写 真 - 九州電力

スペインを拠点としたヨーロッパにおける
製陶技術の研修及び製陶状況の視察
写
森
真
山
至
(天 草 陶 磁 器)
目
次
1
研修概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
2
研修日程 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2〜4
3
はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
4
研修報告 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5〜9
(1) エスクエラ・デ・アルテ美術学校について
(2) テストピース作り
(3) 楽焼
(4) クイダセカ
(5) スモーク焼
(6) パルマ・デ・リオでの研修(ロクロ研修)
5
視察先について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10〜14
(1) モロッコについて
(2) ポルトガル視察
(3) マドリード視察
(4) グラナダ視察
(5) こも巻き展
6
研修を終えて
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
15
1
研修概要
(1) 主題
スペインを拠点としたヨーロッパにおける製陶技術の研修及び製陶状況の視察
(2) 目的
・ スペインの製陶技術やデザインを習得し、自分の作品の幅を広げる。
・ スペイン及びヨーロッパの製陶状況を視察し、様々なことを見聞し、自分の知識を増
やす。
(3) 研修期間
H19.9.20
〜 H20.3.11
(4) 主な研修先
スペイン コルドバ陶芸学校(指導:柳瀬 久恵氏)
1
2
研修日程
(1) 研修内容
年月日
9.20〜9.23
滞在先
内
o 日本→スペイン(コルドバ)
移動
9.24
コルドバ
9.25〜10.13
コルドバ
10.14〜10.20
コルドバ
10.21〜10.27
コルドバ
10.28〜11.3
コルドバ
11. 4〜11.10
コルドバ
11.11〜11.17
コルドバ
11・18〜11.24
コルドバ
11.25〜12.1
コルドバ
12.2〜12.8
コルドバ
12.9〜12.15
コルドバ
12.16〜12.22
コルドバ
12.23〜12.29
コルドバ
12.30〜1.5
コルドバ
1.6〜1.12
コルドバ
容
o エスクエラ・デ・アルテ美術学校入学
o テストピース作り
o 土と素材の研究
o 鉢のデザイン
o 材質研究
o 鉢の制作
o デッサン
o 色の研究
o フタ物デザイン
o 皿デザイン(2種類)
o フタ物制作
o 皿制作(2種類)
o 鏡わくデザイン
o 楽焼作品デザイン
o 楽焼作品制作
o 彫刻陶器デザイン
o 彫刻陶器制作
o 鏡わく制作
o スモーク焼
o デッサン
o 楽焼
o 楽焼作品出展・競売
o 鏡わく制作
o デッサン
o 彫刻陶器制作
o 材質研究
o デッサン
o ランプシェードデザイン
o デッサン
2
年月日
滞在先
1.13〜1.19
コルドバ
1.20〜1.26
コルドバ
1.27〜2.2
コルドバ
2.10〜2.16
コルドバ
2.17〜2.23
コルドバ
2.24〜3.1
コルドバ
3.2〜3.8
コルドバ
容
o 彫刻陶器制作
o ランプシェード
o ランプシェード制作
o タイルデザイン
o スペイン視察
バルセロナ
2.3〜2.9
3.9〜3.11
内
o マスクデザイン
o デッサン
o マスク制作
o フタ物デザイン
o フタ物制作
o 彫刻オブジェデザイン
o 高温用テストピース制作
o ウドゥ制作
o スモーク焼
o デッサン
o スペイン(コルドバ)→日本
移動
(2) 視察等
年月日
視察先
内
容
9.23
コルドバ
o eutopia08 視察
9.28
ランブラ
o デスレ・ラ・バセ合同展
10.18
ランブラ
o ランブラの工場視察
10.8
コルドバ
o ラ・ムセオ美術館
11.10
12.8〜12.9
o セビージャ美術館
セビージャ
o スペイン広場
o タンヘル
モロッコ
3
視察
年月日
12.20
視察先
コルドバ
12.28〜12.30
ポルトガル
1.29〜2.4
バルセロナ
2.9
2.14〜2.15
2.26〜2.27
3.8
3
内
容
o こも巻き展
o 国立古美術館
oジェロニモス修道院
o 各種美術館及びガウディ建築の視察
o フリヒリアナ展
フリヒリアナ
o カサゴンゴラ展
o アルコ博覧会
マドリード
o レイナソフィア美術館
パルマ・デ・
o パルマ・デ・リオ工場
リオ
グラナダ
o アルハンブラ宮殿
はじめに
このたび、私は2007年度九州電力若手工芸家国内外派遣研修制度の1人に選ばれ、ス
ペインのコルドバ県で研修する機会が得られた。
この研修で、ヨーロッパ・スペインでの研修選択したのは、ヨーロッパがアジアとは異な
る文化圏で、陶芸の勉強以外にもデザインやアートに関わる分野で刺激になることが多い
と考えたからです。
そのなかで日本に無い技術やデザインを自分のものにし、これからの自分の作品に活かす。
4
4
研修報告
(1) エスクエラ・デ・アルテ美術学校について
ここは、コルドバにあるエスクエラ・デ・アルテ学校の分校である。
陶芸コース、銀細工コース、彫刻コースがあり、2年間で卒業というシステムになっ
ている。生徒は若者が中心だが、主婦や仕事を持っている人も通っている。
陶芸コースの授業では、制作の授業以外にも美術史、デッサン、陶芸彫刻の授業があ
る。僕が、研修に行った10月からちょうど新学期の始まりだったので、スムーズに授
業に参加することができた。
(2) テストピース作り
まずテストピースを作る授業から始まった。
授業で使う粘土は、基本的にマジョリカといわれている白い土と、ロホといわれる赤
い土である。この2種類の粘土プラス、どちらかの粘土に別の素材を加えた土。計3種
類作るように指示された。みなそれぞれコーヒーの豆のカスや、藁、鉄粉などを混ぜて
やっていた。
僕自身、粘土に他のものを混ぜて作ったことがなかったので、どうなるかわからなか
ったのだが、とりあえず鉄鋼所に行って、銅の削りカスをもらって混ぜてみることにし
た。
3種類それぞれの粘土を板状に伸ばした。1つは、長方形の形にして、収縮率を量れ
るようにして、他は色見本にするために、10種類の色を塗って焼き上げた。
これで、このテストピースを元に、この後の作品作りにいかすことができる。
作成したテストピース
5
(3) 楽焼
海の生物の形をしたキャンディー入れという課題をだされた。スペインでも楽焼は、
とても浸透しており、楽焼だけの作品の作家もいるほどである。
私はというと、日本で楽焼の経験が無かったので、スペインでまさかの初体験だった。
まず、粘土の塊のまま成形し外側の形を完成させてしまいその後、道具を使いくりぬく
作業をおこなった。
今回使用する粘土は、グレスと呼ばれるスペインでとれる粘土だった。いくつかある
グレスのなかでも、今回はグレスHCという小粒のシャモットが入ったものだった。
この粘土は、今まで使ってきたもの中で一番粘着性があり、とても成形しやすかった。
乾燥させるときも、今までの粘土では考えられないぐらいのスピードで乾かすことが出
来た。3時間かけて、温度を1000度まであげてそれから窯を開けてあらかじめ用意
していたもみの入ったドラム缶の中に作品を入れ、いったんフタをして20分間放置し
た後に出来上がりである。
完成した作品は、後日学校で開催されたチャリティーオークションに出展された。初
めて自分の作品を競売に出して「買ってくれる人いるのかな?」とドキドキしていたら、
どんどん値段が上がり最終的に96ユーロで落札された。
この売り上げは、恵まれない子どもたちに送られるそうだ。
楽焼による作品
(4) クイダセカ
タイルが盛んなスペインに、昔からある絵付けの技法のひとつであるクイダセカを授
業でおこなった。
6
まず鉛筆で枠の下書きをすませる、それから黒色の顔料と麻の油(テンピン油)を同
じ分量で混ぜる。その混ぜ合わせた顔料を鉛筆でかいた下書きの上をなぞる。この時に
線の太さに変化をつけると面白く仕上がるようだ。麻の油を混ぜた顔料の部分は、釉薬
をはじくようになっているので、その性質を利用して隙間に釉薬をスポイトを使い落と
していく。
透明釉と顔料を混ぜて、7種類ほどの釉薬を作った。1度スポイトで釉薬を落とし乾
かした後に、別の釉薬をその上に落とすことにより変化をつけることができた。
クイダセカで作成したタイル
(5) スモーク焼
今回、僕の授業では、キャンディー入れを作ること
になった。
まず決めの細かい粘土で成形する。この段階で重要
なのが、乾燥する前に布を使って作品を磨いて、光沢
をつけておく。
次に、ゴムの樹脂とアルコール(96%)を混ぜて、
ゴマラッカという液体を作り、その液体を筆を使って、
作品に模様を付けていく。その後、水をたっぷりとふ
くませたスポンジで作品の全体を何度もふきあげて
いく。すると、ゴマラッカを塗った部分だけが、コー
ティングされて光沢をもったまま浮き上がって残っ
ている。
7
スモーク焼作業風景(1)
それからしっかり乾燥させて素焼きをする。(学校
では980°素焼きをした)
次に、作品を金属の綿で包み込む。
それから、硫黄銅と水を1対1の割合で調合したも
のを、作品にまんべんなくしみこませながらかけてい
く。この時にゴム手袋は必ず着用しておくよう指示さ
れた。そして、作品全体を布で覆ってその後ひもを使
いしっかりと結ぶ。
この状態まで行くと、後残すは焼き上げるだけであ
る。ドラム缶の中におがくずを10センチほど敷き詰
スモーク焼作業風景(2)
めて、その上に布に包まった作品を置き、さらにおが
くずを追加する。ドラム缶の上から、15センチくら
いまでおがくずをつめて、その上に、新聞紙や枝など
を入れて火がおがくずに移りやすくする。
火を点けて10分間そのまま燃やして、その後ドラ
ム缶にフタをする(3分の1あけておく)20分間こ
の状態をキープした後に、完全にフタをして丸1日を
スモーク焼作品
かけてじっくり煙をかけて焼き上げる。
(6) パルマ・デ・リオでの研修(ロクロ研修)
柳瀬先生の昔の生徒で、パルマ・デ・リオという場所で焼物の工場を経営されている
ペペ氏の所でロクロの研修を受けさせていただいた。そこで、ロクロのキャリアが60
年のアントニオ氏にロクロを教えていただいた。ここでは、ボティホの作り方を習う事
になった。ボティホとは、4つのパーツからなっている焼物で、水を溜めるボディー、
取り手、飲み口、そして空気をいれる口で構成されている。
まず同氏の作り方を見させてもらったのだが、土の伸ばし方などが日本ではみたこと
がないようなやり方だった。その後、自分でも挑戦したのだが、ろくろの回転が逆とい
うことと慣れない指使いのため、うまくイメージした形にできなく、アントニオ氏に何
度も手ほどきを受けた。
8
2日目には、成形がだいぶ良くなり、各パーツの接着もバランスよく出来るようにな
れた。技術交換として、僕は、急須を作って同氏に披露した。
ボティホ作成風景
※ ボティホについて
スペイン独自の焼物でボティホという素焼きの水瓶
がある。今現在は、水道の普及と共にほとんど見かけ
なくなったみたいだが、50年ほど前までボティホは、
スペイン人の生活には欠かせないものだったらしい。
素焼きの瓶の表面に染み出た水が蒸発することによ
って中の水の熱が下がり冷たい水を飲むことが出来る。
アンダルシア地方の夏が乾燥しているからこそ利用で
きる原理であろう。
ボティホ
9
5
視察先
今回、自分の知識や感性を磨くため、スペインでの研修中に各地の視察を行った。視察を
行った各地において、日本では知ることが出来なかった現地の状況を知ることができ、ま
た、日本と異なるデザインや芸術作品を通して、自分の中の知識や感性が大いに刺激され
た。視察を行った中で、特に印象に残った箇所を紹介したい。
(1) モロッコについて
柳瀬先生の紹介でモロッコ人陶芸家のベルコーラさ
んが住むタンヘルに行くことになった。モロッコでは、
主にフランス語が使われているのだが、私はまったくフ
ランス語が分からないので、現地へ1人で行くことがと
ても不安で悩んでいたところ、ちょうどフランス語を話
せるクラスメイト達もモロッコに行きたいとのことだ
ったので一緒に行く事になった。
スペインのタリファからモロッコのタンヘルまで、フ
モロッコ市内にて
ェリーで40分かけて移動した。街を見てまず感じたこ
とが、ヨーロッパっぽい所だということだった。だが、
街を歩けば、やはりイスラムの国だった。バーもないし、
みんな民族衣装を着ているし、街の看板などは母国語の
アラビア語で書かれていたため、内容が理解できず、い
わゆるカルチャーショックを受けた。
翌日、約束していたベルコーラさんに連絡したところ、
突然の用事が出来たため、結局会うことが出来なくなっ
た。そのため、モロッコの焼物や銀細工などを見て回っ
たのだが、それらの形は、日本ではあまり見ないような
モロッコ市内のお店
ものが多く、特に多くの店で見かけたのが、とんがり帽
子のような形をしたフタが付いているスパイス入れだ
った。また、独特な模様のデザインが魅力的だった。特
に青色をふんだんに使った物が多かった。絵付けの方法
10
にすごく興味があったが、短い時間で工房を探すことが
出来なかった。
(2) ポルトガル視察
年末に学校が休みになったので、その期間を利用して
ポルトガルを視察した。セビージャからの夜行バスで移
動し、6時間かけてリスボンについた。スペインとポル
トガルは隣同士の国だが、1時間の時差があった。リス
ボンの街は7つの丘があり、とても坂が多いことや市電
なども通っていることから、長崎に似ている印象を受け
地下鉄の駅
た。何度か地下鉄を利用したのだが、各駅にホーム全体
をアズレージョで囲んであり、しかも各駅とも絵が違う
ため、見ていてとても楽しい気分になった。
国立古美術館は、中国の陶磁器やインドの民芸品など
のアジアの物が多く展示してあったが、やはり印象に残
ったのが狩野派の南蛮屏風であった。屏風には、ポルト
ジェロニモス修道院
ガル人が船に乗って長崎の町に渡ってきたところが描
かれていた。
世界遺産のジェロニモス修道院は、大航海時代に海外
からもたらされた富で造られた修道院だが、とにかく圧
巻だった。特に中庭の回廊は、柱の1本1本から当時の
ポルトガルの力をかんじた。
ジェロニモス修道院の柱
(3) マドリード視察
期間中に2度マドリードの視察を行いました。
1度目は、ソフィア王妃芸術センターとティッセン・
ボルネミッサ美術館を視察してきました。ソフィア王妃
芸術センターは20世紀の現代美術を集めた美術館で
ピカソの「ゲルニカ」が展示されている所で、今回の研
11
ソフィア王妃芸術センター
修で必ず訪れたいと思っていたところの1つだった。ピ
カソの「ゲルニカ」は、1937年の市民戦争の時にバ
スク地方の小さな町のゲルニカが、ドイツ軍によって爆
撃された後に描かれた作品だ。ピカソの戦争に対する怒
りから出来た作品で目の前にしたときは、息をのむほど
の迫力だった。絵の横に、ゲルニカが完成するまでの様
子が写真で撮ってあり、こちらもとても興味深かった。
また、ティッセン・ボルネミッサ美術館は、ボルネミ
ッサ男爵の絵画コレクションを一般公開している所だ
ティッセン・ボルネミッサ
ったが、その数の多さに驚かされた。ここでは、ミロ、
美術館内オブジェ
ダリ、ピカソ、ゴッホ、ルノアールをはじめヨーロッパ
中の絵画を見ることが出来た。
2度目は、学校の授業で訪れた。
今回は、学校でアルコ(ARCO)というアートフェ
アを観に行くのが目的だった。
アルコ(ARCO)とは、スペインで25年間続いて
いる大規模なアートフェアでヨーロッパを中心にいろ
いろな国の作品が見れるところで、アートのお祭りとい
う雰囲気だった。また、とにかくその会場の広さに驚い
た。福岡グランメッセを一回りほど大きくした場所が3
フロアもあり、とても1日では見て回ることが出来ない
ほどだった。
さらに、この時期、ソフィア王妃芸術センターでは「ピ
カソ展」というのが開催されており、ほかの美術館から
ピカソの作品が集められて展示してあった。1度目の視
察の時とは違った内容を見ることができ、大いに感性が
刺激された。
12
ARCOの切符
(4) グラナダ視察
グラナダでは、現地で陶芸をされているパベジョン氏の工房を視察させていただく予
定だったが、訪問時に同氏が不在の為、工房内の視察ができなかった。
そのため、イスラム芸術の最高傑作といわれるアルハンブラ宮殿を視察した。建物内
は、壁の装飾など一つ一つが繊細で美しかった。宮殿を歩いて回っていると過去にタ
イムスリップして行くようだった。
アルハンブラ宮殿
アルハンブラ宮殿内のデザイン
(5) こも巻き展
12月中ごろ、柳瀬先生がコルドバの建築組合から依
頼された仕事を手伝わせてもらった。内容は、建築組合
事務所のパティオ(中庭)の空間をプロデュースすると
いうものである。この取り組みは、建築組合が半年ごと
にコルドバ在住のアーティストに依頼するというもの
であった。
柳瀬先生は、建築組合の中庭にあるレモンの木に、日
本の「こも巻き」にアレンジを加えて再現しようと考え
作業風景(1)
13
られていた。「こも巻き」とは江戸時代から大名庭園で
行われてきた害虫を駆除する方法である。怪我をした木
を表現するため、木に包帯を巻き、木の根元に赤に染め
た木屑を囲むように並べる作業を行った。その後メイン
の「こも巻き」をするのだが、木のどの部分にするとよ
く見えるかということを、先生と相談し、試行錯誤しな
がら完成させた。
12月20日のオープニングでは、先生と僕がプロデ
ュースした中庭で、マドリードからきた有名なダンサー
がこも巻きの空間で踊りを披露し、コルドバ市長の挨拶
作業風景(2)
があった。また、すしと日本酒が用意されており、久し
ぶりの日本食が堪能できたこともあり、とても大満足だ
った。
この仕事自体は、直接陶芸とは関係ないものだったが、
1つの展示会を実施するための流れを知ることができ、
完成した庭園
とてもいい経験となった。
14
6
研修を終えて
今回、九州電力若手工芸家国内外派遣研修制度の研修生に選ばれてスペインで約6ヶ
月間の研修を行う機会を得ることが出来ました。
言葉もまったく出来ない状態で初めての海外であり、しかも、約6ヶ月間を一人で生
活できるのか?などと不安はあったのですが、研修先で出会った多くの方に協力してい
ただいたおかげで不安を解消する事が出来ました。
今回の研修で得たものや新たに興味がわいた事をこれから自分で追求していき、今後、
実を結べるようにしていきたい。
最後になりましたが、今回の研修にあたって、私をこの制度の研修生として推薦して
くださった丸尾焼の金澤先生を始め、若手研修制度の担当の方、研修にいたるまでにご
協力していただいた皆様に感謝いたします。
そして、九州電力株式会社により、このような貴重な機会を与えていただいたことを
心よりお礼申し上げます。
ありがとうございました。
平成20年度研修生
森山 至
15