第 章 動名詞 中 2 で to 不 定 詞 の 後 に 学 ぶ も の だ が 、 そ の と き は ほ ん の 初 歩 的 な こ と だ け で 、 3 年 の 教科書には発展したものまでよく見かけるもので、不定詞と同様キチンと理解しておく 必要がある。 A. 動 名 詞 と は ? 1) 動 名 詞 と は ? 動 詞 が 名 詞 に 化 け る に は 不 定 詞 、 つ ま り 《 to 十 原 形 動 詞 》 の 形 に す れ ば よ い こ と は 前 の 章 (不 定 詞 )で 学 習 し た が 、 実 は も う 1 つ 、《 動 詞 + ing》 の 形 で も 、 名 詞 に 化 け た こ と に な る 。 つまり、 I 1ike to sing. singing. 私は歌うのが好きだ。 の よ う に 、《 動 詞 十 ing》 の 形 で 、 名 詞 に 化 け た も の を 、『 動 名 詞 』 と い う 。 動名詞というものを簡単に表現すれば、 ① 《 動 詞 + ing》 の 形 で 、 ②「∼すること」という意味をもち、 ③ 名詞の働きをし、 ④ 不定詞の名詞的用法と同じ働きをするものである。 2) 名 詞 の 働 き ここで、名詞の働きをあらためて確認してみよう。 名詞は、次の 5 つの使い方がある。 ① 主 語 (S)に な る Taro is busy. ② 補 語 (C)に な る He is Taro. ③ 目 的 語 (O)に な る I know Taro. ④ 前置詞の目的格になる I play tennis with Taro. ※ 前置詞の後は、文法的に目的格と呼ばれる。 不 定 詞 が 名 詞 に 化 け た (つ ま り 名 詞 的 用 法 )場 合 、 上 の ① , ② , ③ の 位 置 に 使 え た が 、 動 名 詞 の 場合は、①, ②, ③, ④の位置に置ける。④の使い方、つまり、前置詞の目的格としての使い方 がふえた分だけ、動名詞は不定詞より名詞に近いものといえる。 それでは、それぞれの使い方を学習していこう。 B. 動 名 詞 の 用 法 1) 主 語 (S)と し て 【 例 1】 Playing the guitar is a lot of fun. S V C ギター弾くことはとても楽しい。 ※ この文は、不定詞で書き換えることも出来る。 = To play the guitar is a lot of fun. 英作するときは、日本文の主語部分を正確にとらえなければならないネ。 -1- 【 例 2】 テ レ ビ を 見 る こ と は お も し ろ い 。 Watching TV 「テレビを見ること」が主語だから つ ま り 、 Watching TV is interesting. = To watch TV is interesting. 2) 補 語 (C)と し て 【 例 1】 My work is teaching English. S V C 私の仕事は英語を教えることです。 = My work is to teach Englsih. [注 ] 動 名 詞 が 補 語 と し て 使 わ れ る 場 合 、以 前 学 習 し た「 現 在 (過 去 )進 行 形 」と 同 じ 形 で あ る が 、 進 行 形 の ∼ ing 形 は 『 現 在 分 詞 』 と い い 、 動 名 詞 と は 区 別 し な け れ ば な ら な い 。 〈 比 較 〉 That man is teaching English. [進 行 形 ] 【 例 2】 私 の 趣 味 は ギ タ ー を 弾 く こ と で す 。 My hobby is playing the guitar. = My hobby is to play the guitar. 3) 目 的 語 (O)と し て 中 2 では、この用法をしっかりと理解することだ。 【 例 1】 I like swimming. S V O 私は泳ぐのが好きです。 = I like to swim. [注 1] 目 的 語 と し て の 使 い 方 で は 、【 例 1】 の よ う に 動 名 詞 で も 不 定 詞 で も 書 き 表 せ る も の も あ れ ば 、【 例 2】 の よ う に 動 名 詞 で し か 書 き 表 せ な い も の も あ る し 、【 例 3】 の よ う に 不 定 詞でしか書き表せないものもある。これらはすべて、述語として使う動詞によるものだ。 【 例 2】 I finished reading the book. 私はその本を読み終えました。 × I finished to read the book. 【 例 3】 私 は そ の 本 が 読 み た い 。 ○ I want to read the book. × I want reading the book. [注 2] そ れ ぞ れ 、 そ の 代 表 的 な も の を 表 に し て お こ う 。 動名詞だけ finish, enjoy, stop, etc 不定詞だけ want, wish, hope, etc どちらでもよく、意味も同じ like, start, begin, etc ★ 練習問題 1 をせよ。 -2- 4) 前 置 詞 の 目 的 格 前置詞の後に動詞を置くときは、必ず動名詞になる。 【 例 1】 彼 は テ ニ ス を す る の が 上 手 で す 。 He is good at playing tennis. [注 1] こ の 用 法 の 場 合 、「 ∼ す る こ と 」 と い う 意 味 の 出 な い 場 合 が 多 い 。 Fall is a good season for reading. 【 例 2】 秋 は 読 書 す る の に (読 書 す る た め に )よ い 季 節 だ 。 Thank you for inviting me. 私 を 招 待 し て く れ て (招 待 し た こ と の た め に )あ り が と う 。 [注 2] 連 語 的 に 覚 え て お い た 方 が よ い も の も あ る 。 【 例 3】 He went out without saying good-by. 彼 は 「 さ よ な ら 」 も 言 わ ず に (言 う こ と な し に )出 て 行 っ た 。 ※ 《 without ∼ ing》 で 「 ∼ せ ず に 」 と 覚 え て お け 。 [注 3]《 look forward to ∼ (∼ を 楽 し み に 待 つ )》 の to は 不 定 詞 の to で は な く 、 単 な る 前 置 詞 で あ る か ら 注 意 が 必 要 (入 試 頻 出 ! )。 【 例 4】 I am looking forward to seeing you. 私はあなたに会えるのを楽しみにしています。 ★ 練習問題 2 をせよ。 -3-
© Copyright 2024 Paperzz