戦評 - 北海道サッカー協会

第9回全道少年U-10サッカー南北海道大会選評
<準決勝①>
函館ジュニオールFC【函館】 VS コンサドーレ札幌 U-12A【札幌】
0-3 (0-2)(0-1)
例年雨に悩まされる本大会も、今年は天候に恵まれ、選手は最高の環境の中で実力を発
揮できる本大会となった。2日間の予選リーグ・決勝トーナメントでも僅差のゲームが相
次ぎ、接戦をものにした4チームが最終日に残ることとなった。
準決勝①はコンサドーレ札幌 U-12A のキックオフで始まった。
開始2分。相手のドリブルを阻止したコンサドーレ⑥番が中央からドリブル突破をはかる。
このドリブルが慌てたジュニオールDFのファウルを誘いPKとなる。PKをコンサドー
レ⑩番がきっちりゴール右隅に決めてコンサドーレが待望の先制点をあげる。先制を許し
たジュニオールも⑩番にボールを集め、何とかコンサドーレゴールに迫ろうとするも、相
手 DF に阻まれボールが収まらない。
前半7分。追加点を狙うコンサドー
レ。⑥番の中央へのスルーパスに抜け
出した⑩番のシュートがキーパーの
手を弾いてゴール左に決まる。コンサ
ドーレ優勢の展開の中、追加点を与え
ないよう必死に守るジュニオール DF
陣。ジュニオール側もカウンターや
GK からのパントキックで逆襲を狙う
も2-0のまま前半終了。
後半もコンサドーレぺースで試合は進む。後半6分。左サイドを突破したコンサドーレ
③番の精度の高いセンタリングを途中出場の⑫番がヘディングで合わせて3点目が入る。
何とか一点を返したいジュニオール。後半8分に相手ボールをインターセプトした⑩番が、
素早い攻守の切り替えからドリブルで突破して強烈なシュートを放つもGK正面に…。
結果は、中盤の⑥番を中心に複数の選
手がかかわろうと動くコンサドーレが、
中央だけでなくサイドのスペースも効果
的に使い3-0で勝利し、決勝戦への切
符を手にした。
敗れたジュニオールではあったが、力
強く相手ゴールに迫ろうとする⑩番、あ
きらめずに何度も体を張って相手に向か
っていく DF の⑨・⑪番、中盤では小さな
体で必至にボールを追いかける3年生を
見ると今後のさらなる活躍・成長を十分に期待できるチームであった。
(文責:小樽地区協会4種委員会 山下真慶)
-1-
<準決勝②>
西野第二サッカースポーツ少年団 A【札幌】 VS 北陽サッカースポーツ少年団【千歳】
2-3 (2-1)(0-2)
両チームともに、この大会では、初めての準決勝進出となる。
試合は黄色のユニフォーム西野第二の
キックオフで始まった。開始早々、ファ
ーストシュートは西野第二。左サイドの
早いパス回しから⑪番がゴールをねらい
思い切ってシュート。次々に、⑪番を中
心に千歳北陽のゴールに襲いかかる。紫
色のユニフォーム、千歳北陽もカウンタ
ーから、⑩番へパスがわたる。そして⑩
番がシュート。そのシュートは、おしく
もゴールポストをたたく。西野第二㉒番
番がドリブルから抜け出し、左サイドからシュート。シュートはキーパーの正面へ。冷静
に北陽のGKがキャッチ。すぐに前線へ展開する。開始4分、相手ハンドから西野第二の
フリーキック。⑪番がゴール上をねらう。北陽のGKがナイスセーブをみせるものの、西
野第二の㉒番がゴール前へ詰め込みシュート。先制点は西野第二。
勢いに乗り、開始5分、西野第二⑪番が中央ドリブルから持ち込み、冷静に相手GKと
1対1の場面。相手の動きを見てていねいにシュート。追加点を奪う。
2点を追いかける北陽。前半7分、反撃を目指し、相手のパスをつないでいるボールを
北陽③番がインターセプトし、ゴールの右隅へシュート。ゴール左サイドへシュート。1
点を取り返す。一進一退の展開が続き前半戦終了。
そして、後半のキックオフ。後半も試合を有利に進めるべく西野第二が㉒番、㉘番、⑪
番のドリブルからゴールを目指すが、シュートまではなかなかいかない。中央から西野第
二㉘番からのボールを⑪番が右足でもらいゴール左サイドへシュート。おしくもゴールを
はずす。さらに、相手ゴールキックをうばい、⑪番が繰り返し、シュート。北陽の GK が体
をはったディフェンスから右手ではじ
き、ゴールを守る。北陽もゴールを目指
し、左サイドから⑨番がドリブルから持
ち込みシュート。相手にあたるも西野第
二のディフェンスに阻まれる。北陽は⑩
番を中心にボールを回す。同点をめざし、
ボールを集めるがゴールは奪えず。
後半8分、北陽は相手ボールを奪い、
中央から大きくシュート。相手GKに阻
まれるがはじいたところを北陽⑩番がし
っかりとつめ、同点に追いつく。歓喜の渦がとまらない。
後半終了間際、北陽⑩番がボールをもらい、ゴール右上へシュート。逆転をする。
西野第二のコーナーキック。最後のシュートはゴールポストに阻まれ、そのまま北陽が守
りきり、決勝進出を決める。
(文責:小樽地区協会4種委員会 中川博人)
-2-
<決勝>
コンサドーレ札幌U-12A【札幌】 VS 北陽サッカースポーツ少年団【千歳】
3-0 (2-0)(1-0)
予選リーグでも対戦している、この2チーム。予選リーグの対戦では、コンサドーレ札
幌が何とか勝利をしている。決勝まで進出することができなかったチームの選手やたくさ
んのサポーターからの声援を受けながら試合はスタート。
最初のチャンスは、コンサドーレ札幌。右サイドのコーナーキック。⑤番が頭で合わせ
るが、ゴールを奪うことはできない。そして、立て続けに⑤番がシュート。北陽のGKが
ナイスセーブでゴールを守る。次のチャンスは、前半3分。コンサドーレ札幌が中央から
のフリーキックのチャンス。⑩番が狙うがおしくもゴールマウスをはずす。コンサドーレ
札幌の猛攻は続き、前半5分、一瞬のすきをうばい、コンサドーレ札幌がインターセプト
したボールを前線へパス。⑩番がボールをうけ、GKとの1対1。冷静にゴールへシュー
ト。先制点を取る。
コンサドーレ札幌の攻撃は続く。また
もや混戦から⑩番がボールをうけ、シュ
ート。北陽のGKがナイスセーブでボー
ルをはじき出すが、コンサドーレ札幌の
コーナーキックとなる。前半10分この
コーナーからの高いボールを⑤番がイン
サイドで折り返し、⑥番が丁寧にシュー
ト。リズムのよいワンタッチプレーでの
連続で追加点を奪う。
北陽の最初のチャンス。1点をはやく返すべく、⑩番がボールを受け、ドリブル突破か
らシュート。おしくも相手に阻まれる。そして、前半が終了。
ハーフタイム。北陽は逆転を目指し、コーチから激励の声。円陣を組み、後半へ臨む。
そして、後半は北陽のキックオフ。
ファーストシュートは北陽。開始2分。中央右サイドから、③番がフリーキックからゴ
ールをねらうが、コンサドーレの堅い守備に阻まれる。北陽⑤番が右サイドからドリブル
突破を繰り返すが、ゴールを奪うことはできない。逆にコンサドーレ札幌。うばったボー
ルを一瞬のすきをねらい、⑩番が受ける。GKとの1対1もキーパーをかわそうとねらう
が、北陽GK①番の体をはった守備でセーブ。グリーンカードと会場の温かい拍手が出さ
れる。
後半7分、コンサドーレ札幌。右サイ
ドでボールをうけた⑩番が中央に入って
きた⑨番にボールを受け渡す。またもや
GKとの1対1。GKをよくみてシュー
ト。⑨番が3点目を奪う。
しかし、北陽も最後まであきらめない。
⑩番を中心にボールを運んでいく。ボー
ルを前線でうけ、猛攻を続けるが、コン
サドーレ札幌の突破することはできな
い。終了間際、北陽⑩番がロングシュー
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トもねらうが、おしくもゴール右外側へ。
そして、終了のホイッスル。昨年に引き続き優勝を決める。
優勝したコンサドーレ札幌U-12Aは、全体的に高い技術とボールコントロールがで
き、ボールポゼッションも意識していた。北海道を代表するチームとして、たくさんのチ
ームの手本となって優勝することができた。
(文責:小樽地区協会4種委員会 中川博人)
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