2006年度事業報告書 - 日本船舶技術研究協会

2006年度事業報告書
自
2006 年4月1日
至
2007 年3月 31 日
財団法人 日本船舶技術研究協会
目
Ⅰ
Ⅱ
次
概 況
1.役
員 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2.評 議 員 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.理事会及び評議員会 ・・・・・・・・・・・・・・・
4.事 務 局 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
2
2
3
事 業
1.船舶技術に関する戦略の策定 ・・・・・・・・・・・
2.船舶に関する基準・規格への対応 ・・・・・・・・・
3.船舶技術の戦略的研究開発 ・・・・・・・・・・・・
4.海外情報収集事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・
5.そ の 他 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
4
7
9
9
0
Ⅰ
概 況
3団体統合後2年度目を迎えた本協会は、キーワードである「船舶の基準・
規格・研究開発」をモットーにこれら基準・規格・研究開発を三位一体として
各事業に戦略的に取り組んだ。具体的には、IMO・ISO等の国際規律に対
する我が国提案実現のための対応、そのためにも必要となる「韓国・中国等ア
ジア諸国との連携の強化策の推進」に力を注ぎ、後述のとおり着実に成果を収
めた。また、海事産業においてもますます重要性を増しつつある環境問題につ
いては、「シップリサイクル関係事業」を今後の当協会の大きな柱の一つとし
て準備するとともに、大きな社会問題ともなった「船舶におけるアスベストの
取扱い」についてはプロジェクト化を行い、積極的かつ速やかに事業を進め、
多大な成果を収めた。
この1年間の事業において特筆すべきものは以下のとおりである。
(1) 国土交通省海事局長より、本協会の「アスベストマニュアルの作成及び普及
事業」に対し、アスベストによる健康被害の防止に貢献した功績に対して表
彰状が授与された。
(2) 日本財団助成により、2億円の「シップリサイクル関係事業基金」を創設し
た。
(3) アジア地域における連携の強化を図るために日中韓の造船事業者・工業会、
検査担当機関による「日中韓3カ国造船技術会合」を開催した。
(4) 本年度中の賛助会員については、15 社が入会(2社が退会)し、年度末に
おける会員数は 162 社となった(年度末における区分・会員は、別表1のと
おり)。引き続き新会員の勧誘につき精力的に取り組むこととしている。
また、本年度の役員、評議員、賛助会員及び事務局の状況は、次のとおりで
ある。
1.役 員
2006 年度の役員の異動は、6月 19 日開催の第5回評議員会において、辞任
届の提出があった太田一紀理事の後任として飯島史郎氏(三菱重工業㈱執行役
員 船舶・海洋事業本部長)が、10 月 25 日開催の第6回評議員会において、辞
任届の提出があった田澤謙三理事の後任として竹内信氏(ユニバーサル造船㈱
代表取締役社長)がそれぞれ理事に選任され、10 月 26 日開催の第6回理事会に
おいて、田澤謙三理事の辞任により空席となった副会長には元山登雄理事が互
選により選任された。
当協会1期目の全役員の任期は、2007 年3月 31 日までとなっており、2期
目の 2007 年4月1日よりの理事には3月 19 日開催の第7回評議員会において
現理事全員の再任に加え、新たに松田章氏(丸紅㈱代表取締役専務執行役員)が
理事として選任され、また、監事には三島久氏(有識者)の再任と大西重雄氏(有
識者)が新たに選任された。
なお、年度末における理事及び監事は、別表2「役員名簿」のとおりである。
1
2.評議員
2006 年度の評議員の異動は、6月 21 日開催の第5回理事会において、辞任
届の提出があった神例清評議員及び森良夫評議員の後任として神田健二氏(㈱
神田造船所代表取締役社長)及び萩原廣治氏((社)日本中小型造船工業会専務理
事)が、10 月 26 日開催の第6回理事会において、辞任届の提出があった神田康
孝評議員、田所修一評議員及び山本孝評議員の後任として杉山暎一氏(新日本石
油タンカー㈱代表取締役社長)、谷口友一氏(㈱川﨑造船代表取締役社長)及び矢
部哲氏((財)日本舶用品検定協会会長)がそれぞれ選任された。
当協会1期目の全評議員の任期は、2007 年3月 31 日までとなっており、2
期目の 2007 年4月1日よりの評議員には3月 20 日開催の第7回理事会におい
て、山田壽三評議員の後任として山田信三氏(大洋電機㈱代表取締役社長)を選
任するとともに残る現評議員全員の再任に加え、新たに古田貴信氏(伊藤忠商事
㈱常務取締役)が評議員として選任された。
なお、年度末における評議員は、別表3「評議員名簿」のとおりである。
3.理事会及び評議員会
(1) 理事会
・第5回理事会
開催日 2006 年6月 21 日
場 所 東海大学校友会館 朝日の間
審議事項
第1号議案 評議員の選任に関する件
第2号議案 委員会委員の選任に関する件
第3号議案 2005 年度事業報告及び決算報告に関する件
第4号議案 2006 年度事業計画の一部変更に関する件
・第6回理事会
開催日 2006 年 10 月 26 日
場 所 東海大学校友会館 三保の間
審議事項
第1号議案 評議員の選任に関する件
第2号議案 副会長の選任に関する件
第3号議案 基本財産の一部調整に関する件
第4号議案 2007 年度日本財団助成金の申請に関する件
・第7回理事会
開催日 2007 年3月 20 日
場 所 東海大学校友会館 富士の間
審議事項
第1号議案 評議員の選任に関する件
第2号議案 会長、副会長、理事長、専務理事及び常務理事の推薦に関
する件
2
第3号議案
第4号議案
第5号議案
顧問の委嘱に関する件
2006 年度収支予算の変更に関する件
2007 年度事業計画及び収支予算に関する件
(2) 評議員会
・第5回評議員会
開催日 2006 年6月 19 日
場 所 東海大学校友会館 朝日の間
審議事項
第1号議案 理事の選任に関する件
第2号議案 2005 年度事業報告及び決算報告に関する件
第3号議案 2006 年度事業計画の一部変更に関する件
・第6回評議員会
開催日 2006 年 10 月 25 日
場 所 東海大学校友会館 朝日の間
審議事項
第1号議案 理事の選任に関する件
第2号議案 基本財産の一部調整に関する件
第3号議案 2007 年度日本財団助成金の申請に関する件
・第7回評議員会
開催日 2007 年3月 19 日
場 所 東海大学校友会館 富士の間
審議事項
第1号議案 理事及び監事の選任に関する件
第2号議案 2006 年度収支予算の変更に関する件
第3号議案 2007 年度事業計画及び収支予算に関する件
4.事務局
年度末における事務局の組織は、事務局長(専務理事兼務)下に総務グループ
(2チーム)、企画・研究開発プロジェクトグループ(1チーム)及び基準・規格グ
ループ(3チーム及び主任研究員)の3グループと審議役を配置し、その職員数
は 24 名である。
3
Ⅱ
事
業
1.船舶技術に関する戦略の策定
我が国海事分野の活性化を図るため、造船、海運、舶用工業、大学、研究機
関、船舶検査機関、官公庁等の関係者の参画を得て、研究開発及び基準・規格
への対応を一体的に進めた。
船舶技術戦略委員会、研究開発戦略委員会及び基準規格戦略委員会を開催し
た。(年度末における委員名簿は、別表4参照)
(1) 第 3 回船舶技術戦略委員会(2007 年 3 月 12 日)
・2006 年度事業の進捗状況報告及び 2007 年度事業の進め方について
(2) 第 3 回研究開発戦略委員会(2006 年 6 月 15 日)
・2005 年度研究開発事業報告及び 2006 年度研究開発事業の進め方について
(3) 第 4 回研究開発戦略委員会(2006 年 10 月 20 日)
・2006 年度研究開発事業進捗状況報告及び 2007 年度研究開発事業に係る助
成事業申請について
(4) 第 5 回研究開発戦略委員会(2007 年 2 月 19 日)
・2006 年度研究開発事業進捗状況報告及び 2007 年度研究開発事業の進め方
について
(5) 第 3 回基準規格戦略委員会(2006 年 4 月 28 日)
・2006 年度基準規格事業について
(6) 第 4 回基準規格戦略委員会(2006 年 10 月 4 日)
・2006 年度基準規格事業進捗状況報告及び 2007 年度基準規格事業に係る助
成事業申請について
また、第 3 回研究開発戦略委員会の審議結果に基づき、今後取り組むべき研
究開発課題等について、海運会社、造船所、船級協会、研究機関の中堅メンバ
ーによる意見交換の場として、安全環境技術研究会を開催した。
(1) 第 1 回安全環境技術研究会(2006 年 7 月 19 日)
・海運会社・造船所の直面する課題について
(2) 第 2 回安全環境技術研究会(2006 年 8 月 7 日)
・排気ガス問題、極厚板問題、実海域の推進性能等について
(3) 第 3 回安全環境技術研究会(2006 年 9 月 5 日)
・排気ガス問題、極厚板問題について
(4) 第 4 回安全環境技術研究会(2006 年 10 月 5 日)
・中間取りまとめ及び塗装問題について
2.船舶に関する基準・規格への対応
船舶に関する基準・規格について、一体的視野からとらえて調査研究等を実
施し、その成果を踏まえ国際海事機関(IMO)、 国際標準化機構(ISO)等の各種会
合に参加し、日本意見を提出すると共にその反映に尽力するなど能動的な対応
を行った。また、関係国との協調を確保しつつ調整・連携を図り、国際会議に
おいて我が国提案の成立が図られるよう、能動的・機動的に国際対応を展開し
た。(日本財団助成事業)
4
(1) IMO への戦略的対応の強化
IMOにおける安全・環境規制の策定に戦略的に対応するため、IMOにおける
基準の動向はもとより広く船舶を取り巻く環境の変化を総合的に把握し、国
際基準の策定に関する調査研究を実施するとともに、国際基準の原案・改正
案を作成しIMO等の会合に出席し我が国の意見の反映に努めた。さらに、策
定された国際基準の国内取り入れのための調査研究を実施した。
① 新世代船体構造強度に係る基準に関する調査研究(MP1)
ゴ ー ル ベ ー ス の 新 造 船 建 造 基 準 (GBS)で の 認 証 方 法 に つ い て 検 討 を 行 い
IMO に提案を行った。また、セイフティ・レベル・アプローチについて、
我が国の考え方を検討・整理して提出した他、GBS に関するガイドライン
の素案を作成し欧州等関係諸国と調整の上第82回海上安全委員会に提出
し検討の基礎とされた。
② 次世代救命システムの性能に係る基準に関する調査研究(MP2)
全体的な整合性に欠ける救命設備要件等の見直しを第82回海上安全委
員会に提案した結果、我が国意見が取り入れられた。また、火災拡大・煙
流動を考慮した避難安全要件、集団救命システム等の性能基準の見直しに
資するシミュレーション、模型実験等を行った。
③ 船舶の大気汚染防止に係る基準に関する調査研究(MP3)
船 舶 か ら 排 出 さ れ る 大 気 汚 染 防 止 に 関 す る 海 洋 汚 染 防 止 条 約 附 属 書 VI
の見直しに関し、距岸距離と NOx の陸上への影響度合を考慮した規制案等
を取りまとめ第 11 回ばら積液体・ガス小委員会へ提案した。さらに今後検
討が開始される排ガス洗浄装置、イナートガススクラバーからの排水基準
に関する現状調査等を行った。
④ 船舶の構造破壊防止に係る基準に関する調査研究(MP4)
バラストタンクの塗装検査に関するガイドライン及び塗料試験ガイドラ
インの素案を作成し、海外の造船業界、船級、塗装検査団体等と調整を行
った。また、ボイドスペースの腐食状況の実態調査を行い合理的な塗装基
準とすべく提案を行い取り入れられた。タンカーのカーゴタンクの防食措
置について、我が国が開発を先行している耐食鋼について性能基準骨子案
等を提案した。
⑤ 航海支援に係る基準に関する調査研究(MP5)
我が国が英国等と共同提案し IMO で検討が開始された e-navigation につ
いて、基本的考え方を取りまとめ第55回航行安全小委員会に紹介した。
また、具体的な航海支援システムの検討のベースとなる事故事例分析、課
題の抽出等と海上ブロードバンドの利用実現・普及促進の可能性を探るた
めの調査を行った。
⑥ 電気設備に係る技術基準の性能規定化に関する調査研究(SPD)
船舶の電気設備に係る基準を性能規定化し電気設備に関する新技術の導
入を容易にするための具体的作業計画案の検討と、海上人命安全条約や国
際電気標準会議(IEC)の勧告と船級協会の規定等を比較検討し総合的なレ
ビューを行った。
⑦ 復原性に係る基準に関する調査研究(SPL)
5
第 49 回復原性・満載喫水線・漁船安全小委員会へ損傷時復原性要件の調
和作業と非損傷時復原性の改正について各種提案を行い多数の支持を得た。
さらに、波浪中復原力変動問題やデッドシップ状態の船舶の安全性評価の
ための模型試験を行ったほか、内航船の復原性要件について試計算等技術
的検討を行った。
⑧ 海事保安に係る基準に関する調査研究(SPS)
海上人命安全条約非対象船舶に関する保安対策のリスト案を取りまとめ、
第 82 回海上安全委員会に提案を行った。また、想定される脅威シナリオに
基づく具体的な対策案の検討及び検証を行った。
⑨ 火災試験方法コードの総合見直し及び火災安全に係る基準に関する調
査研究(R2)
火災試験方法コードに関する統一解釈の取り入れ及び総合的見直しに対
応した調査研究を実施し、第 51 回防火小委員会に提案文書を提出し我が国
意見の反映に務めた。また、20,000DWT 未満のタンカー等へのイナートガ
スシステム設置に関するフォーマル・セイフティア・セスメント検討を行
い提案した。
⑩ 原子燃料物質の海上輸送の安全性に係る基準に関する調査研究(R3)
新型転換炉の廃止措置に伴う解体廃棄物の分類と仕様、発生量と輸送時
期、輸送物の形態について整理し、海上輸送の安全性に係る技術要件及び
技術基準の基盤を整備した。
(2) 国際標準化機構(ISO)/国際電気標準会議(IEC)への対応
89 件の ISO/IEC 規格原案の審議を行い、日本意見を提出するとともに、下
記の国際会議に参加し、各テーマについて日本の意見反映に尽力した。また、
韓国へ職員を派遣し韓国技術標準院(KATS)と ISO への対応について協議し
た。
① 船舶及び海洋技術委員会(ISO/TC8)関係
塗装・シップリサイクル等 IMO 対応テーマ、サプライチェーンの保安マ
ネジメントシステム、救命及び防火、オイルスキマー、温室効果ガス、陸
上電源、船橋配置、船体構造状態評価
② 機械振動及び衝撃技術委員会(ISO/TC108/SC2)関係
船舶の機械振動評価
③ 舟艇技術委員会(ISO/TC 188)関係
舟艇の船体構造、個人用安全ぎ装品、舟艇の復原性
(3) 我が国提案の基準・規格の実現のための環境整備
「塗装基準」関連では、IMO 等において我が国の主張が反映されるように、
欧州塗料工業会(CEPE)、造船関係専門委員会(CESS)、ギリシャ(政府、ギリシ
ャ船主組合)、ノルウェー船級教会(DNV)等と意見交換し連携を深めた。
また、ジェトロ・ニューヨークに協力を依頼し、パナマ、リベリア、バハマ
政府に対して働きかけを実施した。
「耐食鋼」関連では、国際海運会議所(ICS)の構造・設備小委員会において
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我が国提案に対する理解を求めるため耐食鋼の有効性についてプレゼンテー
ションを実施した。
また、アジア地域における協力体制の構築など、我が国の国際影響力の強
化を図るために、日中韓の造船事業者・工業会、検査担当機関による「日中
韓3カ国造船技術会合」を開催した。
(4) 国内規格(日本工業規格)への対応
船舶関係の日本工業規格に関する社会的なニーズの変化を調査分析し、船
舶関係日本工業規格(JIS F)全般についてその必要性の検証を行った。その
上で、必要と認められた事項について、新規JIS F原案又は既存JIS Fの改正
案を作成した。
また、国内外の関係者に使用されている JIS F 規格集の CD(和文・英文)
を刊行しその普及を図った。
① 標準部会を2回開催した。
第4回標準部会(2006 年 9 月 28 日)
・JIS F 廃止 2 件及び 2007 年度標準化事業計画の概要案を承認。
第5回標準部会(2007 年 3 月 7 日)
・JIS F 新規原案1件及び改正原案 7 件を承認。傘下の分科会の改組を
承認。(21 分科会を 12 に削減)
② JIS F 規格の見直し
工業標準化法の規定(制定、改正等から5年以内に見直す)に従い、使用
実績の少ない舟艇関係2規格について国土交通大臣宛てに廃止の申出を行
った。また、平成 15 年 8 月に開催された日本工業標準調査会の決定に従い、
既存の JIS F 476 規格のうち審議中及び廃止予定規格を除く 241 規格につ
いて見直し調査を行い、国土交通大臣宛てに3規格廃止の申出を行った。
3.船舶技術の戦略的研究開発
(1) 船舶技術の研究開発プロジェクト育成
① 船舶技術動向調査
研究開発動向調査を(社)日本船舶海洋工学会に委託して実施した。
JETRO海外事務所を通じて、資料収集及び調査を実施した。
② 研究開発プロジェクト育成事業
船舶に応用可能な各種の技術について、基礎的な調査・検討を実施した。
・イオン化ナノバブル技術の船舶技術への応用可能性
・省エネルギー船
・ハイブリッド給電システム
・革新的プロペラ設計法
・CNG輸送技術
・船舶から排出される大気汚染物質の削減技術
・鋼材表面洗浄システム
・鋼板エッジ処理技術
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(2) 研究開発事業
天 然 ガ ス ハ イ ド レ ー ト (N G H )輸 送 船 の 研 究 開 発 を 実 施 し た 。( 鉄 道 建
設・運輸施設整備支援機構助成事業)
① 天然ガスハイドレート(NGH)輸送船研究開発委員会の開催
天然ガスハイドレート(NGH)輸送船の研究開発の計画、実施状況及び
結果について、有識者、研究者、ユーザー等からなる委員会を 4 回開催し、
審議した。
② 天然ガスハイドレート輸送船安全基準策定戦略ワーキンググループの
開催
天然ガスハイドレート輸送船の設計・建造に必要な安全基準について、
国際海事機関への働きかけ等の戦略を検討するため、ワーキンググループ
を 2 回開催し、審議した。
③ 研究開発の実施
中型船倉模型を用い、低温装置によりハイドレート貨物の挙動解析(ペレ
ット流動性/固着力試験、動揺試験及び熱伝導率試験)の 3 次元要素試験を
実施した。貨物船倉システム及び荷役システムのシステム設計を行った。
また、大型船倉模型実験に関する実験計画、実験手法等を検討した。
④ その他
鉄道・運輸機構の技術審査委員会による現地視察(2006 年 12 月 7 日)及
び委員会(2007 年 3 月 16 日)における研究開発成果の評価を受けた。
鉄道・運輸機構主催の「NGH研究開発成果報告会」(2006 年 7 月 4 日)
において、研究開発の進捗状況を報告した。
国際海事機関の第 82 回海上安全委員会(2006 年 12 月 1 日)において、研
究開発の進捗状況を報告した。
(3) 造船産業における戦略的研究等の活性化促進事業
中手造船会社が共同で実施する船首部甲板機械下部構造解析技術の確立、
船首部CFD解析技術の確立及び艤装品品質管理システムの開発事業に対
する技術支援事業を実施した。(日本財団助成事業)
(4) 調査研究事業
以下の調査研究事業を実施した。(日本財団助成事業)
① 在来船舶の残存アスベスト対策事業
船舶に残存するアスベストの撤去・取扱いに関するマニュアルを作成し、
マニュアルの普及を図るための講習会を全国 6 ヶ所において実施した。
本事業がアスベストによる健康被害の防止に役立ったことについて、国
土交通省海事局長による表彰(2007 年 2 月 27 日)を受けた。
② シップリサイクルに関する調査研究
シップリサイクルの円滑な推進に資するため、インベントリガイドライ
ンワーキンググループ及びヤード基準ワーキンググループを開催し、イン
ベントリガイドライン案、有害物質リスト案及びヤード基準ガイドライン
案を作成し、国際海事機関第 55 回及び第 56 回海洋環境保護委員会に提案
8
した。
また、
「 安全で環境に良好な船舶リサイクルに関するIMO地域セミナー
及びワークショップ」(中国・珠海、2007 年 2 月 5 日~8 日)にインベント
リガイドラインワーキンググループメンバーを派遣し、
「 現存船のインベン
トリ作成のためのガイドライン」についてプレゼンテーションを行った。
4.海外情報収集事業
日本船舶輸出組合、(社)日本中小型造船工業会及び(社)日本舶用工業会と協
力して、造船関連海外情報収集及び海外業務協力事業を実施し、(独)日本貿易
振興機構の造船及び舶用工業関係事務所の運営、海外の船舶技術・海事関係情
報収集及び提供を行った。(日本財団助成事業)
5.その他
(1) 受託事業
以下の事業を受託した。
① オイルフェンスの接続部及び本体部の仕様に関する規格の原案作成(国
土交通省受託事業)
② ISO/TC8 国際規格回答原案作成調査((財)日本規格協会受託事業)
③ 重点 TC 国際会議等支援((財)日本規格協会受託事業)
(2) 広報事業
① 船技協ホームページ(URL:http://www.jstra.jp)を 2006 年 6 月 1 日に更
新。船技協の活動を紹介し、会員ページにて、委員会資料、メールニュー
スバックナンバーを新たに掲載した。また、船技協メールニュースを配信
した(39 回、配布先約 560 件)。
② 以下の講演会等を開催した。
・ノンバラスト船に係る成果報告会(2006 年 4 月 24 日、参加者数約 200 名)。
・GBSセミナー(2006 年 7 月 11 日、参加者数約 100 名)
・JETRO海外事情報告会(2006 年 8 月 30 日、参加者数約 200 名)
・セキュリティセミナー(2006 年 9 月 21 日、参加者数約 100 名)
・復原性セミナー(2006 年 12 月 19 日、参加者数約 100 名)
・塗装基準に係る調査研究報告会(2007 年 2 月 15 日(東京)、参加者数約 130
名)(2007 年 2 月 21 日(大阪)、参加者数約 80 名)
(3) その他
① (社 )日 本 船 舶 海 洋 工 学 会 、 (社 )日 本 マ リ ン エ ン ジ ニ ア リ ン グ 学 会 及 び
(社)日本航海学会との連携を進めることを合意し、今後、具体化を進める
ことを確認。
② ノンバラスト船の研究開発の成果を Japan Ship Centre(JETRO)の協力を
得て、欧州で発表。
IMO/MEPC(2006 年 10 月 11 日)
The Royal Institution of Naval Architects(2006 年 10 月 12 日)
Ballast Water Management Conference(2006 年 10 月 16 日、Lloyds List
Events 主催)
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別表1
賛助会員一覧(2007 年 3 月 31 日現在)
学会(1学会)
(社)日本マリンエンジニアリング学会
団体等(32 団体)
アメリカン・ビューロー・オブ・シッピング
板硝子協会
(独)海上技術安全研究所
(社)海洋産業研究会
(独)航海訓練所
(独)鉄道建設・運輸施設整備支援機構
(財)日本海技協会
(財)日本海事協会
(社)日本海事検定協会
(財)日本海事広報協会
(社)日本化学工業協会
(社)日本貨物検数協会
(財)日本規格協会
(独)日本原子力研究開発機構
日本小型船舶検査機構
(社)日本作業船協会
(社)日本舟艇工業会
(社)日本船主協会
(社)日本船舶電装協会
(社)日本船舶品質管理協会
(社)日本船舶品質管理協会製品安全評価センター
(財)日本造船技術センター
(社)日本造船工業会
(社)日本中小型造船工業会
(社)日本電機工業会
(社)日本電線工業会
(社)日本塗料工業会
日本内航海運組合総連合会
(社)日本パイロット協会
(社)日本舶用工業会
(財)日本舶用品検定協会
ロイド船級協会
商社(6社)
伊藤忠商事(株)
双日(株)
三井物産(株)
住友商事(株)
丸紅(株)
三菱商事(株)
物流(1社)
日本通運(株)
鉄鋼(2社)
JFEスチール(株)
住友金属工業(株)
損保(1社)
東京海上日動火災保険(株)
海運(7社)
川崎汽船(株)
(株)商船三井
原燃輸送(株)
新日本石油タンカー(株)
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日鉄海運(株)
日本郵船(株)
日本海運(株)
造船(24 社)
(株)アイ・エイチ・アイ マリンユナイテッド
今治造船(株)
浅川造船(株)
(株)大島造船所
尾道造船(株)
(株)川崎造船
(株)神田造船所
幸陽船渠(株)
佐伯重工業(株)
佐世保重工業(株)
(株)サノヤス・ヒシノ明昌
(株)三和ドック
(株)新来島どっく
住友重機械マリンエンジニアリング(株)
墨田川造船(株)
ツネイシホールディングス(株)
(株)豊橋造船
内海造船(株)
(株)名村造船所
函館どつく(株)
檜垣造船(株)
三井造船(株)
三菱重工業(株)
ユニバーサル造船(株)
舶用工業・舟艇関係(81 社)
(株)相川バルブ製作所
アキレス(株)
渦潮電機(株)
(株)エヌ ゼット ケイ
大阪電機工業(株)
(有)岡村鉄工所
(株)カシワテック
神奈川機器工業(株)
岸上バルブ(株)
(株)共和電業
黒木製鎖(株)
(株)高工社
(株)五光製作所
三信船舶電具(株)
(株)首藤バルブ製作所
新日本機械製鎖(株)
(株)スタビロ
船舶商事(株)
ダイハツディーゼル(株)
大洋電機(株)
(株)鷹取製作所
(株)ディーゼルユナイテッド
東亜製鎖(株)
(株)トキメック
トヨタ自動車(株)
(株)赤阪鐵工所
潮冷熱(株)
エア・ウォーター防災(株)
大石電機工業(株)
大阪布谷精器(株)
オルボルグ インダストリーズ(株)
カナヱ塗料(株)
かもめプロペラ(株)
(株)北澤電機製作所
(株)倉本計器精工所
光栄金属工業(株)
(株)光電製作所
澤村バルブ工業(株)
三洋商事(株)
昭和ナミレイ(株)
スズキ(株)
(株)関ヶ原製作所
大晃機械工業(株)
ダイヘン電設機器(株)
高階救命器具(株)
辻産業(株)
寺崎電気産業(株)
東洋ゴム工業(株)福島工場
トーハツ(株)
内外製綱(株)
11
(株)中北製作所
ナカシマプロペラ(株)
ナブテスコ(株)舶用カンパニー
新潟原動機(株)
西芝電機(株)
日新興業(株)
日発テレフレックスモース(株)
日本救命器具(株)
日本炭酸瓦斯(株)
日本舶用エレクトロニクス(株)
日本ペイントマリン(株)
日本無線(株)
(株)布谷計器製作所
蜂バルブ工業(株)
濱中製鎖工業(株)
阪神内燃機工業(株)
日の本辨工業(株)
(株)備後バルブ製造所
古野電気(株)
(株)ヘンミ
ボルカノ(株)
本田技研工業(株)浜松製作所
松尾バルブ工業(株)
水野ストレーナー工業(株)
三元バルブ製造(株)
ムサシノ機器(株)
(株)山武アドバンスオートメーション・カンパニー
ヤマハ発動機(株)
ヤマハマリン(株)
ヤンマー(株)
横河電子機器(株)
コンサルタント・その他(7社)
(株)オプトクリエーション
セントラルリサーチオブシップス(株)
日本エヌ・ユー・エス(株)
理学電機工業(株)
合
計
JFEソルデック(株)
(株)水圏科学コンサルタント
日本海洋掘削(株)
162社
注
アンダーラインの賛助会員は、2006 年度の入会会員である。
12
別表2
役員名簿(2007 年 3 月 31 日現在)
(1) 理
事
役 職 名
会長
副会長
同上
同上
同上
同上
理事長
専務理事
常務理事
同上
理事
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
(2) 監
氏
馬淵
石渡
小川
辻
宮原
元山
津田
篠原
加藤
矢萩
飯島
井村
岡部
島津
竹内
谷野
堤
徳留
内藤
中島
中西
名村
檜垣
藤山
古野
南
山岡
名
隆之
博
健兒
昌宏
耕治
登雄
尚輝
孝雄
末治
強志
史郎
勝
正彦
正利
信
龍一郎
則夫
健二
林
基善
堯二
建彦
俊幸
昭一
清之
尚
淳男
現
職
有識者
(社)日本中小型造船工業会会長
(財)日本海事協会会長
(社)日本舶用工業会会長
(社)日本船主協会副会長
(社)日本造船工業会副会長
有識者
有識者
有識者
有識者
三菱重工業(株)執行役員 船舶・海洋事業本部長
(社)四国小型船舶工業会会長
日本通運(株)代表取締役会長
鶴見サンマリン(株)相談役
ユニバーサル造船(株)代表取締役社長
日本小型船舶検査機構理事長
川崎汽船(株)常務執行役員
(財)日本造船技術センター理事長
大阪大学大学院工学研究科教授
ナカシマプロペラ(株)代表取締役社長
(独)海上技術安全研究所理事長
(株)名村造船所代表取締役社長
今治造船(株)代表取締役会長
(株)鷹取製作所代表取締役会長
古野電気(株)代表取締役会長
(株)大島造船所最高代表取締役
ヤンマー(株)代表取締役会長
三島
山本
久
圭吾
有識者
(社)日本造船協力事業者団体連合会専務理事
事
監事
同上
13
別表3
評議員名簿(2007 年 3 月 31 日現在)
役 職 名
氏
名
評議員(議長) 金原
勲
評議員
赤阪 全七
同上
石橋 德憲
同上
市川 祐三
同上
今清水 義紀
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
長田 直俊
勝木 英明
加藤 正平
川上 隆陸
神田 健二
神原 勝成
小林
修
竹川 正夫
杉山 暎一
谷口 友一
土井征一郎
中本 光夫
南雲 龍夫
南部 伸孝
西川
司
萩原 廣治
濱中 英男
濱根 義和
三輪元一郎
矢部
哲
山下
暁
山田 壽三
現
職
東京大学名誉教授
(株)赤阪鐵工所代表取締役社長
ダイハツディーゼル(株)代表取締役社長
(社)日本鉄鋼連盟専務理事
(株)アイ・エイチ・アイ マリンユナイテッド代表
取締役社長
(財)日本規格協会専務理事
(株)トキメック代表取締役社長
ヤマハ発動機(株)取締役
(株)新来島どっく代表取締役社長
(株)神田造船所代表取締役社長
ツネイシホールディングス(株)代表取締役社長
(社)日本舟艇工業会専務理事
住友重機械マリンエンジニアリング(株)取締役
新日本石油タンカー(株)代表取締役社長
(株)川崎造船代表取締役社長
(独)鉄道建設・運輸施設整備支援機構理事
(社)日本船主協会理事長
(株)サノヤス・ヒシノ明昌代表取締役会長
(社)日本造船工業会専務理事
(株)商船三井執行役員
(社)日本中小型造船工業会専務理事
濱中製鎖工業(株)代表取締役社長
尾道造船(株)代表取締役社長
三元バルブ製造(株)代表取締役社長
(財)日本舶用品検定協会会長
(社)日本舶用工業会専務理事
前三信船舶電具(株)代表取締役社長
14
別表4
委員会委員名簿(2007 年 3 月 31 日現在)
(1) 船舶技術戦略委員会
氏
中 西
石 渡
伊 藤
伊 藤
今清水
大 坪
北 野
栗 林
辻
堤
都 藤
内 藤
西 川
名
堯 二
博
茂
隆 章
義 紀
英 臣
公 夫
宏 吉
昌 宏
則 夫
幸 雄
林
司
所 属 及 び 役 職
(独)海上技術安全研究所理事長
(社)日本中小型造船工業会会長
国土交通省大臣官房技術審議官
(社)日本造船工業会技術副委員長
(社)日本造船工業会技術委員長
基準規格戦略委員会委員長
研究開発戦略委員会委員長
日本内航海運組合総連合会
(社)日本舶用工業会会長
(社)日本船主協会海上安全・環境委員
(財)日本海事協会副会長
(社)日本船舶海洋工学会会長
(社)日本船主協会海上安全・環境委員
備 考
委員長
(2) 研究開発戦略委員会
氏
北 野
井 上
今 津
北 田
木 元
蔵 本
坂 下
珠 久
竹 永
中 島
松 原
丸 山
大 和
和 田
名
公 夫
四 郎
隼 馬
博 重
陽 一
由紀夫
広 朗
正 憲
健次郎
基 善
知 之
研 一
裕 幸
昌 雄
所 属 及 び 役 職
(社)日本造船工業会技術副委員長
(独)海上技術安全研究所理事
東京海洋大学教授
(財)日本海事協会常務理事
(社)日本中小型造船工業会
日本内航海運組合総連合会
国土交通省大臣官房参事官
(社)日本造船工業会
(社)日本船主協会
(社)日本舶用工業会技術開発戦略検討小委員長
(社)日本船主協会海上安全・環境委員
国土交通省海事局造船課長
東京大学大学院教授
国土交通省海事局舶用工業課長
15
備 考
委員長
(3) 基準規格戦略委員会
氏
大 坪
安 部
安 藤
岩 野
北 田
澤 山
島 村
中 園
藤 山
不 破
松 村
村 上
山 田
横 田
若 月
和 田
名
英 臣
昭 則
昇
淳
博 重
健 一
康 雄
壽 俊
昭 一
健
隆 義
彰 男
秀 光
健 二
祐 之
昌 雄
所 属 及 び 役 職
東京大学名誉教授
(社)日本造船工業会技術委員会設計副部会長
国土交通省海事局安全基準課長
(社)日本船主協会海上安全・環境委員
(財)日本海事協会常務理事
国土交通省海事局検査測度課長
日本内航海運組合総連合会
日本小型船舶検査機構理事
(株)鷹取製作所代表取締役会長
(独)海上技術安全研究所理事
(財)日本舶用品検定協会常務理事
(社)日本造船工業会技術委員会設計部会長
(社)日本舶用工業会航海計器部会WG長
(社)日本船主協会
(社)日本舶用工業会大型機関技術委員長
国土交通省海事局舶用工業課長
16
備 考
委員長