センターニュースNo. 25 添付ファイルメールの扱いについてのお願い 内容がなく、添付ファイのみのメールは ウイルスメールと見なして、 添付ファイルを開かずに、捨てるようにしてください。 [1] 2002年7月17日発行 奈良教育大学情報処理センター [2] メールのヘッダに表示される差出人(From)のアドレスは、偽るこ とが可能です。最近のウイルスメールの場合、差出人(From)は単にア ドレスを利用されているだけで、その差出人が実際に送信しているわ けではありません。 Phone 0742-27-9703 Fax 0742-27-9291 共同利用パソコンで、添付ファイルを間違って開いてしまった場合は、 センターに、必ず、本人が来て、以下の点について報告してください。 報告書は直接センター窓口に来ていただくか、申1請書式一覧からでも ダウンロードできます。 ・ 学籍番号と氏名 ・ 添付ファイルを間違って、開いてしまった日時 ・ 使用していたパソコントラブルの発生状況 [3] Contents A: センターからの案内 B: Microsoft Windowsを最新状態にしよう! −Windows Updateを利用したセキュリティ対策− [4] 問い合わせ先情報処理センター1階窓口[email protected] A センターからの案内 最近、ウィルスを含んだファイルが添付されたメールが多く見られます が、下記の方法で自己対策してください。簡単なことですので、必ず守っ てください。 内容がない、あるいは、意味不明で、受け取る必然性のない、添付 ファイのみのメールはウイルスメールと見なして、直ちに削除して下さい。 添付ファイルを送るときは、件名を具体的に、 「 センター紀要の募集要項について、WORD文書を添付します」 とすれば、添付ファイルの必然性を示すことができます。 B −Windows Updateを利用したセキュリティ対策− 今回、ウィルスに感染するという被害が多く出たため、急遽、ipc-staff の一員である伊藤直治先生にセキュリティ対策を解説記事を書いていただ きました。これで、ウィルスメールに対する自己対策をして、少しでも被 害がなくなればと思います。 1 Information Processing Center News #25 July, 2002 Microsoft Windowsを最新状態にしよう! http://www.nara-edu.ac.jp/PRIVATE/IPC/documents.htm Nara University of Education Page-(1) Microsoft Windowsを最新状態にしよう! −Windows Updateを利用したセキュリティ対策− Windowsのセキュリティ対策に役立てて頂きたいと思います. 2.セキュリティ対策の基本 奈良教育大学数学教育講座 伊藤 直治 1.はじめに Microsoft Windowsの[スタート]メニューに,[Windows Update]とい う項目が用意されているのをご存知でしょうか(図1).これは,マイク ロソフトがセキュリティなどの対策として無料で提供しているインター ネットを利用した機能です.Windows Updateを利用すれば,簡単な操作で Windowsのセキュリティを高め ることができます. 「自分のコンピュータには特 に重要な情報は入っていない. ウィルスやワームに汚染されて もたいした影響はないので,一 般に言われているようなセキュ リティ対策など特に必要ない」 などと考えている方はいないで しょうか? 管理が不十分でセ キュリティ対策の施されていな いコンピュータは,罠を仕掛け られたWebサイトにアクセスし 図 1 [スタート]メニュー ただけで不正プログラムに感染 してしまいます.このようなコンピュータが学内LANに接続されていれば, 学内LAN中(さらにはインターネット中)をウィルスが飛び交うことにも なりかねません.被害者は一瞬にして加害者になるのです. そこで,他のOS(基本ソフトウェア)に比べてウィルスなどに狙われ やすいWindows利用者へ向けて,Windows Updateの利用方法を解説し, Information Processing Center News #25 July, 2002 Windows Updateの利用方法に入る前に,学内LANに接続されたコン ピュータのセキュリティ対策について考えてみたいと思います2. セキュリティ対策として最初に考えなければならないことは,外部から の不正アタックを防御することです.しかし,今回は学内LANの利用を前 提にしているので,各自のWindowsマシンはこの防御策がとられていると 考えてよい思います3. 次に考えなければならないことは,OSやアプリケーションのセキュリ ティホール(脆弱性)に対する対策です.マイクロソフトなどソフトウェ アを開発している企業は,バグやセキュリティホールが発見されるとそれ らを修正するプログラムを作成して公開します.このプログラムをパッチ (あるいはホットフィックス)といいます.また,OSやアプリケーショ ンに修正プログラムを施すことを「パッチを当てる」といいます.した がって,この解説記事では「Windowsに対してパッチを当てる方法につい て説明する」と言うこともできます. 最後は,ウィルスやワームなど悪意のあるプログラムに対する対策です. アンチウィルスソフトなどを利用する方法が考えられます.各自のコン ピュータにアンチウィルスソフトを導入することを強くお勧めします. 3.Windows Updateとは Windows UpdateはWebブラウザとActiveXコントロールを利用した拡張 機能です.インターネットを利用して専用Webサイトにアクセスし,各自 のコンピュータに必要なWindowsのパッチをオンラインで手軽に当てるこ とができます4. 2 コンピュータはDHCPを利用して,IPアドレスなどを自動取得しているとします. 3 Webサーバなど,外部から直接アクセスできるコンピュータは除きます. 4 Windows Updateではデバイスドライバの提供なども行われています. Nara University of Education Page-(2) Windows Updateを利用するためには,基本的にInternet Explorer(および ActiveXコントロール)が必要となります.Windows 98以降であれば問題 なく利用できるはずです. 手軽にパッチを当てることができるのは,ユーザにとって便利なことで すが,気をつけなければならない点もあります.第1に,セキュリティ ホールが報告されてからパッチがWindows Updateに組み込まれるまでに少 し時間差があることです.この間に悪意のあるWebサイトなどにいってし まうとセキュリティホールを利用される可能性があります.第2に, Windows Updateで発生したトラブルは,各ユーザの責任となることです. 筆者自身は特に経験していませんが,最悪の場合,Windowsを再インス トールしなければいけないことになるかもしれません. 4.Windows Updateの利用方法 Windows Update を 活 用 し て パ ッ チ を 当 て る 方 法 を Windows 2000 と Internet Explorer 5.5(IE5.5)の場合を例にあげながら説明します.他の環 境でもほとんど同様の手順で行えます. ① [スタート]メニューから[Windows Update]を選択するか(図 1),もしくはIEを起動して[ツール]から[Windows Update]を 選択する(図2).IEの画面が図3のようになる. 図 3 ソフトウェアの確認 ② 図 2 [ツール]から[Windows Update] Information Processing Center News #25 状況によっては図4のようにWindows Update Controlのインストール を求めるダイアログが出るかもしれません.その場合は,[は い]を選択する. 図 4 Windows Update Control July, 2002 Nara University of Education Page-(3) ③ ④ [更新をスキャンする]を選択する(図5).利用可能な更新の検 索が始まるので,終わるまでしばらく待つ(図6) 図 7 更新の確認とインストール 図 5 更新のスキャン ⑤ 図 6 利用可能な更新を検索 Information Processing Center News #25 [重要な更新とサービスパック],[Winsdows2000]および[ド ライバの更新]などから項目の追加・削除を行う.次に[更新の 確認とインストール]を選択する(図7). 一覧で選択した更新の項目を確認して[今すぐインストール]を クリックする(図8). 図 8 今すぐインストール July, 2002 Nara University of Education Page-(4) ⑥ ⑦ 追加使用許諾契約書が表示されるので,内容を確認して[同意し ます]をクリックする(図9).ダウンロードとインストールが始 まる(図10). 更新が正常に行われると[インストール完了]と表示される(図 11).再起動を促すダイアログが表示された場合は[OK]を選択 して再起動を行う. 図 9 追加使用許諾契約書 図 11 インストールの完了 5.おわりに Windows Updateを利用すると,容易にWindowsの状態を最新に保つこと ができます.新しい更新があるかどうかを定期的に調べるのが煩わしいと 思われる方は,Windows Updateから「Windows自動更新」をインストール すると良いかもしれません.また,Windows UpdateからOfficeアップデー トのサイトへもいくことができます.そこでは,マイクロソフトのWord やExcelなどのOffice系ソフトのアップデートを行うことができます. 今やセキュリティ対策は,一種のネチケットでもあります.その第一歩 として,Windowsを利用している方はぜひWindows Updateを活用してみて ください. 図 10 ダウンロードとインストール Information Processing Center News #25 July, 2002 Nara University of Education Page-(5)
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