第 200 号 おとずれ 平成 23 年(2011) 11 月 20 日 カトリック登別教会(イエスのみ心) 発行 059-0012 登別市中央町 7 丁目 15 番地 Tel. 0143-85-2726 Fax 0143-85-2790 第二回カトリック韓国巡礼に参加して マリア・クララ 李 正雨 10 月 17 日~21 日にかけて昨年に続き2回目の巡礼に出かけた。メインは 10 月 18 日のソウル新内洞教会と室蘭ブロック4教会との姉妹提携調印である。めでたい歴史 的一日であった。昨年より少し寒かったが、心は温かく燃えていた。続いて 私にとっては、西大門刑務所に行った時の 36 年間日本植民地時代に受けた、先祖拷問の地を訪 れた日の衝撃的な出会いが忘れてはいけないこと として残った。 今年は多少厳しく、1,000m級の山腹を何回か登 り降りした。ソウルの神学校は市内を見降ろせる 高い丘の上にあって、広い敷地の中に聖堂や図書 館、寮などがあって松林の空気はすっかり秋づい てすがすがしい風が吹いていた。 李神父さんへお礼のプレゼント 翌日は南陽の聖母聖地で、1886 年カトリック 教徒大迫害の時に亡くなった沢山の殉教者を顕 揚する場所として、数多くの方々がミサにあず かり長い講話を聴いていた。私は李サンガッ神 父様から“マリア様のように”という青い手首 に巻く、宣教運動の帯を名刺代わりにとわざわ ざはずしていただいた。 次は、天真庵巡礼教会である。韓国天主教(カ トリック)発祥地である。18C 初頭、李ギュン聖人が 創立した聖地で五つの墓前で、洪神父、宋神父 南陽の聖母聖地の入口に立つご像 と私の3人は大きなお辞儀を2回半した。後列には、小林神父を先頭に 23 人の日本信 徒が共に祈り祝福の中で胸が熱くなった。食事もこの聖地で食した、地鶏の白濁スー プがどのレストランよりも美味だった。日程が変ったことで、予約した昼食がなくて 残りもののキムバプ(のり巻き)と素麺をいただいたハプニングの日もあり、一層おい しく思い出の一つになった。 来年の三回目があるかどうか知らないが、韓国巡礼に行く度ごとに信仰が深まって 確実になっていくのが実感できる。みなさんも体験してみては如何ですか?カタツム リや BB クリームをおみやげに買って、魂も体も美しくなりましょう! -1- 第 2 回韓国ソウル巡礼記 片山 博 第 2 回目の韓国ソウル巡礼にも参加するお恵みをいただいた。旅行期間は 10 月 17 日から 21 日までの 5 日間、参加者は現地合流の 1 名を含めて総勢 25 名、登別教会か らは李さんと小生の 2 名が参加した。引率者は宋榮峻神父さんと小林薫神父さん、松 岡先生が世話役を勤めて下さった。現地では、昨年同様に黄珠姫(ファン・ジュヒ)さんが 色々親切にお世話して下さった。各位に、深謝。 以下、旅日記風に主なツアー内容を紹介する。 10 月 17 日(月) 晴れ 6 時ごろ李さんを迎えに行き出発。登別・室蘭から高速道を走行、民間のパーキン グ場に駐車し、新千歳空港国際線ターミナルに 7 時 15 分ごろ到着。間もなく道内参加 者全員(24 名)集合、出国手続き。9 時 20 分ごろ大韓航空 KE796 便にて出発。約 1 時間 後、機内食。12 時 15 分、仁川(インチョン)空港到着。入国手続き、荷物受け取り後、東京 からの古起裕子さんと合流して、13 時半 JTB のバスにて出発。15 時ごろソウル国際ユ ースホステルに到着、チェックイン。宋神父が以前司牧していたシンジョン グ (Sinjong)教会の信徒会長ほか信徒有志が 来訪、ロザリオなど頂戴。また、今日から 昨年と同様に宋神父さんの従妹の黄珠姫さ んがお世話やガイドをしてくださるとのこ とで心強い。16 時ごろ歩いて明洞聖堂へ 出発、到着後暫く自由行動。売店でプレゼ ント用のロザリオを購入。18 時から明洞 教会で地元の信者と一緒にミサ、宋、小林 両神父も共同司式。ミサ後、徒歩で焼肉店 に行き夕食。夕食後も歩いてホテルに帰還。 一階の集会室で夕の祈りと記念写真撮影。 シンジョング教会の信者さん方と記念写真 その後、神父宿泊室にてシンジョング教会の信者から犬肉汁のサービス。韓国ではお 祝いの時の最高のご馳走とのことだが、口にすることはできなかった。宿泊室は 505 号室、東室蘭教会の多田さん、高橋さん、伊達教会の常松さんとの4名同室。 10 月 18 日(火)晴れ 7 時に神父さん方の宿泊室に集まり朝の祈り。7 時半から1階食堂にて朝食。8 時半、 チャーターバスにて出発。ドライバーは昨年と同じくカトリック信者のマテオさん。 李起雨神父の新内洞(シンネイドン)教会には 9 時 20 分に到着。10 時からミサ、李神父、宋 神父、小林神父の共同司式。小林神父さんが説教、宋神父さんが通訳。ミサの中でレ ジエ・マリエの入隊式があり、貴重な体験。ミサの後半に新内洞教会と室蘭ブロック の姉妹協定調印式が行われ、各教会の主任司祭、信徒会長がサイン。記念品として、 “互いに愛し合いなさい”の意味の掛軸を頂戴。ミサ後会食、昨年訪問時に同席した 林永祐先生と再会。全員で記念写真撮影。室蘭ブロック各教会代表のスピーチと全員 -2- での余興の歌。新内洞教会側からもスピーチと余興の歌。 小林神父と新内洞教会会長との姉妹協定覚書交換 新内洞教会の歓迎会で童謡を歌う訪問団一同 13 時 20 分、見送りを受けて出発。14 時、 神学校訪問。聖堂を見学後、十字架の道行 の丘を散策。最後に入口のマリア像前で全 員揃って記念撮影。 15 時過ぎに西大門刑務所歴史館に行き 見学。ここは日本植民地時代に独立運動家 らを収監し、第二次大戦後は韓国政府が使 用した監獄で、現在は歴史館として公開。 植民地時代の取調べの様子や死刑場など余 りにも惨たらしく、写真は一枚も撮る気に なれなかった。 神学校入口のマリア像をバックに記念撮影 17 時過ぎ、バスで仁寺洞(インサドン)近くの三清洞(サムチョドン)に行き、宮廷料理の夕食。 宋神父の二度目の教会の信徒・フランシスコさんが参加され、ご馳走になった。20 時ごろユースホステルに戻り、一階集会室で晩の祈り、解散。 10 月 19 日(水)晴れ 7 時、神父宿泊室にて朝の祈り、7 時半朝食。8 時 30 分チャーターバスにて出発、 10 時過ぎ、南陽(ナムヤン)聖母の聖地に到着。聖地の紹介ビデオを見て 11 時からミサ。 李上角(イ・サンガツ)神父の説教が長く 12 時 20 分に漸く終了。12 時 40 分から昼食。たらこ 鍋の予定であったが、連絡ミスで巻寿司と素 麺に急きょ変更。昼食後はロザリオの道行? 山道に沿って一定間隔で石造りの大きな玉が 設置されており、その玉に手を添えながらア ベ・マリアを唱えて歩く信者の姿が目をひい た。その内十字架が立てられた石玉はⅠから Ⅴまであり、他の山道にもⅠからⅤまでの十 字架付きの玉があった。恐らく「喜びの玄義」 各玉の前でロザリオ1連を唱えて山道を巡る 「苦しみの玄義」 、 「栄えの玄義」に相当するのであろう。 -3- 14 時過ぎ聖母の聖地を出発、15 時半に水源(スウオン)民俗村に到着し見学。17 時過ぎ 見学終了、バスで移動し、近くのレストランにてシャブシャブとバイキングで夕食。 19 時出発し、20 時ごろユースホステル到着。一階集会室で晩のお祈りをして散会。 10 月 20 日(木)晴れ 7 時に神父宿泊室に集まり朝の祈り、7 時半朝食。8 時 25 分チャーターバスにて出 発。9 時 40 分、聖地・天真庵(チョンジナム)に 到着。ここは韓国カトリック教会の発祥の 地。創立者の李檗、李承薫、權日身、權哲 身、丁若鐘などが山奥にこもってキリスト 教を学んだ所とされ、5人の墓が設営され ている。駐車場からお墓までの山道はかな り遠く、平坦ではないが、一同祈りを込め て往復した。11 時から駐車場近くの聖堂 山道を歩いて5人の聖人たちのお墓へ向かう 5位のお墓 天真庵聖堂で3神父の共同司式ミサ でミサ、モンセニョール卞基榮神父が熱情のあまり通訳を介さず説教したので長引き、 12 時 20 分に漸く終了。12 時半過ぎ付属の食堂で地鶏の肉鍋をご馳走になる。 13 時半、天真庵を出発、15 時ごろ大峙洞(テチドン)教会に到着。ここは宋神父さ んが司祭叙階後最初に赴任した教会で、聖体訪問後間もなく辞去。次いで近くの聖家 族教会を訪問。この教会の主任司祭は洪基範神父さんで宋神父さんの神学校同級生。 昨年の訪問時にもお会いし、夕食の接待を受けた方で、この教会には約 1 月前に赴任 されたとのこと。茶菓をご馳走になり、15 時 40 分ごろ辞去。16 時半にニュー国際ホ テルに到着、チェックイン。宿泊室は 1004 号室で伊達教会の常松さんと同室。多田 さん、高橋さん、稲沢夫人とホテル周辺を散歩。18 時近くにバスで出発、江南(カンナ ム)地区の「ふぐちり」店に行き会食。今晩の食事代は宋神父の親しい方の接待。20 時 半ごろバスにてニュー国際ホテルに帰還。久し振りにシャワーを浴び、さっぱり。 10 月 21 日(金)晴れ 今日はソウル最後の日。7 時過ぎから 15 階のレストランにてバイキングの朝食。朝 食後は宋神父班、黄珠姫班、古起裕子班の3班に別れてショッピングすることになり、 9 時過ぎには全員チェックアウト、トランク類をフロントに預ける。 -4- 古起裕子班に入り、9 時半に出発。メンバーは古起裕子さん、佐藤章さん、松山夫 妻、横田夫人との 6 人。まずタクシーを拾って昌徳宮(チャンドックン)へ行き、見学。この 宮殿は李氏朝鮮第3代王太宗が 1405 年に建てた離宮。その後消失したが 1615 年に王 宮として再建され、景福宮(昨年見学)が再建されるまで歴代の王はここで執務した。 次いで地続きの昌慶宮(チャンギョングン)を見学。ここは第 4 代王世宗が引退した3代王太 宗のために建てたのが始まり。その後閉鎖され公園になっていたが、近年復元された。 なお、これらの宮殿は昨年の旅行では見学しなかった所である。 11 時半ごろ宮殿を出て、仁寺洞(インサドン)に行き、昨年同様に「故宮」に入り、本場 の「石焼きビビンバ」を賞味。帰路、各自あちこちの店に寄りながらショッピング。 メンバー全員、目的の品物をゲットし大満足。 13 時半ごろまでに、全員ニュー国際ホテル に集合し、14 時 20 分 JTB のバスで出発。途 中お土産店に寄りショッピング。仁川空港に は 16 時ごろ到着。荷物を預け、出国手続き 後、各自免税店で最後のショッピング。 大韓航空 KE765 便は 18 時 40 分出発。約 1 時後、機内食、ビールは自粛。定刻の 21 時 10 分新千歳空港に安着。トランク受け取り、 入国手続きは順調に終了。22 時過ぎ解散。 民間のパーキング場から久し振りにマイカー 黄さんとお別れの時、ありがとうございました! を運転して道央道を走行、李さんをお宅に送り、11 時 20 分無事帰宅。神に感謝! 今年の死者慰霊ミサは盛大でした! 去る 11 月 13 日、死者のための慰霊ミサが行われました。今回は昨年に続いて2回 目ですが、折良く韓国から宋神父さんの後輩の神父様方4人が来訪され、共同司式し てくださったので、とても盛大な慰霊ミサになりました。ミサ後には、ご婦人方心づ くしのご馳走で会食しました。韓国の神父さんからは「今まで食べたうちで一番美味 しい素麺でした。」 とのリップサービスをいただき、 また実際にお代わりもされました。 ご多用の中、沢山の調理をされたご婦人方に心から厚くお礼申し上げます。 -5- ☆ ☆☆ 昨 日 ☆☆☆ 今 日 ☆☆☆ 11 月 1 日(火) 2 日(水) 3 日(木) 6 日(日) 9 日(水) 10 日(木) 13 日(日) 16 日(水) 17 日(木) 20 日(日) 23 日(水) 24 日(木) 25 日(金) 27 日(日) 12 月 1 日(木) 4 日(日) 7 日(水) 8 日(木) 11 日(日) 14 日(水) 15 日(木) 18 日(日) 22 日(木) 24 日(土) 25 日(日) 28 日(水) 29 日(木) 1 月 1 日(日) 明 日 ☆☆☆ 諸聖人(祭日) 死者の日、10:00 聖堂掃除 10:00 ミサ、11:30 観楓会(登別温泉ホテル花鐘亭花屋) 年間第 32 主日、10:00 ミサ(ヘルメス神父) 10:00 マリア会趣味の集い 10:00 ミサ、13:00 病院訪問 年間第 33 主日、10:00 ミサ・死者の慰霊式(宋神父)。ソウルから 司祭 4 名来訪、ミサ後会食。 10:00 聖堂掃除 10:00 ミサ・聖体賛美式 王であるキリスト(祭日)、10:00 集会祭儀、14:00 苫小牧地区連絡 協議会(苫小牧教会)、聖書週間(~27 日まで) 10:00 マリア会趣味の集い、待降節の輪造り 10:00 ミサ 11:30 カルメル在世会 待降節第1主日、10:00 ミサ(宋神父)、許しの秘跡 10:00 ミサ、許しの秘跡 待降節第2主日、10:00 ミサ(宋神父)、大掃除・クリスマス飾付け 宣教地司祭育成の日(献金) 10:00 マリア会趣味の集い 無原罪の聖マリア(祭日)、10:00 ミサ、13:00 病院訪問 待降節第3主日、10:00 ミサ(宋神父)、役員会、許しの秘跡 10:00 聖堂掃除 10:00 ミサ・聖体賛美式、許しの秘跡 待降節第4主日、10:00 ミサ(小林神父)、許しの秘跡 10:00 ミサ 18:00 主の降誕-夜半ミサ(宋神父)、お祝いパーティ 9:30 主の降誕-日中ミサ(宋神父) 韓国神学生 2 名、研修のため来訪、約 1 ヶ月滞在。 10:00 ミサ 神の母聖マリア(元旦)、9:30 ミサ(宋神父) 『編集後記』 今月号は、韓国ソウル巡礼特別号として紙面を6ページに増やしてお届けします。 「巡礼日記」において、説明の聞き漏らしや間違いが多々あることでしょうが、韓国 カトリック教会の熱気が少しでも伝われば幸いです。 先日、地デジ対応のテレビを購入し、司祭館に設置しました。購入に際しては鶴田 貴紀さんが色々と手配してくださり、心から厚くお礼申し上げます。 -6-
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