BMW グループとトヨタ、協業に関する正式契約を締結

2013 年 1 月 24 日
BMW グループ
トヨタ自動車株式会社
BMW グループとトヨタ、協業に関する正式契約を締結
― FC システム、スポーツカー、軽量化分野での協業に着手、
リチウム空気電池技術の共同研究も開始 ―
BMW グループ(ビー・エム・ダブリュー・グループ 以下、BMW)とトヨタ自動車株式会社
(以下、トヨタ)は、サステイナブル・モビリティの実現に向け、長期的な戦略的協業関
係構築の一環として、本日、「燃料電池(FC)システムの共同開発」「スポーツカーの共
同開発」「軽量化技術の共同研究開発」に関する正式契約を締結した。本契約は、昨年 6
月に締結した覚書に続くものである。 加えて、両社は、昨年 3 月に開始した次世代リチ
ウムイオンバッテリー技術に関する共同研究について、第 2 フェーズとして、ポストリチ
ウム電池であるリチウム空気電池技術の共同研究を開始することで正式契約を締結した。
主な契約内容は以下のとおり。
1. FC システム
・BMW とトヨタは、ゼロエミッション社会の実現に向け、FC 技術の普及を共通の
目標とし、中長期的な協力を進めていく。
・2020 年を目標に、両社の技術を持ち寄り、FC 車の普及拡大を目指し、
FC スタック・システムをはじめ、水素タンク・モーター・バッテリー
など、FC 車の基本システム全般の共同開発を行う。
・また、FC 車の普及に必要な、水素インフラの整備や規格・基準の策定に向け
協力していく。
2. スポーツカー
・両社は、ミッドサイズのスポーツカーに搭載する共通のプラットフォームのコンセ
プトを決定するためのフィージビリティ・スタディを開始することで合意。お客様
によりご満足いただけるよう、両社の技術と知見を高いレベルで融合していく。
同フィージビリティ・スタディは、本年中に完了する予定。その後、両社は、スポ
ーツカーの共同開発に向けた将来の更なる協力について検討していく。
3. 軽量化技術
・強化樹脂など先端材料を活用したボデー構造の軽量化技術の共同開発を行っていく。
成果は共同開発するスポーツカーのプラットフォームや両社の他の車種にも織り込
む予定。
4. ポストリチウムイオンバッテリー技術
・エネルギー密度や燃費の面で、現在のリチウム電池の性能を大幅に超えるリチウム
空気電池を共同研究する。
BMW のノベルト・ライトホーファー取締役会会長は、「トヨタと BMW グループは将来の
持続可能なモビリティの実現に向けた戦略的ビジョンを共有している。これから迎える
技術的な変革期により、自動車業界全体が大きなチャレンジに直面するが、同時に好機で
もあると認識している。今回の協業は、両社の今後の継続的な発展にとり、重要な礎にな
ると確信している」と語った。
トヨタの豊田章男社長は「提携合意から約1年、日々、BMW との信頼関係が強固なもの
となり、着実に次のステップへ進み続けていることに感激している。ここからはいよいよ
成果を出していくフェーズ。今後、具体的な共同開発の中での『学び』を大切にしながら、
『もっといいクルマづくり』という共通の目標に向かって、両社で切磋琢磨していきた
い」と語った。
両社は 2011 年 12 月に、次世代環境車・環境技術における中長期的な協力関係の構築に
合意。その際、BMW からトヨタ モーター ヨーロッパへのディーゼルエンジン供給につい
ても合意している。BMW とトヨタは、長期的な戦略的パートナーとして、将来のサステイ
ナブル・モビリティの実現に向け協力していく。
以
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