(公財)福岡アジア都市研究所 都市政策資料室

 (公財)福岡アジア都市研究所 都市政策資料室
URC資料室だより NO.64 平成25年9月号 SERIES Fukuoka Growth
「生活の質の向上」と「都市の成長」の好循環
次代の高付加価値を生み出す
人口千人あたり高等教育機関学生等の数
【上位主要大都市】(2012年)
医療専門家の多さも生活の安心要素
人口千人あたり医療従事者数
【上位主要大都市】(2011年)
医師
歯科医師
福岡市
3.6
札幌市
3.1 1.1 0.6
京都市
大阪市
薬剤師
1.4 0.5
大学生・院生
看護師等
11.6
京都市
17.2
11.9
16.7
3.7
0.8 0.6
9.6
1.3 0.5
広島市
3.0 1.0 0.4
仙台市
2.9 1.0 0.4
15.0
9.1
9.8
14.7
14.2
9.1
13.4
47.7
東京23区
54.6
名古屋市
東京23区
3.0 1.1 0.4
3.9
1.5 0.4
神戸市
3.1 0.8 0.5
横浜市
2.5 1.0 0.3 5.6
8.8
13.3
7.0
12.9
8.4
13.5 69.8
16.2 58.7
45.2
5.9 52.3
札幌市
26.1
10.6 38.3
広島市
26.6
7.5 35.9
横浜市
20.5
71.3
16.0 62.1
41.3
神戸市
8.4 100.1
20.4
45.0
大阪市 10.2
名古屋市
専修学校生
89.3
福岡市
仙台市
4.0
短期大学生
32.3
22.1 4.527.1
2
英モノクル誌・世界で最も住みやすい都市で12位 福岡市の住みやすさ評価(%)
順位
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
都市
コペンハーゲン(デンマーク)
メルボルン(豪州)
ヘルシンキ(フィンランド)
東京(日本)
ウィーン(オーストリア)
チューリッヒ(スイス)
ストックホルム(スウェーデン)
ミュンヘン(ドイツ)
シドニー(豪州)
オークランド(ニュージーランド)
香港(中国)
福岡市(日本)
京都市(日本)
パリ(フランス)
シンガポール
Monocle's Quality of Life Survey 2013
住みやすい 93.9
(N=2,352)
住みにくい 2.7
無回答・
わからない 3.4
資料:平成24年度市政に関する意識調査
「どちらかといえば住みやすい」含む
資料:学校基本調査(文部科学省・2012年)、各都市推計人口(2012年)
12.8
9.5
資料:大都比較統計年表(大都市統計協議会)、人口…各都市統計(2011年)
*「医師」「歯科医師」は非常勤含む、*看護師等:看護師・准看護師・助産師
*j人口100万人以上大都市上位都市
福岡市は新しい基本計画の中で「生活の質の向上」と「都市の成長」の好循環を都市戦略として掲げています。
福岡市は、東京や上海、ソウルなど世界トップクラスの人口規模を持つアジアの巨大都市群に囲まれていますが、福岡
市自体は人口150万人規模で、世界的にみると決して巨大都市ではありません。一方で、福岡市は、1300万人が暮らす九
州地域の中枢都市としての拠点性と人やモノ、情報等の集積度を持っています。
都市の成長の原動力は多様で多彩な人材です。大学等では次代の付加価値を生み出す多くの学生が学んでおり、さら
に多くの人が集まり住むことで、地域の生産性が高まります。
世界的に、人口は都市に集中する傾向にありますが、多くの人を引き付けるには、都市の規模だけでなく、実際に暮らし
やすいかどうかが大事な要素となるはずです。福岡市は、英モノクル誌が選ぶ「世界で最も住みやすい都市」で12位に選
ばれ、世界的にも高い評価を受けています。また、福岡市民の9割以上が「暮らしやすさ」を感じていることは、生活の質の
高さが評価されていることが理由と考えられます。
福岡市は、利便性の高い都市機能がコンパクトにまとまり、航路、空路、鉄道全てのターミナルが都心から近い位置にあ
るなど、人が集まり、交流しやすい都市であるといえます。災害の少なさなど安全・安心な生活環境があり、九州の豊かな
自然や資源を背景として、アジアの巨大都市群とは異なる生活の質を感じることができる都市です。
さらに生活の質を磨き、住む人にとっての満足度と、世界に向けた魅力度を高めることで、多くの人が引き付けられ、経
済の成長を導く好循環を生み出すことが期待されます。 (情報戦略室 研究主査 畠山 尚久)
福岡アジア都市研究所 情報戦略室 URC Information & Strategy Office
URCニュース 平成25年度 第1回都市セミナーを開催しました。 平成25年度第1回都市セミナーを開催しました。
8月29日(木)、『都市のグローバル競争力∼アジアの中で見る福岡の現在・未
来∼』と題して本年度第1回目の都市セミナーを開催。82名の参加をいただきま
した。
前半の講演では、基調講演として、サムスン物産都市開発本部部長久保隆行
氏から「世界の都市間競争」をご講演いただき 都市の国際競争力とは何か?
などを明らかにしたうえで、 福岡が取るべき国際競争力強化の戦略 を、続くプ
レゼンテーションでは、先ず福岡市総務企画局企画調整部長光山裕朗氏から
福岡が目指す都市像に向けた取り組み を、三井不動産(株)長瀬勇人氏から
は 福岡市の次世代を担う産業とは何か 福岡市にどのような人材が望まれる
か という視点からの論点をそれぞれ提示してもらいました。
後半のパネルディスカッションでは、パネリストとして新たに福岡地域戦略推進協議会事務局長後藤太一氏と
九州経済調査協会調査研究部部長田代雅彦氏、ソーシャル・プランニング・アンド・リサーチ代表山下永子氏の
3名に加わっていただき、 福岡の成長に必要な都市の吸引力 をテーマに、それぞれの立場から福岡への思い
などを自由に語り合っていただきました。
なお、セミナー当日の講演内容は、ホームページへのアップに向け現在編集中です。今しばらくお待ちくださ
い。 (調整係長 仲野雅志)
その他の資料につきましては当研究所ホームページ内(http://www.urc.or.jp/)の蔵書検索をご利用下さい。
*利用案内/場所:福岡市役所北別館6F 開室:月曜日∼金曜日 10:00∼17:00
貸出:1人5冊まで 2週間以内(貸出には身分証明書が必要です。9月30日月曜日は休室です。
*福岡市役所1階の情報プラザで本が返せます。カウンター横にある専用の返却口に入れてください。平日はも
ちろん、土・日・祝日も市役所の開いている時間ならいつでもOK!*ごく稀に臨時休館があります。ご確認ください!