マスターズとは

‐マスターズとは‐
マスターズは、1934年に初のグランドスラムを達
成し,球聖と言われたボビー・ジョーンズと友人で実業
家のクリフォード・ロバーツの企画により、「かつて
一緒にプレーした名手たち(マスターたち)を一堂に集
めよう」というボビーの願いよって始められた大会で
した。ロバーツは大会名も「マスターズ」であるべき
だという考えでしたが、ボビーは、あまりにも誇示し
すぎと反対、「年次招待トーナメント」と題して開幕
したのです。
第1回大会から、世界のゴルフ界をリードするまさにスターの名にふさわしいゴルファーたちが、
ボビーとプレーをするためにオーガスタにやってきました。大会はたちまち世界のゴルファー
の間に宣伝される事となり、第6回からは、現在の「マスターズ」という名前が、大会の正式
名に替わりました。
マスターズは、毎年4月の第2日曜日が最終日として開
催され、出場選手は前年度の世界各地のツアーでの賞金
ランキング上位者、メジャータイトル優勝者など、招待
資格を満たす名手(マスター)たちしか出場できないこ
とから「マスターズ」の大会は“ゴルフの祭典”として
最も敬愛されています。
また他のメジャー大会とは異なり毎年会場となる「オーガスタ・ナショナル ゴルフクラブ」は、
時に天国に最も近いゴルフ場と言われるほど美しいゴルフ場として知られ、ゴルフを愛する多
くの人々に聖地として憧れを持たれています。
-歴代優勝者1934年:ホートン・スミス
1935年:ジーン・サラゼン
1936年:ホートン・スミス
1937年:バイロン・ネルソン
1938年:ヘンリー・ピカード
1939年:ラルフ・ガルダール
1940年:ジミー・デマレー
1941年:クレイグ・ウッド
1942年:バイロン・ネルソン
1943年-1945年
第二次世界大戦のため中止
1946年:ハーマン・カイザー
1947年:ジミー・デマレー
1948年:クラウド・ハーモン
1949年:サム・スニード
1950年:ジミー・デマレー
1951年:ベン・ホーガン
1952年:サム・スニード
1953年:ベン・ホーガン
1954年:サム・スニード
1955年:ケリー・ミドルコフ
1956年:ジャック・バーク・ジュニア
1957年:タッグ・フォード
1958年:アーノルド・パーマー
1959年:アート・ウォール・ジュニア
1960年:アーノルド・パーマー
1961年:ゲーリー・プレーヤー
1962年:アーノルド・パーマー
1963年:ジャック・ニクラス
1964年:アーノルド・パーマー
1965年:ジャック・ニクラス
1966年:ジャック・ニクラス
1967年:ゲイ・ブリュワー
1968年:ボブ・ゴールビー
1969年:ジョージ・アーチャー
1970年:ビリー・キャスパー
1971年:チャールズ・クーディー
1972年:ジャック・ニクラス
1973年:トミー・アーロン
1974年:ゲーリー・プレーヤー
1975年:ジャック・ニクラス
1976年:レイ・フロイド
1977年:トム・ワトソン
1978年:ゲーリー・プレーヤー
1979年:ファジー・ゼラー
1980年:セベ・バレステロス
1981年:トム・ワトソン
1982年:クレイグ・スタドラー
1983年:セベ・バレステロス
1984年:ベン・クレンショー
1985年:ベルンハルト・ランガー
1986年:ジャック・ニクラス
1987年:ラリー・マイズ
1988年:サンディ・ライル
1989年:ニック・ファルド
1990年:ニック・ファルド
1991年:イアン・ウーズナム
1992年:フレッド・カプルス
1993年:ベルンハルト・ランガー
1994年:ホセ・マリア・オラサバル
1995年:ベン・クレンショー
1996年:ニック・ファルド
1997年:タイガー・ウッズ
1998年:マーク・オメーラ
1999年:ホセ・マリア・オラサバル
2000年:ビジェイ・シン
2001年:タイガー・ウッズ
2002年:タイガー・ウッズ
2003年:マイク・ウェア
2004年:フィル・ミケルソン
2005年:タイガー・ウッズ
2006年:フィル・ミケルソン
2007年:ザック・ジョンソン
2008年:トレバー・イメルマン
2009年:アンヘル・カブレラ
2010年:フィル・ミケルソン
2011年:チャール・シュワルツェル
2012年:バッバ・ワトソン
-2012マスターズ第1日
午前7時40分にオナラリースタートとともに、開
幕。アーノルド・パーマーを先頭に、ゲーリー・プ
レーヤー、ジャック・二クラスが続いた。
曇り空の下でスタートした初日、4連続バーディを
奪 う な ど 、 こ の 日 6 7で 回 っ た イ ン グ ラ ン ドの
リー・ウェストウッドが通算5アンダーとして単独
首位に立った。
通算4アンダー、1打差の2位に続くのはルイ・ウーストハイゼン(南アフリカ)とピー
ター・ハンソン(スウェーデン)の2人。通算3アンダーの4位タイには、バッバ・ワト
ソン、M.A.ヒメネス(スペイン)ら6名が続いた。
また、2011年日本人選手として初のローアマ
チュアに輝いた松山英樹は今年も好スタート。3
バーディ2ボギーの71で回って通算1アンダー、
14位タイ。タイガー・ウッズは3バーディ3ボ
ギーと出入りの激しいゴルフでイーブンパーの2
9位タイ。一方で、4年連続出場の石川遼は4
オーバー73位タイと出遅れてしまった。
第2日
上位スタートの選手がスコアを伸ばせず苦しむ中、
この日ベストの67で回ったフレッド・カプルスが
通算5アンダーとして、ジェイソン・ダフナーと並
んで首位に急浮上した。
1打差の通算4アンダー、3位タイに続くのはル
イ・ウーストハイゼン(南アフリカ)、リー・ウェ
ストウッド(イングランド)、セルヒオ・ガルシア
(スペイン)、ローリー・マキロイ(北アイルラン
ド)、バッバ・ワトソンの5選手。
松山英樹は、9番でトリプルボギーを叩き74とし、通
算1オーバーの31位タイに後退したが、決勝ラウンド
に残った3人のアマチュア選手の中で最上位での予選通
過を決めた。一方で、石川遼は2日目も77とスコアを
落として通算9オーバーとし、順位は77位タイ。2日
目を終え、トップと10打差の通算5オーバー、57位
タイまでの63名が決勝ラウンド進出を決めた。
-2012マスターズ第3日
ムービングサタデーを迎えた3日目に単独首位に立ったのは、
この日圧巻のプレーでベストスコアとなる65をマークした
スウェーデンのピーター・ハンソン。1番をボギー発進とし
たが、その後に8バーディを奪い返して首位浮上。
通算8アンダー、1打差の単独2位につけたのはこの日6
つスコアを伸ばした過去3度優勝のフィル・ミケルソン。
続く通算7アンダーの3位には、3日間オーバーパーなく
堅実に伸ばしてきたルイ・ウーストハイゼン(南アフリ
カ)とバッバ・ワトソンが続いた。
この日首位タイからスタートしたフレッド・カプルスは、
3つスコアを落として通算2アンダーの11位タイへと後
退。2年連続の予選通過を果たしたアマチュアの松山英樹
は、この日72で回って通算1オーバーの27位タイ。2
年連続のローアマチュアへ前進するとともに、目標とする
翌年の出場権が得られる16位タイ以内の可能性を残した。
最終日
首位に2打差の7アンダー、3位からスタートしたル
イ・ウーストハイゼンが2番(パー5)で、大会史上初
となるアルバトロスを達成すると、2打以内に6選手が
ひしめく、大混戦のサンデーバックナインとなった。
バッバ・ワトソンが13番から4連続バーディでウー
ストハイゼンに並び、通算10アンダーでホールアウ
ト。2009年以来9度目のサドンデスプレーオフで
の決着となったが、2ホール目10番ホール第2打を
右の林の中からピン横4mにつけるスーパーショット
を決めたワトソンが自身初のメジャータイトルを獲得
した。
3位タイには、リー・ウェストウッド(イングランド)、
マット・クーチャー、ピーター・ハンソン(スウェーデ
ン)、フィル・ミケルソンの4人が続いた。なお、松山英
樹は最終日は80と崩れて通算9オーバー54位タイ。2
年連続のローアマチュア獲得の偉業達成はならなかった。