わたしたちの約束わたしたちの約束トップメッセージティラドは、社会を豊かにし、持続可能な発展を遂げる企業として成長を続けています。当社の熱交換器は、自動車や建設産業機械、二輪、空調機器等に利用され、快適な暮らしと環境との調和を実現してきました。例えば、ラジエータやインタークーラ、オイルクーラ、EGRクーラ等は自動車や建設産業機械に搭載され、高性能化や低燃費、エコティラドの環境活動低排ガスに貢献しています。また、家庭用燃料電池（エネファーム）用の熱交換器は、高い熱回収効率を実現し、省エネ技術を向上させています。生産の世界シェアも高く、建設機械用では38%、二輪車用では実に60%を誇ります。シェアが大きい為、市場への影響や責任も大きいと認識しています。高性能で環境負荷の低い製品を市場に送り出すことが、社会生活を便利にし、環境を改善することに深く関わるからです。私たちはこの使命を重く受け止め、エネルギーや資源を効率良く使い、未来の暮らしを豊かにする製品の設計、製造、販売に力を尽くしています。日々の事業活動で優先事項としているのは、SLQDC 代表取締役社長ステークホルダーとの関わり（Safety安全、Law法、Quality品質、Delivery納期、Costコスト）です。製造業の核となるものづくりが最適な管理の上で進められるように注力しています。その成果が認められ、2013年は、顧客のダイムラー様やタタ・モーターズ様よりサプライヤー賞等を授与戴きました。 2014年は、ティラドにとって新たなスタートとなります。T.RAD-10として、中期経営計画を新たにし、信頼される企業とグローバル成長を基本戦略に掲げました。計画では、安全衛生やコンプライアンス、品質、環境、収益に関わる取り組みを強化し、事業活動の充実を図っています。また、Challenge(挑戦)、Change(変革)、Cooperation(協調)、+Speed(スピード)を大事にし、更なる企業価値の向上も目指します。世界に事業所が広がる当社の挑戦も益々本格化していきます。世界市場で勝ち抜ける競争力をつける為に、商品開発は勿論、国際社会で活躍できる従業員の育成にも積極的に取り組むつもりです。ティラドは、株主や顧客、従業員、地域社会等、全てのステークホルダーの信頼に応え、愛される企業へと成長していきます。将来世代に残る価値を創造し、人と環境と共に歩んでいく企業を目指します。環境データと報告書 ● 理念 ● 中長期ビジョン ● 中期経営計画（T.RAD-10）（2014年度〜 2017年度） ● 2014年度会社方針（2014年4月〜 2015年3月）ティラドが目指すもの 3 わたしたちの約束経営理念 ●すぐれた商品を提供し、社会の進歩に貢献する。 ●会社の永続的な発展と顧客、株主、従業員、地域社会の幸福を追求する。ティラド企業ビジョン世界中の社員が共有し、ステークホルダーの皆様の幸福を追求しています。 ①業界No.1の品質、コストパフォーマンスの追求 ②コア技術熟成、協業開発による差異化商品の提案 ③地域に適応した商品開発 ❷ 信頼される企業 ①信頼される製品品質 ②顧客、株主、地域、取引先、従業員から信頼される企業 ③コンプライアンスの遵守顧客に喜ばれる ❸ 地球環境への貢献企業 ①画期的環境商品の開発と提供 ②省資源、再使用、再利用生産従業員の ①物づくりを通した人材育成 ②安全で明るく風通しの良い職場 ③3C+S -Challenge Change Cooperation +Speed ❹ 自己実現を支える企業熱交といえば…T.RAD ! エコティラドの環境活動 ❶ 提案型企業信頼度No.1企業 ECO T.RAD T.RAD WAY Ⅰ. 信頼される企業 Ⅱ. グローバル成長全てのステークホルダーから企業活動に対して信頼を得る。世界市場で勝ち抜くことのできる企業となる。１．安全衛生・コンプライアンス・品質・環境・収益の目標達成１．Ｔ.ＲＡＤ-１１に向けた開発と商品戦略２．誠実・公正で透明性の高い事業活動２．世界６極体制の確立とグローバル拡販３．『３Ｃ＋Ｓ』による企業のスパイラルアップと社員から愛される企業３．グローバル人材育成と環境作りステークホルダーとの関わり T.RAD -10 基本戦略(2014年度～2017年度) Ⅰ. やりきる体質への変革 Ⅱ. 世界市場での発展 1. 安全衛生 1. グローバル戦略災害ゼロ（全員が自ら遂行する安全衛生活動）・グローバル戦略マップの企画と展開推進　2. コンプライアンス（地域戦略と商品戦略）法令違反ゼロ（法令遵守の定着化と意識改革の実現）・グローバル人財育成と体制作り 3. 品質 2. ＳＭＡＲＴ・ケーシングレスＯＣ・ＥＧＲC 再発ゼロ（ルール遵守の監視と是正）・シリーズの開発完了 4. 収益・全世界展開開始環境データと報告書 2014年度会社方針無駄ゼロと付加価値向上（全員参加による原価低減活動） ※SMART ：当社の技術の粋を集めた世界No１のラジエータ。SliM & Advanced Radiator Technology 4 わたしたちの約束安全基本理念株式会社ティラドは、「安全衛生は、全ての活動において最優先」を基本理念として、全社員が健康で安心して働ける職場環境を提供し、社員および家族の幸せを目指した会社経営に努めます。安全基本方針：全員参加の安全衛生活動による「健康で安心して働ける職場」の実現 ● T.RAD-10安全衛生目標 ● 全社安全管理組織エコティラドの環境活動国　内海　外休業災害 0 0 不休業災害 0 0 赤チン災害 0 - 社長１回／３ヶ月開催安全衛生担当役員全社安全衛生推進会議人事・総務部毎月開催各地区の安全衛生委員会等全社安全衛生実務者会議全部署 CSR基本理念：持続可能な社会の創造に貢献する（序文）株式会社ティラドおよびその子会社は、ティラドの経営理念に基づき、社会・環境の調和のとれた持続可能な発展ステークホルダーとの関わりに率先して貢献します。また、国内外・国際的な法令並びにそれらの精神を遵守し、誠実な企業活動を行います。 CSR推進体制 CSR統括室を統括部門として、各部門にコンプライアンス推進の為のコンプライアンス責任者および推進者を任命し、施策を進めています。推進者をCSR活動委員に任命し、3 ヶ月に1回（年間4回）CSR活動委員会を開催し、全社でリスクマネジメント、コンプライアンスに関わる問題、課題事項等について討議し、全社に展開しています。又、コンプライアンスに関する社内報告・相談体制の手段として「投書箱」の設置、メールでのCSR統括室への通報、さらに顧問弁護士への通報制度を設ける等、法令違反やコンプライアンスに関する問題の未然防止・早期発見と解決を図っております。環境データと報告書 ● CSR推進体制 CSR担当役員 CSR活動委員会人事・総務部営業・技術管理部工場管理部生産技術センター国際事業部業務開発部 ISO推進室内部監査室 5 CSR統括室わたしたちの約束 CSR方針（2010年9月制定）１. お客様４. 株　主 ◦常に、安心･安全・満足度の探求に努めます。 ◦事業活動に係るすべての人々の個人情報保護の徹底に努めます。 ◦経営内容のありのままを報告し、経営の透明性に努めます。私たちは安全で品質が高くかつ環境に優しい商品をお客様に提供することに努めます。２. 従業員私たちは全従業員の幸せを願い、公正な労働条件を提供し、安全かつ健康的な労働環境を維持・向上するよう努めます。 ◦仕事･職場、研修等を通じ、「従業員の自己実現」を支えます。 ◦均等な雇用機会を提供するとともに、差別を行いません。 ◦人権を尊重し、誠実な対話と協議を通じ価値観を共有します。３. 取引先 ◦環境･品質基準･法令を尊重し、これを取引先にも求めます。５. 社　会私たちは社会との共生のために、地域社会との対話を大切にします。 ◦文化・習慣・歴史および法令を尊重し、人間性尊重の事業活動に努めます。 ◦秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力や団体には毅然とした態度で臨みます。 ◦環　境商品ならびに、開発・生産・販売などの事業活動全般で、環境に与える負荷の軽減に努めます。 ◦社会貢献独自にまたはパートナーと協力して、コミュニティの成長と豊な社会づくりに貢献します。エコティラドの環境活動私たちはオープンで公正な取引を基本とし、取引先を尊重するとともに強固なパートナーシップの構築に全力で取組み相互発展を図っていきます。私たちは常に長期的視点に立ち、企業価値の向上を目指し対話による健全な経営に努めます。コーポレートガバナンス当社の経営理念のひとつである「会社の永続的な発展と顧客、株主、従業員、地域社会の幸福を追求する」という観点から、当社企業ビジョンのひとつである「信頼される企業」となることを目指してコーポレートガバナンスの強化・充実に取り組み、ステークホルダーの皆様の幸福と社会の進歩に貢献します。コーポレートガバナンス体制取締役会は、経営の最高意思決定機関として、当社取締役会規定に基づき原則毎月1回開催し、経営の基本方針やステークホルダーとの関わり法令で定められている事項、その他経営に関する重要事項の審議を行っています。なお、当社では、コーポレートガバナンス体制強化を図るため、2014年6月の株主総会決議を経て、新たに社外取締役1名を選任致しました。又、取締役会において、監査役は取締役より、コンプライアンスや経営戦略、事業リスク、財務状況等の報告を受けます。こうして、内部統制等を把握・監視する上で必要な情報が監査役等に適時に提供され、問題点を議論する体制を整備しています。更に、監査役は、実効的な監査を行う為、内部統制システムの整備等に関連するCSR統括室や内部監査室と緊密な連携を図っています（図.コーポレートガバナンス体制を参照）。 ● コーポレートガバナンス体制（2014/6/26時点）株　主　総　会監査役会監査役4名（うち2名社外監査役）会計監査人常務会代表取締役社長経営会議（取締役・執行役員）執行役員・部門長環境データと報告書取締役会取締役6名（うち1名社外取締役） CSR統括室内部監査室事　業　所 6 わたしたちの約束内部統制内部統制は、経営の品質（コーポレートガバナンス、CSR活動等）の維持・向上を支援するものであり、経営管理そのものであるといえます。コーポレートガバナンスを支えるものとして、当社ではティラド単体のみならず、子会社・関連会社等のグループ会社を含め、内部統制システム構築の展開を行っており、業務遂行の合法性・合理性および効率性の確保に努めています。内部統制を行う専担部門としては、業務執行部門から独立した内部監査室が設置され、社内の業務が、法令や社内規定等に準拠しているかを検証して、その結果を取締役会に報告しています。又、当社は、コンプライアンスの遵守はコーポレートガバナンスの前提条件であり、当社の優先的取り組みと捉えています。 CSR統括室と内部監査室が連携して、内部統制に関する全社的な取り組みを進めています。エコティラドの環境活動環境理念（指針）株式会社ティラド及びティラド・グループは、世界No.1熱交換システムメーカーを目指し、従業員一人一人が環境への優しさを優先して、環境、及び生物多様性の保全と自然保護に取り組み、豊かで明るい社会の発展に貢献いたします。 ■ T.RAD 環境ビジョン 2021 1. 環境貢献製品の使用によって削減される二酸化炭素（CO2）量が、生産によって排出するCO2量を2021年までに相殺し（オフセット）、且つ上回ることを目指します。ステークホルダーとの関わり ● 生産によって排出する二酸化炭素量（「排出量」）を削減します ………………A DOWN! ● 環境負荷を低減する環境貢献製品を開発・販売し、製品の使用によって削減される二酸化炭素の量を増加します（削減貢献量）………………………B UP! ＜ ● 2021年度以降：A（排出量）　B（削減貢献量）＝ OFFSET! （百tCO2） 2021年以降 450 排出量 ≦ 削減貢献量 400 A 350 環境データと報告書年間 CO2 量 B 300 A 250 B 200 150 100 50 0 2006 2013 実績排出量 2014 実績削減貢献量 2017 2021 予測（年度）目標削減貢献量目標排出量 ※中期経営計画「T.RAD-10」の更新に伴い、ビジョンを更新しました。 2. 2017年に環境貢献製品の売上が、全製品の売上の40.0%になることを目指します。年度 2011年度実績 2012年度実績 2013年度実績 2014年度目標 2017年度目標製品売上高比率（%） 21.0 23.3 27.0 32.5 40.0 ※環境方針、重点項目についてはHPを参照ください。 http://www.trad.co.jp/environment/management/approach.html 7 わたしたちの約束環境担当役員メッセージ人口増加や新興国の経済発展に伴い、世界のエネルギー消費は増加傾向にあります。2030年頃には、その消費が 160億原油換算トン以上に達するという予測もあります*¹。これは、資源や気候変動だけでなく企業の競争力や成長にも影響を及ぼす重要な課題です。ティラドは、省資源で省エネ設計の製品を提供し、事業活動の負荷を減らすことでこの課題解決に貢献したいと考エコティラドの環境活動えています。要となるのが「環境貢献製品」です。性能と環境配慮を両立させ、業界及び独自の基準を満たした製品を当社では環境貢献製品と認定しています。これらの対象品を増やし、年々売り上げを伸ばしている実績は、持続可能な社会を築くという私たちの決意の表れです。同時に、事業活動の環境改善も進め、2013年度は、当社単体の電力換算エネルギー使用量を2006年度比17.5%まで削減しました。温室効果ガスの面では、ティラド環境ビジョン 2021を掲げ、生産活動での二酸化炭素削減と環境貢献製環境担当役員　常務取締役品の使用による二酸化炭素削減を目指しています。企業活動の影響範囲は広く、生物多様性や有害物質管ステークホルダーとの関わり理、雇用問題、紛争鉱物等の国際課題とも関係しています。ティラドは、行政や市民と協力して自然保護や社会活動に努めるだけでなく、国際基準を尊重した取り組みも行っています。例えば、全ての新規製品で欧州のRoHS*²指令やREACH法*³に対応した環境負荷の少ない材料を使用しています。法規制によって対象となる化学物質や基準は異なりますが、当社では、基本的により厳しい管理基準を採用して戦略的な対応を取っています。こうした実直な企業活動により、社会からの信頼を得られると信じています。私たちは、持続可能な未来に役立つ製品を作ることに誇りを持ち、これからも誠実な企業活動を続けていきます。＊1：資源エネルギー庁、「平成24年度エネルギーに関する年次報告概要、平成25年6月」 United Nations, "World Population Prospects 2010 Revision" ＊2： RoHS: Restriction of Hazardous Substances（危険物質に関する制限）＊3：REACH: Registration, Evaluation, Authorization and Restriction of Chemicals (化学物質の登録、評価、認可、及び、制限) 環境データと報告書 8