廃棄物管理の実務 ~罰則から学ぶ廃棄物処理法!!~ 第1回 許可

廃棄物管理の実務 ~罰則から学ぶ廃棄物処理法!!~
第1回 許可業者への委託義務に関する罰則①
排出事業者が絶対にやってはいけないことの一つとして、無許可業者に処理委託をすると、
それだけで「5 年以下の懲役もしくは 1,000 万円以下の罰金」という、廃棄物処理法上で最
も重い罰則の対象となってしまいます。
無許可業者への処理委託は、不法投棄と同様に、廃棄物処理法上最も重い罰則が科される
ことを理解しておきましょう。
■やってはいけないこと
廃棄物処理法第 12 条第 5 項
『処理業者等の適切な委託先への委託義務違反』
■やってしまったらどうなる
廃棄物処理法第 25 条第 6 号
『5 年以下の懲役もしくは 1,000 万円以下の罰金』
また、更には、法令による罰則以外に、以下のリスクを負う可能性が高くなることも理解
しておきましょう。
・不適正処理の可能性がかなり高くなる上、不法投棄に巻き込まれる可能性も高くなりま
す。
・行政や警察に発覚すると、非常に厳しい事情聴取を受けることもあります。
また、場合によっては、警察が会社に家宅捜査を行うようなケースもあります。
・新聞報道等による企業イメージの低下等
では、最後に、今後、上記のようなことにならないようにどうすれば良いか、以下の通り
ご紹介致しますので、委託先選定時にご活用下さい。
処理業者との新規取引を検討する際には、許可証に関するチェックは当然のこととして、
「処理状況確認(現地確認)
」を実行する他、企業HPや行政が公開している許可情報な
ど、複数の情報源から委託先の情報を収集し、慎重に判断されることとをお勧め致しま
す。
※産業廃棄物の処理委託の際に、必ず確認しておきたい許可証のチェックポイントは、以
下の通りです。
⇒http://www.dinsgr.co.jp/common/img/jitsumu/01.pdf
※環境省も各処理業者の許可情報を検索できるHPを公開しておりますので、ご確認下さ
い。
⇒ http://www.env.go.jp/recycle/waste/sanpai/
以上