講座内容 - 総合情報センター

Windows セキュリティ
東海大学
総合情報センター
講座内容
• 目的
– Windowsクライアントを運用・管理するための知識
習得
• 運用・管理とは・・・
– コンピュータウイルス対策
– ユーザ認証
– アクセス権設定(ユーザ&ファイル)
– ファイル共有管理 など
コンピュータウイルス
• PCに不正なプログラムが侵入
• コンピュータウイルスの分類
– ウイルス
(ファイル感染型)
– トロイの木馬 (ファイル実行型)
– ワーム
(自己増殖型)
• 最近のコンピュータウイルスはワームが大半
• 複数機能を持つコンピュータウイルスもある
ウイルス(ファイル感染型)
• 特徴
– 単独のファイルでは動作せず、ほかのファイルに
“寄生”することで動作するプログラム
• 感染動作
– ファイルコピー
– 何らかのタイミング(時刻など)でメッセージ表示
– ファイル破壊
– アプリケーションのデータファイルに感染(マクロ
型ウイルス)
トロイの木馬(ファイル実行型)
• 特徴
– 単独のプログラムで動作し、個人情報の奪取や、
コンピュータへの不正アクセス をおこなう
• 感染動作
– パスワード不正使用による乗っ取り
– バックドアの作成
• バックドア:他のコンピュータに容易にアクセスできるよ
うに設定をおこなう
ワーム(自己増殖型)
• 特徴
– 単独のプログラムで動作し、ネットワーク経由で
自分自身をコピーしながら自己増殖を繰り返す
• 感染動作
– 大量メール送信
– データの改ざん
– データの破壊
– システムダウン
スパイウェアとは?
• 承諾なしに個人情報を収集(スパイウェア)
• 広告を送り付けたり、閲覧を強制(アドウェア)
• ホームページのスタートアップ画面の書き換え
(ホームページハイジャッカー)
• スパイウェアが進入する経路
– ソフトウェア等の無料ダウンロード
– Webページの閲覧
– 電子メールの添付ファイルの実行
• 増殖機能は持たない
スパイウェアに感染すると
• コンピュータ利用の履歴が収集される
• Web等で氏名、住所、電話番号を入力した情
報が収集される
• 最近の事例としては
– 口座番号とパスワードを収集して預金を取られる
被害
スパイウェア対策
• 予防・駆除ソフトの導入
– フリーなものからシェアウェアまで様々
• 代表的なソフトウェア
– Spybot、Ad-aware (駆除ソフト)
– SpywareBlaster、SpywareGuard、(感染防止ソフト)
• 最新の定義ファイルを入手
コンピュータウイルス対策
• Windows UPDATE
– http://windowsupdate.microsoft.com/
• ウイルス対策ソフトの導入
– symantec
– Trend Micro
– Networks Associates
etc.....
Windows UPDATE (その1)
• Windows関連ソフトウェアの脆弱性を補う為の
更新プログラム
• 毎月第2水曜日 未明に公開
• 更新プログラムのレベル
– 緊急:ワームが蔓延する可能性がある
– 重要:データ侵害等を起こす可能性がある
– 警告:低いレベルで悪用される可能性もある
– 注意:非常に低いレベルで悪用される可能性もある
Windows UPDATE (その2)
• 手動でWindowsUPDATEをおこなう場合
• IEのメニューより[ツール]-[Windows Update]
• インストールの種類を選択
– 高速:優先度の高い更新プログラムを自動インス
トール
– カスタム:更新プログラムを選択してインストール
Windows UPDATE (その3)
• 自動でWindows UPDATEをおこなう
– [コントロールパネル]-[自動更新]
Windows UPDATE (その4)
• 自動更新を設定すると、自動的に更新ファイル
がダウンロードされる
• ダウンロード完了後は、タスクバーに以下のよ
うなメッセージが表示されるので、該当アイコン
を選択しインストールをおこなう
Microsoft Update
• Windows Updateのバージョンアップしたもの
• Windows関連製品のUpdateを一括でおこなう
ウイルス対策ソフト
• インストールしただけでは意味がない
– 最新のウイルス情報を持った、定義ファイルを更新
• 常駐させてプログラムを実行する必要がある
– タスクバーに常駐している
• 自動アップデート
– 最新の定義ファイルを自動的に更新する機能を利
用
実習1
• Microsoft Updateにバージョンアップをおこなう
• Microsoft Updateをおこなう
• Updateを自動化設定に変更
• ウイルススキャンソフトの定義ファイルの更新
• 定義ファイルの更新をシステム起動時におこな
うように設定
総合情報センターでのサービス
• コンピュータウイルス
– メールサーバ(keyaki)、各コンピュータ室PCには、
ウイルス駆除ソフトが導入
• Windows UPDATE
– 学内サーバから定期的にUPDATEされる
WindowsXP Service Pack 2
その1
• Service Packとは?
– 以前に発表された修正プログラムを集めたもの
– Windows Service Pack2は上記以外の機能追加
• どんな機能があるか?
– パーソナルファイアウォール
– Internet Explorer 情報バー etc......
• ファイアウォール
– 外部ネットワークからの進入を制限する
– ポートの制限
WindowsXP Service Pack 2
その2
• ユーザ権限でFTPを利用する場合などは、警
告メッセージが表示される
• 警告メッセージを解除するには、管理者権限の
ユーザで該当プログラムをチェック
アクセス権(ユーザ作成)
• 1台のPCを複数人で利用する場合
• [コントロールパネル]-[パフォーマンスとメンテ
ナンス]-[管理ツール]-[コンピュータの管理]
• [ローカルユーザとグループ]-[ユーザー]
パスワードの設定
• 以下のパスワード設定・管理は厳禁
– パスワードが何も設定されていない(NULL)
– 誕生日、氏名、英単語等の解り易いもの
– 人目の付く場所へパスワードをメモ書きする
• パスワードの設定・管理方法例
– 英数字を組み合わせたもの
– 定期的なパスワードの変更
アクセス権(グループ)
• 代表的なグループとして以下の3つがある
– Administrator:管理者向け
• インストール、削除等の全ての権利を持っている
– Power Users:権限を持ってる利用者向け
• 制限された機能があるが、ほとんどの機能を持っている
– Users:利用者向け
• インストール等、制限事項は多い
• 新規ユーザを登録した際はUsersグループに
設定される
実習2
• 以下のユーザを作成
– 自分の学生証番号、自分の氏名(アルファベット)
• 上記のユーザにアクセス権を設定
– 学生証番号: Administrator
– 氏名: Power Users
• 以下のユーザを無効にする
– administrator
ディスクフォーマットの種類
• Windowsの3種類のフォーマット形式
• FAT(File Allocation Tables)
– 最大2GBまでの領域を管理
• FAT32(File Allocation Table 32)
– 最大2TBまでの領域を管理
• NTFS(NT File System)
– アカウント毎にアクセス権設定が可能
• (対象OS:WindowsNT/2000/XP)
ファイルアクセス権
• フォルダ、ファイル単位でどのユーザにアクセ
ス権を持たせるかを設定
• Everyone:誰でもアクセスできる
– 極力設定は避けたほうが良い
• アクセス権を設定するには
– 管理者権限のユーザで以下の作業をおこなう
• [マイコンピュータ]-[ツール(T)]-[フォルダオプション(O)]
• [表示]タブの「簡易ファイルの共有を使用する」のチェッ
クを外す
ファイル共有
• 遠隔から別PCのファイルを共有
• 共有するために必要な情報
– ホスト名(IPアドレス)
– 共有先のフォルダ名
• 共有するために必要な設定
– 共有先PCにユーザID、パスワードを発行
• 共有方法
– [マイコンピュータ]-[ネットワークドライブの割り当て(N)]
– ¥¥ホスト名(IPアドレス)¥共有フォルダ名
ファイル共有設定
• 共有したフォルダを右クリックして、[共有とセ
キュリティ(H)]を選択
実習3
• Cドライブ直下に以下のフォルダを作成
– 氏名(例:taro)
• 作成したフォルダにアクセス権設定
– 実習2で作成した、氏名ユーザのみアクセス可能
• 作成したフォルダに共有設定をおこなう
• 別のPCから上記で作成したフォルダをネットワー
クドライブ割り当てをおこなう
PCの電源管理
• PC本体、ディスプレイの電源を管理する事が可能
• [コントロールパネル]-[パフォーマンスとメンテナン
ス]-[電源オプション]
まとめ
• Windowsセキュリティを保つ為には
– 最新のWindows UPDATEの更新
– ウイルス対策ソフトの導入と最新定義ファイルの更
新
– 管理者権限、ユーザ権限を使い分ける
– 解析されにくいパスワード生成と管理
– 適切なアクセス権設定