IGAS2015 ミヤコシ 最新デジタル機の機能解説

( 11 ) 展
示
会
ラ
平成27年9月1日
沖データ
ベ
ル
新
RMGT
特色対応の LED プリンタ
聞
第1107号
【昭和44年 9 月30日第三種郵便物認可】
浜松ホトニクス
ミヤコシ
LED-UV 四六全オフセット 小型軽量・高出力の LED-UV 最新デジタル機の機能解説
㈱ 沖 デ ー タ( 国 内 営 業 本 部 ・ 東 京 都 港 区 虎 ノ 門、 ☎
リョービ MHI グラフィックテクノロジー㈱(RMGT、
浜松ホトニクス㈱(電子管営業推進部、静岡県磐田市下神
03・3501・3900)は、ホワイトやクリアを使用できる 5 色対
CS・ 営業統括部 ・ 東京都北区豊島、☎ 03・3927・3300)は、
増、☎︎ 0539・62・5245)は、リニア照射型 LED-UV ユニット
は、高速化、高画質化を実現したフルカラー連帳水性インク
応プリンタ「MICROLINE VINCI C941dn」による各種印
新型オフセット枚葉機を中心に出展する。
「LIGHTNINGCURE LC-L5G」を出品。各種印刷機に対応可
ジェット(IJ)デジタル印刷機「MJP20MX」と、軟包装パッ
「四六全判 4 色オフセット印刷機」は、従来機で評判の
刷ソリューションを披露する。
同社は、LED 光源を活用した印刷技術に定評があり、
高かったメンテナンス性を誇るソフトを装備。毎時 1 万
能な機材として紹介する。
来機の特長と
字や細線をシャープに再現できる。また、特色対応であり
めて、四六全サイズに LED-UV システムを搭載した」と
なっているダ
ながらも導入コストが低い点が最大の特徴。付加価値の高
コメント。会期中は、全自動同時刷版交換装置「サイマル
クト工事およ
い印刷物を製造できるため、他社との差別化に貢献する。
チェンジャー」による版交換のデモを行う。
びチラー設備
そのほか、新開発の品質検査装置を搭載した「A 全判 4
が不要という
いった後加工機と組み合わせることで、オンデマンド対応
色オフセット印刷機」や、ノンストップ印刷を可能にした
利便性をその
としての効
「菊全判 6 色オフセット印刷機薄厚兼用機」のほか、利用
ま ま に、LED-
「MICROLINE VINCI
C941dn」
果を発揮で
きる。
会 期 中
者が手がけた印刷物のサンプル展示も行う。
UV 光 源 の 課
同社の呼称「RMGT」について、シンボルマークととも
に周知徹底するべく、会期中での PR を推進する。 【6-1】
題となってい
る高出力化を
は、飲料ボ
実 現。 メ タ ル
トル用ラベ
ハライドラン
ルなどの出
プからへの置
力ソリュー
き換えが行いやすい機材としてアピールする。
文字やグラデーションを忠実に再現できる。さらに、ミシン
加工やシーターなどのフィニッシング処理機をインライン化
することによって、シングルパスでのデジタル両面印刷を実
現。DPS 業務などをカバーするオンデマンド印刷ソリュー
ションを支援する。
MHL18A は、フィルム基材に対する高品質印刷を実現。
また、スリーブ式の胴交換方式でジョブ替え時間を短縮し、
小ロットのフィルム専用機として高いパフォーマンスを発揮
する。さらに、新開発の低臭インクと窒素パージ装置によっ
て、UV インク臭を削減。多様な軟包装に対応できる。
【5-2】
ションにつ
LED-UV 光源はメタルハライドランプと比べ、小型軽量で
いて紹介を
あるほか、低消費電力、空調費削減など、さまざまなメリッ
行う。同機
トがある一方で、インキの硬化能力などが課題となってきた。
の幅広い媒
同社では、高出力タイプを開発することで、その課題も解決
体対応力を
し、インクジェット機のほかラベル印刷機など、各種印刷機
に搭載可能な機種として、特長などをブースで紹介する。
解説する。
同社は、光センサ、光源、光関連装置を製造販売しており、
そのほか、同機のホワイトと転写シートを併用すること
で、オリジナルデザインの T シャツ制作ソリューションに
特にカスタマイズを得意としている。担当者は「光のことな
も利用できる。
ら何でも相談してほしい」と話している。
【2-23】
ブースでは新型オフセット枚葉機と印刷物サンプルを展示する
いわはし
フルカラー水性 IJ デジタル印刷機「MJP20MX」
【2-42】
Pick UP
アコ・ブランズ・ジャパン
㈱いわはし(広島市中区中町、☎ 082・247・4435)は、
PP 貼りの内製化を支援
アイマー・プランニング
アコ ・ ブランズ・ジャパン㈱(PFS 営業部・東京都中野
アイマー・プランニング㈱(京都市伏見区下鳥羽浄春
水洗い可能なフレキソ樹脂版「IWA Flexo Plate」とその専
区本町、☎ 03-5351-1926)は、世界 100 カ国以上に拠点を
ケ前町、☎ 075・603・3878)は今回、湿し水のコントロー
用製版機「レリーフメイト」を出品する。
持ち、ワールドワイドに事業を展開する米・Acco Brands
ルを可能としたオフセット枚葉機向けの新技術「WPC
社の日本法人。会場では、家庭用からオフィス用、産業
システム」を実演と共に初披露する。
水道水で現像できる同フレキソ版は、作業環境の保全と、
VOC 削減による地球環境保全にも貢献。同時に、溶剤購
用まで豊富にラインアップするラミネーター・ ラミネート
同システムの開発コンセプトは、絵柄に応じた湿し水
入費と廃液処理費用も不要となるため、ランニングコスト
フィルム群など、さまざまな製品とソリューションを提案
の量をコントロールすることで「印刷機の有効印刷幅に
の低減にも効果的だ。
する。
関係なく、1 台の印刷機でさまざまな紙幅の印刷物に対
このうち、PP 加工の内製化を支援する「セログレイジ
性、耐候性なども良
ングシリーズ」は、省スペースながら全自動化を実現する
現状では湿し水をコントロールすることができないた
好と安定したロング
利便性の高さで評価の高いマシン。エントリーモデルから
め、インキ乳化を引き起こし、1 台の印刷機で刷れる紙
ラン 印 刷 にも 対応。
ハイエンドモデルまでそろい、使用環境に応じて高品質・
幅はほとんど選べない。狭幅の印刷時は印刷後に余分な
ア ナ ロ グ 版 と CTP
コスト削減・納期短縮を実現。新商品の
「SAGITTA 76 ホッ
エリアをカット処理するため、無駄が生じていた。当シ
版をそれぞれライン
トナイフ」は、従来の機構に加えホットナイフを搭載。切
ステムを運用し、インキと水を完全に制御することによ
アップしている。
り口をより美しく仕上げ、さまざまなフィルムの加工が行
り、印刷機 1 台で紙幅を問わずに印刷できるようになる。
またレリーフメイ
える。
【3-9】
応可能とする」もの。
また、インキつぼのすき間を一定に保ち、分割された
トは、露光・洗い出
呼び出しローラーとインキ元ローラーが接触する長さを
し・乾燥・後露光を
制御することで、インキ供給量をコントロールするシス
1 台で行うオールイ
ンワン型。露光工程
には主露光と裏露光
用のタイマーを個別
につけたり、またよ
り正確な露光時間を
計測するためマイク
ロタイマーを搭載したりと、作業の効率化を図る各機能を
備える。A2 サイズ以下各サイズがそろう。
また同機は、ゴム印用 2.54mm 厚の樹脂版で、ゴム印作
成できるという。
【5-34】
ホットナイフで切り口がより美しく
各サイズがそろう製版機「レリーフメイト」
解像度や再現性に優れながら、各種耐インキ性、耐磨耗
テム「IPC」も今回、機能を拡張する提案を用意。検査
装置メーカーのカメラを機上に搭載し、IPC と組み合わ
せることで、画期的なオンライン自動色濃度補正を行う
システム「DAS」を披露する。
同社の矢島順司課長に新規技術を詳しく聞いた。
◇◇◇
① WPC システムについて
湿し水制御装置 な 新
ど 提案多数
「水性フレキソ」を推奨
印刷機「MHL18A」を出展する。
MJP20MX は、1,200dpi のプリントヘッドを採用し、微細
LEDーUVユニット「LCーL5G」
5,000 枚の印刷スピードを実現する。担当者は「世界で初
パートナー製品のカッティングマシンやラミネーターと
ケージの少量多品種化に対応する LED-UV オフセット輪転
同機は、小型軽量・空冷方式の LED-UV 光源。同社の従
同機には独自の LED プリントヘッドを搭載。マイクロ文
㈱ミヤコシ(千葉県習志野市津田沼、☎ 047・493・3854)
あっても、数枚で生産に入ることができる」
「デモを通じて、オペレーターが水やインキの調整で
苦労する極端な絵柄を本紙刷りまでいかに短時間で段取
りを終えられるか、ぜひご覧いただきたい」
② DAS について
「IPC(インキ供給量自動制御システム)はこれまで、
太陽機械製作所のオフセット間欠機をはじめ、シール・
ラベルやオフセット印刷機各社へ広く実装実績を誇る。
DAS(オンライン自動濃度補正システム)とは、通常の
欠陥検査と同時に、カメラで色濃度をモニタリング。こ
の色濃度データを IPC システムへ転送してインキ量を自
動調整、濃度補正を行うという仕組み。温度やインキの
変化にも瞬時に反応し、それを人の手を介さずに色濃度
を合わせることを可能とした」
③これらを含め
た開発コンセプト
ついて
「
『オフセット印
刷機の完全自動化』
『未経験者による高
品質印刷の実現』
『デジタル印刷のよ
うに短時間で本生
産が始められる』
『 無 駄 な 時 間・ 紙・
労力をかけない』な
ど。当社が提唱する
「画期的な新システムをより直観的に知っていただく
印刷の自動化を促
ために、あえてオペレーターが苦労しそうな難しい絵柄
進するツールが、今
を選択して運用効果を実演する。インキ供給量の制御に
後の印刷工程や形
加えて湿し水のコントロールが可能になることで、例え
態を大きく変えて
ば一方はベタで他方はほぼ無地、といった極端な絵柄で
いくだろう。
【5-12】
湿し水コントロールシステム「WPC」
の有効性を実証するため複雑なデザ
インを用意して刷り出しまでを検証