Matsumoto Dental University Graduate School of Oral Medicine 1780 Gobara, Hirooka, Shiojiri, Nagano 399-0781, Japan 第 253 回松本歯科大学大学院セミナー 日 時: 2012 20 12 年 6 月 4 日 ( 月 ) 1 7 時 3 0 分 ~ 1 9 時 0 0 分 場 所: 創立 30 周年記念棟大会議室「常念岳」 演 者: 丹根 一夫 氏 ( 広島大学大学院医歯薬学総合研究科歯科矯正分野 教授) 教授 ) タイトル: タイトル: 失われた口腔組織の修復・再生と機能回復を目指した 矯正歯科治療 矯正歯科治療の究極の目標は、患者自らの素材を用いて歯や顎骨のさまざまな不 正を改善し、正しい口腔機能を回復することにあります。我々が扱う最も重症の不正は、 口 唇 裂 ・口 蓋 裂 (CLP)をはじめとする先 (CLP) をはじめとする先 天 異 常 や顎 変 形 症 と思 われます。とりわけ、 CLP 症例では歯や顎骨の先天的欠損があるため、難しい治療が求められます。これ を少しでも容易に、かつ患者に大きな負担をかけないようにするため、歯や顎骨の自家 移植が必要になります。また、外科的侵襲が大きい腸骨海綿骨細片移植をさらに低侵 襲 下 で効 率 的 に行 うために、先 進 的 な幹 細 胞 移 植 治 療 も検 討 されています。さらに、 最近では、患者の協力なしで歯の移動を効率的に遂行するためのマイクロインプラント をはじめとするさまざまな工夫がなされています。 本 講 演 では、このような考 では、このような 考 えに立 脚 して行 われた矯 正 歯 科 治 療 をご紹 介 するととも に、最近のトピックスであるマイクロインプラントの応用についても触れてみたいと思いま す。また、最新の顎関節治療、顎変形症治療についてもお話しする予定です。さらに、 臨 床に直 結する顎 関 節 症の発 症 機 序、組 織・細 胞の凍 結 保 存、骨 再 生 医 療、マイク ロインプラントの安 定 性 と関 連 要 因 などについての研 究をご紹 介 し、我々の教 室 員 の 努 力 の結 果である研 究・教 育 ・臨 床 の実 績 について皆 様の厳 しい評 価を受 けることと 致します。 担当: 担当 : 臨床病態評価学 講座 山田 一尋
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