第 災 害 3 の 章 想 定 7.青森県石油コンビナート等特別防災区域 防災アセスメント業務報告書 (概要) 平成20年10月 青森県 - 17 - 目次 第1章 調査の概要 ................................................................................................. 20 1.1 調査の目的 .................................................................................................. 20 1.2 調査の対象 .................................................................................................. 20 1.2.1 対象地区 ................................................................................................. 20 1.2.2 対象施設 ................................................................................................. 20 1.2.3 対象とする災害 ........................................................................................ 21 1.3 調査の内容 .................................................................................................. 21 1.3.1 基礎データの収集・整理 ........................................................................... 21 1.3.2 平常時の事故を対象とした評価................................................................. 21 1.3.3 短周期地震動による被害を対象とした評価 ................................................ 22 1.3.4 長周期地震動による被害を対象とした評価 ................................................ 22 1.3.5 地震に伴う津波による被害を対象とした評価 .............................................. 22 1.3.6 防災対策の基本的事項の検討.................................................................. 22 第2章 評価の方法 ................................................................................................. 24 2.1 消防庁指針に基づく評価 .............................................................................. 24 2.1.1 基本的な考え方 ....................................................................................... 24 2.1.2 防災アセスメントの実施手順 ...................................................................... 24 2.1.3 地震の想定.............................................................................................. 30 2.2 危険物タンクのスロッシング被害の評価 .......................................................... 30 2.3 津波による被害の評価 .................................................................................. 31 第3章 特別防災区域と評価対象施設 ..................................................................... 32 3.1 特別防災区域の位置 .................................................................................... 32 3.2 特別防災区域各地区の概要 ......................................................................... 33 第4章 防災アセスメントの評価結果 ........................................................................ 37 4.1 平常時に発生する災害 ................................................................................. 40 4.1.1 青森地区 ................................................................................................. 40 4.1.2 八戸地区 ................................................................................................. 41 4.1.3 むつ小川原地区 ...................................................................................... 43 4.2 短周期地震動による発生する災害 ................................................................. 44 4.2.1 青森地区 ................................................................................................. 45 4.2.2 八戸地区 ................................................................................................. 45 4.2.3 むつ小川原地区 ...................................................................................... 47 4.3 長周期地震動による発生する災害 ................................................................. 48 - 18 - 4.3.1 青森地区 ................................................................................................. 48 4.3.2 八戸地区 ................................................................................................. 48 4.3.3 むつ小川原地区 ...................................................................................... 49 4.4 津波により発生する災害................................................................................ 49 4.4.1 青森地区 ................................................................................................. 49 4.4.2 八戸地区 ................................................................................................. 49 4.4.3 むつ小川原地区 ...................................................................................... 50 第5章 防災対策の基本的事項の検討....................................................................... 51 5.1 災害予防計画に関わる事項 .......................................................................... 51 5.2 災害応急対策に関わる事項 ......................................................................... 51 5.3 海上流出対策 .............................................................................................. 52 5.4 地区別の対策事項 ....................................................................................... 52 5.4.1 青森地区 ................................................................................................. 52 5.4.2 八戸地区 ................................................................................................. 53 5.4.3 むつ小川原地区 ...................................................................................... 53 - 19 - 第1章 調査の概要 1.1 調査の目的 この調査は、石油コンビナート等特別防災区域において起こり得る災害の想定を行うため、 特定事業所が所有する危険物タンクや高圧ガスタンク等について、平常時の事故や地震時 における被害の危険性を評価することを目的とする。 なお、調査手法は消防庁の「石油コンビナートの防災アセスメント指針(平成 13(2001)年 消防庁特殊災害室策定)」(以下「消防庁指針」という。)に基づく。 1.2 調査の対象 1.2.1 対象地区 青森県内にある次の石油コンビナート等特別防災区域を対象とする。 (1) 青森地区 (2) 八戸地区 (3) むつ小川原地区 1.2.2 対象施設 調査対象地区内の特定事業所(第 1 種事業所及び第 2 種事業所)にある、次の施設を対 象とする。 (1) 危険物タンク 第 4 類危険物を貯蔵する屋外タンク貯蔵所で、容量 500kl 以上のもの(特定タンク1 及び準特定タンク2) 表 1.1 に該当する液体状の毒性物質を貯蔵するすべての屋外タンク貯蔵所 (2) ガスタンク 可燃性ガスを貯蔵するすべてのガスタンク(高圧ガス保安法に係る貯槽、電気事業法 及びガス事業法に係る貯槽又はガスホルダー) 表 1.1 に該当する気体状の毒性物質を貯蔵するすべてのガスタンク (3) 毒性液体タンク 消防法に規定する危険物タンク、高圧ガス保安法に規定するガスタンクのいずれにも該当 せず、表 1.1 に該当する毒性物質を貯蔵したすべてのタンク(プラント内の貯槽、小容量の容 器等は除く) 1 2 取り扱う液体危険物の最大数量が 1000kl 以上の屋外危険物タンク貯蔵所。 取り扱う液体危険物の最大数量が 500kl 以上 1000kl 未満の屋外危険物タンク貯蔵所。 - 20 - (4) プラント すべての危険物製造所 すべての高圧ガス製造施設 自家用を除くすべての火力発電所の発電設備 表 1.1 毒性物質 石油コンビナート 毒物 四アルキル鉛、シアン化水素、フッ化水素 等災害防止法で 劇物 アクリロニトリル、アクロレイン、アセトンシアンヒドリン、液体アンモ 指定された毒物・ ニア、エチレンクロルヒドリン、塩素、クロルスルホン酸、硅フッ化 劇物 水素酸、臭素、発煙硝酸、発煙硫酸 その他の毒性物質 硫化水素、硫黄 なお、以上の施設のうち、休止中のものについては、施設の現況を考慮した上で評価を行 うこととする。 1.2.3 対象とする災害 (1) 平常時 通常操業時に発生する事故 (2) 地震災害 A) 短周期地震動(強震動)による被害 B) 長周期地震動による被害 C) 津波による被害 1.3 調査の内容 1.3.1 基礎データの収集・整理 防災アセスメントを実施するために必要となる、次の基礎データの収集・整理を行った。 (1) 特定事業所の状況 (2) 対象となる施設の位置、諸元、防災設備等 (3) 風向・風速等の気象データ (4) 既存の地震動予測結果のデータ 1.3.2 平常時の事故を対象とした評価 通常の操業時における可燃性液体の漏洩・火災、可燃性ガスの漏洩・火災・爆発及び毒 性ガスの漏洩・拡散等の事故を対象として、次の評価を行った。 (1) 災害の発生・拡大シナリオの想定 - 21 - (2) 災害の発生危険度の推定 (3) 災害の影響度の推定 (4) 総合的な災害危険性の評価 1.3.3 短周期地震動による被害を対象とした評価 短周期地震動による被害を対象として、次の評価を行った。 (1) 地震の想定 (2) 災害の発生・拡大シナリオの想定 (3) 災害の発生危険度の推定 (4) 災害の影響度の推定 (5) 総合的な災害危険性の評価 なお、評価の前提とする地震動及び液状化危険度については、対象地区毎に適切な予 測結果を用いることとした。 1.3.4 長周期地震動による被害を対象とした評価 長周期地震動による危険物タンク(屋外タンク貯蔵所)のスロッシング被害を対象として、次 の評価を行った。 (1) 長周期地震動の地域特性とタンクの固有周期に基づいた災害危険性の評価 (2) 起こり得る災害についての影響の評価 1.3.5 地震に伴う津波による被害を対象とした評価 既存の津波予測結果を前提に、津波による浸水の危険性及び浸水した場合の影響につ いて定性的な評価を行った。 1.3.6 防災対策の基本的事項の検討 1.3.2 から 1.3.5 までの評価の結果に基づき、防災対策の基本的事項について検討を行っ た。 調査・検討のフローを、図 1.1 にまとめる。 - 22 - 評価対象施設の抽出・基礎データ収集 〇対象施設の位置・諸元・防災設備等 〇気象データ(風速・風向等) 〇地震動推定結果(内閣府) 〇ボーリングデータ 平常時の事故 災害の発生・拡大シナリオ の想定 〇初期事象の設定 〇事象分岐の設定 〇イベントツリーの展開 災害の発生危険度の推定 〇初期事象発生頻度の推定 〇事象分岐確率の推定 〇災害事象発生頻度の推定 災害の影響度の推定 〇算定条件の設定 〇影響範囲の推定 地震(短周期地震動) による被害 地震(長周期地震動) による被害 コンビナート地区の 地震動・液状化危険 長周期地震動特性とタン ク固有周期に基づいた災 害危険性評価 災害の発生・拡大シナリオ の想定 〇初期事象の設定 〇事象分岐の設定 〇イベントツリーの展開 災害の影響評価 津波による被害 災害の発生危険度の推定 〇初期事象発生確率の推定 〇事象分岐確率の推定 〇災害事象発生確率の推定 コンビナート地区の 津波危険 津波による被害の 定性的評価 災害の影響度の推定 〇算定条件の設定 〇影響範囲の推定 総合的な災害危険性評価 災害の発生危険度と影響度 の双方に基づく評価 総合的な災害危険性評価 災害の発生危険度と影響度 の双方に基づく評価 防災 対 策 の基 本 的事 項の 検討 図 1.1 調査・検討フロー - 23 - 第2章 評価の方法 2.1 消防庁指針に基づく評価 平常時の事故及び地震時の短周期地震動(強震動)による被害を対象とした評価について は、消防庁指針で示されている手法に基づき災害の想定を行った。 2.1.1 基本的な考え方 消防庁指針では、石油コンビナートの防災アセスメントの基本概念として、リスクの概念が 示されている。リスク R は、好ましくない事象(例えば事故)の起こりやすさと発生したときの影 響度の積として表され、一般的に次のように定義される。 ここで、Σiは複数の好ましくない事象の総和を、Pi は事象 i の起こりやすさを、Ei は事象 i が発生したときの影響度を、それぞれ表す。 リスクRは、より広義に災害の起こりやすさと影響度の関数として表されることもある。 事象の起こりやすさ Pi は、頻度や確率によって定量化される。一方、事象が発生したとき の影響度 Ei は、負傷者数などの人的被害あるいは損害額などの経済的損失を用いて表さ れる。 ただし、防災アセスメントでは、災害の発生危険度と影響度の積としてのリスク表現を用い るのではなく、両者をもとに災害の危険性を総合評価し、想定災害や講ずるべき防災対策の 検討を行う。 2.1.2 防災アセスメントの実施手順 消防庁指針に基づく防災アセスメントの実施手順は図 2.1 のとおりであり、その詳細を次に 示す。 図 2.1 防災アセスメントの実施手順 - 24 - (1) 災害の発生・拡大シナリオの想定 防災アセスメントでは、確率的な安全性評価手法の 1 つであるイベントツリー解析(Event Tree Analysis、以下「ETA」という。)を用いる。ETA は、事故の発端となる「初期事象」を出 発点として設定し、防災設備や防災活動の成否、火災や爆発などの現象の有無によって事 故が拡大していく過程を、枝分かれ式に展開(事象分岐)したイベントツリー(Event Tree、以 下「ET」という。)として表す手法である(図 2.2)。 P2 事象 A 分岐確率 P1 発生頻度:PA=P0P1P2 事象 B 1-P2 初期事象 発生頻度:PB=P0P1(1-P2) P4 発生頻度:P0 P3 発生頻度:PC=P0(1-P1)P3P4 1-P4 1-P1 事象 C 事象 D 発生頻度:PD=P0(1-P1)P3(1-P4) 事象 E 1-P3 発生頻度:PE=P0(1-P1)(1-P3) 図 2.2 イベントツリーの概念図 (2) 災害の発生危険度の推定 展開した ET に初期事象の発生危険度(頻度/確率)と事象の分岐確率を与え、ツリーに沿 って掛け合わせて行くことにより、中間あるいは末端に現れる各種災害事象の発生危険度が どの程度であるかを算出することができる。 ここで、初期事象の発生危険度は、平常時の場合は、頻度(年間の 1 施設当たりの発生件 数)として表し、過去の事故発生データに基づき推定する。また地震時の場合は、地震動の 強さと施設の被害率との関係より、想定される地震が発生した時の施設の被害確率として表 す。 一方、事象の分岐確率の推定にはフォールトツリー解析(Fault Tree Analysis、以下 「FTA」という。)を適用する。FTA は、ある設備の故障といった解析対象の事象を先頭に置き (頂上事象)、ETA とは逆に、その原因となる事象をトップダウン式に展開していく手法である (図 2.3)。FTA に末端事象の発生確率を与え、これを AND(事象 A が起こりかつ かつ事象 Bが かつ 起こる)と OR(事象 A が起こるまた または または事象 B が起こる)の 2 種類のゲートの種類に応じて足し - 25 - 合わせるか掛け合わせることにより、頂上事象の発生確率が求められる。図 2.3 のフォールト ツリーでは、次のことを表す。 A) 頂上事象が起こる条件が、事象 1、事象 2 又は事象 3 のいずれかが起こる場合である B) 事象 2 が起こる条件が、事象 4 が起こり、かつ事象 5 が起こる場合である C) 事象 4 が起こる条件が、事象 6、又は事象 7 のいずれかが起こる場合である A 頂上事象(E0) P0=P1+P2+P3 ただし Pi<<1 + 事象 1(E1) 事象 2(E2) P1 事象 3(E3) P2=P4・P5 P3 ・ B C P4=P6+P7 事象 4(E4) 事象 5(E5) P5 + + 事象 6(E6) P6 :OR ゲート 事象 7(E7) :AND ゲート P7 ・ 図 2.3 フォールトツリーの概念図 以上の手法に基づく災害の発生危険度の推定例を、図 2.4 に示す。 - 26 - 着火なし 1-(5.8×10 - 3 ) 小 量 流 出 着 火 防 止 成功 着火 流 出 (1.0×10 - 1 ) 火 災 [2.0×10 -5 ] 緊急 遮断 自動 漏 洩 検 知 中 量 流 出 成功 着 火 防 止 ( 配管の破損 による漏洩 着火なし 1-(3.0×10 - 4 ) [2.0×10 -4 ] 着火 流 出 (1.0×10 - 1 ) 火 災 [1.2×10 -7 ] ) 着火なし 1-(1.0×10 -2 ) 失敗 (5.8×10 -3 ) バ ル ブ 手 動 閉 止 成功 緊急 遮断 自動 ( ) 火 災 着火なし 堤 失敗 防油堤 内流出 着 火 防 止 内 容 物 移 送 着火 流 出 (1.0×10 - 1 ) 火 災 [3.4×10 -13 ] 事象分岐 失敗 失敗 全量流出 (長時間) (分岐確率) 着火なし 仕 防 防油堤 流 火 [3.4×10 -11 ] (1.0×10 -2 ) 失敗 漏洩継続 (3.0×10 -4 ) 成功 出 切 初期事象 (分岐確率) 流 (1.0×10 - 1 ) 仕 成功 大量流出 (長時間) [発生頻度] 着火 1-(1.9×10 -2 ) 凡例 配管の破損 による漏洩 仕切堤 内流出 着 火 防 止 出 災害事象 (1.9×10 -2 ) 切 油 堤 堤 内流出 災 着 火 防 止 着火 流 出 (1.0×10 - 1 ) 火 災 [発生頻度] [6.6×10 -13 ] 図 2.4 平常時における災害の発生頻度の算定例(危険物タンクの配管の破損による漏洩) 27 (3) 災害の影響度の推定 可燃性物質や毒性物質を取り扱う施設で漏洩などの事故が発生した場合、液面火災、ガ ス爆発、フラッシュ火災1、毒性ガス拡散などの災害現象が生じる可能性がある。災害の影響 度は、これらの災害事象が発生した場合の放射熱や爆風圧の大きさ、拡散ガス濃度が、しき い値(人体に対する許容限界)を超える範囲 の大きさにより判断する。 影響度の算定方法は、比較的簡易な解析モデルが消防庁指針に示されている。また、し きい値についても、特別防災区域外の第三者に対する目安として、以下のようなものが示さ れている。 液面火災の放射熱 2,324 J/(m2・s) (2,000 kcal/(m2・h)) 人体が数十秒間受けることにより痛みを感じる程度の熱量 ガス爆発の爆風圧 11,760 Pa(0.12 kgf/cm2) 高圧ガス保安法・コンビナート等保安規則で既存製造施設について示されている保 安物件に対する限界値 可燃性ガス拡散(フラッシュ火災) 爆発下限界濃度の 1/2。主な可燃性ガスの消防庁指針に示されている爆発下限界濃 度は、次のとおりである。 エタン ブタン 3.0% プロパン・プロピレン 1.6% メタン 2.1% 5.0% 毒性ガス拡散 IDLH(Immediate Dangerous to Life and Health) アメリカ合衆国国立労働安全衛生研究所(National Institute for Occupational Safety and Health、以下「NIOSH」という。)が提唱する許容限界値で、「30 分以内に 救出されないと元の健康状態に回復しない濃度」。例えば、NIOSH が示しているアンモ ニアの IDLH の値は、300ppm である。 (4) 総合的な災害危険性の評価 災害の発生危険度と影響度の双方から、リスクマトリックスにより災害の危険性を総合的に 評価し、想定すべき災害と防災対策を実施するに当たっての優先度を検討する。どの程度 の災害を想定すべきか、防災対策の優先度をどのように設定するかは、特別防災区域及び 周辺地域の状況を勘案して決定することになる。 図 2.5 は本調査で用いたリスクマトリックスである。リスクマトリックスにおける、災害の発生危 険度(発生頻度/発生確率)と災害の影響度の区分は、表 2.1 から表 2.3 に示すとおりである。 検討に当たっては、評価対象施設における各災害事象が、リスクマトリックスのどこに位置 するかにより、想定すべき災害を抽出することになる。図 2.5 ではマトリックスの左下から右上 1 液化ガスが漏洩して生成される可燃性混合気に着火し、火炎が瞬間的に拡がる現象。 - 28 - に向かうに従って危険性が高くなるが、災害の発生危険度が C レベル以上を色塗りして示し ている。また、災害の影響度は 100m 以上と 100m 未満とに分けて表示している。 災害発生頻度(平常時)又は災害発生確率(地震時) 小 大 大 Eレベル D レベル C レベル B レベル A レベル AA レベル 影響度 Ⅰ(200m~) Ⅱ(100~200m) Ⅲ(50~100m) Ⅳ(20~50m) Ⅴ(~20m) 小 図 2.5 リスクマトリックス 表 2.1 平常時の災害発生頻度区分 区分 AA レベル 発生 頻度大 (AAn) A レベル (An) B レベル (Bn) C レベル (Cn) D レベル (Dn) E レベル (En) 災害発生頻度 [件/年・基] 10-3 程度 1 基あたり 1,000 年に 1 回程度 (5.0×10-4 以上) 1 年あたり 1,000 基に 1 基程度 10-4 程度 1 基あたり 1 万年に 1 回程度 (5.0×10-5 以上 5.0×10-4 未満) 1 年あたり 1 万基に 1 基程度 10-5 程度 1 基あたり 10 万年に 1 回程度 (5.0×10-6 以上 5.0×10-5 未満) 1 年あたり 10 万基に 1 基程度 10-6 程度 1 基あたり 100 万年に 1 回程度 (5.0×10-7 以上 5.0×10-6 未満) 1 年あたり 100 万基に 1 基程度 10-7 程度 1 基あたり 1,000 万年に 1 回程度 (5.0×10-8 以上 5.0×10-7 未満) 1 年あたり 1,000 万基に 1 基程度 10-8 程度 1 基あたり 1 億年に 1 回程度 (5.0×10-8 未満) 1 年あたり 1 億基に 1 基程度 注)添字の n は平常時を表す。 表 2.2 地震時の災害発生確率区分 発生 確率大 区分 AA レベル(AAe) 災害発生確率 10-1 程度(5.0×10-2 以上) 10 基のうち 1 基で発生 Aレベル(Ae) 10-2 程度(5.0×10-3 以上 5.0×10-2 未満) 100 基のうち 1 基で発生 B レベル(Be) 10-3 程度(5.0×10-4 以上 5.0×10-3 未満) 1,000 基のうち 1 基で発生 C レベル(Ce) 10-4 程度(5.0×10-5 以上 5.0×10-4 未満) 1 万基のうち 1 基で発生 D レベル(De) 10-5 程度(5.0×10-6 以上 5.0×10-5 未満) 10 万基のうち 1 基で発生 E レベル(Ee) 10-6 程度(5.0×10-6 未満) 100 万基のうち 1 基で発生 注)添字の e は地震時を表す。 - 29 - 表 2.3 災害の影響度区分 区分 影響距離 [m] Ⅰ 200m 以上 Ⅱ 100m 以上 200m 未満 Ⅲ 50m 以上 100m 未満 Ⅳ 20m 以上 50m 未満 Ⅴ 20m 未満 2.1.3 地震の想定 地震時の短周期地震動による被害の評価に当たっては、コンビナートにおいて防災対策 の前提となる災害の想定を目的としていることから、評価地域に最大の影響を及ぼす地震を 想定することが考えられる。 青森地区については、地震調査研究推進本部が主要活断層帯のひとつに挙げている青 森湾西岸断層帯の地震による影響が最も大きいと考えられる。また、八戸地区及びむつ小川 原地区において最も影響を及ぼすと考えられる地震は、三陸沖北部の海溝型地震である。 いずれの地震についても、内閣府・中央防災会議または地震調査研究推進本部が地震動 の予測結果を公開しており、利用することが可能である。本調査では、これらの結果で示され ている地震動を前提として、地震時における災害の発生確率を求めた。 各地区における想定地震、震度階及び PL 値を表 2.4 に示す。 表 2.4 想定する地震 想定地震 震度 PL 値 青森地区 青森湾西岸断層帯の地震 6弱 17.8~37.8 八戸地区 三陸沖北部の地震 6弱 7.2~23.6 むつ小川原地区 三陸沖北部の地震 5 強~6 弱 0.0~1.4 特別防災区域 2.2 危険物タンクのスロッシング被害の評価 スロッシング(液面揺動)とは、地震波と容器内の液体が共振して液面が大きく揺れる現象 である。これにより、特に浮き屋根式の危険物タンクでは、屋根の損傷、内容物の溢流、火災 の発生といった被害が生じる危険性があることから、危険物タンクのスロッシング被害を対象 として、長周期地震動による被害の評価を行った。 スロッシングの発生は、タンクのスロッシング固有周期とその周期辺りでの地震波の強度に 依存する確定的現象である。このことから、消防庁指針に基づく確率的評価とは別途に、対 象地区内の危険物タンクについて、消防法に基づくスロッシング対策の現状を調査の上、ス ロッシングにより起こり得る災害を検討し、その影響を評価することとした。 - 30 - 2.3 津波による被害の評価 青森県内の特別防災区域における既存の津波予測結果として、中央防災会議によるもの 及び青森県地震・津波被害想定調査(平成 7(1995)年度~9(1997)年度)がある。これらの津 波想定結果や津波被害予測に関する最新の知見等をもとに、特別防災区域における浸水 危険性について検討した。 また、浸水によるコンビナート施設への影響については、現在検討されているものがあるも のの十分に確立されているものではないことから、現段階では、過去の被害事例等をもとにし た定性的な検討に留めることとした。 - 31 - 第3章 特別防災区域と評価対象施設 3.1 特別防災区域の位置 青森県内の特別防災区域の各地区の位置を図 3.1.に示す。各地区は、次のとおりである。 (1) 青森地区 青森市沖館一丁目及び柳川二丁目の一部 (2) 八戸地区 八戸市大字河原木字宇兵衛河原、字遠山新田、字内河原、字館、字浜名谷地、字 赤沼及び字海岸並びに豊洲の一部 (3) むつ小川原地区 上北郡六ケ所村大字尾駮字沖付、字二又及び字上弥栄の一部 図 3.1 特別防災区域の位置 - 32 - 3.2 特別防災区域各地区の概要 青森県内の特別防災区域における評価対象施設の数を、表 3.1 に示す。休止中の施設に ついては、当該施設を有する特定事業所への調査の結果、いずれの施設についても現況で は使用を再開する見込みがないことから、評価対象より除外した。 青森地区及びむつ小川原地区においては、すべての評価対象施設が可燃性液体を貯蔵 する危険物タンクである。また、毒性液体タンクは、いずれの地区にもなかった。 各地区の特別防災区域における特定事業所及び施設の位置を、図 3.2 から図 3.4 に示 す。 表 3.1 評価対象施設の数 単位:施設 26 青森地区 26 危険物タンク 内 訳 26 可燃性液体タンク 特定タンク 準特定タンク 19 7 0 毒性危険物タンク 88 八戸地区 75 危険物タンク 内 訳 75 可燃性液体タンク 特定タンク 59 準特定タンク 16 0 毒性危険物タンク 4 ガスタンク 内訳 可燃性ガスタンク 3 毒性ガスタンク 1 5 プラント 内訳 製造施設 4 発電施設 1 62 むつ小川原地区 62 危険物タンク 内 訳 62 可燃性液体タンク 特定タンク 準特定タンク 毒性危険物タンク - 33 - 62 0 0 【凡例】 :事業所 ●:石油タンク 図 3.2 青森地区石油コンビナート等特別防災区域 注 1)この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図 25000(空間データ基盤)及び数値地図 2500(空間データ基盤)を使用したものである。 (承認番号 平 18 総使、第 518 号) 34 【凡例】 :事業所 ●:石油タンク ●:ガスタンク ●:プラント 図 3.3 八戸地区石油コンビナート等特別防災区域 注 1)この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図 25000(空間データ基盤)及び数値地図 2500(空間データ基盤)を使用したものである。 (承認番号 平 18 総使、第 518 号) 35 【凡例】 :事業所 ●:石油タンク 図 3.4 むつ小川原地区石油コンビナート等特別防災区域 注 1)この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図 25000(空間データ基盤)及び数値地図 2500(空間データ基盤)を使用したものである。 (承認番号 平 18 総使、第 518 号) 36 第4章 防災アセスメントの評価結果 平常時の事故及び地震時の短周期地震動による被害の評価にあたっては、評価対象施 設を図 4.1 のように区分し、施設区分ごとにイベントツリー(ET)を作成して、起こり得る災害の 想定を行った。各施設で想定した災害事象とその様相を、表 4.1 から表 4.5 までにまとめる。 評価対象 施設 固定屋根式タンク 及び 内部浮き蓋式タンク 危険物 タンク 浮き屋根式タンク ガスタンク 可燃性ガスタンク 毒性ガスタンク 製造施設 プラント 発電施設 図 4.1 評価対象施設の区分 表 4.1 危険物タンクの災害事象の様相 災害事象 対象とするタンク すべての危険物タンク DE1:小量流出・火災 流出火災 DE2:中量流出・火災 DE3:仕切堤内流出・ 火災 DE4:防油堤内流出・ 火災 DE5:防油堤外流出・ 火災 様相 危険物が漏洩し緊急遮断により短時 間で停止する。タンク周辺で着火して 火災となる。 危険物が漏洩し漏洩停止が遅れ火災 がしばらく継続する。タンク周辺で着火 して火災となる。 漏洩を停止することができず内容物移 送により対処するが、火災は仕切堤内 で拡大する。 流出油が仕切堤を超えて拡大し防油 堤内で火災となる(仕切堤がない場合 も含む。)。 火災が防油堤外に拡大する。 - 37 - 表 4.1 危険物タンクの災害事象の様相(続き) 災害事象 対象とするタンク タンク火災 DE7:リング火災 様相 タンク屋根部で火災が発生し、消火設 すべての危険物タンク 備により短時間で消火される。 浮き屋根式の危険物 火災の消火に失敗し、浮き屋根シール タンク 部でリング状に拡大する。 DE8:タンク全面火災 すべての危険物タンク DE6:タンク小火災 火災がタンク全面に拡大する。 表 4.2 可燃性ガスタンクの災害事象の様相 災害事象 様相 可燃性ガスが漏洩し、緊急遮断により短時間で停止する。タン DE1:小量流出・爆発 ク周辺で着火、爆発する。 DE2:小量流出・フラッシ 可燃性ガスが漏洩し、緊急遮断により短時間で停止する。ガス ュ火災 は、大気中に拡散、着火してフラッシュ火災となる。 漏洩停止が遅れ、漏洩はしばらく継続する。タンク周辺で着 DE3:中量流出・爆発 火、爆発する。 DE4:中量流出・フラッシ 漏洩停止が遅れ、漏洩はしばらく継続する。ガスは、大気中に ュ火災 拡散、着火してフラッシュ火災となる。 漏洩停止が遅れ、又は漏洩を停止することができず、長時間に DE5:大量流出(長時 わたって可燃性ガスが大量に漏洩する。タンク周辺で着火、爆 間)・爆発 発する。 漏洩停止が遅れ、又は漏洩を停止することができず、長時間に DE6:大量流出(長時 わたって可燃性ガスが大量に漏洩する。ガスは、大気中に拡 間)・フラッシュ火災 散、着火してフラッシュ火災となる。 DE7 全量流出(長時間)・ 漏洩を停止することができず、長時間にわたって可燃性ガスの 爆発 全量が漏洩する。タンク周辺で着火、爆発する。 漏洩を停止することができず、長時間にわたって可燃性ガスの DE8:全量流出(長時 全量が漏洩する。ガスは、大気中に拡散、着火してフラッシュ 間)・フラッシュ火災 火災となる。 D E9:全量流出(短時 タンク本体の大破により短時間に可燃性ガスの全量が漏洩。タ 間)・爆発 ンク周辺で着火、爆発する。 D E10:全量流出(短時 タンク本体の大破により短時間に可燃性ガスの全量が漏洩。ガ 間)・フラッシュ火災 スは、大気中に拡散、着火してフラッシュ火災となる。 - 38 - 表 4.3 毒性ガスタンクの災害事象の様相 災害事象 DE11:小量流出・拡散 DE12:中量流出・拡散 DE13:大量流出(長時 間)・拡散 DE14:全量流出(長時 間)・拡散 DE15:全量流出(短時 間)・拡散 様相 毒性ガスが漏洩して大気中に拡散する。漏洩は、緊急遮断に より短時間で停止する。 毒性ガスが漏洩して大気中に拡散する。漏洩停止が遅れ漏洩 はしばらく継続する。 漏洩停止できず内容物移送により対処する。毒性ガスが長時 間にわたって大量に漏洩して拡散する。 長時間にわたってタンク全量の毒性ガスが漏洩して拡散する。 タンク本体の大破により短時間に全量が漏洩。毒性ガスが大 気中に拡散する。 表 4.4 製造施設の災害事象の様相 災害事象 DE1:小量流出・爆発 DE2:小量流出・フラッ シュ火災 DE3 : ユ ニ ッ ト 全 量 流 出・爆発 DE4 : ユ ニ ッ ト 全 量 流 出・フラッシュ火災 DE5:大量流出・爆発 DE6:大量流出・フラッ シュ火災 様相 小量の内容物(ユニット内の一部)が漏洩し、プラン トの周辺で爆発する。 小量の内容物(ユニット内の一部)が漏洩し、拡散 した可燃性ガスに着火してフラッシュ火災となる。 ユニット内容物の全量が漏洩し、プラントの周辺で 爆発する。 ユニット内容物の全量が漏洩し、拡散した可燃性 ガスに着火してフラッシュ火災となる。 大量(複数のユニット)の内容物が漏洩。プラントの 周辺で爆発し、長時間継続する。 大量(複数のユニット)の内容物が漏洩。拡散した 可燃性ガスに着火してフラッシュ火災となる。 表 4.5 発電施設の災害事象の様相 災害事象 DE1:小量流出・火災 DE2:中量流出・火災 DE3:大量流出・火災 様相 内容物が漏洩し、プラントの周辺で火災となる。漏 洩は、短時間で停止する。 内容物が漏洩し、プラントの周辺で火災となる。漏 洩停止に遅れ、火災はしばらく継続する。 内容物が漏洩し、プラントの周辺で火災となる。漏 洩停止ができず、火災は長時間継続する。 - 39 - 4.1 平常時に発生する災害 本調査では、平常時において、次に挙げる災害を想定すべき災害とした。 平常時において想定すべき災害 表 4.1 から表 4.5 までに揚げた災害事象のうち、次に挙げるもの (1) 災害の発生頻度が B レベル(10-5 /年程度)以上の災害 現実的に起こり得る可能性が高いと考えて対策を検討する必要がある災害 (2) 災害の発生頻度がCレベル(10-6 /年程度)以上の災害 発生する可能性が低い場合があるものの、万一に備えて対策を検討する必要がある災 害 ※同じ発生頻度レベルの施設の中で防災対策を検討する場合には、影響度の大きい 施設を優先する。なお、影響度の算定に当たっては、防災設備による影響低減効果 は考慮していない。 以下に、施設の種類別に想定すべき災害事象を、青森県内の特別防災区域ごとに示す。 4.1.1 青森地区 青森地区において平常時に想定すべき災害を、表 4.6 に示す。 青森地区にある評価対象施設は、すべて危険物タンクであった。 発生頻度が高いと評価されたタンクは、すべて第 1 石油類を貯蔵していることにより着火す る確率が高く評価されたものであった。 発生頻度が B レベル(10-5/年程度)以上となる危険物タンクの災害のうち、規模が大きいも のとして、中量流出による火災及びタンク小火災が挙げられた。また、発生頻度が C レベル (10-6 /年程度)以上となる災害のうち、規模が大きいものとして、防油堤内流出火災及びタン ク全面火災が挙げられた。 このうち防油堤内流出火災では、影響距離が 100m 以上となるタンクがあり、施設の区域 外に影響を及ぼすおそれがある。ただし、この影響度は、流出した油が防油堤全面に拡大し た場合を想定したものである。これらの対策として、事業所の敷地境界には水幕設備が設置 されているものの、万が一に備えた住民の避難等の対策を考慮する必要がある。 - 40 - 表 4.6 平常時に想定すべき災害(青森地区) 【B レベル以上】 施設の種類 災害の種類 災害事象 影響度 危険物タンク 流出火災 小量流出火災 V(20m 未満) 中量流出火災 IV~V(50m 未満) タンク火災 タンク小火災 V(20m 未満) 施設の種類 災害の種類 災害事象 影響度 危険物タンク 流出火災 小量流出火災 V(20m 未満) 中量流出火災 IV~V(50m 未満) 防油堤内流出火災 II~III(50m~200m) タンク小火災 V(20m 未満) タンク全面火災 IV(20m~50m) 【C レベル以上】 タンク火災 注)網掛けは、災害の種類ごとに規模が大きくなる災害事象を示す。 4.1.2 八戸地区 八戸地区において平常時に想定すべき災害を、表 4.7 に示す。 八戸地区にある評価対象施設は、危険物タンク、ガスタンク、製造施設及び発電施設であ る。 危険物タンクにおける災害の発生頻度は、第 1 石油類を取り扱っている準特定タンクで高 くなると評価された。 発生頻度が B レベル(10-5/年程度)以上となる災害として、次のものが挙げられた。 危険物タンクにおける中量流出による火災及びタンク小火災 ガスタンクにおける小量流出によるガス爆発並びにフラッシュ火災及び中量流出による 毒性ガスの拡散 製造施設におけるユニット内全量流出によるガス爆発及びフラッシュ火災 発電施設における中量流出による火災 これらの災害が発生した場合、特別防災区域外へ影響が及ぶ可能性は低いと考えられる。 ただし、ガスタンクにおけるフラッシュ火災及び毒性ガスの拡散については、近隣の事業所に 影響が及ぶ可能性がある。特に、毒性ガスの拡散は、中量流出によるものであり、ガスの流 出による影響がしばらく続く可能性がある。 また、発生頻度が C レベル(10-6/年程度)以上となる災害として、次のものが挙げられた。 危険物タンクにおける防油堤内流出火災及びタンク全面火災 ガスタンクにおける中量流出によるガス爆発、フラッシュ火災及び毒性ガスの拡散 製造施設における大量流出によるガス爆発及びユニット内全量流出によるフラッシュ火 災 - 41 - 発電施設における中量流出による火災 これらの災害が発生した場合についても、特別防災区域外へ影響が及ぶ可能性は低いと 考えられる。ただし、危険物タンクにおける防油堤内流出火災及びガスタンクにおけるフラッ シュ火災並びに毒性ガス(アンモニア)の拡散は、近隣の事業所に影響が及ぶ可能性がある。 危険物タンクにおける防油堤内流出火災は、流出した油が防油堤全面に拡大した場合を想 定したものである。ガスタンクにおけるフラッシュ火災及び毒性ガスの拡散は、中量流出によ るものであり、ガスの流出による影響がしばらく続く可能性がある。 表 4.7 平常時に想定すべき災害(八戸地区) 【B レベル以上】 施設の種類 災害の種類 災害事象 影響度 危険物 流出火災 小量流出火災 V(20m 未満) 中量流出火災 IV~V(50m 未満) タンク火災 タンク小火災 V(20m 未満) ガス爆発 小量流出爆発 IV(20m~50m) フラッシュ火災 小量流出フラッシュ火災 III(50m~100m) 毒性ガス拡散 中量流出拡散 I(200m 以上) ガス爆発 小量流出爆発 IV~V(50m 未満) ユニット内全量流出爆発 IV~V(50m 未満) 小量流出フラッシュ火災 III~V(100m 未満) ユニット内全量流出フラッシュ火災 III~V(100m 未満) 小量流出火災 V(20m 未満) 中量流出火災 V(20m 未満) タンク ガスタンク プラント (製造施設) フラッシュ火災 プラント (発電施設) 流出火災 - 42 - 表 4.7 平常時に想定すべき災害(八戸地区)(続き) 【C レベル以上】 施設の種類 災害の種類 災害事象 影響度 危険物 流出火災 小量流出火災 V(20m 未満) 中量流出火災 IV~V(50m 未満) 防油堤内流出火災 II(100m~200m) タンク小火災 V(20m 未満) タンク全面火災 IV(20m~50m) 小量流出爆発 IV~V(50m 未満) 中量流出爆発 IV(20m~50m) タンク タンク火災 ガスタンク ガス爆発 フラッシュ火災 小量流出フラッシュ火災 プラント 中量流出フラッシュ火災 II(100m~200m) 毒性ガス拡散 中量流出拡散 I(200m 以上) ガス爆発 小量流出爆発 IV~V(50m 未満) ユニット内全量流出爆発 IV~V(50m 未満) 大量流出爆発 IV~V(50m 未満) (製造施設) フラッシュ火災 小量流出フラッシュ火災 プラント III~V(100m 未満) 流出火災 (発電施設) III~V(100m 未満) ユニット内全量流出フラッシュ火災 III~V(100m 未満) 小量流出火災 V(20m 未満) 中量流出火災 V(20m 未満) 注)網掛けは、災害の種類ごとに規模が大きくなる災害事象を示す。 4.1.3 むつ小川原地区 むつ小川原地区において平常時に想定すべき災害を、表 4.8 に示す。 むつ小川原地区にある評価対象施設は、すべて危険物タンクであった。 これらの施設の多くが、原油の備蓄タンクであるが、災害の発生頻度が高いと評価された 施設は、いずれも備蓄タンク以外のタンクであった。 発生頻度が B レベル(10-5/年程度)以上となる危険物タンクの災害のうち、規模が大きいも のとして、中量流出による火災が挙げられた。この他に、発生頻度が C レベル(10-6 /年程度) 以上となる危険物タンクの災害として、タンク小火災が挙げられた。 これらの災害が発生したときの影響は、事業所の敷地内に止まると考えられる。 - 43 - 表 4.8 平常時に想定すべき災害(むつ小川原地区) 【B レベル以上】 施設の種類 災害の種類 災害事象 影響度 危険物タンク 流出火災 小量流出火災 V(20m 未満) 中量流出火災 IV(20m~50m) タンク火災 タンク小火災 V(20m 未満) 施設の種類 災害の種類 災害事象 影響度 危険物タンク 流出火災 小量流出火災 V(20m 未満) 中量流出火災 IV~V(50m 未満) タンク小火災 V(20m 未満) 【C レベル以上】 タンク火災 注)網掛けは、災害の種類ごとに規模が大きくなる災害事象を示す。 4.2 短周期地震動により発生する災害 本調査では、地震時の短周期地震動による被害について、次に挙げる災害を想定すべき 災害とした。 ここで想定した地震は 2.1.3 に示したとおりであり、青森地区については青森湾西岸断層 帯の地震を、八戸地区及びむつ小川原地区については三陸沖北部の地震を想定した。 地震時において想定すべき災害 表 4.1 から表 4.5 までに揚げた災害事象のうち、次に挙げるもの (1) 災害の発生確率 B レベル(10-3 程度)以上の災害 地震時に起こり得る可能性が高いと考えて対策を検討する必要がある災害 (2) 災害の発生確率 C レベル(10-4 程度)以上の災害 発生する可能性が小さいものの、万が一に備えて対策を検討する必要がある災害 ※同じ発生確率レベルの施設の中で防災対策を検討する場合には、影響度の大きい 施設を優先する。なお、影響度の算定に当たっては、防災設備による影響低減効果 は考慮していない。 ただし、タンク火災については、スロッシングにより発生するものと考えられることから、4.3 にて別途検討した。 以下に、施設の種類別に想定すべき災害事象を、青森県内の特別防災区域ごとに示す。 - 44 - 4.2.1 青森地区 青森地区において地震時に想定すべき災害を、表 4.9 に示す。 青森地区にある評価対象施設は、すべて危険物タンクである。 発生確率が高く評価されるタンクの条件として、第 1 石油類を取り扱っていること及び準特 定タンクであることが挙げられた。 発生確率が B レベル(10-3 程度)以上となる危険物タンクの災害のうち、規模が大きいものと して、中量流出による火災が挙げられた。また、発生確率が C レベル(10-4 程度)以上となる危 険物タンクの災害のうち、規模が大きいものとして、防油堤内流出による火災が挙げられた。 この影響度は、流出した油が防油堤全面に拡大した場合を想定したものである。地震時に おいては、複数のタンクが被害を受けたときに、このような災害となることが考えられる。平常 時の場合と同様、防油堤内流出火災では、施設の区域外に影響を及ぼすおそれがある。 表 4.9 地震時に想定すべき災害(青森地区) 【B レベル以上】 施設の種類 災害の種類 災害事象 影響度 危険物タンク 流出火災 小量流出火災 V(20m 未満) 中量流出火災 IV~V(50m 未満) 【C レベル以上】 施設の種類 災害の種類 災害事象 影響度 危険物タンク 流出火災 小量流出火災 V(20m 未満) 中量流出火災 IV~V(50m 未満) 防油堤内流出火災 II~III(50m~200m) 注)網掛けは、災害の種類ごとに規模が大きくなる災害事象を示す。 4.2.2 八戸地区 八戸地区においての地震時に想定すべき災害を、表 4.10 に示す。 八戸地区にある評価対象施設は、危険物タンク、ガスタンク、製造施設及び発電施設であ る。 危険物タンクにおいて発生確率が高く評価されるタンクの条件として、液状化危険度が高 いこと、第 1 石油類を取り扱っていること及び旧基準のタンクであることが挙げられた。 発生確率が B レベル(10-3 程度)以上となる災害として、次のものが挙げられた。 危険物タンクにおける中量流出による火災 ガスタンクにおける中量流出による毒性ガスの拡散 発電施設における小量流出による火災 これらの災害が発生した場合、特別防災区域外へ影響が及ぶ可能性が低いと考えられる。 ただし、ガスタンクにおける毒性ガス(アンモニア)の拡散については、近隣の事業所に影響 - 45 - が及ぶ可能性がある。毒性ガスの拡散は、平常時と同様、中量流出によるものであり、ガスの 流出による影響がしばらく続く可能性がある。 また、発生確率が C レベル(10-4 程度)以上となる災害として、次のものが挙げられた。 危険物タンクにおける防油堤内流出火災 ガスタンクにおける小量流出によるガス爆発並びにフラッシュ火災及び中量流出による 毒性ガスの拡散 製造施設における小量流出によるガス爆発及びフラッシュ火災 発電施設における小量流出による火災 これらの災害が発生した場合についても、特別防災区域外へ影響が及ぶ可能性が低いと 考えられる。ただし、危険物タンクにおける防油堤内流出火災、ガスタンクにおけるフラッシュ 火災及び毒性ガス(アンモニア)の拡散については、近隣の事業所に影響が及ぶ可能性があ る。防油堤内流出火災は、複数のタンクが被害を受けたときに、影響が大きくなることがある ため、注意が必要である。また、毒性ガスの拡散は、発生確率 B レベルの場合と同様であり、 ガスの流出による影響がしばらく続く可能性がある。 表 4.10 平常時に想定すべき災害(八戸地区) 【B レベル以上】 施設の種類 災害の種類 災害事象 影響度 危険物タンク 流出火災 小量流出火災 V(20m 未満) 中量流出火災 IV(20m~50m) ガス爆発 該当なし - フラッシュ火災 該当なし - 毒性ガス拡散 中量流出拡散 I(200m 以上) ガス爆発 該当なし - フラッシュ火災 該当なし - 流出火災 小量流出火災 V(20m 未満) ガスタンク プラント(製造施設) プラント(発電施設) - 46 - 表 4.10 平常時に想定すべき災害(八戸地区)(続き) 【C レベル以上】 施設の種類 災害の種類 災害事象 影響度 危険物タンク 流出火災 小量流出火災 V(20m 未満) 中量流出火災 IV~V(50m 未満) 防油堤内流出火災 II(100m~200m) ガス爆発 小量流出爆発 IV~V(50m 未満) フラッシュ火災 小量流出フラッシュ火災 III(50m~100m) 毒性ガス拡散 中量流出拡散 I(200m 以上) ガス爆発 小量流出爆発 IV~V(50m 未満) フラッシュ火災 小量流出フラッシュ火災 III~V(100m 未満) 流出火災 小量流出火災 V(20m 未満) ガスタンク プラント(製造施設) プラント(発電施設) 注)網掛けは、災害の種類ごとに規模が大きくなる災害事象を示す。 4.2.3 むつ小川原地区 むつ小川原地区において地震時に想定すべき災害を、表 4.11 に示す。 むつ小川原地区にある評価対象施設は、すべて危険物タンクである。 発生確率が高く評価されるタンクの条件として、地震動が大きいこと及び緊急遮断設備が ないことが挙げられた。 発生確率が B レベル(10-3 程度)以上となる危険物タンクの災害のうち、規模が大きいものと して、小量流出による火災が挙げられた。また、発生確率が C レベル(10-4 程度)以上となる危 険物タンクの災害のうち、規模が大きいものとして、中量流出による火災が挙げられた。 これらの災害が発生したときの影響は、事業所の敷地内に止まると考えられる。 表 4.11 地震時に想定すべき災害(むつ小川原地区) 【B レベル以上】 施設の種類 災害の種類 災害事象 影響度 危険物タンク 流出火災 小量流出火災 V(20m 未満) 施設の種類 災害の種類 災害事象 影響度 危険物タンク 流出火災 小量流出火災 V(20m 未満) 中量流出火災 IV (20m~50m) 【C レベル以上】 注)網掛けは、災害の種類ごとに規模が大きくなる災害事象を示す。 - 47 - 4.3 長周期地震動により発生する災害 本調査では、平常時の災害及び短周期地震動による被害とは別に、危険物タンクを対象 に、長周期地震動により起こるスロッシングによる被害の危険性の評価を行った。評価した項 目は、次のとおりである。 (1) 危険物タンクの余裕空間高さの算定 危険物タンクについて、側板の最上端までの空間高さ Hc と実際の余裕空間高さの現 況を確認した。 (2) 浮き屋根式タンクの現況 消防庁の平成 17 年告示において、シングルデッキタイプの浮き屋根を有する特定屋 外タンク貯蔵所のうち、容量 2 万 kl 以上のタンク及び容量 2 万 kl 未満で Hc≧2m の タンクについて、長周期地震動の影響を考慮した浮き屋根の強度評価による技術基準 が策定された。この技術基準の対象となる浮き屋根式タンクの有無を確認した。 (3) スロッシングの発生の危険性 危険物タンクのスロッシング固有周期を算定し、過去に発生した地震の観測波形デー タをもとに速度応答スペクトルを推定した上で、スロッシングの発生の危険性を評価し た。 (4) スロッシングに伴う火災の影響範囲の評価 スロッシングにより危険物タンクにおいて火災が発生した場合について、放射熱の影 響範囲を算定した。 4.3.1 青森地区 危険物タンクの余裕空間高さについては、実際の余裕空間高さが Hc を下回るタンクはな かた。また、消防庁の平成 17 年告示による技術基準の対象となる浮き屋根式タンクもなかっ た。 スロッシングの発生の危険性については、固有周期が 5 秒以下である危険物タンクにおい て高くなる。この固有周期を有する危険物タンクが 21 基あり、多くのタンクでスロッシングが発 生する可能性がある。スロッシングに伴う火災が発生した場合、内部浮き蓋式タンクにおいて 全面火災に至る危険性があるものの、特別防災区域外への影響は小さいと考えられる。 4.3.2 八戸地区 危険物タンクの余裕空間高さについては、実際の余裕空間高さが Hc を下回るタンクは、 準特定タンクの 1 基にみられた(準特定タンクは、消防庁の平成 17 年告示に基づく余裕空間 高さの適用外である。)。また、消防庁の平成 17 年告示による技術基準の対象となる浮き屋 根式タンクは、1 基あった。 スロッシングの発生の危険性については、地震動が大きくなる周期とタンクの固有周期とが 異なることから、大きなスロッシングが生じる可能性は低い。スロッシングにより、浮き屋根式タ - 48 - ンクや内部浮き蓋式のタンクにおいて浮き屋根・浮き蓋の損傷が生じる可能性があるものの、 タンク火災に至る危険性は低いと考えられる。仮にスロッシングに伴う火災が発生した場合、 特別防災区域外への影響は小さいと考えられる。 4.3.3 むつ小川原地区 危険物タンクの余裕空間高さについては、実際の余裕空間高さが Hc を下回るタンクはな かた。また、消防庁の平成 17 年告示による技術基準の対象となる浮き屋根式タンクもなかっ た。 スロッシングの発生の危険性については、地震動が大きくなる周期とタンクの固有周期とが 異なることから、大きなスロッシングが生じる可能性は低い。多くのタンクがダブルデッキの浮 き屋根式タンクであり、スロッシングによる被害の危険性も低いと考えられる。仮にスロッシン グに伴う火災が発生した場合、特別防災区域外への影響は小さいと考えられる。 4.4 津波により発生する災害 昭和 43(1968)年の十勝沖地震により、青森県の沿岸部が津波の来襲を受けている。また、 中央防災会議では、三陸沖北部の地震等について、津波の評価を行い、浸水深等を算定し ている。本調査では、この評価結果に基づき、津波による被害の評価を行った。 浸水による被害発生の定量的な評価手法については、消防庁による危険物タンクに対す る簡易評価手法の検討が行われている段階であり、実用の段階には至っていない。本調査 では、津波による被害を、この評価手法の検討内容をもとに定性的に類推した。対象とする 被害モードは、浮き上がり、滑動、転倒及び内外水圧差による側板座屈である。 4.4.1 青森地区 青森地区における浸水深は、1m 以上 2m 未満となる地点が一部にみられるものの、その 他の地点ではいずれも 1m 未満となると予想されている(堤防を考慮した場合、しない場合い ずれも同様)。また、津波第 1 波の到達時刻は、地震発生後 1 時間から 2 時間の間と予想さ れている(堤防を考慮しない場合)。そのため、浸水により施設が被害を受ける可能性は低い と考えられるが、津波漂流物による被害の危険性もあることから、注意が必要である。 4.4.2 八戸地区 八戸地区は、昭和 43(1968)の十勝沖地震により津波の来襲を受けており、被害を受ける 可能性が高いと考えられる。 八戸地区においては全域が浸水し、浸水深は堤防を考慮した場合では概ね 1m から 2m、 堤防を考慮しない場合では概ね 3mから 5m に達すると予想されている。津波第 1 波の到達 時刻は、早い場合で地震発生後 10 分から 30 分の間、最大波の到達時刻は地震発生後 1 時間から 2 時間の間と予想されている(堤防を考慮しない場合)。実際の浸水深、津波来襲 - 49 - 時のタンクの液高、タンクの規模等により様相が異なるものの、消防庁が想定するすべての 被害モードが発生する可能性があり、その対策を検討する必要がある。 4.4.3 むつ小川原地区 むつ小川原国家石油備蓄基地の中継ポンプ場が沿岸部にある。当該中継ポンプ場の付 近において 3m 程度の浸水深となると予想される地点があるものの、中継ポンプ場敷地はこ れより標高が高い位置にあるため、浸水しないものと予想されている(堤防を考慮した場合、 しない場合いずれも同様)。そのため、津波により施設が被害を受ける可能性は低いと考えら れる。ただし、津波第 1 波の到達時刻が地震発生後 10 分未満、最大波の到達時刻が地震 発生後 10 分から 30 分の間と予想されていることから(堤防を考慮しない場合)、注意が必要 である。 - 50 - 第5章 防災対策の基本的事項の検討 前章に挙げた特別防災区域内で想定される災害に対して、必要と考えられる防災対策の 基本的事項を以下にまとめる。 5.1 災害予防計画に関わる事項 コンビナート災害を低減するためには、まず日常的な事故の発生や地震等の自然災害に よる被害の発生の防止を図ることが基本的な対策となる。毒性ガスの流出のように、貯蔵物質 によっては発災時の影響が大きくなることもあり、事故の発生防止をおろそかにすることはで きない。これらの事故等の発生防止に関しては、主に以下のような事項が重要になる。 (1) 事業所における安全意識の高揚 (2) 施設の点検・保全管理の充実 (3) 運転・操作に関わる安全管理マニュアルの作成・徹底 (4) 防災設備の整備・メンテナンスの実施 (5) 耐震対策の実施等による地震時の施設被害低減 (6) 津波による施設被害の低減(施設の浸水可能性の再確認、区域全体での津波防災体 制の確立等) (7) 具体的な災害の想定に基づく防災訓練の実施 5.2 災害応急対策に関わる事項 特別防災区域の防災対策として、事故等の発生防止が基本となることは前述のとおりであ る。一方で、事故等が発生した場合に、被害を局所化して大規模災害に至らないような措置 を施すことも重要である。本調査では、災害拡大防止のために各施設に設けられた主な防災 設備や緊急対応の成否をイベントツリーに取り入れ、災害の拡大プロセスを段階的(例えば 小量・中量・大量流出)に扱うことにより評価を行った。実際に事故が発生した場合には、これ らの災害拡大防止措置をできるだけ迅速・的確に実施し、被害や影響を最小限にとどめるよ う尽力する必要がある。これらの措置を行うに際しては、主に以下のような事項が重要となる。 (1) 事故の早期検知に関する信頼性向上 (2) 災害情報の伝達に関する信頼性向上 (3) 漏洩等の局所化対策 (4) 事業所間における影響防止と協力体制の確立 (5) 災害拡大時における関係機関と連携した対応の強化 (6) 周辺地域への影響防止対策、避難体制、情報伝達体制の充実 (7) 地震時の同時多発災害への対応強化 (8) 自衛消防による地震時の初動体制の強化 - 51 - (9) 地震時に津波が予想される場合の初動体制の確立・強化 5.3 海上流出対策 本調査では陸域における漏洩・火災等の事故を対象として評価した。この他に、県内の特 別防災区域は、各地区とも沿岸部に施設があることから、石油類が海上に流出することを想 定した防災対策についても検討しておく必要がある。 平常時における海上流出事故としては、タンカー受入中のローディングアーム1の破損等 による流出が想定され、流出量は数 kl~10kl 程度と考えられる。このような災害の発生・拡 大防止のために次のような防災対策を講ずる必要がある。 気象条件(風速)が急変したときの入出荷の停止 入出荷中の監視体制の強化 入出荷時のオイルフェンスの展張 地震時においては、危険物タンクの破損により石油類が海上に流出することが考えられ、 一部の脆弱なタンクでは大量の流出により、状況によっては海上に流出する可能性もある。 また、八戸港では、昭和 43(1968)年十勝沖地震の津波により、タンカーが防波堤に衝突し て燃料が流出する被害が出た。タンカーの入港中に津波が発生した場合にも、危険物が流 出する可能性がある。 したがって危険物タンクを有する事業所では、防油堤や流出油防止提の耐震強化とあわ せて、発災時のガードベースン2のゲート閉止、オイルフェンスの展張等の緊急措置について よく検討しておく必要がある。 また、万一、大量の危険物が海上に流出・拡大した場合は、海洋汚染等および海上災害 の防止に関する法律に基づき、事業所、海上保安本部、公設消防機関などが協力して防除 を行う必要があることから、災害拡大時の対応や関係機関の連携体制について再度確認し、 円滑な対応が可能となるよう備えておく必要がある。 5.4 地区別の対策事項 5.4.1 青森地区 青森地区において評価対象とした施設は、危険物タンクのみである。 災害の危険性が高いと評価された施設は、第 1 石油類を取り扱っているタンクであり、これ らの施設では、火災の発生予防及び火災発生時の応急対策を充実することが特に重要とな る。また、評価対象施設は、特定タンク、準特定タンクともに、すべてが旧基準のタンクである ことから、技術基準を新基準に適合させるよう促進し、地震時における災害の危険性を低くす ることが必要となる。 1 2 石油類等の液体の入出荷を行うための設備。 排水溝の末端部にある、油が施設外に流出するのを防ぐための人工の溜め池。 - 52 - 危険物タンクにおいて防油堤内流出火災が発生した場合は、特別防災区域外に影響を 及ぼす可能性がある。事業所の敷地境界付近には、火災となった場合に備えて水幕設備が 設置されているが、特別防災区域の近隣は、幹線道路を挟んで住宅地があることから、住民 及び道路を通行する車両のための対策として、住民が避難をするための体制及び交通規制 を行う体制を定めることが必要となる。 長周期地震動によるスロッシングの評価の結果、大きなスロッシングが発生する危険性が 高いタンクが多いと評価された。地震が発生した場合に、施設の点検・パトロールを迅速に行 い、災害の発生を早期に検知する体制をとれるようにする対策が必要となる。 5.4.2 八戸地区 八戸地区において評価の対象とした施設は、危険物タンク、ガスタンク、製造施設及び発 電施設である。 八戸地区は、太平洋側で地震が発生した場合、津波が来襲し、浸水することが懸念されて いる。津波に対する予防のための対策をとることが必要である。また、地区全体で、津波によ る被害を予防し、津波来襲時の対応をとれるような体制をつくることも必要となる。 その他、平常時に発生する、危険物タンクにおける防油堤内流出火災及びガスタンクにお けるフラッシュ火災並びに毒性ガスの拡散によって、近隣の事業所に影響が及ぶ可能性が ある。これらの災害に備え、近隣の事業所に対し、災害の情報をすぐ伝達できる体制を整え る必要がある。 また、八戸地区の一部の危険物タンクは第 1 石油類を取り扱う旧基準タンクであり、災害の 危険性が高いと評価された。これらの施設については、青森地区の場合と同様、火災の発生 予防及び火災発生時の応急対策を充実することと、タンク技術基準の新基準への適合を促 進することが重要となる。 5.4.3 むつ小川原地区 むつ小川原地区において評価の対象とした施設は、危険物タンクのみである。 むつ小川原地区は備蓄基地であり、大規模な危険物タンクが数多くあるものの、災害の危 険性は低い。また、市街地から離れており、施設における災害の発生が直接住民に影響を 与える可能性は小さいと考えられる。しかしながら、過去の地震では、スロッシングの発生が 報告されている。備蓄タンクはタンクの形状や規模が全て同じため、スロッシング固有周期も 等しく、万が一スロッシングが発生すると、同じスロッシングの挙動を示すおそれがある。また、 大規模な地震時には、迅速な被害状況の把握が困難な場合も考えられることから、防災要 員によるパトロールに加え、地震計と連動したリアルタイム被害予測システム(地震特性と施 設特性により被害を受ける可能性が大きいタンクを予測するためのシステム)の導入など、被 害状況を早期に検知するシステムの導入も有効と考えられる。 - 53 - 8.防災アセスメント業務報告書(概要)に係る参考資料 県内の特別防災区域ごとの各災害事象の発生頻度が B レベル(10-5/年程度)以上並びに C レベル(10-6/年程度)以上と想定される災害の影響範囲を示す。ここで、影響範囲とは、施設の 中心から影響の大きさが許容値以上となる範囲までの最大距離を半径とする円として表したも のである。 (平常時に発生する災害) 平常時 青森地区 (危険物タンク 流出火災)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・図1.1,図 1.2 平常時 青森地区 (危険物タンク タンク火災)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・図 2.1,図 2.2 平常時 八戸地区 (危険物タンク 流出火災)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・図 3.1,図 3.2 平常時 八戸地区 (危険物タンク タンク火災)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・図 4.1,図 4.2 平常時 八戸地区 (ガスタンク ガス爆発)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・図 5.1,図 5.2 平常時 八戸地区 (ガスタンク フラッシュ火災)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・図 6.1,図 6.2 平常時 八戸地区 (ガスタンク 毒性ガス拡散)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・図 7.1 平常時 八戸地区 (製造施設 ガス爆発)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・図 8.1,図 8.2 平常時 八戸地区 (製造施設 フラッシュ火災)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・図 9.1 平常時 八戸地区 (発電施設 流出火災)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・図 10.1 平常時 むつ小川原地区 (危険物タンク 流出火災)・・・・・・・・・・・・・・・図 11.1,図 11.2 平常時 むつ小川原地区 (危険物タンク タンク火災)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・図 12.1 (短周期地震動により発生する災害) 地震時(短周期地震動)青森地区 (危険物タンク 流出火災)・・・・・・・・・・図13.1,図 13.2 地震時(短周期地震動)八戸地区 (危険物タンク 流出火災)・・・・・・・・・・図14.1,図 14.2 地震時(短周期地震動)八戸地区 (ガスタンク ガス爆発)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・図15.1 地震時(短周期地震動)八戸地区 (ガスタンク フラッシュ火災)・・・・・・・・・・・・・・・・図16.1 地震時(短周期地震動)八戸地区 (ガスタンク 毒性ガス拡散)・・・・・・・・・・・・・・・・・図17.1 地震時(短周期地震動)八戸地区 (製造施設 ガス爆発)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・図18.1 地震時(短周期地震動)八戸地区 (製造施設 フラッシュ火災)・・・・・・・・・・・・・・・・図19.1 地震時(短周期地震動)八戸地区 (発電施設 ガス爆発)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・図 20.1 地震時(短周期地震動)むつ小川原地区 (危険物タンク 流出火災)・・図 21.1,図 21.2 (長周期地震動により発生する災害) 地震時(長周期地震動)青森地区 (内部浮き蓋式タンク 全面火災)・・・・・・・・・・・図 22.1 地震時(長周期地震動)青森地区 (危険物タンク 全面火災)・・・・・・・・・・・・・・・・・・図 23.1 地震時(長周期地震動)八戸地区 (浮き屋根式タンク リング火災)・・・・・・・・・・・・・図 24.1 地震時(長周期地震動)八戸地区 (危険物タンク 全面火災)・・・・・・・・・・・・・・・・・・図 25.1 地震時(長周期地震動)むつ小川原地区 (浮き屋根式タンク リング火災)・・・・・・図 26.1 地震時(長周期地震動)むつ小川原地区 (危険物タンク 全面火災)・・・・・・・・・・・図 27.1 - 54 - 図 1.1 平常時 青森地区(危険物タンク 流出火災) 危険物タンクにおいて発生頻度が B レ ベル(10-5/年程度)以上となる流出火災の影響範囲 【凡例】 :水幕設備 図 1.2 平常時 青森地区(危険物タンク 流出火災) 危険物タンクにおいて発生頻度が C レ ベル(10-6/年程度)以上となる流出火災の影響範囲 注)この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図 25000(空間データ基盤)及 び数値地図 2500(空間データ基盤)を使用したものである。(承認番号 平 18 総使、第 518 号) - 55 - 図 2.1 平常時 青森地区(危険物タンク タンク火災) 危険物タンクにおいて発生頻度が B レ ベル(10-5/年程度)以上となるタンク火災の影響範囲 図 2.2 平常時 青森地区(危険物タンク タンク火災) 危険物タンクにおいて発生頻度が C レ ベル(10-6/年程度)以上となるタンク火災の影響範囲 注)この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図 25000(空間データ基盤)及 び数値地図 2500(空間データ基盤)を使用したものである。(承認番号 平 18 総使、第 518 号) - 56 - 図 3.1 平常時 八戸地区(危険物タンク 流出火災) 危険物タンクにおいて発生頻度が B レベル(10-5/年程度)以上となる流出火災の影響範囲 図 3.2 平常時 八戸地区(危険物タンク 流出火災) 危険物タンクにおいて発生頻度が C レ ベル(10-6/年程度)以上となる流出火災の影響範囲 注)この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図 25000(空間データ基盤)及 び数値地図 2500(空間データ基盤)を使用したものである。(承認番号 平 18 総使、第 518 号) - 57 - 図 4.1 平常時 八戸地区(危険物タンク タンク火災) 危険物タンクにおいて発生頻度が B レ ベル(10-5/年程度)以上となるタンク火災の影響範囲 図 4.2 平常時 八戸地区(危険物タンク タンク火災) 危険物タンクにおいて発生頻度が C レ ベル(10-6/年程度)以上となるタンク火災の影響範囲 注)この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図 25000(空間データ基盤)及 び数値地図 2500(空間データ基盤)を使用したものである。(承認番号 平 18 総使、第 518 号) - 58 - 図 5.1 平常時 八戸地区(ガスタンク ガス爆発) ガスタンクにおいて発生頻度が B レベル (10-5/年程度)以上となるガス爆発の影響範囲 図 5.2 平常時 八戸地区(ガスタンク ガス爆発) ガスタンクにおいて発生頻度が C レベル (10-6/年程度)以上となるガス爆発の影響範囲 注)この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図 25000(空間データ基盤)及 び数値地図 2500(空間データ基盤)を使用したものである。(承認番号 平 18 総使、第 518 号) - 59 - 図 6.1 平常時 八戸地区(ガスタンク フラッシュ火災) ガスタンクにおいて発生頻度が B レベ ル(10-5/年程度)以上となるフラッシュ火災の影響範囲 図 6.2 平常時 八戸地区(ガスタンク フラッシュ火災) ガスタンクにおいて発生頻度が C レベ ル(10-6/年程度)以上となるフラッシュ火災の影響範囲 注)この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図 25000(空間データ基盤)及 び数値地図 2500(空間データ基盤)を使用したものである。(承認番号 平 18 総使、第 518 号) - 60 - 図 7.1 平常時 八戸地区(ガスタンク 毒性ガス拡散) ガスタンクにおいて発生頻度が B レベ ル(10-5/年程度)及び C レベル(10-6/年程度)以上となる毒性ガス拡散の影響範囲 注)この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図 25000(空間データ基盤)及 び数値地図 2500(空間データ基盤)を使用したものである。(承認番号 平 18 総使、第 518 号) - 61 - 図 8.1 平常時 八戸地区(製造施設 ガス爆発) 可燃性ガスを取り扱う製造施設において発生 頻度が B レベル(10-5/年程度)以上となるガス爆発の影響範囲 図 8.2 平常時 八戸地区(製造施設 ガス爆発) 可燃性ガスを取り扱う製造施設において発生 頻度が C レベル(10-6/年程度)以上となるガス爆発の影響範囲 注)この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図 25000(空間データ基盤)及 び数値地図 2500(空間データ基盤)を使用したものである。(承認番号 平 18 総使、第 518 号) - 62 - 図 9.1 平常時 八戸地区(製造施設 フラッシュ火災) 可燃性ガスを取り扱う製造施設におい て発生頻度が B レベル(10-5/年程度)及び C レベル(10-6/年程度)以上となるフラッシュ 火災の影響範囲 注)この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図 25000(空間データ基盤)及 び数値地図 2500(空間データ基盤)を使用したものである。(承認番号 平 18 総使、第 518 号) - 63 - 図 10.1 平常時 八戸地区(発電施設 流出火災) 危険物を取り扱う発電施設において発生頻度が B レベル(10-5/年程度)及び C レベル(10-6/年程度)以上となる流出火災の影響範囲 注)この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図 25000(空間データ基盤)及 び数値地図 2500(空間データ基盤)を使用したものである。(承認番号 平 18 総使、第 518 号) - 64 - 図 11.1 平常時 むつ小川原地区(危険物タンク 流出火災) 危険物タンクにおいて発生頻度 が B レベル(10-5/年程度)以上となる流出火災の影響範囲 注)この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図 25000(空間データ基盤)及 び数値地図 2500(空間データ基盤)を使用したものである。(承認番号 平 18 総使、第 518 号) - 65 - 図 11.2 平常時 むつ小川原地区(危険物タンク 流出火災) 危険物タンクにおいて発生頻度 が C レベル(10-6/年程度)以上となる流出火災の影響範囲 注)この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図 25000(空間データ基盤)及 び数値地図 2500(空間データ基盤)を使用したものである。(承認番号 平 18 総使、第 518 号) - 66 - 図 12.1 平常時 むつ小川原地区(危険物タンク タンク火災) 危険物タンクにおいて発生頻 度が C レベル(10-6/年程度)以上となるタンク火災の影響範囲 注)この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図 25000(空間データ基盤)及 び数値地図 2500(空間データ基盤)を使用したものである。(承認番号 平 18 総使、第 518 号) - 67 - 図 13.1 地震時(短周期地震動) 青森地区(危険物タンク 流出火災) 危険物タンクにおいて 発生確率が B レベル(10-3 程度)以上となる流出火災の影響範囲 【凡例】 :水幕設備 図 13.2 地震時(短周期地震動) 青森地区(危険物タンク 流出火災) 危険物タンクにおいて 発生確率が C レベル(10-4 程度)以上となる流出火災の影響範囲 注)この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図 25000(空間データ基盤)及 び数値地図 2500(空間データ基盤)を使用したものである。(承認番号 平 18 総使、第 518 号) - 68 - 図 14.1 地震時(短周期地震動) 八戸地区(危険物タンク 流出火災) 危険物タンクにおいて 発生確率が B レベル(10-3 程度)以上となる流出火災の影響範囲 図 14.2 地震時(短周期地震動) 八戸地区(危険物タンク 流出火災) 危険物タンクにおいて 発生確率が C レベル(10-4 程度)以上となる流出火災の影響範囲 注)この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図 25000(空間データ基盤)及 び数値地図 2500(空間データ基盤)を使用したものである。(承認番号 平 18 総使、第 518 号) - 69 - 図 15.1 地震時(短周期地震動) 八戸地区(ガスタンク ガス爆発) ガスタンクにおいて発生 確率が C レベル(10-4 程度)以上となるガス爆発の影響範囲 注)この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図 25000(空間データ基盤)及 び数値地図 2500(空間データ基盤)を使用したものである。(承認番号 平 18 総使、第 518 号) - 70 - 図 16.1 地震時(短周期地震動) 八戸地区(ガスタンク フラッシュ火災) ガスタンクにおいて 発生確率が C レベル(10-4 程度)以上となるフラッシュ火災の影響範囲 注)この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図 25000(空間データ基盤)及 び数値地図 2500(空間データ基盤)を使用したものである。(承認番号 平 18 総使、第 518 号) - 71 - 図 17.1 地震時(短周期地震動) 八戸地区(ガスタンク 毒性ガス拡散) ガスタンクにおいて 発生確率が B レベル(10-3 程度)及び C レベル(10-4 程度)以上となる毒性ガス拡散の影 響範囲 注)この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図 25000(空間データ基盤)及 び数値地図 2500(空間データ基盤)を使用したものである。(承認番号 平 18 総使、第 518 号) - 72 - 図 18.1 地震時(短周期地震動) 八戸地区(製造施設 ガス爆発) 可燃性ガスを取り扱う製造 施設において発生確率が C レベル(10-4 程度)以上となるガス爆発の影響範囲 注)この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図 25000(空間データ基盤)及 び数値地図 2500(空間データ基盤)を使用したものである。(承認番号 平 18 総使、第 518 号) - 73 - 図 19.1 地震時(短周期地震動) 八戸地区(製造施設 フラッシュ火災) 可燃性ガスを取り扱 う製造施設において発生確率が C レベル(10-4 程度)以上となるフラッシュ火災の影響 範囲 注)この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図 25000(空間データ基盤)及 び数値地図 2500(空間データ基盤)を使用したものである。(承認番号 平 18 総使、第 518 号) - 74 - 図 20.1 地震時(短周期地震動) 八戸地区(発電施設 ガス爆発) 危険物を取り扱う発電施 設において発生確率が B レベル(10-4 程度)及び C レベル(10-4 程度)以上となるガス爆 発の影響範囲 注)この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図 25000(空間データ基盤)及 び数値地図 2500(空間データ基盤)を使用したものである。(承認番号 平 18 総使、第 518 号) - 75 - 図 21.1 地震時(短周期地震動) むつ小川原地区(危険物タンク 流出火災) 危険物タンクに おいて発生確率が B レベル(10-3 程度)以上となる流出火災の影響範囲 注)この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図 25000(空間データ基盤)及 び数値地図 2500(空間データ基盤)を使用したものである。(承認番号 平 18 総使、第 518 号) - 76 - 図 21.2 地震時(短周期地震動) むつ小川原地区(危険物タンク 流出火災) 危険物タンクに おいて発生確率が C レベル(10-4 程度)以上となる流出火災の影響範囲 注)この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図 25000(空間データ基盤)及 び数値地図 2500(空間データ基盤)を使用したものである。(承認番号 平 18 総使、第 518 号) - 77 - 図 22.1 地震時(長周期地震動) 青森地区(内部浮き蓋式タンク 全面火災) 青森地区で の内部浮き蓋式タンクにおける全面火災の影響範囲 図 23.1 地震時(長周期地震動) 青森地区(危険物タンク 全面火災) 青森地区での危険物 タンクにおける全面火災の影響範囲 注 1) 図中の赤色の範囲が影響範囲。 注 2) 図は、全ての施設から火災が発生した場合の影響を示したものであり、各施設の発生確率を考慮したもので はない。 注 3)この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図 25000(空間データ基盤) 及び数値地図 2500(空間データ基盤)を使用したものである。(承認番号 平 18 総使、第 518 号) - 78 - 図 24.1 地震時(長周期地震動) 八戸地区(浮き屋根式タンク リング火災) 八戸地区で の浮き屋根式タンクにおけるリング火災の影響範囲 図 25.1 地震時(長周期地震動) 八戸地区(危険物タンク 全面火災) 八戸地区での全て の危険物タンクにおけるタンク全面火災の影響範囲 注 1) 図中の赤色の範囲が影響範囲。 注 2) 図は、全ての施設から火災が発生した場合の影響を示したものであり、各施設の発生確率を考慮したもので はない。 注 3)この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図 25000(空間データ基盤) 及び数値地図 2500(空間データ基盤)を使用したものである。(承認番号 平 18 総使、第 518 号) - 79 - 図 26.1 地震時(長周期地震動) むつ小川原地区(浮き屋根式タンク リング火災) むつ小 川原地区での浮き屋根式タンクにおけるリング火災の影響範囲。上図:石油備蓄基 地、下図:中継ポンプ 注 1) 図中の赤色の範囲が影響範囲。 注 2) 図は、全ての施設から火災が発生した場合の影響を示したものであり、各施設の発生確率を考慮したもので はない。 注 3)この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図 25000(空間データ基盤) 及び数値地図 2500(空間データ基盤)を使用したものである。(承認番号 平 18 総使、第 518 号) - 80 - 図 27.1 地震時(長周期地震動) むつ小川原地区(危険物タンク 全面火災) むつ小川原 地区での全ての危険物タンクにおける全面火災の影響範囲。上図:石油備蓄基地、 下図:中継ポンプ 注 1) 図中の赤色の範囲が影響範囲。 注 2) 図は、全ての施設から火災が発生した場合の影響を示したものであり、各施設の発生確率を考慮したもので はない。 注 3)この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図 25000(空間データ基盤) 及び数値地図 2500(空間データ基盤)を使用したものである。(承認番号 平 18 総使、第 518 号) - 81 -
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