個人住民税 - 河内長野市ホームページ

個人住民税
●平成19年度課税から住民税の計算方法が変わります。
○税源移譲に伴う、所得税と住民税の税率変更
「地方のことは地方で」という方針のもと、地方分権を積極的に進めていく「三位一体
改革」、その柱となるのが、「税源移譲」です。
今回、所得税(国税)と住民税(地方税)の税率を変更して、国から地方へ税源が移
譲されます。
変更前住民税
平成18年度課税(平成17年分所得)まで
課税所得(所得金額−所得控除額)
税率
200万円以下の金額
3%
200万円を超え700万円以下の金額 8%
700万円を超える金額
10%
変更後住民税
平成19年度課税(平成18年分所得)から
税率(一律)
変更前所得税
市民税
府民税
6%
4%
平成18年分所得まで
課税所得(所得金額−所得控除額)
330 万円以下の金額
330 万円を超え 900 万円以下の金額
900 万円を超え 1,800 万円以下の金額
1,800 万円を超える金額
変更後所得税
市民税
速算控除額
100,000 円
240,000 円
税率
10%
20%
30%
37%
所得税
速算控除額
330,000 円
1,230,000 円
2,490,000 円
税率
5%
10%
20%
23%
33%
40%
所得税
速算控除額
97,500 円
427,500 円
636,000 円
1,536,000 円
2,796,000 円
平成19年分所得から
課税所得(所得金額−所得控除額)
195 万円以下の金額
195 万円を超え 330 万円以下の金額
330 万円を超え 695 万円以下の金額
695 万円を超え 900 万円以下の金額
900 万円を超え 1,800 万円以下の金額
1,800 万円を超える金額
税率
府民税
速算控除額
2%
−
3%
70,000 円
○調整控除について
所得税と住民税とでは、人的控除の額が異なるため、税率を変更するだけでは、税源
を移譲した前後で「住民税+所得税」の負担額が変わってしまいます。
そこで、負担額が変わらないように住民税所得割額から次の額が減額されます。
(1)住民税の課税所得金額が200万円以下の人
(イ)人的控除額の差の合計額
(ロ)住民税の課税所得金額
(イ)と(ロ)のいずれか小さい額×5%
(2)住民税の課税所得金額が200万円を超える人
{人的控除額の差の合計額−(住民税の課税所得金額−200万円)}×5%
ただし、この額が 2,500 円未満の場合は、2,500 円とします。
住民税の課税所得金額とは、課税総所得金額、課税退職所得金額および課税山林所得
金額の合計額です。
なお、「退職時に税が天引きされている退職金」に係る金額は、「課税退職所得金額」
には該当しません。
○住民税と所得税の人的控除額の差
種類
住民税
障害者控除
26万円
特別障害者控除
30万円
寡婦控除
26万円
特別の寡婦控除
30万円
寡夫控除
26万円
勤労学生控除
26万円
配偶者控除
33万円
老人配偶者控除
38万円
配 偶 者 特 別 控 除
(配偶者の合計所得額が)
38万円を超え40万円未満 33万円
40万円以上45万円未満 33万円
一般扶養控除
33万円
特定扶養控除
45万円
老人扶養控除
38万円
同居老親等扶養控除
45万円
同居特別障害者加算
23万円
基礎控除
33万円
所得税
27万円
40万円
27万円
35万円
27万円
27万円
38万円
48万円
控除差
1万円
10万円
1万円
5万円
1万円
1万円
5万円
10万円
38万円
36万円
38万円
63万円
48万円
58万円
35万円
38万円
5万円
3万円
5万円
18万円
10万円
13万円
12万円
5万円
○住宅借入金等特別控除(住宅ローン特別控除)
住宅借入金等特別控除は、所得税独自の制度で、これまでは住民税に適用がありませ
んでしたが、税源移譲前から所得税の住宅借入金等特別控除を受けていた方(平成11
年から平成18年までの入居者)で、所得税の住宅借入金等特別控除額が減額になった
場合、住民税減額申請書を提出することにより、税源移譲による減額分を住民税から控
除することができます。
控除額
次の(1)と(2)の金額のいずれか少ない金額から(3)の金額を控除した金額。
(1)所得税に係る住宅借入金等特別控除額
(2)次のイとロの金額の合計から、ハの金額(住宅借入金特別控除の前に税額控除さ
れる額)を控除した金額
イ.課税総所得金額、課税退職所得金額又は課税山林所得金額につき、税源移譲前
の税率を適用して計算した所得税額
ロ.申告分離課税に係る所得税額
ハ.肉用牛の売却による事業所得の免税額、配当控除額、試験研究費の額が増加
した場合等の所得税額の特別控除額等の合計額
(3)税源移譲後の所得税額(住宅借入金等特別控除、政治活動等に関する寄附に係る
特別控除額、耐震改修控除額、災害減免額、外国税額控除額、以上の控除額がな
いものとして計算した額)
期間
平成19年分所得(平成20年度課税)から所得税住宅借入金等特別控除の期間が満
了するまでで、毎年3月15日までに住民税減額申請書の提出が必要になります。
○税源移譲に伴う、年度間所得変動に係る経過措置
税源移譲による制度改正は、平成19年中の所得に対する所得税と平成18年中の所
得に対する平成19年度住民税から適用となるため、平成18年中の所得があったが、
平成19年中の所得がなくなってしまった場合、所得税の減額ができず、所得税+住民
税の負担額が税源移譲の前後で増加してしまうことがあります。
これを解消するため、平成20年7月1日から平成20年7月31日までに、平成1
9年度住民税課税をしている市町村(平成19年1月1日居住の市町村)に申告するこ
とにより、平成19年度住民税を税源移譲前の住民税の額まで減額することができます。
対象者
(1)
{平成19年度の住民税の課税所得金額(申告分離課税分を除く)}−(所得税との人的
控除差の合計額)>0
(2)
{平成20年度の住民税の課税所得金額(申告分離課税分を含む)}−(所得税との人的
控除差の合計額)≦0
(1)と(2)の条件を共に満たす方が対象になります。
減額する額
課税総所得金額・課税退職所得金額・課税山林所得金額に対して、
a税源移譲後の税率を適用して、調整控除を行った税額
b税源移譲前の税率を適用した税額
a−bで求めた額を減額します。
なお、「退職時に税が天引きされている退職金」に係る金額は、「課税退職所得金額」
には該当しません。
○定率減税の廃止
平成18年度課税で所得割額の 7.5%(上限2万円)が減税されていましたが、平成1
9年度から廃止されました。
●一般的事項
○住民税を納める人は次のとおりです。
市・府民税を納める人
河内長野市内に住所がある人
河内長野市内に住所はないが、事務
所、事業所又は家屋敷のある人
納める税金
均等割
所得割
○
○
○
×
河内長野市内に住所があるか、あるいは事務所等があるかどうかは、その年の1月1日
現在の状況で判断されます。
○課税されない人
①
・1月1日現在で、生活保護法の規定により生活扶助を受けてい
均等割も所得割 る人
も課税されない ・1月1日現在で、障害者、未成年者、寡婦又は寡夫で前年の
人
合計所得金額が125万円以下の人
・前年の合計所得金額が、次の算式で求めた額以下の人
②
控除対象配偶者又は扶養親族がいる場合
均等割が課税さ 32万円×(本人+控除対象配偶者+扶養親族数)+19万円
控除対象配偶者又は扶養親族がいない場合
れない人
32万円
・前年の合計所得金額が、次の算式で求めた額以下の人
控除対象配偶者又は扶養親族がいる場合
③
所得割が課税さ 35万円×(本人+控除対象配偶者+扶養親族数)+32万円
控除対象配偶者又は扶養親族がいない場合
れない人
35万円
なお、平成18年度課税から、65歳以上の人で、合計所得金額が125万円以下の場
合でも、②・③で求めた金額を超えると、均等割・所得割が課税されることになりました。
ただし、昭和15年1月2日以前に生まれた人で、各課税年度の合計所得金額が125
万円以下の場合は、
平成18年度課税
均等割額1,300円、所得割額3分の1の額、
平成19年度課税
均等割額2,600円、所得割額3分の2の額
となる経過措置があります。
平成20年度以降は経過措置がなくなります。
○税額の計算方法
税額=均等割額+所得割額
均等割額
4,000円(市民税3,000円・府民税1,000円)
所得割額の計算方法
平成 19 年度以降
収入金額−必要経費等=所得金額
↓
所得金額−所得控除額=課税総所得金額
↓
課税総所得金額×税率=算出所得割額
↓
算出所得割額−調整控除額−税額控除額=所得割額
(更に配当割額控除額・株式等譲渡所得割額控除額を申告した場合は、これらの控除を差
し引き計算します。)
平成 18 年度以前
収入金額−必要経費等=所得金額
↓
所得金額−所得控除額=課税総所得金額
↓
課税総所得金額×税率−速算控除額=算出所得割額
↓
算出所得割額−税額控除額=定率控除前所得割額
↓
定率控除前所得割額−定率控除額=所得割額
(更に平成17年度から配当割額控除額・株式等譲渡所得割額控除額を申告した場合は、
これらの控除を差し引き計算します。)
※分離課税の所得がある場合は、計算方法が異なります。
◇所得の種類
所得は10種類で、収入金額−必要経費等で算出します。
所得金額の計算方法
利子所得
収入金額(一律分離課税)
収入金額−株式などの元本取
配当所得 株式や出資の配当など
得のために要した負債の利子
不動産所得 地代・家賃・権利金など
収入金額−必要経費
事業所得 営業や農業などの事業による所得
収入金額−必要経費
給与所得 サラリーマン・パート・アルバイトの給与 収入金額−給与所得控除額
(収入金額−退職所得控除
退職所得 退職金・一時恩給など
額)×1/2
収入金額−必要経費−特別控
山林所得 山林の伐採や譲渡により生じた所得
除額
ゴルフ会員権や土地などの財産を売った場 収入金額−資産の取得価格な
譲渡所得
合に生じる所得
どの経費−特別控除額
収入金額−必要経費−特別控
一時所得 保険の満期金などで生じる所得
除額
雑所得
年金など①∼⑨にあてはまらない所得
収入金額−必要経費等
①
所得の種類
公債・社債・預貯金などの利子
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
①⑥⑦と「⑧のうち土地・建物等や株式等・商品取引に係る譲渡」は分離課税です。
⑨と「⑧のうち総合課税の対象となる長期譲渡」は2分の1が税額計算の対象となります。
◇
サラリーマンなどの給与収入がある人の所得金額の求め方
次の計算式で給与収入金額から給与所得控除額(必要経費相当額)を引いて給与所得金
額を求めることができます。
給与等収入金額の合計額(A)
650,999 円以下
651,000 円∼1,618,999 円
1,619,000 円∼1,619,999 円
1,620,000 円∼1,621,999 円
1,622,000 円∼1,623,999 円
1,624,000 円∼1,627,999 円
1,628,000 円∼1,799,999 円
1,800,000 円∼3,599,999 円
3,600,000 円∼6,599,999 円
6,600,000 円∼9,999,999 円
10,000,000 円以上
所得金額(求式)
0円
(A)−650,000円
969,000円
970,000円
972,000円
974,000円
(B)=(A)÷4 (B)×2.4
(B)×2.8−18万円
(千円未満切捨て) (B)×3.2−54万円
(A)×0.9−120万円
(A)×0.95−170万円
◇
国民年金・厚生年金・共済年金などの収入がある人の所得金額の求め方
次の計算式で公的年金等の収入金額から公的年金等控除額(必要経費相当額)を引いた
雑所得金額を求めます。
なお、平成17年分収入から、65歳以上の人の計算式が変わりました。
受給者年齢
65歳以上
65歳未満
年金収入金額(A)
超∼以下
0円∼120万円
120万円∼330万円
330万円∼410万円
410万円∼770万円
770万円∼
0円∼ 70万円
70万円∼130万円
130万円∼410万円
410万円∼770万円
770万円∼
所得を求める計算式
0円
A−120万円
A×0.75−375,000円
A×0.85−785,000円
A×0.95−1,555,000円
0円
A−70万円
A×0.75−375,000円
A×0.85−785,000円
A×0.95−1,555,000円
※65歳以上であるかどうかの判定は、受給年の12月31日の年齢によります。
◇所得控除
所得控除は、納税者に控除対象配偶者や扶養親族がいるかどうか、病気などで出費があ
るかなどの個人の事情を考慮して、その納税者の実情に応じた税負担を求めるために、所
得から差し引くことになっています。
◇所得割の税率(総合課税分)
平成 19 年度から
一律
市民税
税率
6%
府民税
税率
4%
平成 18 年度まで
課税所得(所得金額−所得控除額)
税率
200万円以下の金額
3%
200万円を超え700万円以下の金額 8%
700万円を超える金額
10%
市民税
速算控除額
100,000 円
240,000 円
税率
府民税
速算控除額
2%
−
3%
70,000 円
◇税額控除
・配当控除
株式の配当などの配当所得があるときは、その金額に下記の率を乗じた金額が税額から
差し引かれます。
平成 19 年度から
種
特定証券
投資信託等
類
利益の配当等
外貨建等証券投資信託以外
外貨建等証券投資信託
課税所得金額
1,000万円
1,000万円超
以下の部分
の部分
市民税 府民税 市民税 府民税
1.6%
1.2%
0.8% 0.6%
0.8%
0.6%
0.4% 0.3%
0.4%
0.3%
0.2% 0.15%
平成 18 年度まで
種
特定証券
投資信託等
類
利益の配当等
外貨建等証券投資信託以外
外貨建等証券投資信託
課税所得金額
1,000万円
1,000万円超
以下の部分
の部分
市民税 府民税 市民税 府民税
2%
0.8%
1%
0.4%
1%
0.4%
0.5% 0.2%
0.5%
0.2% 0.25% 0.1%
・外国税額控除
外国で得た所得について、その国の所得税などを納めているときは、一定の方法により、
その外国税額が税額から差し引かれます。
●市・府民税には、住宅借入金等特別控除や政党等寄付金特別控除・住宅耐震改修特別控
除の制度はありません。
なお、税源移譲前から所得税の住宅借入金等特別控除を受けていた方(平成 11 年から平
成 18 年までの入居者)については、税源移譲により所得税で、住宅借入金等特別控除額が
減額になった場合は、住民税減額申請書を提出することにより、税源移譲による減額分を
住民税から控除することができます。
期間は、平成 19 年分所得(平成 20 年度課税)から所得税住宅借入金等特別控除期間満
了までです。
◇定率控除(平成 19 年度以降廃止)
市・府民税の所得割額から一律に 7.5%に相当する額(上限は市・府民税合計で2万円)
を控除します。
市・府民税の定率控除の計算方法
府民税に係る定率控除額
{(A+B)×0.075}×A÷(A+B)
市民税に係る定率控除額
{(A+B)×0.075}−府民税に係る定率控除額
A:定率控除前の府民税所得割額
(百円未満の端数があるときは、その端数を切り捨てます。)
B:定率控除前の市民税所得割額
(百円未満の端数があるときは、その端数を切り捨てます。)
{
}の計算において、百円未満の端数があるときは、その端数を切り上げ、
また{
}の計算において、算出された額が2万円を超える場合には2万円とし
ます。
府民税に係る定率控除額に百円未満の端数があるときは、その端数を切り上げます。
○納税方法
・普通徴収
市から納税者に直接納税通知書を送付し、納税者が自ら納付する方法で、年間の税
額を6月・8月・10月・翌年の1月の4回に分けて納付していただくことになりま
す。
・特別徴収
給与支払者が、納税者に支払う給与から天引きし、市へ納入する方法で、年間の税
額を6月から翌年の5月までの12回に分けて、徴収・納入を行うことになります。
また、途中で退職や休職により給与から天引きできなくなった場合、次の(1)∼(3)
を除き、残りの税額を普通徴収で納付していただくことになります。
この場合、変更の時期により、納付回数が変わります。
(1)納税者が他の会社等に就職し、引き続き特別徴収されることを申し出た場合。
(2)6月1日から12月31日までの間に退職した人で、残税額を退職金などからまと
めて特別徴収されることを申し出た場合。
(3)翌年1月1日から4月30日までの間に退職した人(死亡退職者を除く)で、残税
額を超える退職金などがある場合。
(この場合は、本人の申出がなくても、退職金など
から残税額が特別徴収されます。)
○退職所得の特例
退職手当などに対する市・府民税は、他の所得と区分して退職手当などが支払われ
る際に、支払者が税額を計算し、支払金額からその税額を差し引いて市へ納めます。
平成 19 年 1 月 1 日以降に支払われる退職所得
1.(退職手当等の収入金額−退職所得控除額)×0.5=退職所得の金額
(1,000 円未満切捨て)
退職所得控除額
勤続年数
20 年以下の場合
20 年を超える場合
退職所得控除額
40 万円×勤続年数
障害者になったことにより退職した
(最低 80 万円) 場合は、左記により計算した金額に
800 万円+70 万円×(勤続年数−20 年)100 万円加算します。
勤続年数に 1 年未満の端数がある場合は切り上げます。
2.退職所得の金額×6%×0.9=特別徴収すべき市民税額①
退職所得の金額×4%×0.9=特別徴収すべき府民税額②
(①および②は、100 円未満切捨て)
①と②を合算した額を退職金の支払を受けるべき日の属する年の1月 1 日における住所地
の市町村へ納入してください。
平成 18 年 12 月 31 日以前に支払われる退職所得
(退職金などの収入金額−退職所得控除額)×0.5=退職所得金額
(退職所得金額×総合課税の税率−速算控除額)×0.9=退職所得の税額
実際には算式によらず、
「退職所得に係る市・府民税の特別徴収税額表」(平成 19 年 1
月 1 日以降廃止)によって求めます。
退職所得控除額
勤続年数
20 年以下の場合
20 年を超える場合
退職所得控除額
40 万円×勤続年数
障害者になったことにより退職した
(最低 80 万円) 場合は、左記により計算した金額に
800 万円+70 万円×(勤続年数−20 年)100 万円加算します。
勤続年数に 1 年未満の端数がある場合は切り上げます。
○山林所得の特例(平成 19 年度以降廃止)
山林所得については、課税所得金額の5分の1の金額に税率を乗じ、これを5倍し
て税額が計算されます。
○土地・建物等の譲渡所得の特例
土地・建物等を譲渡した場合の所得に対する市・府民税は他の所得と分離して、次
のように課税されます。
(1)譲渡した年の1月1日において、所有期間が5年を超える土地・建物等の譲渡の場
合(長期譲渡所得)
譲渡益に対し5%
(平成18年度まで市民税3.4%と府民税1.6%)
(平成19年度から市民税3%と府民税2%)
なお、優良住宅地等のための譲渡、一定の居住用財産の譲渡の場合は、別途課税の
特例があります。
(2)譲渡した年の1月1日において、所有期間が5年以下である土地・建物等の譲渡の
場合(短期譲渡所得)
譲渡益に対し9%
(平成18年度まで市民税6%と府民税3%)
(平成19年度から市民税5.4%と府民税3.6%)
○上場株式等の配当所得・譲渡所得に対する市・府民税
・上場株式等の配当所得
上場株式等の配当所得の取扱い
支払確定日
平成15年1月1日から
平成15年3月31日まで
平成15年4月1日から
平成15年12月31日まで
平成16年1月1日から
平成20年3月31日まで
平成20年4月1日以降
税率
申告の要否と合計所得金額の判定
申告が必要で、扶養判定などは配当所得
を含めた合計所得金額で行います。
申告は不要で、合計所得金額には含まれ
非課税
ません。
申告は不要ですが、申告(所得税の確定
配当割3%
申告を含む)することにより、総合課税
の選択もできます。申告した場合は合計
配当割5% 所得金額に含まれ、扶養判定などは配当
所得を含めた金額で行います。
総合課税
なお、非上場株式および大口保有上場株式(発行済株式総数の5%以上)
の配当については、
総合課税(住民税翌年度課税)となります。
・株式等の譲渡所得
(1)上場株式等を譲渡した場合の課税の特例
平成15年1月1日から平成19年12月31日までに証券会社を通じて上場株式等を
譲渡した場合、特例措置として、平成18年度までは、市民税2%、府民税1%。
平成19年度∼平成20年度は、市民税1.8%、府民税1.2%(平成16年1月1
日以降に特定口座のうち源泉徴収口座での譲渡の場合は、府民税として3%を徴収し、市
町村に平成18年まではその3分の2を、平成19年以降はその5分の3を交付する。)の
税率が適用されます。
株式等譲渡所得の取扱い
区分
平成 15 年1月 1 日
∼
平成 15 年 12 月 31 日
申告の要否
税率
申告は不要
(証券会社から
源泉徴収口座
提出された報告 市民税 2%
特
定
口
座
上
書に基づき平成 府民税 1%
での譲渡
場
16年度課税)
株
簡易申告口座
式
等
申告が必要
市民税 2%
一般口座での譲渡
(平成16 年 度 府民税 1%
証券会社を通じない譲渡 課税)
市民税 4%
府民税 2%
未公開株式
所得の発生時期
平成 16 年 1 月 1 日 平成 16 年 1 月 1 日
平成 20 年 1 月 1 日
∼
以降
平成 19 年 12 月 31 日以降
申告の要否
税率
申告は不要
(府民税株式等譲
府民税 3%
渡所得割による特
(市民税分を含む)
別徴収)
申告が必要
(翌年度課税)
税率
府民税 5%
(市民税分を含む)
市民税 2%(1.8%)
府民税 1%(1.2%)
市民税 3.4%(3%)
市民税 3%
府民税 2%
府民税 1.6%(2%)
(
)内は平成19年度20年度課税の税率
(2)上場株式等に係る譲渡損失の繰越控除
平成15年1月1日以降、上場株式等を証券会社を通じて売却したことにより生じた損
失の金額のうち、その年に控除しきれない金額については、翌年以降3年にわたり、確定
申告により株式等に係る譲渡所得等の金額から繰越控除できます。
○住民税の減免
生活保護法による扶助を受ける場合、天災その他特別な事情があって、税金の猶予措置
を講じても完納が困難なときは、減免を受けることができる場合があります。
所得控除額一覧表
種類
市・府民税の控除額(の計算式)
次のいずれか多い金額
①(損失の金額−保険等により補てんされる額)−総所得金額等の合計額の
雑損控除
10%相当額
②(災害関連支出の金額−保険等により補てんされる額)−5万円
(支払った医療費の額−保険等により補てんされる額)
−{10万円と(総所得金額等の合計額×0.05)のいずれか少ない方の
医療費控除
金額}
(限度額200万円)
支払った又は給与から控除された、健康保険料・年金掛金・雇用保険料・介
社会保険料控除
護保険料等の社会保険料の合計額
小規模企業共済事業団体に支払った第一種共済契約の掛金、確定拠出年金法
の個人型年金加入者掛金及び心身障害者扶養共済掛金の金額
小規模企業共済等掛金控除
生命保険料控除
控除額の計算方法(一般分・個人年金分共)
支払保険料
一般分と個人年金分
①15,000円以下
支払った保険料全額
②15,001円以上40,0 (支払った保険料の額)×0.5
の各控除額の合計額
00円以下
+7,500円
③40,001円以上70,0 (支払った保険料の額)×0.25
00円以下
+17,500円
④70,001円以上
35,000円
損害保険料控除
控除額の計算方法
短期損害保険料(長期以外のも
短期と長期の各控除額の合計額
平成19年度課税まで適用(注1)
の)
支払保険料
(最高10,000円)
①1,000円以下
支払った保険料全額
②1,001円以上3,000
(注1)
(支払った保険料の額)×0.5+500円
円以下
③3,001円以上
2,000円
長期損害保険料(保険期間10年以上で満期返戻金があるもの)
平成18年末までに締結した保険に適用
支払保険料
(注1)
①5,000円以下
支払った保険料全額
②5,001円以上15,000円 (支払保険料の額)×0.5
以下
+2,500円
③15,001円以上
10,000円
(支払保険料の額)×0.5
地震保険料控除(平成20年度 ①50,000円まで
課税から適用)(注1)
②50,001円以上
25,000円
寄附金控除
都道府県・市町村又は特別区、大阪
左記への寄附金額(総所得金額等の合計
府共同募金会、日本赤十字社大阪府
額の25%を上限)−10万円
支部への寄附
260,000円、
障害者である本人・控除対象配偶
障害者控除(注2)
ただし、特別障害者(注2)の場合は
者・扶養親族1人につき
300,000円
下記以外の寡婦
260,000円
寡婦控除(注3)
扶養親族である子を有し合計所得金
300,000円
額が 500万円以下の寡婦の人
生計を一にする子を有し合計所得金
260,000円
額が500万円以下の寡夫の人
寡夫控除(注4)
①控除対象配偶者
330,000円
配偶者控除(前年の合計所得金
②前年12月31日現在70歳以上
額が38万円以下の配偶者で、
380,000円
の控除対象配偶者
事業専従者や他の人の扶養親族
同居の特別障害者である①の配偶者 560,000円
になっていない人)
同居の特別障害者である②の配偶者 610,000円
合計所得所得金額が1000万円以
配偶者特別控除
別表
下の人
①下記以外の扶養親族1人につき 330,000円
②前年12月31日現在16歳以上
450,000円
23歳未満の扶養親族1人につき
扶養控除(前年の合計所得金額 ③前年12月31日現在70歳以上
が38万円以下の扶養親族で、 の扶養親族のうち④以外の扶養親族 380,000円
事業専従者や他の人の控除対象 1人につき
配偶者・扶養親族になっていな ④前年12月31日現在70歳以上
い人)
の同居の直径尊属の扶養親族1人に 450,000円
つき
同居の特別障害者である扶養親族の
上記控除額に+230,000円
場合
基礎控除
330,000円
※上記表の年齢の判定は、前年12月31日現在の時点で行います。
なお、平成18年度課税から老年者控除(控除額48万円)が廃止されました。
(注1)平成 20 年度課税から損害保険料控除を改組し、地震保険料控除が創設されます。
なお、平成 18 年末までに締結した長期損害保険契約に係る保険料については、改正前の
損害保険料控除を適用する経過措置があります。
短期損害保険料と平成 19 年以降に締結した長期損害保険契約に係る保険料については、
控除できなくなります。
(注2)特別障害者
身体障害者手帳(1・2 級)・精神障害者保健福祉手帳(1 級)・療育手帳(A)等および同
程度の状態にある旨を証する書類の交付を受けている人など。
(注3)寡婦
(1)または(2)の人
(1)扶養親族か生計を一にする子(合計所得金額が38万円以下で、他の人の控除対象配偶
者や扶養親族なっていない人)を有し、夫と死別・離別の後に婚姻をしていない人、また
は夫の生死が明らかでない人。
(2)扶養親族のない人で、夫の死後婚姻をしていない人、または夫の生死が明らかでない人
で、前年中の合計所得金額が500万円以下の人。
(注4)寡夫
生計を一にする子(合計所得金額が38万円以下で、他の人の控除対象配偶者や扶養親
族なっていない人)を有し、妻と死別・離別の後に婚姻をしていない人、または妻の生死
が明らかでない人で、前年中の合計所得金額が500万円以下の人。
別表
配偶者特別控除(対象は、合計所得金額 1,000 万円以下の人)
配偶者の合計所得金額
0 円∼380,000 円
380,001 円∼449,999 円
450,000 円∼499,999 円
500,000 円∼549,999 円
550,000 円∼599,999 円
600,000 円∼649,999 円
650,000 円∼699,999 円
700,000 円∼749,999 円
750,000 円∼759,999 円
760,000 円以上
配偶者特別控除額
0円
330,000円
310,000円
260,000円
210,000円
160,000円
110,000円
60,000円
30,000円
0円
市・府民税の計算例(平成19年度をモデルにしています。
)
家族構成:夫婦子供 1 人(配偶者はパート収入 85 万円、子供は 17 歳収入な
し)
営業収入
5,670,000
必要経費
1,845,000
設
収入のうち税額控除の対象となる
例
0
平成18年 1 月∼12 月の収支 収入
国民健康保険・国民年金支払額
420,000
生命保険支払額
100,000
個人年金保険支払額
0
所得
所得控除
課税総所得金額(1)−(2)
算出所得割額
府民税
(3)×税率
市民税
(3)×税率
所
得
割
計
算
5,670,000−1,845,000
社会保険料控除
生命保険料控除
配偶者控除
特定扶養控除
基礎控除
控除計
3,825,000−1,565,000
2,260,000×0.04
2,260,000×0.06
所得税との人的控除差
配偶者控除
50,000
調整控除額の計算
特定扶養控除
180,000
基礎控除
50,000
280,000
課税総所得金額(3)が 200 万 計
円を超えているので、
[(6)−{(3)-200 万円}]×5% {28 万円-(226 万円-200 万円)}
×5%=1,000
この額が 2,500 円未満の場合
は 2,500 円が調整控除額
府民税調整控除額
(7)×0.4
市民税調整控除額(7)×0.6
所得割額
府民税
(4)-(8)
市民税
(5)-(9)
2,500×0.4
2,500×0.6
3,825,000 (1)
420,000
35,000
330,000
450,000
330,000
1,565,000 (2)
2,260,000 (3)
90,400 (4)
135,600 (5)
(6)
2,500 (7)
1,000 (8)
1,500 (9)
90,400-1,000
89,400 (10)
135,600-1,500
134,100 (11)
均
府民税
等
割
市民税
額
市
府
民
税
額
1,000 (12)
3,000 (13)
府民税
89,400+1,000
90,400 (14)
(11)+(13)
134,100+3,000
137,100 (15)
計
90,400+137,100
227,500
(10)+(12)
市民税
(14)+(15)
市・府民税の計算例(平成18年度をモデルにしています。
)
家族構成:夫婦子供 1 人(配偶者はパート収入 85 万円、子供は 17 歳収入な
し)
営業収入
5,670,000
必要経費
1,845,000
設
収入のうち税額控除の対象となる
例
0
平成17 年 1 月∼12 月の収支 収入
国民健康保険・国民年金支払額
420,000
生命保険支払額
100,000
個人年金保険支払額
0
所得
所得控除
所
得
割
計
算
課税総所得金額(1)−(2)
算出所得割額
府民税
(3)×税率−速算控除額
市民税
(3)×税率−速算控除額
定率控除前所得割額
府民税
(4)−税額控除額
市民税
(5)−税額控除額
定率控除額
{(6)+(7)}×0.075
府民税定率控除額
[
(6)/{(6)+(7)}
]×(8)
市民税定率控除額
(8)-(9)
所得割額
府民税
(6)-(9)
市民税
(7)-(10)
5,670,000−1,845,000
社会保険料控除
生命保険料控除
配偶者控除
特定扶養控除
基礎控除
控除計
3,825,000−1,565,000
3,825,000 (1)
420,000
35,000
330,000
450,000
330,000
1,565,000 (2)
2,260,000 (3)
2,260,000×0.02−0
45,200 (4)
2,260,000×0.08−100,000
80,800 (5)
45,200−0
45,200 (6)
80,800−0
80,800 (7)
(45,200+80,800)×0.075
9,500 (8)
[45,200/{45,200+80,800}
]
×9,500
3,500
9,500-3,500
6,000 (10)
45,200-3,500
41,700 (11)
80,800-6,000
74,800 (12)
(9)
均
府民税
等
割
市民税
額
市
府
民
税
額
1,000 (13)
3,000 (14)
府民税
41,700+1,000
42,700 (15)
(12)+(14)
74,800+3,000
77,800 (16)
計
42,700+77,800
(11)+(13)
市民税
(15)+(16)
120,500
<税制改正による変更点>
平成17年度課税から適用の改正点
○均等割課税の対象者の変更
これまで、市・府民税が課税になる人でも、納税義務のある夫と生計を一にする妻で、夫
と同じ市町村に住所がある場合には、均等割が課税されませんでしたが、平成17年度か
ら、その取扱いが廃止されました。
○配偶者控除と配偶者特別控除の併用ができなくなりました。
配偶者の合計所得金額が38万円以下の場合には、配偶者控除のみ適用されます。
配偶者特別控除の適用対象外となる配偶者は次のとおりです。
①控除対象配偶者
②他の人の扶養親族とされている人
③青色事業専従者で専従者給与の支払を受ける人
④白色事業専従者に該当する人
○上場株式の配当所得および源泉徴収有の特定口座による上場株式譲渡所得の申告の選択
上場株式の配当所得および源泉徴収有の特定口座による上場株式の譲渡所得の申告につい
ては選択制となりました。
申告して、控除の適用を受けることも可能ですし、申告しないで、源泉徴収(特別徴収)
で天引きされたままとすることも可能です。
なお、申告することを選択した場合は、合計所得金額に含まれ、非課税の判定基準や扶養
の判定基準(合計所得金額38万円以下)、国民健康保険や介護保険の算定基準等に反映さ
れますので、申告の選択は総合的に判断するようにしましょう。
○土地・建物等を譲渡した場合の損益通算・繰越控除等の廃止
土地・建物等を譲渡した場合の損益通算・繰越控除等が特例を除いて廃止されました。
詳細は最寄の税務署へお問い合わせください。
平成18年度課税から適用の改正点
○定率減税の縮減・廃止
これまで、所得割額の15%(上限4万円)が減税されていましたが、平成18年度課
税は7.5%(上限2万円)の減税になりました。
※なお、平成19年度からは、定率減税が全廃されます。
○老年者控除が廃止されました。
65歳以上の人で、合計所得金額1000万円以下の場合に適用されていた、老年者控除
(控除額48万円)が平成18年度課税から廃止されました。
○公的年金等の収入金額から雑所得を求める方法が変わりました。
65歳以上の人の公的年金等の控除額(必要経費)が縮減されました。
受給者年齢
65歳以上
65歳未満
年金収入金額(A)
超∼以下
0円∼120万円
120万円∼330万円
330万円∼410万円
410万円∼770万円
770万円∼
0円∼ 70万円
70万円∼130万円
130万円∼410万円
410万円∼770万円
770万円∼
所得を求める計算式
0円
A−120万円
A×0.75−375,000円
A×0.85−785,000円
A×0.95−1,555,000円
0円
A−70万円
A×0.75−375,000円
A×0.85−785,000円
A×0.95−1,555,000円
○65歳以上の人で合計所得金額125万円以下の場合の非課税の取扱いが廃止されまし
た。
ただし、昭和15年1月2日以前に生まれた人で、各課税年度の合計所得金額が125
万円以下の場合は、
平成18年度課税
均等割額1,300円、所得割額3分の1の額、
平成19年度課税
均等割額2,600円、所得割額3分の2の額
となる経過措置があります。
※なお、平成20年度以降は経過措置がなくなります。
障害者・未成年者・寡婦または寡夫で合計所得金額が125万円以下の場合は、従来ど
おり非課税となります。