(株)ユニティー/酒井隆造氏

㈱ユニティー 酒井隆造
私の愛するミュージック
私の人生において、
音楽は大きなウェイトを占めています。
10代後半から20代前
半の頃は特に夢中になって聴きまくっていた時期で、友人とバンドを組み、オリジ
ナルの曲を作ってライブハウスに出た事もあります。輸入盤が中心のレコード屋さ
んでアルバイトをしていた時は、給料のほとんどをCDやレコードにつぎ込んでい
ました。
社会人になってからは、
そこまでのめり込む様なことはありませんが、
それ
でもCDを買ったり、
CS放送で音楽番組を見たり、
誰かのライブを見に行くことは
今でもあります。気分的にしんどい時や苦しい時には、青春時代によく聴いていた曲を聴くことで、気持ちを整理したり、
気分転換をすることが、
最近は特に増えました。
この度は、
そんな私が大きな影響を受けたお気に入りの曲を、
いくつかご
紹介していきたいと思います。
“walk this way”
(Run D.M.C.)
86年の大ヒット曲です。
エアロスミスというバリバリの白人ロックバンドの曲を、
黒人
のHIPHOPグループがカバーするという、
当時では斬新なアイデアもさることながら、
なによりHIPHOPのファンキーさに
当時中学生の私は打ちのめされました。
この曲に出会って、
音楽は自由というか何でもアリなんだなあと強く心を揺さぶら
れました。
“Fools Gold”
(Stone Roses)
89年の曲です。
高校生の終わり頃に出会った曲で、
サイケデリックな雰囲気なのにドラ
ムとベースが超ファンキーというこれまで聴いたことの無いサウンドにやられました。
Stone Roses以降、
イギリスの若手バ
ンドが続々と台頭して一大ムーブメントが起き、
私も夢中になってレコードやCDを買い漁っていました。
“Blackened”
(Metallica)
88年の曲です。
ヘヴィメタルです。
当時の私は全くメタルやハードロックに興味はなかったので、
メタリカの存在すら知らなかったのですが、
19歳の頃にアルバイト先で出会ったメタルのお兄さんに教えてもらった時はぶっ
飛びました。
こんなに変拍子が多くて展開も複雑な音楽があるのかと、
しかもメタルで。
ヘビメタ(笑)などと無視していた
自分の視野の狭さを思い知った曲でもあります。
“カメラ!カメラ!カメラ!”
(フリッパーズギター) 90年の曲です。
とにかく洋楽至上主義になっていた私が、
久しぶり
に日本の曲でカッコ良いと思えた曲です。
UKロック直系の軽快なギターサウンドに、
独特の歌詞の世界が広がっていきます。
この曲に出会えたおかげで、
日本の音楽もたくさん聴くようになりました。
“Solar Sister”
(Posies)
93年の曲です。
アメリカのバンドでポウジーズと読みますが、
ほとんど知られていないと思い
ます。
小汚い服装でノイジーなギターをかき鳴らし、
80年代を否定するような言動で一世を風靡した、
ニルヴァーナに代表
されるグランジブームの片隅で出会ったこの曲は、
音がもの凄く良いのがツボです。
今聴いてもギターやドラムの音、
メロディ、
ハーモニー、
曲の展開など完璧な1曲だと思います。
“Untitled”
(初恋の嵐)
01年の曲で、
初恋の嵐という名前のバンドです。
変わった名前に興味を惹かれて聴いてみてびっ
くり。メロディへの歌詞の乗せ方が抜群に良いのです。唯一無二といってもいい才能だと思います。でもその才能の持ち
主であるフロントマンの西山達郎は、
ぼくが知った時はすでに25歳の若さで亡くなっていました。
この方の新曲がもう聴け
ないことがとても残念ですが、
今年1月に未発表のデモテープから制作された新しいアルバムが発売になりました。
“走れ”
(ももいろクローバー)
2010年の曲です。映画「モテキ」の中で「弱ってるときに聴くアイドルソングは麻薬」とい
うセリフと同時に流れてきたこの曲で、
私はその存在を知り、
後日Youtubeで改めてライブ映像を見た瞬間には、
すでに虜
になっていました。
汗だくになりながら踊り歌う姿は美しく、
決して上手いとは言えない歌唱力なのに何故か胸に突き刺さ
さるものがあります。
“Don't Move”
(METAFIVE) 2016年、
つまり今年の曲です。
高橋幸宏×小山田圭吾×砂原良徳×TOWA TEI×ゴン
ドウトモヒコ×LEO今井の6人で結成した日本のグループです。
テクノ、
ハウス、
エレクトロニカの最新型とも言えるようなサ
ウンドです。
今年はMETAFIVEのライブを見ることが出来たらいいなと思っています。
長々と書いてきましたが、
私の知らない名曲はまだまだ世界中にあると思います。
組合の中でも色々な方と音楽談義が
できたら嬉しいですね。
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