Chapter 12 - utility

ユーティリティ
[SYSTEM]↓[UTILS]
Finx CHK
ユーティリティには、いざという時の為のヘルプ・コマンドや、トラブル
を起こさない為の、システム・チェックに関するコマンドがあります。
[SELECT]することにより、DEPに接続された複数台のトラックパックの中
に、同じFINXナンバーを持つ異なったクリップがないか、チェックするこ
とができます。
では、[SYSTEM]↓[UTILS]を開けてみましょう。
Dir CHK
Finx IMP
Finxとは、録音された音です。通常、クリップと呼んでいるものは、録音
した音に対して任意の名前を付けたものであり、実際の音のデータはFinx
と呼ばれ、録音された時に自動的に登録されるIDナンバーで管理されてい
ます。
もし、間違ってクリップをデリートしてしまい、UNDOで戻せなくなって
しまった場合は、このFinx IMP機能を使うことにより、音を戻すことがで
きます。
操作手順
1. トラックを選択し、音を貼り付けたい時間軸にロケートします。
2. [SYSTEM]↓[UTILS]↓[Finx IMP]を[SELECT]します。
3. 切り替わった画面の右側に、現在使用しているトラックパックの中に
あるFINXが表示されるので、
[↑]と[↓]でカーソルを移動し、
[→]でオー
ディションをします。([←]でオーディションを中止します。)
4. 必要な音が見つかったら[SELECT]を押します。
ここでインポートした音は、クリップとして扱うことが可能です。また、イ
ンポートしたクリップは、FINXナンバーがクリップ・ネームになっている
ので、クリップ・ネームを設定し直して下さい。
DIRFATのチェックを行うコマンドで、現在使用しているDEPのデバイス
のAUDIOSディレクトリーとファイル・アロケーション・テーブルのチェッ
クをします。もし、何かエラーが起きた場合はDir FIXによって修正して下
さい。
Dir FIX
[Dir CHK]を行ってエラーが見つかった場合に、エラーを修正することがで
きます。
Safe RST
間違ってプロジェクトを[REMOVE]してしまった場合、このコマンドを使
用することで10回前までの分の[SAVE]されたプロジェクトを[SAFETY.0]
から[SAFETY.9]のプロジェクト名で取り戻すことができます。
Prof GEN
レコーディングやリストアを行ったときに、何らかの理由によりクリップ
の波形がうまく書き込まれないことがまれにあります。そのような場合、
[SYSTEM]↓[UTILS]↓[ProfGEN]によって波形の書き直しを行ってくださ
い。ここでは、プロジェクト中の全てのクリップを書き直すか、波形情報
のないクリップを探して書き直すかを選択することができます。