テレマティクスシステム:Microsoftが参入して、FordとFiatが

2016/4/5
テレマティクスシステム:Microsoftが参入して、FordとFiatが採用 ­ マークラ イ ン ズ 自動車産業ポータル
テレマティクスシステム:Microsoftが参入して、FordとFiatが採用
トヨタ/日産/ホンダは、カーナビゲーションを高性能化してルート検索機能を強化
2007.12.6 No.634
テレマティクスシステムは、機能を絞った廉価な車載機採用が北米と欧州で始まり、日本ではカーナビゲーションの
高性能化によるルート検索の高精度化が進展している。
北米では、GM が新車にテレマティクスサービス OnStar の車載ハードウェアを標準装着して、会員数を 500万人
以上に拡大している。Chrysler も2009年から廉価な車載ハードウェアを標準装備して OnStar と類似のオペレータ
ーサービスを開始する見込み。Ford は Microsoft と共同開発した廉価システムの Sync を投入した。
欧州では、欧州委員会主導で緊急通報サービスの eCall プロジェクトが進展、新車への車載ハードウェア標準装
着を2010年 9月に開始する予定。また、個別自動車メーカーでは、M-Benz の Tele Aid や、BMW の BMW
Assist 等のテレマティクスサービスが運用されてきたが、Volvo Car が欧州14ヶ国をカバーするサービスを2006年
に開始した (地理的に最も広範囲なテレマティクスサービス)。量産メーカーも、PSA と Fiat がテレマティクスサービ
ス体制を構築中。
日本では、トヨタ/日産/ホンダが、高性能カーナビゲーションを使って、精度の高い交通情報/ルート検索サービス
を強化している。
北米:Fordが新システムSyncを投入、Chryslerもテレマティクスサービスを開始見込み
■GM:OnStarに、逃走中の盗難車による交通事故を減少させる機能を追加
GMはOnStarの新型ハードウェアに、盗難車の走行速度を、遠隔操作で減速できる新機能を追加した。2009年型
車から装着する計画。新機能は、警察の追跡中に盗難車が起こす交通事故を減少させることを目的としており、警
察の要請で実行する (GMはこの新技術を、他社に提供することも検討中)。
GM:OnStar に、逃走中の盗難車を遠隔操作で減速させる機能を追加
GM は07年10月、OnStar サービスの新機能として、盗難車による交通事故を減らす目的で、逃走中の盗難車を
遠隔操作で減速させる Stolen Vehicle Slowdown のデモンストレーションを行った。同機能は OnStar 加入者が
警察に盗難届けを出し、盗難車の現在位置を GPS で特定する Stolen Vehicle Location Assistance サービスを
OnStar に依頼した後、盗難車を発見した警察が OnStar に要請した場合に実施される。
GM は、同機能付き OnStar 用ハードウェア Generation 8 を 2009年型車から標準装着する予定。ちなみに、
米国 NHTSA によれば、警察による盗難車追跡は年間約 3万件あり、追跡中の事故で約 300人が死亡している。
資料:GM News Release 07.10.9
■MapQuest と提携、OnStar の機械音声ナビゲーション機能も強化
OnStar は07年 4月、インターネットでマップ検索サービスを行っている MapQuest と提携した。提携により、
OnStar 加入者はパソコンで MapQuest のウェブサイトを利用して作成したドライブルートを OnStar に送信する
と、そのドライブルートを使う OnStar の機械音声ルート案内を実行できる。07年末には同機能のフルサービスを
開始する計画。
■OnStar の主なサービス
OnStar は米国とカナダで事業展開しており、07年10月現在で加入者数は 500万人超に達した。サービスには、
07年11月現在、Safe & Sound plan (年額 199ドル) と Directions & Connections plan (年額 299ドル) がある 。
GMは、Saab ブランドを含む 2008年型のほぼ全モデルに、Generation 7 の OnStar ハードウェアを標準装着し
ており、新車登録から 1年間は Safe & Sound Plan (一部モデルでは Directions & Connections plan) を無料利
用できる。
Safe & Sound plan は、遠隔操作による車両診断, 自動/手動の緊急通報, 盗難車の位置情報, 遠隔操作による
ドアロック解除, 音声操作による自動車電話接続, ロードサービス等が利用できる。Directions & Connections
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plan は、Safe & Sound plan のサービスに加えて、機械音声によるルート案内、オペレーターによるルート案内、
オペレーターによるその他案内サービス等が利用できる。
資料:GM News Release 07.4.25, その他
(注) 1.ホンダの Acura ブランド車 (2002~06年型)、VW の Audi/VW ブランド車 (2003~05年型)、いすゞ
Ascender (2003~06年型)、富士重工の Subaru Outback (2003~04年型車)にも OnStar のハードウェア
がオプション設定された。
2.トヨタの北米 Lexus ブランド車にも、OnStar 車載機がオプション設定されており、専用オペレーターにより
Lexus Link として運用されている。
■Ford:Microsoftと共同開発した Sync を2008年型車からオプション設定
Ford は北米で、Microsoft と共同開発したテレマティクスシステム Sync を、2008年型モデルからオプション設定
している (一部に標準装着)。Syncは、iPodなどのデジタルプレーヤーを音声コントロールで操作する機能、携帯電
話のハンズフリー通話機能、携帯電話のメールのテキスト読み上げ機能などをメインにした、廉価なシステム。
Ford:Microsoft と提携、エンターテイメント機能重視の Sync を展開
Ford と Microsoft は07年 1月、車載情報通信エンターテイメントシステム Sync を発表した。展開は北米のみ
で、欧州では設定しない。Bluetooth と USB ポートで、携帯電話や Apple の iPod, Microsoft の Zune, MP3 等
のデジタルメディアプレーヤーを接続でき、音声コントロールで操作できる。
Sync のプラットフォームは Microsoft の Microsoft Auto で、機能は Fiat の Blue&Me と同じだが、Ford は
Sync とカーナビゲーションを接続しないなどの点が異なる。
Ford は北米で、VEMS (Vehicle Emergency-Messaging System) と Lincoln Continental/LS 専用の RESCU
(Remote Emergency Satellite Cellular Unit) を、緊急通報システムとしてオプション設定しているが、Sync とこ
れらのシステムとのリンクはない。
資料:Ford News Release 07.1.7, その他
■Chrysler:Hughes Telematicsと提携して、テレマティクスサービス参入を計画
Chryslerは2009年に販売する2010年型車から、Hughes Telematics製車載機を標準装着して、テレマティクスサ
ービスを開始する計画。GMのOnStarに類似したサービスを提供する。
Chrysler:Hughes Telematics と提携、OnStar 類似サービスを計画
Hughes Telematics は07年 1月、Chrysler が同社技術を最初に標準装備するメーカーになったと発表した。車
載機装着は 2010年型車からの見込み。機能やビジネスモデルは OnStar に似ており、車載機は Chrysler の全
モデルに標準装備され、使用するユーザーは別途にサービス契約する。開発コスト全体を Hughes Telematics が
負担し、車載機の納入価格は台あたり 100ドル未満とされる。
Apollo Management 社傘下の Hughes Telematics は、100% 子会社 Networkcar でアフターマーケット向けの
テレマティクスサービスとして、GPS 利用の追跡システムや遠隔操作の車両診断システム等を提供している。
資料:Hughes Telematics 広報資料 07.1.5, その他
欧州:eCall車載機の標準装着を、2010年9月に開始予定
欧州では、EU全域をカバーする、自動車の自動緊急通報サービス eCall (emergency call) プロジェクトが進行
中。欧州委員会が主導しているが、EU加盟国と自動車業界などによる自主的な取り組みで、フルスケールでのサー
ビス開始目標は、当初計画より1年遅れて2010年9月。
eCallプロジェクトの遅れは、EU加盟国政府のeCall MoU (Memorandum of Understanding) への署名手続の遅
れが原因とされる。既にEU加盟13ヶ国と、非加盟3ヶ国が署名しているが、英国とフランスは署名していない。
(注)eCallは、EUで販売する新車に、自動緊急通報のための低価格車載ハードウェアを2010年 9月から標準装着
し、EU全体で統一的な交通事故救急体制を確立することが目的。年間2,500人を救命する効果が期待できると
され、当初は09年実施を目指していた。
eCallプロジェクトは、自動車へのハイテク技術採用による交通事故死亡者数の劇的削減を目的に、欧州委員
会の呼びかけで、自動車・自動車部品メーカー, 通信事業会社, 保険会社などを中心に03年に設立された
eSafety Forumが運営している。
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eCall MoUは04年8月、eSafety Forumのワーキンググループが作成した。主な内容は、eCallサービスの全
EU加盟国での実施、eCallで使用する緊急通報ナンバーをEUの統一緊急通報番号である112 とする、の2点。
欧州委員会は、MoUの合意に基づく自主的な取り組みとして、eCallサービスの実現を図ろうとしている。
eCall MoU の署名国 (2007年 11月時点)
2004年署名:フィンランド
EU加盟国
2005年署名:スウェーデン, イタリア, ギリシャ, リトアニア, スロベニア, キプロス
2007年署名:ドイツ, オーストリア, スペイン, ポルトガル, チェコ, オランダ
EU非加盟国
スイス (2004年署名), ノルウェー (2006年署名), アイスランド (2006年署名)
資料:eSafetySupport List of signatures (last updated 08 November 2007)
■Volvo Car:緊急通報を主体としたVolvo On Callサービスを、欧州14ヶ国で展開
Volvo Carは、2006年春、欧州14ヶ国でテレマティクスサービス Volvo On Call を開始した。欧州では最大エリア
を持つテレマティクスサービスである。
Volvo Car:欧州 14ヶ国で Volvo On Call を展開
Volvo Car は06年春、欧州の広範囲で利用可能なテレマティクスサービスとして、Volvo On Call の運用を開始
した。現在、欧州 14ヶ国でサービスを提供、対象国をさらに拡大する計画 (Volvo Car は、欧州販売する全モデ
ルにオプション設定している)。
ベルギー, 英国, フランス, イタリア, ルクセンブルグ, オランダ, スウェーデンの 7ヶ国では各国にサービスセンタ
ー設置して対応、デンマーク, ノルウェー, ポルトガル, スイス, スペイン, ドイツ, オーストリアの 7ヶ国はインターナ
ショナルサービスセンターが対応している。
欧州での Volvo On Call は eCall の展開を前提にしたシステムで、事故時の自動/手動の緊急通報は、オペレ
ーターを介さず直接 emergency services に接続される。
サービス内容は、Safety Package が自動/手動の緊急通報とロードサービス。Security Package が盗難警報,
自動車位置情報, 遠隔操作によるドアアンロッキングサービス。
資料:Volvo Car Press Information 05.12.1, その他
(注)Volvo On Call は、北米では 02年にサービスを開始、Volvo Car が北米販売する全モデルに
オプション設定している。
■Fiat:Microsoft と共同開発したベーシックなシステム Blue&Me を展開
Fiat は、Microsoft と共同開発したテレマティクスシステム Blue&Me を2006年 3月からオプション設定している。
07年 3月には、固定式のカーナビゲーションとセットで、Telecom Italia が提供する緊急通報などのオペレーターサ
ービスも利用できるBlue&Me Nav を投入した。簡易型のポータブルナビゲーションの PND (Personal Navigation
Device) とセットの Blue&Me Map も07年末に投入する予定。
Fiat:Microsoft と共同開発した Blue&Me を展開
Fiat は06年 3月、Microsoft と共同開発したテレマティクス Blue&Me を発表した。両社は04年 7月にテレマティ
クスシステムの共同開発で提携していた。
Blue&Me は、USB ポートに MP3 等のデジタルプレーヤーを接続、操作を音声コントロールできる。携帯電話は
Bluetooth で接続してハンズフリー通話ができ、メール読み上げ機能もある。オプション価格は 250~300Euro。
Microsoft によると、Blue&Me のプラットフォームは Microsoft Auto で、OS は Windows Mobile for
Automotive をベースに開発、ハードウェアも Microsoft が標準を決めている。 Microsoft Auto の Fiat 版が
Blue&Me で、Ford 版が Sync。
■カーナビゲーションとセットの Blue&Me Nav
07年 3月には、固定式カーナビゲーションをセットにした Blue&Me Nav を発表した。オプション価格は
600Euro。
Blue&Me Nav は、Telecom Italia 提供のオペレーターサービスが利用できる。同サービスは、07年 3月にイタリ
アで開始され、既にフランス, スペイン, ドイツ, 英国でも利用可能。サービス内容は、ルート案内, ロードサービス,
緊急通報, 車両位置情報など。使用料金は 1分あたり 1.5Euro で、緊急通報は最初の 2年間無料。Fiat と
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Telecom Italia は、カーナビゲーションが付いていない Blue&Me 向けサービスも検討中。
■装着車間でのデータ共有も可能な、PND とセットの Blue&Me Map
07年12月には、GPS 内蔵の PND (Personal Navigation Device) をセットにした Blue&Me Map を投入する。
専用 PND とセットのオプション価格は Blue&Me Nav と同程度の 500~600Euro 程度の見込み。
専用 PND はダッシュボード中央の専用ホルダーにセットし、Bluetooth を介して接続する。Blue&Me Map 装着
車間でのデータ共有も可能にする予定。
資料:Microsoft News Release 06.2.28/07.3.5, その他
■BMW:新サービスConnectedDriveを開始
BMWは、車内外の情報/通信/アシスタントシステムをネットワーク化した新サービス、BMW ConnectedDriveを
2007年に開始した。ConnectedDriveは、従来のテレマティクスサービスBMW Assistと、車内でインターネット利用
ができるBMW Onlineを統合したもの。インターネットで作成したドライブルートをカーナビゲーションのルート案内で
利用できるようにした。
BMW:情報/通信/アシスタントシステムをネットワークする ConnectedDrive を展開
BMW は07年に、車内/車外の情報, 通信, アシスタントシステムをネットワーク化した、テレマティクスの新サービ
ス BMW ConnectedDrive を欧州で開始した (従来の BMW Assist は、新サービスの 1 機能となった)。
現在のサービス内容は、BMW Assist (テレマティクスサービス)、BMW Online (車載機でのインターネット利
用)、BMW Tracking (盗難された場合の現在位置情報)、BMW TeleServices (車の状態をモニタリングしてメンテ
ナンスの必要等を連絡、遠隔診断も実施) など。
■Google と提携、 ConnectedDrive で Google Maps データを利用
BMW は07年 3月、Google と提携し、Google Maps のデータを BMW ConnectedDrive で利用できるサービス
を開始した。BMW Online から、ウェブサイト Google Maps で目的地までのルートを検索、検索ルートをカーナビ
ゲーションに取り込んで利用できる。
資料:BMW ウェブサイト, その他
■M-Benz/Audi/Alfa Romeo/Peugeotのテレマティクスサービス
欧州では M-Benz, Audi, Alfa Romeo 等もテレマティクスサービスを運用している。Peugeotは2007年から新世代
型カーナビゲーションを投入し、従来の緊急通報のオぺレーターサービスとは別に、ルート案内/ロードサービスを
行うオペレーターサービスを開始した。
その他の欧州メーカーの主なテレマティクスサービス
サービス名
概要
称
M-Benz
Audi
Alfa
Romeo
Tele Aid
Audi
Telematics
Connect
Peugeot
Urgence
Peugeot
Service
Peugeot
Mobile
Service
自動/手動の緊急通報, ロードサービス, 遠隔操作などのオペレーターサービスをオプシ
ョンで行っている。欧州で 97年、北米で 99年に開始。
ルート案内, 緊急通報, ロードサービスなどのオペレーターサービス。欧州で提供。
オペレーターサービス。欧州で提供。
自動/手動の緊急通報のオペレーターサービス。カーナビゲーションの RT3/RT4 をオ
プション選択すると、無償提供される (RT3 は 02年、RT4 は 07年から設定)。通信は携帯
電話で行う。現在、フランス, ドイツ, スペイン, イタリア, ベルギー, ルクセンブルク, ポルト
ガル, オーストリアで展開。
カーナビゲーションの RT3/RT4 搭載モデルで、携帯電話を利用するオペレーターサー
ビス。ルート案内, ロードサービスなどを提供。07年初に、フランスとドイツでサービス開始。
日本:高性能化したカーナビゲーションで、精度の高い交通情報サービスを提供
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■トヨタ:新テレマティクスサービスの G-BOOK mX を展開
トヨタはテレマティクスサービスの G-BOOK ALPHA を一新し、2007年 5月に G-BOOK mX を開始した。GBOOK mX には、地図更新サービスや他車と情報共有できるプローブ交通情報などの機能が追加され、対応カー
ナビゲーション装着車で、無料利用できる。
トヨタ:次世代型テレマティクスサービス G-BOOK mX を展開
トヨタは07年 4月、次世代型テレマティクスサービス G-BOOK mX と、G-BOOK mX に対応した HDD カーナ
ビゲーションを07年 5月から順次展開すると発表した。G-BOOK mX は、対応 HDD カーナビゲーションに標準
で付いている無料サービスで、通信は携帯電話を使用する。G-BOOK mX Pro は有料契約サービスで (車載通
信機 DDM 搭載も必要)、標準サービスのほか、セキュリティーサービスとオペレーターサービス等も利用できる。
従来の G-BOOK ALPHA も 5種類の利用プランを変更、無料サービスの G-BOOK ALPHA と有料サービスの
G-BOOK ALPHA Pro の 2種類とした。
■G-BOOK mX で追加・強化した主なサービス
G-BOOK mX で追加・拡充した主なサービスは、地図更新サービス, 走行中の G-BOOK mX 搭載車から収集
したデータを利用するプローブコミュニケーション交通情報, Bluetooth によるワイヤレス音楽再生, 緊急通報のヘ
ルプネットなど。G-BOOK ALPHA から引き続き利用できるのは、盗難抑止・盗難車追跡, ルート検索・渋滞予測
のサービス。
Lexus ブランド車には専用の G-Link サービスを標準設定している (新車登録から 3年間無料)。対応が丁寧な
Lexus オーナーズデスクのオペレーターサービスが特徴。
■中国でも、2009年からテレマティクスサービスを開始
トヨタは07年10月、2009年から、中国で販売するトヨタ車向けに、テレマティクスサービスを展開すると発表した。
サービス内容は日本の G-BOOK ALPHA 相当となる見込みで、緊急通報サービス, 渋滞情報サービス, ロードサ
ービスなどを検討中。08年に実証試験を行い、09年の早い時期に上級モデルから順次サービスを開始する計画。
資料:トヨタ News Release 2007.4.10, その他
■日産:新型カーナビゲーション導入で、インターネット活用の新カーウイングスサービスを開始
日産は2006年11月、新しい高速・大容量のHDD方式のカーナビゲーションのオプション設定を開始した。新型カ
ーナビゲーションの導入で、Yahoo! 等のインターネット情報の利用を拡大でき、プローブ交通情報を利用したルート
検索も可能になった。
日産:新型カーウイングス・カーナビゲーションシステムを投入し、新サービスを開始
日産は06年 11月、高速・大容量の HDD 方式を採用した新型カーナビゲーション向けの、新世代のカーウイン
グスサービスを開始した。新たなサービスは、インターネット情報チャンネル (Yahoo! Japan など特定のインターネ
ットサイトの情報を入手して、読み上げ機能で利用)、プローブ交通情報を利用した最速ルート探索など。
■エコドライブをサポートするカーウイングスの新サービスを開始
日産は07年 1月、カーウイングス会員の月間平均燃費ランキングを、カーウィングスメンバー HP に表示する新
サービスを開始した。各会員の週間平均燃費を、前月平均燃費と比較してエコドライブのワンポイントアドバイスも
行う。
■Yahoo! のグルメ情報/地図情報をカーウイングスで配信
日産は07年 3月、Yahoo! Japan がインターネット上で提供している Yahoo! グルメの情報をカーウイングスのサ
ービスとして導入した。07年10月には、Yahoo! 地図情報ワイワイマップの車への配信を開始した。
■ウィルコムがカーウイングス専用の定額通信サービスを開始
PHS 通信会社ウィルコムは、カーウイングス専用の定額通信サービス (月額 1,200円) を、07年12月から提供す
る予定。利用にはウィルコムの PHS を利用したカーウイングスナビゲーション専用通信モジュールを購入する (1
万円程度の見込み)。
■カーウイングスの主なサービス
カーウイングスは通信に携帯電話を利用するサービスで、メイン機能は、オペレーターが対応する遠隔操作のカ
ーナビゲーション設定サービス、ロードサービスなど。対応カーナビゲーションをオプション設定して会員登録する
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と 3年間無料利用できる (通信費は別途負担)。
オペレーター対応の他、車内利用できる特定のインターネットコンテンツ, 渋滞情報・飲食店情報, 最速ルート探
索, 目的地などのおすすめ情報, ドライブルート上の最寄施設情報, 会員専用 HP でのドライブルートのシミュレ
ーション (パソコン利用), 受信メールの読み上げ, 車の現在地のメール送信, 車を降りたあとも利用できる携帯電
話地図情報などを提供。
資料:Nissan Press Release 06.9.29/07.1.22/07.3.19/07.9.28
■ホンダ:会員数が50万人超に達したインターナビ、精度の高いルート情報を提供
ホンダは、インターナビ・プレミアムクラブの会員数が2007年4月に50万人を突破したと発表した。サービスの中心
は、会員が走行したルートの走行時間などのデータを蓄積するフローティングカーシステム情報とVICS情報とを合わ
せて提供する、最適走行ルート情報。フローティングカーシステムは会員数が増加するほどルート情報の精度が向
上するとしている。
2007年9月には、新規開通した道路データを、ルート誘導に直ちに反映できる新型カーナビゲーションの設定を開
始した。
ホンダ:インターナビ・プレミアムクラブ会員数が、50万人を突破
ホンダは07年 4月、インターナビ・プレミアムクラブの会員数が 50万人を突破し (サービス開始は02年10月)、同
サービスが提供しているフローティングカーシステムの累積走行距離も 2億km を突破したと発表した。
フローティングカーシステムで収集したデータは、インターナビの交通渋滞情報などに利用する。インターナビ・
フローティングカーシステムは、会員が走行した区間 (VICS 設置区間を除く) の所要時間データを、情報センター
に通信して蓄積し、通常の VICS 情報と合わせて、目的地により早く到達可能なルートを会員に提供する (06年 3
月から、VICS 設置区間もフローティングカーの対象として、より統合的な交通情報の提供を図っている)。
■インターナビの天気情報サービスに豪雨予報と地震の情報を追加
ホンダは07年 7月、インターナビ・プレミアムクラブの天気情報サービスに、豪雨地点予測情報と地震情報を追加
した。 07年 9月には新型カーナビゲーションの設定を開始、地震発生場所付近を走行している場合、車から自動
的に家族などに位置情報を送信、迅速な安否確認ができるサービスを追加した。また、主な新規開通道路の情報
を携帯電話によるデータ通信で受信し、開通とほぼ同時にカーナビゲーションのルート誘導に反映できるようにな
った。
■インターナビにウィルコムの専用通信カードによる定額データ通信サービスを導入
ホンダは07年 3月、ウィルコムのインターナビ専用通信カードを利用する定額データ通信サービスを導入した。
使い放題プランで月額 1,050円 (専用通信カードを購入する必要があるほか、手数料等も必要)。
■インターナビ・プレミアムクラブの主なサービス
インターナビ・プレミアムクラブのサービスは、渋滞予測情報, フローティングカーシステム, 車線別情報, 駐車場
情報, 天気情報, 防災情報, 地図情報の無償アップデートなど。専用カーナビゲーション装着車で、会員登録す
れば無料利用できる。有料オプションの、ロードサービスなど依頼できるオペレーターサービスもある。通信は携帯
電話で、通信費は別途負担。
資料:ホンダ Press Information 07.2.22/07.4.9/07.7.4
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