第124号(PDF 547KB)

近年、身体活動(生活活動及び運動)の増加で、糖尿病・循環器疾患に加え、癌やロコモティブ
シンドローム・認知症のリスクが低減できることが明確化されました。
今回は、ロコモティブシンドロームについて特集を組んでみました。
2016/4
第
号
春の到来と共に気持ちが明るくなるのは私だけでしょうか。年度初め、新たに気持ちを入れ替えて頑張ろう!!という
気持ちになります。皆さんも、今月号のCPAPレターを見て何らかの刺激を得て頂けたら嬉しいです。
この度、昨年の8月の卒業生に引き続きダイエットに成功された方が、
CPAPを卒業することができました。とても喜ばしいことです!!
今回ご本人様のご好意で、卒業にいたるまでの状況をCPAPレターで
特集させて頂けることになりました。
ロコモティブシンドロームとは
骨・関節・筋肉などの運動器
の障害の為に、移動能力の
低下をきたして暮らしの中の
自立度が低下し、『要介護』
になるリスクの高い状態を
いいます。
健康寿命とは
まだ若いから関係ない?
一生涯のうち、日常生活で支援
や介護を必要とせず、自立して
生活できる期間をいいます。
骨と筋肉量のピークは20~30
代です。40歳代から0.5~1%
ずつ減っていきますが、適切な
運動習慣や栄養を摂ることで
筋肉の減少を予防することが
できます。
日本は世界第1位!!
男性 平均72.3歳
女性 平均77.7歳
☆どうしてロコモになるのでしょうか☆
*運動習慣の
ない生活
*スポーツのやり
*活動量の低下
過ぎや事故に
*痛みやだるさ
よるケガ
の放置
健康な状態
運動器の故障
*運動器疾患の発症
☆骨粗鬆症
☆変形性関節症
☆変形性脊椎症 など
*1日中家で過ごす
ようになる
運動器疾患の予兆を
放置すると重症化
1年間で大幅な体重減量に成功!!
その後半年間、体重キープ中☆
*ダイエットするきっかけ
太っていると色々な病気にもかかるし、先生
からも体重減らすように言われたから。
*どうやって痩せたか
☆運動☆
1週間に1回加圧トレーニングに行った。
仕事帰りに行っており、時間も決められていた
ので行かざるを得ない状況だったので、自分に
合っていた。以前はジムに行っていたが、
なかなか続かなかった。
☆食事☆
朝‥パンから和食へ
昼‥普通に食べる
夜‥仕事の日はおにぎりのみ(時間遅いため)
休日は普通に食べる
間食‥差し入れでお菓子など食べていた。
★加圧トレーニング:腕や脚の付け根に適切な圧を
かけながらトレーニングを行う。
要支援・要介護
*最終目標は
なるべく標準体重になるように頑張った。
痩せたらCPAPがやめれるかな、という期待
もあった。
*体重減少後は‥
血圧の薬を飲んでいたが、薬を飲まなくても
良くなるまで血圧が下がった。
*CPAP卒業を聞いた時の気持ち
『やったぁ!!』と、少し解放された気分だった。
マスクの跡がつくのが少し嫌で‥
1週間の加圧トレーニングだったので続き、
ストレスなく食べれたから良かった、との
ことでした。現在も加圧トレーニングには
行っているそうです。
太るのは簡単なのに、痩せ
のって本当大変ですよね。
体重減少に加え、血圧まで
安定して。一石二鳥ですね!!
CPAP卒業本当におめでとう
ございました。
CPAPご卒業、おめでとうございます。2年3か月前、〇〇さんは非常に高度の無呼吸
症候群でしたが、卒業試験では10分の1近くまで無呼吸は減少していましたし、血圧も低下しました。
私達も、体重減量の効果をあらためて実感させていただき、無呼吸治療グループ冥利に尽きます。
ありがとうございました。
また、スタッフ一同、次の○○さんを生み出せるよう頑張りますね。
ロコモかどうか
チェックして
みましょう
7つのロコチェック
①片脚たちで靴下がはけない
②家の中でつまずいたり滑ったりする
③階段を上るのに手すりが必要である
④横断歩道を青信号で渡りきれない
⑤15分くらいで続けて歩けない
⑥2Kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難
⑦家の中のやや重い仕事(掃除機の使用・布団の上げ下ろし)が困難
➪上記の7つのうちひとつでも当てはまればロコモの心配があると考えら
れています。
☆ロコモを防ぐ運動☆
☆食生活でロコモ対策☆
ロコトレ
日々継続して運動療法を
実施することが大切です。
*片脚立ち➪バランス能力をつけます
*スクワット➪下肢の筋肉をつけます
その他、ストレッチやウォーキングなど
色々な運動を積極的に行いましょう。
<骨を強くする食生活>
・骨粗鬆症予防には、1日700-800mgの
カルシウムが必要です。
・たんぱく質、ビタミンD・Kも摂りましょう。
ビタミンD:鮭などの魚、キノコ類
ビタミンK:納豆、青菜
<筋肉を強くする食生活>
・たんぱく質とビタミンB6を一緒に摂る
ビタミンB6:マグロの赤身、バナナなど
日本整形外科学会ホームページ参考
文責:鋤柄
*毎月必ず受診して下さい
(木曜のCPAP外来の場合は
CPAPもお忘れなく!)