米国 National Diagnostics 社 液シン用シンチレーションカクテル剤、溶解剤及びバイアル 9. 放射能の安全管理のための除染剤 及びワイプテスト用パッド 放射能を扱う仕事において、安全ほど大切なものはありません。世の東西を問わず、放射能を取り扱う全て の現場において注意、規制されるべきものです。 特に、放射能による表面汚染は規制に基づき頻繁にモニターしなければなりません。 米国 National Diagnostics 社は、便利で、コスト的にも機能的にも優れたワイプテストキットを含む安 全対策のプロトコルを、多数の製品と共に研究者の皆さまにご提供することにより、このような対策を支 援しております。 付属品:詰め替え用のノズル付スプレーボトル ( ヌクリーン(NucleanTM) 放射能除染剤 ヌクリーン放射能除染剤をご購入頂いた お客様に無償にてご提供させて頂きます。 ) ◦安全で効果的な放射能除染剤です。 ◦極めて優れたクリーナーです。 ◦生物学的分解性を有しています。 カタログ番号 数量 価格 NC-200-2 NC-200-4 1gallon×2 本 1gallon×4 本 ¥38,000.¥67,000.- アプリケーション ■ ワ イプテストにより、放射能が付着した器具等の表面の除染に最適です。また、 一般的な研究所のクリーニングにもご使用頂けます。 ◦ pH は中性です。 ◦金属機器に損傷を与えません。 ヌクリーンは、高濃度の放射能除染剤で、経済的かつ安全 性の高い製品です。 研究室にあるガラス製品や機器、そして種々製品の表面に 付着した放射能を迅速に除去することができます。また、一 般的な研究室で優れたクリーナーとして、また油性洗浄剤と してご使用頂くこともできます。 通常の使用において、ヌクリーン:水比を 1:50 にして 希釈し、その希釈溶液にガラス製品などを一晩浸し、その後 蒸留水でしっかりすすぎます。 より迅速に除染したい場合には、濃度をヌクリーン:水比 を 1:20 にし、温度を上げると効果的です。攪拌していた だくと、更に効果が高まります。 研究室内のイスなどの表面の汚染除去には、薄めずにご使 用下さい。 ヌクリーンは生物学的分解性を有し、また 50 倍に希釈し た溶液は皮膚などに危険性を与えません。また、クロム酸よ り効果的であるのみならず、使用上の安全性も高い製品です。 23 米国 National Diagnostics 社 液シン用シンチレーションカクテル剤、溶解剤及びバイアル ヌックワイプ ◦環境汚染試験のための、完全溶解するワイプパッドです。 ワイプ(RI拭き取り) テスト用パッド ◦さらなる信頼性が得られます。 (Nuc-WipesTM) カタログ番号 NW-300-10 NW-300-30 ◦より高い計数効率が得られます。 ◦安全かつ簡単にご使用頂けます。 数量 価格 100 枚入り ×10 箱 100 枚入り ×30 箱 ¥50,000.¥75,000.- ヌックワイプは、環境汚染試験での優れた結果を保証する、溶解可能な パッドです。また、どんなシンチレーションカクテル剤にも完全溶解する ため、ベータ線放出の妨げや、自己吸収が生じることはありません。 ヌックワイプを使用して、完全な 4π 測定ができるため、フィルター自 身によるベータ線の吸収による測定誤差はありません。 アプリケーション ■ 日常的なワイプテストに最適です。 通常のワイプフィルター ヌックワイプ 環境汚染試験での通常フィルターの使用は、不正確で異常な結果の原因となります。 これは、通常のフィルター上の粒子から生じるベータ線が、そのフィルターによって減衰し、吸収されてしまうからです。更に、溶液に含まれ る物質の相対的親和力によって物質が溶液中のフィルターから分離してしまうため、時間がたつとカウントが変化してしまいます。 ヌックワイプには、フィルターペーパーの方向や溶解時間に対する依存性はありません。 これは、ヌックワイプがシンチレーションカクテル剤に完全に溶解するため、通常のフィルターに見られるようなベータ線の減衰や自己吸収が ないためです。このため、液シンによる 4π 測定が可能となり、極めて再現性の良い結果が得られます。 ヌックワイプ(NW-300)によるワイプテストのプロトコル 以下のプロトコル(手順)は、とても有用な情報です。しかし、皆さまの放射線安全施設において、ここに書かれたこととは異なる特別な処理が必要となる場合もご ざいます。 1. 研究室の作業エリアの詳細な間取り図を作成します。モニターする備品には、 作業台、作業台上の保護ペーパー、遮へい材、ピペッター、ドアノブ、衣服等、 放射線核種を扱う際に用いた全ての装置または器具を含みます。 2. コピーした見取り図に日付を入れ、モニター対象の位置がすぐ分かるように 簡単なアルファベットコードを使用し印を付けて下さい。 3. 皆さまのアルファベットコードに対応し、またワイプテストの対象になる箇所 毎に作成したラベルを 20 mLのシンチレーションバイアルに貼り付けます。 4. さらに、上記とは別にバックグラウンド測定用のシンチレーションバイアル を用意し、ラベルを貼り付けます。 5. 65 〜 75%のエタノールで湿らせたヌックワイプ(一枚)で、テストしたい エリアを拭き取ります。その際、100 ㎝ 2 の範囲を目安に適度な強さで拭い て下さい。 信頼できる結果を得るためには、拭き取る 際に一貫した方法で行なうことが不可欠と なりますので、どこでも簡単に、同じよう に繰り返し可能な方法でテストされること をお勧め致します。 6. ラベルの貼られたシンチレーションバイア ルに対象となるヌックワイプを入れて、( 空 気 ) 乾燥させて下さい。また、モニター対 象毎に同じ手順を繰り返して下さい。 24 本カタログに記載されている価格に消費税は含まれておりません。 7. バックグラウンド測定用に用意したシンチレーションバイアルの中に、未使 用のヌックワイプを入れて下さい。 8. それぞれのバイアルに乳化したシンチレーションカクテル剤を10 mLずつ 加えて下さい。 ( このアプリケーションには、計数効率が高く、生物学的分解性を有し、また 極性残基及び非極性残基の両方を乳化、あるいは溶解させることのできる、 当社のシンチレーションカクテル剤“エコシンチ H(LS-275)”をお勧め 致します。) 5 分間攪拌するか、またはヌックワイプが完全に溶けるまでそのままお待ち 下さい。 9. 液体シンチレーションカウンターを用いて各ヌックワイプの放射能量を測定 して下さい。また、その測定結果は皆さまの放射線安全施設の管理規定に従っ て記録して下さい。 10. 放射能汚染が確認された全てのエリアを再度拭き取って下さい。この場合、 皆さまの管理規定のガイドライン以下になるまで繰り返して下さい。 ※ 皆さまの安全管理施設の作業エリアにおける汚染レベルの基準点となるガイ ドラインを設定して下さい。共通基準と致しましては、バックグラウンドの 3 倍以上の測定値が検出された場合に汚染されていると判定されます。
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