かったです。驚いたことは、 主食がないことと夜寝るのが早く起きるのが早いことで、10 時頃にはみんな寝室にいました。 オプション遠足の感想について、私はラフティングと洞窟へ行きましたが、どちらも自然がきれ いでラフティングは盛り上がり洞窟はしみじみしました。ただホテルは虫がたくさん出て少し汚な かったです。また、ツアーの詳細をもっと事前に知ることができたらより楽しめたかなと感じまし た。しかし、このツアーを機により富大生と交流を深めることができて参加してよかったと思いま す。またこの短期留学のプログラムに参加して、リスニングが前よりも上達しや自分で英文を作る ときのスピードがやや速くなりました。また、より英語を学びたいという気持ちが強くなりました。 これまではテストなどのためにしか英語を勉強してきませんでしたが、英語を自由に使えるように なりたいから学びたいという思いに変わりました。自分の英語力のなさを改めて痛感しもどかしい 気持ちにもなったのでもっと英語が上達してから再び海外に行ってみたいです。 20 ニュージーランド短期英語研修プログラムに参加して 理学部 地球科学科 2 年 奥田 朱音 1) 英語授業の感想 授業は当然英語のみで進められましたが、非常にわかりやすい英語でかみ砕いて説明をして いる場面が何度もありました。先生の発音も聞き取りやすく、わからない場合でも聞けば必ず 私が理解するまで答えてくれました。授業の雰囲気というかスタイルはまるっきり日本とは違 い、発言が自由で思ったことをすぐ言っている外国人クラスメートが多かったです。私もその スタイルが好きだと思ったので、よく勝手に発言していました。先生もみんなの発言をしっか り聞いていて、何度も反応してくれました。授業の内容は理解しやすく、ちょうどよいレベル だったと思います。クラスメートは日本人もいましたが、いろんな国から来ている人がいて面 白かったです。授業でも出身国の話とかを取り上げていたので、いろんな文化に触れられたと 感じました。まとめると、日本では体験できない授業だったので、非常に良い経験ができまし た。 2) 富山プログラムの参加感想 学部ごとに行った今回の富山プログラムは良かったと思います。私の学科とちょっと近い測 量や水(地下水)の研究をしている方のおもしろい話が聞けました。ただ、このプログラムが最 終週だったので、クラスメートと早く別れなければならなかったことが残念でした。 3) ホームステイの感想 今回の留学では全員ホームステイ先が違うという事でしたが、これは非常にありがたかった です。なぜなら、同じ日本人がいるとつい日本語で頼ってしまっていただろうと感じたからで す。私のホームステイ先は他にも留学生を歓迎しているスタイルで、最大 5 人はホームステイ できるようになっていました。今回は私以外に 2 人の中国人留学生が一緒にホームステイして いました。おばさんが一人でしたが、すごく親切でおもしろい方でした。夕食後によくテレビ を一緒に見ていましたが、解説をたびたびしてくれました。あと、発音の練習とかも一緒にし ました。ご飯はどれもおいしくて何の問題もありませんでした。 4) 小旅行などの感想 最初の週末に行ったロトルアツアーは、原住民(マオリ)の文化にも触れられ、この富山大プ ログラムに参加したみんなと仲良くなれたので非常に良かったです。ただ、もうちょっとその 日の日程とかを説明してもらえると良かったです。これ以外にも、個人的に Hobbiton ツアーや 乗馬などをしました。丸一日使えるような土日は少ししかなかったので可能な限りの旅行はし ました。でも、すごくいい体験・思い出ができたので一生心に残ると思います。 21 5) このプログラムで学んだこと 英語の発音がいかに大事かよくわかりました。日本人同士なら理解できても、外国人には全 く通じない時が何度もあり、確認で単語のスペルを伝えると言い直してもらえました。今後は 今まで以上に発音に注意して英文を読みたいと思います。たくさんの国の人と出会い、様々な 文化があることを身をもって知れたので、今後も海外には訪れたいと思いました。非常に良い 経験ができて本当に満足です。 22 ニュージーランド短期英語研修プログラムに参加して 理学部 地球科学科 2 年 今野 綾 ニュージーランドへ到着した翌日 2 月 29 日より Unitec での学生生活が始まり、様々な国の留学 生や他大学の日本人留学生と共に約 3 週間の英語授業を受講したが、とても刺激を受け改めて自身 の英語力の未熟さを痛感した。授業は大きく口述に特化したものと教科書に沿って進められる文法 に重きを置いたもので構成され、Julie と Huang という 2 名の先生によるもので、身体を動かして レクリエーションを交えた授業など非常に工夫された授業で毎日楽しんで授業に取り組むことが できた。私はレベル 2 の授業で富山大学からは一人だけであり心細さがあった。しかし、私よりも 数日前から授業を受けていたクラスメートや先生が温かく迎え入れてくれたお陰で初日から何の 抵抗もなく課題や授業をこなすことが出来たと思う。ここでひとつ、誰しも学校というものと一番 最初に関わるのは多分小学校、もしくは幼稚園であろうが…ただ素直に学校で学ぶことが心から楽 しいと初めて感じることが出来た。これはニュージーランドから頂いた沢山の経験の中で一際譲れ ないところである。 約 3 週間の英語の授業の後は富山大学プログラムが始まり、こちらも勿論殆ど英語での解説・案 内だったが私たちの富山大学での専門性をよく考慮された授業で何とか少しでも理解しようと単 語を聞き取り夢中になって取り組めた。また、その内容は輸送技術博物館の見学に始まり、環境変 化・水資源の授業や測量の授業、Unitec のラボではちょっとしたゲームや粘土のボールを飛ばすロ ボット造りなどとても有意義な時間を過ごすことが出来た。 Unitec のラボでの一枚 クラスメートと先生と一緒に 富山大学プログラムの一環で Unitec の日本語クラスでの日本文化についてのプレゼンテーショ ンも行ったが、これは日本語でも人前で何かを紹介するということは容易ではない経験があったが、 伝えること・表現の難しさを学ぶことが出来たと思う。また日本語を学んでいる人たちとの交流は 母国語を普段とは違く尺度から見れた新鮮な体験であった。 次に、今回富山から共に留学した 24 名と行った小旅行について紹介したい。1 回目の週末に私た ちはオークランドから東南へ 230 ㎞ほどの所にあるロトルアへ 2 泊 3 日の旅行へ行った。ロトルア は自然豊かでマオリ文化が根付く場所で、温泉でも有名であるが、皆それぞれ好きなオプション 23 ツアーを追加できる仕組みで私は間欠泉やマオリの文化を体験し、ニュージーランドの土地柄や伝 統文化を強く実感できた。また、夜は皆でバーベキューをしたり、街を散策したりと、私を含めお そらく全員が異国へ来たばかりの緊張をほぐすことが出来、そして自己紹介のような話題から始ま り授業のことやホームステイ先のことなど互いに報告し合ったりと仲を深めることの出来た 2 泊 3 日となったと思う。 今回の短期留学での感動や学びはこうして文章にしきれないくらい大きく私の中に息づき、伝え たいことは尽きず、沢山の方のサポートにより留学を無事に終えられた事に感謝の念を抱くが、忘 れてならないのはやはりホームステイ先の家族のサポートである。私がお世話になったお宅はご年 配のご夫婦だけという家族構成だったが、食事から洗濯など一切の生活面でのサポートから、 Unitec での様子や友人たちとの観光についてなど折に触れて問いかけやアドバイスをしてくれた ことにより安心して生活を送ることが出来た。また、ご夫婦ともに私の英語表現へアドバイスして くれたり、時にはストイックな発音練習もあったりと、学校の授業で英語を学ぶのとは一味違う日 常に密着した英語や習慣を学べたのではないかと思う。 最後に、このニュージーランドでの 1 か月間で実に多くの経験をし多くの人々と関わりそれだけ でも濃密な時間を過ごすことが出来たが、英語という窓から異国の異なった文化・習慣を理解して いくことの面白さを知ることが出来た。そして、言語の学習とはそれを使う人々の考え方や価値観 を理解し続けることだと実感した。 さらに、私が滞在したオークランドはあらゆる国の人が移民として生活している場所でありそれ を観察し、また Unitec での授業でいろんな国の人たちと学べた体験は、英語というコミュニケー ションツールを使いこなすことにより、より多くの色んな国の人々と話すことが可能で想いを伝え 合えるのだと改めて強く感じた。そして、直ぐに言葉が繋がらず伝えたいことをちゃんと伝えられ ないという場面が幾度もあり悔しい想いをしたことが、より一層、コミュニケーション力の重要性 というものに気付かせてくれたのだろう。 今回の経験を無駄にすることなく未来の自分や自分と関わる人たちに繋いでいけるよう、今現在 出来る英語との関わりかた世界・異文化との繋がり方というものを大切にし、継続していきたい。 Unitec の修了式 ロトルアでのバーベキュー 24 ニュージーランド短期英語研修プログラムに参加して 工学部 機械知能システム工学科 3 年 中島 健太 日本とは違い、グループを作り、先生がテーマを決めそれについて話してゆくというスタイルで あった。3 月は教育についてであった。初日で友達ができるほど皆が僕たちのことを優しく受け入 れてくれた。英語のリスニング能力とスピーキングの能力が上がったと思う。具体的には、二人組 のペアを作り、片方は先生が文章を読むのを聞き、それをもう片方に伝え、聞いた文章をホワイト ボードに書くといった伝言ゲーム に似たことを行った。それにはリス ニング能力や暗記力、スピーキング 能力にライティング能力を使った。 初めは先生が何を言ったのかが分 からず、さらに伝えることができな かった。ライティングにおいても同 じで、言った英語のスペルが分から ない、文章として成り立っているの かが分からなかった。しかし、二週間後同じことを行ったら見違えるほど先生の言うことが分かり、 伝えることができた。文章をただ覚えるのではなく、文章を日本語に同時翻訳し、記憶することで 伝えることができた。 他にも、文法の授業においては生徒の意見が活発で先生が意見を聞くのが大変だと思うくらい多 くの意見が出た。日本との違いを感じた。 パソコンを使った授業もあった。Google アカウントを用いてサイトを作り、そこに課題をアップ ロードをした。3~4 人の別の国出身のグループを作り、その国の教育制度についてを 5 分間議論 し、動画にするという内容であった。日本の教育制度に ついて再確認するいい機会にもなり、他の国の教育制度 を知れたのはいい経験であった。例えば、教育大国であ る韓国は、国内の大学に進学するイメージがあったが多 くは中国などの大学に進学するということを知った。テ レビでよく見る光景とは違うことに驚いた。 富山大学プログラムについては自分は工学部で、初日 は、MOTAT に行き、鉄道や蒸気機関、車についての歴 史を実物を見ながら学んだ。実際に蒸気機関を動かす所 は興味深かった。 ユニテックマインドラボの活動は、主に集団において のコミュニケーションについてのレクリエーションを 行った。工作を行い 5 人ほどのグループでボールをどこ まで遠くに飛ばせられるか機械を作った。 25 後半は、地学のことを踏まえた環境問題についてであった。水についての環境問題の話や、実際 の測量器の説明、新しくできるトンネルについての話を聞いた。私のグループには理学部の地球科 学科の人がいたので補足説明を聞きながら新しい見聞を広げることができた。実際のトンネル工事 の現場を見ることができ、事前に聞いた工法を見ることができたので有意義であった。 ホームステイに関してはとてもよかっ た。向こうもホームステイの受け入れ慣れ しているのでお互いいい関係を保つこと ができた。他の子たちも皆いいホームステ イ先だったと言っていた。ホームステイで は自分が家族のことを気にしている以上 に家族が自分のことを気にしていると感 じた。何かあれば我慢するのはお互いに とって良くなく、すぐに伝えることが大切 である。体調を崩した時にそれを感じた。 自分が風邪を引いたり、腹痛になった時に どこがどの位痛いのか深くヒアリングし てくれた。良い薬も紹介してくれたり、ひどい時は病院へも連れて行ってくれた家もあったそうな のでコミュニケーションが大切だと感じた、1 日の生活は朝 6 時半くらいに起き、朝ごはんを自分 で作り、行く準備をし、7 時半位に学校へ向かった。そして 8 時半から授業が始まり、1 時に授業 が終わり、自由時間となった。6 時に夕飯なのでそれまでに帰ってくるか外で食べてくることを伝 え、9 時ごろにシャワーを浴び、11 時位に寝るという一日である。私の家族は外で遊んでくること を推奨してくれて、帰宅の時間がばらばらになっても大丈夫であった。そのおかげで多くの場所へ 行くことができたので良かった。家族構成は、マザーと息子が二人と韓国の留学生が一人。最後の 週末には海にも行くことができ、家族の思い出もできた。毎夕食がとてもおいしく日本では食べら れないようなものばかりでいい経験となった。 週末アクティビティは 1 週目なのでメンバーと仲良くなるいい時期であった。初日はバスでロト ルワへ移動であった。5 時間くらいの長旅であった。途中でホビットのロケ地へ向かったり夕食の 買出しを行った。皆で食事スペースを使い夕食を食べた。合宿のような感じがした。それぞれが皿 洗いや焼く係など分担をし、楽しく行うことができた。二日目は朝早くからラフティングやジェッ トボードなどを行った。自然が多いニュージーランドならではの体験ができた。アクティビティを 選択してない人はお土産屋や滝などの観光をした。夜にはマオリの文化を見ることができた。マオ リの伝統料理を食べることもでき異国文化を学ぶことができた。三日目は土蛍の洞窟の見学ができ た。ニュージーランドではキウイに次いで有名な土蛍であったので実際に見ると洞窟一面に土蛍が 光っていて感動であった。 課題があるとすれば週末旅行でアクティビティを選ばなかった時はホテルで休めると思ってい たがバスに乗って連れ回されたので体調を崩す人がたくさんいたので体力を温存する必要がある ことを伝えたらいいと思う。 26 このプログラムで学んだことは、海外への興味がより一層高まったことと、自分の今持っている英 語力で自分の意思を伝えることの大切さを学びました。現在就職活動中ですが、この経験が活かさ れているように感じます。海外で働くことのイメージがつき、他国の人とのコミュニケーションの 取り方、日本との生活の違いを学びました。私リーダーとしては、私は現地の方とみんなを繋ぐパ イプとして働きました。リーダーとしてどう動けば皆が安全に留学生活を過ごせるか常に考えたか らです。例えば、私が率先してメンバー全員の健康状態や困っていることを聞き、解決しました。 この経験で、海外の環境、生活ルールへの適応力、そして、皆を支えるリーダーとしての力が身に 付きました。 そしてメンバーやホームステイの家族、学校の子と仲良くなれたのが一番良かったことです。 今でも Facebook やメールなどで近況を伝えたりしています。このように自分の人脈が広がってい くのが楽しいです。 27 ニュージーランド短期英語研修プログラムに参加して 工学部 生命工学科 2 年 鈴木 貴士 1)英語授業の感想 クラスに日本人一人だったため授業中はクラスメートと必死に英語で会話しようと努力しました。授業 内容は中学英語程度のものでした。クラスメートとのディスカッションやフリートークなど英語を積極 的に使うことが多く、とても苦労しましたが楽しかったです。宿題もたくさん出たので大変でした。 2)富山プログラムの参加感想、 自分の専攻とは違う分野を学びましたが、授業を通してニュージーランドについてより深く知ることが できました。 3)ホームステイの感想 ニュージーランドに来たばかりのころ不安だらけでマザーの言っていることすらよくわからなかった ときもホストマザーは、優しくゆっくり英語を話してくれました。 また好きな食べ物をよくディナーで出してくれました。たまに犬の散歩にも誘ってくれました。最終日 にはドライブにも連れてってくれました。 一緒にテレビをみたり、ご飯食べたりと現地の人の生活を実際に体験できて楽しかったです。 4)小旅行などの感想 オークランドアドベンチャーにいってよかったです。 ニュージーランドの自然や景色をたくさん見ました。 オプションで参加したラフティングはとてもスリルがあり楽しかったです。 5)このプログラムで学んだこと 自分から積極的に学んでいるほかの国の人たちをみて、今までの自分の授業へ対しての取り組みがどれ だけもったいないことをしていたかを知るきっかけになりました。また積極的に動くことの大事さも感 じました。参加前までの自分はとても消極的で、物事をすぐに諦めてばかりでした。しかし、クラスメー トには自分より年上の人たちが多く、子供もいる人もいました。そんな状況でも英語を学び、自分のや りたいことに必死に向かって取り組んでいる姿をみて、まだ自分にはたくさん時間があることに気付き、 あきらめずに努力するべきだと考え方が変わりました。自分のなかでこのニュージーランドでの経験は 今までの自分を変えるきっかけになったと感じています。本当に参加してよかったと思います。 28 授業最終日にクラスメートと写真撮りました。 29 ニュージーランド短期英語研修プログラムに参加して 工学部 環境応用化学科 1 年 松本 吏生 英語の授業は英語を学ぶにはとてもいいです。ネイティブの方の英語を一ヶ月ずっと聞くこと ができますし、いろんなおしゃべりもできます。私のクラスの先生は課題をとても多く出しまし たが、他のクラスはそうでもなかったそうで、難易度は先生によるのかなぁと思っています。ま た、私のクラスの学生はほとんどが中国人だったからからか英語の授業なのにディスカッション 中にも中国語を話していて全く内容がわからないことが多々ありました。先生が何度も注意する のですがやめない人もいます。このときは、素直にクラスを変えてもらうのも手だと思います。 富大プログラムは、私は工学部の中でも化学系だったので、工学部のプログラムにはあっていな かったですし、将来にいかすことはできないと思います。学部が一緒でも学科によって学んでいる ことがとても違うので事前にアンケートをとったらいいかなーと思います。 ホームステイはホストファミリーが素敵な人でいつも話しかけてくれたし、間違った文法だった ら言ってくれたりしたのですごくためになりました。マナーやルールなどもなく自由でした。 週末のアクティビティは絶対に行ったほうがいいです。メンバーとも仲良くなれますし、旅行先 の外国の方とお喋りしたりといいことづくしです。金銭面だけ心配でしたが、友達に借りたりして やりくりしました。 今回のプログラムでただ受け身な行動をするのではなく、能動的に発言したり行動をすることの 大切さを学びました。自分から考えるようになったかなぁとおもっています。 クレジットカードは VISA カードか MasterCard じゃないと使えないところが多いです。アメリカ ンエクスプレスはほとんど使えませんでした。 30 ニュージーランド短期英語研修プログラムに参加して 医学部 医学科 1年 鵜木 沙也加 1)英語の授業は非常に新鮮だった。まず、講義形式が一般的な日本の授業とは異なり、グループ 活動が多いこと。その内容は社会人として重要なことや教育、ニュージーランドに関する知識など 興味を惹かれるものだった。討論やプレゼン形式の授業が大半であり、スピーキング能力が他の生 徒に後れを取っている分、毎日のように次の日のために下調べをして準備しなければならなかった。 日本の授業よりも「大学は良き職業人になるための練習の場」という意識が強く、パソコンを用いた 授業も週2~3回程度あり利用の仕方をみっちり教わった。教員の指導方針は日本の一から十を教 える教育とは異なり、アウトラインを示しあとは個々の興味に合わせて調査し自分で学べというス タイルで、初めは戸惑ったものの慣れてくると面白い指導システムだった。 2)富山プログラムはどれも非常に面白いものだった。ニュージーランドの製薬、鍼灸治療、ヨガ、 メディカルハーブ、医療教育など幅広い分野の医療に触れることができ、視野が広がったと感じて いる。なかでも特に印象に残ったのはハーブ園である。ニュージーランドで実際にティーを飲んだ り生花に触ったりしたことで、ますます興味が増した。以前からアロマテラピーやハーブティーに 興味があったため、これを機に講師の方に育てやすいと紹介してもらったハーブを育てることにし た。これからも自分でこの方面について学んでいきたいと考えている。 3)ホームステイは非常に素敵な家族に恵まれた。優しく接してくれたマザー、ファザー、8歳と 6歳のシスターたち、そして途中1週間一緒に過ごしたグランドマザーには感謝してもしきれない。 ファミリーは教会やテニスやドライブやホームパーティーなど、色々な体験をさせてくれたため、 家に帰るのが毎日楽しかった。また、風邪を引いて寝込んだ時にも看病してくださったのが非常に 心に残っている。帰る前日にまたいつでもうちに来てねと言ってもらえた時には涙が出そうになっ た。このファミリーに出会えたことが今回の留学を素敵なものにした。また私もいつかホストファ ミリーになりたいと思うきっかけになった。 4)ロトルアへの小旅行は、とても楽しかった。あちこち見に行くことができたのは本当に良い経 験になった。私はラフティング(ボートに乗って川や滝を下る)と Waitomo Cave という鍾乳洞の 土ボタル鑑賞に参加した。ラフティングでは 7m の滝からボートで落ちるという体験がメインだっ たが、それだけでなくニュージーランドに昔から存在する豊かな自然、そしてマオリの文化を肌で 感じることができとても印象に残った。また、初めて見る鍾乳洞と土ボタルには、ただただ感動の 一言しかなかった。一方で、鍾乳洞や土ボタルがとても繊細であり厳重に守られていることが分 かった。これには、単に観光のためというよりも、そこでその土地に対する畏敬の念を感じた。 5)私は英語力を高めようと思いこの留学に参加した。もちろん自分の英語力の至らなさは十分に 痛感し、さらに多くのことを学ぶため少しでも多く英語に触れこれからも英語力を高めたいと感じ たが、それ以上に大切なことは沢山あるということも痛感した。例えば、笑顔、感謝の気持ち、強 31 い意志、広い心、自己管理、健康といったことである。たとえ英語が上手くなくても、笑顔が魅力 的で自分から何か伝えようとする人にはグループワークでも誰かが味方する。また、同じクラスに は、自国には紛争地域があるだとか、教育をきちんと受けられない人が大勢おり、自分はそれを変 えたいという人もいた。まだこれらを実践するには程遠いが、ニュージーランドでの体験を思い出 し将来に向けて日々努力したい。 また、時間に追われていない空気には驚くとともに居心地の良さを感じた。例えば、ステイ先で はファザーが一時的に子育てのためパートタイムの仕事に就き午後2時前後に帰宅し、マザーが5 時頃帰宅し、夕食からはみんなでのんびり過ごす。夕食の手伝いをしながらみんなでワインを飲む こともある。一家でランニングやサイクリングを楽しむ日もある。日本では、家庭を持つ人の場合 家族のために朝から晩まで働き通し、また学生の場合朝学校へ行き夜塾から帰る、ということも多 いのかもしれないがニュージーランドではあまりそのような風潮は見られなかった。仕事や勉強も 大切だが、それと同時に人生を楽しむことにも重きを置いていた。同じように過ごすわけにはいか ないが、私も日々の過ごし方にメリハリをつけ、心を落ち着ける時間を持ちたいと思う。 32 ニュージーランド短期英語研修プログラムに参加して 医学部 医学科 1 年 木村 杏理 1)英語授業の感想 英語をしゃべることに対しての抵抗はなくなったが、しゃべれるようになったかといえば微妙であ る。文法がメインで日本人は文法はできるので、もっと会話にためになる授業とかだったらよかっ たなと思った。ただ他の国の方にとってはそれが求められているので仕方ないかなとも思った。 2)富山プログラムの参加感想 興味深く、よかったが、その期間中は日本人と共に行動することが多かったので英語をしゃべる機 会が格段に減ってしまったのでもう少し期間が少なくてもいいかなと思った。または外国の方と交 流するタイミングをつくってほしかった。 3)ホームステイの感想 おおむねよかったが、ほかのステイ先と比べてしまって、あまり愛情表現?深くかかわる事がない 方で、あっさりとしたステイ先だった。もう少しあちらからも歩み寄ってほしかったなと思った。 ルームシェア感があった。次は家族の多い家庭でのホームステイをしてみたいなと感じた。 しかし不便に感じることはなかったし、一人暮らし感が少しあったぐらいであった。 4)小旅行 すっごくたのしくて、富山大学の人たちと仲良くなることができた。少しだが現地の人と関わるこ とができて、とてもいい思い出になった。 5)プログラムで学んだこと 他の国の人とコミュニケーションをとる楽しさ、あたり前だが、国籍で人の性格は決まらないこと、 留学の楽しさを学んだ。 33 ニュージーランド短期英語研修プログラムに参加して 医学部 医学科 1 年 森宮 佳輝 1)英語授業の感想 担当教師は日本人でも理解できるスピードで発音もはっきり分かるように喋ってくれたので、わか りやすかった。日本の授業のように聞くだけでなく、ディスカッションなどスピーキングの割合が 多く積極的に授業に参加することが出来た。 2)富山プログラムの感想 製薬会社、ヨガ、病院見学など様々の所に行かせてもらった。これから学ぶ西洋の医療だけでなく、 ヨガや針灸などの補完医療を体験することが出来、有意義であった。 3)ホームステイの感想 ホストファミリーは 6 人の三世代家族で大家族だった。また頻繁に甥っ子と姪っ子が遊びに来てい て賑やかで常に笑いの起こる楽しい家族であった。ホストファザーは medicine といってお酒を飲 ませてくれるなどユーモアのある方で、マザーはいつも話しかけてくれる優しい方だった。子供た ちとは午後の暇な時間に一緒に遊んだり会話をしたりして交流した。またゴルフ場に連れて行って くれて一緒にゴルフをしたり、ショッピングモールに行って買い物やご飯を楽しんだ。ホームステ イは当たり外れが大きいと聞いていたが、自分の所は確実に大当たりだった。 4)小旅行の感想 宿泊施設には様々な外国人がいて一緒にお酒を飲んだりして交流することが出来た。ロトルアでは 運転手が様々なところに連れて行ってくれて、ジェットボートをしたり、温泉沼を見たりして楽し んだ 5)学んだこと 日本ではタトゥーというと悪いイメージがあるかもしれないが、ニュージーランドではそんなこと はなくタトゥーをしている人がたくさん見受けられた。自分たちの伝統やアイデンティティーのた めにしている人もいると聞いて文化の違いを感じた。 今回の留学を通して英語が話せるようになった訳ではないが、英語に対する抵抗が全く消えたので これからの英語学習にスムーズに取り組めるようになった気がする。 34 ニュージーランド短期英語研修プログラムに参加して 医学部 看護学科 2年 井上 真希子 1)英語の授業の感想 ユニテックでの英語の授業は満足した。クラスのレベルも自分に合っていたと考えられ、初めの 3日間くらいは担当教師の話すことが半分くらいしかわからなかったが、徐々に耳が慣れて理解で きるようになった。私は英語のリスニングやスピーキングが特に苦手であり、このプログラムでは その点を少しでも改善したいと感じていたが、スピーキングについては現在、英語を話すことに すっかり抵抗がなくなった。今では、自分の知っている単語を使って、相手に話を理解してもらう という工夫ができるようになった。また、相手の話にあいづちをうったり、反応したりすることも、 英語である程度できるようになった。また、私のクラスはホームワークがほぼ毎日出るクラスだっ たので、授業後は毎日図書館や自宅で勉強をしていた。こうした点は、現地の学校らしさを体験で きて、充実した時間を過ごせたと感じている。 2)富山プログラム参加の感想 富山プログラムは自分の専攻に適した内容であり、いずれも興味深かった。最も学ばせてもらえ たのが、病院の教育センターの訪問である。実は、実際の病院を見学できないことに少しがっかり していたが、教育センターではさまざまなことに気が付かせられた。富山大学の看護学科では、1、 2年生の時に実習室で看護技術を学ぶ。その技術がそのままニュージーランドでも通用することが 改めて実感できたのである。例えば、脈拍の測定、心電図の読み取り、注射による与薬など、日本 の大学で学んできたことが目の前でモデルを使っておこなわれていた。もちろん、看護という概念 はそもそも海外から日本にもたらされたもので当然のことなのであるが、この点には感動した。し かし、看護に関する力不足を感じたのは、疾患や症状の名前が英語で分からないことであった。1、 2年生の英語の授業で多少は医療英語を学習したものの、もし海外の病院に勤務するなら、英語で 専門用語を理解しなければならず、その点は勉強不足だと痛感した。 3)ホームステイの感想 ホームステイでは本当にすばらしい時間を過ごすことができた。ホテルではなく、家に家族と住 むことで、ニュージーランドの人たちの暮らしが分かり、日本とは異なるさまざまな点が新鮮だっ た。例えば、料理をする時、私のホストファミリーはオーブンを頻繁に使っていた。日本において 調理の電気機器は電子レンジが主流なので、驚いた。夕食の準備は主にファザーが担当していたが、 本当にオーブンを使うのが上手で、出てくる料理もすべてとてもおいしかった。もう一つのよかっ た点は、同じくユニテックに通う中国人の学生が同じ家に住んでおり、彼女と親しくなれたことだ。 彼女が日本や日本語に興味があることもあり、自宅では頻繁に私に話しかけてくれた。休日に遊び に出かけるのもほぼ彼女と2人で出かけた。実は、私も中国や中国語に関心があるので、お互いの 国や言語について、毎晩話をしていたのは実に楽しい時間だった。 35 4)小旅行などの感想 旅行については、個人的に友達と一緒に申し込んだ、西海岸の半日バスツアーが忘れられない経 験となった。当初、インターネットで同ツアーに申し込むつもりだったが、申し込みがツアーの前 日だったためか、ホームページ上では申し込みができなかった。そこで、旅行会社に直接電話をし て申し込むことにした。しかし、英語で電話をするのが初めてであったし、電話によるツアーの予 約も初めての経験であった。ツアー参加者人数や自分の連絡先などの必要事項をもれなくメモして、 電話に臨んだ。その結果、無事に電話でツアーの予約が完了した時は、何とも言えない達成感があっ た。もちろん、西海岸のツアーは満足する内容だった。うっそうとした熱帯雨林や人気の無い遠浅 の海岸を観ることができ、ニュージーランドの自然の美しさを実感できた。ガイドも付いており、 もちろん英語だったが、動植物について詳しく説明してくれたので、ツアーの最中に出会ったたく さんのものについて理解を深めることができた。 5)このプログラムで学んだこと ニュージーランドという英語圏で4週間過ごしたことで、英語が単なる語学の言語ではなく、自 分にとってのコミュニケーションツールになったことを実感した。現地では母国語が異なると、共 通言語は英語しかない。そのため、どうにかして英語で相手に話を理解してもらおうと努力する。 こうした日々の努力が貴重な経験だったと今振り返って感じている。ニュージーランドにいる時、 私はあえて日本人学生となるべく一緒にいないようにしていたが、それは日本語を使うのを極力避 けるためであった。折角ニュージーランドにいるのだから、できる限り英語でコミュニケーション しないともったいない、と感じたのである。英語によるコミュニケーションの質をより高められる よう、今後も英語を継続して勉強していきたいと感じている。 36 ニュージーランド短期英語研修プログラムに参加して 医学部 看護学科 2年 大谷 麻菜花 1)英語授業の感想 Unitec で Level3 のクラスに参加させていただき、曜日ごとにリーディングやライティング等を学 びました。私のクラスは半分が中国人、4割が日本人、残りがアラブ系出身の学生という構成で、 人種に偏りがありました。中国人は中国人、日本人は日本人というように固まってしまいがちで、 あまり交流できなかったのは残念でした。私が授業で一番印象に残っているのは、他の国出身の学 生のスピーキング能力の高さです。最初の授業では、英語で自己紹介をする機会がありました。そ のとき、クラスの半分を占める中国人をはじめとして、みんなスラスラと英語を話していてとても 驚きました。この人達と同じ授業でついていくことができるのか、すごく不安で…正直帰りたい気 持ちになりました。でも、良く聞いてみると彼らの英語は間違いも多くレベルはそんなに変わらな いことが分かり、それからは私も、文法を間違えてもいいから積極的に話そうと心がけるようにし ました。スピーキング能力を高めるには、まずは間違ってもいいから話してみることが大切なのだ と学びました。 2)富山プログラムの参加感想 富山大学プログラムでは、製薬会社や病院の訪問、Natural Therapyの体験等を行いました。普段 見ることのできない薬が作られる過程やシミュレーターを使って看護技術を学ぶことができて、と ても興味深かったです。ヨガや針治療、ハーブなどのNatural Therapy は治療法、リラックス法の 1つとして覚えておきたいなと思いました。 3)ホームステイの感想 私はマザーと12歳のシスターがいる家にステイさせていただきました。マザーもシスターもとても 親切で1ヶ月間楽しく過ごすことができました。マザーの料理は美味しく、洗濯も毎日してもらえ ました。門限やシャワー時間の制約等もなく、とても過ごしやすかったです。はじめは人見知りし てしまい、英語も下手でなかなか上手くコミュニケーションを取れなかったのですが、帰る頃には 自分から話しかけられるようになりました。一緒に公園で遊んだり、ドライブに行ったり、ギター を教えてもらったり…沢山の思い出ができました。 4)小旅行などの感想 小旅行ではロトルアに行きました。ラフティングやマオリショー、ワイトモ洞窟のオプションに参 加しました。どれもここでしか体験、見ることのできないものだったので、とても楽しかったです。 情報が少なく、不安なことも多かったですが、これがニュージーランドらしさだと思えば受け入れ られました(笑) 37 5)このプログラムで学んだこと ニュージーランドでは様々な人と話をしました。道ですれ違う人やバスで隣になった人だったり… 皆さんとてもフレンドリーで人見知りをしている暇がなかったです。様々な民族が住む町で過ごし、 話をする中で、いろんな発見ができ、視野も広げられました。私にとって、海外に行くというのは 今まで生きてきた中でも最大級の挑戦で不安しかなかったですが、こんなに貴重な体験をすること ができて、この留学にチャレンジして良かったなと思います。これからも色々なことにチャレンジ していこうと思えたことが、一番の学びだと思います。 38 ニュージーランド短期英語研修プログラムに参加して 医学部 看護学科 1 年 古井 麻子 (1) 英語の授業は非常に面白いものだった。担任のキャロリンの授業はとても引き込まれたし、話 す英語も比較的わかりやすかった。なにより、毎時間の授業、今まで自分があったことのないよう な国のクラスメイトと少なくとも五人程度とは話さなければならないのが特に楽しかった。私のク ラスは、中国、韓国、タイ、スリランカ、サウジアラビア、コンゴなど、肌の色も文化も全く違う 生徒ばかりで、それが私自身とてもいい経験になったと感じている。 (2) 富山プログラムでは、様々な医療系の施設を訪れることができ、非常に楽しかった。針療法の 施設では実際にそれを体験することもでき、有意義な時間を過ごすことができた。しかし、工場見 学などでは、係の方の説明が少し難しく、聞き取れないことが多かったので、難しい説明を通訳し てくれる人がいると助かるなと感じた。それ以外は、本当によいプログラムだったと感じた。 (3) ステイ先の家族はとても優しく、私をすぐに受けいれてくれてうれしかった。コミュニケーショ ンをとるのが少し難しく感じることもあったが、日常会話は中学レベルの英文で可能だったので、 よかった。一方でステイ先によってホームファミリーと過ごす時間がかなり違うので、そのような 点はすこしおどろいた。 (4) 小旅行は行った場所も素晴らしかったが、なによりもほかの留学参加者とより交流を深めるこ とができたのが、非常に良かったと感じた。初日のご飯会でかなり仲良くなることができたので、 そのあとのマオリフェスティバルやラフティング、ワイトモケーブなど、どの観光名所も楽しくみ ることができた。 (5) 英会話はもちろんのこと、様々な国の文化をその国の人の口から聞くことができたし、ニュー ジーランドという国についてもより知ることができた。毎日が刺激的で有意義な一か月だったと思 う。この経験を今後の人生に活かせたらいいと思う。 39 ニュージーランド短期英語研修プログラムに参加して 医学部 看護学科 1 年 目澤 遼子 1) 英語授業は、最初の一週間は英語のみの授業が四時間も続くのに慣れるのに大変で、とても疲 れた。授業は医学系の内容のものを取り上げてくれることが多く、とてもためになった。しか し、クラスの大半を分けるのが中国人と、日本人で、その他の国の人が三人ほどしかいなかっ たのは残念に感じた。英語が日本から出ると、どのくらい大切なものであるのかが身にしみて 感じられたし、今後の世界を生き抜くためにも英語は身につけなければならないと感じた。 2) 富大プログラムでは、初めて経験することができたものばかりであった。製薬所、鍼灸治療の 大学、生薬の大学などとても興味深い体験をさせていただきました。針の効果を実際にこの目 で見たり、ハーブなどの薬草の身体への効果を知ることができてとても有意義な時間を過ごす ことができた。私と同じ年に看護師となる人と比べても、学生生活中に良い経験ができた看護 師になれると思う。 3) ホームステイの家族はとても優しくて親切だった。ニュージーランドの家庭では夕飯の最中に テレビをつけたりしない。夕飯はその日家族が体験した話を共有する時間であった。日本に既 になくなってしまった、家族の時間であると感じた。夕飯の時間は私が留学してよかったと思 えることの一つで、その国の人の食生活がわかるし、自分のリスニング力もトーキング力も同 時に鍛えられた。夕飯の時間にニュージーランドの文化や宗教、民族のことなどたくさん知る ことができたと思う。 4) 自然豊かなニュージーランドを感じられたのは、ロトルアへの小旅行のおかげであると思う。 ユニテックのある Mt. Albert は公共交通機関が発達し、自然を感じることは少なかったよう に思う。しかし、ロトルアは自然豊かで、牛や羊の放し飼いを何度も見ることができた。温泉 がわきでいたり、ラフティングやワイトモ洞窟での土ボタルの観察、マオリ村への訪問など、 人生で二度と体験できないかもしれない貴重な体験をすることができた。また、ロトルアの豊 かな自然はニュージーランドの観光事業を支えているのだと実感した。 5)このプログラムで、英語の重要性と自分の英語の拙さを痛感した。英語が国境のない、人々を 繋ぐ言語であるのだということを体感した。自分の伝えたい事が伝わらない歯がゆさも経験し た。ニュージーランドという、中国などのアジアの人はいるが日本人が少ない国で一か月ホー ムステイし、英語を現地の学校で学んだからこそ、そのような経験をすることができたのだと 思う。後輩にもぜひこの留学を勧めたいと思う。 40 ニュージーランド短期英語研修プログラムに参加して 薬学部 創薬科学科 2 年 岩田 悠輔 1. 英語授業の感想 最初の一週間は英語に慣れていないこともあり、同じクラスの学生や先生の言うことが聞き 取れず、なかなか話も通じなかったが、二週間目からは少し慣れてきて、簡単な英語や話の 内容が一週間目より聞き取れるようになった。初めは同じクラスの学生の英語のリスニング 力とスピーキング力も高さに驚いたが、みんな親切にしてくれて先生も優しくて楽しく授業 ができた。 2. 富山プログラムの参加感想 自分の将来に関係のある場所を訪れられたのはいい経験になった。 3. ホームステイの感想 初めは英語がうまく話せず、焦ったが、ホームステイ先の人たちは親切で、過ごしやすかっ た。英語で話しているときも間違っていた時は訂正もしてくれてよかった。ホームステイは 英語で会話をするしかないので自分で一生懸命考えてしゃべるので英語能力のアップにもつ ながり、よりよい留学になった。 4. このプログラムで学んだこと 今回の留学を通して、英語に対する苦手意識が少しなくなった。実際に英語で生活してみて、 自分の英語力の低さは実感したが、日本に戻ってきてから英語の勉強をしようと思った。 もっと英語を改善してからもう一度海外を訪れたいと思った。このプログラムで英語に対す る意識が変わったと思う。 41 ニュージーランド短期英語研修プログラムに参加して 薬学部 創薬科学科 2 年 中村 恒星 今回 NZ 短期語学研修に参加して感じたことは、自身の英語力の無さでした。ここでいう英語力と いうのはペーパーテストで測ることのできる英語力とは少し意味が違うと思います。もちろん単語 力は必須です。 しかし NZ の普段の生活をする上であまり高度な単語は必要ないことを感じました。 自分が一番感じたことはリスニング力が最も重要であるということです。ネイティブのスピーカー の発音は自分が想像している以上に聞き取ることが困難でした。日本で英語を教えているネイティ ブの方よりもいくらか聞き取ることは困難だったように感じます。もちろん難しい単語が理解でき なかったのではなく、中学校レベルの単語ですら理解出来ないことが多々ありました。そのため何 か話したくても相手の言っていることが理解出来ないため yes,no すら言えないこともありました。 クラスには中国、台湾、ロシア、イラン、南アフリカ、ソマリア、インドネシア、サウジアラビア 出身の生徒がいました。彼らは留学の期間が長いためか聞くこと、話すことに関しては日本人に比 べてかなり長けていました。やはり語学を習得するためにはその語学を母国語にする国で一定期間 以上生活することが最も近道なんだなと感じました。しかし書くこと、読むことに関しては日本人 は彼らよりも長けていたように感じます。これは大学入試の制度のおかげかもしれません。UNITEC での授業はディベートが基本になります。そのため授業中はクラスメイトと教科書のテーマについ て話し合うことを求められました。なかなか意思の疎通がうまくいかず歯がゆい思いを何度もしま した。しかし何度もディベートにトライするうちに話し合いのなかでよく使う文法や単語がわかっ てきて後半はそれなりに会話が成立していたように思いました。また授業中一番日本との違いを感 じたことはどの生徒もよく発言をします。そこで間違えてもまったく意に介さないことには驚きま した。それどころかある生徒の間違いからクラス全体でどんどん議論が深まっていくということが 何度もありました。思い立ったら発言するという生徒側の姿勢も、その発言をしっかり受け止める 教師側も素晴らしい関係性だと感じました。またそのような教育の風潮がなによりも素晴らしいこ とだと感じました。富山大学プログラムでは、鍼治療の学校、ハーブ療法の学校、病院、製薬企業 の訪問をしました。特に製薬企業の訪問では研究室を見させていただいた際、今自分が学生実習で 使っている分析機器や実験器具と同じものが多く置いてあり、今自分が学んでいることが将来の役 に立つことが身をもって実感することができました。また病院を訪問した際は人形をつかって臨床 の現場を疑似体験させていただきました。臨床への興味を感じるいい機会となり、今後の自分の進 路を考える上でいいきっかけになったと思います。またこの短期語学研修のメリットとしてホーム ステイが挙げられると思います。ホームステイ先の家族はとても温かく自分のことをとても気遣っ てくださいました。普段の食事の際はいろいろな話をしました。これも英語を勉強するいい機会に なりました。また休日はパーティーをしたり、海へ釣りに連れていってくださったりと日本では経 験できないいろいろなことを経験できました。ホームステイステイは海外の人々の日常生活を経験 できる面では非常に大きなメリットであると思います。また今回の留学を通して、一緒に留学に 行った富山大学のみなさんはもちろんのこと、NZ で出会った友達と多くの関係ができたことは今後 の自分にとってとても大きな意味を持つと思います。最後に自分たちの留学をいろいろな面で支援 してくださった先生方、ありがとうございました。 42 ニュージーランド短期英語研修プログラムに参加して 薬学部 創薬科学科 2 年 前田 貴大 今回参加した NZ 留学の当初の目的は日本語に囲まれた現在の環境からネイティブの環境に自分の 身を置くことで英語の speaking と listening の能力を向上させることでした。もちろんこの目的 は達成できたと思いますがそれ以上に学習、経験、成長できた点が2か所あります。 まず一つ目に集団行動における自己と他人の立場から考える思考です。今回の留学期間中に日本 人留学生全員でオークランドから離れロトルアに行くツアーがありました。その際ツアーのイベン トであったり夜全員でご飯を食べたりと集団で行動する機会が多く存在しました。その他にも留学 期間中にスーパーボウルというラグビーの国際試合が EDENPARK という大学付近のラグビー場であ るということで、職員の内丸さんとともに行きたい15人分ほどのチケットを全て手配し行き帰り の道を用意するといったこともありました。個人行動と違って集団の場合は一人一人の考え方から 行動までが十人十色であり、一人の思考に合わせることが困難でした。集団ということでこれをま とめる人が必ず必要となっていたため全体のリーダーと共に仕切る立場として様々な努力をしま した。こうやればみんながまとまって動いてくれるのでは、こうやれば失敗なく動けるのでは、こ うやれば誰かが嬉しいのでは、こうやれば一番リスクが低いのでは、というように一つの行動をす るのに様々なことを考えて動けるようになりました。しかし中には自分のやりたいようにする人や 思う通りにならないと不機嫌になる人など様々な問題が生じました。集団で動くことの難しさ、そ れ以上に集団を仕切っていくことの難しさを理解することができたので、この留学のおかげで他人 を尊重しながらもサポートできるような周りの人を先導できるような人になろうという新たな目 標を見つけることができました。 2つ目に学んだことは伝えようと努力することです。やはり日本で日常生活を送っていると英 語を使う機会がほとんどなく、どれだけ高校や大学の英語で文法などを習っていたとしても自分の 意志を英語で伝えるという能力は育っていません。今回の留学で学校に限らず生活を送ることに必 ず英語が必要という環境に身を置くことによっていかに英語で意思を表現することが難しいとい う事を理解することができました。その中でも意思を伝えなければ食べることも目的地に行くこと もできないのでなんとか意思を示さなければなりません。そういう時に自分の持っているボキャブ ラリーで努力して言葉にすることが大事になってきます。日本人の特性として一歩下がってしまう という事がありますがここで学んだのが間違う、伝わらないという怖さに怖じけずに思った事を間 違えてもいいから表現するという事が大事なのだなと思いました。また、留学先の Unitec の授業 や学校生活で様々な人と出会いました。Unitec には NZ だけでなく様々な国から多くの留学生が来 ていたため様々な英語や文化を知ることが出来ました。今でもたまに連絡を取っているのですがも のすごく価値のある友人ができたなと思います。また授業も有意義なものになりました。 今回の留学で学んだこと、経験したことは本当にこれからの生活や将来において大きな財産に なったと確信しています。これから日本も英語を多用していく時代が来ると思いますがそういうと きにも自分の意志を間違いを恐れず伝えるということが大事なことだという事を忘れずに生きて いきたいです。また普段のこれからの生活でも間違いや失敗を恐れるより前に一歩出ていきたいと 思います。 43 今回の留学を支えてくれた津田さん、ムラー先生、Unitec の職員の皆さま、ホストファミリー、 一緒に留学に行った仲間、留学に送り出してくれた親、様々な方に感謝します。ありがとうござい ました。 44 ニュージーランド短期英語研修プログラムに参加して 薬学部 創薬科学科 1 年 南雲 美咲 私にとっては初めての海外経験になりました。当初は知り合いも一人もいない状態で不安でした が、ニュージーランドに行ってからは同じプログラムを受ける仲間として話をするようになり、彼 らの様々な知識や体験を聴くことができました。日本人だけではなく大学では他国の留学生とも交 流することができ、自国とは違う言語や慣習を感じました。 Unitec(大学)での授業は、日本とは全く異なるスタイルで非常に刺激を受けました。授業は黙々 と聴いたり書き取ったりすること はなく、先生が生徒たちに会話や 発言を求めることが多かったです。 基本4、5人のグループに別れ、 そのグループ内でディスカッショ ンやアクティビティをしていまし た。内容自体はそこまで難しいと は感じませんでしたが、英語で説 明されるのが新鮮でしたし説明も 日本は違う方法であったので少し 戸惑いました。慣れていくと徐々 に楽しめるようになり、他の留学 生たちと授業とは関係のない雑談 で彼ら自身や彼らの国について知 ることもできました。授業に参加 したばかりの時は、日本であまり英語を使っていなかったので咄嗟に英語で言いたいことが言えず 詰まりながら話していましたが、先生も生徒もじっと話を聴いてくれ「ゆっくり話しても良いよ」 と温かい言葉を掛けてくれました。誰もが優しくあんなにも楽しい授業を受けられるなんて思って いなかったのでとても感動しました。気がつくと英語の授業では積極的に発言をしている自分がお り、スピーキングスキルも最初と比較すると上達していました。 Unitec では非常に様々な地域から学生が集まっていたので疎外感を受けることもなく、相席して いた人とも話すことができて面白かったです。ニュージーランドの民族であるマオリの文化も大切 にしていて、大学や街でも様々なところでマオリ語が使われていました。Unitec のイベントにもマ オリの方と交流する機会があり、短い時間ではありましたがマオリの歓迎を受けたり、希望者はマ オリ式の挨拶をマオリの方としあったりと貴重な経験ができました。 最終週のプログラムでは、医療系の単科大学や病院、さらには製薬会社を見学させていただきま した。まだ 1 年次までの学習しかしていなかったので所々分からないことがありましたが、これか ら学習するのであろう事柄もあったので大変興味があり予習するつもりで取り組みました。製薬会 社では、実際の製造ラインを歩きながら説明していただきました。しかし、お昼の時間ということ で休憩を取られている方が多く働いている姿を見学できなかったのは残念でした。漢方の単科大学 45 では、そこで勉強されている韓国人の方に診察、さらには治療までしていただき大変勉強になりま した。生薬の単科大学でも植物園の説明を受けながら歩き回ったり、時には食べたりとしました。 そこで頂いたハーブティーを飲んだ後は緊張が解けたのか、急にとても眠くなってしまったりしま したが。病院も今まで病院実習をしたことが無い私にとっては新鮮で、訓練用の棟ではありました が十分に楽しめました。臨床で使う薬など全く知らなくて、答えることができなかったので薬学部 生として恥ずかしくなりました。初めてのヨガ体験も普段使わない筋肉を動かして筋肉痛にもなり ましたが良い時間を過ごすことができたと思います。以上のように、私にとっては本当に刺激的な プログラムで大変満足しました。 さらにホームステイをさせていただいていたので、 肌でニュージーランドの文化に触れられたと思いま す。ホストファミリーとは言語の壁を乗り越えてコ ミュニケーションをとる必要があり、自身の英語力 を試す良い機会になりました。 ニュージーランドでの生活は多方向から常に刺激 を受けていたので、私の興味・関心の分野が広がり もっと勉強したいという意欲が高まりました。春休 みという短期間でしたが、今まで日本という範囲で しか生きていなかった世界が、外国という地で生活 をして物事の見方が大きく変わったように感じます。 貴重な社会経験になりました。本当にありがとうご ざいました。 46 ニュージーランド短期英語研修プログラムに参加して 芸術文化学部 芸術文化学科 3 年 田島 楓子 1. 英語授業はとっても楽しかったです。先生は優しくて、発言がしやすかったです。しかし、 クラスの中が、ほとんど中国人と日本人だけで、そこが少し残念でした。一度だけ2クラス 合同の授業があり、そのときは国籍がバラバラで楽しかったです。 2. 富山プログラムでは、わたしだけのために、特別にユニテックでデザインの授業に出席させ ていただく機会を設けていただいて、本当に嬉しかったです。たったの4時間でしたが、先 生が優しく教えてくださり、クリエイターたちに囲まれて、とっても刺激を受けました。日 本のデザインの授業とは違って、一人一人が自分の生み出したものやアイデアに対してしっ かり考えをもっていて、さらに自信を持っているところに惹かれました。 3. ホストファミリーはみんな優しくて、ファザーはゴルフの打ちっ放し に連れて行ってくれたり、マザーはいっしょに宿題を見てくれたりし ました。心配していた水周りのことなども全く気兼ねなく過ごせまし た。洗濯も3日に1回以上くらいしてくれていたので、弊害なく過ご せました。 4. 総じて活動的だったと思います。ずっと外に出ていました。なかでも、友人のホストファザー が印刷会社で働いていて、その仕事場を見学させてい ただいたのが一番印象に残っています。パソコンのな かのグラフィックデザインが、実際に広告媒へと変化 していく過程を間近で見ることができて感動しました。 たくさんの専門を持つ人たちが働いていて、写真専門 やムービー専門などの方と直接お話することができま した。わたしの専攻はなにかという話題から、誘って いただいたのですが、友人のホストファザーには感謝 しかありません。 5. たくさん学びました。英語はもちろん、デザインの現場も見ることができたし、ニュージー ランドの広大な自然も堪能しました。でも一番得たのは、とりあえずでも行動にしてみる自 発力だと思います。探り探りでも、実際に行動まで持っていけば、よっぽどのことがない限 り、ちょっとだけかもしれないけど物事はいい方向に動くのかもしれないと感じました。あ といろんな人に出会ってお話して、たくさんの生き方があることを改めて感じました。あた りまえだけど、それぞれに考えがあって、いい意味で自由に暮らしているのを羨ましいと思 47 いました。 48 2.5. 参加者の事後アンケート集計結果 平成28(2015) 年度ニュージーランド短期英語研修 事後アンケート 参加者 24名 五福キャンパス:人文学部2名、人間発達科学部3名、経済学部2名、理学部2名、工学部3名 杉谷キャンパス:医学部医学科3名、医学部看護学科4名、薬学部4名 高岡キャンパス:芸術文化学部1名 1. 出発前事前準備について a) 各種オリエンテーション(参加者連絡網配布,渡航期間の決定,参加費用残金支払い方法伝達,ホームステイ ユニテックの紹介,用紙配布,プレゼンテーション指示,旅行保険、残金振込み など) b) 渡航前プログラム(講義、前年度参加者との懇談、プレゼンリハ) こうした事前指導は役立ちましたか?あまり役立たなかったものについては理由もお願いします。 また、実際に渡航してみて、事前指導にあったら良かったと思う項目はありましたか? 非常に役に立った。海外出発のための準備としてのオリエンテーションは不安要素を取り除 くという点において十分な役割があると感じた。 役に立った。 役に立ちました。現地についてからも配布資料を何度か読みました。 都合がなかなか合わず、すべて参加することができませんでしたが、初めての海外渡航であっ たのでこのような事前のオリエンテーションなどは大変役に立ちました。海外や空港での注 意事項の口頭説明はもっと早くにしてほしかったです。 留学に関するお金の振り込みなどは、手順を分かりやすく示していただけたのでよかった。 オリエンテーションについては回数もちょうどよかったし、プレゼンの打ち合わせもあって よかったと思う。 オリエンテーションは、非常に役に立ちました。旅行保険や飛行機のチケットを手配してく れたことで、渡航前の準備が滞りなく進みました。重要事項を丁寧に連絡してくれたので、 渡航当日まで安心することができました。 渡航前プログラムでは、あらかじめ大学周辺をオンライン上のマップで確認する授業があり、 登校初日も迷わず学校まで向かうことができました。 オリエンテーション、渡航前プログラムを数回行っていただいたおかげで、他の短期留学生 と親交を深めるきっかけにもなりました。 事前指導はとても役に立ったと思います。初めての海外だったため、わからないことが多く、 出国前にニュージーランドのことを知れてよかったです。特に、空港での出入国カードの書 き方を事前に指導してくださったおかげで出入国の際、空港で混乱することなく出入国でき ました。 とても役に立ちました。事前にホームステイ先からユニテックまでの行き方を調べておいた ので、初日も迷わず行くことができました。 全て役に立ちました。内容に関係なく、留学が実際に近づいているという実感を持つために も重要だったと思います。 前年度参加者の懇談は本当に役立ちました。ありがとうございます。 とても役立ったと感じた。ニュージーランドの生活について多少のイメージを持つことがで きた。ただ、ホストファミリーについてもう少し正確な情報があればよいなと感じた。私の 場合、記載されていない兄弟がもう1人いたり、1人だと思っていた留学生が2人いたりし て予想外の出来事が到着してから多くあった。1人ずつにお土産を用意していた人にとって は少し大変であったと感じた。プレゼンテーションに関しても、現地で慌ててパワーポイン 49 トを作ったので、もう少し具体的な内容が分かっていればもう少し、日本で準備することが できたのではないかと感じた。 事前指導のおかげで自分のホームステイ先付近や大学の雰囲気、地図をある程度把握した状 態でいくことができました。保険会社の説明会も会社の方がきてくださったのでとても詳し いところまで理解できました。 もし他に事前指導があるとすれば NZ 現地で日本人の交流も多いと思うので現地の地図、各 自のホストファミリーの家を記した全体 MAP などがあればよかったなと思います。 役立ったと思う。ただ、危機管理の説明会などはもう少し早い時期だとなお良く、また、向 こうでの携帯やスマホ情報など通信手段の情報をもっと教えてもらえたら良かったと思った。 上記の事前指導はすべて大変役に立った。現地での通信インフラ(主にスマートフォン)の 環境構築について、もう少し詳しい説明があるとよかった。オリエンテーションではモバイ ル Wi-Fi のレンタルを推奨していたが、SIM フリーの携帯電話に現地のプリペイド式 SIMカ ー ドを利用した方が実際費用は安く済み、私はそのように対応したため。 おおむねの事前指導は非常に役立つものだった。海外が初めて、留学が初めてという人も多 か ったので、海外渡航についての外部からのアドバイス(保険など)は、とてもよかった。役 立たなかったものとしては、参加者のアドレスなど個人情報はあまり必要ないかと感じた。 すべて役立ちました。来年度もやるべきだと思います。ただ、日本語教室でのプレゼンテー ションですが、留学説明会の時は、パワーポイントは使えないと言われていたのに Unitec で 日本語教室のともこ先生に使えると言われました。Unitec のパソコンは英語とマオリ語しか 使えないため、例えば日本で見ることができた YouTube の動画は、その動画の名前をローマ 字打ちしても出てこないなどの事があり、不便でした。パワーポイントが使えるか、使えな いかをはっきりしていてほしかったです。 参加費、助成金などの金銭面や保険関連はしっかりと説明して下さり、また質問もしやすく 大変良かったです。しかし、ホームステイ家族と事前に連絡が取れなかったことは不安に思 っ ていたので、可能であるならばそうできるようになったら良いと思います。また、プレゼン はNZに行ってからも柔軟に対応してくださるので、そこまで深く準備をしていかなくても 大丈夫そうでした。現状維持で良さそうです。前年度参加者の方からお話を聞けたのは大変 参考になりましたが、後から気になる点や人前では話しにくいことも出てくると思いますの で直接情報交換(LINE 等で)ができるとよいと思います。 役に立った。事前にホームステイ先からユニテックへの行き方を調べることができたのは良 かった。日本語クラスでのプレゼンテーションは今年からなのもあると思いますが、大学側 とユニテック側との伝達が上手くいっていないところがあり、向こうに行ってから少し困っ たことがありました。前年度の参加者との懇談は持ち物や向こうでの生活のことを聞くこと ができて有意義だった。 プレゼンテーションについての発表の仕方についての説明があればより良いと思う。 たまに行うことによってモチベーションを持続することができた。ホームステイの情報が も っとあればよかった。前年度参加者との懇談をもっと行うことで留学のイメージが湧くと 思う。 前年度参加者との懇談は、時間や回数を増やしたほうが準備になると思った。 役立った。追加で希望する事前プログラムは特に思いつかないが、もう少し前年度参加者と の懇談が多かったらよいかなと思った。 実際に行ってみないと分からないので、役に立ったかと言われるとあまりそうでもなかった ような気がします。ただしおりに書いてあった持ち物一覧のようなものは確認するべきだと 思った。 50 2 ユニテックでの英語研修プログラムについて 2-1 全体的評価 とても満足 15 ほぼ満足 どちらとも やや不満 とても不満 9 0 0 0 (人) 2-2 ① 以下の項目について、あなたの評価と改善点があればその内容を書いてください。 クラス分けの方法、クラスのレベル、クラスの学生について クラスをテストで分けることは適切だと思う。またクラスのレベルも合っており学生の雰囲 気も良かった。 ちょうどよかった。 クラスは、事前にオンライン上で行ったテストによって、各自の英語能力に合わせて振り分 けられました。出国前にテストを行っていたので、スムーズに授業を開始することができま した。テスト内容は語彙とリスニングの能力を測るもので、正確性が高いものでした。授業 を受けてみて、レベルが合わないと感じた場合、先生と相談して別のクラスに変更できた点 も良かったです。安心して授業を受けることができました。 妥当だったと思う。クラスの学生はみんな優しくていい人たちだった。 大変良いクラスだった。レベルも自分に合っていたので、集中して授業に取り組めた。 クラスのレベルについては非常によかった。担任の先生の話すスピードもちょうどよかった し、優しく丁寧に対応してくださった。クラスの学生も優しく、積極的にしゃべるような方 ばかりでとてもよかった。 テストを受けてからのクラス分けで、自分のレベルに合ったクラスだったので良かったです。 クラスの学生は皆他の国からの留学生であったこともあり、すぐに馴染めました。 また、NZ 以外の文化に触れることも可能でした。 よかったと思います。クラスの日本人が 1 人なら少し心細かったですがある程度人数もいた ので楽しく授業が受けられました。 クラスのレベルとしてはちょうどよかったと感じている。簡単でも、難しすぎることもなく、 一生懸命やればついていけるといった感じであった。クラスの学生は中国人が多く、もう少 し他の国の学生とも関わりたかったが、仕方ないようにも感じられた。 クラス分けテストのやり方が少し解りにくかった。 クラス分けのテストは、できれば文法だけでなくスピーキングも行った方が良いのではない かと思いました。 他国の人が英語のスピーキング力高すぎだと思う。 クラス内が日本人と中国人だけだったのはちょっと残念でした。 授業は良かったが、クラスの半分が日本人、半分が中国人で、その他の国が3人しかおらず、 折角多国籍な Unitec に来ているのにもったいなかった。 51 ② 中国人が多いクラスで休み時間に中国語が飛び交うのはあまりよくなかったが、どうしよう もない感もある。 問題ありませんでした。ただクラスメイトの殆どが日本人と中国人だったので、もっと他の 国の人と関われる機会があればよかった。 レベルはちょうどよかったと思う。最初の3日間くらいは教員の言っていることが半分くら いしかわからなかったが、その後耳が慣れて理解できるようになった。 授業中に中国人の学生と同じグループになった時、グループワークで中国語を使われること が何度かあり、あまりいい気分ではなかった。「英語で話してほしいんだけど…」とその都 度学生にお願いしたものの、授業における母国語禁止をもう少し徹底して欲しかった。 クラスのほとんどが中国人学生で、授業中のディスカッションのときに中国語で話していて 何をいっているのか全く分からなかったときは辛かったです。 クラス分けについて。富大生が 5 人いた。もう少し少ないほうがよかった。 授業内容、担当教師の授業の進め方について 授業内容は考えさせられる内容が多く自分の視野を広げる良い機会となった。授業の進め方 も好感が持てた。 よかった。 授業も楽しく、担当の先生も良かった。 先生はとっても親切でよかったです。 担当教師が日本人でも聞き取れるスピードで話してくれて佳かった。 ディスカッションが多く、日本の授業とは違ってよかった。 英語で話したり自分の意見を述べる機会がたくさんあったのでよかった。 教科書に従って進めており、生徒とのやり取りを多く交えながらの授業だった。担当教師は しっかり生徒を観察していて、わかりやすく言い直してくれる場面がたくさんあった。 授業内容、担当教師ともに満足している。PC を使った授業やホームワークがあったのも興味 深かった。 授業は、オーラルコミュニケーション、リーディング、ライティングを勉強しました。毎回 必ずグループワークの時間があり、授業を聞くだけでなく英語で話す機会が与えられていて 良かったです。席は自由でした。同じ出身国同士の人で固まってしまうことがありました。 しかし固定席でないため毎回違う人とグループになれる点はよかったです。担当教員の授業 は、ゲームが取り入れられており工夫がこらされていました。テーマが教育についてだった ので、個人的にはとても嬉しかった。授業では、リスニング・スピーキング・リーディング・ ライティングの 4 技能をバランスよく教えてくださり、非常に充実していた。 日本とは違い、ただ授業を聞くだけでなく、クラスメートとの話し合いや、生徒に考えさせ る時間があったり、生徒同士で会話したりととてもアグレッシブな授業でした。 担当教師は、とても優しく自分と接してくれてよかったです。 授業内容では、活動が多く取り入れられており、他の留学生と話す機会がたくさんあったの でとても満足しました。 クラスの担任の先生は、英語もわかりやすく、楽しく授業を受けることができた。 授業内容としては Level4 でも中学 1.2 年程度の内容で基本簡単だったのですが日本人の Speaking 能力のなさも含めちょうどよかったのではと思います。 授業の進め方はよかったと思います。分からなくても他の学生に聞いたら分かるので問題な かったです。授業は難しいクラスと簡単なクラスがあるみたいです。わたしのクラスは結構 難しくて、みんな悩んでいました。先生によります。 52 同じレベルでも教員によりだいぶ宿題の量が違ったようですが、私のクラスは宿題が多い方 だったようです。しかし私には英語力を高めるには適切な量だと感じました。 また、1人の教員からのみ授業を受けているクラスもありましたが、私のクラスは 2 人の教 員が担当しており、異なる話し方や考え方に触れることができて良かったです。 医療の内容が多くて私のように医療系の人には特に良い授業だった。 授業内容は中学・高校で学習したような文法や各国の「教育システム」を比較、さらには動 物をトピックとしたアカデミック英語でした。積極的に生徒に意見や会話を求めたり、席を 立ってのアクティブな活動があったりしました。 考える時間や教科書を読む時間が長すぎて間延びしてしまう時があった。しかし、単語クイ ズなど携帯を使ってゲーム感覚で盛り上がることができたし、他の学生と話し合う時間もあ り、充実していたと感じる。 クラスの授業自体は非常に興味深いものだったが、クラス分けの学力テストが writing と speaking の総合結果だったので、特に日本人は筆記の勉強が中心なこともあり、コミュニ ケーションをとるのが少し大変だった。 PC の授業で、私達(短期留学)に関係のない?ものがあり、暇な時間になってしまったとき がありました。 パソコンを使う授業はあまりスピーキングができなくてあまり面白くなかった。 ③ 期間(4週間) 、授業時間の量(午前中 110 分、午後 110 分)、自主学習・昼休み、放課後の自 由時間の量 ちょうどよかった。 午前授業でしたが、終わるのが 12:50 と遅く、よくお腹がなってしまった。自由時間が多く、 しっかりと課題に取り組めた。 授業時間はちょうど良い。午後に宿題と遊ぶ時間があって良かった。 個人の行動力にもよると思いますが、ちょうどよかったのではないかと思います。 勉強も遊びもできるのでちょうど良いと思います 授業の量は全く苦にならなかった。自主学習の時間や自由時間も豊富で他国の留学生と交流 する機会が多くあった。 英語クラスは実際には 3 週間であり、英語能力を向上させるには短い期間だと思いました。 授業時間の量は適切だったと思います。自主学習の時間も十分に取ることができました。私 は午後から 240 分の授業だったので、午前中の時間に図書館で前日の授業の復習や、課題を していました。 授業は週 4 回で、 休みの日には公共機関を使って市内を観光することができ、 学校以外にも様々な活動ができました。 期間はあっという間でした。料金も考えるとこの期間で適当なのかもしれませんがもっと長 期間いたかったです。そのほかの時間は丁度良かったです。 事後に考えると、期間は少し短いように感じる。もう少し長い期間滞在できると、さらに英 語を勉強できると思う(微量の差ではあるが)。授業が8:30~12:00すぎまであっ たので、時間は十分だと思う。放課後に十分時間があったため、たくさん観光することがで きた。授業時間は減るが、この時間を確保するのも社会勉強の一つとして大切だと思う(ま た、午前中に授業をし、午後から遊びに行けるのが、富大生の友達も多くいてよかった)。 授業期間は少し短かったと思う。 英語を学習するにはやっぱり1ヶ月は短いです。勉強時間はどの時間も充実していました。 期間、授業の量はとても短く感じました。自主学習は主に、会話表現を重点的に行いました。 昼休み、放課後は友人と市街地によく行きました。そこで現地の人の生活や雰囲気を実際に 体験しました。放課後の自由時間の量は十分にあったと思います。 53 ④ 期間は少し短く感じました。その他の授業時間、自主学習、放課後の自由時間などには満足 しました。 授業時間は十分であったと感じている。ただ、午後クラスになると平日の自由時間を確保す ることが厳しく、遠出などはできなかった。また文法のクラスが週に1コマしかなく、文法 の時間がもう少しあればよいなと感じた。 授業の時間、自由時間含めとても充実した時間を過ごせたのでもっと日数があってもいいな と思いました。 期間は短いと感じましたが、春休みを利用しての研修としては大変満足しました。 期間もちょうどよく、自主学習は少し多めに行い、いい経験であった。 私が所属したクラスは毎日しっかりホームワークが出るクラスだったので、平日の午後は毎 日図書館や自宅で勉強をしていた。現地の学校らしさが体験できてよかった。 図書館の教材、UNITEC の英語学習のための施設(活用しましたか?役立ちましたか?) 図書館には課題のためによく通った。また英語の文法書などの教材は役に立った。 杉谷にはない DVD 教材などがありうまく活用した。 図書館の本の種類の多さがとてもよかったです。薬学の専門的な本もありとても興味をもて ました。DVD も視聴できるスペースもあって気軽に行くことができました。 映画を見た。楽しく英語に触れることができた。 とても役立ちました。毎日のように通い、特に映像資料と辞書を活用しました。 図書館の英語字幕の映画をよく借りて見ていた。日本語吹き替えで見たことがあるものを中 心に見ていたので、言い回しの勉強ができた。 図書館にある映画の教材を字幕付きで見ていました。 図書館の英語の映画の DVD は是非使ってほしいです。もっと早くに使ってみればよかったな あと思います。知っているものもたくさんありますし、知らないものも意外と面白いみたい です。とても英語の勉強になります。 図書館には、書籍の他に CD や DVD といった教材も置いてありました。CD 教材はレベル別に 分かれており、リスニング能力を向上させるために役に立ちました。短期留学生にも本の貸 し出しをしていた点が良かったです。 図書館はよく利用しました。ネット環境、自習スペースは日本と変わらないと思いました。 私は、映画やリスニングができるスペースをよく利用しました。 図書館で e-learning の教材を活用した。テキストも充実しており、自分のレベルや興味に 合わせていろいろ選択することができた。内容もとても力が付きそうだと感じ、もっと時間 をかけてこれらの教材を利用すればよかったと感じている。 e-learning を活用しました。授業とはまた違った形で、自分の速度に合わせて勉強できたの でとても役立った。 役だった。 宿題の際に活用し、役に立った。 映画を1度だけ見てみましたが、やはりナチュラルスピードは速くてあまり役に立ったとは 思えませんでした。何度も同じ映画を繰り返してみるのが良かったと思います。 図書館の自習コーナー、PC コーナー、コピー機を利用した。ホームワークの準備に役立った。 授業がある時はオックスフォードの辞書を借りていた。また、最終週には自由時間がたっぷ りあったので、本を何冊か借りて読んだ。 英語学習の施設も利用した。最終週の自由時間に映画を合計 3 本観ることができて、満足し た。 54 ⑤ 図書館は何度か活用した。しかし、英語教材など詳しくはあまり調べなかった。 図書館はあまり利用しなかった。Unitec の教材はとても良かった。 活用しませんでした。 使用しませんでした。その代わり、宿題をホストファミリーと一緒にやりました。 自身の英語の進歩は感じましたか? よく感じた 3 まぁ感じた 18 どちらとも 2 あまり感じなかった まったく感じなかった 3 1 0 (人) 富山プログラムについて この研修では、学生のみなさんの学修分野に関連した企画も研修プログラムに加えられています。 富山大学専用に実施された、各種の施設訪問(学校、工場、病院等)やゲストスピーカーのお話、 さよならパーティーなどです。これらについては、毎年、UNITEC 側と何度も検討を重ね、実施して おります。これら『富山プログラム』に実際に参加してみて、あなたの印象はどうでしたか?それ ぞれについて、できるだけ具体的に感想を書いてください。 ≪人文・人間発達科学系≫ 富山プログラムの一日目はマオリ族の言語についての授業に参加した。内容はマオリの歌や 言葉について学んだ。このようなニュージーランド特有の言語について学ぶ機会はめったに ないことだったので自分にとっては良い経験になったと考える。また UNITEC の学生と交流 しながら学ぶことができたので純粋に楽しめた。 二日目はニュージーランドの教育制度についての授業に参加した。この内容については富山 プログラムの前の授業で学んでいた部分があり、あまり新しい内容を学んでいるとは思えな かった。 三日目はニュージーランドの Primary School を見学することができた。クラスの中に入り 実際に授業を行っているところを見学した。他の国の授業風景を見たことは一度もなかった ので興味を持って見学することができた。見学は午前中だけで時間があっという間に過ぎて しまった。できることなら一日見学したいと感じた。英語の学習だけでなく海外の技術や研 究を少し知ることができたので大変有意義だった。ただ、せっかく仲良くなった英語クラス の友達と一週間早く別れなければならなかったので、このプログラムを第1週とかに行うほ うが良いのかもしれないと思った。さよならパーティーでは、みんなでおいしいランチがで きたので楽しかった。施設訪問は学外を出た場所にも行くことができたので、ちょっとした 観光にもなった。日本との思考の違いなども感じることができたので、もっといろんな国に も訪れてみたいと思った。 55 人文学部と人間発達学部は合同で施設訪問をしました。1 日目は、ニュージーランドの伝統 的なマオリ文化を体験しました。ユニテックでプライマリースクールの先生を目指し勉強し ている学生たちとマオリの歌を歌ったり、ホンギと言う挨拶をしたりしました。学生たちと フリートークする時間が設けられており、日本文化や将来の夢を話し合いました。2 日目は ニュージーランドの教育学についての講義を受けました。実際に教育学部の生徒が受けてい る授業を受けました。英語自体を学ぶ語学クラスとは異なり、英語で学問を学ぶことが 4 で きたのは良い経験になりました。3 日目は、プライマリースクールを訪問しました。ニュー ジーランドの教育方法を実際に目にすることができました。日本の小学校とは異なる点が多 くあり勉強になりました。 人間発達科学部の富大プログラムは、現地の学習指導要領をいただけたり、小学校に行った りできたので全体的によかった。 まず、富山プログラムについてですが、私は現地の小学校に行かせてもらいました。そこで はどのように授業が進められているか、クラスの雰囲気はどのようなものかということを学 びました。ニュージーランドの小学校の様子を知ることによって、日本の小学校の様子につ いて考え直すことができたので、とても良い経験になりました。また、ゲストスピーカーの 方からは、ニュージーランドの学習指導要領についてや、授業の様子についての話を聞かせ ていただきました。どの話もとても興味深かったです。さよならパーティーでは、この短期 留学に関わってくださったユニテックの方々との交流もすることができたので、とても良 かったです。自分たちの自由時間だけでは行くことができなかったところで食事をすること ができたので、とてもいい思い出になりました。 私は Unitec で教育を専攻している学生の方々と一緒に授業をうけた。ニュージーランドの 人々はマオリの文化をとても大事にしており、教育の中でもマオリの言葉や文化を教えるよ うにしている。そのため、学生自身もマオリについて勉強されておられた。そのため初日は、 マオリについて学習しているクラスに参加させてもらった。最初、マオリの歓迎の儀式に参 加させてもらい、伝統的な鼻と鼻をくっつける「ホンギ」という挨拶などを体験した。そう いった儀式に参加する機会がなかったので、私自身マオリの文化を身近に感じるきっかけと なった。また、マオリの単語を覚えるために歌を歌うなど、楽しい授業であった。ニュージー ランドの人がマオリの文化をどれだけ大切にしていて、それを受け継ぐことをどれだけ大切 にしているかを感じることができた。2日目は事前にもらっていたニュージーランドのカリ キュラムを使って early childhood のカリキュラムについて学習した。これも Unitec の学 生の授業に参加させてもらった。しかし、学生に向けて授業を進めているため、英語が早く、 とても内容が難しかったと感じた。3日目は実際に小学校に行って見学させてもらった。日 本と異なる部分が多く、ITC 教材など様々な教材の使い方であったり、子供の注意の引付け かたであったり、授業の展開のしかたであったりといろいろ日本でも実践してみたいなと感 じる部分が多くあった。そこでの授業は椅子に座って受けるものよりも、体を使ったり、他 の子どもたちと共同で作業したりすることが多かった。ただ、5歳児のクラスしか見ること ができなかったのでもっといろいろな年齢のクラスを見ることができたらよかったと感じ ている。3日間があっというまに過ぎていったが、Unitec の英語の授業では経験できないこ とができ、とても有意義な時間であった。さよならパーティーも全員でご飯を食べるという 機会がなかなか無かったので、メンバーとの思い出ができたという点ではよかったし、内丸 さんやサラさんなどお世話になった方々と関わる良い機会であったと感じている。 各学部ごとに、富大プログラム前までに課題を出しておいたほうが学びが深まるのではない かと思った。例えば、人間発達科学部なら日本の教育目標について調べておくなど。そうす ると、日本とニュージーランドとの学習指導要領を比較することができると思った。 56 ≪経済系≫ どれも楽しかった。中でも一番参考になった話は Summit Forests へ行った時に聞いた話だっ た。経済の話よりも英語の勉強法が参考になった。Summit Forests の日本人の人が言うので 説得力があった。 私は経済系の富大プログラムを受けて、ニュージーランドにある日本の企業にお話を聞きに 行けたのがよかった。理工学部の学生と同じプログラムになることが多かったので、もっと 経済系のプログラムがあってもよかったかなと思った。 ≪理・工系≫ バラエティーに富んだ内容で検討を重ねて頂いたことがよく分かったし、楽しく受講できた。 輸送技術博物館では、ニュージーランドの技術開発の歩みを歴史を追って理解できた。また、 環境・水資源についての授業では日本という自国以外の国の立場での資源問題や逆に共通の 環境課題を認識できたと考える。測量の授業では講師のパワフルさに圧倒され、都市の開発 だけに気を取られないニュージーランド人の自然を大切にする想いを理解できたと思う。そ して、Unitec でのラボでのロボット造りは童心を刺激され発想を廻らせもの造りすることの ワクワク感を思い出すことが出来た。 自分は工学部でユニテックマインドラボの活動は楽しかった。地学の話はよく分からなかっ たがトンネルを見学できたのは良かった。 富山プログラムで行った施設訪問は自分の専攻とは違うことを行いました。土木関係、機械 関係についての内容でした。工学部のひとまとまりでプログラムに参加していましたが、自 分が富山大学で学んでいる専攻は、医学、薬学部の人たちが参加していたプログラムに近 かったため、そちらのプログラムに参加したかったです。 工学部のプログラムよりは薬学部側のことを学んでいるので、工学部のプログラムで学んだ ことを将来にいかすことはできないです。学科によって学んでいることがとても違うので、 富大プログラムを組み立てる前に学科で学んでいることを見るためにアンケートをとった らいいかなーとおもいます。 ≪医・薬系≫ すごくよい経験になった。 医薬看すべての学科にスポットがあてられていて、よかったと思う。 話を聞くだけではなく実際に飲んだり、治療をうけたり、ヨガをしたり、人形を使ったりと 体験型であったのがとてもよかった。 私が受けたプログラムは非常に興味が引かれる分野もあり、また新たに興味を持てるような 分野もあったのでこれからの勉学に励みたいと思えるようなものでした。 病院見学でシミュレーターを使ってバイタルサインをチェックしたり、薬剤を投与したりで きたのが一番印象に残っています。自身の看護技術の未熟さを感じました。また他のプログ ラムも話を聞くだけではなく、実際に見て体験するというものだったのでとても面白かった です。様々な Natural Therapy を知ることができたのも良い経験になったと思います。 ダグラス製薬では製薬過程を見せて頂きました。薬によっては命懸けで作られていることを 知り、製薬に対する考えを改めることができました。 ヨガは経験がなかったので、とても興味深かったです。講師の方も丁寧に説明してくださり ました。 また、ハーブ園(カレッジ)については以前からアロマテラピーに興味があったため、非常に 面白かったです。また、先生が生き生きと説明してくださって楽しんで会話することができ ました。実際に生花やドライフラワー、ハーブティー等を触ったり、食べたりことが出来た のも良かったです。これを機に、私もハーブを育て始めました。 針灸学校では、丁寧に説明して頂いたり実際に施術しているところを見学してさせて頂いた りして、関心が高まりました。 57 病院見学では今までには触ったことのない装置に触ったり、日本の病院や医療教育との違い に触れたりすることができて良かったです。 さよならパーティーでは美味しい料理をたくさん食べることが出来て、本当に良かったです。 富山大学プログラムは、視野を広げてくれる素晴らしいものでした。どのプログラムも私に とっては新たな発見の連続で、良い経験になったと思います。 学校の訪問は専門に通ずるものがあったので、大変興味深かった。実際に鍼の体験もさせて いただくことができて、よかった。 工場見学も大変興味深かった。日本にいても製薬会社の工場内を見せてもらえることはなか なかないので、貴重な体験だった。 ゲストスピーカーの話は、ヨガの体験だった。実際に体を使うプログラムだったので、充実 したし、ヨガだったのでリラックスできてよかった。 病院の訪問は、教育センターの訪問だったので、少し拍子抜けだった。できれば、実際の病 院内を見学できたらよりよかったと感じた。 富山大学プロジェクトは興味がとても沸くような内容でとてもおもしろいなと思いました。 もっといろいろな内容があってもいいなと思いましたが、一カ所ずつの滞在時間が短いため 奥深いとこまで学習することができず、また杉谷キャンパス勢一括で行動していましたが、 医療系とはいえ医学、看護、薬学の内容は少しずつことなっているのでそれぞれの専門的な 場所に何日か滞在できたらよかったなと思いました。あと、このプロジェクトに関して事前 情報が少なかったためプロジェクトが始まるまで不明な点がいっぱいありました。しかし来 年行く学生の方々にもこのプロジェクトは大変おもしろいのでいってもらいたいです。 病院への訪問は面白かったし、専門用語のリスニングにもなった。またヨガをやったりした のはとっても楽しかったが、ただ医学系大学を訪問するだけなのはあまり面白くなかった。 さよならパーティーもよかった。ラム肉とか食べ損ねていた NZ の料理を食べることができ てよかった。 どの施設も面白かったが、専門用語も多く説明がわかりにくいものが多かった。 しかし、普段知ることができないたくさんのことを学ぶことができたと思う。 製薬工場の見学や鍼灸、ハーブでの治療、ヨガ、リアルな人体模型を使った医療体験は日本 でもしたことがないのでとても良い経験になりました。来年も是非やるべきだと思います。 ただ、製薬工場での見学は止まっている機械も多く、もう少し動いているところを見たかっ たです。 施設訪問ではもう少し病院関連の施設に行きたかった。製薬工場も経験にはなったが臨床系 の体験が出来ることを期待していた。 プレゼンテーションはとても楽しかったです。現地で日本語を学んでいる人に日本のことを 教えるはとても難しいことだと感じました。また、授業では英語も使ったため、会話する楽 しさもありました プレゼンテーションは準備段階では、グループで話し合いながら失敗したらと不安に思って いましたが、実際に会場に行くと日本語学習をしている方たちと楽しく会話をすることがで き大変安心しました。お互い外国語を学んでいるもの同士のため、悩みなども打ち明けやす かったです。 ≪芸術文化学系≫ ユニテックのデザインの授業に混ぜていただいたプログラムは本当によかったです。ありが とうございます。英語が徐々に聞けるようになってきたときに、自分に関心のあるデザイン の授業で、しかもわたし一人だけ混ざっていたために、デザインの勉強にもなったし、英語 を一生懸命聞こうとフル回転でした。最初は不安だったけど、先生も優しく教えてくれて、 生徒のみなさんも当たり前のように受け入れてくれて、とてもいい経験になりました。 58 4 ホームステイについて 4-1 全体的評価 とても満足 20 ほぼ満足 どちらとも やや不満 とても不満 4 0 0 0 (人) 4-2 ホームステイについてあなたの評価を書いてください。問題があると感じた人はその問題が何 に起因したのか、またその問題を解決するために何が必要であったか(どういう支援があれば いいと思ったか)など、具体的に書いてください。 最高によかった。 ホームステイ先の家族はとても親切で積極的の話しかけてくれたので、居心地の良い家で あった。 家族はみんな優しくて毎日おいしいご飯を作ってくれて本当に充実していた。 ゆっくりできれいな発音で話しかけてくれたので、ほとんど困ることはなかった。 夕食も健康的でおいしく、夕食後によく英語の発音の練習を一緒にしていた。 ホームステイ先の家族はとても親切で過ごしやすかった。何回も聞き直しても優しく受け答 えしてくださったし、話すことが大好きな方だったので嬉しかった。 ホームステイはとてもホストファミリーが素敵な人たちだったので素晴らしいものになり ました。わたしのところは特にマナーやルールなどもなく自由でした。 ホームステイはとてもよかったです。私のホストマザーは何度も私がわかるまで英語をはな してくれました。また、マザーが作ってくれる料理はとてもおいしかったです。 とても良い家族でした。私の話も真剣に聞いてくれ、オークランドの情報もたくさん教えて くれました。また、私のホームステイ先には他の留学生が3人いたのだが、その人たちとも たくさん関わることができたのでとても嬉しかったです。 最初は、強制的に英語を話さないといけない環境に苦痛を感じていたが、私の英語を一生懸 命聞いてくれるし、私の英語を向上させるために、たくさん話しかけてくれた。また発音の 仕方や単語の使い方、使う英語についてもたくさん教えてくれた。 私がニュージーランド でいろいろな経験ができるようにと、おすすめの場所などいろいろなアドバイスをくれたり、 バスなどでは行きにくい場所に連れて行ってくれたりした。また、ホストファミリーに子供 がいたこと、また、他国の留学生がいたことは本当によかったと感じている。ホストペアレ ンツに話しにくいことでも子供に気軽に話すことができたり、一緒に遊べたりする人がいた こと、また、留学生が私に生活のことをいろいろ教えてくれたり、会話の仲介役になってく れたりした。これらは私のホームステイでの生活をより良いものにしてくれた。 とても素敵なホストファミリーでした。マザーは忙しい人でしたが、毎日洗濯をしてくれて、 料理も美味しかったです。門限やシャワー時間の制約等もなく、自由に過ごせました。マザー もシスターも、私の拙い英語を一生懸命聞いてくれて楽しく生活できました。 59 非常に暖かいホストファミリーでしたし、私と似ている部分があったので生活しやすかった です。 とても素敵なホストファミリーでした。今までに何人も学生を受け入れていること、日本に 滞在していた経験があったことがあったことが大きいと思います。 ステイ先の家族は優しく、楽しい時間をすごすことができた。 とてもよかった。向こうもホームステイの受け入れ慣れしているのでお互いいい関係を保つ ことができた。 優しくて賢くて素敵な人たちでした。不安だった洗濯やお風呂の問題も全くなく、疑問に 思ったことはすぐ聞いていたので快適でした。あなたの家だよといってくれたので安心でし た。 ホームステイ先の家族は皆優しく私を受け入れてくれて、安心して生活することができまし た。家が遠かったので、通学が少し不便でした。しかしホストファザーが予定の合う日は車 で送ってくれたので、あまり不都合は感じませんでした。 ものすごく楽しかったです。ものすごく陽気に話しかけてくださるしとても優しかったので とてもうれしかったです。 ただ自分はホストファミリーにどこにも連れてってくださらなかったのでちゃんとどこか につれてってと言える勇気が大事だなと思いました。 楽しかった。ランチボックスを持たせてくれてありがたかった。問題点は家が遠かった。ま た急に明日どこかへ連れていくといわれるので予定が合わずどこも連れていってもらえな かったのが少し残念だった。できればもう少し早く言ってほしかった。 足りないところは自身の英語力くらいで大きな問題もなく過ごすことが出来たが、どこまで 頼んだり頼ったりしていいものなのかというところで、事前に確認やアドバイスをもらって おけばよかったと思った。 ホストファミリーは毎日、今日は何をしたのかどうだったか聞いてくれて、ホストファミ リーとのふれあいで、充実した留学になったと思う。ただ、留学前の資料には娘が家にいる はずだったが、その娘はオーストラリアに住んでいて帰ってくることはないことや、代わり に息子とその彼女が家にいる事、そして週一で長男夫婦がやってきてその二人に赤ちゃんが いることは書いていなかったので、事前情報が少ないと感じた。知っていたら、ホストファ ミリーへのお土産ももっと違うものをあげられたと思う。 ホームステイは満足だった。ただ、少し残念に感じたのは、ファザーやマザーが忙しい人た ちだったため、 期待していた以上に親しくなれなかったことが挙げられる。もっと 2 人とゆっ くりおしゃべりが楽しめたらよりよかったと感じている。一緒にどこか出かけることも一度 (初日の買い物ののみ)しかなかった。しかし、同じ家に住む Unitec の中国人の学生とは 大変親しくなれたので、その点はよかったと感じている。 忙しいかたで、夕飯だけ一緒にたべて出かけてしまうことも多かったので、十分なコミュニ ケーション、関係を築けたかは疑問だった。これは支援というか、私自身がもっと歩み寄る べきだったのかもしれない。あちらからもっと来てくれる方だったらよかったなと感じると ころはある。 60 5 ユニテックからの週末旅行について(参加した人のみ) 5-1 全体的評価 とても満足 9 ほぼ満足 14 どちらとも やや不満 とても不満 5-2 1 0 0 (人) 週末旅行についてあなたの評価を書いてください。課題があれば具体的に書いてください。 よかった。 よかったと思う。みんなの親睦も深めることができた。 最初の週に旅行があったおかげで話したことのなかった人とも会話することができ、また全 員の仲が深まった旅行であった。 最初の週末に行けたのがよかったです。一緒にいったメンバーとも仲良くなるきっかけにも なりました。また参加したオプションも充実していてよかったです。 富山大学からの参加者と仲良くなれるとても良い機会でした。このツアーがなければ、自分 たちだけではロトルアにはいくことができなかったので、良い経験をさせてもらったなと思 います。 ツアーに参加したことで自分たちで行くことが難しい場所に数多く行くことができた。 ニュージーランドの自然を堪能できるようなアクティビティが数多くあり、それもよかった。 また、空き時間にはガイドの人がお土産屋さんや、周辺の街に連れて行ってくれて、とても 内容の濃い時間となった。 非常に楽しい旅行だった。参加者と仲良くなるきっかけになった。 週末旅行はとても楽しかったです。このプランのおかげでいままで話せなかった日本人留学 生とも仲良くなることができ、今後の留学生活がよりいっそう充実したものにすることがで きました。バンジージャンプとスカイダイビングができなかったのは残念ですがとても楽し かったです。 最高でした。マッシュさん最高。 週末旅行ではロトルアに行きました。二泊三日の充実した旅行でした。オプションで川下り、 ワイトモ洞窟探検を経験しました。オプションツアー以外の時間も、牧場に行ったり、マー ケットに行ったり、ハチミツショップに行ったりと、盛りだくさんなツアー内容でした。バッ クパッカーが泊まるホテルを予約してくれていたので、泊まる場所の心配も要らず、のびの びとツアーを楽しむことができました。改善点としては、あらかじめオプション以外の時間 に何をするかという説明が欲しかったです。 週末のアクティビティは絶対に行ったほうがいいです。メンバーとも仲良くなれますし、旅 行先の外国の方とお喋りしたりといいことづくしです。唯一の欠点は金銭面です。オプショ ンはつけないと面白くないのですが、そうするとこれだけで 3~4 万円使います。 61 楽しかったが、詳細がほとんど言われないので思い違いなどが少しあった。 その日の詳しい日程が全く分からなかったので、少しドタバタしていたように思われる。オ プションがなくても自由時間がなかったので、早く教えてほしかった。旅行自体はみんなで 楽しく過ごせたので、非常に良かった。マオリの文化にも触れることができたので、ニュー ジーランド独自の体験ができた。 ニュージーランドの地でしか経験できないことを経験できたし、同時に英語運用能力を高め ることができたのでよかった。一日のタイムスケジュールがあれば、もっと効率的な一日が 送れると思った。 ロトルアツアーに参加しました。ラフティングやマオリショー、ワイトモ洞窟のオプション 選び、どれもここでしか体験、見ることのできないものだったので、とても楽しかったです。 しかし、日程等の情報が少なく、不安なことも多かったです。 ニュージーランドの自然やマオリ文化を体験することが出来、友人たちとも交流を深められ 全体的にとても満足で素敵な思い出となった。ひとつ戸惑ったのは、旅行会社のガイドさん から伝えられる移動の時間が頻繁に変わったり、私たちの認識していた時間と違かったりと 幾度か食い違いがあったことであった。 ロトルアへの旅行はとても楽しかった。ただ、オプションをつけてないときでも、マシュー が色んなところへ連れてってくれることは知らなかったのでもっと情報がほしかった。また、 マシューの運転が荒かった。運転中も携帯で電話に出るし、すごいスピードを出す。 ロトルアでの具体的なスケジュールがNZに行く前、もしくは当日であっても分からなかっ たので体調を崩す人が多かったと思います。やはり先にスケジュールが分かっているほうが 事前に予定を立てたり、心構えをしたりする期間ができるので良いと思います。 ロトルア旅行は満足した。ただ、宿泊先で夕食を自炊するキッチンがどのような場所なのか、 もう少し詳細な情報が欲しかった。例えば、部屋の広さや食器の有無、コンロの数、冷蔵庫 の有無など。オプションのツアーがたくさんあり、そこから自由に選べるのも楽しかった。 ニュージーランドの観光大国らしさを味わえた気がする。 楽しかった。1 週目なのでメンバーと仲良くなるいい時期であった。課題があるとすれば週 末旅行でアクティビティを選ばなかった時はホテルで休めると思っていたがバスに乗って 連れ回されたので体調を崩す人がたくさんいたので体力を温存する必要があることを伝え たらいいと思う。 様々なアクティビティを経験できてとても楽しかったが日本人学生のみだったので会話が ほとんど日本語で、旅行中はあまり英語を使う機会がなかったのが少し残念でした。 全く内容がわからず行ったので不安でした。だれも行き先を伝えてくれないし、ご飯は何を 食べたらいいかも、その時になるまでわかりませんでした。日本人は気にしすぎるのかもし れないけどもう少し計画を事前に知らせてほしかったです。でも今思うとそれも含めて楽し かったです。 宿泊施設の割には高すぎた。 楽しかったです。が、この旅行ではホテルにあった食器や調理器具を使ったためか、何人か 同じ症状の酷い風邪にかかりました。何か対策が必要かもしれません。 62 6 ニュージーランド滞在中全般について ニュージーランド滞在中に何か困ったことやあればいいと思った支援はありますか?また、事前に持 参しておけばよかった物、知っておけばよかったことなどがあれば書いてください。 特になし。 ドライヤー。 汗ふきシート ・・オークランドの 3 月はまだまだ蒸し暑いため。 たくさん虫に刺されたこと。気づかぬ間に刺されていることが多かったので、虫よけなど買 うべきだった。 薬やティッシュは多めに持ってこればよかったと思った。日本のこと、ニュージーランドの ことをもっと調べておくと、話を盛り上げることができたと思った。 ニュージーランドで使える携帯を買えばよかったと思います。自分のスマートフォンは Wi-Fi が飛んでいる場所でしか使えなかったため、ホストマザーに帰りが遅くなるなどの連 絡がすぐできなかったです。 1 日の気温変化が大きいので、羽織れるもの、重ね着できるものを多めに持っていくとよい と思いました。Wi-Fi もできればあったほうが観光等で役に立ちます。 お茶は持って行ってよかったと思う。家によってはシャンプーがなかったりするのでそれも 持って行ったほうが安心だと思う。 ニュージーランドでも日本食は買えますが、少し高いので、もしも外国の料理が体に合わな かった場合に備えて、日本食を事前に持っていったらよいと思いました。 事前にオークランド市街の観光地などについてもう少し詳しく調べておけばよかったと思 いました。 オークランドやニュージーランドの地図や周辺情報。 ビーチサンダルは便利だった。 ホストファミリーの情報がもっとほしかった。 現地のひととの交流がもっとあったらよかったなと思った。 ロトルアのホテルにバスタオル等がおいてあると思っていたので準備していなかったので、持っ て行けば良かったなと思いました。 風邪薬は必ず必要であった。ほかの人の分も考えて多めに持って行くことをお勧めします。 海外では助け合いが重要なので自分の分だけ持っていくのは良くないと思う。常備薬も必要。 体調が悪くなった時の伝え方を授業で教えると良いと思う。(例えば、病院での伝え方、薬 局は pharmacy とか胃痛と腹痛では両方 Stomach ache だったので胃痛を伝えるのが大変だっ た。)体調は必ず崩すものだと伝えるとよい。 わたしは持っていたのでよかったのですが、週末とかに家から出ようと思うと、やはり Wi-Fi は 持参したほうが便利かと思います。わたしは持って行ってよかったと思いました。 あと、帰りは荷物がすごく増えるので、別で小さくなるボストンバックを持っていくといい と思います。わたしは荷物が入らなくなって、現地で買いました。 あと、ヘアアイロンやドライヤーは、変圧器を買うより、現地で買ったほうが安くつくかも しれません。その分荷物も減ります。現地ではヘアアイロンは 900 円くらいで買えました。 アメリカの英語と発音が違って困ったことがあった。 街中で声をかけられたときの対処法に戸惑った。 富山大学プログラムの事前的な情報が欲しいです。 現地では内丸さんがものすごく助けてくださったので支援は十分だと思います。 63 7 今回の催し物全般について 我々は NZ、オーストラリアの様々な研修先を視察し、比較検討したうえで Unitec を選定しました。 今回参加したみなさんの素直な印象を伺います。今回の富山大学プログラムの内容で、医学科、薬学 科を持たない Unitec の限界を感じたことはありましたか?もしあると感じた場合は具体的にその内 容を書いてください。 特になし 富山大学プログラムがあったため、特にそう感じたことはありません。 私は理学部なので、何も限界などは感じませんでした。日本ではできない英語の授業を受け ることができて、かなり満足しています。 Unitec は様々な国の人を受け入れているため、様々な国の人と交流することができました。 そのため、私は Unitec にとても満足しています。 私は人文学部ですので、Unitec の言語学部は非常に多種多様な国の学生を受け入れており、 様々な国の人々と話し合うチャンスがあります。また、各国から講師を招きいれており、現 地の先生から講義を受けることができ、語学を学ぶのに適切であると感じました。日本人の 先生がいるので、相談しやすかったです。 医学科、薬学科を備えていないことについては、私は不都合を感じませんでした。 英語をはなす上で医学科、薬学科を持たないことはあまり関係がなかった。しかし中国系が 多いのはあまりよくないかなと思った。中国系で固まってしまって、あまり隙に入れない。 特に感じはしなかったが、オークランド大学の医薬キャンパスに行って、実際に中を見てみ てここならもっと自分たちにとって刺激的ではないかとおもった。 海外で医療活動をしたいために留学したので物足りなかったかもしれないが、英語は楽しく 学べた。 Unitec の授業内容としてはものすごくおもしろいものであり、校風、教師、生徒全体的にフ レンドリーかつ明るい雰囲気で覆われていたので環境としてはとてもよいものでした。英語 の能力向上には申し分のない環境でしたがやはり専門的な内容の向上はなかったなと思い ます。今回の留学中、富山大学の辻教授がオークランド大学に留学中ということで少しオー クランド大学を案内してくださり現地の医学薬学事情など様々なことを教えてくださった のですが、その件もあり海外の薬学を学びたかったなという気持ちがあったのは事実でした。 機会があればオークランド大学も訪問してみたいです 8 おすすめ英語 よく使った英語、覚えておいたら便利なおすすめの英語表現があったら教えて下さい。 *英語、日本語訳、コメント(もしなにかあれば)を書き、箇条書きでお願いします。 I’m just looking. 見てるだけです。 ・・お店で店員に ‘May I help you?’ と尋ねられた時に使えます It sounds good. いいね Is there ~? ~はありますか? I’m downstairs. (I’m upstairs.)下に行きます(上に行きます)自分の部屋に行くときに使える a little bit 少し Like this このように Exactly 簡単で、そこにあるかないかを聞けるから (身振り手振りで伝えるときによく使いました) ・・授業中でも日常会話でも同意を表現する際によく使われており、自分もよく使っていた 64 What is your recommendation? おすすめはなんですか? 文法が間違っていても伝わるまで知っている単語でなんとか伝えようと努力していました I am not sure, but…. 確かではないけれど・・・ ホストファミリーとの会話でよく使いました。 I like to ~ Where can I catch ~? どこで~(乗り物名)に乗れますか? What is your recommendation? おすすめはなんですか? Is there anything I can do for you? 何か手伝えることはありますか? 私は~したい。 (want to よりこちらを使っていた) ・・お家で。年配のご夫婦だったので初めの頃は少しだけ丁寧な言い方にしていた Sorry, Thank you, It’s OK, Could I~?や May I~?などの簡単な英語を使えれば大丈夫 会話がどの位分かるかや調子がどの位悪いか等の曖昧なものを伝える際に 10 段階で伝える と良い。Ex, I understand your English level 6. Finished! or Done! ・・ホームステイ先で夕食後、すべての食器を洗い終わった時いつも使っていた表現。仕 事を終えた達成感を端的に表していると感じた。 Enjoy it? ・・ホームステイ先の夕食時、料理してくれたファザーが毎日使っていた。日本語の「い ただきます」と同じ表現が英語には無いので、この表現はいいなぁと感じた。 「どういたしまして」はよく“It’s my pleasure” と言っていました。 また、ニュージーランド人は自分たちをよく“キウィ”と呼びます。 What should I do? You too. I wanna ~ Can I ~ ? Could you ~ ? 9 その他 その他今回のプログラム全般で改善すべき点、意見、感想があれば自由に書いてください。 全体としては大満足。 プログラム全体を通して何もかもが新しい発見であった。一か月という短い間だったが海外 生活という貴重な体験ができたことは忘れられない思い出になった。 いい経験になったと本当に思うことのできるプログラムだった。 授業の質、量、自由時間ともにちょうどよかったと思う。 普段であればだらだらと過ごしていた春休みだったのでこのプログラムに参加して、本当に 充実した休みになったと思います。自分の中で変わったこともあったのでただ楽しいだけで なく、貴重な体験になったと思います。 とても濃い 1 か月でした。英語だけでなく、様々なことを発見し学ぶことができました。こ の留学を支えてくださった皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。 とても良いプログラムでした。また協力できることがありましたらいつでも言ってください ね。 かなりいい経験だった。また留学したいと思った。 65 様々な面でフォローしてくださり、ほとんど不都合を感じることなく学校生活を送ることが できました。とても良い経験ができました。 改善すべき点だなと思うのは上記の点のみです。現地で 18 人ほどでラグビーの試合を鑑賞 しようなど急なプランにも対応してくださった内丸さんには感謝の言葉しかないです。また この留学をサポートしてくださった津田さん、ムラー先生、その他の方々にも本当に感謝し ています。とてもいい経験をさせていただきました。本当にありがとうございました。 留学に際して、木村先生やムラー先生はじめ、たくさんの先生にお世話になりました。あり がとうございました。 上海観光はなくてもいいと思った。たくさんの移動で疲れたうえ、空気やにおいで気分が悪 くなったからである。 Unitec の日本語学科の学生に対するプレゼンテーションについて。同じグループの中でメン バーのやる気に差があり、想定していたほど相談や準備ができなかったことが残念と感じた。 あちらの学生や教師の方たちの貴重な時間を使ってのプレゼンテーションなので、準備はき ちんとおこなうべきと思う。 66 2.6. 引率教員の感想 大学院教職実践開発研究科長 岡崎 浩幸 短期留学研修への参加には様々な意義があります。まず、ニュージーランド人、マオリ人だけで なく、韓国人、中国人、イラン人などの同世代の若者とお互いにたどたどしくても何とか意思疎通 を図り、自分の母語でない言葉でコミュニケーションを体験し楽しむ(苦しむ)ことができること です。もう一つは、人口の 4 割が海外出身者で占める多民族都市オークランド市において、日本と は異なる多様性の一部に触れることができることでしょう。 もう帰国して、約1か月が経ちます。これからが研修の成果を活かすスタートです。富山にいて もこれまで以上に、自分と異なる価値観を持った人たちとコミュニケーションを取ろうとしている でしょうか。これまで気付かなかった多様性を見出し、理解・興味を深めているでしょうか。ぜひ 聞かせてください。 大学院医学薬学研究部(医学) 教授 ヨフコバ四位 エレオノラ 初めての引率であった。出発前は、学生を無事に届けることができるかという不安と、初めて訪 れる国で待ち受けていることへのわくわく感が入れ混じっていた。今回のニュージーランド渡航は、 「初めて」のことだらけであった。もう一つの「初めて」は、上海経由での移動であった。旅の時 間が例年より少し長くなるというデメリットの反面に、成田までの面倒な移動がなくなり、また途 中で上海観光もできるというメリットがあった。 さて、出発日の 2 月 27 日には、全員は時間通り富山空港に そろい、何のトラブルもなく無事に出発した。3 時間くらいの フライトで上海に着いた。空港では、日本語が大変流暢なガ イドさんが迎えてくれた。バスに乗り込み、市内観光へ。窓 ガラスには、ものすごいスピードで発展を遂げている上海の 近代的な街並みとどこか懐かしい昔の面影を残している街の 姿が映っていた。1 時間くらいで上海の中心部に着いた。市内 観光の後、中華料理のレストランへ。日本で食べたことのな い中華料理もいろいろと食べられて、全員満足した。食事の後、ガイドさんのことば通りの世界一 きれいな上海の夜景を満喫した。夜景を見ながら歩いていたら、後ろから、「今度は彼女と一緒に 来たい」というつぶやきが聞こえてきた。上海経由でよかったと再度実感した。 さて、上海観光も無事に終わり、空港へ移動。空港に着いたのは 21 時頃であった。出発まで 3 時間あまりあり、学生もそろそろお疲れの色。日付が変わった頃にオークランド行の飛行機に乗り 67 込んだ。オークランドに着いたころはもう日が暮れていた。荷物を受け取り、迎えに来てくれてい たバスでホームステイ先へ。 翌日は Unitec での初日で、オリエンテーションの日であった。前日の疲れもあり、学生が時間 通りに来るかと心配していたが、心配をよそに、引率教員が Unitec に着く前に学生は全員キャン パスに着き、引率教員が着いた頃には教室で席についていた。その日は、授業のこと、大学の施設 のことやルールなどについてオリエンテーションがあり、新しい情報がシャワーのように英語や日 本語で降りかかっていた。外も雨であった。しかし、学生はとてもさわやかで、うれしそうにホス トファミリーのもてなしを語っていた。大変あたたかく迎えてもらい、カレーを食べさせてもらっ たり、ホストファミリーの子供と遊んだりして、着いた日から新しい環境にうまく溶け込んでいた ようであった。 翌日から授業が始まった。引率の教員が見せてもらう予定だった授業が変更されていたのだが、 いろいろとお願いした結果、30 分だけ、レベル3の授業を見学することができた。とても和やか な雰囲気で、皆緊張せずに先生の指示に従い、質問に答えたり、クラスメートにインタビューをし たりしていた。多国籍のクラスで、英語の学習以外に多文化経験もたくさんできるに違いないと実 感した。 三日目。やっと晴れた。引率の教員も一息ついた。少しニュージーランドに触れる時間。一日が 慌ただしく過ぎ、またオークランド空港へ。帰国の時間。 短い三日間であったが、他文化経験がまた一つ増えた。学生も、海外経験のある人にとっても、 初めて海外の地に足を踏み入れた人にとってもすてきな経験になるに違いない。失敗や未知への不 安を恐れず、どんどん挑戦をしていってほしい。 所感:ニュージーランド短期研修プログラム帰国引率を終えて 人文学部 准教授 林 UNITEC での修了式にて。皆さん、よく頑張られました! 68 夏生 1.短期研修プログラムの効果に関する実感 人文学部で数多くの外国人短期留学生を受け入れてきた私がつねづね興味深く思うのは、留学期 間を終えて帰国した留学生と数か月・数年ぶりに再会したとき、彼らの日本語能力が留学当時より 高まっていることがとても多い、ということである。 海外に渡航し、その国の言語環境の中に身を置いて暮らしたことによる語学能力の向上は、必ず しもその期間中や直後に体感できるものとは限らない。私もかつて 1 年間の留学を通じ痛感したと ころであるが、海外滞在期間中は日常のちょっとした会話でも 100%の意思疎通ができないことにい ちいち自分の限界を感じ、イライラしたり嫌気がさしてしまったりする時が多い。しかしそうやっ て自分の得手不得手を経験的に痛感した経験があればこそ、帰国してからもその言語への関心を保 ち、自分に合った学習やトレーニング方法で効果的に学び続けることができ、やがて長期的な成長 へとつながっていく。 今回の NZ 短期研修プログラムの帰国引率にあたっても、参加した学生たちとの会話の中で「教 室での授業中はともかく、ホストファミリーや NZ の人々と話しているときに、自分の英語力がま だまだ足りないことを痛感した」という感想を多く耳にした。だが参加者はみな、曲がりなりにも 4週間という期間に起きたさまざまな事態を、基本的には英語で乗り越えてくることができたので あって、それは「基礎力としては十分な能力がある」ことの、何より確かな証左でもある。 むしろ今回の研修に参加することで、「基礎力だけでは満足できない、もっと自分の能力を伸ば したい」と強く願い、これからも頑張ろう、と決意を新たにして帰国の途につく彼らの姿にこそ、 この短期研修プログラムの最大の効果のひとつがあらわれているように、私には感じられた。 2.効率的な「危機管理能力向上」の工夫を 海外での短期研修のメリットは、語学力のみならず「海外渡航にあたっての危機管理能力」も同 時に、実体験を通して培うことができる点にある。国ごとに異なる出入国の手続きや、渡航先の治 安状況にあわせた行動や荷物管理の方法、さらには現地の公共交通機関やインターネット接続サー ビスの活用方法まで、学生のうちにひととおり経験しておくことができれば、就職してから仕事で 急に海外渡航をすることになった時も、安心して安全かつ効果的に行動することができるだろう。 その点からすると、やはり研修期間が終わるという安心感や疲れからの油断ゆえか、ついレスト ランで携帯電話をテーブルにおいたまま皆で席を立ったり、チェックインの際に異なった名前の人 のチケットを受け取ってしまったり、あるいは移動の際にパスポートを置き忘れてしまったり... という、ちょっとした「うっかり」が散見された。さいわい深刻な事態に至ることはなかったが、 引率教員としてその度にあらかじめ念をおしておかなかったことを反省するとともに、もし過去の 具体的な実例をもとにした「先輩たちは研修を通してこんなヒヤリとする経験をした」という事例 集などをつくることができれば、参加者が自ら注意を喚起しやすくなり、役に立つかもしれない、 と感じた。 なお人文学部では毎年 7 月と 2 月に、留学や語学研修からプライベートな旅行まで、海外に渡航 する予定のある学生を対象として「海外渡航前安全説明会」を開催し、外務省が配布している注意 69 喚起 DVD の上映や世界の各地域を専門とする教員による説明、また海外留学経験者の経験談報告な どを行っている。タイミングがうまく合うようであれば、そうした機会を活用してもらうのも一手 だろう。 3.今後の富山大学と UNITEC の交流のあり方について 2015 年にはこの短期研修プログラムと並行して、富山大学から UNITEC に 1 年間ベースで交換留 学生を派遣できる「学術交流協定」の締結に向けた交渉も行っていたのだが、もともと UNIETC か らは「1 年間ベースではなく 2~3 週間の短期プログラムに学生を派遣したい」という要望が強かっ たこと、さらに UNITEC 側が NZ 政府の方針の転換にともない「学費の相互不徴収」ができなくなっ た(正規課程の授業に参加する学生には奨学金を出せるが、English course は交換留学生でも全 額負担)ということで、現時点では富山大学としては他の学術交流協定とのバランスをとることが できず、残念ながら協定の締結に関しては一旦見送り、という結論に至ることになった。 しかし、UNITEC 側が富山大学との交流の実績を高く評価してくれていることは、今回の帰国引率 に際し UNITEC を訪問した際にも強く感じることができた。特に、短期研修プログラムの最後の数 日間には各学生の所属学部や関心に応じて病院や博物館を訪問する機会が設けられている点など は、語学の専門学校ではなく、多くの学部を擁する UNITEC を研修先としていればこその大きなメ リットであることに間違いはない。 そのような「専門分野での学習との連携」を念頭に置いて、たとえば可能であればオークランド 滞在中に自分の専門分野に近い UNITEC の学部課程の教員や学生に会いに行くとか、そのための下 調べ(や、訪問のアポイントをとるメールの作成・送信)を渡航前の事前準備の一環として行って おくことができれば、単なる語学研修に終わらない、より今後の展開の可能性のあるものとするこ とも可能なのではないか、との印象も得た。 国際交流センター 准教授 小木曽 左枝子 復路引率のため、3 月 21 日の朝、富山を出発し、小松空港から上海経由でオークランドへと向 かった。上海での乗り継ぎ待ち時間もあり、オークランドに着いたのは、22 日の夕方だった。こ の富山からオークランドまでの長い道中、Unitec での短期語学研修に参加している富山大学の学 生たちは、3 週間の英語研修を終え、どのような気持ちなのだろうと思いを巡らした。 翌日 23 日の朝、Unitec を訪問し、言語学部の教職員の皆さまに挨拶をした後、午前は研修 4 週 目に行われている富山プログラムの一部を見学させて頂いた。そこで会った学生たちから聞かれた 声は「日本へ帰りたくない!」というものが多かった。これを聞き、4 週間という短い留学の中、 充実した毎日が送れてきたことを知り嬉しく思うと同時に、これまでこの短期語学研修プログラム を作り上げてきた Unitec の教職員の方々そして本学の教職員の努力が推し量られた。 70 午後は言語学部の学部長 Nick Shackleford 先生とお話をする機会が持てた。Nick Shackleford 先生には、過去に本学を訪問された際、お目にかかってはいたが、今回はじっくり話ができ、交流 を深めることができた。 そして、その後、同じく言語学部で日本語教育に従事されている Tomoko Dallow 先生の授業を 見学させて頂いた。この Tomoko Dallow 先生の授業は 2 時間で、その内 1 時間は Unitec で日本語 を学ぶニュージーランドの学生さんと本学の学生の Language Exchange Activity に使われた。こ れは、Speed Dating(お見合いパーティー)形式で、数分間という限られた時間の中、日本語のみ で話す、英語のみで話すという活動を、パートナーを変え行い、最終的に全員と話すというものだっ た。この活動は、ニュージーランドの学生さんも、本学の学生も、皆、非常に楽しそうに行ってい た。 残りの 1 時間は、本学学生のグループプレゼンテーションに使われた。この日に行われたのは、 6 つあるグループの内、3 つのグループのプレゼンテーションであった。もちろん、改善すべき点 も多々あったが、どの学生も頑張って英語を使い、楽しそうにプレゼンテーションに臨んでいたの を微笑ましく感じた。そして、驚いたのは、ニュージーランドの学生さんの真摯な学習態度だった。 本学の学生たちの発表を、真剣にメモを取りながら聞いている学生さんもいた。このニュージーラ ンドの学生さんたちの態度を見て、そして貴重な授業時間を本学学生のために割き、授業準備して くださった Tomoko Dallow 先生のご尽力を目の当たりにし、今後もこのような機会を与えて頂け るならば、本学の学生も心してプレゼンテーションの準備を進めていかなければならないと感じた。 この日、Unitec を出て、宿泊先に戻ったのは、夜 9 時過ぎで、長い 1 日であったが、非常に充 実した 1 日を過ごすことができた。Nick Shackleford 先生、Tomoko Dallow 先生をはじめ、Unitec の教職員の皆さまのホスピタリティーに、心より感謝申し上げたい。また、自分自身と同じ日本語 教育に携わっている Tomoko Dallow 先生にお会いできたのは、今回の訪問の貴重な機会となった。 短期研修プログラム最終日の 24 日は、修了式及び昼食会だった。修了式では、学部長の Nick Shackleford 先生から修了書が学生一人一人に手渡された。どの学生も、4 週間のプログラムを無 事終えた喜びや満足感が、 その表情に表れていた。 昼食会には、Unitec からは Team Leader の Tracy Chapman 氏、Student Advisor の Keiko Uchimaru 氏、Homestay Services の Christine Andrews 氏、そして、本学からは林夏生先生と私が、学生たちと共に参加した。昼食会でも、学生たちは、 皆、元気に明るく、楽しそうで、このニュージーランドでの短期語学研修が充実したものだったの だろうということを、改めて感じた。 修了式の翌日 25 日にオークランドを出発し、26 日に富山に到着した。オークランド空港では、 Homestay Services の Tina Angelova 氏が見送りに来てくださり、学生たちは Tina Angelova 氏と の別れを惜しんでいた。帰路、2 人の学生に同じ席の搭乗券が発券されており、飛行機に乗ってか ら席や搭乗券の変更を頼まなければいけなかったり、上海空港で乗り換えの際に機内にパスポート と搭乗券を忘れた学生がいたり、富山空港に着いてからも 2 人の学生の荷物が届かなかったり、ハ プニングはあったが、無事、24 名の学生と帰国し、富山空港へ出迎えに来てくださっていた津田 コーディネーターに会うことができた。 今回の参加者は 24 名で、全員の学生と話すことはできなかったが、英語を勉強する学習動機が 上がったという声を何人かの学生から聞き、これが短期語学研修において一番重要なことではない かと感じた。4 週間という短期留学では、英語が上達したと感じることは難しいであろう。大切な ことは、高まった動機にどう向き合い、これから自分でどう学習を進めていくかということでない 71 だろうか。ただ漠然と「英語を勉強しなければ」「英語が上手になりたい」と思っていても、なか なか効果的な学習は望めない。英語で何ができるようになりたいのか、そのためには何をしなけれ ばならないのか、具体的に考えた上で、学習目標や学習計画を立て、自己の学習過程を見つめ、内 省しながら、目標へ向かって学習を進めていくことができる自律した学習者になることが重要であ る。この短期語学研修が多くの学生にとって、自己の英語学習について考えるいい機会になったこ とを望む。また、言語だけでなく、異なる文化を持つ人々と接し、異文化理解やコミュニケーショ ンについて考える機会になったとも期待したい。 72 3. 今後の課題 The industry focus aspect of the program appears to have matured relative to the program offered in the previous fiscal year, thanks largely to the effort of Unitec staff in arranging for a successful experience for students, and also through placing students into one of five program focus groups based on their majors. A significant change from the 2014 tour to the 2015 tour was the shift from students writing English essays back to students giving English presentations while in New Zealand. The English presentations had been a part of the program in previous years, but were discontinued due to scheduling conflicts. Thanks to the effort of Unitec staff, the opportunity was offered for our students to present while at Unitec once again, and one of the return chaperones was able to attend some of the presentations. It appears that there is considerable potential to work to improve the students’ presentations in the future, and we will consult our counterparts at Unitec to try to accomplish these goals as best we can in light of the limited time available for students to prepare before they depart Japan for New Zealand. A further challenge is that now that the program has students from all three University of Toyama campuses represented, gathering all of the participating students for orientations in one place has become a challenge. Attention will need to be paid to keeping the amount of management required to coordinate the program sustainable while retaining the high educational quality of the program for students. Theron Muller June 2nd 2016 5. あとがき Thanks are due to the University of Toyama International Center and International Cooperation Division Staff for their hard work in coordinating various aspects of the New Zealand short study tour program. In particular, Ms. Toyomoto was instrumental in coordinating students’ JASSO scholarship applications and Ms. Tsuda was tireless in communicating with students before, during, and following their visits to New Zealand, and is largely responsible for having assembled this final report. The four faculty chaperones should also be acknowledged for their work escorting students to and from New Zealand, and for the reports from them contained here. Our heartfelt thanks go to them for helping to make this year’s program another success, along with the New Zealand short study abroad committee for its work in coordinating the program these past many years. We are looking forward to the continued success of the short study program to New Zealand for many years to come. Theron Muller June 2nd 2016 73 富山大学国際交流センター 近藤 隆 (センター長) 津田 陽子 (コーディネーター) 富山大学杉谷キャンパス海外語学研修派遣実施委員会 木村 裕三 (英 語) 名執 基樹 (独 語) 水野 真理子(英 語) Theron Muller(外国語教育専任教員) ヨフコバ四位 エレオノラ(日本語・日本事情) 富山大学 第10回 ニュージーランド短期英語研修プログラム実施報告書 平成 28 年 6 月発行 編集・発行 富山大学国際交流センター 〒930 - 8555 富山市五福 3190 番地 富山大学杉谷キャンパス海外語学研修派遣実施委員会 〒930 – 0914 富山市杉谷 2360 番地
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