一般入試／英語（前期）（11）on purpose は「故意に、わざと」という意味の出題のねらい慣用句です。英語基礎学力が正確に身についているかだけでなく、（12）「蓼食う虫も好き好き」ということわざです。その力を日常生活やアカデミックなシーンで運用できるか（13）「…することの難しさ」という意味で in 動名詞のどうかを試すことが出題のねらいです。形をとります（in は省略されることもあります）。最大問Ⅰは、文法、語法と語彙の基本知識の定着をみも正答率が低かった問題でした。る単文問題です。大問Ⅱは、欧州の人々がどのようなバ（14）look forward to doing で「…を楽しみに待つ」カンスを過ごすかを、人気の観光スポットを中心に紹介という成句です。しています。空所を埋める適当な表現を見つけるために（15）2 文目の tell them apart は「区別する」というは、文脈を正確に理解する力とともに、文法や語法の意味になりますから、文意から「似ている」という知識も必要になります。大問Ⅲは対話の問題です。女意味の look(s) like を選びます。子大生ふたりが、後期の授業が始まる前に、中国地方へのドライブ旅行を計画する内容です。空所の前後から自然な会話の流れを理解するコミュニケーション能力が要求されます。大問Ⅳは、The Huffington Post のコラムからの出題です。新学期を迎える米国の子どもたちが、生活のリズムを取り戻す鍵になる「睡眠時間の問題」【Ⅱ】を扱っています。文脈をたどりながら、内容を正確に捉【大　意】就労中に休暇を取るということは自身をリラックスしリフえることが大切です。レッシュするのにとても大切なことだ。たいていの人々、西欧諸国で働く人たちは、夏場によく2 週間程度の休【Ⅰ】暇を取る。たとえば、多くの欧州の人たちは、安価で【解　答】　（30 点）便利という理由から同じ欧州圏内への海外旅行を選ぶ。 1 ① 2 ③ 3 ② 4 ② 5 ③ 6 ③ 7 ② 8 ④ 9 ① 10 ③ 11 ② 12 ④ 13 ④ 14 ④ 15 ① （各 2 点×15）欧州の北、たとえば、ドイツや英国に住んでいる人ならば、気候が暖かな欧州南部に行くことを好む。スペインは常に人気の旅行先であり、費用を安くすませようとするならば、伝統的に、英国の人々にとって、マジョルカ島やミノルカ島は人気が高い。一年のうち若干安く行ける時期、たとえば 9 月中旬頃ならば、2 名分のフライト代と宿【解　説】泊料が、7 日間で 270 ポンド程度（約 70,000 円）である。（1）副詞の問題です。but から fluently であることがけれども、泳いだり、日光浴したり、ちょっとした観光をわかります。する以外に大してすることはない。よりおもしろい休暇を（2）品詞の問題です。much は形容詞や副詞の比較過ごすために、もっと観光できる国や都市に行きたがる級を修飾して「ずっと、はるかに」という意味にな人たちもいるだろう。パリやローマは、どちらも文化的なるため、正答は harder ですが、hard や hardly 場所が多くあるので、特に人気が高い。パリでは他を圧を選んだ受験生が多くいました。して空にそびえているエッフェル塔を見に行くだろう。そ（3）関係代名詞の格の問題です。先行詞との関係で whose が正答になります。れから、同じくパリの文化的シンボルであるシャンゼリゼ大通りの端にある凱旋門だ。そしてもちろんルーブルは、（4）時制の問題です。since 1987 がポイントです。世界で有数の美術館である。他方、ローマは長い歴史（5） decide to do の形で、not を置く位置に気をつけがあり、その中心には、フォロ・ロマーナと呼ばれる古ましょう。（6）仮定法過去の用法です。現在実現不可能な願望を表す場合、主節の助動詞は過去形になります。代遺跡がある。その遺跡は 2000 年以上前にさかのぼるもので、コロセウムとともにローマの大きな魅力となっている。（7）接続詞の問題です。（8）動詞＋人＋ to do の形を取ることができる encourage を選びます。【解　答】　（20 点）（9）使役動詞 make が正答です。この場合、Road signs という無生物が主語なので、強制する意味はありません。（10）「予想」の意味を持つ be going to を用います。 16 ⓪ 17 ⑦ 18 ③ 19 ⑧ 20 ② 21 ⑤ 22 ⑥ 23 ⑨ 24 ① 25 ④ （各 2 点×10）一般入試／英語（前期）【解　説】まうのかを、まず疑問に思わざるをえない。今や睡眠の休暇をどのように楽しむかについて、欧州の人たちに重要性について広く知られていることを考慮すると、子とっての人気の旅行先を紹介しているエッセイです。欧どもたちだけに当てはめるのでなく、また一年のうちのこ州圏内での海外旅行を楽しむ人たち、とりわけ英国やドイの時期だけに限ったことではないという根本的な睡眠のツに住む人たちは、スペインを旅先に選ぶことが多いこと問題を抱えているということが思い浮かぶ。実際、米国や、より文化的なものに触れたい人たちは、パリ、ローマの疾病管理センターは、今や睡眠不足を大衆の流行病が行き先として人気が高いことなどが述べられています。と見なしている。この流行病と闘うために必要となること難易度の高い語彙は使われていませんので、空所のは一年を通してもっとまじめに睡眠を取るように決意する前後の単語に注意しながら、まず入るべき品詞を確認しことだ。この課題が抱えていることについて考えているます。そして、文脈から文意を捉えて読み進めると解答と、疲れ切った親たちが子どもたちの睡眠問題を解決をみつけることができます。たとえば、誤答が多かったするのを助けるのに費やした何年間から学んだ次の法 22 と 24 の particularly と also は、一見どちらでも正解になりそうですが、 24 ることがわかります。 18 は文脈から also になの for example など成句は則、方針と教訓が、好都合なことに大人にも当てはまるということが思いつく。まず最初に、眠りを学習によって得た経験として扱うことだ。わたしたちは眠りを、自然で生まれつきもっている高い正答率でした。技能だと考えがちであるが、実際、多くの健全な睡眠習慣は習得されるものなのだ。つまり睡眠習慣はしばし【Ⅲ】ば奨励され、教えられ、そして補強される必要があると【解　答】　（18 点） 26 ⑦ 31 ② 27 ⑥ いうことだ、その時々で。幸いにして、眠りを誘うような 28 ④ 29 ⑤ 30 ⑧ （各 3 点×6）環境（照明を薄暗くする、本を読む、静かな音楽）を作り上げたり、気を散らすようなものを取り除く（そう、テレビやスマホなどデジタル機器のこと、あなたのことを言っているのです）、そして決まった時間に就寝する、といった子育ての方針は同様に大人にも当てはまる。わたした【解　説】ちはただそれらに適応するように決意する必要があるだこの問題は 31 以外は高い正答率でした。後期の授業が始まる前に、西日本へドライブ旅行に行こうとナオけだ。ミがマリを誘っています。計画では、姫路城や四十七睡眠はわたしたちが必要だと信じているあらゆるものよりまた、わたしたちは優先順位をつけ直す必要がある。士で有名な赤穂城、大石神社を目指すことになりますが、重要なのである。親になったばかりの人たちは、このこナオミがその後瀬戸大橋を渡って四国に行きたいと言いとを明らかに認識する傾向にある。赤ん坊が生まれ必出します。 31 は③ it is a long way to Okayama を選んだ受験生も多かったのですが、ミカの応答内容か然的に睡眠を奪われることに直面しているので、新生児の親が、速やかに、なにより睡眠の価値を認め優先さら、正解は②になることがわかります。せるようになるには長くはかからない。けれども、課題は、対話文は情報のやりとりになりますから、会話の自然わたしたち、そして子どもたちが大きくなり忙しくなっていな展開に注意してください。くとき、睡眠の優先順位を高く保ち続けることにある。わたしたちは今、かつてないほどに、睡眠が、単に目覚めている状態が欠如しているだけではないということを知っている。それどころか眠っている間に、体と脳をよくして【Ⅳ】くれる多くのことが行われているのだ。そのことを念頭に【大　意】置いて、今、自問してみよう「あなたは自分の眠りを適 9 月、子どもたち（そしてわたしたち自身）の通常の切に優先しているか」と。睡眠時間を元通りにする例年の新学期の挑戦の後、物よりよい睡眠を取ることは、（体の自然な）流れ、眠り事が落ち着きつつある。3 人のティーンエイジャーの子どの場合あなたのバイオリズム、に従うことを意味する。バもたちがいると、確かにこの繰り返される睡眠時間へのイオリズムは睡眠と機能の両方に対して全般的な能力に挑戦が理解できる、というのも、あの子たちが夏の間の重大な影響を与える体内時計としての働きをする。話題夜更かしと、だらけた毎日から、がんばって早めに就寝し、にしているのがよちよち歩きの幼児やティーンエイジャー早起きしなければならない学校のスケジュールに切り替えであろうと、大人であろうと、バイオリズムは格闘したりるのに悪戦苦闘しているからだ。克服するのは困難である。バイオリズムと格闘するよりむ同時に、なぜ繰り返し、家族の睡眠パタンを崩してししろその流れに従うことは、体が、自分は疲れているよ、一般入試／英語（前期）規則正しい睡眠をとろうよ、これ以上睡眠不足になって、 ③ 同じく第 2 段落に米国の疾病管理センターの考え後で寝だめはできないよということを受け入れるように伝 “a public health epidemic” という記載があり、える時、眠るのによいことをする必要があるということを睡眠不足が大きな健康問題となっていることがわかり、本文内容と一致します。意味しているのだ。睡眠も体内時計もそんな風には働 ④ かない。第 1 段落に著者がティーンエイジャーの親であるこそして最後に、手本を示すために眠ろう。もしわたしとが書かれていますし、第 2 段落には著者が睡がこれまで学んだことがひとつあるとしたら、それは「わ眠問題についてあれこれ考察していることが書かたしが言うようにしなさい、わたしがやっているようにではれていますので、この文は本文内容と一致します。なく」はどんな状況でもあまりうまくいかない―睡眠習慣 ⑤ ます。子どもたちの睡眠習慣と睡眠が、思考や学び、そして機能する能力に果たす重要な役割に、必要な注意を向 ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ この文は、第 7 段落の Back-to-school time admittedly の文から間違っていることがわかります。を正しく評価するように、あなたの目の前の残りの日々があり、子どもたちがあなたを見ているということを思いだ第 5 段落の 3 つめの文章から、この記述が間違っていることがわかります。だから、ゆったり座って、安堵の吐息をつき、そしてもう一つの新学期の睡眠の変わり目にやり遂げてきた事実第 4 段落の後半の記述がこの文の内容と一致しています。れば、実際にこの睡眠からのメッセージを一年中効果的に伝えることは困難なのだ。第 4 段落に、これらは睡眠を妨げるものという説明があります。ける機会を提供していることは明らかだ。しかし、私たちが大人として自分たちがよい睡眠習慣を持っていなけよく眠ることは生まれつき備わった能力でないことが第 4 段落の 2 文目に詳しい説明がなされていもまたしかりである。新学期は、わたしのような人たちに、 ⑩ 第 7 段落に自分ができていないことを、子どもたちそう。もっとも、彼らが忙しすぎ睡眠不足で、そして寝につたえるのはうまくいかないという趣旨が書かれ室でテレビを見ていなければ、の話だが ! ていますので、この文章は本文と一致します。【Ⅳ】【解　答】　（32 点） 32 ② 33 ① （4 点） 34 ② 35 ① （4 点） 36 ④ 37 ⑤ 38 ③ 39 ④ （4 点） 40 ⑦ 41 ⓪ （順不同 OK）（各 5 点×4）【解　説】問1 （A）の空所は、what I believe we all need となります。先行詞を含んだ関係代名詞に注意しましょう。（B）の空所は、Sleep is more important than で、比較級の形に注意してください。（C）の空所は、focus much-needed attention on children’s です。focus on の形や、本文中（C）の後の sleep habits を修飾する語を考える必要があります。問2 ① ② 第 1 段落の最後の文に記述があります。第 2 段落に睡眠の問題はティーンエイジャーだけの問題ではない、ということが書かれています。