平成28年07月発表分

《平成28年7月1日~7月31日 発表分》
● マセラティジャパン、「ギブリ」「クアトロポルテ」の緩衝装置(トーインロッド)に不具合があるとしてリコール 13年4月16日~15年12月2日に輸入した2960台
後輪のトーインを調整するトーインロッドの取付けボルトの製造指示が不適切な為、必要なボルトの軸力が発生していないものがある。その為、そのままの状態で使用を続けると、
走行振動等により緩みが生じ、トーインの値が基準を外れて走行安定性が損なわれ、最悪の場合、取付けボルトが外れて走行不能となる恐れがある。
● 日産自動車、「フーガ」「シーマ」・三菱OEM「ディグニティ」のハイブリッドパワートレインコントロールモジュール(HPCM)に不具合があるとしてリコール
10年9月30日~16年5月31日に生産した1万1058台
ハイブリッド車のHPCMにおいて、高電圧冷却システムの制御プログラムが不適切な為、電動ウォーターポンプ故障時に駆動モータなどの温度が上昇することがある。その為、その
ままの状態で使用を続けると、最悪の場合、過熱保護制御が作動してエンジン及び駆動モータが停止し、動力が伝達されなくなり走行不能となる恐れがある。
● 三菱ふそうトラック・バス、「スーパーグレード」等6車種のエンジン制御プログラムに不具合があるとしてリコール 09年10月5日~10年8月26日に生産した計2650台
大型トラック・バスのエンジン制御プログラムにおいて、低温時の補正制御が不適切な為、ピストンのピン穴上部に亀裂が生じる場合がある。その為、そのままの状態で使用を続け
ると、当該亀裂の進展によってピストンが損傷し、最悪の場合、火災に至る恐れがある。
● フォードジャパン、「マスタング」のタカタ製エアバッグのインフレーターに不具合があるとしてリコール 06年7月25日~14年5月16日に生産した2467台
運転席用エアバッグのインフレータ(膨張装置)にて、高い湿度の環境下で温度変化を繰り返すと、ガス発生剤が劣化することがある。その為、エアバッグ展開時にインフレータ容器
が破損して構成部品が飛散し、乗員が損傷する恐れがある。
● ルノー・ジャポン、「カングー」「カングービポップ」の燃料ホース及び電装品コントロールユニットに不具合があるとしてリコール
燃料ホースについては09年3月17日~14年6月30日に生産した5837台。電装品コントロールユニットは09年3月17日~15年11月30日に生産した9161台。
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燃料ホースについては、取り回しの指示が不適切な為、燃料ホースとエアコンパイプが干渉するものがある。その為、そのままの状態で使用を続けると、燃料ホースが摩耗して燃料
が漏れる恐れがある。電装品コントロールユニットについては、制御プログラムが不適切な為、リモコン操作でドアを開けると、電装品コントロールユニットの通信機能が不安定にな
り、システムエラーが発生することがある。その為、必要な電力が電装品コントロールユニットから供給されず、ウインカーとハザードが点滅しないことがある。
マツダの関連会社で福祉車両の架装などを手掛けるマツダE&T、スズキ「スペーシア」・マツダ「フレア ワゴン」の車椅子乗降用スローブ装着車の後部座席固定バンドに不具合があ
るとしてリコール 13年10月25日~16年6月30日に生産した3691台
車椅子乗降用スロープ装着車の後部座席を折り畳んだ際に固定されるバンドの取付構造が不適切な為、取付部よりバンドが外れ、後部座席が倒れる場合がある。その為、車椅子
利用者の膝や手などに後部座席が当たり、最悪の場合、負傷をする恐れがある。
ダイハツ工業、「タント」のバッグドアテスターに不具合があるとしてリコール 07年12月12日~13年9月9日に生産した79万8550台
バッグドアのガス封入式ステーにおいて、外筒のエンドキャップ部の塗装が不適切な為、沿岸地域の塩分の影響で腐食することがある。その為、そのままの状態で使用を続けると、
腐食が進行し、外筒が膨らみ、エンドキャップが割れ、バッグドアを開く際に外筒が破損。最悪の場合、周囲の人が負傷する恐れがある。
スズキ、「イグニス」のドアハンドル(外側)に不具合があるとしてリコール 16年1月8日~同年6月28日に生産した1万5437台
ドアハンドルの設計が不適切な為、引いた際、吸湿して膨張した可動部がハンドルケースと干渉して引っ掛かり、初期状態に戻らないことがある。その為、確実にロックされず、最悪
の場合、走行中にドアが開く恐れがある。
日野自動車、「プロフィア」「レンジャー」のインタアクスルディファレンシャルに不具合があるとしてリコール 10年6月23日~15年9月4日に生産した1万7704台
インタアクスルディファレンシャルにおけるインプットシャフトフランジの製造が不適切な為、インプットシャフトの回転バランスがとれていないものがある。その為、インプットシャフトの
回転がアンバランスとなり、ベアリングが破損し、そのまま使用を続けるとベアリングが焼き付き、インプットシャフトが折損して、最悪の場合、プロペラシャフトが脱落して走行不能と
なる恐れがある。
日産自動車、「NV350 キャラバン」・いすゞOEM「コモ」の後輪アクスルオイルシールに不具合があるとしてリコール 12年5月11日~16年2月3日に生産した9万1983台
後輪アクスルのデフオイルを密封するオイルシールの形状が不適切な為、アクスル内の圧力変化でデフオイルが漏れ、そのまま使用を続けると、後輪ドラムブレーキ内部に侵入。
ブレーキシューにデフオイルが付着すると、後輪の制動力が低下し、最悪の場合、坂路で駐車ブレーキが効かなくなる恐れがある。
いすゞ自動車、「エルフ」・日産OEM「アトラス」・日産ディ「コンドル」・マツダ「タイタン」のフロントハブフランジに不具合があるとしてリコール
02年10月21日~16年1月18日に生産した5194台
小型トラックのフルタイム式四輪駆動車のフロントハブフランジにて、ドライブシャフトを接合するスプライン部の硬度が不足している為、スプライン部が摩耗することがある。その為、
異音が発生するとともに、そのままの状態で使用を続けると、ドライブシャフトが空転して、最悪の場合、走行不能となる恐れがある。
メルセデス・ベンツ、「V220d」のブレーキフルードリザーバーに不具合があるとしてリコール 15年5月23日~16年6月14日に輸入した1219台
ブレーキフルードリザーバーの取付け作業が不適切な為、リザーバーが正確に取付けられていないものがある。その為、走行時の振動等でリザーバーが外れてブレーキフルードが
漏れ、最悪の場合、ブレーキが効かなくなる恐れがある。
UDトラックス、「クオン」の衝突被害軽減制動制御装置(トラフィックアイブレーキ)が特定の場所で不要に作動する不具合があるとしてリコール
UDトラックスは3月18日、クオン(2014年モデル)について、阪神高速5号湾岸線(大阪方面行き)の六甲アイランド北、住吉浜、魚崎、中島の各料金書付近で、トラフィックアイブ
レーキが不要に作動する場合があることが判明したと発表した。主に80km/h以上で走行中に走行車線前方および右車線前方に他の車両が走行していない状況下で、車両のトラ
フィックアイブレーキの不良作動が報告されていた。UDトラックスはこの不具合について、ミリ波レーダによる障害物検知プログラムの機能限度が原因であると報告した。先行車がな
く、高架橋と道路継ぎ目が同位置にある場合を走行すると、ミリ波情報を稀に前方障害物と誤認識することがあることが判明。その為、表示モニタに警告表示がされるとともに警告
音を発し、予期せぬ急制動がかかる恐れがあるという。 13年9月13日~16年7月19日に生産した1万2565台