5. 就職・進学支援 5. 就職・進学支援 5.1 進路決定状況 平成 23 年度は、学部 11 期生および大学院博士前期課程(修士課程)9 期生が卒業および 修了しました。卒業生の進路決定状況は次のとおりです。 平成 23 年度の進路決定状況 卒業生 進学希望 進学決定 就職希望 就職決定 31 0 0 29 27 2 93.1% 87.1% 135 21 21 99 91 15 91.9% 79.8% バイオ・マテリアル学科 49 9 9 31 29 9 93.5% 72.5% 光システム学科 32 5 5 23 22 4 95.7% 81.5% グローバルシステム デザイン学科 54 7 7 45 40 2 88.9% 85.1% 166 21 21 128 118 17 92.2% 81.4% 光科学研究科 学部合計 全体合計 その他 就職率 進路決定率 就職率=就職決定者/就職希望者、進路決定率=就職決定者/(卒業者数-進学者数) 平成 23 年 3 月に発生した東日本大震災や円高などの外部要因による雇用状況の悪化が懸 念されましたが、就職率 92.2%、進路決定率 81.4%と就職率及び進路決定率ともに前年度 を上回ることができました。なお、過去 5 年間の就職状況の年度別推移は次のとおりです。 卒業生の就職率および進路決定率の年度別推移状況(過去 5 年間) - 45 - 5. 就職・進学支援 5.2 就職状況 専門領域 本学では、下記 7 つの専門領域を設定し就職支援を行っております。平成 23 年度の領域 別採用状況は次のとおりです。 規 材料・化学・バイオ 1.7% 電機・電子 9.3% デバイス・部品 6.8% 通信システム・設備 12.7% 情報処理ソフト 18.7% 技術系サービス 27.1% その他 23.7% 模 採用された企業の資本金に関する分布は次のとおりです。 100 億円以上 8.5% 10 億円以上 100 億円未満 18.6% 1 億円以上 10 億円未満 25.4% 5000 万円以上 1 億円未満 17.8% 5000 万円未満 16.1% その他(公務員、団体など) 13.6% 東証 1 部および 2 部上場への就職者数は 15 名でした。 主な就職先(五十音順) ㈱アルトナー、アルプス電気㈱、㈱インターネットイニシアティブ、ACJ㈱、㈱エヌ・ティ・ ティエムイー、長田電機工業㈱、㈱オプト・システム、㈱カーネルコンセプト、海上自衛 隊、㈱カミノ、河村電器産業㈱、社会福祉法人希望の里、キヤノンオプトロン㈱、九州ナ ノテック光学㈱、㈱協和エクシオ、㈱クロステック、グンダイ㈱、㈱恒栄工業、㈱コムズ、 ㈱コロワイド東日本、㈱三技協イオス、山藤三陽印刷㈱、三和電子㈱、㈱シーテック、㈱ ジャパンテクニカルソフトウェア、㈱湘南光学工業所、新興サービス㈱、新和グループ、 住電オプコム㈱、㈱セイコウ、㈱セントラル情報センター、セントラルリーシングシステ ム㈱、綜警情報システム㈱、綜合警備保障㈱、㈱ダイナックス、多治見無線電機㈱、学校 法人千歳科学技術大学、㈱つうけんアドバンスシステムズ、TCS 北海道㈱、㈱デンコード ー、㈱東京精密、トヨタカローラ道北㈱、㈱日進通工、㈱ニッセイコム、㈱日本コンピュ ータ開発、日本精機㈱、日本エイム㈱、日本高圧コンクリート㈱、日本コムシス㈱、日本 データスキル㈱、㈱日本トラフィックコンピューターセンター、㈱ハイパーネット、㈱白 - 46 - 5. 就職・進学支援 山製作所、㈲ひげのぱん屋、日立建機ビジネスフロンティア㈱、日立コンシューマ・マー ケティング㈱、㈱日立製作所、㈱日立ハイテクフィールディング、㈱VSN、㈱フォーラム エンジニアリング、富士精螺㈱、㈱富士通アドバンストエンジニアリング、富士電機テク ニカ㈱、富士古河 E&C㈱、フラワーヒルズ㈱、㈱ベガスベガス、㈱防災コンサルタント、 北栄機装㈱、北海産業㈱、北海電気工事㈱、北海道警察、北海道厚生農業協同組合連合会、 北海道赤十字血液センター、北海道総合通信網㈱、北海道日本電気ソフトウェア㈱、北海 道旅客鉄道㈱、三菱電機ビルテクノサービス㈱、ミネベア㈱、㈱メイテックフィルダーズ、 紋別市役所、ヤフー㈱、㈱ユードム、㈲余湖農園、㈱ラデックス、陸上自衛隊、理研計器 ㈱、リコーテクノシステムズ㈱、和興エンジニアリング㈱など 91 社。 5.3 進学状況 平成 23 年度の学部卒業者のうち大学院進学者は 21 名で、うち本学以外の大学の大学院 への進学は、北海道大学大学院 2 名及び上越教育大学大学院 1 名でした。 5.4 就職支援状況 学生の就職活動を支援するため、6 名の教員(キャリアセンター長 1 名、副センター長 3 名、キャリアセンター委員 2 名)と事務職員 4 名(キャリア支援課長 1 名、係長 1 名、係 員 2 名)の体制で指導を行い、本年度は次の活動を行いました。 ・学部 4 年生及び修士 2 年生の就職活動支援(就職相談、履歴書添削、面接練習等) ・学部 1~3 年生及び修士 1 年生の将来を見据えたキャリア形成プログラムの実施 ・インターンシップ及び 1day インターンシップの受入企業開拓 ・キャリアセンター教員、キャリア支援課職員による面接・指導 ・教職員による企業との関係維持強化および企業訪問 また、この他にも多数の教職員の協力を得て、広く就職活動の支援を実施しました。 5.5 企業説明会等 学内企業研究セミナー 平成 24 年 2 月 13 日~17 日の 5 日間で学内企業研究セミナーを開催し、122 社(昨年度 は 111 社)の参加をいただきました。 企業交流会 平成 23 年 10 月 31 日に札幌会場で、11 月 15 日に東京会場において、企業交流会(「企業 と大学の情報交換会」)を開催し、札幌会場には 38 社・48 名、東京会場には 102 社・121 名の参加をいただきました。両会場共通のプログラムとして、各学科の紹介やキャリア教 - 47 - 5. 就職・進学支援 育の取り組みをはじめ、今回初めての試みとして、学生の研究紹介をプログラムに取り入 れる等、企業の方からも一定の評価を得ることができ、その後の名刺交換会においても活 発な意見交換が行われました。本学からは札幌会場には教員 13 名・事務職員 7 名、東京会 場には教員 13 名・事務職員 7 名が参加しました。 5.6 大学生の就業力育成支援事業 【概略】 平成 22 年度、文部科学省の「大学生の就業力育成支援事業」において、本学が申請した 「離職率低減に向けたキャリア形成の取組」が採択されました。 本取組は、離職率低減に向けたキャリア形成を目指し、就業力を育成するために 3 つの 事業を推進します。 第一に、基盤となる初年次導入教育(理工系全般領域)及びアカデミックスキル(日本 語力・英語力・IT 力・経営と会計)の養成を図り、学部の教育プログラムの枠組みの中で 実施します。 第二に、産学連携の下で専門領域ごとの技術・知識を含む学部科目群を抽出し、領域ご とに社会で求められる知識を含む科目群をキャリア推奨科目として学生に公開します。合 わせて就職実績のある企業の方々に実務的な場面での該当知識の活用に関する講義をお願 いし、専門領域に関する職業観を概観するキャリア形成プログラムⅠを構築します。 第三に、就業力の基礎となる人間力(情報収集力・自己分析力・自己表現力・問題解決 能力)を向上させるため、既存のポートフォリオシステムを改良し、学習成果を管理し、 きめ細かいアドバイジングを行うキャリア形成プログラムⅡを構築します。 【平成 23 年度の主な取組】 ① 学部 1 年に対し、初年次導入教育として基礎学力調査及び学習動機・学習観等を測定 するアセスメントテストを実施し、現時点での自身の基礎学力や学習観を把握し、こ れからの大学生活に対する目標や学習に対する動機付けになりました。 ② 各学年のキャリア形成プログラムⅠにおいて、企業の技術者、人事担当者、本学卒業 生を招聘し、理工系の専門知識や技術が企業の第一線でどのように活用されているの かを理解させることができました。また、人間力の必要性や就業イメージを明確化で きました。 ③ 学部 2 年及び学部 3 年のキャリア形成プログラムⅠで、実際にプレイスメントテスト の実施と、その後の基礎学力対策講座及び SPI 対策講座を e ラーニングで試行し、参 加した学生の学習の動機付けを図ることができました。 ④ ポートフォリオシステムを試験運用させ、学生の授業・課外活動・学外実習等の様々 なチャネルを活用した人間力の達成度の把握ができました。また、これに基づくきめ 細かいアドバイジングを行うキャリア形成プログラムⅡを試行しました。さらに、 「振 - 48 - 5. 就職・進学支援 り返り」を積極的に活用しました。振り返りとは、講義で学んだ内容の感想や今後ど のように自身のキャリアに活かすのかをポートフォリオシステムに蓄積していくもの であり、振り返りを通じて、学生の傾聴力と自ら考える力を向上させることができま した。 ⑤ 採用実績のある技術系企業 380 社に「専門教育と仕事に関する調査」を実施し、118 社(回答率 31%)から回答がありました。調査結果より、専門知識だけではなく、大 学時代の経験(卒業研究、部活動・サークル活動)を重視している傾向を把握するこ とができました。平成 24 年 4 月に実施する各学年のキャリア形成プログラムにおいて、 調査結果を学生に周知し、学生に対して企業ニーズを理解させ、これからの大学生活 に対する目標や学習に対する動機付けを図る予定です。 ⑥ ⑤の調査結果を基に平成 24 年 2 月 29 日にキャリア科目検討委員会を実施し、各領域 の企業が求めている専門知識を教授する科目をキャリア推奨科目として設定すること ができました。平成 24 年 4 月に実施する各学年のキャリア形成プログラムにおいて、 キャリア推奨科目を学生に周知し、学生自身が目指すべき領域の科目を履修するにと どまらず、講義を受講する際、目的意識を持って教育・研究に打込む動機付けを図る 予定です。 ⑦ アカデミックスキル(日本語力)の講座を開講し、14 名の学生が参加しました。文章 表現の基本から構成、読解、要約を学習し、客観性・論理性のある文章を作成する能 力が向上しました。 ⑧ 平成 24 年 2 月 29 日に実施したキャリア科目検討委員会の中で、本取組に関する評価 をしていただきました。委員から知識は積み上げるものではなく、問題を解決するた めのツールとして認識しており、低年次のうちから専門教育の中で、プロジェクト形 式による講義を展開し、問題解決能力を向上させる必要があるとの意見を伺い、教授 会に報告する予定です。 - 49 -
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