チャレンジ the シリーズ 図書館の一般コーナーでは,6月から「チャレンジ the シリーズ」と題して,シリー ズ作品の1巻目だけを集めて展示しています。今回はそのコーナーからおすすめの本を 3冊ご紹介します。 1冊目は「配達赤ずきん 成風堂書店事件メモ」大崎梢/著です。 駅ビル内の本屋さん「成風堂」を舞台に,しっかり者の書店員杏子とアルバイト店員 多絵が,様々な謎に取り組んでいく本格書店ミステリシリーズの第1作目です。 1話目は近所に住む老人に頼まれた本を探してほしいというお客さんの依頼から始 まります。しかし,老人のメモに書かれているのは「あのじゅうさにーち,いいよんさ んわん ああさぶろうに」という寝言のような文字だけ。お客さん曰く,パンダの出版 社が出している3冊の本のことらしいけれど,本当にそんな本が存在するのでしょうか。 そして二人は見事見つけられるのでしょうか。 その後も,二人のもとには,本にまつわる謎が次々とやってきます。普段は知る機会 の少ない本屋さんのお仕事も詳しく書かれていて,楽しく,ためになる1冊です。 2冊目は「死神の精度」伊坂幸太郎/著です。 主人公の千葉は死神。千葉の仕事は人の姿になり,一週間後に死ぬ運命の人間に会い に行き,本当に死ぬべきかどうか見定めること。1作目であるこの本では,そんな千葉 が出会った6人の人間の話が収録されています。 死神と聞くと恐ろしいイメージがありますが,千葉は人間の常識にうとく,生真面目 な性格と相まって,どこかユーモアのあるキャラクターになっています。たとえば,雨 男と聞いて雪男の仲間だと思ったり,喧嘩の売り言葉を額面通りに受け取ったり,殴ら れると大げさに痛そうに見せて,周囲を困惑させたり。 生と死という重たいテーマを軽やかな文章と独特の世界観で描いた1冊です。 3冊目は「陰陽師」夢枕獏/著です。 時は平安時代。まだ人と鬼ともののけとが深く関わりあっていたこの時代,主人公で ある陰陽師・安倍晴明は不思議な術を操り,友人の博雅とともに不可思議な事件に挑み ます。29年以上続いている人気シリーズで,今年4月に100話目を迎えました。 沈着冷静で人を食ったような清明と,実直でどこか愛嬌のある博雅のかけあいが楽し く,今昔物語などを題材として描かれた話もあるので,古典に親しんだ人は,より面白 く読める1冊です。 図書館にはこの他にもさまざまな種類のシリーズ本があります。是非図書館にお越し ください。
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