オムニエースⅢ RA2800A

オムニエースⅢ
RA2800A
取扱説明書
1AV7001755R01
オムニエースⅢ
RA2800A
取扱説明書
注意
・製品を使用する前に必ず本書をお読みください。
・本書は製品と共に保管してください。
はじめに
この度は、サーマルドットレコーダ オムニエースⅢ RA2800A(以下、RA2800Aと称す。)をお買い上
げいただき、誠にありがとうございます。ご使用の際には、取扱説明書をよく読んでいただき、正しくお取扱い
くださるようお願い申しあげます。
本取扱説明書は、RA2800Aを正しく動作させ、安全にご使用いただくために必要な知識を提供するための
ものです。いつも本製品と一緒に置いて使用してください。また、本取扱説明書ではRA2800Aの取扱上の
注意,基本的な機能・操作方法等について説明しています。その他の取扱いに関しましては、別冊の下記
取扱説明書をあわせてお読みください。
取扱説明書の内容について不明な点がございましたら、弊社までお問い合わせください。
《別冊の取扱説明書》
名称
RA2000A/DF1000A
/DL2800A
アンプユニット
取扱説明書
RA2000A/DF1000A
/DL2800A
通信コマント
゙取扱説明書
内容
各アンプユニットの取扱方法や設定方法について説明しています。
通信コマンド取扱説明書はユーザ登録により弊社ホーム ページよりpdfファイル
版を無償ダウンロード可能です。
 ご使用になる前に
 開梱の際には
冬期の寒い時期などに急に暖かい部屋で開梱いたしますと、製品の表面に露を生じ、動作に異常をき
たす恐れがありますので、室温に馴染ませてから開梱するようお願いいたします。
また、本製品はAPアンプの実装数によりますが約16.4kg以上の質量がありますので、箱から出すと
きや持ち運ぶ際はぎっくり腰や落下防止のため2人以上で扱ってください。
 梱包内容の確認
本製品は十分な検査を経てお客様へお届けいたしておりますが、ご受領後開梱しましたら、外観に損傷
がないかご確認ください。また、本製品の仕様,付属品等につきましてもご確認をお願いいたします。
万一、損傷・欠品等がございましたら、ご購入先または巻末に記載の支店・営業所にご連絡ください。
-ご注意-
● 持ち運びの際には、右図の持ち方で運んでください。
誤った持ち方で運ぶと表示部に傷がついたり、記録紙の出
口部分の破損やケガをされる恐れがありますので十分ご注
意ください。
● ご使用中に異常が起きた場合は、直ちに電源を切って
ください。
異常の原因がどうしてもわからないときは、ご購入先
または巻末に記載の支店・営業所にご連絡ください
(その際、異常現象・状況等を明記してFAXにてお問い
合わせいただければ幸いです)。
RA2800A本体(7001755-R01)
1
 安全上の対策―警告・注意
 本製品を安全にご使用いただくために
本製品は、IEC安全規格クラスⅠの製品です。
本製品は、安全に配慮して製造しておりますが、お客様の取扱いや操作上のミスが大きな事故につなが
る可能性があります。そのような危険を回避するために、必ず取扱説明書を熟読し、内容を十分にご理
解いただいた上で使用してください。また、本製品及び取扱説明書では、本製品を安全に使用していた
だくために以下のような表示をしており、それぞれ次のような意味があります。
警告
この内容を無視して取扱いを誤った場合、人が死亡または重傷を負う可能性が想定される
事項、及び、軽傷または物的損害が発生する頻度が高い事項が書かれています。
注意
この内容を無視して取扱いを誤った場合、人が傷害を負う危険が想定される事項、及び、
物的損害のみの発生が想定される事項が書かれています。
本製品のご使用にあたって、以下の事項を必ずお守りください。なお、取扱注意に反した行為による障
害については保証できません。また、”できないこと”や”行ってはいけないこと”は極めて多くあり、説明
書に全て記載することはできません。従いまして、説明書に”できる”と書いていない限り”できない”とお
考えください。
警告
 電源について
供給電源が本製品の定格銘板に記載されている定格内であることを確認してください。定格以上の電圧
を入力すると本製品が破損し、火災の原因にもなります。
また、感電や火災等を防止するため、AC電源コードは必ず本製品付属のものを正しくお使いください。
 保護接地について
本製品の電源を入れる前に必ず大地に保護接地を行ってください。保護接地は本製品を安全にご使用
いただき、お客様及び周辺機器を守るために必要です。なお、下記の注意を必ずお守りください。
1) 本製品はAC電源コードに、接地線のある3極AC電源コードを使用しています。この電源コードを保
護導体端子の備わった3極電源コンセントに接続すれば、自動的に接地されます。
2) 保護接地を行う際、接地線の水道管への接続は、大地とつながっていない場合がありますので行わ
ないでください。また、ガス管への接続はたいへん危険ですので絶対に接続しないでください。
3) 本製品に電源が供給されている場合に、保護接地線の切断や結線を外したりしないように注意して
ください。このような状態になりますと本製品の安全は保障できません。
 入力信号の接続
本製品の保護接地端子を確実に接地してから被測定装置への接続を行ってください。本製品と測定器
等を接続するとき、同相許容入力電圧範囲を超えないようにご注意ください。範囲を超えた電圧を入力
しますと、本製品の故障の原因となり、たいへん危険です。
2
RA2800A本体(7001755-R01)
警告
 ガス中での使用
可燃性、爆発性のガス、また蒸気のある雰囲気内で使用しないでください。お客様及び本製品に危険を
もたらす原因となります。
 ケースの取り外し
本製品のケース取り外しは、本体内部に高電圧部分があるためたいへん危険です。弊社及び弊社指定
のサービスマン以外が行うことを禁止します。
 AC電源入力部ヒューズ
本製品で使用しているAC電源入力部ヒューズは、本体内にあるためお客様では、交換できません。
万一ヒューズが切れていると思われる時は、ご購入先または巻末に記載の支店・営業所にご連絡ください。
 バックアップ用電池の取扱い(廃棄時の注意)
本製品ではコイン形リチウム電池(一次電池)を使用しています。本製品の廃棄の際にはこの電池を
取り外してください。
取り外した電池は、火の中に投入したり分解したりしないでください。電池を加熱すると破裂の恐れが
あります。また、分解すると中から有機電解液が出て皮膚などを痛める恐れがあり、たいへん危険です。
電池を廃棄する場合は、端子に絶縁テープなどを貼り各自治体の指示に従って廃棄してください。
注意
 取扱い上の注意
以下の事項に十分注意して本製品をお取扱いください。誤った取扱いをしますと、誤動作や故障の原因
となります。
1) 本製品の操作方法を理解している人以外の使用を避けてください。
2) 本製品の保管場所について
本製品の保存温度は-10~60℃です。
特に、夏期には長時間直射日光の当たる場所や温度が異常に高くなる場所(自動車内等)での
保管は避けてください。
3) 本製品は、電気測定器の安全性規格JIS-C-1010-1(IEC61010-1)での設置カテゴリⅡ(CATⅡ)を
満たす場所で使用してください。
4) 本製品は、汚染度 2の製品です。
5) 本製品は以下のような場所では使用しないでください。また、本製品の周囲等にも十分注意して使
用してください。
① 直射日光や暖房器具等で高温または多湿になる場所
(使用温度範囲:5~40℃,湿度範囲:35~80%)
② 水のかかる場所
③ 塩分・油・腐食性ガスがある場所
④ 湿気やほこりの多い場所
⑤ 振動の激しい場所
⑥ 強い電磁界が発生している場所
⑦ 本製品内部の温度上昇を防ぐため、本製品には通風孔があいています。
本製品の周りを囲んだり、周りにものを置いて通風孔をふさぐようなことは絶対に行わないで
ください。本製品内部温度の異常上昇につながり、故障の原因となります。
⑧ 紙などの燃えやすいものを本製品の近くに置かないでください。
RA2800A本体(7001755-R01)
3
6) 電源電圧の変動に注意し、本製品の定格を超えると思われるときはご使用にならないでください。
7) 本製品には作業者の安全をはかるため多くの配慮がなされていますが、高電圧を測定する場合は
被測定物、プローブ、出力端子周辺等に不用意に触れると感電の危険があります。
8) 雑音の多い電源や、高圧電源の誘導等による雑音がある場合は、誤動作の原因となりますので、ノ
イズフィルタ等を使用してください。
9) 本製品はハードディスクを使用しております。
・ハードディスク動作中(保存中、読み出し中)に電源を切らないでください。保存または読み出し中
のデータが壊れることがあります。
・強い衝撃や振動を与えないでください。ハードディスクが損傷することがあります。
・ハードディスクは5℃~40℃の環境で使用してください。
10) 本製品ではタッチパネルを使用しております。
タッチパネル面を鋭利なもので押したり、必要以上に強く押さないでください。タッチパネル面は指
の先で軽く押してください。2ヶ所以上を同時に押すと、正常に動作しません。必ず1ヶ所のみ押す
ようにしてください。
11) 記録紙は弊社指定のものを使用してください。指定以外の記録紙を使用すると記録ができなかっ
たり、サーマルヘッドの寿命を縮めることになる場合があります。
12) 本製品の通風孔にとがった棒などを差し込まないでください。
13) 本体表面を清掃する場合は、電源を切ってから、換気のよい場所でガーゼなどの柔らかい布に、
エタノールを少量含ませて軽く拭いてください。ベンジン、シンナーや化学雑巾を使用すると変形や
変色する場合がありますので使用しないでください。
14) 本製品を輸送するときは最初にお届けした梱包箱・梱包材料を使用するか、それと同等以上の梱
包箱・梱包材料にて輸送してください。
15) 持ち運びの際には、本体の側面を持って運んでください。誤った持ち方で運ぶと表示部に傷がつ
いたり、記録紙の出口部分の破損やケガをされる恐れがありますので十分ご注意ください。
16) 本製品の精度を維持するために、定期的な校正をお勧めします。一年に一度定期校正(有償)を行
うことにより、信頼性の高い測定が行えます。
 保証要項
弊社の製品は設計から製造工程にわたって、充分な品質管理を経て出荷されていますが、万が一ご使用
中に故障だと思われた場合、弊社に修理の依頼をされる前に、装置の操作方法に問題はないか,電源電圧
に異常はないか,ケーブル類の接続に異常はないかなどをお調べください。
修理のご要求や温度校正は、ご購入先または巻末に記載の支店・営業所にご連絡ください。その場合に
は、機器の形式(RA2800A),製造番号,及び故障状況の詳細をお知らせください。
なお、弊社の保証期間及び保証規程を次に示します。
 保証規程
1.保証期間 : 製品の保証期間は、納入日より1年です。
2.保障内容 : 保証期間内の故障については、必要な修理を無償で請け負いますが、次の場合は、弊社規
程によって修理費を申し受けます。
① 不正な取扱いによる損害、または故障
② 火災、地震、交通事故、その他の天変地異により生じた損傷、または故障
③ 弊社もしくは弊社が委嘱した者以外による修理、改造によって生じた損傷、または故障
④ 機器の使用条件を越えた環境下での使用または保管による故障
⑤ 定期校正
⑥ 納入後の輸送または移転中に生じた損傷、または故障
3.保障責任 : 弊社の製品以外の機器については、その責任を負いません。
4
RA2800A本体(7001755-R01)
 本取扱説明書中の表記について
本取扱説明書中で使用している表記及び記号には、以下のような意味があります。
表記及び記号
意味
警告
この内容を無視して取扱いを誤った場合、人が死亡または重傷を負う可能性が想定される
事項、及び、軽傷または物的損害が発生する頻度が高い事項が書かれています。
注意
この内容を無視して取扱いを誤った場合、人が傷害を負う危険が想定される事項、
及び、物的損害の発生が想定される事項が書かれています。
NOTE
この内容を無視して取扱いを誤った場合、本製品が誤動作したり、測定データを消去
したりする可能性が想定される事項が書かれています。
TIPS
設定上の制約や補足説明が書かれています。
参照頁を表します。
本製品
メモリ
『
』
【
】
[
]
k(小文字)
K(大文字)
RA2800A本体を指します。
RA2800A内部のメモリを指します。
メモリレコーダ,マルチレコーダで測定を行うと、このメモリに測定データを収録します。
『 』で囲んである文字は、操作パネル部にあるキーを表します。
例)『スタート』キー
【 】で囲んである文字は、画面に表示されているタッチパネルキーを表します。
例)【リアルタイム】
[ ]で囲んである文字は、操作パネル部のキーを押した時に表示される画面を表します。
数値の単位で、「10 kg」 というように小文字の k で表す場合は、1000 を表します。
「4 Kデータ」 というように大文字のKで表す場合は、1024 を表します。
 液晶ディスプレイについて
本製品では、表示部にTFTカラー液晶ディスプレイを使用しておりますが、画面の一部に常時点灯または
点灯しないドットが存在する場合があります。また、液晶ディスプレイは、特性上、温度変化等で多少ムラが
発生する場合があります。これらは故障ではありませんので、予めご了承ください。
 Windows XP Embedded について
本製品では、OSにWindows XP Embeddedを採用しております。ご使用にあたっては以下の説明をよく
読んでいただき、理解頂いた上でご使用ください。
① ライセンスについて
Windows XP Embeddedは組み込み専用のライセンスとして提供されるものです。
本製品を汎用PCとして機能させることはできず、RA2800Aとしての用途に限定されます。
本製品に組み込まれているシステムを複製して使用することはできません。
② 電源のON/OFFについて
本製品の電源を切る場合はHDDがアクセスされていないことを確認のうえ行ってください。HDDアクセス
中に電源を切ると、HDD上のデータのみでなくHDDの機構にも影響を与える場合があり、HDDが使用で
きなくなる可能性があります。確実にHDDのアクセスを停止させるためには『システム』キーの「終了処
理」でシステムを停止させた上で電源を切ることをお勧めします。終了処理の際、通常のWindowsの様に
レジストリに起動・設定の記録は残りません。 OS自体は常に工場出荷時の状態として起動されます。
(設定値は別ファイルですので失われることはありません。)
RA2800A本体(7001755-R01)
5
③ ウィルスについて
ウィルス感染の可能性を低減するために以下の措置を行っております。
・メールシステム非搭載
・ライトフィルタによるシステムプロテクト
OSやアプリケーションを格納したシステムドライブを書込み禁止としておりますので、通常これらが影響を
受けることはありません。しかしネットワーク上の共用ファイルとして内蔵HDDをアクセスした場合はHDD上の
ファイルがウィルスに感染する可能性があります。
また、ネットワーク上の他のPCが対象ファイルをアクセスすることで感染源となる可能性もあります。
万一、HDDにウィルス感染したファイルを書き込まれた可能性がある場合は、以下の手順でウィルスの駆除を
行ってください。
1対1接続可能な環境で、ウィルス対策ソフトを実装したPCから本製品のHDDを対象としてウィルスチェック、
駆除を行ってください。なお、本製品に直接ウィルス対策ソフトをインストールすることはできません。
④ ネットワークでのご使用について
本製品をネットワークに接続される場合は、他の業務に影響を与えることのない様ネットワーク管理者に
ご確認のうえ実施してください。(大量のデータ転送はネットワークトラフィックを増加させる原因となります。)
⑤ USB対応デバイスについて
本製品では出荷時に対応可能なデバイスを限定しています。PC上のWindowsの様に後からデバイスド
ライバを追加することはできません。
本製品で使用可能な周辺装置は以下の通りです、これら以外のデバイスを接続した場合の動作につい
ては保障されておりませんので接続しないで下さい。
・USBメモリ(セキュリティ機能のついたUSBメモリは使用できません。)
⑥ メンテナンスについて
アプリケーションプログラムのバージョンアップは弊社で供給するファイルを使用し、システムメニューか
ら実施してください。
⑦ その他
・弊社で提供する以外のプログラムを組み込んだ場合、またキーボード等を接続してプログラムを強制
停止された場合の動作は保障いたしかねます。
・Windows 、Windows XP、 Windows XP EmbeddedはMicrosoft Corporationの米国その他の国にお
ける商標または、 登録商標です。
 当社製品の使用済み機器の廃棄について
EU内
EU各国法令により、左記のマークがついた電気電子機器の廃棄については、家庭
廃棄物と区別する必要があります。
それは電気的な付属品、充電器、ACアダプタなどを含みます。
電気電子機器についているマークは、現在のEU各国に適用されます。
EU外
使用済み電気電子機器をEU外で廃棄するときは、各地域の当局に、適正な処理方法
を問い合わせてください。
6
RA2800A本体(7001755-R01)
目次
はじめに ....................................................................................................................................................................... 1








ご使用になる前に ............................................................................................................................................................ 1
安全上の対策―警告・注意 .......................................................................................................................................... 2
保証要項 ............................................................................................................................................................................. 4
保証規程 ............................................................................................................................................................................. 4
本取扱説明書中の表記について ................................................................................................................................ 5
液晶ディスプレイについて ............................................................................................................................................. 5
Windows XP Embedded について............................................................................................................................. 5
当社製品の使用済み機器の廃棄について ............................................................................................................. 6
1. RA2800Aについて .....................................................................................................................................1-1
1.1. 概要・特長 .................................................................................................................................................................. 1-2
1.1.1. 概要 ................................................................................................................................................................................................... 1-2
1.1.2. 特長 ................................................................................................................................................................................................... 1-2
2. 各部の名称と機能..........................................................................................................................................2-1
2.1.
2.2.
2.3.
2.4.
各部の名称 ................................................................................................................................................................ 2-2
表示部 ......................................................................................................................................................................... 2-3
操作パネル部 ............................................................................................................................................................ 2-4
背面部 ......................................................................................................................................................................... 2-6
3. 測定前の準備 ..................................................................................................................................................3-1
3.1. 電源をONする前に ................................................................................................................................................. 3-2
3.1.1. 使用環境について ....................................................................................................................................................................... 3-2
3.1.2. AC電源コードを接続する前に ................................................................................................................................................ 3-2
3.1.3. AC電源コードについて .............................................................................................................................................................. 3-3
3.2. 記録紙を装着する .................................................................................................................................................... 3-4
3.2.1. ロール紙の場合 ........................................................................................................................................................................... 3-4
3.2.2. 折畳紙の場合 ............................................................................................................................................................................... 3-6
3.3. アンプユニットを装着する ...................................................................................................................................... 3-9
3.4. 電源をONにする .................................................................................................................................................... 3-10
4. 操作の流れ .......................................................................................................................................................4-1
4.1. 操作の流れ ................................................................................................................................................................ 4-2
4.2. 基本的な設定方法 ................................................................................................................................................... 4-3
4.2.1. 基本画面設定の説明 ................................................................................................................................................................. 4-3
4.2.2. 設定キーの説明 ........................................................................................................................................................................... 4-4
4.2.3. 標準設定ウィンドウの説明....................................................................................................................................................... 4-6
5. 入力モニタ .........................................................................................................................................................5-1
5.1. 入力信号を確認するには ...................................................................................................................................... 5-2
5.2. 入力波形モニタの表示 ........................................................................................................................................... 5-3
RA2800A本体(7001755-R01)
7
6. オートセットアップ ........................................................................................................................................... 6-1
6.1. 機能概要 ..................................................................................................................................................................... 6-2
6.2. オートレンジ ............................................................................................................................................................... 6-2
6.3. オートサンプル .......................................................................................................................................................... 6-3
6.3.1. 調整対象 ......................................................................................................................................................................................... 6-3
6.3.2. 調整範囲 ......................................................................................................................................................................................... 6-3
7. アンプユニット .................................................................................................................................................. 7-1
7.1. 入力ユニットの設定 ................................................................................................................................................. 7-2
7.1.1. アンプ基本画面 ............................................................................................................................................................................ 7-2
7.1.2. アンプ詳細画面 ............................................................................................................................................................................ 7-3
7.1.3. 本体イベント詳細画面................................................................................................................................................................ 7-4
7.1.4. コネクタ/ピン配列...................................................................................................................................................................... 7-5
7.1.5. イベントアンプの記録制限....................................................................................................................................................... 7-6
8. ペンレコーダ ..................................................................................................................................................... 8-1
8.1. ペンレコーダモードの概要 ..................................................................................................................................... 8-2
8.2. 画面操作 ..................................................................................................................................................................... 8-3
8.3. 記録動作 ..................................................................................................................................................................... 8-4
8.3.1. エラー終了 ...................................................................................................................................................................................... 8-5
9. メモリレコーダ .................................................................................................................................................. 9-1
9.1. メモリレコーダモードの概要 .................................................................................................................................. 9-2
9.2. 収録条件の設定 ....................................................................................................................................................... 9-3
9.2.1. RECアイコンの意味 ................................................................................................................................................................... 9-4
9.2.2. メモリ収録条件設定部 ............................................................................................................................................................... 9-4
9.3. 収録動作 ..................................................................................................................................................................... 9-7
10. HDレコーダ ................................................................................................................................................. 10-1
10.1. HDレコーダモードの概要 .................................................................................................................................. 10-2
10.2. 収録条件の設定................................................................................................................................................... 10-3
10.2.1. RECアイコンの意味 ..............................................................................................................................................................10-4
10.2.2. HD収録設定部.........................................................................................................................................................................10-4
10.3. 収録動作 ................................................................................................................................................................ 10-8
10.3.1. 測定の開始 ................................................................................................................................................................................10-8
10.3.2. 測定を終了(強制終了)する ...............................................................................................................................................10-8
10.3.3. 波形チャート記録.....................................................................................................................................................................10-8
10.3.4. エラー発生時 .............................................................................................................................................................................10-8
10.3.5. 収録データの表示 ...................................................................................................................................................................10-8
10.4. HDD収録の仕様 ................................................................................................................................................. 10-9
11. マルチレコーダ ........................................................................................................................................... 11-1
11.1. マルチレコーダモードの概要 ............................................................................................................................ 11-2
11.2. 収録条件の設定................................................................................................................................................... 11-3
11.2.1. RECアイコンの意味 ..............................................................................................................................................................11-3
11.2.2. マルチレコーダ 収録条件設定部 ....................................................................................................................................11-4
11.3. 収録動作 ................................................................................................................................................................ 11-6
11.3.1. エラー発生時 .............................................................................................................................................................................11-6
12. X-Yレコーダ ............................................................................................................................................. 12-1
12.1. X-Yレコーダモードの概要 .............................................................................................................................. 12-2
12.2. 画面操作 ................................................................................................................................................................ 12-3
8
RA2800A本体(7001755-R01)
12.3. 記録動作 ................................................................................................................................................................ 12-6
12.3.1. XーY記録中の制限事項 ...................................................................................................................................................... 12-6
12.3.2. 例外(エラー)について .......................................................................................................................................................... 12-7
13. トリガ設定 ..................................................................................................................................................... 13-1
13.1. 各トリガモードの説明 .......................................................................................................................................... 13-2
13.1.1. トリガモード-OR時の動作 ................................................................................................................................................ 13-2
13.1.2. トリガモード-AND時の動作 ............................................................................................................................................. 13-2
13.1.3. トリガモード-WINDOW時の動作 .................................................................................................................................. 13-3
13.1.4. トリガモード-OFF時の動作 .............................................................................................................................................. 13-3
13.2. 手動トリガ/外部トリガ ...................................................................................................................................... 13-4
13.2.1. 手動でトリガをかけるには ................................................................................................................................................... 13-4
13.2.2. 外部トリガ入力 (TRIG IN) ............................................................................................................................................... 13-4
13.2.3. 外部トリガ出力(TRIG OUT) ........................................................................................................................................... 13-4
13.2.4. 外部トリガ入出力回路 ........................................................................................................................................................... 13-5
13.3. トリガの設定方法 ................................................................................................................................................. 13-6
13.4. トリガモード別の設定 .......................................................................................................................................... 13-7
13.4.1. トリガモードOR設定 ............................................................................................................................................................... 13-7
13.4.2. トリガモードAND設定 ............................................................................................................................................................ 13-7
13.4.3. トリガモードWINDOW設定 ................................................................................................................................................ 13-8
13.4.4. トリガモードOFF設定 ............................................................................................................................................................ 13-8
13.5. トリガフィルタについて ........................................................................................................................................ 13-9
13.5.1. トリガフィルタ ............................................................................................................................................................................. 13-9
13.6. イベントアンプのトリガ設定について ............................................................................................................. 13-9
13.7. 本体イベントのトリガ設定について ..............................................................................................................13-10
14. 再生表示 ...................................................................................................................................................... 14-1
14.1. 再生モニタの概要 ................................................................................................................................................ 14-2
14.2. 再生データの選択 ............................................................................................................................................... 14-3
14.3. 波形表示領域 ....................................................................................................................................................... 14-4
14.3.1. 波形表示領域の移動 ............................................................................................................................................................ 14-4
14.3.2. カーソル位置の移動 .............................................................................................................................................................. 14-5
14.4. デジタル表示 ......................................................................................................................................................... 14-5
14.4.1. デジタル表示 ............................................................................................................................................................................. 14-5
14.4.2. カーソル情報表示 ................................................................................................................................................................... 14-5
14.4.3. デジタル表示切り替え ........................................................................................................................................................... 14-5
14.5. 信号設定 ................................................................................................................................................................ 14-6
14.6. ジャンプ ................................................................................................................................................................... 14-7
14.6.1. 基本ジャンプ.............................................................................................................................................................................. 14-7
14.6.2. 時刻ジャンプ.............................................................................................................................................................................. 14-7
14.6.3. アドレスジャンプ ....................................................................................................................................................................... 14-7
14.6.4. 最大・最小検索&ジャンプ ................................................................................................................................................... 14-8
14.6.5. イベントジャンプ ....................................................................................................................................................................... 14-9
14.7. 時間軸倍率 ............................................................................................................................................................ 14-9
14.8. 出力設定 ..............................................................................................................................................................14-10
14.8.1. 出力時間範囲の指定 ......................................................................................................................................................... 14-10
14.8.2. ファイル保存形式の指定................................................................................................................................................... 14-10
14.8.3. CSV区切り文字の指定 ..................................................................................................................................................... 14-10
14.8.4. CSV間引き数の指定 ......................................................................................................................................................... 14-11
14.8.5. ファイル保存先の指定 ....................................................................................................................................................... 14-11
14.8.6. データ出力の実行 ................................................................................................................................................................ 14-11
14.9. コピ- .......................................................................................................................................................................14-11
14.10. X-Y波形表示 .................................................................................................................................................14-12
RA2800A本体(7001755-R01)
9
15. 表示・記録.................................................................................................................................................... 15-1
15.1. モニタ設定 .............................................................................................................................................................. 15-2
15.1.1. モニタ表示設定 ........................................................................................................................................................................15-2
15.1.2. 波形分割設定 ...........................................................................................................................................................................15-3
15.1.3. イベント波形記録チャネル設定 .........................................................................................................................................15-3
15.2. プリント設定 ........................................................................................................................................................... 15-4
15.2.1. プリントON/OFF ..................................................................................................................................................................15-4
15.2.2. プリント詳細設定......................................................................................................................................................................15-5
15.3. アノテーション設定............................................................................................................................................... 15-6
15.4. デジタル表示設定 ................................................................................................................................................ 15-7
16. システム設定 .............................................................................................................................................. 16-1
16.1. システム画面―共通 ........................................................................................................................................... 16-2
16.1.1. 終了処理 .....................................................................................................................................................................................16-2
16.1.2. USBドライブの切り離し .........................................................................................................................................................16-2
16.2. 測定モード .............................................................................................................................................................. 16-3
16.2.1. スタートアップ表示指定.........................................................................................................................................................16-3
16.2.2. 測定モード ..................................................................................................................................................................................16-3
16.2.3. 設定値保存と読み出し ..........................................................................................................................................................16-4
16.2.4. 初期化 ..........................................................................................................................................................................................16-4
16.3. ファイル操作 .......................................................................................................................................................... 16-5
16.3.1. コピー............................................................................................................................................................................................16-6
16.3.2. 削除...............................................................................................................................................................................................16-7
16.3.3. フォルダの作成 ........................................................................................................................................................................16-7
16.3.4. メモリ保存 ...................................................................................................................................................................................16-8
16.3.5. 環境保存 .....................................................................................................................................................................................16-9
16.3.6. 読込み ..........................................................................................................................................................................................16-9
16.4. 収録設定 ............................................................................................................................................................. 16-10
16.4.1. 収録チャネル .......................................................................................................................................................................... 16-10
16.4.2. データNo設定 ......................................................................................................................................................................... 16-10
16.4.3. 収録速度テーブル................................................................................................................................................................ 16-11
16.4.4. タイマ記録設定 ...................................................................................................................................................................... 16-11
16.5. 通信設定 ............................................................................................................................................................. 16-13
16.6. 補助設定 ............................................................................................................................................................. 16-15
16.6.1. ブザー/クリック音 ................................................................................................................................................................. 16-15
16.6.2. ディスプレイ自動消灯 ......................................................................................................................................................... 16-15
16.6.3. 画面コピー出力先 ................................................................................................................................................................ 16-15
16.6.4. キーロックパスワードの設定............................................................................................................................................ 16-16
16.6.5. マウスカーソル ...................................................................................................................................................................... 16-16
16.7. メンテナンス ........................................................................................................................................................ 16-17
16.7.1. バージョン表示 ...................................................................................................................................................................... 16-17
16.7.2. テストプリント .......................................................................................................................................................................... 16-18
16.7.3. データ記録 .............................................................................................................................................................................. 16-18
16.7.4. 時計校正 .................................................................................................................................................................................. 16-18
16.7.5. メンテナンスモード ............................................................................................................................................................... 16-18
10
RA2800A本体(7001755-R01)
17. オプションの取扱い .................................................................................................................................. 17-1
17.1. オプションユニットの組込み .............................................................................................................................. 17-2
17.2. リモートユニット(RA23-144)について ............................................................................................................ 17-3
17.2.1. 概要............................................................................................................................................................................................... 17-3
17.2.2. コネクタ/ピン配置 ................................................................................................................................................................. 17-3
17.2.3. 外部パルスに同期して波形チャート記録&記録を行うには ................................................................................. 17-4
17.2.4. 外部サンプルでメモリ収録を行うには ............................................................................................................................ 17-5
17.2.5. 収録の開始/停止(『スタート/ストップ』キー).......................................................................................................... 17-5
17.2.6. 紙送り ........................................................................................................................................................................................... 17-5
17.2.7. マーク印字 ................................................................................................................................................................................. 17-6
17.2.8. ファイルデータの保護(UPS DOWN) ................................................................................................................................ 17-6
17.2.9. 記録部エラーの監視 .............................................................................................................................................................. 17-6
17.2.10. 並列動作 .................................................................................................................................................................................. 17-6
17.3. RS-232Cユニット(RA23-142)について ................................................................................................... 17-7
17.3.1. 各部の名称と機能 .................................................................................................................................................................. 17-7
17.3.2. RS-232C通信設定 ............................................................................................................................................................. 17-7
17.4. ACブリッジ電源ユニット(RA23-143)について ............................................................................................. 17-8
17.4.1. 各部の名称と機能 .................................................................................................................................................................. 17-8
17.4.2. 同期設定 ..................................................................................................................................................................................... 17-8
17.5. 同期ユニット(RA28-132)について .................................................................................................................. 17-9
17.5.1. 概要............................................................................................................................................................................................... 17-9
17.5.2. 仕様............................................................................................................................................................................................... 17-9
17.5.2.1. メモリ動作........................................................................................................................................................................... 17-9
17.5.2.2. RA2800A設定 .............................................................................................................................................................. 17-9
17.5.2.3. 遅延 ...................................................................................................................................................................................... 17-9
17.5.2.4. 同期コネクタ ...................................................................................................................................................................... 17-9
17.5.2.5. コネクタ(RJ45)ピン配列 .......................................................................................................................................... 17-10
17.5.2.6. 同期遅延 ......................................................................................................................................................................... 17-10
17.5.2.7. その他............................................................................................................................................................................... 17-10
17.5.3. オプション登録 ....................................................................................................................................................................... 17-11
17.5.3.1. オプション登録の確認 ................................................................................................................................................ 17-11
17.5.4. 同期計測 .................................................................................................................................................................................. 17-12
17.5.4.1. 同期計測の種類 ........................................................................................................................................................... 17-12
17.5.5. マスタ・スレイブ同期計測 .................................................................................................................................................. 17-13
17.5.5.1. ケーブル接続 ................................................................................................................................................................. 17-13
17.5.5.2. マスタ機の設定 ............................................................................................................................................................. 17-13
17.5.5.3. スレーブ機の設定 ........................................................................................................................................................ 17-13
17.5.5.4. 同期計測の開始 ........................................................................................................................................................... 17-14
17.5.6. リモート外部パルス同期計測 .......................................................................................................................................... 17-14
17.5.6.1. ケーブル接続 ................................................................................................................................................................. 17-14
17.5.6.2. 本体の設定..................................................................................................................................................................... 17-14
17.5.6.3. 同期計測の開始 ........................................................................................................................................................... 17-14
17.5.7. 通信コマンド............................................................................................................................................................................ 17-15
17.5.7.1. マスタ・スレーブ設定コマンド(SOS) .................................................................................................................... 17-15
17.5.7.2. マスタ・スレーブ読み出しコマンド(IOS) .............................................................................................................. 17-15
17.5.7.3. メモリサンプリング速度設定コマンド(SSC) ...................................................................................................... 17-15
17.5.8. 制限事項 .................................................................................................................................................................................. 17-16
17.5.8.1. 収録動作中の同期ユニット設定変更の禁止 .................................................................................................... 17-16
17.5.8.2. メモリサンプリング速度の設定制限 ..................................................................................................................... 17-16
17.5.8.3. スレーブ時のメモリ収録動作設定制限 ............................................................................................................... 17-16
17.5.8.4. マルチレコーダのファイル収録速度の制限 ...................................................................................................... 17-16
RA2800A本体(7001755-R01)
11
18. 保守・清掃.................................................................................................................................................... 18-1
18.1. 記録紙・記録データの保管・取扱い ............................................................................................................... 18-2
18.1.1. 記録紙の保管について .........................................................................................................................................................18-2
18.1.2. 記録したデータの保管・取扱注意について ..................................................................................................................18-2
18.2. バッテリバックアップ ............................................................................................................................................ 18-2
18.3. ディスプレイの清掃.............................................................................................................................................. 18-2
18.4. サーマルヘッドの清掃・寿命 ............................................................................................................................ 18-3
18.4.1. 清掃...............................................................................................................................................................................................18-3
18.4.2. 寿命...............................................................................................................................................................................................18-3
18.5. プラテンローラの保守 ......................................................................................................................................... 18-3
18.6. 停電などが起こった場合 ................................................................................................................................... 18-3
18.7. 本製品廃棄時の注意 ......................................................................................................................................... 18-3
19. 困ったときに ................................................................................................................................................ 19-1
19.1. トラブルシューティングと点検 ........................................................................................................................... 19-2
19.2. よくある質問について(Q&A) ......................................................................................................................... 19-3
20. 仕様................................................................................................................................................................ 20-1
20.1. 構成 .......................................................................................................................................................................... 20-2
20.1.1. 形式...............................................................................................................................................................................................20-2
20.1.2. 本体部・アンプユニット ..........................................................................................................................................................20-2
20.1.3. 標準付属品(日本語表示・AC100V系) ............................................................................................................................20-2
20.1.4. その他の付属品・消耗品 .....................................................................................................................................................20-3
20.1.5. その他のオプションについて ..............................................................................................................................................20-3
20.1.6. 専用ソフトウェア .......................................................................................................................................................................20-3
20.2. 基本仕様 ................................................................................................................................................................ 20-4
20.2.1. 本体仕様 .....................................................................................................................................................................................20-4
20.2.2. 記録機能 .....................................................................................................................................................................................20-5
20.2.3. アンプユニット機能 ..................................................................................................................................................................20-5
20.2.4. トリガ機能 ...................................................................................................................................................................................20-6
20.2.5. ファイル機能 ..............................................................................................................................................................................20-7
20.2.6. モニタ表示・設定機能 ............................................................................................................................................................20-8
20.2.7. モニタ出力 ..................................................................................................................................................................................20-8
20.3. 測定モード別仕様 ................................................................................................................................................ 20-9
20.3.1. メモリレコーダモード ...............................................................................................................................................................20-9
20.3.2. HDレコーダモード ................................................................................................................................................................ 20-10
20.3.3. ペンレコーダモード ............................................................................................................................................................... 20-10
20.3.4. X-Yレコーダモード ............................................................................................................................................................ 20-10
20.3.5. マルチレコーダモード .......................................................................................................................................................... 20-11
20.4. 本体イベント ....................................................................................................................................................... 20-12
20.5. 収録データの出力 ............................................................................................................................................ 20-13
20.6. 標準機能 ............................................................................................................................................................. 20-13
20.7. インタフェース ..................................................................................................................................................... 20-13
20.7.1. LAN(標準) ............................................................................................................................................................................ 20-13
20.7.2. USB(標準) ........................................................................................................................................................................... 20-13
20.7.3. TRIG IN/TRIG OUT(標準) ........................................................................................................................................... 20-13
20.8. リモートユニット(RA23-144:オプション) ................................................................................................... 20-14
20.9. RS-232Cユニット(RA23-142:オプション) .............................................................................................. 20-15
20.10. ACブリッジ電源ユニット(RA23-143:オプション) ................................................................................... 20-15
20.11. 同期ユニット(RA28-132:オプション) ........................................................................................................ 20-16
20.12. 英語表示ユニット(RA23-106:発注時指定オプション) ........................................................................ 20-16
20.13. 外形図 ................................................................................................................................................................ 20-17
20.12.1. 標準本体外形図 ................................................................................................................................................................. 20-17
20.12.2. オプションユニット外形図 ................................................................................................................................................ 20-18
12
RA2800A本体(7001755-R01)
21. ケーブル・プローブ類・スペアパーツ一覧表 ................................................................................... 21-1
21.1. ケーブル類一覧.................................................................................................................................................... 21-2
21.2. プローブ・クランプメータ一覧 ............................................................................................................................ 21-6
21.3. スペアパーツ一覧 ................................................................................................................................................ 21-6
RA2800A本体(7001755-R01)
13
1. RA2800Aについて
1.RA2800Aについて
1.1.概要・特長
1.1.1.概要
RA2800Aは“誰でも・現場で・容易な測定”をコンセプトにした製品です。大型液晶ディスプレイへのダイナミ
ック波形表示、アンプ設定画面のビジュアル化などにより、“ペン書き記録計”をお使いのお客様でも直ぐに
計測が行える、優れた操作性を実現しました。また、大容量ハードディスク(40GB)と大容量メモリ(1MW/ch)
を標準装備し、多チャネルの長時間連続収録が可能な装置です。
● 構成
USB(ホスト)
ボードPC
OS:WindowsXP-E
CPU:celeron
650MHz
収録ボード
OS用CF
プリンタユニット
マ ア
ザン
ープ
ボ
ー
ド
AP-amp
AP-amp
AP-amp
AP-amp
AP-amp
AP-amp
AP-amp
AP-amp
amp
AP-amp
AP-amp
AP-amp
AP-amp
AP-amp
AP-amp
AP-amp
AP-amp
amp
ア
ン
プ
ユ
ニ
ッ
ト
AP
LAN
操作パネルキー
JOGダイヤル
ディスプレイ+タッチパネル
1024x768dot
シ
リ
ー
ズ
内蔵HDD 40GB
1.1.2.特長
● 簡単ペンレコーダモード搭載
アンプ設定画面のビジュアル化及びタッチパネルにより“ペン書き記録計”の操作性を実現しました。
複雑な設定を行うことなく“ペン書き記録計”と同様な簡単計測が行えます。
● 長時間HDレコーディング
本体内蔵のHDD(40GB※)に長時間の高速データ収録が可能です。
(※収録速度10ms、入力チャネル数32ch時 120日分の収録容量を確保しています。)
● 入力波形の大画面表示
測定データの視認性を向上するため、12.1型液晶ディスプレイを採用しました。32chの波形をダイ
ナミックに表示できます。
● 多彩な測定モード選択
ペン書き記録計の操作性を実現した“ペンレコーダ”,HDへ長時間収録する“HDレコーダ”,高速メモ
リ、2つの信号の相関をX-Yグラフとして記録する“X-Yレコーダ”など5種類の測定モードを準備し、
用途に応じた機能が選択できます。
● LAN,USBを標準装備
LAN(100BASE-T)をデータ通信用,USBをストレージデバイス用(USBメモリ)とし装備しています。
● オート機能
操作パネルの[オート]ボタンを押すことにより、入力信号を最適な状態で測定できるよう、アンプ感度、
収録・記録速度を自動調整します。
● APアンプシリーズを継承
RA1000,DL2000のAPアンプシリーズが使用可能。RA1000,RA2000,DF1100,
DL2800をご使用のお客様にはアンプを共通でご使用いただけます。
● APアンプユニット
計測に応じて11種類のアンプユニットの使い分けが可能です。各種アンプユニットはアイソレーション
入力で、プラグインのため手軽に交換ができます。
1-2
RA2800A本体(7001755-R01)
2. 各部の名称と機能
2. 各部の名称と機能
2.1.各部の名称
本製品の各部名称について説明します。
表示部
詳細は
2-3㌻
操作パネル部
正面
詳細は
2-4㌻
POWER
(電源スイッチ)
プリンタ部
記録紙出口
インタフェース部
(オプション)
詳細は
2-6㌻
背面
入力部
2-2
RA2800A本体(7001755-R01)
2. 各部の名称と機能
2.2.表示部
本製品の表示部は、タッチパネル付TFTカラー液晶表示器(ディスプレイ)です。ディスプレイで設定画面を表
示し、直接パネルに触れることにより設定を行います。
出荷状態にて本製品の電源を投入すると、表示部に下図のような画面を表示します。
操作パネル部のキーによって表示画面を切替え、表示部画面のタッチパネルキーにて各入力ユニットの設定、
記録条件の設定、収録の設定,トリガの設定などを行います。また、ディスプレイ上で入力信号の状態を観測
することができます。
NOTE
ディスプレイには、画面の一部に常時点灯または点灯しないドットや温度変化等で多少ムラが
発生する場合があります。これらは故障ではありませんので、予めご了承ください。
RA2800A本体(7001755-R01)
2-3
2. 各部の名称と機能
2.3.操作パネル部
操作パネル部の各キーの機能等について説明します。
ジョグダイヤル関係キー
①
④
②
③
波形モニタ選択キー
⑥
⑤
収録設定関係キー
⑦
⑩
⑧
⑪
⑫
⑨
収録・記録関係キー
⑬
⑮
⑭
⑰
⑯
⑲
⑱
 ジョグダイヤル関係キー
① カーソル X1/X2:カーソルX1,X2を選択切り換え
再生モニタ画面にて、カーソルX1またはX2を選択切り換えする際に使用します。キー上部のLEDが点灯し
ている方のカーソルをタッチパネルまたはジョグダイヤルで移動できます。
② スクロール:表示波形をスクロール
再生モニタ画面にて、波形をスクロールする際に使用します。このキーを押すとキー上部のLEDが点灯しタ
ッチパネルのスクロールバーまたはジョグダイヤルで表示波形をスクロールできます。
③ 微調整:カーソルやスクロールの移動速度を調節
再生モニタ画面にて、カーソルや波形スクロールの微妙な移動速度調節が行えます。
④ ジョグダイヤル:数値を連続変更、モニタ画面でのカーソル移動、波形スクロール
設定値の変更を行う際にジョグダイヤルを回すと数値を連続して変更することができます。また、再生モニ
タでは、カーソル移動や波形スクロールをスムーズに行うことができます。
 波形モニタ選択キー
⑤ 入力信号:入力信号をモニタ表示
入力モニタ画面(バックが青色の画面)では、入力信号を波形や数値でリアルタイムに観測することができ
ます。
2-4
RA2800A本体(7001755-R01)
2. 各部の名称と機能
⑥ 再生:収録したデータを再生表示します。
再生モニタ画面(バック灰色の画面)では、メモリや本体内蔵HDD、外部メデイアに収録したデータを再生し
て観測することができます。
 収録設定関係キー
⑦ アンプ:アンプ画面を表示
レンジや入力のON/OFF等、アンプユニットに関する設定を行います。
⑧ 収録条件:収録速度の設定
サンプル速度や紙送り速度、プリトリガ設定など収録に関する設定を行います。
⑨ トリガ:トリガ画面を表示
トリガモードの選択やトリガレベルの設定等、トリガをかける条件についての設定を行います。
⑩ オート:オート設定
アナログアンプのレンジ設定と収録速度を自動調整する機能です。
⑪ 表示/記録:モニタ表示及び記録紙への記録設定
印字・表示についての設定を行います。
⑫ システム:システム画面を表示
測定方法を決める“測定モード設定”、日時の設定等の“メンテナンス設定”、RS-232C,LAN,リモートを使
用する際の“通信設定”等の設定を行います。
 収録・記録関係キー
⑬ 紙送り:記録紙の空送り
このキーを押している間、記録紙が空送りされます。
⑭ 画面コピー:表示画面のハードコピー
このキーを押すと、その時画面に表示されている内容をハードコピーします。システム設定で出力先(記録
紙、ビットマップファイル)を指定できます。
⑮ トリガ:トリガLED
トリガ発生時、LEDが点灯します。
⑯ マーク印字/手動トリガ:記録にマークを印字、手動でトリガをかける
記録中に記録紙に印(押した時点の時刻)を付けたり、手動でトリガを発生させ測定を開始することができ
ます。
⑰ スタート:測定の開始
このキーを押すと、測定を開始します。測定中はキーのLEDが点灯します。
⑱ ストップ:動作の中止
このキーを押すと、測定動作を中止できます。
⑲ HDD/POWER:LED
HDD:
POWER:
内蔵HDDアクセス時、LEDが点灯します。
電源ON時、LEDが点灯します。
RA2800A本体(7001755-R01)
2-5
2. 各部の名称と機能
2.4.背面部
本製品の入力スロット部には、オプションのアンプユニットを最大16ユニットまで装着可能です。
④
③
⑫
⑬
⑭
⑪
⑩
⑨
⑥
⑤
⑦
⑧
①
②
(上図は2CH高速DCアンプユニット 16スロット 構成の時の入力部)
① 銘板
電源の入力電圧範囲、消費電力が表示してあります。
② ACソケット
付属のAC電源コードを接続します。
本製品の電源スイッチは本体正面左下の押しボタンスイッチです。
2-3㌻
一度押すとON(ボタンが凹んだ状態)、もう一度押すとOFF(ボタンが凸の状態)です。
③ TRIG IN
入力信号以外の外部信号からトリガにより測定を開始させたい時、この端子からトリガ信号を入力します。
④ TRIG OUT
他の製品を本製品と同じタイミングで測定開始したい時、またはトリガ状態をモニタする時に使用します。
⑤ LAN
LAN接続用コネクタです。パソコンによる通信等に使用することができます。
⑥ USB
USB接続用コネクタです。USBメモリを接続しデータを保存することができます。
⑦ ACブリッジ電源スイッチ(INT/EXT)・OSC端子
ACブリッジ電源ユニット(オプションRA23-143)のINT/EXT切換スイッチとOSC端子です。
ACストレインアンプ(AP11-104A)を使用するときに必要となります。
EXTに設定したときは、必ずOSC端子よりACブリッジ電源用同期信号を入力してください。INT
に設定したときは、OSC端子に接続した他の機器は必ずEXT側にしてください。どちらの場合も
NOTE
間違った設定を行うと測定できないばかりか、故障の原因となります。
2-6
RA2800A本体(7001755-R01)
2. 各部の名称と機能
⑧ 入力部
オプションのアンプユニットを最大16ユニットまで装着可能です。
⑨ 同期ユニット
同期ユニット(オプション:RA28-132)を挿入し、RA2800A相互のサンプリングを同期します。
⑩ RS-232C
RS-232Cユニット(オプション:RA23-142)を挿入し、外部機器(ホストコンピュータ)との接続を行います。
⑪ REMOTE
リモートユニット(オプション:RA23-144) を挿入し、外部からの信号により収録/記録のスタート・ストップ、
紙送り、マーク入力や同期運転等を行います。
⑫ XGAモニタ出力
表示部と同じ画面をXGAモニタ(アナログRGB,1024×768ドット)に出力します。
⑬ 本体イベント入力
16入力のイベントです。入力コネクタは4入力毎(1-4,5-8,9-12,13-16)に分割しています。
⑭ 本体イベント入力レベル切替スイッチ
スライドスイッチは、接点入力のレベル判定、電圧入力のレベル判定を16入力一括で切り替えます。
MODE
CONTACT
(MAX2mA)
RA2800A本体(7001755-R01)
VOLTAGE
(MAX24V)
2-7
3. 測定前の準備
3. 測定前の準備
3.1. 電源をONする前に
本製品をご使用になる前の準備と注意事項について説明します。
3.1.1.使用環境について
注意
設置場所についての注意
・本製品は水平な場所で使用してください。
・本製品は、安全性規格JIS-C-1010-1(IEC61010-1)での設置カテゴリⅡ(CATⅡ)を満たす場所で
使用してください。
・本製品は使用温度:5℃ ~ 40℃ 、湿度:35 % ~ 80 % RHの場所でお使いください。
・本製品は汚染度2の製品です。
・本製品は以下のような場所では使用しないでください。また、本製品の周囲等にも十分注意して
使用してください。
① 直射日光や暖房器具等で高温または多湿になる場所
② 水のかかる場所
③ 塩分・油・腐食性ガスがある場所
④ 湿気やほこりの多い場所
⑤ 振動の激しい場所
⑥ 強い電磁界が発生している場所
⑦ 本製品内部の温度上昇を防ぐため、本製品には通風孔があいています。本製品の周り
を囲んだり、周りにものを置いて通風孔をふさぐようなことは絶対に行わないでください。
本製品内部温度の異常上昇につながり、故障の原因となります。
⑧ 紙などの燃えやすいものを本製品の近くに置かないでください。
3.1.2.AC電源コードを接続する前に
本製品にAC電源コードを接続する前に、以下の事項について必ず確認を行ってください。
● 本製品の電源スイッチ(POWER)がOFFになっていることを確認してください。
● 供給電源は定格銘板に記載されている定格に合っているかを確認してください。
● アンプユニット・インタフェースユニットをしっかりと確実に装着してください。
電源スイッチは
前面より操作します
定格銘板
3-2
RA2800A本体(7001755-R01)
3. 測定前の準備
注意 本製品の電源を投入する前に、必ず保護接地を行ってください。
保護接地は本製品を安全にご使用いただき、お客様及び周辺機器を守るために必ず必要です。
・本製品に付属のAC電源コードを、保護導体端子を備えた3極電源コンセントに接続すれば、自動的に
接地されます。
3.1.3.AC電源コードについて
本製品に付属のAC電源コード(0311-5044:AC 100 V系用 2.5 m)のプラグは、3ピンになっており、中央
の丸いピンが保護導体端子です。
RA2800A本体(7001755-R01)
3-3
3. 測定前の準備
3.2.記録紙を装着する
本製品に記録紙を装着します。記録紙には、ロール紙と折畳紙があります。
3.2.1.ロール紙の場合
① 記録紙に記録紙ホルダを装着する
記録紙の両端に付属の記録紙ホルダを差し込みます。使用途中の記録紙を装着する場合は、下図のよう
に記録紙の先端をカットしておきますと記録紙が引き出しやすくなります。
先端をカット
記録紙ホルダ
記録紙ホルダを差し込む
NOTE
本製品に使用するロール紙は、当社専用のロール紙(YPS106,YPS108、YPS114)をお使いくだ
さい。他のロール紙を使用した場合は、記録品質の保証はできません。また、紙送りに異常が
発生する場合があります。新しい記録紙のテープ止め部分は、発色しない場合がありますので
避けてご使用ください。

② 前面部左右の開閉レバーを手前に引き、記録部を開く
左右の開閉レバーを手前に引き、手を添えて
前面部を手前に静かに倒します。
NOTE
前面部を開いた上に物を
載せないでください。
サーマルヘッド部が傷付く
と正常な印字ができません。
故障の原因となります。
3-4
RA2800A本体(7001755-R01)
3. 測定前の準備
③ 記録紙を本製品のガイドに沿って入れ、ストック部に装着する
記録部のストック部に、記録紙ホルダを装着音がするまで押し込みます。
NOTE
記録紙の感熱側が手前に出るように、巻き方向に注意して装着してください。巻き方向が違って
いると印字できません。
記録紙出し口は手前側です。
記録紙は手前側の開口溝に差し込みます。
プラテンローラに近い開口溝に差し込まない
でください。
本器の記録紙装着部に記録紙ホルダを
カチッと音がするまで押し込みます。
ペーパーガイド軸は、本器出荷時には記録紙装着
部に装着されていますので、一旦手前に引き抜
いて記録紙ホルダを装着後、再びペーパーガイド
軸を押し込んでください。
NOTE
④ 記録紙を引き出す
記録紙を、プラテンローラ(黒いローラ)の手前側から
下へ10cm程度差し込み、記録紙引出し口より記録紙が出ていることを確認します。
記録紙は真っ直ぐに、弛まぬように引き出してください。記録紙が曲がっていると、正常な紙送
NOTE
りができません。
記録紙ホルダ
記録紙

記録紙引出口

記録紙引出口

記録紙引出口
⑤ 記録蓋を閉める
記録紙を引き出したら、前面の両端を両手で押さえてきちんと閉めます(カチッと音がします)。記録紙は、
たるまないようにまっすぐに引き出してください。両端をきちんと押し込まないで使用すると、正常に記録で
きません。
RA2800A本体(7001755-R01)
3-5
3. 測定前の準備
3.2.2.折畳紙の場合
本製品は折畳紙(YPS112)を使用することができますが、使用する際にはオプションの折畳紙収納箱
(RA28-115)が必要になります。
《折畳紙》
YPS112
・長さ 200 m
・折り幅 30 cm
・記録紙残量がわかるよう、各ページに
ページ番号(669~000)が印刷されています。
NOTE
本製品に使用する折畳紙は、当社専用の
折畳紙(YPS112)を必ずお使いください。他の折畳紙を使用した場合、記録品質の保証はできま
せん。また、紙送りに異常が発生する場合があります。
《折畳紙収納箱》
・折畳紙収納箱:RA28-115
・折畳紙収納箱:約3kg
・折畳紙収納箱には折畳紙ストック箱(約300g)が付属
・折畳紙用アダプタ:約200g
本製品に折畳紙を装着する場合の手順について説明します。
① 本製品を折畳紙収納箱にのせる
折畳紙収納箱開口部を向かって左側に向けて水平な場所に置き、ケースの固定穴に本製品のゴム足を合
わせてのせます。
本体RA2800A
本体と折畳紙収納箱が平行
になるようにゴム足を位置決
めします
開口部
折畳紙収納箱
RA28-115
3-6
RA2800A本体(7001755-R01)
3. 測定前の準備
② 折畳紙を収納箱に挿入する
(1)折畳紙の箱を開けて中身を取り出します。折畳紙は透明ポリ包装されていますので開封し、折畳紙の
上のボール紙を取り去ります。折畳紙が入っていた箱の上ブタは記録紙受け箱としてご使用ください。
上ブタ
ボール紙(白)
(記録紙受け箱として使用)
(2)折畳紙を、下の台紙と共に感熱面側(記録紙端に水色の数字が印字されている側)を上にして折畳紙
ストック箱に入れます。
感熱面
折畳紙用ストック箱
(3)折畳紙のカットしてある側を手前にし、折畳紙収納箱開口部からストック箱ごと挿入します。
折畳紙収納箱
RA28-115
③折畳紙を折畳紙アダプタに巻き付ける
折畳紙収納箱より引き上げた記録紙を、下図のように折畳紙アダプタに巻き付けます。
折畳紙アダプタ
折畳紙アダプタを②と③へ
カチッと音がするまで押し
込む
記録部側面ガイド
ペーパガイド軸
ペーパーガイド軸を①へカチッと音
がするまで押し込む
RA2800A本体(7001755-R01)
記録紙
折畳紙収納箱より引き上げる
(④ 3-1図参照)
3-7
3. 測定前の準備
④ 折畳紙アダプタを記録蓋のストック部に装着する
本製品の記録紙装着部に、折畳紙を巻き付けた折畳紙アダプタとペーパーガイドを、カチッと音がするまで
押し込みます。
折畳紙アダプタに巻き付けた折畳紙を、本製品のプラテンローラ(黒色のローラ)の下の隙間より差し込み、
プラテンローラの下から10cm程度引き出します。
折畳紙アダプタ
ペーパーガイド
プラテンローラ
折畳紙用収納箱
一折(約30cm)以上
図3-1
⑤ 記録蓋を閉める
折畳紙をたるまないようにまっすぐに引き出して、記録部の記録蓋の両端を両手で押さえてきちんと閉めて
ください。
TIPS
折畳紙が入っていた箱の上ブタを、記録紙受け箱として、本製品の記録蓋側に置いてご使用く
ださい。安定した紙送りを行うために、自重で記録紙が引き出されるよう、一折(約30cm)以上の
落差を設けてください。この受け箱に1~2ページ程度記録紙が折り畳まれた状態で使用します
と、比較的折り畳みやすくなります。尚、出てきた折畳紙は、自然落下によって折り畳まれます。
湿度,設置の仕方等、設置環境によってうまく折り畳まれない場合がありますのでご了承くださ
い。
3-8
RA2800A本体(7001755-R01)
3. 測定前の準備
3.3.アンプユニットを装着する
注意
 取り扱い上の注意
アンプの交換する時は、必ず本体の電源をOFFにして、電源ケーブル・信号入力ケーブルを本体か
ら外して行ってください。電源が入ったまま交換するとアンプ及び本体を破損する恐れがあります。
また、アンプユニット交換時は、内部の部品に触らないように注意してください。身体に静電気を帯び
た状態で内部の部品に触ると、破損する可能性があります。故障の原因になりますのでアンプユニッ
トを交換する時は、パネル以外触らないでください。
① 電源をOFFにします。
② 電源ケーブルを抜きます。
③ 各アンプに接続されている入力ケーブルを外します。
④ 本体の電源が切れていることを確認します。
アンプユニットを固定する、左右のアンプ止めネジ2本をマイナスドライバで回します。
(マイナスドライバ:先端厚0.65mm以下)本体との接続が外れるまで回してください。(回し過ぎるとアン
プユニットから外れてしまいます)
⑤ 左右のアンプ止めネジ2本をつまんで、まっすぐアンプユニットを引き抜いてくだ
さい。
このように簡単にアンプユニットを取り外すことができます。アンプユニットの取り付けは、この逆の手順と
なります。ネジは必ずマイナスドライバで確実に締め付けてください。この作業も、必ず本体の電源を切っ
ている状態で行ってください。
警告
感電防止および異物の侵入による本体損傷防止のためアンプユニットの入っていないスロット
には、必ず空パネルを取り付けてください。
RA2800A本体(7001755-R01)
3-9
3. 測定前の準備
3.4.電源をONにする
 準備が整ったところで電源をONにします。
<電源を投入する前のチェック項目>
● 本製品を安全な場所に設置しましたか?
● 使用環境は大丈夫ですか?
● 本製品のPOWERスイッチはOFFになっていますか?
● 本製品の保護接地は行いましたか?
上記の項目が全部○でしたら、次のような手順で本製品の電源を投入します。
① AC電源コードのインレット側を、本製品のACソケットに接続する
本製品に付属のAC電源コードのインレット側を、本製品電源パネル部のACソケットに接続します。
② AC電源コードのプラグを電源コンセントに接続する
③ 本製品のPOWERスイッチをONにする
本製品の前面左下隅のPOWERスイッチをONします。
①ACソケット
3極電源コンセント
②コンセントへ
AC電源コード
3-10
RA2800A本体(7001755-R01)
3. 測定前の準備
 電源を投入したら
電源を投入したら、以下の点を確認します。
① ディスプレイに画面が正常に表示されることを確認する
電源を投入すると、数十秒の起動動作後、ディスプレイに[システム]画面が表示されます。
② 紙送りが正常に行われることを確認する
操作パネル部の『紙送り』キーを押して、記録紙の紙送りが正常に行われることを確認します。記録紙が出
てこない時は記録蓋がしっかりと閉まっているかを確認してください。
紙送り
押します
③ 以上で測定前の準備が完了しました
RA2800A本体(7001755-R01)
3-11
4. 操作の流れ
~測定の流れと
基本的な設定方法・動作~
4. 操作の流れ ~測定の流れと基本的な設定方法・動作~
4.1.操作の流れ
本製品では以下のような手順で入力信号の記録・収録、再生を行います。
① 電源投入前
本製品を安全な場所に設置しているか、付属品の装着など正しく行われているか確認してください。
第3章
② 電源の投入
● アンプユニットに信号を入力
各アンプユニットの感度で規定している最大入力電圧を誤って入力すると本体内部の部品が破損す
る等、故障の原因となります。各感度において入力電圧を超えないようにしてください。
アンプユニット取扱説明書
● 信号の状態を確認
入力信号をリアルタイムで確認することができます。
第5章
③ 設定
● アンプユニットの設定
測定したいデータの条件を設定します。
第7章
● トリガの設定
測定開始のきっかけとなるトリガの設定をします。
第13章
● 測定モードの設定
本製品には5種類の測定モードがあり、目的内容の合ったモードを選択します。
・記録紙に記録する場合 …………………………………………… ペンレコーダモード
第8章
・高速現象をメモリへ収録する場合 ………………………………… メモリレコーダモード
第9章
・HDDに長時間収録・記録する場合 ……………………………… HDレコーダモード
第10章
・低速現象を実行している際、異常現象を高速収録する場合 …… マルチレコーダモード
第11章
・X-Yレコーダとして使用する場合 ………………………………… X-Yレコーダモード
第12章
④ 測定
操作パネルの『スタート』キーを押すと測定が開始され、『ストップ』キーを押すと測定が終了します。
⑤ 再生
収録したデータを表示 …………………………………………………….再生設定
第14章
収録したデータを記録紙にコピー・ファイルに保存 ………………………出力設定
第14章
4-2
RA2800A本体(7001755-R01)
4. 操作の流れ ~測定の流れと基本的な設定方法・動作~
4.2.基本的な設定方法
本製品の画面上で各種設定項目やアイコンについて説明します。ディスプレイはタッチパネルになっています
ので、設定は画面上の各キーを指で触れる事により行います。
操作パネル
ディスプレイ
4.2.1.基本画面設定の説明
設定画面は、大きく分けてコントロール領域,波形モニタ領域,設定領域で構成されます。
① コントロール領域
① コントロール領域
表示スクロール方向 「横」 画面
表示スクロール方向 「縦」 画面
③波形モニタ領域
②設定領域
②設定領域
③波形モニタ領域
RA2800A本体(7001755-R01)
4-3
4. 操作の流れ ~測定の流れと基本的な設定方法・動作~
① コントロール領域
画面上部に常に表示されていて、設定機能や画面切り替え等に利用されます。選択されている測定モード
や設定項目によって内容が変化します。コントロール領域に関する詳細は各測定モード「8~12章」を参照
してください。
② 設定領域
操作パネルの『アンプ』,『収録条件』,『トリガ』ボタンを押すと、この領域内に設定画面を設けます。設定画
面の操作については「7章 アンプユニット」「13章 トリガ設定」及び「8~12章」の各測定モードの説明を
参照してください。
③ 波形モニタ領域
通常の設定画面では、常に入力波形モニタが表示されていますので、入力信号を確認しながら各種設定
を行うことができます。
4.2.2.設定キーの説明
各設定項目は、入力方法により分類され、視覚的に分かりやすくなっています。各種類の入力方法を説明
します。
● ジョグキー
設定エリア内にジョグダイヤルの絵が表示されている場合は、操作パネルのジョグダイヤルで設定可
能です。選択して色が変わった状態でジョグダイヤルを回すと設定値が変更されます。
通常状態
アクティブ(設定可能)状態
● ウィンドウキー
設定エリア内に“手”のアイコンが表示されている場合は、選択すると更に設定ウィンドウが開くことを
表しています。新しく開いた設定ウィンドウで設定を行ってください。
● ジョグキー+“手”アイコン
この場合には上記2項目の複合動作となります。設定エリアの白い部分を選択するとジョグキーとし
て動作(反転表示)し、アイコン部分を押すと設定ウィンドウが開きます。
4-4
RA2800A本体(7001755-R01)
4. 操作の流れ ~測定の流れと基本的な設定方法・動作~
● チェックボックス
□を押す度に「レ」マークが表示されたり消えたりします。
複数の選択が可能です。
● ラジオボタン
○を押すたびに◎マークが表示されたり消えたりします。複数の項目のうち何れか一つだけを選択す
ることができます。(複数の選択を禁止する設定)
● ロータリーノブ
入力アンプのレンジ設定などに使用するノブ状の操作キーです。キーに触れることにより色が変化し
(ジョグダイヤルのエントリ状態を示す)、以後ジョグダイヤルを回すことにより設定値の変更が行えま
す。ノブの周囲に表示している目盛りのうち反転表示しているものが現在の設定値となります。
通常時
エントリ時
● 調整ノブ
入力アンプの基線位置の変更などに使用するツマミ状の操作キーです。キーに触れることにより色
が変化し(ジョグダイヤルのエントリ状態を示す)、以後ジョグダイヤルを回すことにより設定の変更が
行えます。また、このキーの近傍には設定値を表示します。
通常時
RA2800A本体(7001755-R01)
エントリ時
4-5
4. 操作の流れ ~測定の流れと基本的な設定方法・動作~
4.2.3.標準設定ウィンドウの説明
本製品では、標準的に使用される設定について共通の設定ウィンドウを使用します。
● 数値入力ウィンドウ
数値入力時に使用します。
現在の設定
現在の入力値
設定可能な範囲を表示
数値を入力するキー
【実行】キーで設定を登録し
ウィンドウを閉じます。
● 文字入力ウインドウ
文字列入力時に使用します。
①
②
③
⑤
④
①:ウィンドウタイトル
設定項目の内容を表示します。
②:入力表示部
入力した文字列、カーソル位置を表示します。
4-6
RA2800A本体(7001755-R01)
4. 操作の流れ ~測定の流れと基本的な設定方法・動作~
③:入力操作部
各種キーにより文字列の入力を操作します。
【行削除】
現在カーソルのある行の文字列を削除します。
【SHIFT】キーにより大文字・記号を入力することができます。
キーを押すと反転表示、及びキー表示内容が変化し入力可能な文字列が変化します。
【IME】キーにより漢字変換入力をすることができます。
キーを押すと反転表示され、ひらがなのローマ字入力モードとなります。
【空白/変換】キーを押すことにより変換が開始されます。
矢印キー、【空白/変換】キーで変換文字を選択します。(変換リストを直接タッチすることでも
選択することができます)
【改行/確定】キーで変換を確定することができます。
IMEモード時は特殊文字の入力(入力操作部上段のキー【Ω 】【μ 】【ε 】など)のキー入力は禁
止されます。
④:【実行】キー
入力文字列を登録し、ウィンドウを閉じます。
⑤:【戻す】キー
入力を破棄し、元の状態に戻します。
RA2800A本体(7001755-R01)
4-7
5. 入力モニタ
~入力信号の確認~
5. 入力モニタ ~入力信号の確認~
5.1.入力信号を確認するには
入力している信号を確認するには『入力信号』画面を使用します。この画面では、入力している信号の状態をリ
アルタイムで表示することができます。また必要に応じて波形を一時停止することも可能です。
表示スクロール方向 「横」 画面
TIPS
表示スクロール方向 「縦」 画面
測定モードが「X-Yレコーダ」になっている場合は、専用画面になります。
※ 表示スクロール方向とは無関係です。
5-2
RA2800A本体(7001755-R01)
5. 入力モニタ ~入力信号の確認~
5.2.入力波形モニタの表示
下図はメモリレコーダモード時に『入力信号』ボタンを押したときの画面です。
⑦ RECアイコン
⑥ デジタル値表示
⑧ TOPバー
⑧ TOPバー
⑦ RECアイコン
⑥ デジタル値表示
⑤
④
③
②
信号名称
振幅軸スケール
ポジションマーカ
ペンポジション
⑤
④
③
②
① 波形表示部
① 波形表示部
① 波形表示部
入力されている信号を波形記録分割の設定に従い表示します。
「15章 表示・記録」
② ペンポジション
全アナログアンプの現在の値をペンの位置により表します。
③ ポジションマーカ
全アナログチャネルのゼロポジション位置を表します。
④ 振幅軸スケール
アナログチャネルの振幅軸スケールを表示します。設定により表示しないことも可能です。
「15章 表示・記録」
⑤ 信号名称
任意に設定可能な信号名称文字列を表示します。設定により表示しないことも可能です。
「15章 表示・記録」
「16章 システム設定」
⑥ デジタル値表示
現在の入力信号の値を表示します。設定により表示しないことも可能です。
⑬デジタル値表示 または 「15章 表示・記録」
RA2800A本体(7001755-R01)
5-3
信号名称
振幅軸スケール
ポジションマーカ
ペンポジション
5. 入力モニタ ~入力信号の確認~
⑦ RECアイコン
記録・収録動作状況を表示します。表示内容は各種測定モードにより変化します。詳しくは「8~12章」の
各種測定モードの説明を参照してください。
⑧ TOPバー
⑩ 一時停止
⑭ タイマ表示
⑨ トリガ同期
⑪ モニタ切り替え
⑮ 時計
⑫ モニタ速度
⑬ デジタル値表示
⑯ キーロック
⑨ トリガ同期
入力波形モニタ一の更新をトリガ検出により行うかどうかを指定します。高速で周期的な信号をモニタした
い場合に有効な機能です。
⑩ 一時停止
モニタ表示を停止します。再度キーを押すとモニタ表示を再開します。
⑪ モニタ切り替え
入力波形モニタのモードを切り替えることができます。キーを押すことによりモニタモードが切り替わります。
またモードの種類は測定モードの設定により制限を受けます。詳細は次の表を参照してください。
レコーダモード
モニタモード
内容
メモリ
HD
マルチ
入力モニタ
入力モニタ専用速度
可
可
可
紙送り速度
紙送り速度と同じ速度でモニタ表示
不可
可
可
メモリサンプル速度
メモリサンプル速度と同じ速度でモニタ表示
可
不可
可
HD収録速度
HD収録速度と同じ速度でモニタ表示
不可
可
可
※
※
※
※
「入力モニタ」モード以外に設定した場合、モニタ速度の設定は不可となります。
ペンレコーダ、X-Yレコーダの場合は専用画面となるため、このキーの表示はありません。
メモリレコーダでは、モニタ画面の左端をトリガ点の基準として表示します。
表示スクロール方向は、表示記録設定画面で変更します。
⑫ モニタ速度
モニタモードを「入力モニタ」とした場合、モニタ表示速度の設定が行えます。ジョグダイヤルによる設定
することができます。
モニタ表示モードを「入力モニタ」以外とした場合、モニタ表示速度は指定の収録速度を表示します。ここで
設定を変更すると指定の収録速度が変更されます。
5-4
RA2800A本体(7001755-R01)
5. 入力モニタ ~入力信号の確認~
⑬ デジタル値表示
入力されている信号の値を数値で表示させます。ボタンを押す度に 「なし」 → 「数値」 → 「なし」の順に
表示が切換ります。
⑭ タイマ表示
タイマ記録が設定されている場合、次回の収録開始時刻を表示します。設定されていない場合、何も表示
されません。
「16章 システム設定」
⑮ 時計
現在の時刻を表示します。
⑯ キーロック
タッチパネル、操作パネルのキー入力を制限する状態を表します。このキーを押すことにより状態を変更す
ることができます。
キーロックOFF状態
キーロックON状態
「16章 システム設定」
RA2800A本体(7001755-R01)
5-5
6. オートセットアップ
~収録条件を自動設定する~
6. オートセットアップ ~収録条件を自動設定する~
6.1.機能概要
オートセットアップとは、現在の入力信号を参照し、収録条件を自動的に調整する
機能です。次の項目が実行されます。
● オートレンジ(アナログアンプのみ)
● オートサンプル
本機能は、操作パネル『オート』ボタンを押すことにより動作します。
TIPS
測定中のオートセットアップは使用できません。オートセットアップに
かかる時間は入力されている信号により変動します。オートセットア
ップ機能では、大まかな範囲での調整となりますので、細かな設定
は手動にて行って下さい。
6.2.オートレンジ
アナログアンプのレンジ設定を自動調整する機能です。対象となるアナログアンプは次のタイプとします。
ユニット名
2CH 高分解能DCアンプユニット
2CH FFTアンプユニット
2CH 高速DCアンプユニット
2CH ACストレンアンプユニット
イベントアンプユニット
2CH TC・DCアンプユニット
TC・DCアンプユニット
F/Vコンバータユニット
2CH 振動・RMSアンプユニット
2CH DCストレンアンプユニット
2CH ゼロサプレッションアンプユニット
形式
AP11-101
AP11-102
AP11-103
AP11-104A
AP11-105
AP11-106A
AP11-107
AP11-108
AP11-109
AP11-110
AP11-111
略号
HRDC
FFT
HSDC
ACST
EV
TCDC
TDC
FV
RMS
DCST
HRZS
オートレンジの実行は、アンプ詳細画面ウィンドウからも可能です。
詳細は
「7章 アンプユニット」
TIPS
入力信号がない場合、参照測定値が0レベルとなってしまうため、調整値は最高感度となりま
す。
DC系アンプの場合、「高感度レンジを禁止する」設定になっている場合、低感度レンジの範囲
内で調整が実行されます。
6-2
RA2800A本体(7001755-R01)
6. オートセットアップ
~収録条件を自動設定する~
6.3.オートサンプル
オートサンプルとはモニタ表示速度,紙送り速度,メモリサンプル速度,ファイル収録速度を現在の入力信号に
合わせて設定する機能です。
6.3.1.調整対象
調整対象は現在の測定モードにより下記表のように変化します。
但し、モニタ表示速度は常時調整対象となります。
測定モード
ペンレコ
メモリ
HD
モニタ表示速度
○
○
○
紙送り速度
○
×
×
メモリサンプル速度
×
○
×
ファイル収録速度
×
×
○
X-Yサンプル速度
×
×
×
マルチ
○
×
○
×
×
X-Y
×
×
×
×
×
○:調整対象、 ×:調整対象外
TIPS
X-Yレコーダモードの場合、オートサンプルは動作しません。(X-Yのデータサンプル速度は
モニタを見ながら合わせてください。)
6.3.2.調整範囲
紙送り速度
50mm/s
(2ms)
20mm/s
(5ms)
10mm/s
(10ms)
5mm/s
(20ms)
1mm/s (100ms)
100mm/min (60ms)
50mm/min (120ms)
20mm/min (300ms)
10mm/min (600ms)
5mm/min (1.2s)
1mm/min (6s)
メモリサンプル速度
2μ s
5μ s
10μ s
20μ s
50μ s
100μ s
200μ s
500μ s
1ms
2ms
5ms
ファイル収録速度
20μ s
100μ s
200μ s
500μ s
1ms
2ms
5ms
10ms
20ms
50ms
100ms
※ 紙送り速度の(かっこ)内の数値は、データサンプル速度に換算したものです。
※ ファイル収録速度は32ch全てを収録したときの条件です。
RA2800A本体(7001755-R01)
6-3
7. アンプユニット
7. アンプユニット
7.1.入力ユニットの設定
ここでの説明はアンプ設定について、基本、詳細画面の操作方法を簡単に説明させて頂いております。
各種アンプの詳細については別冊(RA2000A/DF1100A/DL2800Aアンプユニット取扱説明書)を参照
下さるようお願い致します。
入力ユニットのレンジや波形記録に関する設定は[アンプ]画面で行います。操作パネル『アンプ』ボタンを押し、
次の画面を表示します。
表示スクロール 「横」 画面
タブ
タブ
表示スクロール 「縦」 画面
7.1.1.アンプ基本画面
[アンプ基本]画面では、8チャネル毎の入力ユニットの設定状態を確認、または設定することができます。
また、【タブ】キーで表示チャネルを変更することができます。
① チャネル
2ch高分解能DCアンプの設定 例
① チャネル
③ 情報表示
表示スクロール 「横」
② アンプ設定部
② アンプ設定部
③ 情報表示
表示スクロール 「縦」
7-2
RA2800A本体(7001755-R01)
7. アンプユニット
① チャネル
チャネル番号,アンプタイプ及び波形表示色を表します。キーを押すと[アンプ詳細]画面が表示され、より
詳細な設定を行うことができます。
② アンプ設定部
アンプの基本的な設定を行います。アンプタイプにより表示内容が異なりますので、詳細は各種アンプタイ
プの説明を参照してください。
NOTE
FFTアンプ(AP11-102)や振動・RMSアンプ(AP11-109)においてセンサ感度をm/s 2やGに
設定した場合でも、アンプ画面の表示は高感度設定の電圧表示になります。
③ 情報表示
[アンプ基本]画面以外の設定内容を表示します。設定は[アンプ詳細]画面で行います。アンプタイプにより
表示内容が異なりますので、詳細は各種アンプタイプの説明を参照してください。
7.1.2.アンプ詳細画面
[アンプ詳細]画面は、前ページで記述した[アンプ基本]画面で【チャネル】キーを押した時に表示する画面
です。そのチャネルの詳細な設定をすることができます。下図は2ch高速DCアンプ(AP11-103)の詳細画
面です。
③ 入力設定
② 一括
④ 詳細設定部
① チャネル
① チャネル
設定するチャネルを選択します。キーを押すと④詳細設定部の内容が変わります。
② 一括
同じアンプタイプのチャネルを一括して設定することができます。キーを押すと反転表示し、一括設定中で
あることを表します。また、一括設定対象の【チャネル】キーも反転表示します。ある特定のチャネルのみ一
括設定する場合は、設定しない【チャネル】キーを押して反転表示を解除してください。また逆に一括設定し
たい場合は、再度【チャネル】キーを押して反転表示します。
NOTE
タイプの同じ入力ユニットだけが一括設定できます。
RA2800A本体(7001755-R01)
7-3
7. アンプユニット
③ 入力設定
入力のON/OFF/GNDを設定します。アンプタイプによってはGNDの設定がないものがあります。OFFに
すると信号入力を止め、波形や数値表示がなくなります。
④ 詳細設定部
アンプタイプにより表示内容が異なりますので、詳細は各種アンプタイプの説明を参照してください。
7.1.3.本体イベント詳細画面
本体イベントユニットは【タブ】キーのEXT EVを押すと変更することができます。
④ 記録表示
③ 詳細設定
① 収録・表示
② 詳細記録
① 収録・表示
イベント信号16全ての収録および表示のON/OFFを設定します。
マーク情報スイッチ
システム-収録条件の「メモリ
容量」設定のE2をONに設定
したときにマーク情報スイッチ
を設定できます。
ONすると操作パネルの「手動
トリガ・マーク印字」スイッチを
押すと収録データにマーク情
報が書き込まれます。
再生表示においてマークジャ
ンプを実行できます。
14.6.5イベントジャンプ
② 詳細記録設定
イベント信号16それぞれの記録ON/OFFを設定します。④記録表示がONのみ有効になります。
③ 詳細設定
① 収録・表示
⑥
⑦
⑧
⑨
⑤ 標準
記録位置
信号間ピッチ
信号振幅
基線幅
⑩ 自動調整
7-4
RA2800A本体(7001755-R01)
7. アンプユニット
④ 記録表示
イベント波形記録チャネル設定でON/OFFした状態を表示します。設定はできません。
詳細は
「15.表示・記録」
⑤ 標準
信号16のそれぞれについてイベント波形記録のON/OFFを設定します。ON/OFFの設定結果はイベ
ント詳細画面に反映します。
⑥ 記録位置
イベント1~16の波形位置を指定します。
各イベントの位置は信号間ピッチで指定する間隔で上側あるいは左側に配置します。
⑦ 信号間ピッチ
イベント16の波形間隔を指定します。
⑧ 信号振幅
イベント16の波形振幅(H ⇔ L 変化時の波形振幅)を設定します。
⑨ 基準線
H時の波形幅を指定します。
⑩ 自動調整
イベント波形の記録がグリッドに一致するように自動的に調整します。
記録位置、信号間ピッチの設定を大きくしすぎると、有効記録幅を超えてしまうためイベント波
形が印字できなくなります。
NOTE
7.1.4.コネクタ/ピン配置
丸DINコネクタ 8P
(プラグを差し込む側より見る)
6
丸型DINコネクタ8P
7
8
1
4
2
3
5
コネクタ 1~4
コネクタ 5~8
コネクタ 9~12
コネクタ 13~16
ピンNo.
1
2
3
4
5
6
7
8
ピンNo.
1
2
3
4
5
6
7
8
ピンNo.
1
2
3
4
5
6
7
8
ピンNo.
1
2
3
4
5
6
7
8
信号名
1ch入力
2ch入力
3ch入力
4ch入力
GND
+15V出力
N.C
N.C
入力電圧範囲
電圧入力
検出レベル
入力電流
接点入力 検出レベル
負荷電流
NOTE
信号名
5ch入力
6ch入力
7ch入力
8ch入力
GND
+15V出力
N.C
N.C
信号名
9ch入力
10ch入力
11ch入力
12ch入力
GND
+15V出力
N.C
N.C
信号名
13ch入力
14ch入力
15ch入力
16ch入力
GND
+15V出力
N.C
N.C
0~+24V
Hレベル(H) : 約2.5V以上
Lレベル(L) : 約0.5V以下
1μ A以下
CLOSE(H)
: 250Ω 以下
OPEN(L)
: 2kΩ 以上
2mA(MAX)
VOLTAGE(電圧)イベント、CONTACT(接点)イベントの選択は、本体背面のMODE
スライドスイッチにて選択します。
RA2800A本体(7001755-R01)
7-5
7. アンプユニット
7.1.5.イベントアンプの記録制限
1
○
○
○
イベントアンプAP11-105を最大16ユニットまで本製品へ装着することができますが、一度に表示・記録
できるのは8ユニットまでです。
下表の組合せ例を参考にしてください。
イベントアンプ装着スロット
記録可能イベント
3 5 7 9 11 13 15 17 19 21 23 25 27 29 31 E1
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 1 3 5 7 9 11 13
○
○
○
○
○
○
○
○ 1 5 9 13 17 21 25
○
○
○
○ ○ ○ ○
○ 3 7 15 19 21 23 25
○ ○ ○ ○ ○
○ 1 3 5 7 9 11 EH
E1は本体イベントを示す
EHは本体イベント上位8を示す
ELは本体イベント下位8を示す
イベントアンプを8ユニット以上装着して記録するユニットを変更するには、以下の手順で行います。
15
29
① イベントアンプ基本画面
操作パネル『アンプ』ボタンを押し[アンプ]画面を表示し、更に変更するユニットの詳細設定を押します。
詳細設定を押す
記録表示
イベント波形記録チャネル
設定でON/OFFした状態
を表示します
表示スクロール 「横」
表示スクロール 「縦」
② イベントアンプ詳細画面
収録・表示設定スイッチ
イベント信号8それぞれの記録ON/OFF
を設定します。
記録表示がONのみ有効になります
7-6
RA2800A本体(7001755-R01)
-
EL
8. ペンレコーダ
~低速度現象を
長時間記録する~
8. ペンレコーダ ~低速度現象を長時間記録する~
8.1.ペンレコーダモードの概要
ペンレコーダモードは、記録紙への波形記録に特化したモードです。1つの画面で紙送り速度やアンプ設定が
可能で、ペン書き記録計の操作性を実現したモードです。
本体をペンレコーダモードに設定するには、『システム』画面の「測定モード」タブにて行います。また測定モード
の設定は、本体起動時に表示される「スタートアップ」画面でも行えます。(※スタートアップ画面は設定により
表示しない場合があります。)
測定モード
を選択
操作パネル
システム画面
“実行”を押す。
実行後、モードが黄色に
変化したら設定終了です。
“閉じる”で設定画面をとじます。
画面が切り換り、モード設定が完了します。
NOTE
ペンレコーダは、記録紙への波形記録に特化したモードであるため、操作パネルの『入力信号』,
『アンプ』,『収録条件』,『トリガ』の画面ボタンを押しても同じ画面が表示されます。
8-2
RA2800A本体(7001755-R01)
8. ペンレコーダ ~低速度現象を長時間記録する~
8.2.画面操作
ペンレコーダモード設定時、『入力信号』・『アンプ』・『収録条件』何れかのボタンを押して次の画面を表示しま
③アノテーション印字
す。
表示スクロール方向 「横」 画面
②紙送り速度
①波形表示部
③アノテーション印字
②紙送り速度
④アンプ設定部
④アンプ設定部
①波形表示部
表示スクロール方向 「縦」 画面
① 波形表示部
入力信号の波形表示です。基本的な操作性は入力モニタと同じです。但し、モニタ速度は紙送り速度に連
動します。 詳細は
「5.入力信号を確認するには」
② 紙送り速度
紙送り速度を設定する部分です。ダイレクトキーにより数値(1,5,10,20,50,100)および紙送り速度単位
(mm/s , mm/min)を設定します。最大紙送り速度は50mm/sまでです。
また、User1.User2は任意の値に設定することができます。詳細は
「16.システム設定」
③ アノテーション印字
「システム」-「プリント設定」で設定された、アノテーション(システムアノテーション、チャネルアノテーション、
ユーザアノテーション)印字のON/OFFを設定することができます。
詳細は
「16.システム設定」
④ アンプ設定部
アンプユニットを設定する部分です。
詳細は
「7.アンプユニット」
RA2800A本体(7001755-R01)
8-3
8. ペンレコーダ ~低速度現象を長時間記録する~
8.3.記録動作
操作パネルの『スタート』ボタンを押すと記録を開始し、『ストップ』ボタンを押すと記録を終了します。
記録イメージ
①波形記録
③マーク印字
②システムアノテーション(上)
⑤スケール
④信号名称
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
計測情報
10:54:20 04/09/01 データNo.0001 ID:1234567
↓M10:54:22 04/09/01
CH1:信号名称
CH1:HRDC ON[A=100mV ]
0s
Chart speed 10ms (1s/div)
CH1
[mV]
50.000
ページアノターション
ページアノターション
ページアノターション
ページアノターション
ページアノターション
ページアノターション
ページアノターション
ページアノターション
ページアノターション
ページアノターション
ページアノターション
ページアノターション
ページアノターション
ページアノターション
ページアノターション
ページアノターション
ページアノターション
ページアノターション
ページアノターション
ページアノターション
ページアノターション
ページアノターション
ページアノターション
ページアノターション
ページアノターション
ページアノターション
ページアノターション
ページアノターション
ページアノターション
ページアノターション
ページアノターション
ページアノターション
ページアノターション
ページアノターション
ページアノターション
ページアノターション
ページアノターション
40.000
30.000
20.000
10.000
0.0000
-10.000
-20.000
-30.000
-40.000
150.000
5s
⑧ページアノテーション
⑥時間軸
⑨チャネルアノテーション
⑦計測情報
②システムアノテーション(下)
① 波形記録
入力信号を波形形式で記録します。モニタに表示した波形と同じ波形を記録します。
記録分割、グリッドパターンなどの設定を変更することができます。
詳細は
「15.2プリント設定」
② システムアノテーション(上・下)
記録に付随するシステム情報を印字します。記録紙上部に記録開始時刻:記録を開始した時刻を印字しま
す。また、記録紙下部には記録速度を印字します。
データNo.:記録毎に自動的に番号付けした数値を印字します。
ID番号 :本体機器番号を印字します。
8-4
RA2800A本体(7001755-R01)
8. ペンレコーダ ~低速度現象を長時間記録する~
③ マーク印字
記録中に操作パネル『マーク印字』ボタンを押すことでマークを記録します。
↓Mに続きボタンが押されたときの時刻を印字します。
例: ↓M17:06:20 2004/11/29
④ 信号名称
入力信号毎に設定した任意の文字列を印字します。
印字位置は各信号の0レベル付近に印字します。
他の信号の印字位置と重なる場合、上下にずらして印字しますが、波形記録範囲を超えた場合、印字を省
略します。
信号名称の印字ON/OFF、および文字列の設定は
「15.3アノテーション設定-信号名称」
⑤ スケール
アナログ波形の振幅軸スケールを印字します。
設定により印字OFF、およびスケールの印字形式を変更することができます。
スケール設定の詳細は
「15.2プリント設定-振幅軸スケール」
⑥ 時間軸
波形記録グリッドの下に時間軸スケールを印字します。
印字ON/OFF、および形式(数値、時間、時刻)を設定することができます。
設定の詳細は
「15.2プリント設定-時間軸表記」
⑦ 計測情報
波形記録の開始前に任意の文字列を印字します。
印字ON/OFF、および文字列の設定は
「15.3アノテーション設定-計測情報」
⑧ ページアノテーション
波形記録に重ねて、システムアノテーションに続き、任意の文字列を印字します。
印字ON/OFF、および文字列の設定は
「15.3アノテーション設定-ページアノテーション」
⑨ チャネルアノテーション
各信号の収録条件を印字します。
印字ON/OFF設定は
「15.2プリント設定-チャネルアノテーション」
8.3.1.エラー終了
以下のような場合、記録を停止しエラー終了します。
● 紙切れ
記録紙がなくなると記録ができないため、エラー終了します。
記録紙の両端に赤色しるしがでたら、交換用の新しい記録紙を準備してください。
● ヘッドの異常過熱
記録部のサーマルヘッド部が異常に高温になった場合、エラー終了します。
全面印字を繰り返し行った場合などは記録部のサーマルヘッド温度が上昇しますが、この場合本体
は自動的に印字濃度を調節し温度上昇を制限します。
しかし、本体周囲の温度が異常に高い、または放熱が速やかに行えないとき、サーマルヘッドが高温
になる場合があります。このような場合、発火の危険性を避けるため、記録を停止しエラー終了しま
す。
RA2800A本体(7001755-R01)
8-5
9. メモリレコーダ
~高速現象を収録する~
9. メモリレコーダ ~高速現象を収録・記録する~
9.1.メモリレコーダモードの概要
メモリレコーダモードは高速現象(最高収録速度2μ s)を測定する場合に適したモードです。トリガ検出を基点
としトリガ検出前のデータを測定することができます。収録したデータは自動的に記録紙へ出力(オートコピー)
することや、ファイルへ保存(バックアップファイリング)することもできます。また再生モニタ画面により波形を表
示することもできます。
本体をメモリレコーダモードに設定するには、『システム』画面の「測定モード」タブにて行います。また測定モー
ドの設定は、本体起動時に表示される「スタートアップ」画面でも行えます。(※スタートアップ画面は設定により
表示しない場合があります。)
測定モード
を選択
操作パネル
“実行”を押す。
実行後、モードが黄色に
変化したら設定終了です。
“閉じる”で設定画面をとじます。
画面が切り換り、モード設定が完了します。
9-2
RA2800A本体(7001755-R01)
9. メモリレコーダ ~高速現象を収録・記録する~
9.2.収録条件の設定
メモリレコーダの収録条件を設定するには、操作パネル『収録条件』ボタンを押し次の画面を表示します。収録
条件の設定は停止時に行ってください。測定中の設定は行えません。
RECアイコン
メモリ収録設定部
表示スクロール方向 「横」 画面
RECアイコン
表示スクロール方向 「縦」 画面
RA2800A本体(7001755-R01)
9-3
メモリ収録設定部
9. メモリレコーダ ~高速現象を収録・記録する~
9.2.1.RECアイコンの意味
収録設定、および収録状態を表現します。
②オートコピー設定&状態表示
③バックアップファイリング設定&状態表示
①メモリ収録状態表示
①メモリ収録
➁オートコピー
③バックアップファイル
④その他
なし
波形チャート記録、
HD収録は動作しな
いため無効表示とな
ります。
停止時
OFF(白)
停止時
ON(緑)
トリガ待ち
(黄)
なし
測定中
(橙)
エラー発生
(赤)
9.2.2.メモリ収録条件設定部
表示スクロール方向 「横」 画面
表示スクロール方向 「縦」 画面
①
①
④
③
②
②
④
⑤
⑥
⑧
⑦
⑧
⑨
⑩
③
⑦
⑨
⑩
⑥
⑤
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
9-4
サンプル速度
メモリブロックサイズ
メモリブロック&状態表示
収録イメージ
プリトリガ
メモリ収録動作
自動出力
出力範囲
ファイル出力パス
ファイル保存処理インジケータ
RA2800A本体(7001755-R01)
9. メモリレコーダ ~高速現象を収録・記録する~
① サンプル速度
メモリ収録サンプル速度を設定します。
② メモリブロックサイズ
メモリ収録ブロックのサイズを表示します。設定キーを押すと設定ダイアログが表示されますので、任意の
ブロックサイズを選択します。
NOTE
収録チャネルを制限することにより、メモリブロックサイズをより大きくすることができます。(4M
W以上にすることが可能)
収録チャネルを制限するには
「16.システム設定」
③ メモリブロック&状態表示
収録するブロック番号および各ブロック内のデータの有無を表示します。
またジョグダイヤルによりブロック番号を変更することができます。
メモリブロックの表示色について 黒色 : メモリ未収録
橙色 : メモリ収録中
黄色 : メモリ収録済
④ 収録イメージ
全体の収録に対するトリガ位置、および出力範囲のイメージを表示します。
収録時間:トリガ前後、および合計の収録時間を表示します。
⑤ プリトリガ
トリガ検出前の収録容量を%で指定できます。この設定を変更すると、収録イメージの表示が変化し、収録
時間の配分を確認することができます。
NOTE
収録開始後、直ぐにトリガを検出した場合、指定した収録時間より短いデータしか収録すること
ができません。
例:トリガ前30ms、収録開始後 10ms でトリガ検出となった場合
トリガ前の収録データは 10ms となり、設定値より短いデータとなります。
トリガ検出後、直ぐに『ストップ』ボタンを押した場合、収録イメージに表示しているトリガ後の収
録時間より短いデータしか収録することができません。
例:トリガ後 50ms、トリガ検出後 30ms で『ストップ』ボタンを押した場合
トリガ後の収録データは 30ms となり、設定値より短いデータとなります。
⑥ メモリ収録動作
メモリ収録動作を指定します。
収録動作
内容
一回
1つのブロックを収録して動作を終了します。
繰り返し
ブロック数分の収録を繰り返します。
全てのブロックを収録して終了します。
エンドレス
ブロック数分の収録を繰り返します。
全てのブロックの収録を終えた場合、先頭から上書きで収録を繰り返します。
操作パネル『ストップ』ボタンを押すことで、収録が終了します。
RA2800A本体(7001755-R01)
9-5
9. メモリレコーダ ~高速現象を収録・記録する~
⑦ 自動出力
メモリ収録後に行うデータ出力を指定します。
出力形式
内容
オートコピー
出力範囲で指定した領域を波形形式でプリントアウトします。
バイナリ保存
全データ領域を拡張子FSD形式でファイル保存します。
CSV保存
出力範囲で指定した領域をCSV形式でファイル保存します。
NOTE
バイナリ保存は出力範囲の設定に関係なく、全域をファイル保存します。
CSV保存を行う場合、必ずバイナリ保存を行います。
CSV保存に関するその他詳細な設定は
「14.再生表示」
⑧ 出力範囲
オートコピー、およびCSV保存のデータ出力範囲を指定します。オートコピーは再生画面の時間軸倍率が
反映されます。
設定はトリガ検出点を基準として%で指定します。
⑨ ファイル出力パス
ファイル保存先のパスを指定します。キーを押すと次のダイアログが表示されます。
a)
b)
c)
d)
a) 保存先パス
保存先パスを指定します。
内蔵HDDの他、推奨するUSBストレージのドライブを指定することができます。
b) ユーザ名指定フォルダのON/OFF
ONにするとユーザ名指定フォルダを作成、そのフォルダ下が保存先になります。
c) 日毎フォルダのON/OFF
ONにすると開始時を参照し日毎フォルダを作成、そのフォルダ下が保存先になります。
d) 任意のファイル名(先頭 4 文字に限定)
保存ファイル名の先頭4文字を指定します。
ファイル名は先頭4文字が指定した文字列、続き4文字が自動的に番号付けされます。拡張子は保存
形式により、バイナリは”fsd”、CSV保存は”csv”となります。
⑩ ファイル保存処理インジケータ
バイナリ、CSVのファイル保存処理状況が表示されます。
9-6
RA2800A本体(7001755-R01)
9. メモリレコーダ ~高速現象を収録・記録する~
9.3.収録動作
操作パネルの『スタート』ボタンを押すとメモリ収録を開始します。
開始後、トリガ検出待ちとなります。また『ストップ』ボタンを押すと強制終了します。
次の図はメモリ収録動作の簡単なフローです。
1) トリガ前のデータ収録
メモリ収録開始後、トリガ検出待ちの状態になります。
トリガ検出、または『ストップ』ボタンが押されるまでメモリブロック収録を継続します。
トリガ検出した場合、トリガ後のデータ収録動作に入ります。『ストップ』ボタンにより強制終了した場合、
トリガ後の収録は行わず、動作判定処理に入ります。
NOTE
入力信号によるトリガ検出以外にも、操作パネルの『手動トリガ』または「外部トリガ」信号でもト
リガ検出となります。
トリガ条件設定の詳細については「13.トリガ設定」を参照してください。
トリガ検出前に『ストップ』ボタンを押して強制終了した場合、収録データはプリトリガで設定した
容量までの収録となります。
例:トリガ前20msとした場合、トリガ検出前に強制終了すると最大20msの収録となります。
2) トリガ後のデータ収録
プリトリガで指定した量のデータを保持、残りデータ量分の収録を行います。
収録は自動的に終了しますが、『ストップ』ボタンにより強制終了することもできます。この場合、収録
時間として表示している時間分のデータより短くなります。
3) 動作判定
オートコピー、バックアップファイリングを有効に指定した場合、収録データの自動出力を開始します。
また収録動作によりメモリブロック収録を繰り返します。
NOTE
NOTE
『ストップ』ボタンにより強制終了した場合、繰り返しエンドレスの動作を行わず、メモリ収録は終
了となります。
エンドレスにて、上書きを開始するブロックが出力中の場合、この出力を待ってから収録を開始
します。
4) 自動出力
オートコピー、バックアップファイリングを実行します。
NOTE
RA2800A本体(7001755-R01)
9-7
10. HDレコーダ
~内蔵HDDに収録する~
10. HDレコーダ ~内蔵HDDに収録する~
10.1.HDレコーダモードの概要
HDレコーダモードは内蔵HDD(ハードディスク)に収録することができ、長時間の測定に適したモードです。
また、HD収録と同時に必要に応じて波形チャート記録を実行することができます。
HDに収録したデータは、再生モニタ画面により波形を表示することができます。
本体をHDレコーダモードに設定するには、『システム』画面の「測定モード」タブにて行います。また測定モー
ドの設定は、本体起動時に表示される「スタートアップ」画面でも行えます。(※スタートアップ画面は設定によ
り表示しない場合があります。)
測定モード
を選択
操作パネル
“実行”を押す。
実行後、モードが黄色に
変化したら設定終了です。
“閉じる”で設定画面をとじます。
画面が切り換り、モード設定が完了します。
NOTE
HDレコーダの収録ドライブは内蔵HDDのみに制限しております。
USBストレージへのデータ出力は、「再生画面-データ出力」もしくは「システム-ファイル操
作」を参照してください。
10-2
RA2800A本体(7001755-R01)
10. HDレコーダ ~内蔵HDDに収録する~
10.2.収録条件の設定
HDレコーダの収録条件を設定するには操作パネル『収録条件』ボタンを押し次の画面を表示します。
収録条件の設定は本体停止時に行ってください。収録中の設定変更は禁止されます。
RECアイコン
RECアイコン
HD収録設定部
表示スクロール方向 「横」 画面
HD収録設定部
表示スクロール方向 「縦」 画面
RA2800A本体(7001755-R01)
10-3
10. HDレコーダ ~内蔵HDDに収録する~
10.2.1.RECアイコンの意味
収録設定状態を表示します。
①波形チャート記録の設定&状態表示
②HD収録状態表示
①チャート記録
➁HD収録
③その他
本体停止時
OFF(白)
本体停止時
ON(緑)
トリガ待ち
(黄)
なし
メモリ収録は動作しないた
め、無効表示となります。
動作中
(橙)
エラー発生
(赤)
備考
本体収録中の場合のみ
変更可能です。
10.2.2.HD収録設定部
表示スクロール方向 「横」 画面
①
表示スクロール方向 「縦」 画面
②
⑤
①
②
③
⑥
③
④
⑦
⑧
④
⑤
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑥
⑦
⑧
10-4
ファイル保存パス
収録速度
収録長
内蔵HDDの空き容量
記録動作
データ形式
ファイリング形式
波形チャート記録
RA2800A本体(7001755-R01)
10. HDレコーダ ~内蔵HDDに収録する~
① ファイル保存パス
HD収録の保存先パスを表示します。またこの部分を押すと次のダイアログが表示され、パスを設定する
ことができます。
a)保存先フォルダ
保存先のフォルダを指定します。
a)
b)ユーザ名指定フォルダ
ONにするとユーザ名指定フォルダを作成、
b)
そのフォルダ下が保存先になります。
c)日毎フォルダ
ONにすると開始時を参照し日毎フォルダを
作成、そのフォルダ下が保存先になります。
c)
d)
d)ファイル名
任意のファイル名(先頭4文字限定)
保存ファイル名の先頭4文字を指定します。
ファイル名は先頭4文字が指定した文字列、続き4文字が自動的に番号付けされます。拡張子は保存
形式により、サンプルは”fsd”、ピークは“fpd”となります。
② 収録速度
ファイル収録速度を設定します。
HD収録速度の実行可能範囲はデータ形式、収録チャネル数により下記表の制限を受けます。
詳細については、「10.4.2 収録速度の実行制限」を参照してください。
NOTE
収録速度を変更すると収録時間も変更になります。収録前にご確認ください。
③ 収録長
HD収録長を、データ数および収録時間で表示・設定します。
設定は表示キーを押すことで設定ダイアログが表示されます。
データ数を変更すると、収録時間も連動して変化します。
また収録時間を変更した場合も同様にデータ数の設定が変化します。
収録時間はデータ数とサンプル速度の積で計算します。
収録時間 データ数 サンプル速度
収録長を「最大まで」に設定すると、内蔵HDD空き容量を対象に収録を行います。
収録長を気にしないで、『スタート』『ストップ』による収録を行う場合に最適な設定です。
NOTE
HD収録中に空き容量が不足すると、エラー終了します。この場合指定した収録長より短い収
録となります。
収録データ設定を2Gバイト以上(「最大まで」等)に設定すると、ファイル保護のため収録データ
を2Gバイトごとに格納し、ファイル名の末尾にA,B,Cと付加されます。
RA2800A本体(7001755-R01)
10-5
10. HDレコーダ ~内蔵HDDに収録する~
④ 内蔵HDDの空き容量表示
現在の全容量に対するHDD空き容量のバイト数を表示します。
⑤ 記録動作
トリガ検出によるHD記録動作を指定することができます。
設定項目
内容
スタートキーで収録開始
『スタート』ボタンを押した後、収録を開始します。
スタートトリガ
『スタート』ボタンを押した後、トリガ検出を待って収録を開始します。
トリガ検出でマーク記録
E2がONのときにトリガ検出点を128点までマーク記憶します。
記憶したマーク点は再生モニタで確認することができます。
一回
一回の収録で終了します。
繰り返し
『ストップ』ボタンを押されるまでHD収録を繰り返します。
但し、次の場合、1つの収録は自動的に完結しないため無効となります
・ 収録形式が「リング」
・ 収録長が「最大まで」
NOTE
スタートトリガ設定時、トリガ検出後に収録を開始するため収録ファイルデータにトリガマーク
“(T)”は先頭になります。
⑥データ形式
設定項目
ピーク
サンプル
内容
1データは最大最小の2値で構成されます。
収録速度に関わらず常にアンプの最高A/D変換速度でピークデータを保存します。
高い周波数成分を含む波形を長時間観測することができます。
1データは瞬時値の1つの値で構成されます。
1データあたりのデータ数が半分になるため、収録速度、および収録長の仕様が倍になり
ます。
⑦ファイリング形式
設定項目
通常
内容
収録開始
指定データ数分の収録で終了します。
指定データ数
データ収録終了
リング
収録開始
指定データ数分で上書き収録し、
(古いデータから上書き)
『ストップ』ボタンにより終了します。
指定データ数
停止するまで継続
⑧波形チャート記録
波形チャート記録に関する設定を行うことができます。
a)記録のON/OFF
C)紙送り速度の設定
b)収録速度に同期
10-6
RA2800A本体(7001755-R01)
10. HDレコーダ ~内蔵HDDに収録する~
a)
記録のON/OFF
波形チャート記録動作をON/OFFします。収録中の変更はできません。
b)
収録速度に同期
チェックボックスを有効にすると、波形チャート記録の紙送り速度は自動的に現在の収録速度に連
動した速度になります。
収録速度と紙送り速度を独立させて収録したい場合はこのチェックを外してください。
NOTE
c)
紙送り速度の最高速度は50mm/sです。収録速度相当値がこの速度を超える場合、最速値に
制限して記録動作を実行します。
紙送り速度の設定
「収録速度に同期」のチェックボックスを外している場合、収録速度と独立した紙送り速度の設定が
行えます。
RA2800A本体(7001755-R01)
10-7
10. HDレコーダ ~内蔵HDDに収録する~
10.3.収録動作
操作パネルの『スタート』ボタンを押すことによりHD収録を開始します。
開始後、『ストップ』ボタンを押すことにより強制終了します。
10.3.1.測定の開始
操作パネル『スタート』ボタンを押すことによりHD収録を開始します。
スタート トリガを使用する設定の場合、トリガ検出を待ってからの収録開始となります。
NOTE
収録速度、収録長、データ形式、収録チャネル数設定組み合わせが仕様を超え収録できない
場合はエラー終了します。
HD収録の使用に関しては「10.4HD収録の仕様」を参照してください。
10.3.2.測定を終了(強制終了)する
操作パネル『ストップ』ボタンを押すことにより強制終了します。
また収録長を指定した場合、予定数の収録完了で終了します。
10.3.3.波形チャート記録
HD収録中に、必要に応じて波形チャート記録を開始、および停止することができます。
また、紙送り速度も変更することができます。
操作については「10.2収録条件の設定」を参照してください。
10.3.4.エラー発生時
HD収録中に、発生するエラーとそのときの動作について説明します。
発生エラー
動作
ファイルエラー
HD収録はエラー終了します。
波形チャート記録が動作している場合は継続します。
紙切れエラー
HD収録は継続します。
波形チャート記録はエラー終了します。
記録紙を補充し記録を再開することができます。
10.3.5.収録データの表示
収録データの表示は再生モニタで行います。
詳細は
「14.再生表示」
10-8
RA2800A本体(7001755-R01)
10. HDレコーダ ~内蔵HDDに収録する~
10.4.HD収録の仕様
10.4.1.収録ファイルサイズの計算
HD収録で保存するファイルの容量の計算方法について説明します。
ファイルサイズは次のパラメータにより計算することができます。
パラメータ
備考
収録長
収録データ数
データ形式
1データは2バイトで保存されます。
ピーク:最大最小の2値のため
4バイト
サンプル:瞬時値のため
2バイト
収録チャネル数
入力設定がON(またはGND)に設定したチャネルの数
本体イベントE1を収録対象としている場合は1チャネル分追加となる。
さらにE2を対象とする場合は計2チャンネル分追加となる。
収録情報
各種収録情報の保存サイズ
8192バイト
※将来拡張機能の保持のためサイズが増える場合があります。
サイズ=収録情報+収録長  データ形式 収録チャネル数
例:収録長=100000、データ形式=ピーク、収録チャネル数=32のサイズは次のように算出します。
サイズ=8192 + (100000 x 4 x 32) = 12,808,192 [byte]
10.4.2.収録速度の実行制限
HD収録速度の実行可能範囲はデータ形式、収録チャネル数により下記表の制限を受けます。
収録チャネル数
形
収録速度
式
1 2 3 4 5 6 7 8
9~16
17~32
34
○
22μ s
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○
○
×
20μ s
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○
○
サ
×
×
10μ s
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○
ン
プ
×
×
×
5μ s
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
ル
×
×
×
×
×
4μ s
○ ○ ○ ○ ○ ○
×
×
×
2μ s
○ ○ ○ × × × × ×
42μ s
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○
○
○
40μ s
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○
○
×
ピ
20μ s
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○
×
×
ー
10μ
s
○
○
○
○
○
○
○
○
×
×
×
ク
4μ s
○ ○ ○ × × × × ×
×
×
×
2μ s
○ × × × × × × ×
×
×
×
○は実行可能、×は実行不可を表す
RA2800A本体(7001755-R01)
10-9
11. マルチレコーダ
~波形記録・メモリ・HD収
録を独立して実行~
11. マルチレコーダ ~波形記録・メモリ・HD収録を独立して実行~
11.1.マルチレコーダモードの概要
マルチレコーダはメモリ、HDレコーダ、波形記録の各収録を同時に実行することができるモードです。
長時間の収録を行い、トリガ検出点付近を詳細に収録する測定に適したモードです。
収録したデータファイルは再生モニタ画面により波形表示することができます。
マルチレーダモードのデータ形式はピーク“FPP”です。
また再生モニタのイベントジャンプ機能を使うことにより、HD収録データとメモリ収録データの表示を切り替えな
がら収録データを確認することができます。
イベントジャンプ機能の詳細は「14.再生表示」を参照してください。
本体をマルチレコーダモードに設定するには、『システム』画面の「測定モード」タブにて行います。また測定モ
ードの設定は、本体起動時に表示される「スタートアップ」画面でも行えます。(※スタートアップ画面は設定に
より表示しない場合があります。)
測定モード
を選択
操作パネル
“実行”を押す。
実行後、モードが黄色に
変化したら設定終了です。
“閉じる”で設定画面をとじます。
画面が切り換り、モード設定が完了します。
11-2
RA2800A本体(7001755-R01)
11. マルチレコーダ ~波形記録・メモリ・HD収録を独立して実行~
11.2.収録条件の設定
HDレコーダの収録条件を設定するには操作パネル『収録条件』ボタンを押し次の画面を表示します。
収録条件の設定は本体停止時に行ってください。収録中の設定変更は禁止されます。
RECアイコン
マルチ収録設定部
表示スクロール方向
「横」 画面
RECアイコン
マルチ収録設定部
表示スクロール方向
「縦」 画面
11.2.1.RECアイコン
収録設定状態を表現します。
①波形チャート記録の設定&状態表示
②メモリ収録状態表示
④HD収録状態表示
③バックアップファイリング状態表示
①チャート記録
本体停止時
OFF(白)
②メモリ収録
③バックアップファイル
④HD収録
⑤その他
なし
オートコピー
は動作しない
ため、無効表
示となりま
す。
本体停止時
ON(緑)
動作中
(橙)
エラー発生
(赤)
※チャート記録のアイコンキーを押すと、チャート記録ON/OFFの変更ができます。(ただし、収録中のみです。)
RA2800A本体(7001755-R01)
11-3
11. マルチレコーダ ~波形記録・メモリ・HD収録を独立して実行~
11.2.2.マルチレコーダ 収録条件設定部
表示スクロール方向 「横」 画面
①ファイル出力パス
②メモリ収録設定部
各種設定の操作性、内容は
「9.メモリレコーダ」と同等です。
③HD収録設定部
各種設定の操作性、内容は
「10.HDレコーダ」と同等です。
④波形チャート記録
①ファイル出力パス
表示スクロール方向 「縦」 画面
③HD収録部設定
各種設定の操作性、内容は
「10.HDレコーダ」と同等です
NOTE
②メモリ収録部設定
各種設定の操作性、内容は
「9.メモリレコーダ」と同等です。
④波形チャート記録
上記画面、メモリ収録設定部の操作性、内容は「9.メモリレコーダ」と同等です。
但し、レコーダモードの違いにより次の設定がありません。
● データ出力関連の設定
NOTE
上記画面、HD収録設定部の操作性、内容は「10.HDレコーダ」と同等です。
但し、波形記録に関して以下の違いがあります。
● 記録動作は「スタート」キーのみで、トリガ検出による一回・繰り返しの設定はありません。
● データ形式はピークのみです。
11-4
RA2800A本体(7001755-R01)
11. マルチレコーダ ~波形記録・メモリ・HD収録を独立して実行~
① ファイル出力パス
ファイル保存先のパスを指定します。キーを押すと次のダイアログが表示されます。
a)
b)
c)
d)
a) 保存先パス
保存先パスを指定します。
内蔵HDDの他、推奨するUSBストレージのドライブを指定することができます。
b) ユーザ名指定フォルダのON/OFF
ONにするとユーザ名指定フォルダを作成、そのフォルダ下が保存先になります。
c) 日毎フォルダのON/OFF
ONにすると開始時を参照し日毎フォルダを作成、そのフォルダ下が保存先になります。
d) 任意のファイル名(先頭 4 文字に限定)
メモリ収録、ファイル収録に個別のファイル名が設定できます。
ファイル名は先頭4文字が指定した文字列、続き4文字が自動的に番号付けされます。
ファイル拡張子はメモリ収録”FSD”、ファイル収録“FPP”の(バイナリ形式で保存)となります。
② メモリ収録設定部
メモリ収録に関する設定を行うことができます。
③ HD収録設定部
HD収録に関する設定を行うことができます。
④ 波形チャート記録
波形チャート記録に関する設定を行うことができます。
a)記録ON/OFF
c)紙送り速度の設定
b)収録速度に同期
a)
記録のON/OFF
波形チャート記録動作をON/OFFします。
b)
収録速度に同期
チェックボックスを有効にすると、波形チャート記録の紙送り速度は自動的に現在の収録速度に連動
した速度になります。
収録速度と紙送り速度を独立させて収録したい場合はこのチェックを外してください。
NOTE
c)
紙送り速度の最高速度は50mm/sです。収録速度相当値がこの速度を超える場合、最速値に
制限して記録動作を実行します。
紙送り速度の設定
収録速度と独立した紙送り速度の設定が行えます。
RA2800A本体(7001755-R01)
11-5
11. マルチレコーダ ~波形記録・メモリ・HD収録を独立して実行~
11.3.収録動作
操作パネルの『スタート』ボタンを押すことによりマルチ収録を開始します。
波形チャート・メモリ・HD収録で設定された収録が並列で動作します。
操作パネル『ストップ』ボタンを押すことにより収録は終了します。
メモリ収録動作に関しては「9.メモリ収録動作」を参照してください。
HD収録動作に関しては「10.HD収録動作」を参照してください。
TIPS
マルチレコーダでメモリとのリンクを行うためには、メモリブロックの「トリガ後」の収録時間を、
HD収録のサンプル周期よりも長く設定する必要があります。短い場合、HD収録のサンプル
周期内に複数のトリガが発生すると、再生時のジャンプが正しく行われません。
例:HD収録のサンプル速度が1msの場合、メモリのトリガ後の収録時間が1ms以上となるよう
に設定してください。(メモリ2μ s、プリトリガ50%の場合、メモリ容量は1000以上必要
(トリガ後500データ=1ms)
11.3.1.エラー発生時
マルチ収録中に、発生するエラーとそのときの動作について説明します。
発生エラー
動作
ファイルエラー
HD収録はエラー終了します。
波形チャート記録、メモリ収録が動作している場合は継続します。
紙切れエラー
メモリ収録、HD収録は継続します。
波形チャート記録はエラー終了します。
記録紙を補充し記録を再開することができます。
11-6
RA2800A本体(7001755-R01)
12. X-Yレコーダ
12. X-Yレコーダ
12.1.X-Yレコーダモードの概要
X-Yレコーダモードは記録紙にX-Y波形を出力するリアルタイムX-Y記録に特化したモードです。
1つの画面でデータサンプル速度、アンプ設定が可能です。
本体をX-Yレコーダモードに設定するには、『システム』画面の「測定モード」タブにて行います。また測定モー
ドの設定は、本体起動時に表示される「スタートアップ」画面でも行えます。(※スタートアップ画面は設定により
表示しない場合があります。)
測定モード
を選択
操作パネル
実行後、モードが黄色に
変化したら設定終了です。
“閉じる”で設定画面をとじます。
画面が切り換り、モード設定が完了します。
NOTE
X-Yレコーダは特化したモードであるため、操作パネル『入力信号』、『アンプ』『収録条件』『トリ
ガ』の画面ボタンを押しても同じ画面が表示されます。
12-2
RA2800A本体(7001755-R01)
12. X-Yレコーダ
12.2.画面操作
X-Yレコーダ時『入力信号』、『アンプ』『収録条件』『トリガ』何れかのボタンを押すと次の画面が表示されます。
⑤:プリントアイコン
⑥:ファイルアイコン
⑦:X-Yレコーダ制御部
⑨:コピー
⑧:XY軸設定
⑩:ファイル出力パス
④:アンプ設定
③:Y軸スケール設定
②:X軸スケール
①:X-Yモニタ
① X-Yモニタ
入力信号のX-Y波形表示をします。
は現在の入力信号の位置を示します。(以後、ペンマークと呼びます)
② X軸スケール
X軸に指定されたチャネルの測定スケールを表示します。
③ Y軸スケール
Y軸に指定されたチャネルのうち1つのみの測定スケールを表示します。
対象となるチャネルは【Yscale】キーを押すことにより変更することができます。
④ アンプ設定
X・Y軸に指定したアンプチャネルの設定を行うことができます。
アンプユニットの操作性については「7.アンプユニット」を参照してください。
RA2800A本体(7001755-R01)
12-3
12. X-Yレコーダ
⑤ プリントアイコン
このアイコンキーを押すことにより、X-YモニタのプリントアウトのON/OFFを設定します。
下記表はX-Y記録中、X-Y波形プリントの動作状態を表します。
通常時
実行時
エラー
⑥ ファイルアイコン
このアイコンキーを押すことにより、ファイル収録のON/OFFを設定できます。
ONにすると、X-Y記録用に収録したデータを内蔵HDDにファイル保存することができます。
保存したデータは再生モニタにてX-Y表示することができます。
また、X-Y記録中は動作状況を表示します。下記表にファイルアイコンの表示内容を示します。
ON
NOTE
OFF
実行時
エラー
X-Y記録時のファイル収録先は内蔵HDD固定のフォルダに保存されます。
ファイル名は記録開始時の時刻を元に構成されます。
例: D:\RA2800XY\XY060328.fsd
⑦ X-Yレコーダ制御部
c)一時停止
a)サンプル速度
b)グリッド
d)クリア
e)Y軸スケール
f)データ補間
a) サンプル速度
X-Y記録のデータサンプル速度を設定します。
b) グリッド
X-Yモニタ、およびX-Y記録のグリッドをON/OFFすることができます。
X-Y記録のグリッドパターンの詳細については「16.システム設定」を参照してください。
c) 一時停止
X-Yモニタ表示の更新を一時的に停止することができます。
再度、このキーを押すことで一時停止を解除することができます。
d) クリア
X-Yモニタの波形をクリアします。
e) Y軸スケール
Y軸スケール表示の切り替えをします。
f) データ補間
X-Y波形のデータ補間方式を設定します。
12-4
RA2800A本体(7001755-R01)
12. X-Yレコーダ
⑧ XY軸設定
a)チャネル設定(X軸)
a)チャネル設定(Y軸1)
b)ペンアップ・ダウン(Y軸1)
a)チャネル設定(Y軸2)
b)ペンアップ・ダウン(Y軸2)
d)クリア
a)チャネル設定(Y軸3)
b)ペンアップ・ダウン(Y軸3)
d)クリア
a)チャネル設定
X軸1、Y軸3チャネルの登録を行います。
登録可能なチャネルのアンプタイプはアナログタイプのみとなります。
b)ペンアップ・ダウン
Y軸3チャネル毎に、X-Y波形描画のON/OFFを設定することができます。
「ダウン」にすると波形描画を行います。「アップ」にすると波形描画を行いません。
またペンマークはアップ・ダウンの設定にかかわらず常に表示されます。
但しペンマークはX-Yモニタ上にのみ表示され、X-Y記録(記録紙)には印字されません。
NOTE
X-Yモード設定時、記録波形の印字基線幅は、「0.125mm」に固定されます。
⑨ コピー
「コピー」キーを押すことにより、記録紙へ出力することができます。
RA2800A本体(7001755-R01)
12-5
12. X-Yレコーダ
⑩ ファイル出力パス
ファイル保存先のパスを指定します。キーを押すと次のダイアログが表示されます。
a)
b)
c)
d)
a) 保存先パス
保存先パスを指定します。
内蔵HDDの他、推奨するUSBストレージのドライブを指定することができます。
b) ユーザ名指定フォルダのON/OFF
ONにするとユーザ名指定フォルダを作成、そのフォルダ下が保存先になります。
c) 日毎フォルダのON/OFF
ONにすると開始時を参照し日毎フォルダを作成、そのフォルダ下が保存先になります。
d) 任意のファイル名(先頭 4 文字に限定)
保存ファイル名の先頭4文字を指定します。
ファイル名は先頭4文字が指定した文字列、続き4文字が自動的に番号付けされます。拡張子は保存
形式により、バイナリは”fsd”、CSV保存は”csv”となります。
12.3.記録動作
操作パネルの『スタート』ボタンを押すことによりX-Yモニタをクリアし波形表示を最初から行います。
『ストップ』ボタンを押すことにより、X-Yモニタを停止、X-Y波形を記録紙に出力します。
この間、ファイル保存が有効の場合、収録データをファイルに保存します。
NOTE
『ストップ』ボタンを2回押すと、記録紙への出力をキャンセルします。
多重押しには注意してください。
12.3.1.XーY記録中の制限事項
X-Y記録中は次の操作上の制限を受けます
● 各種設定変更はできません
● X-Yモニタのクリア・一時停止はできません。
● 画面の移動はできません。
上記操作を行う場合は、『STOP』ボタンを押し、X-Y記録を終了させた後に行ってください。
12-6
RA2800A本体(7001755-R01)
12. X-Yレコーダ
12.3.2.例外(エラー)について
X-Y記録中に発生するエラーについて説明します。
● 紙切れ
記録紙がなくなった場合発生するエラーです。
記録紙を補充してX-Y記録を行ってください。
NOTE
X-Y記録終了時のモニタは一時停止の状態となっています。
記録紙を補充した後、プリントアイコンキーを押すことで、X-Y記録と同じ内容を出力すること
ができます。
● ファイルエラー
内蔵HDDの空き容量不足など、ファイル収録に支障が出た場合に発生するエラーです。
内蔵HDDのデータを整理した後、収録を行ってください。
なお、ファイルエラーが発生してもX-Y記録は継続します。
RA2800A本体(7001755-R01)
12-7
13. トリガ設定
~収録したいデータ
をとらえる~
13. トリガ設定 ~収録したいデータを捉える~
13.1.各トリガモードの説明
本製品では、入力信号に対するトリガモードとしてOR,AND,WINDOW、OFFの4種類があります。その他に、
入力信号とは無関係に常に有効な手動トリガ、外部トリガがあります。
13.1.1.トリガモード-OR時の動作
トリガソースに設定されたいずれかのチャネルのトリガ条件が成立したときトリガが発生します。全チャネル
のOR設定が可能です。
(例)CH1、CH3のスロープをどちらも↑(立ち上がり)に設定した場合
CH1
トリガレベル
CH3
トリガレベル
トリガ
トリガ
トリガ
トリガ
13.1.2.トリガモード-AND時の動作
トリガソースに設定された全てのチャネルのトリガ条件が成立したときトリガが発生します。
全チャネルによるAND設定が可能です。
(例)CH1、CH3のスロープをどちらも↑(立ち上がり)に設定した場合
CH1
CH3
トリガレベル
トリガレベル
トリガ
13-2
トリガ
RA2800A本体(7001755-R01)
13. トリガ設定 ~収録したいデータを捉える~
13.1.3.トリガモード-WINDOW時の動作
トリガソースチャネルの信号レベルが設定範囲に入ったとき(IN)、または設定範囲から外れたとき(OUT)、
トリガが発生します。
設定は全アナログチャネルに対して可能です。また設定された何れかのトリガ条件が成立したときトリガが
発生します。
(例)CH8をOUTに設定した場合
上限レベル
CH8
下限レベル
トリガ
トリガ
13.1.4.トリガモード-OFF時の動作
アンプへの入力信号によるトリガは発生しません。
手動トリガ、外部トリガのみ有効です。
NOTE
記録を行う場合、スタート後に発生したトリガが有効となります。
記録の開始以前にトリガ条件が成立している場合は、次のトリガ条件の成立待ちとなります。
RA2800A本体(7001755-R01)
13-3
13. トリガ設定 ~収録したいデータを捉える~
13.2.手動トリガ/外部トリガ
トリガモードの設定に関係なく手動でトリガをかけたり、外部からトリガを入力したりして収録を行うことができます。
13.2.1.手動でトリガをかけるには
操作パネルの『手動トリガ/マーク印字』キーを押すと、他のトリガ設定に関係なくトリガが発生します。
『手動トリガ/マーク印字』を押すとトリガが発生し、
トリガLED(緑色)が光ります。
13.2.2.外部トリガ入力 (TRIG IN)
0-5V電圧信号の立ち下がり信号によりトリガが発生します。
使用する場合は、本体のTRIG INへ信号を入力してください。
TRIG IN
TRIG OUT
13.2.3.外部トリガ出力(TRIG OUT)
トリガが発生すると本体のTRIG OUT端子から TTLレベル Lアクティブ、パルス幅 約10msを出力します。
13-4
RA2800A本体(7001755-R01)
13. トリガ設定 ~収録したいデータを捉える~
13.2.4.外部トリガ入出力回路
●
外部トリガ入力回路
入力信号 :0-5V電圧信号(立ち下がり)
+3.3V
+3.3V
10kΩ
100Ω
TRIGGER
IN
5Vトレラント機能付
低電圧ロジック
●
外部トリガ出力回路
出力信号 :TTLレベル アクティブLOW
パルス幅約 :10ms
+5V
+3.3V
330Ω
TRIGGER
OUT
5Vトレラント機能付
低電圧ロジック
RA2800A本体(7001755-R01)
13-5
13. トリガ設定 ~収録したいデータを捉える~
13.3.トリガの設定方法
トリガとは、データ収録動作のきっかけとなるものです。本製品は豊富なトリガ機能をもっており、データ収録・
記録を効率良くおこなうことができます。
操作パネルの「トリガ」キーを押すと、[トリガ設定]画面が表示されます。
表示スクロール方向 「横」 画面
トリガモード設定
詳細は
13-2㌻
トリガフィルタ設定
詳細は
13-9㌻
トリガフィルタ設定
表示スクロール方向 「縦」 画面
トリガモード設定
詳細は
詳細は
13-9㌻
13-2㌻
タッチすることにより、色が変わり
ジョクダイヤルを回してトリガレベ
ルを設定することができます。
対象のチャネルです
画面にタッチすることにより、
スロープを切り替えることが
できます。
・信号の立ち上がりでトリガ検出
・信号の立ち下がりでトリガ検出
・OFF
13-6
RA2800A本体(7001755-R01)
13. トリガ設定 ~収録したいデータを捉える~
13.4.トリガモード別の設定
13.4.1.トリガモードOR設定
トリガソースに設定されたいずれかのチャネルのトリガ条件が成立したときトリガが発生します。全チャネル
のOR設定が可能です。
トリガモードをORに設定します。
設定するトリガソースチャネルの選択とトリガ発生時の信号
立ち上がり、立下りを設定します。
トリガ発生レベルを設定します。
※ 表示スクロール方向が「縦」画面でも操作、機能は同等です。
13.4.2.トリガモードAND設定
トリガソースに設定された全てのチャネルのトリガ条件が成立したときトリガが発生します。
全チャネルのAND設定が可能です。
トリガモードをANDに設定します。
設定するトリガソースチャネルの選択とトリガ発生時の信号
立ち上がり、立下りを設定します。
トリガ発生レベルを設定します。
※ 表示スクロール方向が「縦」画面でも操作、機能は同等です。
RA2800A本体(7001755-R01)
13-7
13. トリガ設定 ~収録したいデータを捉える~
13.4.3.トリガモードWINDOW設定
トリガソースチャネルの信号レベルが設定範囲に入ったとき(IN)、または設定範囲から外れたとき(OUT)、
トリガが発生します。
設定は全アナログチャネルに対して可能です。また設定された何れかのトリガ条件が成立したときトリガが
発生します。
トリガモードをWINDOWに設定します。
画面にタッチすることにより、スロープを切り替えることができます。
・信号のIN設定でトリガ検出
・信号のOUTでトリガ検出
・OFF
UP 上限レベルの設定を行います。
画面にタッチすることにより、ジョグダイヤルを回して、信号レベルを
設定することができます。
DOWN 下限レベルの設定を行います。
※ 表示スクロール方向が「縦」画面でも操作、機能は同等です。
13.4.4.トリガモードOFF設定
アンプへの入力信号によるトリガは発生しません。手動トリガ、外部トリガのみ有効です。
トリガモードをOFFに設定する。
※ 表示スクロール方向が「縦」画面でも操作、機能は同等です。
NOTE
記録を行う場合、スタート後に発生したトリガが有効となります。
記録開始以前にトリガ条件が成立している場合は、次のトリガ条件
の成立待ちとなります。
13-8
RA2800A本体(7001755-R01)
13. トリガ設定 ~収録したいデータを捉える~
13.5.トリガフィルタについて
13.5.1.トリガフィルタ
設定したトリガ条件が成立後、指定時間その条件の成立が持続して始めてトリガを発生します。
パルス幅の短いノイズ信号除去に効果的です。
指定時間=(サンプル 速度) 
(設定したカウント数 )
NOTE
HDレコーダモードのピーク収録ではサンプル収録速度=2μ sで計算してください。
13.6.イベントアンプのトリガ設定について
イベントアンプは、トリガ設定が他のアンプとは異なります。
以下の表示画面で設定します。
トリガ条件OR、AND、OFFから選択し、設
定します。
各チャネルの設定状態を表示します。
ウィンドウを開き、信号1~8のトリ
ガ条件設定を行います。H、L、Xか
ら選択し、設定します。
● トリガ条件の設定
トリガ条件
H
L
X
NOTE
Volt(電圧入力)
入力電圧が約+2.5 V以上になるとH条件成立
入力電圧が約+0.5 V以下になるとL条件成立
トリガ条件から除外
イベントアンプでは、ユニット内で初めてトリガ条件が成立した場合にトリガがかかります。はじ
めからトリガ条件が成立している場合はトリガがかかりません。特にORモードで1つのCHが始
めから成立している場合、他のCHが成立したとしてもトリガはかかりませんのでご注意下さい。
RA2800A本体(7001755-R01)
13-9
13. トリガ設定 ~収録したいデータを捉える~
13.7.本体イベントのトリガ設定について
本体イベントをご使用する場合は、21章ケーブル・プローブ類からイベント用入力ケーブル(RT31-163)あるい
は、イベント用入力ケーブル(0311-5001)をご使用ください。
トリガ条件OR、AND、OFFから選択し、
設定します。
各チャネルの設定状態を表示します。
表示スクロール方向 「横」 画面
表示スクロール方向 「縦」 画面
ウィンドウを開き、信号1~16のトリガ
条件設定を行います。H、L、Xから選
択し、設定します。
NOTE
トリガ条件
H
L
X
VOLTAGE(電圧入力)
入力電圧が約+2.5 V以上になるとH条件成立
入力電圧が約+0.5 V以下になるとL条件成立
トリガ条件から除外
トリガ条件
H
L
X
CONTACT(接点入力)
入力がOPEN状態になるとH条件成立
入力がCLOSE状態になるとL条件成立
トリガ条件から除外
VOLTAGE(電圧)イベント、CONTACT(接点)イベントの選択は、本体背面のMODE
スライドスイッチにて選択します。
13-10
RA2800A本体(7001755-R01)
14. 再生表示
~収録データを表示する~
14. 再生表示 ~収録データを表示する~
14.1.再生モニタの概要
メモリやファイルに収録したデータを表示するには、[再生]画面を使用します。[再生]画面では、収録データを
一覧表から選択し波形表示することができます。
④
①
②
⑩
③
⑪
⑤
⑥
⑫
⑦
⑧
⑬
⑨
⑭
⑮
表示スクロール方向 「横」 画面
④
①
②
③
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑮
⑭
⑬
⑫
⑪
⑩
表示スクロール方向 「縦」 画面
14-2
RA2800A本体(7001755-R01)
14. 再生表示 ~収録データを表示する~
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
⑮
再生データ選択
出力指定
コピー
サムネイル
デジタル表示
信号設定
ジャンプ
時間軸圧縮拡大
X-Y波形表示
Y-T波形表示
ポジション位置
スケール表示
信号名称表示
デジタル表示
カーソル位置情報
TIPS
参照するデータを指定します
記録紙・ファイル出力を行います
出力指定の設定内容でコピーを実行します
Y-T波形の表示領域を表します
デジタル表示の切り替えを行います
各信号チャネルの設定を行います
時間軸のジャンプ、検索を行います
時間軸を圧縮または拡大します
X-Y波形表示を切り替えます
Y-T波形を表示します
各信号の0ポジションを表示します
振幅軸のスケールを表示します
信号名称を表示します
カーソル位置の測定値を表示します
カーソル位置情報を表示します
14.2再生データの選択
14.8出力設定
14.8出力設定
14.3波形表示領域
14.4デジタル表示
14.5信号設定
14.6ジャンプ
14.7時間軸倍率
14.10X-Y波形表示
15.表示・記録
15.表示・記録
14.4デジタル表示
14.4デジタル表示
スケール、信号名称、デジタル表示、カーソル位置情報の表示をOFFにすることができます。波
形表示領域を大きくとりたい場合はこれらの表示をOFFにしてください。
設定の詳細は「15.表示・記録」を参照してください。
14.2.再生データの選択
再生モニタに表示する画面を選択するには[データ選択]キーを押し、以下の画面を表示します。
① 参照パス
④ データリストのソート
② データ一覧
⑤ 収録情報
③ データ選択
① 参照パス
データ参照先のパスを表示します。また
⑥ メモリデータ
キーで開くダイアログでパスを変更することができます。
② データ一覧
指定参照パスにあるデータファイルを一覧表示します。
直接タッチすることで選択することもできます。
③ データ選択
選択データファイルを変更します。
④ データリストのソート(並べ替え)
ファイル名や日付の並べ替えをします。一度押すと昇順、もう一度押すと降順で並べ替えします。
RA2800A本体(7001755-R01)
14-3
14. 再生表示 ~収録データを表示する~
⑤ 収録情報
データ一覧で選択した収録データの情報を表示します。
データ選択時の参考にしてください。
TIPS
トリガアドレス値
通常(トリガ入力して終了)は収録データにプリトリガ分の値が表示されますが、
トリガ入力前にストップして(強制終了)データにトリガ点がない場合「-1」の値を表示します。
⑥ メモリデータ
本体内メモリデータの選択モードに切り替えます。
再度押すことによりファイルデータの選択モードに戻ります。
14.3.波形表示領域
再生モニタ画面、Y-T波形の上に波形表示領域を示す「サムネイル」を表示します。
①波形表示領域
③サムネイル
②カーソル位置
④オートスクロール
④オートスクロール
① 波形表示領域
現在表示している時間軸領域を表します。
② カーソル位置
カーソルX1、X2の位置を表します。
③ サムネイル
任意1チャネルの全収録データを圧縮して表示します。
またサムネイル部分をタッチすることで、Y-T波形の表示位置を移動することができます。
TIPS
サムネイルに表示するチャネルを指定することができます。
詳細は「15.表示・記録」を参照してください。
④ オートスクロール
表示領域をオートスクロールします。
オートスクロールはサムネイル表示部分をタッチすると停止します。
14.3.1.波形表示領域の移動
波形表示領域の移動方法について以下に記します。
● サムネイルによる操作
サムネイル波形部分をタッチすることで波形表示領域を移動することができます。
また両側にあるオートスクロールキーで一方向にスクロールさせることができます。
● 操作パネルによる移動
操作パネル『スクロール』ボタンを押し、スクロールをエントリします。
エントリ時は『スクロール』ボタンのLEDが点灯します。
ジョグダイヤルをまわすことにより表示領域を移動することができます。
● ジャンプ機能による移動
トリガ検出やマーク記録点などに移動することや、各チャネルの最大・最小値を検索して移動すること
もできます。詳細は「14.6ジャンプ」を参照してください。
14-4
RA2800A本体(7001755-R01)
14. 再生表示 ~収録データを表示する~
14.3.2.カーソル位置の移動
カーソルの移動方法について以下に記します。
● 操作パネルによる移動
操作パネル『カーソル』ボタンを押し、カーソルをエントリします。
エントリ時は『カーソル』ボタンのX1またはX2 LEDが点灯します。
ジョグダイヤルをまわすことによりカーソルを移動することができます。
操作パネル『微調整』ボタンを押すことにより、細かなステップで移動することができます。
● 画面タッチによる移動
操作パネルによるカーソル移動がエントリされているとき、波形表示部分をタッチすることで直接カー
ソルを移動することができます。
14.4.デジタル表示
測定値のデジタル表示、およびカーソル位置情報の表示を設定することができます。
14.4.1.デジタル表示
測定値を数値表示します。
表示する時間軸位置は操作パネルのLEDの状態により変化します。
● X1 LED点灯中
カーソルX1移動中はカーソル1の位置の測定値を表示します。
● X2 LED点灯中
カーソルX2移動中はカーソル2の位置の測定値を表示します。
● その他
波形表示位置の移動中を含み、カーソル移動中以外は波形表示領域先頭の位置の測定値を表示し
ます。
TIPS
収録データがピーク形式の場合、1データは最大値・最小値の2値で構成されます。
デジタル値を最大・最小いずれかで表示する指定は『表示/記録』画面にあります。
詳細は「15.表示・記録」を参照してください。
14.4.2.カーソル情報表示
カーソルX1/X2の位置情報、及びカーソル間時間差(Δ T)を表示します。
時間軸の表示形式は設定により、「時間」「時刻」「数値」と変化します。
詳細は「15.表示・記録」を参照してください。
TIPS
カーソルX1/X2情報表示のE2は現在使用していません。
14.4.3.デジタル表示切り替え
再生モニタ上部の「デジタル表示」キーを押すことにより、表示内容を切り替えることができます。
キーを押すたびに「表示なし」→「デジタル値」→「カーソル値」→「デジタル値+カーソル値」→「表示なし」
の順に表示が切り替わります。
TIPS
デジタル表示の切り替えは『表示/記録』画面でも設定することができます。
詳細は「15.表示・記録」を参照してください。
RA2800A本体(7001755-R01)
14-5
14. 再生表示 ~収録データを表示する~
14.5.信号設定
収録データの各信号チャネルの収録条件を確認することや、波形表示に関する設定変更を行うことができます。
再生画面上部の「信号設定」キーを押すと、設定画面が表示されます。内容はアンプタイプにより異なります。
アナログアンプの設定画面
・ 波形ON/OFFの設定
・ 0ポジションの設定
・ 物理換算の設定
・ その他収録条件の表示
TIPS
イベントアンプの設定画面
・ 波形ON/OFFの設定
・ 信号毎のON/OFF設定
・ イベント波形の調整
・ 信号タイプの表示
本体イベントの設定画面
・ 波形ON/OFFの設定
・ 信号毎のON/OFF設定
・ イベント波形の調整
信号設定画面の操作性は『アンプ』画面と同様です。
詳細は「7.アンプユニット」を参照してください。
14-6
RA2800A本体(7001755-R01)
14. 再生表示 ~収録データを表示する~
14.6.ジャンプ
時間軸の位置を指定し、Y-T波形表示位置を移動(ジャンプ)することができます。
再生画面上部の「ジャンプ」キーを押すと次の画面が表示されます。
14.6.1基本ジャンプ
14.6.2時刻ジャンプ
14.6.1.基本ジャンプ
基本的なジャンプ動作を実行します。
開始点:
収録データの開始点へジャンプします。
終了点:
収録データの終了点へジャンプします。
トリガ検出点:
収録データのトリガ検出点へジャンプします。
トリガ検出点がない場合、開始点へジャンプします。
カーソルX1/X2: 現在のカーソル位置へジャンプします。
押した時点でジャンプを実行します。
TIPS
14.6.2.時刻ジャンプ
波形表示位置を時刻で指定してジャンプすることができます。
ジャンプ画面 【時刻】タブで時刻を指定してください。【適用】【実行】キーを押すとジャンプを実行します。
TIPS
【適用】キーはジャンプ実行後もジャンプ画面を閉じません。継続してジャンプを実行する場合に
ご使用いただけます。
NOTE
収録データの収録速度が「外部同期」の場合、時間軸を時刻で表現することができないため、
時刻ジャンプは使用できません。「14.6.3アドレスジャンプ」などをご使用ください。
14.6.3.アドレスジャンプ
波形表示位置をアドレスで指定してジャンプすることができます。
ジャンプ画面で【アドレス】タブを表示し、アドレスを指定してください。
【適用】【実行】キーを押すことでジャンプを実行します。
RA2800A本体(7001755-R01)
14-7
14. 再生表示 ~収録データを表示する~
14.6.4.最大・最小検索&ジャンプ
アナログタイプ全チャネルの特異点(最大値、最小値)を検索することができます。
また結果を一覧表示し、検索した位置へジャンプすることができます。
最大・最小検索及びジャンプの操作手順を以下に記します。
① ジャンプ画面で「特異点」タブを表示します。
② 検索範囲を指定します
「全域」または「カーソル間」の指定ができます。
キーを押すと検索が開始、検索が終了すると一覧を表示します。
③ チャネルを選択します
目的のチャネルを選択します。
一覧表示部分を直接タッチすることでも選択できます。
④ 最大・最小値へジャンプします
キーを押すとジャンプを実行します。
①
②
③
④
14-8
RA2800A本体(7001755-R01)
14. 再生表示 ~収録データを表示する~
14.6.5.イベントジャンプ
収録データ内に記録してあるマーク情報を検索し、ジャンプを実行します。
① ジャンプ画面で「イベント」タブを表示します。
② 検索方向キーを押すとマークジャンプを実行します。
NOTE
イベントジャンプを行うにはE2の収録が必要となります。システム-収録条件の「メモリ容量」設
定、及びアンプ画面のE2をONに設定し収録したデータのみイベントジャンプが実行できます。
NOTE
マークジャンプは現在位置から矢印指定された方向へ一番近いマークアドレスへ移動します。
またトリガ点もマークと扱います。マークが見つからない場合は開始/終了点に移動します。
①
②
②
③
③ リンクデータへジャンプします。
マルチレコーダモードで収録したデータファイル(拡張子”FPP”)を表示している状態でマークジャンプを実
行した後、このキーを押すと、リンクデータ(メモリ収録データ)へジャンプすることができます。
14.7.時間軸倍率
時間軸を圧縮・拡大するには[時間軸圧縮・拡大]キーを押し、以下の画面を表示します。
「閉じる」キーを押し、画面を閉じると選択した時間軸倍率が反映されます。
TIPS
次のようにすると、画面を開かずに、波形を見ながら倍率を変更することができます。
1)時間軸倍率キーの左側を押し、ジョグダイヤル変更をエントリします。
倍率表示が反転表示します。
2)ジョグダイヤルをまわし、値を変更します。
倍率値にあわせ波形表示の時間軸が圧縮拡大します。
3)ピークデータは拡大できません。
RA2800A本体(7001755-R01)
14-9
14. 再生表示 ~収録データを表示する~
14.8.出力設定
表示データを記録紙、またはファイルへ出力することができます。
データ出力を行うには、再生画面上段にある「出力指定」キーを押し次の画面を表示します。
①
②
④
③
⑧
⑤
⑥
⑦
14.8.1.出力時間範囲の指定
①のキーでデータ出力の時間軸範囲を指定します。
「カーソル間」または「トリガ点を基準にパーセントで指定」から選択します。
「トリガ点を基準にパーセントで指定」を選択した場合、さらにパーセンテージを指定します。
TIPS
全域を出力する場合は「トリガ点を基準にパーセントで指定」を選択、パーセンテージを「100」
に設定してください。
14.8.2.ファイル保存形式の指定
②のキーでファイル保存時の形式を指定します。「バイナリ」または「CSV」から選択します。
「CSV」形式を選択した場合は「間引き数」「区切り文字」の設定が可能となります。
「CSV」形式で保存する場合、⑧の「ヘッダを使用する」を選択することにより、データ以外の
アンプ設定等のヘッダ情報を合わせて保存する事ができます。
NOTE
NOTE
バイナリ形式でデータ出力したファイルの拡張子は“DRT”となります。
バイナリ保存ファイルは再生画面で参照することができます。
CSV形式でデータ出力したファイルの拡張子は“CSV”となります。CSV保存のファイルサイズ
は、バイナリに比べて約5倍程度の大きさとなります。
CSV保存ファイルは再生画面で参照することはできません。
14.8.3.CSV区切り文字の指定
③のキーでCSV保存時の区切り文字を指定します。
「カンマ」または「タブ」から選択します。
14-10
RA2800A本体(7001755-R01)
14. 再生表示 ~収録データを表示する~
14.8.4.CSV間引き数の指定
④のキーでCSV保存時の間引き数を指定します。
TIPS
間引きを指定するとデータは粗くなりますが、ファイルサイズを小さくすることができます。
14.8.5.ファイル保存先の指定
⑤のキーでファイル保存出力先を指定します。
TIPS
出力ファイルの拡張子は固定となります。(バイナリ保存=”DRT”、CSV保存=”CSV”)
14.8.6.データ出力の実行
⑥のキーで記録紙への出力を実行します。
⑦のキーでファイル保存を実行します。
TIPS
操作パネルの『中止』ボタンで出力を中断することができます。
ファイル保存を中断した場合、保存中のファイルは破棄されます。
NOTE
データ出力中は他の動作の開始を制限します。
また、ファイル保存中にドライブの接続をきらないでください。
TIPS
複数のデータを一括して出力する場合は、システム画面-ファイル操作で行います。
詳細は「16.システム設定」を参照してください。
14.9.コピー
「コピー」キーを押すことにより、「出力指定」で設定されている内容で、記録紙へ出力することができます。
TIPS
「出力指定」で設定されている内容を変更することなく、何度も同じコピー出力をする時に有効です。
RA2800A本体(7001755-R01)
14-11
14. 再生表示 ~収録データを表示する~
14.10.X-Y波形表示
再生データをX-Y波形表示するには、画面上段にある「X-Y」アイコンキーを押します。
収録データが「サンプル」形式の場合、X-Y波形を表示します。「ピーク」形式の場合はX-Y波形は表示しま
せん。
④
①
②
③
⑤
⑥
⑦
⑧
① データ選択
現在表示中のデータファイル名を表示します。またこのキーを押すことで参照するデータファイルを選択す
ることができます。
操作性についてはY-T波形と同様です。詳細は「14.2再生データの選択」を参照してください。
NOTE
X-Y波形表示できるデータは「サンプル」形式で収録したデータのみとなっております。
「サンプル」形式のデータを選択してください。
② X-Y波形のプリントアウト
現在表示しているX-Y波形を記録紙へ出力します。
プリント出力中に表示されるウィンドウの『中止』キーで中断することができます。
③ 信号設定
信号設定の情報を表示します。
0ポジション、物理換算の設定が可能です。
④ Y-T波形表示
Y-T波形表示に戻ります。
⑤ X-Y軸チャネルの指定
X-Y軸のチャネルを指定します。
⑥ グリッドの指定
グリッドをON/OFF指定します。
⑦ データ補間の指定
X-Y波形のデータ補間方式をDot/Lineから指定します。
⑧ Yスケールの指定
Y軸スケールを指定チャネルから設定します。複数チャネル指定するとボタンを押す度に切り替わります。
14-12
RA2800A本体(7001755-R01)
15. 表示・記録
~モニタ表示、及び記録紙へ
の記録設定~
15. 表示・記録 ~モニタ表示、及び記録紙への記録設定~
15.1.モニタ設定
波形のフレーム数やチャネルおよびスクロール方向、波形を出力するときの印字設定などを行うときに[表示・
記録]を使用します。
操作パネルの『表示・記録』キーを押して『モニタ設定』画面を表示します。
①モニタ表示設定
②グリッド表示
④スケール表示
③信号名表示
⑤表示スクロール方向
⑥波形分割設定
⑦イベント波形
記録チャネル設定
15.1.1.モニタ表示設定
① モニタ表示設定
ペンレコーダ・メモリレコーダ・HDレコーダ・マルチレコーダの各モニタ表示画面の設定を行います。
② グリッド表示
波形表示部のグリッド表示をON/OFFします。
(チェック)でグリッド表示ONです。
③ 信号名表示
波形表示部の信号名表示をON/OFFします。
TIPS
(チェック)で信号名表示ONです。
15.3アノテーション設定で信号名称を設定します。
④ スケール表示
波形表示部にスケール表示をON/OFFします。
NOTE
(チェック)でスケール表示ONです。
スケール表示は1列のみとなります。1つの波形記録フレームに複数のチャネルがある場合、波
形分割設定で、選択したフレームに対してスケール表示チャネルが表示されます。
⑤ 波形スクロール方向
波形表示部のスクロール方向を「縦」・「横」の何れかのボタンを押して選択します。
15-2
RA2800A本体(7001755-R01)
15. 表示・記録 ~モニタ表示、及び記録紙への記録設定~
15.1.2.波形分割設定
波形表示部の波形記録分割数を設定することができます。また、分割した各フレームのサイズ、及び表示
するチャネルを設定します。
f)
e)
a)
b)
d)
c)
a) 波形記録分割数
波形記録の分割数を指定します。1~16の任意の数値を指定することができます。
b) フレーム選択
波形記録分割によりできたフレームを選択します。
フレームは、横スクロール方向では上側が第1フレーム、縦スクロール方向では左が第1フレームとな
ります。
c) フレームサイズ
フレームの振幅方向のサイズを指定することができます。
d) 表示チャネル
フレーム内に表示するチャネルを指定します。
f) 均等割付
フレーム選択している表示チャネルの0ポジションをフレームサイズで均等に割り付けます。
均等割付を選択して【実行】キーで割付が実行されます。
フレームサイズは全フレームサイズの総和と余白が有効記録範囲(216 mm)に収まるように制
限されます。
e) スケール表示チャネル
モニタ表示設定のスケール表示をONしたときに表示するチャネルを指定します。
NOTE
15.1.3.イベント波形記録チャネル設定
イベント波形を記録するチャネルを設定することができます。一度に記録できるのは8チャネルまでです。
本体イベントは2チャンネル分としてカウントします。
RA2800A本体(7001755-R01)
15-3
15. 表示・記録 ~モニタ表示、及び記録紙への記録設定~
15.2.プリント設定
波形を出力するときの印字設定などを行うときに操作パネルの『表示・記録』キーを押して、『プリント設定』画面
を表示します。
①チャネルマーク
②システムアノテーション
③チャネルアノテーション
④プリント詳細設定
15.2.1.プリントON/OFF
① チャネルマーク
各信号のチャネルマーク(チャネル番号)印字をON/OFFします。
です。
(チェック)でチャネルマーク印字ON
② システムアノテーション
記録に付随するシステム情報の印字をON/OFFします。
す。
記録例
「8.3記録動作」
(チェック)でシステムアノテーションONで
③ チャネルアノテーション
各信号の収録条件の印字をON/OFFします。
記録例
「8.3記録動作」
(チェック)でチャネルアノテーションONです。
15-4
RA2800A本体(7001755-R01)
15. 表示・記録 ~モニタ表示、及び記録紙への記録設定~
15.2.2.プリント詳細設定
波形記録のグリッド間隔・振幅軸スケール・時間軸表記などを設定します。
a)
b)
c)
d)
a) グリッド
波形記録、X-Y記録のグリッドパターンを設定します。
グリッド
目盛り線
補助グリッド
10mmSTD
10mmごと
1mmの補助グリッド
10mm
10mmごと
なし
5mmSTD
5mmごと
1mmの補助グリッド
5mm
5mmごと
なし
OFF
なし
なし
TIPS
X-Y記録のグリッドパターンは10mmと10mmSTDの2種類になります。
b) 振幅軸スケール
振幅軸スケール印字を設定します。
一括は、最大・最小値のみを1列に印字します。(中間スケールは印字しません)
個別は、最大・最小値と中間スケールを1列に印字します。1チャネルの印字に1列かかるため、その
分記録紙は長く出力します。
OFFは、振幅軸スケールを印字しません。
TIPS
記録紙を節約したい場合は、「一括」をご設定ください。
c) 時間軸表記
波形記録時の時間軸単位を「時間」・「時刻」・「数値」および「OFF」から設定します。
収録速度が外部同期の場合、「時間」・「時刻」形式での表記はできません。強制的に数
TIPS
値での表記になります。
・ 「時間」は収録時間を表記します。メモリモードではトリガ点が基準(0s)となります。
・ 「時刻」は収録時刻及びトリガ点の(年、月、日、時、分、秒)表記となります。
・ 「数値」はデータ数を表記します。メモリモードではトリガ点の基準が(0)となります
d) フィード長設定
記録終了後に実行するフィードの長さを設定します。
連続した記録を行うとき、記録紙の消費を抑えたい場合はこの設定を小さくします。また、記録した最
後まで見る場合はこの設定を大きくします。
RA2800A本体(7001755-R01)
15-5
15. 表示・記録 ~モニタ表示、及び記録紙への記録設定~
15.3.アノテーション設定
信号名称、ユーザアノテーション、計測情報を設定します。
① 信号名称
② ユーザアノテーション
③ 計測情報
① 信号名称
波形表示部の信号名称を設定します。
TIPS
15.1モニタ設定の信号名表示がONでモニタ表示されます。
② ユーザアノテーション
記録波形に重ねてシステムアノテーションに続く文字列の設定とその印字をON/OFFします。
(チェック)でユーザアノテーションONです。
TIPS
記録例
「8.3記録動作」
③ 計測情報
記録紙先頭部分の計測情報の設定とその印字をON/OFFします。
TIPS
記録例
(チェック)で計測情報ONです。
「8.3記録動作」
15-6
RA2800A本体(7001755-R01)
15. 表示・記録 ~モニタ表示、及び記録紙への記録設定~
15.4.デジタル値表示設定
信号名称、ユーザアノテーション、計測情報を設定します。
② ダイヤログ表示
③ データ表示選択
① デジタル値表示
④ 表示チャネル
① デジタル値表示
波形表示部のデジタル値表示をON/OFFします。
(チェック)でデジタル値表示ONです。
② ダイヤログ表示
デジタル値表示をダイヤログ表示します。
(チェック)でダイヤログ表示ONです。
デジタル値ダイヤログ表示
ダイヤログは画面上の任
意位置に移動できます。
ダイヤログの上部分をタッ
チして移動します。
表示スクロール方向 「横」 画面でのデジタル値ダイヤログ表示例
RA2800A本体(7001755-R01)
15-7
15. 表示・記録 ~モニタ表示、及び記録紙への記録設定~
③ データ表示選択
再生モニタでピーク形式のデータを参照しているとき、デジタル値を「最大値」または「最小値」で表示する
かを設定します。
④ 表示チャネル
デジタル値表示するチャネルを設定します。
15-8
RA2800A本体(7001755-R01)
16. システム設定
~その他の機能~
16. システム設定 ~その他の設定~
16.1.システム画面―共通
システム画面の機能の内、よく使われる「終了処理」「USBドライブ切り離し」はタブの中ではなく前面に配置し
ました。
16.1.2USBドライブの切り離し
16.1.1終了処理
16.1.1.終了処理
本製品を電源の切れる状態にします。
電源が切れる準備ができた旨のメッセージが表示されたら、本体電源スイッチをOFFにしてください。
またメモリ収録したブロックデータを退避します。
退避したデータは次回電源投入時に復帰します。
終了時に波形メモリを退避しない(高速終了)を選択することにより、終了処理を早くすることが
TIPS できます。
16.1.2.USBドライブの切り離し
本製品に接続したUSBドライブを切り離します。
実行すると処理が完了した旨のメッセージが表示された後、デバイスを取り外してください。
NOTE
USBドライブの切り離しは本体停止中に行ってください。収録中に行いますとエラーが発生する
場合があります。
USBドライブは弊社推奨品をご使用ください。
16-2
RA2800A本体(7001755-R01)
16. システム設定 ~その他の設定~
16.2.測定モード
システム-測定モード画面では、本製品の測定モードの設定、および全設定情報の保存、読み出し、初期化を
行うことができます。
操作パネル『システム』ボタンを押し、【測定モード】タブを押すと下図の画面が表示されます。
また、同じ機能を持つ画面として、起動時に表示されるスタートアップ画面があります。
16.2.2測定モード
16.2.3設定値保存と読み出し
16.2.4初期化
16.2.1スタートアップ表示指定
16.2.1.スタートアップ表示指定
「スタートアップ」画面の表示を指定することができます。
本製品の測定モードを固定してお使いいただく場合、このチェックボックスを外すと、起動後直ぐに測定可
能な状態になります。また測定モードを変更したい場合は、『システム』-「測定モード」画面にて設定を変
更することができます。
16.2.2.測定モード
本製品の測定モードを変更することができます。各測定モードのキーを押すと確認のためのウィンドウが表
示されます。「実行」キーで設定変更後、システムキーの「閉じる」を押すと、入力モニタ画面が表示されま
す。
下図は「メモリレコーダ」のキーを押したときに表示される画面です。(他の測定モードでも同様の画面が表
示されます)
RA28800A本体(7001755-R01)
16-3
16. システム設定 ~その他の設定~
16.2.3.設定値保存と読み出し
本製品の設定値を内部メモリに保存、および読み出すことができます。
設定値を保存するときにコメントを入力すると、複数の測定条件を使い分けるのに便利です。
また、設定値の一覧表示をすることもできます。
16.2.4.初期化
本製品を工場出荷時の設定に戻すことができます。
また初期化する項目を指定することができます。
①
②
③
④
① 本体設定データ
設定状態を初期値(出荷時の状態)に戻します。
② 通信関連の設定データ
通信設定を初期値(出荷時の状態)に戻します。
③ アノテーション
ユーザページアノテーション、計測情報、信号名称の内容が削除されます。
④ 本体内メモリデータ
メモリブロックデータを全て削除します。
16-4
RA2800A本体(7001755-R01)
16. システム設定 ~その他の設定~
16.3.ファイル操作
『システム』画面-「ファイル操作」タブでは、本製品に接続しているドライブに対し、ファイル操作を行います。
操作パネル『システム』ボタンを押し、【ファイル操作】タブを押すと下図の画面が表示されます。
①
②
③
④
⑤
⑥
① 参照先パス
参照パスを表示します。キーを押すとダイアログが開き、参照先を変更することができます。
② リスト表示
参照先のファイル・フォルダの一覧を表示します。
反転表示は選択を意味し、直接タッチすることで変更することができます。
③ 全選択・全解除
フォルダ内のファイルを一括選択します。
全選択することにより、複数のファイルの「コピー」「削除」を一括で行うことができます。
一括削除においても、データは収録器において貴重なものであるため個別に削除していいか
確認画面を表示します。
また、全解除を押すことにより、一度選択されたファイルを全て解除することができます。
④ メモリ一覧
本体のメモリブロック内に収録されているデータファイルを参照することができます。
⑤ フォルダ移動
リスト表示内のフォルダを直接ダブルクリックすることで一段「下へ」移動します。
上のフォルダに移動する時も直接ダブルクリックすることで一段「上へ」のフォルダに移動します。
⑥ その他ファイル処理
現在の参照先パスを基本に各種ファイル処理を行います。詳細は次ページ以降を参照してください。
NOTE
本製品を保護するため起動ドライブ(C)に対しての書き込みは制限しております。
起動ドライブへのファイルの作成、削除などは禁止しています。
RA28800A本体(7001755-R01)
16-5
16. システム設定 ~その他の設定~
16.3.1.コピー
選択したファイル・フォルダをコピーすることができます。
『システム』画面-「ファイル操作」タブでコピー元を選択し【コピー】キーを押すと、次の画面を表示します。
①
②
③
① コピー元のファイル・フォルダ
ファイル操作画面でコピーするファイル・フォルダをタッチして選択します。
コピーの確認に使用してください。
TIPS
ファイル操作画面で「全選択」を指定すると、複数のファイルのコピーができます。
◆
◆ コピー先フォルダ
②
コピー先のフォルダを表示します。
キーを押すとダイアログが開き、コピー先を変更することができます。
③ CSV保存
コピー元のファイルがデータファイル(拡張子がFSD,FPP,DRT)の場合、CSV形式に変換して保存すること
ができます。
TIPS
◆
◆
CSV関連設定である「時間軸範囲」「間引き」「区切り文字」は『再生』画面「出力設定」で指定す
ることができます。詳細は「14章 再生画面」を参照してください。
16-6
RA2800A本体(7001755-R01)
16. システム設定 ~その他の設定~
16.3.2.削除
選択したファイル・フォルダを削除することができます。
『システム』画面-「ファイル操作」タブで削除するファイル・フォルダを選択し【削除】キーを押します。
①
②
① 削除するファイル・フォルダ
ファイル操作画面で削除するファイル・フォルダをタッチして選択します。
削除の確認に使用してください。
② 削除
削除キーを押して実行することができます。
NOTE
削除したファイル・フォルダを復活させることはできません。
削除する際は十分に注意して実行してください。
16.3.3.フォルダの作成
現在の参照先フォルダの下に新たなフォルダを作成することができます。
『システム』画面-「ファイル操作」タブでフォルダを作成するパスに移動し、【フォルダ作成】キーを押すと、
文字入力画面が表示されます。フォルダ名を入力し、【実行】キーを押すとフォルダを作成します。
RA28800A本体(7001755-R01)
16-7
16. システム設定 ~その他の設定~
16.3.4.メモリ保存
メモリ収録したブロックデータをファイル保存することができます。
『システム』画面-「ファイル操作」タブで保存するフォルダへ移動し、【メモリ一覧】キーを押すと、次の画面
を表示します。
②
①
③
④
① メモリ一覧
キーを押すとメモリブロックデータの一覧表示をします。
② メモリブロックデータのリスト表示
メモリブロックデータを一覧表示します。
直接タッチすることでデータを選択することもできます。
③ メモリ保存
コピー先のフォルダを表示します。
キーを押すとダイアログが開き、コピー先を変更することができます。
④ CSV保存
コピー元のファイルがデータファイル(拡張子がFSD,FPP,DRT)の場合、CSV形式に変換して保存すること
ができます。
TIPS
◆
◆
CSV関連設定である「時間軸範囲」「間引き」「区切り文字」は『再生』画面「出力設定」で指定す
ることができます。詳細は「再生画面」を参照してください。
16-8
RA2800A本体(7001755-R01)
16. システム設定 ~その他の設定~
16.3.5.環境保存
本体設定情報をファイルに保存することができます。
設定情報を外部メディアで保管することや、設定情報を別の本体で読み込む場合などに便利です。
『システム』画面-「ファイル操作」タブで保存するフォルダへ移動し、「環境保存」キーを押すと、次の画面
を表示します。環境保存したファイルには本体設定情報の全てがバイナリ保存されます。
また、アノテーションなどの文字情報のみを保存するには「テキスト保存」キーを押します。
保存するファイル名を指定し、【実行】キーを押すと、ファイル保存します。
ファイル保存時の拡張子は、環境情報が “ENV”、テキスト情報が “TXT”となります。
TIPS
◆
◆
NOTE
文字列のみのファイルは拡張子 “txt” で保存しますので、テキストエディタで参照可能です。
PC上で編集したファイルを本製品に読み込むことができます。
環境保存ファイルを別の本体で読み出す場合、ハード構成が異なる部分の設定は初期値とな
ります。(アンプタイプが異なる場合など)
16.3.6.読込み
選択した環境、テキストファイルを本製品に読み込むことができます。
『システム』画面-「ファイル操作」タブで読み込むファイルを選択し、「読み込み」キーを押すと、次の画面
を表示します。「実行」で読み込みをします。
RA28800A本体(7001755-R01)
16-9
16. システム設定 ~その他の設定~
16.4.収録設定
操作パネル『システム』ボタンを押し、【収録設定】タブを押すと下図の画面が表示されます。
16.4.4収録チャネル
16.4.4データNo設定
16.4.4収録速度テーブル
16.4.4タイマ記録設定
16.4.1.収録チャネル
収録チャネルを制限することでメモリ収録のチャネルあたりのメモリ容量を増やすことができます。
TIPS
◆
◆
TIPS
◆
◆
収録から外したチャネルは対象外となり、ユニットが装着されていても表示されません。
収録チャネルの設定を変更した場合、メモリサイズが変化するため、収録したメモリブロックの
データはなくなります。
「E2」は、本体内部機能による、マーク情報を意味します。
「E2」をONにして収録設定(
「7.1.3本体イベント詳細設定」)することにより、操作パネ
ルの「手動トリガ・マーク印字」スイッチを押すと収録データにマーク情報が書き込まれます。
トリガ検出点(マーク情報)を検索し、イベントジャンプを実行することができます。
イベントジャンプの詳細については
「14.6ジャンプ」を参照ください。
16.4.2.データNo設定
測定データに対して付けられる番号を変更します。
「システム」-「収録設定」画面で【データNo.】キーを押すと10キー画面が表示され数値入力することがで
きます。
TIPS
データNoは収録後自動的に+1 します。
収録データの順番を判断するのにお使いいただけます。
データNo.は波形記録の上段、および再生モニタで確認できます。
16-10
RA2800A本体(7001755-R01)
16. システム設定 ~その他の設定~
16.4.3.収録速度テーブル
波形チャート記録、メモリ収録、HD収録の各収録速度に対し、任意の速度を2設定することができます。
「システム」-「収録設定」画面で【速度テーブル設定】
キーを押すと次の画面が表示されます。
HD収録の速度設定
μ sキー :2~998μ s
msキー :1~999ms
sキー
:1~100s
メモリ収録の速度設定
μ sキー :2~995μ s
msキー :1~999ms
sキー
:1~100s
波形チャート記録の速度設定
mm/sキー :1~50mm/s
mm/minキー:1~100mm/s
16.4.4.タイマ記録設定
収録の開始、終了を時刻で制御することができます。
タイマ機能を使うと指定した時刻に収録を開始・終了することができます。また一定間隔で一定時間の収録
を動作させることもできます。
(スタートタイマ、インターバル機能を使用する場合に必ず終了時刻を入力してください)
「システム」-「収録設定」画面の【スタートタイマ機能を使用する】で設定します。
④
①
➁
⑤
③
⑥
開始時刻または収録時刻設定で選択して以下の[開始時刻]または[終了時刻]画面を設定します。
周期設定のチェックを外すと、年・月・日・時・分・
秒の指定ができます。
チェックを付けると、毎月・毎日・毎時の指定が
できます。
例えば、毎月を指定すると年と月の設定が不
要になり、スタート以降の日・時・分・秒の指定
のみになります。
TIPS
RA28800A本体(7001755-R01)
16-11
周期設定で毎月・毎日・毎時1回づつ
の動作に加え、インターバル設定を組
み合わせると、更に多様な設定が可能
となります。
16. システム設定 ~その他の設定~
スタートタイマ機能にインターバル機能を併用すると、時刻によらず一定間隔でスタート/ストップを繰り返
し行うことができます。
例: 2006/03/15 12:00から翌日12:00まで、1時間おきに10分間収録を繰り返すには次のよう
にします。
① 「スタートタイマ機能を使用する」にチェックをつけます。タイマ機能を使用する場合は、必ずチェッ
クをつけます。
② 開始時刻を指定します。
(2006/03/15 12:00)
③ 終了時刻を指定します。
(2006/03/16 12:00)
④ 「インターバル機能を使用する」にチェックをつけます。
TIPS
繰り返し収録をさせる場合のみチェックをつけます。
1回のみの収録を行う場合はこのチェックをはずしてください。
⑤ 収録開始間隔の時間を指定します。
⑥ 動作時間を指定します。
TIPS
ま
(1h)
(20min)
実際の収録動作時間はエラー発生、収録長の設定により、指定時間より短くなる場合があり
す。タイマ機能を設定すると、画面表示の上段にタイママークが表示されます。
(ペンレコーダ時に限りタイママークは表示されません)また、その近傍に次回収録開始時刻
が表示されます。(下図参照)
16-12
RA2800A本体(7001755-R01)
16. システム設定 ~その他の設定~
16.5.通信設定
操作パネル『システム』ボタンを押し、【通信設定】タブを押すと下図の画面が表示されます。
① UPS接続
② 通信接続
③ RS-232C
④ LAN
⑤ 自動発信設定
NOTE
UPSおよびRS-232Cの通信接続はRS-232Cユニット(RA23-142)(オプション)が
必要です。
① UPS接続
チェックボックスにチェックするとUPS(無停電電源)と接続し、停電時の本体を安全にシャットダウンするこ
とができます。
② 通信接続
通信ポートから本製品の制御を可能にすることができます。
設定
内容
RS-232C RS-232Cで本製品を制御することができます。(UPS接続との併用は不可)
LAN
TCP/IPポートNo.「2300」からの通信により本製品を制御することができます。
なし
通信ポートからの本製品の制御を禁止します
NOTE
本製品の通信制御は専用の通信コマンドを使用します。詳細は「RA2000シリーズ通信コマン
ド取扱説明書(統合版)」を参照してください。通信コマンド取扱説明書はユーザ登録により弊社
ホームページよりpdfファイル版を無償ダウンロード可能です。
RA28800A本体(7001755-R01)
16-13
16. システム設定 ~その他の設定~
③ RS-232C設定
RS-232Cの通信プロトコルを設定します。
このキーを押すと次の画面が表示され設定操作することができます。
④ LAN設定
LAN接続に関する通信プロトコルを設定します。
このキーを押すと次の画面が表示され設定操作することができます。
⑤ 自動発信設定
RS-232CまたはLAN接続において、「トリガ検出時」・「収録終了時」・「エラー発生時」の何れかの条件
が起きた時、文字コード“!”を出力します。
通信接続相手側でこの文字コードを待って、次の操作に移る場合などに使用します。
詳細は「RA2000シリーズ通信コマンド取扱説明書(統合版)」を参照してください。通信コマンド取扱説明
書はユーザ登録により弊社ホームページよりpdfファイル版を無償ダウンロード可能です。
16-14
RA2800A本体(7001755-R01)
16. システム設定 ~その他の設定~
16.6.補助設定
操作パネル『システム』ボタンを押し、【補助設定】タブを押すと下図の画面が表示されます。
16.7.1ブザー/クリック音
16.7.2ディスプレイ自動消灯
16.7.3画面コピー出力先
16.7.5マウスカーソル
16.7.4キーロックパスワードの設定
16.6.1.ブザー/クリック音
[補助設定]画面 ①のチェックボックスで、ブザーおよびクリック音のON/OFFを設定することができます。
OFFに設定するとエラー発生時などのブザー音やタッチキーを押したときのクリック音が消えます。
16.6.2.ディスプレイ自動消灯
[補助設定]画面 ②のキー群で、バックライト消灯をON/OFF、待ち時間を設定することができます。
ディスプレイ自動消灯機能は指定した待ち時間キー入力が無い場合、バックライトを消灯するものです。キ
ー入力があると元に戻ります。
TIPS
「復帰時にキーロックパスワードの入力を求める」のチェックボックスにチェックをつけると、ディ
スプレイ消灯からの復帰はパスワードの入力が必要となります。
パスワードは④のキーにより登録したものとなります。
16.6.3.画面コピー出力先
[補助設定]画面 ③のキー群で、操作パネル『画面コピー』で実行する画面コピー出力先を設定します。
● 「記録紙に出力する」のチェックボックスにチェックをつけると
画面表示内容を本製品プリンタよりモノクロ画像として出力します。
● 「次のフォルダにビットマップデータを保存する」にチェックをつけると
画面表示内容をカラービットマップファイルとして指定したフォルダへ出力します。
TIPS
保存ファイル名は日付と連番で構成されます。
例:2005/01/11に実行した場合のファイル名は IMG20050111_0000.bmp となります。
“_”に続く0000は連番となります。次の画面コピーファイルは 0001 となります。
RA28800A本体(7001755-R01)
16-15
16. システム設定 ~その他の設定~
16.6.4.キーロックパスワードの設定
[補助設定]画面 ④キーを押すと文字入力画面が表示、キーロックパスワードを登録することができます。
キーロックパスワードは、本製品キーロック状態からの復帰に使用されます。
TIPS
TIPS
設定したキーロックパス
ワードは別に書きとめて、
大切に保管してください。
キーロックパスワードを忘
れると解除できなくなりま
す。
キーロックの解除はパスワードを入力することにより行われます。但し、パスワードを設定し
ていない場合はパスワードなしにキーロック解除をすることができます。
画面右上のキーロックアイコンを押すことによりロック状態に入ります。再びキーロックアイコンを押すと通
常状態に戻ります。
TIPS
設定変更を無効にすると、操作パネル部の『入力信号』『再生』キーや『アンプ』『収録条件』
『トリガ』『表示/記録』『システム』キーが無効になります。
全体キーを無効にすると、操作パネル部の全てのキーが無効になります。
16.6.5.マウスカーソル
[補助設定]画面 ⑤のキーで、マウスカーソルの表示ON/OFFを設定します。
本器の各設定を、USBマウスを使って設定する場合にONに設定してカーソル
16-16
を表示させます。
RA2800A本体(7001755-R01)
16. システム設定 ~その他の設定~
16.7.メンテナンス
操作パネル『システム』ボタンを押し、「メンテナンス」タブを押すと下図の画面が表示されます。
16.8.1 バージョン表示
16.8.2 テストプリント
16.8.3 データ記録
16.8.4 時計校正
16.8.5 メンテナンスモード
16.7.1.バージョン表示
製品シリアルナンバ、プログラムバージョンを表示します。
「システム」-「メンテナンス」画面で【バージョン表示】キーを押すと次の画面が表示されます。
NOTE
ご使用中万が一不測の状態が発生した場合に、弊社よりバージョンをお尋ねする場合がご
ざいます。
RA28800A本体(7001755-R01)
16-17
16. システム設定 ~その他の設定~
16.7.2.テストプリント
テストプリントを実行します。(プリンタの印字品質チェックに使用します)
「システム」-「メンテナンス」画面で【テストプリント】キーを押すと確認画面が表示されます。
【実行】キーを押すことによりテストプリントを開始します。
終了するにはウィンドウ中の「中止」キーを押してください。
16.7.3.データ記録
測定モードをデータチャート記録に設定します。
データチャート記録は、測定値を文字列でプリントアウトします。
「システム」-「メンテナンス」画面で【データ記録】キーを押すと、確認画面が表示されます。
【実行】キーを押すことによりデータチャート記録を開始します。
終了するには【中止】キーを押してください。
16.7.4.時計校正
本体内蔵の時計を設定します。
「システム」-「補助設定」画面で【時計校正】キーを押すと次の画面が表示されます。
年、月、日、時、分、秒、任意のウィンドウを選択、キー入力し【実行】キーを押すことにより
校正が設定されます。
16.7.5.メンテナンスモード
「次回メンテナンスモードで起動する」にチェックを入れて、電源を再投入するとメンテナンスモード画面が
表示されます。このメンテナンスモードは、ソフトのバージョンUP等に使用するものです。
システムに影響を与える場合がありますので、特に必要なこと以外は使用しないで下さい。
16-18
RA2800A本体(7001755-R01)
17. オプションの取扱い
17. オプションの取扱い
17.1.オプションユニットの組込み
警告
感電防止および異物の侵入による本体損傷防止のためオプションユニットの入っていないスロ
ットには、必ず空パネルを取り付けて下さい。
注意
電源スイッチをOFFにして、電源コードを本体より抜いてからユニットの組込み、取り外しを行っ
てください。本体の電源が入っている状態で抜き差しをすると、ユニットや本体を破損するおそ
れがあります。
注意
ユニット交換時は、内部の部品に触らないよう注意してください。身体に静電気を帯びた状態で
内部の部品に触ると、破損する可能性が有ります。故障の原因となりますのでユニットを交換す
るときは、パネル以外さわらないでください。
注意
オプションユニットを組込むときは、ユニットの上下の向きを確認し、入力スロット部のガイドに沿
って差し込んで下さい。組み込んだ後はマイナスドライバでネジを確実に締め付けて下さい。
取り付けにはマイナスドライバ(先端厚0.65mm以下)が必要です。
ACブリッジ電源
同期ユニット
RS-232C
リモートユニット
背面
17-2
RA2800A本体(7001755-R01)
17. オプションの取扱い
17.2.リモートユニット(RA23-144)について
17.2.1.概要
電気信号により収録/記録のスタート・ストップ、紙送り、マーク入力や同期運転用の入出力が可能です。
また、外部パルス信号に同期した波形記録(紙送り)・メモリ収録が可能です。
その他に外部入力により、停電によるデータファイル破壊の防止、本体エラー出力等が利用できます。
17.2.2.コネクタ/ピン配置
コネクタ形式:8850-028-170-LD
ピン№
線色
信号名
A1
+
SYNC IN
橙
A2
-
A3
+
REC IN
灰
A4
-
A5
+
MARK IN
白
A6
-
A7
+
FEED IN
黄
A8
-
A9
+
UPS DOWN
桃
A 10
-
A 11
+
RESET IN
橙
A 12
-
A 13
+
EXT
SAMPLE
灰
IN
A 14
-
B1
+
SYNC OUT
白
B2
-
B3
+
REC OUT
黄
B4
-
B5
+
MARK OUT
桃
B6
-
B7
+
FEED OUT
橙
B8
-
B9
+
ERROR OUT
灰
B 10
-
B 11
NO
POWER
白
(リレー接点)
B 12
CO
B 13
N.C N.C
黄
M
COM
B 14
-
RA2800A本体(7001755-R01)
付属ケーブル
マーク表示
マーク色
アカ
クロ
アカ
クロ
アカ
クロ
アカ
クロ
アカ
クロ
アカ
クロ
アカ
クロ
アカ
クロ
アカ
クロ
アカ
クロ
アカ
クロ
アカ
クロ
アカ
クロ
アカ
クロ
17-3
I
I
I
I
I
Ι
I
Ι
I
Ι
※0-5V 電圧入力
LOW レベル 0.5V 以下
HIGH レベル 4.5V 以上
I
Ι
I
Ι
I
Ι
I
I
Ι
I
Ι
I
I
ΙI
ΙI
I
ΙI
I
I
Ι
※0-5V 電圧出力
LOW レベル 1.0V 以下
(IOL=5mA 以下)
HIGH レベル 4.0V 以上
(IoH=5mA 以下)
※リレー接点
電流 25mA 以下
電圧 50V 以下
17. オプションの取扱い
17.2.3.外部パルスに同期して波形チャート記録&記録を行うには
外部パルスに同期して波形記録・入力モニタ・ファイリング収録が行えます。以下にリモート端子の接続と
本体設定の操作を示します。
① 外部入力パルス信号を接続する
外部パルス信号に同期して波形記録を行うにはリモート端子のA1番ピン(SYNC.IN)、入力モニタ、ファイリ
ング収録を行うにはA13番ピン(EXT.IN)に外部同期信号を入力します。
紙送りピッチ設定
SYNC OUT パルス出力周波数
最大入力周波数
(紙送り速度:mm/s)/0.1mm (Hz)
0.1mm/パルス
500Hz
例)50mm/s→500Hz、1mm/min→約 0.167Hz
② 本体の設定を外部同期に設定する
(1) 本体の測定モードを『ペンレコーダモード』に設定します。
(2) 速度・収録条件詳細設定の画面で【紙送り速度】を「外部同期」に設定します。
この設定を行うと、【モニタ・収録速度】も外部同期に設定されます。
8-3ページを参照してください。
ペンレコーダ画面の右上部にある EXTERNAL ボタンを
タッチすることにより、色が変わり外部同期が設定されます。
③ 記録を開始してみましょう
リモート端子の信号接続、記録速度の設定で外部同期に設定したら記録の準備が完了です。この状態で
『スタート』キーを押すと外部パルスに同期して収録や波形記録を開始します。
TIPS
リモート端子のA1番ピン(SYNC.IN)とA13番ピン(EXT.IN)に同じ外部同期信号を入力すること
により、波形記録・入力モニタ表示・収録を同時に行えます。ペンレコーダ、マルチ、HDレコーダ
モードで有効です。
17-4
RA2800A本体(7001755-R01)
17. オプションの取扱い
17.2.4.外部サンプルでメモリ収録を行うには
以下に外部サンプルで収録する操作を示します。
④ 外部入力サンプル信号を接続する
背面部リモート端子のA13番ピン(EXT.IN)に使用する信号を接続します
コモンはA14番ピンを使用してください。
測定モード
外部パルス最大入力周波数
メモリレコーダ
10kHz
HDレコーダ
100Hz
⑤ 本体の設定を外部同期に設定する
(1)
本体の測定モードを『メモリレコーダモード』に設定します。
(2)
速度・収録条件詳細設定の画面で【サンプル速度】を「外部同期」に設定します。
この設定を行うと、【モニタ・収録速度】も外部同期に設定されます。
9-4ページを参照してください。
外部同期ボタンをタッチするこ
とにより、色が変わり、サンプ
ル速度が外部同期に設定され
ます。
⑥ 記録を開始してみましょう
リモート端子の信号接続、サンプル速度の設定で外部同期に設定したら準備が完了です。この状態で『ス
タート』キーを押すと外部パルスに同期してメモリに収録を開始します。
17.2.5.収録の開始/停止(『スタート/ストップ』キー)
パネルキーの『スタート』を押した時と同様、収録を開始します。リモート端子のA3番ピン(REC.IN)を外部か
ら制御します。コモンはA4番ピンを使用してください。
REC.IN 信号
↑
↑
収録開始
収録停止
信号の立ち下がりエッジを検出してからLOWレベルの間収録を行い、立ち上がりエッジを検出すると収録
を停止します。
17.2.6.紙送り
パネルキーの『紙送り』を押した時と同様、記録紙の空送りを開始します。リモート端子のA7番ピン(FEED.I
N)を外部から制御します。コモンはA8番ピンを使用してください。
FEED.IN 信号
↑
↑
フィード開始
フィード停止
信号の立ち下がりエッジを検出してからLOWレベルの間フィードを行い、立ち上がりエッジを検出するとフ
ィードを停止します。
RA2800A本体(7001755-R01)
17-5
17. オプションの取扱い
17.2.7.マーク印字
パネルキーの『マーク印字』を押した時と同様、マークを印字します。本体がリアルタイム記録中に有効とな
ります。リモート端子のA5番ピン(MARK.IN)を外部から制御します。コモンはA6番ピンを使用してください。
MARK.IN 信号
↑
↑
↑
↑
↑
リアルタイム記録中に信号の立ち下がりエッジを検出するとマークを印字します。
17.2.8.ファイルデータの保護(UPS DOWN)
本体がファイリング収録中等のファイルアクセス中の停電対策用で、外部プロテクトにより無停電電源等を
使用して停電によるファイル等の破壊を防止する機能です。リモート端子のA9番ピン(UPS.DOWN)を外部
から制御します。コモンはA10番ピンを使用してください。
UPS DOWN 信号
↑
停止処理開始
17.2.9.記録部エラーの監視
エラー信号は、記録部のエラー(記録紙がない・サーマルヘッドが異常に高温になる)が発生した時に出力
します。信号はB9番ピン(ERROR.OUT)に出力されます。コモンはB10番ピンを使用してください。
ERROR.OUT 信号
↑
↑
エラー発生
エラー解除
エラーが発生している間LOWレベルの出力をします。本体の収録とは関係無く出力します。
17.2.10.並列動作
本器はリモート端子を複数の本体に並列接続することで、同時に収録/紙送り/マーク印字が行えます。
以下に①をマスタ本体として接続する場合の方法を示します。
①
②
REC.OUT (ピン番号.B3)
FEED.OUT(ピン番号.B7)
MARK.OUT(ピン番号.B5)
SYNC.OUT(ピン番号.B1)
REC.IN (ピン番号.A3)
FEED.IN(ピン番号.A7)
MARK.IN(ピン番号.A5)
SYNC.IN(ピン番号.A1)
(コモンは、B14番ピン共通です)
上記の接続により①のパネル操作で②の本体も同時にコントロールします。
※トリガ入出力(TRIG.IN, OUT)については
13-4ページを参照してください。
17-6
RA2800A本体(7001755-R01)
17. オプションの取扱い
17.3.RS-232Cユニット(RA23-142)について
17.3.1.各部の名称と機能
機能
規格
ホストコンピュータと接続し、コマンドによりオムニエースのコントロールが可能。
JIS X5101 (旧 C6361)準拠
データ形式
ビットシリアル
転送速度
38400,19200,9600,4800,2400[bps]
転送形式
調歩同期式、全 2 重通信方式
スタートビット
1[ビット]
データビット
7,8[ビット]
ストップビット
1,2[ビット]
パリティビット
パリティビットなし、EVEN、ODD
ピン配列
ピン No
1
2
3
4
5
信号名
CD(Carrier Detect)
RD ( Received Data )
SD(Transmitted Data)
ER(Data Terminal Ready)
SG ( Signal GND)
ピン No
6
7
8
9
信号名
DR ( Data set Ready )
RS(Request to Send)
CS ( Clear to Send )
RI(Ring Indicator)
17.3.2.RS-232C通信設定
※RS-232C通信設定については
RA2800A本体(7001755-R01)
16-14ページを参照してください。
17-7
17. オプションの取扱い
17.4.ACブリッジ電源ユニット(RA23-143)について
17.4.1.各部の名称と機能
コネクタ
INT 時:OSC電圧出力
EXT 時:OSC電圧入力
切換えスイッチ
INT(内部):マスタ(LED 点灯)
EXT(外部):スレーブ(LED 消灯)
機能
ブリッジ電源
同期
質量
2CH AC ストレンアンプユニット(AP11-104A)使用時のブリッジ電源
2Vrms、正弦波 5kHz
同期端子により、他の AC ブリッジ電源ユニット内蔵の RA2800A との同期可能
マスタ/スレーブ切り換えスイッチ付き
約 60g
17.4.2.同期設定
本製品を数台並列に使用する場合は、以下のようにしてACブリッジ電源ユニット(RA23-143)の同期をとっ
てください。1台をマスタとし、マスタのACブリッジ電源ユニットのOSCスイッチをINT側にします。
それ以外のスレーブのOSCスイッチはEXT側にしてください。
 2台で同期をとる場合
出力ケーブル(47226)
INT(内部)
(LED 点灯)
マスタ
EXT(外部)
(LED 消灯)
スレーブ
 3台以上で同期をとる場合……BNCアダプタ 0243-2118が必要です。
ケーブル 47226
マスタ
INT(内部)
(LED 点灯)
BNC アダプタ
0243-2118
スレーブ
ケーブル 47226
EXT(外部)
(LED 消灯)
17-8
BNC アダプタ
0243-2118
スレーブ
EXT(外部)
(LED 消灯)
RA2800A本体(7001755-R01)
17. オプションの取扱い
17.5.同期ユニット(RA28-132)について
17.5.1.概要
同期ユニットは、複数のRA2800Aで同時計測する場合に、計測用サンプリングクロックの同期をとり、計測
データの時間軸を合わせるものです。
1台をマスタ機に設定し、その他をスレーブ機に設定してマスタ機のクロック基準で計測を行う(ディジー
チェーン)事が可能です。
注意
リモートにて同期計測をする場合には、別途リモートユニット(RA23-144)が必要です。
また、同期ユニットとリモートユニットを同時使用はできません。
17.5.2.仕様
17.5.2.1.メモリ動作
一回収録
トリガ設定
トリガ検出より一回測定して終了します。(繰り返し、エンドレスの動作設定不可)
マスタ/スレーブ何れかのトリガ検出で、1パーティラインの機器を同時にメモリ
収録開始します。
※ 同期メモリ収録のコントロールソフトウェアにはユニファイザNS3100を推奨
17.5.2.2.RA2800A設定
メモリレコーダモード時、画面上部のアイコンにより同期測定モードを変更可能
マスタ
同期計測時のマスタ機として、または単体計測のとき指定します。
スレーブ
同期計測時のスレーブ機として指定します。
リモート
リモートユニットに入力する外部信号により同期計測を行う場合に指定します。
17.5.2.3.遅延
クロック入力から出力までの遅延
トリガ検出遅延
接続ケーブル遅延
500ns以下
最大2μ s/台
5ns/m
17.5.2.4.同期コネクタ
同期信号レベル
接続ケーブル
接続ケーブル長
RA2800A本体(7001755-R01)
RS-485 準拠
推奨ケーブル:撚り線 STP(4 対シールドツイストペア)
ストレート全結線、(EIA-568-B.2 CAT5e または CAT6 準拠)
接続ケーブル長が短くノイズのない環境では NTP ケーブルも使用可
最大200m (マスタ機から最終スレーブ機までの合計)
17-9
17. オプションの取扱い
17.5.2.5.コネクタ(RJ45)ピン配列
ピン番号
コネクタ1(INPUT)
信号名
機能
+CLK_IN
マスタからの
同期クロック入力
-CLK_IN
ピン番号
コネクタ 2(OUTPUT)
信号名
機能
+CLK_OUT
スレーブへ
同期クロック出力
-CLK_OUT
1
1
2
2
3
+REC_IN
REC 入力
3
+REC_OUT
4
+TRG_IN
マスタからの
4
+TRG_OUT
TRIG 入力
5
-TRG_IN
5
-TRG_OUT
6
-REC_IN
6
-REC_OUT
7
+TRG_OUT マスタへの
7
+TRG_IN
8
-TRG_OUT TRIG 出力
8
-TRG_IN
※ 同期接続する各RA2800Aの保護接地は、同電位にしてください。
REC 出力
スレーブへの TRIG 出力
スレーブからの
TRIG 入力
17.5.2.6.同期遅延
遅延時間
N×(500+L×5)[ns]
N: 接続台数-1、
L: ケーブル長[m]
遅延時間
1サンプル時間+(N×(500+L×5)/1000)+トリガ検出遅延時間 [μ s]
N:接続台数-1、 L:ケーブル長[m]
トリガ検出遅延時間 4μ s
マスタ機又はスレーブ機何れかで検出したトリガを他機へ通信する時間の合計
システム遅延時間めやす(接続台数と接続ケーブルの全長、トリガ検出遅延時間含む)
接続台数
システム
遅延時間
8μ s ※1
2台
3台
4台
5台
6台
7台
8台
9台
10 台
200m 以下
100m 以下
33m 以下
-
-
-
-
-
-
10μ s ※2
200m 以下
200m 以下
160m 以下
100m 以下
60m 以下
33m 以下
10m 以下
-
-
20μ s ※3
200m 以下
200m 以下
200m 以下
200m 以下
140m 以下
100m 以下
70m 以下
50m 以下
33m 以下
50μ s ※4
200m 以下
200m 以下
200m 以下
200m 以下
200m 以下
200m 以下
200m 以下
200m 以下
200m 以下
※1:システム遅延時間( 8μ
※2:システム遅延時間(10μ
※3:システム遅延時間(20μ
※4:システム遅延時間(50μ
s)はサンプリング( 2μ
s)はサンプリング( 2μ
s)はサンプリング(10μ
s)はサンプリング(20μ
s)+遅延時間( 2μ
s)+遅延時間( 4μ
s)+遅延時間( 6μ
s)+遅延時間(26μ
s)+トリガ検出遅延時間(4μ
s)+トリガ検出遅延時間(4μ
s)+トリガ検出遅延時間(4μ
s)+トリガ検出遅延時間(4μ
s)での計算値
s)での計算値
s)での計算値
s)での計算値
17.5.2.7.その他
最大接続台数
同期ユニット実装
10 台 (マスタ・スレーブ合計台数)
本体背面専用スロットに実装
17-10
RA2800A本体(7001755-R01)
17. オプションの取扱い
17.5.3.オプション登録
同期ユニット機能を使用するには同期ユニットを本体背面の”SYNC CLK”スロットに装着してください。
17.5.3.1.オプション登録の確認
同期ユニットを装着します。
RA2800A本体を起動します。
メインプログラムバージョンを表示します
【システム】画面【メンテナンス】タブの[バージョン表示]キーを押し、バージョンを表示します。
※ H/W Optionの欄にはオプション登録のある製品コードが表示されます。
同期ユニットの場合、“SYNC CLK”と表示されます。
RA2800A本体(7001755-R01)
17-11
17. オプションの取扱い
17.5.4.同期計測
レコーダモードが、メモリモード・マルチモード時に同期計測が可能です。
同期ユニットが装着されていると、モニタ上部に同期設定アイコン(
)が表示されます。
このアイコンを押すと、同期設定を変更する事ができます。
マスタ→スレーブ→リモート→マスタ・・・と切り替わります。
17.5.4.1.同期計測の種類
同期計測
マスタ・スレーブ同期
概要
一台の RA2800A をマスタ機とし、複数台の RA2800A (スレーブ機)に同期
パルスを出力して同期計測を行います。
スレーブ 外部パルス同期
マスタ機に代え発信器からのパルス信号により同期計測を行います。
リモート 外部パルス同期
リモートユニットより外部パルスを取り込み、同期計測を行います。
17-12
RA2800A本体(7001755-R01)
17. オプションの取扱い
17.5.5.マスタ・スレイブ同期計測
一台の RA2800Aをマスタ機とし、複数台の RA2800A(スレーブ機)に同期パルスを出力し同期計測を
行う方法について説明します。
17.5.5.1.ケーブル接続
同期ケーブルは、以下の仕様のケーブルを使用ください。また、以下を参考に正しく結線してください。
より線STP(4対シールドツイストペア)、ストレート全結線(EIA-568-B.2 CAT5eまたはCAT6準拠)
マスタ機本体の同期ユニット”OUT”コネクタと、スレーブ機本体の”IN”コネクタを接続します。
以降のスレーブ機本体は、”OUT”コネクタと”IN”コネクタを接続していきます。
マスタ設定本体
SYNC CLK
IN
スレーブ設定本体
SYNC CLK
OUT
IN
OUT
同期ケーブル
注意
スレーブ設定本体
SYNC CLK
IN
OUT
同期ケーブル
スレーブ設定本体のOUT端子とマスタ設定本体のIN端子を接続しないでください。正しい計測が
できなくなります。
17.5.5.2.マスタ機の設定
① 同期設定をマスタに設定します。
アイコンをタッチし”MASTER”表示にします。
② 収録条件画面にてメモリサンプリング速度を設定します。
注意
マスタ設定にした場合、メモリサンプリング速度を「Sync Pulse」に設定することはできません。
パルス信号による同期計測を行う場合は「スレーブ」または「リモート」設定をご使用ください。
17.5.5.3.スレーブ機の設定
① 同期設定をスレーブに設定します。
アイコンをタッチし”SLAVE”表示にします。
② 収録条件画面にてメモリサンプリング速度を設定します。
注意
メモリサンプリング速度の設定は必ずマスタ機の設定と同じに設定してください。設定が異なる
場合同期計測ができません。
RA2800A本体(7001755-R01)
17-13
17. オプションの取扱い
17.5.5.4.同期計測の開始
① スレーブ機の収録を開始する (操作パネルの『スタート』ボタンを押す)
マスタ機の収録開始待ちの状態になります。
② マスタ機の収録を開始する (操作パネルの『スタート』ボタンを押す)
マスタ機、全スレーブ機の収録が同時に開始されます。
③ マスタ機の収録を停止する (操作パネルの『ストップ』ボタンを押す)
マスタ機・全スレーブ機の収録が停止します。
注意
同期計測を行う場合、必ずスレーブ機の収録を開始した後、マスタ機の収録を開始してください。
スレーブ機の収録が開始されていない場合、同期計測は行われません。
17.5.6.リモート外部パルス同期計測
リモートユニットより外部パルスを取り込み、同期計測を行う方法について説明します。
17.5.6.1.ケーブル接続
リモート設定にて同期計測をする場合、パルス信号(クロック)をリモートユニットへ並列入力します。
リモート設定本体
SYNC CLK
IN
REMOTE
リモート設定本体
SYNC CLK
OUT
IN
OUT
パルス信号
注意
REMOTE
リモート用ケーブル
(00311-5251-0000)
リモートにて同期計測をする場合には、別途リモートユニット(オプション)が必要です。
また、同期ユニットとリモートユニットを同時使用はできません。
同期ユニットには、ケーブルを接続しないでください。
17.5.6.2.本体の設定
① 同期設定をリモートに設定します。
アイコンをタッチし” REMOTE ”表示にします。
② 収録条件画面にてメモリサンプリング速度を「外部同期」に設定します。
同期設定を「リモート」にすることによりメモリサンプリング速度は「外部同期」固定となります。
17.5.6.3.同期計測の開始
① リモートの収録を開始する (操作パネルの『スタート』ボタンを押す)
発信器からのパルス信号に同期した計測が行われます。
17-14
RA2800A本体(7001755-R01)
17. オプションの取扱い
17.5.7.通信コマンド
同期ユニットにて、以下の通信コマンドが追加・変更されています。
その他通信コマンドの詳細は弊社ホームページ (http://www.avio.co.jp/) より『RA2000シリーズ通信コマ
ンド取扱説明書』の電子ファイル(PDF)をダウンロードしてご参照してください。
17.5.7.1.マスタ・スレーブ設定コマンド(SOS)
マスタ・スレーブの設定を行います。
機
能
入力形式
マスタ・スレーブ設定を行います
SOS P1(デリミタ)
P1:速度値の設定
P1
1
2
3
出力形式
解
説
速度値
マスタ
スレーブ
リモート
なし、エラーの有無は IES コマンドで確認
P1 が仕様範囲外=パラメータエラー
同期ユニットが装着されていない場合=モードエラー
収録中の場合=実行エラー
17.5.7.2.マスタ・スレーブ読み出しコマンド(IOS)
機
能
入力形式
出力形式
マスタ・スレーブの設定を読み出します
IOS
A1
1
2
3
解
説
速度値
マスタ
スレーブ
リモート
同期ユニットが装着されていない場合、(3=リモート)を返します
17.5.7.3.メモリサンプリング速度設定コマンド(SSC)
同期ユニットの設定状態によりメモリサンプリング速度の設定可能な範囲に制限があります。
制限を受ける場合、モードエラーとなります。
同期ユニット設定 メモリサンプリング速度の制限事項
マスタ
外部同期の設定を禁止、外部同期を指定した場合モードエラー
スレーブ
制限なし(P1=E を指定すると、”Sync Pulse”となる)
リモート
外部同期固定、外部同期以外を指定した場合モードエラー
同期ユニット無効 制限なし
RA2800A本体(7001755-R01)
17-15
17. オプションの取扱い
17.5.8.制限事項
同期計測を可能にするため、一部標準機能が制限されます。
17.5.8.1.収録動作中の同期ユニット設定変更の禁止
本体収録中の同期ユニット設定(マスタ・スレーブ・リモート)の変更は禁止されます。
17.5.8.2.メモリサンプリング速度の設定制限
同期ユニットの設定によりメモリサンプリング速度の設定が制限されます。
同期ユニット設定
マスタ
スレーブ
リモート
制限内容
「外部同期」の設定を禁止
サンプリング速度の設定が「外部同期」の時にマスタに設定した場合
サンプリング速度は 10us に変更されます。
制限無し
「外部同期」設定固定となる
リモート設定時、「外部同期」以外であれば、「外部同期」に変更されます。
17.5.8.3.スレーブ時のメモリ収録動作設定制限
スレーブ設定時、メモリ収録動作設定は「一回」固定となります。
「繰り返し」「エンドレス」の設定にすることが禁止されます。
17.5.8.4.マルチレコーダのファイル収録速度の制限
マルチレコーダにて同期設定をスレーブにしたとき、メモリサンプリング速度の設定によりファイル収録速度
の設定が制限されます。
メモリサンプリング速度
「Sync Pulse」以外
「Sync Pulse」
ファイル収録速度の制限内容
「Sync Pulse」の設定を禁止
メモリサンプリング速度を「Sync Pulse」以外に設定したとき、ファイル収録
速度が「Sync Pulse」の場合 「1s」に変更されます。
「Sync Pulse」固定
ファイル収録速度はメモリサンプリング速度の基本クロックの制限を受けるため、制限が生じます。
17-16
RA2800A本体(7001755-R01)
18. 保守・清掃
18. 保守・清掃
警告
精密機器のため、弊社のサービスマン以外は、本体ケースを開けないでください。
18.1.記録紙・記録データの保管・取扱い
NOTE
本製品では感熱タイプの記録紙を使用しており、取扱いには注意が必要です。
RA2800Aで使用する記録紙は、サーマルヘッドによって記録紙の表面に熱を加えることにより化学反応が起
き、白地に黒色の鮮明な記録が得られます。この記録紙は、文房具、薬品、環境などによって記録紙の記録部
分が退色したり、白地部が変色することがあり、取扱いには注意が必要です。
18.1.1.記録紙の保管について
● 高温多湿環境下での保管は避けてください。
● 熱源の近くには近づけないでください。
● 保管する環境温度は40℃以下が好ましく、長時間高温下に置かれますと白地が変色してきますの
でご注意ください。
● 包装してない場合は特に長時間光を照射しないようにしてください。長時間光を照射しますと白地が
変色しますので、屋外での計測には十分注意してください。
18.1.2.記録したデータの保管・取扱注意について
● 高温・多湿な環境下での保管は避けてください。
● 日光及び強い光の長時間照射は避けてください。
● 高温、多湿、光により、記録したデータは退色し、白地部は変色する傾向があります。
● 保存条件は、40℃、80%RH以下としてください。
● 発色した記録データは、こすっても水に濡れても消えることはありません。ただし、記録紙は強くこす
ると発色しますので、記録データ部分をこすらないようにご注意ください。
● 記録紙は、アルコール、エステル、ケトン類の揮発性有機溶剤に接触すると発色します。ガソリン、ベ
ンジン等の石油系溶剤では発色しません。
● 可塑剤等の不揮発性有機溶剤を吸収しますと、記録紙の発色能力が低下し、記録データ部分の退
色が起こります。
● 現像後の乾燥不十分なジアゾ感光紙と接触すると記録データ部分が退色することがあります。
18.2.バッテリバックアップ
NOTE
記録条件の設定値,年月日,時刻のバックアップは約3年(周囲温度25℃時)です。
記録されたデータのバックアップはできません。
システム画面の【設定値の保存/読み出し】でセーブしてあれば、バッテリに関係なく設定値の
保存や読み出しができます。(詳しくは、第14章を参照)
18.3.ディスプレイの清掃
ディスプレイの表面に汚れがついた場合は、乾いた柔らかい布でふきとるか、エタノールをガーゼに含ませて、
軽く拭き取ってください。
18-2
RA2800A本体(7001755-R01)
18. 保守・清掃
18.4.サーマルヘッドの清掃・寿命
18.4.1.清掃
長時間記録を行うと、本製品のサーマルヘッド発熱体部に紙クズ等が付着し、汚れる場合があります。汚
れていると印字が不鮮明になり画質が低下しますので、このような場合は、以下の手順で清掃を行ってくだ
さい。
① 記録部の開閉レバーを手前に引き記録蓋を開けます。
「3.2.記録紙を装着する」
② 記録扉下部にサーマルヘッドが見えます。発熱体はサーマルヘッド端より4.4mmのラインにありま
す。このライン部を清掃します。
③ 綿棒またはガーゼにエタノールを含ませ軽くふいて下さい。
記録紙にエタノールがつきますと発色しますので、記録紙を一旦外して作業することをおすすめします。
④ サーマルヘッド部が乾いてから記録紙を装着しご使用下さい。
18.4.2.寿命
サーマルヘッドの耐摩耗性は、約30km(記録紙YPS106 約1000巻分)です。これ以上の使用では記録品
質がおちることがあります。このような時は、サーマルヘッドの交換(有償)が必要ですので、最寄りの弊社
支店・営業所、または代理店にお申し付けください。(巻末)
18.5.プラテンローラの保守
プラテンローラに、ゴミ、ホコリ等が付着しますと、サーマルヘッドを傷つける原因となったり、印字が不鮮明に
なり画質が低下する場合がありますので、このような場合は、エタノールをガーゼに含ませ、プラテンローラを
傷つけないように軽くふいて除去してください。
18.6.停電などが起こった場合
記録中に停電・電源コードの脱落などが起こり、その後復電した場合、操作パネルの『ストップ』を押した時と同
じ状態になります。この場合は、電源OFF時の設定内容をバックアップしていますので、そのまま記録を開始し
てください。
18.7.本製品廃棄時の注意
本製品を廃棄する時は以下の内容に注意してください。
警告
本製品ではバックアップ用電池としてコイン形リチウム電池(一次電池)を使用しています。
本製品を廃棄する際には、上カバーを外して必ず電池ホルダより電池を取り外してください。
取り外した電池は火の中に投入したり分解したりしないでください。
電池を加熱すると破裂する場合があります。また、分解すると中から有機電解液が出て皮膚など
を痛める恐れがあり、たいへん危険です。
また、本製品では液晶ディスプレイを使用しております。
電池、液晶ディスプレイなどの廃棄に関しては、地方自治体により規制を受ける場合があります。
それぞれの自治体の規制に従って廃棄を行ってください。
RA2800A本体(7001755-R01)
18-3
19. 困ったときに
19. 困ったときに
19.1.トラブルシューティングと点検
NOTE
異常時の対処方法どおりにしても、正常に動作しない時や修理等が必要な場合は、巻末に記載の弊社
支店または営業所にご連絡ください。
症状
・電源が入らない。
考えられる原因
電源スイッチがONになって
いない。
電源コードが確実にコネク
タに接続されていない。
・画面に何も表示しない。
ヒューズが切れている。
画面がオート・オフになって
いる。
メモリまたはマルチレコー
・タッチパネル・キーを押し ダ モ ー ド で記 録 動 作 実 行
ても動作しない。
中。スタートまたはコピーの
LEDが点灯状態。
記録紙がない。
プリンタ部が開いている。
・記録を行わない。
・スタートキーを押しても記
録を開始しない。
・指定したメディアに
データが保存できない。
・メディアが認識しない。
・通信インターフェースによ
る設定、動作制御ができ
ない。
対処方法
参照 章
電源スイッチをONにする。
3章
電源スイッチをOFFにした後、電源コードを
正しく接続し、再びスイッチをONにしてくだ
さい。
本器に使用しているAC電源入力部ヒュー
ズは、本体内にあるためお客様では、交換
できません。
ヒューズ切れと思われる場合は、当社まで
ご連絡ください。
いずれかのキーを触れば、画面表示をしま
す。
巻末
16章
操作パネルのストップを押して、測定を中
止してから操作してください。
2章
記録紙を入れてください。
3章
プリンタ部の蓋を閉じてください。
3章
サーマルヘッドが異常に高
温になっている。(環境温度 本体を5~40℃の場所で使用してください。
が40℃以上になっている。)
スタート・トリガがONになっ
スタート・トリガをOFFにしてください。
ている。
リモート端子にパルス信号を入力しないと
外部同期記録になってい
記録を開始しませんので、信号を入力して
る。
からスタート・キーを押してください。
記録紙が入っていない。
記録紙を入れてください。
メディアがフォーマットされ
フォーマットを行なってください。
ていない。
メディアの空き容量が不足 不要なファイルを削除するか、新しいメディ
している。
アを使用してください。
メディアが書き込み禁止に メディアの書き込み禁止の設定を解除して
なっている。
ください。
メディアのフォーマット形式
フォーマットを行なってください。
が正しくない。
メディアが壊れている。
別のメディアを使用してください。
通信パラメータの設定があ
っていない。
3章
アドレス・通信パラメータを合わせてくださ
い。
19-2
20章
10章
17章
3章
16章
16章
-
16章
-
16章
RA2800A本体(7001755-R01)
19. 困ったときに
19.2.よくある質問について(Q&A)
この項目は、よくある質問について記載しています。
 質問一覧
Q
Q
Q
Q
Q
Q
Q
Q
Q
Q
Q
Q
Q
Q
1:画面のコピーをファイルに保存する事はできますか?................................... 19-4
2:収録を行うと作られるフォルダ(ディレクトリ)について教えて下さい ........................ 19-4
3:収録可能な時間とメディア(記録媒体)の容量の関係はどうなるのでしょうか ................ 19-4
4:CSVで保存しようとするとメディア容量不足のメッセージが表示され、保存できません ......... 19-4
5:記録紙送りを外部同期にしたところ、モニタ波形が出ないのですが ........................ 19-5
6:記録紙送り速度や収録速度を変えると入力モニタの表示方法が変わりますが............... 19-5
7:収録したデータを他のRA2800Aで再生することができますか ........................... 19-5
8:設定環境ファイル(.ENV)は他のレコーダにも使用可能でしょうか ......................... 19-5
9:アンプユニットを購入し追加したところ設定値が初期化されました ......................... 19-5
10:メモリオートセーブで保存したデータと「出力指定」でコピーキーにより手動保存したデータで拡張子が異なるので
すが ........................................................................... 19-5
11:オプションユニット等を後から追加することができますか ................................ 19-5
12:リモート端子を使用する場合の注意事項はありますか ................................. 19-5
13:ピーク形式とはどういうものでしょうか ............................................... 19-5
14:無人で決まった時間に計測を行いたいのですが ...................................... 19-6
RA2800A本体(7001755-R01)
19-3
19. 困ったときに
Q 1:画面のコピーをファイルに保存する事はできますか?
回答
詳細
ビットマップ形式で保存する事ができます。
「システム」キーで補助設定タブを選択、「画面コピー出力先」でフォルダを設定してください。
設定後、操作パネルの【画面コピー】を押すことにより、指定したフォルダにビットマップ形式で保存され
ます。
Q 2:収録を行うと作られるフォルダ(ディレクトリ)について教えて下さい
回答
設定によって以下のフォルダが生成されます。
「¥LOGFILE」は指定フォルダです。
HDレコーダ
(D№):¥LOGFILE¥(USERNAME)¥(日付フォルダ)¥FREC_????
メモリレコーダモード
(D№):¥LOGFILE¥(USERNAME)¥(日付フォルダ)¥MEM_????
詳細
マルチレコーダモード
(D№):¥LOGFILE¥(USERNAME)¥(日付フォルダ)¥MIX_????
¥MIX_の下に”MEM_FSD”、 ”FIL_FPP”というファイル名で保存されます。
これらは一連のファイルとして扱われ、「ズームイン」「ズームアウト」再生表示が
可能です。
Q 3:収録可能な時間とメディア(記録媒体)の容量の関係はどうなるのでしょうか
回答
収録可能な時間は「メディア容量」「データ形式」「チャネル数」で決まります。
以下の式によっておおよその収録可能時間を算出することができます。
サンプル時:収録長=(メディア空き容量-4KB)÷(使用チャネル数×2)
ピーク時: 収録長=(メディア空き容量-4KB)÷(使用チャネル数×4)
640Mバイト、8CH、サンプル時の最大収録時間(収録長39,999,750データ)
詳細
収録速度 最大収録時間
200us
約2時間
500us
約5時間30分
1ms
約11時間
2ms
約22時間
5ms
約2日 7時間
10ms
約4日 15時間
20ms
約9日 15時間
50ms
約23日
100ms
約46日
200ms
約115日
500ms
約231日
1s
約463日
[ms]
7,999,950
19,999,875
39,999,750
79,999,500
199,998,750
399,997,500
799,995,000
1,999,987,500
3,999,975,000
7,999,950,000
19,999,875,000
39,999,750,000
[s]
8,000.0
19,999.9
39,999.8
79,999.5
199,998.8
399,997.5
799,995.0
1,999,987.5
3,999,975.0
7,999,950.0
19,999,875.0
39,999,750.0
[min]
133.3
333.3
666.7
1,333.3
3,333.3
6,666.6
13,333.3
33,333.1
66,666.3
133,332.5
333,331.3
666,662.5
[h]
2.2
5.6
11.1
22.2
55.6
111.1
222.2
555.6
1,111.1
2,222.2
5,555.5
11,111.0
[day]
2.3
4.6
9.3
23.1
46.3
92.6
231.5
463.0
Q 4:CSVで保存しようとするとメディア容量不足のメッセージが表示され、保存できません
回答
詳細
CSV保存のファイルサイズは、バイナリに比べて約5倍程度の大きさとなります。
十分に空き容量のあるメディアで行って下さい。
19-4
RA2800A本体(7001755-R01)
19. 困ったときに
Q 5:記録紙送りを外部同期にしたところ、モニタ波形が出ないのですが
回答
詳細
紙送り速度を外部同期にするとリアルタイムモニタも外部同期モードとなります。
外部同期パルス入力端子は紙送りモータ専用となっていますので、
モニタ用には外部サンプル入力用端子にも同じクロック信号を入力して下さい。
Q 6:記録紙送り速度や収録速度を変えると入力モニタの表示方法が変わりますが
回答
詳細
入力モニタはスクロールと画面更新の2種類があります。
サンプル速度が400μ s(40ms/div)を超えると1画面毎の更新、400μ sまではスクロールとなります。
Q 7:収録したデータを他のRA2800Aで再生することができますか
回答
詳細
再生できます。
但し、再生側のプログラムバージョンが古い場合、それ以降新たに追加発表されたアンプユニットで収
録したチャネルは波形表示されません。
Q 8:設定環境ファイル(.ENV)は他のレコーダにも使用可能でしょうか
回答
詳細
使用可能です。
但し実装されているアンプの種類が異なる場合や、本体ソフトバージョンが異なる場合は使用すること
はできません。対象となるアンプユニットはデフォルトの設定となります。
注意:RS-232Cなどの通信ユニットを「使用する」状態で作成した環境ファイルを、該当するユニット
が実装されていない本体で使用することはできません。
Q 9:アンプユニットを購入し追加したところ設定値が初期化されました
回答
アンプユニットのハードウェア構成が変更された場合、追加したアンプは初期化されます。
注意:従来入っていたアンプのスロット位置を変更しても、そのアンプは初期化されます。
Q 10:メモリオートセーブで保存したデータと「出力指定」でコピーキーにより手動保存したデータで拡張子が
異なるのですが
回答
詳細
オートセーブ、及び「システム」キーでのファイルタブによる「メモリ保存」では拡張子は.FSDとなります
が、「出力指定」での保存の場合は.DRTとなります。
DRTのファイルはメモリ、ファイリングのデータを共通形式で扱うものです。
再生画面を見ながらカーソル間などを任意に保存することができます。
いずれのファイルも本製品での再生が可能です。
Q 11:オプションユニット等を後から追加することができますか
回答
詳細
工場出荷時に組み込みが必要なもの以外は追加で組み込みが可能です。
追加組み込みが可能なもの。
リモートユニット、RS-232Cユニット、ACブリッジ電源ユニット、同期ユニット
Q 12:リモート端子を使用する場合の注意事項はありますか
回答
詳細
スタートON/OFF入力端子は操作パネルの「スタート」「ストップ」キーと同じ動作をします。
記録モードにかかわらず使用可能ですが、電圧信号の立ち下がり・立ち上がりのエッジを検出して動
作しますのでメカ接点などのチャタリング(信号の暴れ)が発生するものは避けて下さい。
RA2800A本体(7001755-R01)
19-5
19. 困ったときに
Q 13:ピーク形式とはどういうものでしょうか
回答
詳細
1点のデータが最大・最小の2点で構成された形式です。
最大・最小値の検出はアンプの最高速度(2μ s、10μ s)で行われるため、データ数を減らし効率の良
い形式で、信号の変化を抜けなく捉えることができます。
以下のデータがピーク形式となります。
拡張子が.FPPのファイルの表示
※ピークファイルを再保存した拡張子.DRTのファイルもピーク形式となります。
記録紙へのリアルタイム記録もピーク形式で行われています、紙送り速度変更によってデータが欠損
することはありません。
Q 14:無人で決まった時間に計測を行いたいのですが
回答
詳細
「システム」の「タイマ」機能で可能です。
以下に設定例を記します。
例1:2005年1月7日12:00~1月8日10:00まで収録したい。
例2:毎日9:00~10時までの間収録を行いたい。
例3:これから1ヶ月間、2時間おきに10分間収録を行いたい。
例1:の場合
スタートタイマー
開始時刻 2005/01/07 12:00
終了時刻 2005/01/08 10:00
(収録インターバルは使用しません。)
例2:の場合
スタートタイマー
開始時刻 ****/**/** 9:00
終了時刻 ****/**/** 10:00
(収録インターバルは使用しません。)
例3:の場合
スタートタイマー
開始時刻 2005/01/05 12:00(現在の時刻より後を指定)
終了時刻 2005/02/06 12:00(計測を終える時刻を指定)
収録インターバル
収録開始間隔 2h
収録動作間隔 10min
スタートタイマーで指定した開始時刻になると、自動で「スタート」キーが押され記録動作を
開始します。以後、インターバルや終了時刻の設定に従って動作します。
備考:
・『トリガ』キーの機能を併用すると、指定した時間の間、トリガ検出待ちを行う事が可能です。
・メモリレコーダモードで『トリガ』モードをOFFにすると、「ストップ」時にメモリオートセーブが機能します
ので「ストップ」時刻を基準としたメモリデータの自動保存が可能です。
注意:
「収録インターバル機能」のみのチェックでは記録は開始されません、インターバルを使用する場合、
必ず「スタートタイマー」の設定を行い、「ν 」を入れて下さい。
19-6
RA2800A本体(7001755-R01)
20. 仕様
20. 仕様
20.1.構成
20.1.1.形式
本製品は、下記のように本体部・アンプユニット及びオプション、標準付属品一式等により構成されます。
品名
オムニエースⅢ
形式
RA2800A
備考
20.1.2.本体部・アンプユニット
名称
本
体
部
ア
ン
プ
ユ
ニ
ッ
ト
構成
本体部
(操作部、表示部、アンプ挿入部、 コントロール部)
本体イベント
内蔵プリンタ
電源部(AC100V~240V)
同期ユニット
リモートユニット
RS-232C ユニット
AC ブリッジ電源ユニット
ユニット名
2CH 高分解能DCアンプユニット
2CH FFTアンプユニット
2CH 高速DCアンプユニット
2CH ACストレンアンプユニット
イベントアンプユニット
2CH TC・DCアンプユニット
TC・DCアンプユニット
F/Vコンバータユニット
2CH 振動・RMSアンプユニット
2CH DCストレンアンプユニット
2CH ゼロサプレッションアンプユニット
1
1
1
1
オプション
オプション
オプション
オプション
形式
AP11-101
AP11-102
AP11-103
AP11-104A
AP11-105
AP11-106A
AP11-107
AP11-108
AP11-109
AP11-110
AP11-111
備考
・USBポート×2
・LANポート×1
16入力
RA28-132
RA23-144
RA23-142
RA23-143
備考
HRDC
FFT
HSDC
ACST
EV
TCDC
TDC
FV
RMS
DCST
HRZS
20.1.3.標準付属品(日本語表示・AC100V系)
品名
AC電源コード
取扱説明書
取扱説明書
形式
0311-5044
7001755-R01
7006462-R01A
記録紙フォルダ
記録紙
アンプ空
パネル
インタフェース
空パネル
インタフェース
空パネル
8247-4310
0511-3167
37137-7002-0000
38410-2416-0000
38410-2417-0000
定格
AC100V 系 2.5m
本体用
数量
1本
1部
RA2000A/DL2800A/DF1000A 1部
アンプユニット用
記録紙両端 各 1 個
2個
ロール紙 219.5mm×30m
1巻
16個
(本体装着を含む)
*空パネル 1 個につきネジ2本 3個
添付
(本体装着を含む)
*空パネル 1 個につきネジ2本 1個
添付
(本体装着を含む)
20-2
RA2800A本体(7001755-R01)
20. 仕様
20.1.4.その他の付属品・消耗品
(1) イベントアンプユニット(AP11-105)用付属品
品名
ロジックICコード
ICクリップコード
ミノムシクリップコード
形式
0311-5007
0311-5008
0311-5009
備考
ユニット当り 2 本
4 本/袋、ユニット当り 2 袋
4 本/袋、ユニット当り 2 袋
(2) リモートユニット(RA23-144)用付属品
品名
リモートケーブル
形式
00311-5251-0000 ユニット当り 1本
備考
(3) 記録紙
記録紙
記録紙
品名
形式
YPS106
YPS108
記録紙
YPS112
記録紙
YPS114
定格
ロール紙 219.5 mm×30 m 5 巻/箱
ロール紙 219.5 mm×30 m 5 巻/箱
ミシン目入 ピッチ 150 mm
残量表示印刷ピッチ 300mm 99~01
折畳紙 219.5 mm×200 m 折り幅 300 mm
残量表示印刷(ページ) 669-000
ロール紙 219.5 mm×100 m 2 巻/箱
20.1.5.その他のオプションについて
品名
専用輸送箱
ダストカバー
台車
巻取器
収納ケース
ラック取付金具
ラック取付金具
形式
RA28-113
RA28-114
RA28-116
RA28-119
RA28-115
RA28-117
RA28-118
備考
ビニール製防塵カバー
JISラック
EIJラック
20.1.6.専用ソフトウェア
品名
ユニファイザ(unifizer)
RA2800A本体(7001755-R01)
形式
備考
NS3100-P01 PC とRA2800Aを LAN 接続し、データの収録や各種
設定、記録開始などのリモートコントロールが行えま
す。
20-3
20. 仕様
20.2.基本仕様
20.2.1.本体仕様
入力部
本体イベント
表示部
スロット数
点数
表示装置
有効表示面積
内部メモリ
ドライブ
I/O ポート
内部HDDドライブ
外部ドライブ
(USB接続 1/2)
RS-232C
LAN
記録方式と記録幅
記録内容
使用記録紙
記録部
波形記録密度
電源
定格電源電圧
電源電圧変動許容範囲
定格電源周波数
電源周波数変動許容範囲
耐電圧
絶縁抵抗
消費電力
ヒューズ
最大定格電圧
最大定格電流
タイプ
16(異なるアンプユニットの混在可)
16
12.1 型 TFT カラー液晶ディスプレイ
245.8mm× 184.3mm(1024 ドット×768 ドット)
収録データ容量:1MW/CH
40GB(システム領域 約5GB 含む)
USBメモリ
(セキュリティ機能のついたUSBメモリは使用できません。)
JIS X5101 準拠 (オプション)
IEEE802.3U 100/10 BASE-T
サーマルヘッドによる感熱記録、記録幅 216mm
波形記録、X-Y記録、画面コピー他
ロール紙 219.5mm×30m(YPS106),219.5mm×100m(YPS114)
アダプタ使用により折畳み紙(219.5mm×200m)使用可能
チャート記録
再生コピー
電圧軸
8
8
時間軸
10~80
10
[ドット/mm]
100~240VAC
90~264VAC
50/60Hz
47~63Hz
電源入力端子-アース間 1.5kVAC 1 分間
電源入力端子-アース間 500VDC にて 100MΩ 以上
最大 約 350VA
待機時 約 170VA(2CH 高速 DC アンプ 16 ユニット組込)
250V
6.3A
タイムラグ
※本製品で使用しているヒューズは本体内にあるため、お客様によるヒューズ交換はできません。
万一、ヒューズ切れと思われる場合は最寄りの支店、営業所へお問い合わせください。
使用環境
環境
保存環境
温度
5~40℃
湿度
35~80%RH(結露しないこと)
使用場所 屋内
高度
2000m 以下
耐振動 下記試験により異常がないこと(紙の出力時は除く)
①ランダム振動耐久試験
振動数 Hz PSD g^2/Hz
5
0.00128
200
0.00128
加振時間 1時間
加振方向 上下 前後 左右の3方向
②正弦波振動耐久試験
振動数
5~40Hz
加振レベル 0.5(0.25 上下のみ追加試験)g
掃引時間 3分/片側掃引
加振時間 0.5時間
加振方向 上下 前後 左右の3方向
温度 -10~60℃
湿度 35~85%RH(結露しないこと)
20-4
RA2800A本体(7001755-R01)
20. 仕様
外形寸法
外形・質量
質量
内蔵時計
その他
バックアップ
400±3(W)×270±3(H)×380±3(D)mm(ゴム足を含む)
突起部(ジョグダイヤル、アンプ部ローレットネジ)含まず
約 16.4kg 本体のみ(アンプ、オプションなし)
約 18.8kg オプション及び AP11-103 アンプ 12 ユニット実装
月差±30 秒(周囲温度25℃時)
内蔵バッテリ(コイン形リチウム1次電池)で時計、設定情報をバックア
ップ 電池寿命:約3年(周囲温度25℃時)
20.2.2.記録機能
収録モードに関係なく記録紙に記録する場合 共通の記録機能です。
機能
波形
X-Y
説明
感度・基線位置に合わせ自動的にスケーリングを行い、記録
スケール印字
○
○
終了時に印字可能
トリガ点をアローマーク(↓)にて印字すると共にトリガ発生年
トリガ情報
○
-
月日・時刻を印字可能。
収録モード、測定年・月・日と開始時刻、データ No、トリガ条
データ情報
○
○
件(トリガ点、トリガ年月日と時刻)、サンプル速度、紙送り速
度、時間軸等を記録と同時に印字可能。
記録に重ねてコメント印字。
ユーザページアノテーション
○
-
最大 64 文字×108 行の文字列を設定可能
チャネルアノテーション
○
○
記録に重ねてチャネル情報を印字
波形記録前、信号ごとにコメントを印字
信号名称
○
-
最大31文字まで設定可能。
波形記録前にコメント印字
計測情報
○
-
最大 64 文字×108 行の文字列を設定可能
20.2.3.アンプユニット機能
アンプユニットに関係する記録及び表示機能です。
機能
記録 モニタ
説明
アンプユニットの波形や表示出力のフルスケールを変更した
物理量換算
○
○
り、入力信号を物理量や任意の単位に設定可能。
標準感度時で入力可能な範囲全てを表示または記録できる
ワイドスケール
○
○
ようにフルスケールを変更します。
チャネル判別
○
-
記録波形の近辺にチャネル No.を印字可能。
信号名
○
○
任意の入力文字を印字可能 最大1行×8文字
基線幅設定
○
-
波形記録の基線の太さをチャネル毎に設定可能。
0(ゼロ)ポジション
○
○
フルスケールの 5、10%または 0.05%ステップで設定可能。
イベントアンプ AP11-105 は最大 16 ユニットまで実装可能。
*
*
イベントアンプ記録制限
○
○
ただし、記録は一度に 8 ユニットまで。8 ユニット以上は、イベ
ント波形印字設定でユニット単位で OFF 設定する。
RA2800A本体(7001755-R01)
20-5
20. 仕様
20.2.4.トリガ機能
(1)
基本機能
トリガソース
プリトリガ
トリガフィルタ
トリガ動作
トリガモード
トリガ出力
(2)
アナログ系アンプユニットのトリガ機能
トリガ検出精度
トリガレベル
トリガスロープ
(3)
内部トリガ
各アンプの入力信号によるトリガ
マニュアルトリガ 操作パネルの手動トリガキーによるトリガ
外部トリガ
トリガ入力によるトリガ
0~100%まで1%ステップ
1~65534 サンプル
1回、繰り返し、エンドレス
OR、AND、Window、OFFの4種類
TRIG/SYNC キーにより、モニタのトリガ同期 ON/OFF 切り換え可能
トリガモード ソースチャネル
入力信号によるトリガ発生条件
OR
いずれかのチャネルでトリガ条件成立時
AND
全チャネルから 選択した全てのチャネルでトリガ条件成立時
任意選択可能 上/下トリガレベルの範囲内または範囲外へ信号
WINDOW
レベルが変化した時
OFF
-
トリガを使用しない
※マニュアルトリガ、外部トリガはトリガモードに関係なく発生します
※イベントアンプユニットは WINDOW トリガのソースチャネルに指定できません
トリガ条件成立時にTTLレベル電圧信号(アクティブ LOW、パルス幅 約10ms)を出力
±2%/FS
物理値(電圧値等)で設定
トリガモードによって異なる
トリガモード
スロープ
OR
立ち上がり、立ち下がり
AND
立ち上がり、立ち下がり
WINDOW
指定レベル範囲内に対するIN/OUT
イベントアンプのトリガ機能
ステート設定
ステートモード
入力1~8毎にH、L、OFF
OR、AND
ステートモード
チャネルトリガ成立条件
OR
何れかの入力ステートが設定したトリガステートと同じになった時
AND
全ての入力ステートが設定トリガステートと同じになった時
※WINDOWトリガのソースチャネルには指定できません
※チャネルトリガ条件成立後、条件が一度非成立とならないと次のトリガは発生しませ
ん
20-6
RA2800A本体(7001755-R01)
20. 仕様
20.2.5.ファイル機能
(1)
使用可能ドライブ
ドライブ名称
内蔵HDD
外部(USB)
接続ドライブ
(2)
ドライブ№
D 固定
E 以降
使用可能メディア(ドライブ)
40GB(システム領域 約5GB含む)
USBメモリ
(セキュリティ機能のついたUSBメモリは使用できません。)
ファイリング収録機能
内蔵HDDドライブに測定データをリアルタイムに転送しファイル保存することができます。
共通機能名
機能詳細
ユーザ指定
1台の本体を複数のユーザで使用する場合、収録時にユーザ指定フォルダを自動
フォルダ自動作成
作成してデータを管理することができます。
日毎指定
日毎にフォルダを自動作成してファイリングデータを管理することができます。
フォルダ自動作成
ファイル(フォルダ)は任意の4文字+4桁の自動更新数で保存されます。
オートネーム
※一回の収録で複数のファイルが保存される場合、対象がフォルダになります。
(3)
ファイル操作
操作対象
フォーマット
環境ファイル保存
テキストファイル保
存
メモリデータ保存
フォルダ作成
削除
ファイル読み込み
RA2800A本体(7001755-R01)
内蔵HDDドライブ、外部ドライブ(USB接続)
NTFS 形式にて論理/物理フォーマット可能
設定及びアノテーション情報等をファイルとして4つ保存可能。
信号名称、ユーザアノテーション等のテキスト情報を保存可能。
電源投入時に表示される、スタートアップ画面にファイルとして保存可能
収録したメモリデータをバイナリ、CSV保存可能
任意のフォルダ名を作成可能
ファイル、及びフォルダが削除可能。
環境ファイル(.ENV)、アノテーションテキスト(.TXT)を読み込み可能
20-7
20. 仕様
20.2.6.モニタ表示・設定機能
操作パネル(ジョグダイヤル含む)及びタッチパネルによって各種設定を行います。
(1)
入力設定画面
入力信号の波形表示及び入力設定を行います。
入力信号のデジタル値、カーソル値表示も可能です。
操作パネル
設定内容
入力信号
画面全体で波形を表示します。
アンプ
アンプ設定、入力信号の物理量換算等を行います。
トリガ
トリガモード、トリガ条件、収録動作、プリトリガ、トリガフィルタの設定を行います。
収録条件
速度など収録に関する設定を行います。
表示/記録
スケール表示、信号名称、グリッド、波形分割等の設定を行います。
操作ボタン
FREEZE
TRIG SYNC
MONITOR
DIGATAL
KEY LOCK
(2)
設定内容
モニタ表示を一時停止することができます。
トリガ検出に同期した、モニタ表示ができます。
設定されている各収録条件でのモニタ表示を行なうことができます。
入力信号のデジタル値表示を行います。
キーロックの設定解除を行います。
再生設定画面
本体メモリ及びファイリングデータの選択、物理量換算設定及び再生波形表示等を行います。
画面選択ボタン
設定内容
データ選択
再生するデータの選択を行います。
出力指定
データ出力先、出力条件の設定。
コピー
出力設定で指定した範囲のコピーを行ないます。
デジタル表示
デジタル値の表示設定を行います。
信号設定
データを再生するチャネルのアンプ設定を行います。
ジャンプ
任意位置を指定し、モニタ表示範囲を移動します。
時間軸
波形時間軸の圧縮/拡大を設定します。
X-Y
X-Y形式でデータを表示します。
KEY LOCK
キーロックの設定/解除を行います。
(3)
スクロール方向
入力信号および再生信号の波形スクロール方向を縦方向(上から下)と、横方向(右から左)の何れ
かを設定できます。
スクロール方向によって、アンプ設定・トリガ設定・収録設定などの画面配置が異なります。
20.2.7.モニタ出力
(1)
(2)
XGAモニタ出力
表示部と同じ画面をXGAモニタ(アナログRGB,1024×768ドット)に出力します。
出力コネクタ
ピン番号 信号名
1
R
2
G
3
B
4
N.C
5
0V
ピン番号
6
7
8
9
10
信号名
0V
0V
0V
N.C
0V
ピン番号
11
12
13
14
15
20-8
信号名
N.C
DDDA-R
HSYC
VSYC
DDCK-R
RA2800A本体(7001755-R01)
20. 仕様
20.3.測定モード別仕様
20.3.1.メモリレコーダモード
入力信号の測定データを本体内メモリに収録します。主にトリガを基準として高速現象を測定する場合に
使用します。収録後再生モニタで表示したりコピーしたりすることができます。
(1)
メモリ収録
収録速度
時間軸精度
メモリ容量
ブロック分割
収録動作
コピー範囲
(2)
サンプリング速度(周期)で設定
μ s キー:2~998μ s、ms キー:1~999ms、sキー:1~100s の設定可能。
ユーザ1,ユーザ2キー (2μ s ~100s の登録設定可能)
*外部クロック同期による収録
(リモートユニット:オプションの外部サンプル入力による)
0.01%
1MW/CH
1~128 分割
操作パネルのスタートキーで開始(時刻トリガによるスタートも可)
1回、繰り返し、エンドレスに設定可能
収録方法
収録動作
1回
1回測定して終了
繰り返し
メモリブロック数分繰り返し収録して終了
エンドレス
停止されるまで繰り返し収録
※エンドレス時は既存データに上書きします
指定範囲、トリガ基準
コピー範囲
コピー動作
トリガ中心
トリガを中心にデータ量 1~100%でコピー
オートコピー記録
本体内メモリデータを収録後、記録紙に自動的にコピーまたはファイルへ出力します。
(ON/OFF可能)
コピー範囲
トリガを基準にデータ量 1~100%で記録紙にコピー
出力先
記録紙またはファイルへの出力
トリガを基準にデータ量 1~100%で設定しファイル出力
ファイル出力時の
※CSV は表計算ソフト等で扱えるカンマ、タブ区切りのテキスト形式となります。
データ形式
※ファイル拡張子 FSD(バイナリ)、CSV(CSV)
収録ドライブ
内蔵HDDドライブ、または外部ドライブ(USB対応)
RA2800A本体(7001755-R01)
20-9
20. 仕様
20.3.2.HDレコーダモード
入力信号の測定データを直接内蔵HDDに収録します。
収録方式はサンプルまたはピークに設定することができます。
収録動作
操作パネルのスタートキーで開始(内蔵タイマによるスタートも可)
収録ドライブ
内蔵 HDD ドライブ
μ s キー:2~995μ s、ms キー:1~999ms、sキー:1~100sの設定可能。
収録速度
ユーザ1,ユーザ2キー (2μ s ~100sの登録設定可能)
※収録速度 10μ s以上は条件付き、1CH 時:2μ s 2~16CH 時:10μ s
時間軸精度
0.01%
サンプル(収録速度毎のデータをメディアに収録)
収録方式
ピーク(収録間隔毎に 2μ s サンプリングでその間の最大・最小値をメディアに収
録)
データ収録しながら、記録紙への波形記録が可能。
波形記録 ON/OFF
収録と独立して設定可能。
バイナリのみ
データ出力形式
サンプルファイリングデータ
ピークファイリングデータ
20.3.3.ペンレコーダモード
ペンレコーダのイメージで測定データを記録します。
1, 5, 10, 20, 50mm/s
1, 5, 10, 20, 50, 100mm/min
紙送り速度
ユーザ 1, ユーザ 2 キー( 1~50mm/s、1~100mm/min で登録設定可能)
外部クロック同期による波形記録も可能(リモートユニットの外部パルス入力による)
時間軸精度
±0.01%(時間と印字グリッドの誤差、常温にて)以内
紙送り確度
±2% 以内
時間軸
10mm/div
補間機能
あり
データ収録
2μ s サンプリングによるピーク検出
時間軸ドットピッチ
10 ドット/mm
振幅軸ドットピッチ
8 ドット/mm
20.3.4.X-Yレコーダモード
X-Yイメージで画面/記録紙に出力。同時にHD収録も可能です。
収録方式はサンプルに設定することができます。
設定チャネル
任意のチャネルX軸:1CH、Y軸:3CHが設定可能。
記録密度
記録紙出力時: 1600 × 1600 ドット
補間機能
あり(ライン)/なし(ドット)
サンプル速度
1~1000ms
※イベントアンプユニットは使用できません。
20-10
RA2800A本体(7001755-R01)
20. 仕様
20.3.5.マルチレコーダモード
(1)
メモリ収録
収録速度
メモリ容量
ブロック分割
収録動作
(2)
HD収録
収録動作
収録ドライブ
収録速度
収録方式
波形記録 ON/OFF
データ出力形式
(3)
サンプリング速度(周期)で設定
μ s キー:2~995μ s、ms キー:1~999ms、sキー:1~100sの設定可能。
ユーザ1,ユーザ2キー (2μ s ~100sの登録設定可能)
*外部クロック同期による収録(リモートユニットの外部サンプル入力による)
1Mdata/CH
1, 2, 4, 8, 16, 32, 64, 128 分割
操作パネルのスタートキーで開始(タイマによるスタートも可)
1回、繰り返し、エンドレスに設定可能。
収録方法
収録動作
1回
1回測定して終了
繰り返し
メモリブロック数分繰り返し収録して終了
エンドレス
停止されるまで繰り返し収録
※エンドレス時は既存データに上書きします。
操作パネルのスタートキーで開始(時刻トリガによるスタートも可)
内蔵 HDD ドライブ、または外部ドライブ(USB 対応)
μ s キー:2~995μ s、ms キー:1~999ms、sキー:1~100sの設定可能。
ユーザ1,ユーザ2キー (2μ s ~100sの登録設定可能)
※収録ドライブ及び収録チャネル数により、高速収録ができない場合があります。
ピーク(収録間隔毎に 2μ s サンプリングでその間の最大・最小値を内蔵HDDに収
録)
データ収録しながら、記録紙への波形記録が可能 。
紙送りとモニタは、独立または収録速度に同期可能。
バイナリのみ
ピークファイリングデータ
チャート記録
入力信号を直接記録紙に記録することができます。
1, 5, 10, 20, 50mm/s, 1, 5, 10, 20, 50, 100mm/min
外部クロック同期による波形記録可能(リモートユニットの外部サンプル入力によ
紙送り速度
る)
※時間/div 表示可能
紙送り確度
±0.01% (時間と印字グリッドの誤差、常温にて)
時間軸
10mm/div
補間機能
あり
データ収録
2μ s サンプリングによるピーク検出。
時間軸ドットピッチ
10 ドット/mm
振幅軸ドットピッチ
8 ドット/mm
RA2800A本体(7001755-R01)
20-11
20. 仕様
20.4.本体イベント
機能
本体イベントは、電圧入力のレベル判定(Hレベル、Lレベル判定)と接点入力の
レベル判定(H:ショート、L:オープン)を行えます。 16入力まで接続可能です。
適合
ケーブル
イベント用入力ケーブル(0311-5001) 1.5m(先端切りっぱなし)
イベント用入力延長ケーブル(0311-5005) 1.5m
ロジックIC用コード(0311-5007) 1.5m(先端EIコネクタ 4ch)
ICクリップ用コード(0311-5008)
(EIコネクタ : ICクリップ、4本/組)
ミノムシクリップ用コード(0311-5009) (EIコネクタ : ミノムシクリップ、4本/組)
*各種イベントケーブルはオプションです。
入力電圧範囲
電圧入力
規格
0~+24V
Hレベル(H) : 約2.5V以上
Lレベル(L) : 約0.5V以下
1μ A以下
ショート(H) : 250Ω 以下
オープン(L) : 2kΩ 以上
2mA(MAX)
検出レベル
入力電流
接点入力 検出レベル
負荷電流
丸DINコネクタ 8P(プラグを差し込む側より見る)
コネクタ
6
7
8
1
4
2
3
5
丸型DINコネクタ8P
ピン配列
コネクタ 1~4
コネクタ 5~8
コネクタ 9~12
コネクタ 13~16
ピンNo.
1
2
3
4
5
6
7
8
ピンNo.
1
2
3
4
5
6
7
8
ピンNo.
1
2
3
4
5
6
7
8
ピンNo.
1
2
3
4
5
6
7
8
信号名
1ch入力
2ch入力
3ch入力
4ch入力
GND
+15V出力
N.C
N.C
信号名
5ch入力
6ch入力
7ch入力
8ch入力
GND
+15V出力
N.C
N.C
20-12
信号名
9ch入力
10ch入力
11ch入力
12ch入力
GND
+15V出力
N.C
N.C
信号名
13ch入力
14ch入力
15ch入力
16ch入力
GND
+15V出力
N.C
N.C
RA2800A本体(7001755-R01)
20. 仕様
20.5.収録データの出力
収録データの一部または全部を記録。また、ファイル形式を変えて保存することができます。
出力先
出力形式
出力方法
波形記録
記録波形の時間軸拡大、縮小が可能.。
拡大 1/1(標準),2, 5,10,20,50,100 倍
圧縮 1/2, 1/5, 1/10, 1/20, 1/50, 1/100, 1/200, 1/500, 1/1000,1/2000,
記録部
1/5000,1/10000
※標準(1 倍)時=100 データ/div
X-Y記録
バイナリ
設定した範囲の全てのデータを保存
ファイル
CSV
保存データ間隔 1, 2, 5, 10, 20, 50, 100, 200, 500, 1000 ステップ
20.6.標準機能
機能名
機能詳細
画面コピー
表示画面を記録部でハードコピーすることができます。
画面イメージの保存
ビットマップ形式でファイルへの保存が可能です。
紙送り
紙送りキーを押している間、記録紙を空送りすることができます。
初期化
本体を初期状態に戻すことができます。
オプションの RS-232C 及び推奨品 電源が停電、瞬断から復帰した時、自動的に元と同じ状態に復帰させ
の UPS 使用時
ることができます。
データ、設定内容の保存と読み出し メモリ収録データや本体の設定条件(4種類まで)をメディアに保存する
ことができます。
テスト印字
プリンタの印字状態を確認できます。
データ No.設定
測定データ毎に測定データ番号を任意に付けることができます。
バックライトオートオフ
操作パネルキー・タッチパネルキーにより一定時間(1~60 分)本体の
設定・操作を行わないとディスプレイのバックライトを自動的に消灯。
アラーム・エラー表示機能
エラー発生時(記録紙無し、サーマルヘッド圧着解除、サーマルヘッド
温度の異常上昇)にアラーム音を鳴らすことができます。
またエラーウインドウ表示を行います。
メモリ容量変更機能
メモリ収録に、使用するチャネル数を制限することで1チャネル当りの
メモリ容量を増やすことができます。
20.7.インタフェース
20.7.1.LAN(標準)
規格
通信速度
:100-BASE-TX
通信プロトコル:TCP/IP
*LANケーブルはカテゴリ5を使用して下さい。
20.7.2.USB(標準)
規格
USBポートx2、 USB2.0
20.7.3.TRIG IN/TRIG OUT(標準)
規格
・TRIG IN :0-5V 電圧入力(LOW レベル:0.5V 以下、HIGH レベル:4.5V 以上)
・TRIG OUT:トリガ条件成立時にTTLレベル電圧信号(アクティブ LOW、パルス幅 約10ms)を出力
RA2800A本体(7001755-R01)
20-13
20. 仕様
20.8.リモートユニット(RA23-144:オプション)
機能
規格
TTL レベルの電気信号によりオムニエースの収録/記録のコントロールが可能。
0-5V 電圧入力
LOW レベル 0.5V 以下
HIGH レベル 4.5V 以上
0-5 電圧出力
LOW レベル 1.0V 以下
(IOL=5mA 以下)
HIGH レベル 4.0V 以上
(IoH=5mA 以下)
リレー接点
電流 25mA 以下
電圧 50V 以下
コネクタ形式:8850-028-170-LD
A14
A1
B14
B1
コネクタ
ピ
ン
No.
ピン配列
A1
A2
A3
A4
A5
A6
A7
A8
A9
A10
A11
A12
A13
A14
B1
B2
B3
B4
B5
B6
B7
B8
B9
B10
B11
B12
B13
B14
付属ケーブル
色
マーク
橙
灰
白
黄
桃
橙
灰
白
黄
桃
橙
灰
白
黄
赤-
黒-
赤-
黒-
赤-
黒-
赤-
黒-
赤-
黒-
赤--
黒--
赤--
黒--
赤--
黒--
赤--
黒--
赤--
黒--
赤---
黒---
赤---
黒---
赤---
黒---
赤---
黒---
信号名
+
-
+
-
+
-
+
-
+
-
+
-
+
-
+
-
+
-
+
-
+
-
+
-
+
-
+
-
SYNC IN
REC IN
MARK IN
FEED IN
UPS DOWN
RESET IN
EXT SAMPLE
IN
SYNC OUT
REC OUT
MARK OUT
FEED OUT
ERROR OUT
POWER
(リレー接点)
ノンコネクション
COM
20-14
機能
外部信号に同期させ波形記録を行うことができま
す。
0-5V電圧信号LOWレベルでスタート状態になりま
す。HIGHレベルでストップします。
0-5V 電圧信号の立ち下がりエッジを検出しイベン
トマークを印字します。
0-5V 電圧信号 LOW レベルを入力中、紙送り(フィ
ード)動作を行います。
データ収録中、無停電電源(UPS)からの停電出力
を使って終了処理を行うことができます。
本体のリセットを行なうことができます。
メモリレコーダモード・HDレコーダモード外部信号
に同期した収録を行うことができます。
波形記録の紙送りパルスを出力します。
スタート状態で 0-5V 電圧信号 LOW レベル、停止
状態で HIGH レベルを出力します。
マーク印字実行時に0-5V電圧信号Lレベルを出
力します。
紙送り動作中に0-5V電圧信号Lレベルを出力し
ます。
記録紙がないとき・記録部のロック解除時・サー
マルヘッド温度の異常時に出力されます。
本体電源のON/OFF状態をリレー接点出力しま
す。(電源ON時、N.C接点出力)
RA2800A本体(7001755-R01)
20. 仕様
20.9.RS-232Cユニット(RA23-142:オプション)
機能
規格
ホストコンピュータと接続し、コマンドによりオムニエースのコントロールが可能。
JIS X5101 (旧 C6361)準拠
データ形式
ビットシリアル
転送速度
38400,19200,9600,4800,2400[bps]
転送形式
調歩同期式、全 2 重通信方式
スタートビット
1[ビット]
データビット
7,8[ビット]
ストップビット
1,2[ビット]
パリティビット
パリティビットなし、EVEN、ODD
D サブコネクタ9ピン
1
5
コネクタ
6
質量
ピン配列
9
約 50g
ピン No
1
2
3
4
5
信号名
CD(Carrier Detect)
RD ( Received Data )
SD(Transmitted Data)
ER(Data Terminal Ready)
SG ( Signal GND)
ピン No
6
7
8
9
信号名
DR ( Data set Ready )
RS(Request to Send)
CS ( Clear to Send )
RI(Ring Indicator)
20.10.ACブリッジ電源ユニット(RA23-143:オプション)
機能
ブリッジ電源
同期
質量
2CH AC ストレンアンプユニット(AP11-104A)使用時のブリッジ電源
2Vrms、正弦波 5kHz
同期端子により、他の AC ブリッジ電源ユニット内蔵の RA2300、RA2300A との同期可能。
マスタ/スレーブ切り換えスイッチ付き
※RT3424ST との同期も可能、ただしコネクタ接続に要注意。
約 60g
注1)2CH ACストレンアンプユニット(AP11-104A)を使用する場合、本ユニットの本体への内蔵が必要です。
RA2800A本体(7001755-R01)
20-15
20. 仕様
20.11.同期ユニット(RA28-132:オプション)
機能
規格
複数のDL2800Aを同時に計測する場合に、メモリ計測用サンプリングクロックの同期
をとり、計測データの時間軸を合わせることが可能。
適用モード
メモリレコーダ・1 回収録(繰り返し、エンドレス動作設定不可)
※同期メモリ収録のコントロールソフトウェアにはユニファイザ NS3100 を推奨。
マスタ/スレーブ何れかのトリガ検出で同時にメモリ収録開始。
DL2800A本体の設定(マスタ/スレーブ/外部同期)
画面操作により同期のマスタ/スレーブを切り替え可能と外部同期※を切り替え。
※外部同期は差動出力(RS-485 相当)が必要。
遅延
・クロック入力から出力までの遅延 500ns 以下
・トリガ検出遅延
最大 2μ s/台
・接続ケーブル遅延
5ns/m
・トリガ検出遅延時間
検出時、受信時各々最大 2μ s(計最大4μ s)
・遅延時間
1 サンプルクロック+[N×(500+L×5)/1000]+トリガ検出遅延時間
N:接続台数-1、L:ケーブル長[m]
(例)サンプルクロック 2μ s、ケーブル長 計 200m、接続台数 10 台、トリガ検出遅延時間 4μ s
2+[9×(500+200×5)/1000]+4=19.5μ s ≒ 20μ s
RJ45
コネクタ
1
接続ケーブル
接続ケーブル長
最大同期台数
質 量
より線 STP(4 対シールドツイストペア)、ストレート全結線
(EIA-568-B.2 CAT5e また CAT6 準拠)
ケーブル長:200m 以下(マスタから最終スレーブまでの合計)
10 台
約 45g
ピン№
1
ピン配列
8
2
3
4
5
6
7
8
コネクタ-1(IN)
信号名
機能
マスタからの
+CLK_IN
同期クロック入力
-CLK_IN
+REC_IN
+TRIG_IN
-TRIG_IN
-REC_IN
+TRIG_OUT
-TRIG_OUT
REC 入力
マスタからの
TRIG 入力
REC 入力
マスタへの
TRIG 出力
ピン№
1
コネクタ-2(OUT)
信号名
機能
2
3
4
5
6
7
+CLK_ OUT
-CLK_ OUT
+REC_ OUT
+TRIG_ OUT
-TRIG_ OUT
-REC_ OUT
+TRIG_IN
8
-TRIG_ IN
スレーブへの
同期クロック出力
REC 出力
スレーブへの
TRIG 出力
REC 出力
スレーブからの
TRIG 入力
20.12.英語表示ユニット(RA28-106:発注時指定オプション)
機能
取扱説明書
操作パネル、ディスプレイ表示、記録内容が英語表記となります。
取扱説明書2種類が英語表記に換わります。
20-16
RA2800A本体(7001755-R01)
20. 仕様
20.13.外形図
20.13.1.標準本体外形図
RA2800A本体(7001755-R01)
20-17
20. 仕様
20.13.2.オプションユニット外形図
RS-232Cユニット
(7)
62±1
(1.8)
(1)
21.5±1
80.4±1
(7)
72± 1
(1.8)
リモートユニット
80.4±1
21.5± 1
(2)
20-18
RA2800A本体(7001755-R01)
20. 仕様
ACブリッジ電源ユニット
(7)
58±1
(1.8)
(3)
21.5±1
91±1
同期ユニット
(7)
72±1
(1.8)
(4)
21.5±1
80.4±1
RA2800A本体(7001755-R01)
20-19
21. ケーブル・プローブ類・
スペアパーツ一覧表
21. ケーブル・プローブ類・スペアパーツ一覧表
21.1.ケーブル類一覧
名称(形式)
形状
備考
AC電源コード
100V系
(0311-5044)
長さ2.5m
AC電源コード
200V系
(0311-5112)
長さ3.5m
信号入力ケーブル
(0311-5175)
セーフティーBNC
←→ミノ虫クリップ
赤…+
黒…-
長さ2m
信号入力ケーブル
(0311-5177)
セーフティーBNC
←→リードワイヤー
赤…+
黒…-
長さ2m
信号入力ケーブル
(0311-5198)
セーフティーBNC
←→リードワイヤー
赤…+
黒…-
フェライトコア付
長さ2m
トリガ入力用ケー
ブル
(0311-2057)
BNC
←→ミノ虫クリップ
赤…+
黒…-
モールド色:黒
長さ2m
信号入力ケーブル
(0311-5200)
BNC
←→セーフティーBNC
長さ2m
21-2
RA2800A本体(7001755-R01)
21. ケーブル・プローブ類・スペアパーツ一覧表
名称(形式)
形状
ロジックIC用コー
ド
(0311-5007)
備考
茶・黒
丸DIN8Pプラグ
←→EIコネクタ
長さ1.5m
赤・黒
橙・黒
黄・黒
線材色
茶、黒……1cH
赤、黒……2ch
橙、黒……3ch
黄、黒……4ch
又は
ICクリップ用コー
ド
(0311-5008)
茶
5ch
6ch
7ch
8ch
EIコネクタ
←→ICクリップ
長さ15cm
黒
赤
橙
黄
線材色
茶
黒
赤
橙
黄
(+)………1ch
(GND)
(+)………2ch
(+)………3ch
(+)………4ch
5ch
又は
ミノ虫クリップ用
コード
(0311-5009)
茶
黒
赤
黒
橙
黒
黄
黒
6ch
7ch
8ch
EIコネクタ
←→ミノ虫クリップ
長さ15cm
線材色
茶(+)
……1ch
黒(GND)
赤(+)
……2ch
黒(GND)
橙(+)
……3ch
黒(GND)
黄(+)
……4ch
黒(GND)
5ch
6ch
又は
7ch
8ch
イベント用入力ケー
ブル
(RT31-163)
長さ1.5m
茶・黒
赤・黒
橙・黒
黄・黒
ICクリップ用コード(0311-5008)
ミノ虫クリップ用コード(0311-5009)
RA2800A本体(7001755-R01)
2袋
2袋
21-3
ロジックIC用コード(0311-5007)
フェライトコア付 2本
丸DIN8Pプラグ
←→EIコネクタ
21. ケーブル・プローブ類・スペアパーツ一覧表
名称(形式)
形状
イベント用入力ケ
ーブル
(0311-5001)
備考
丸DIN8P
長さ1.5m
線材色
茶
……1ch
5ch
赤
……2ch
又は
6ch
橙
……3ch
7ch
黄
……4ch
8ch
シールド ……GND(0V)
白
……+15V出力
※ 白の+15V出力線を使用しない場合は、端末処理を確実に
行って下さい。
イベント用
入力延長ケーブル
(0311-5005)
丸DIN8Pプラグ
←→丸DIN8Pソケット
長さ1.5m
電圧出力用ケーブ
ル
(0311-5004)
ピンチップ
←→バナナプラグ
長さ1.5m
電圧出力
延長用ケーブル
(0311-5006)
ピンチップ
←→ピンチップジャック
長さ1.4m
クランプメータ用
出力ケーブル
(0311-5184)
セーフティーBNC
←→マイク用ミニプラグ
長さ2m
21-4
RA2800A本体(7001755-R01)
21. ケーブル・プローブ類・スペアパーツ一覧表
名称(形式)
形状
備考
トリガ入力用ケー
ブル
(0311-5084)
BNC
←→ミノ虫クリップ
赤…+
黒…-
モールド色:赤
長さ2m
出力ケーブル
(47226)
BNC←→BNC
長さ2m
リモート用
ケーブル
(00311-5251-0000)
長さ1.5m
切りはなし
イベント用
ケーブル
(00311-5252-0000)
長さ1.5m
切りはなし
RA2800A本体(7001755-R01)
21-5
21. ケーブル・プローブ類・スペアパーツ一覧表
21.2.プローブ・クランプメータ一覧
名称(形式)
形状
備考
フローティング電圧プ
ローブ
(1539)
4入力
ミノ虫クリップ
←→丸DIN8Pプラグ
電圧変動用プローブ
(1540:AC100/120V用)
(1543:AC220/240V用)
1入力
・ミノ虫クリップ
←→丸DIN8Pプラグ
・バナナプラグ
←→ピンチップ
21.3.スペアパーツ一覧
形式
名称
YPS106
記録紙
YPS108
記録紙
YPS112
記録紙
YPS114
記録紙
定格
ロール紙
219. 5mm×30m
5巻/箱
ロール紙
219. 5mm×30m、
220. ミシン目入 150mmピッチ
残量表示印刷:300mmピッチ 99~00
5巻/箱
折畳紙
219. 5mm×200m、折り幅 300mm
残量表示印刷:ページ毎 669~000
1冊/箱
ロール紙
219.5mm×100m
2巻/箱
21-6
備考
0511-3167(5巻)
0511-3166(5巻)
0511-3182
0511-3197
RA2800A本体(7001755-R01)
末永くお使いいただくために
株式会社エー・アンド・デイ
当社製品をご購入いただきありがとうございます。
当社では、ご購入いただいた製品を末永くご使用いただくために、次のような保守サービス体制
でのぞんでおります。
1. 保証期間
ご購入いただいた日より一ヶ年(オプションに依り二年)を保証期間とし、
万一故障が発生した場合には無償で修理させていただきます。
(ただし、発生した故障が当社の責任の場合に限ります。)
2. 保証期間を過ぎた場合の保守サービス
保証期間を過ぎた場合には有償で修理サービスを承っております。
また、お客様のご要望によりオーバーホールも承っております。
3. 保守契約のおすすめ
当社ではご購入いただいた製品を常に安心して、ご使用いただくために定期点検保守も行って
おります。校正費用+αの料金にて、製品保証をさせていただいております。
詳しくは保守サービス料金表をご参照下さい。
お問い合わせ先
(1)本書の内容の全部または、一部を無断で転載することは固くお断り致します。
(2)本書の内容に関しては、将来予告なしに変更することがあります。
オムニエースⅢ
RA2800A
本体取扱説明書(7001755-R01)
2013年
2014年
2015年
3月
7月
5月
第1版
第2版
第3版
株式会社エー・アンド・デイ