SCOTT MATTHEW Gallantry´s Favorite Son

SCOTT MATTHEW
Gallantry´s Favorite Son
Glitterhouse Records GRCD/LP 723
EAN 403043377232 4 / 403043377231 7
International Release date: June 10 th 2011
「誰かにとっては間違いでも、わたしにとっては生き方」。「Sweet Kiss In The Afterlife」という曲のこのラインが、スコット・マシュ
ーの人生を物語っている。一言で言えば、聖域、つまりいつかきっと訪れる愛を待つ場所への憧れに溢れた人生だ。
しかし、そこには新しいヴァイブスもある。長いヒゲのシャイな若者からはこれまで使われなかったものだ。彼のサード・アルバムは
なにかがちがう。「ぼくは自分自身と折り合いをつけたんだ」とスコット・マシューは説明する。自信を得た彼は保守的な標準から遠
ざかった人生を送る権利を持っているのだと理解した。そして、歌うことで世界に知らしめるときが来たのだと。
「No Place Called Hell」という曲が彼の成長の好例だろう。トランペット・ソロに駆り立てられたこの曲は偏見や不寛容に対するマ
シュー特有の異議のようだ。「Felicity」や「Devil's Only Child」、「The Wonder of Falling in Love」は、オーストラリアを捨て去
った男に新たにポジティヴな軽快さをもたらしている。全体から見て、『Gallantry's Favorite Son』は、これまでの作品よりも遊び
心にあふれ、より多様でエクスペリメンタルだ。それでもリリックはまだ彼のお気に入りのトピックを中心に展開される。愛、別れの
痛み、孤独・・・スコットがなんどもなんども経験してきたことだ。
そして、鳥肌が立つような瞬間の連続でもある。たとえば「Sinking」はこれまでスコットが書いたなかでもっともパーソナルな曲だ。
あるいは、死んだ愛が埋葬を拒むという歌である「Buried Alive」では、幽霊のような声が表面に入ってきてゾクゾクする雰囲気を
作り出している。「この歌によって汚れは駆逐される」と「True Sting」で彼はささやく。失われた愛を哀悼し、歌という、彼の痛みの
ための新しい場所を作り出すために。
『Gallantry's Favorite Son』という古風なタイトルはスコットのオーガニックでロマンティックな音楽へのアプローチを強調するた
めにあえてつけられており、2008 年のデビュー・アルバム以来、彼が経験したことの融合である。彼の音楽は秘密を親密な友人
たちと共有した日記のようだ。その輪は徐々に大きくなっていっている。「友情が家族になるとき、ミステリーの手助けとなる」とマシ
ューは「Felicity」で歌う。これは彼の長年の仲間であるプロデューサー、マイク・スキナーやユージン・レムシオ、クララ・ケネディー
といったミュージシャンだけでなく、ファンやフォロワーのことも意味している。ともにいれば、日常の狂気に耐え、希望を持ちつづけ
ることはより容易なのだ。
スコット・マシューのステージは唯一無二の経験だ。彼の歌声の強度は明らかで、リスナーは畏敬の念に打たれ、おそらく困惑する
かもしれない。スコット・マシューは 2011 年の 9 月から 11 月にヨーロッパ・ツアーを行うので、目撃せよ。
スコット・マシューについて
スコット・マシューはオーストラリアのクイーンズランドに生まれ、いまはニューヨークに住んでいる。元モリッシーのバンドのドラマー
だったスペンサー・コブリンと結成したエルヴァ・スノウのメンバーでもあった。 2006 年にはジョン・キャメロン・ミッチェルが監督し
た『ショートバス』という映画のサウンドトラックで数曲がフィーチャーされた。2008 年、高い評価を得たデビュー・アルバム『Scott
Matthew 』 を リ リ ー ス 。 そ れ に 続 く 『 There Is An Ocean That Divides And With My Longing I Can Charge It With A
Voltage That's So Violent To Cross It Could Mean Death』は翌年リリースされた。
www.scottmatthewmusic.com