日本旅行業界内 海外旅行業務 分布図 日本旅行業界内

NIPPONLINK Inc.
日本旅行業界内 海外旅行業務 分布図
日本旅行業界内 海外旅行業務 分布図
1. 目的地が多数の国の場合:
航空会社
航空会社
旅行代理店
旅行代理店
卸売り旅行業者 海外直仕入れ旅行業者
卸売り旅行業者 海外直仕入れ旅行業者
(主催旅行)
(主催旅行) 小売旅行業者(手配旅行)
小売旅行業者(手配旅行)
ランドオペレーターの日本支社 ランドオペレーターの日本支社 ランドオペレーターの海外本社
ランドオペレーターの海外本社
小売専門旅行業者
小売専門旅行業者
((主催旅行販売及び手配旅行企画)
主催旅行販売及び手配旅行企画)
ランドオペレーターの海外支社
ランドオペレーターの海外支社
(又は 在海外旅行手配会社)
(又は 在海外旅行手配会社)
消 費 者
消 費 者
ホテル
ホテル
2. 目的が1国の場合 :
催し物
催し物
ガイド
ガイド
その他
その他
Bus/Rail
バス・列車
Bus/Rail
バス・列車
航空会社
航空会社
旅行代理店
旅行代理店
ランドオペレーターの日本支社
ランドオペレーターの日本支社
卸売り旅行業者 海外直仕入れ旅行業者
卸売り旅行業者 海外直仕入れ旅行業者
(主催旅行)
(主催旅行) 小売旅行業者(手配旅行)
小売旅行業者(手配旅行)
在海外旅行手配会社
在海外旅行手配会社
小売専門旅行業者
小売専門旅行業者
((主催旅行販売及び手配旅行企画)
主催旅行販売及び手配旅行企画)
ホテル
ホテル
催し物
催し物
ガイド
ガイド
その他
その他
バス・列車
バス・列車
消 費 者
消 費 者
平成16年1月
NIPPONLINK Inc.
訳文
3.上記チャートの説明
3.1.ランド・オペレーター
ランド・オペレーターは次の三つのカテゴリーに分けられます:
a)
「pure純粋なランド・オペレーター」例えばミキ、クオニイ、ガリバー、
トラファルガー等
b)
ヨーロッパに自社ネットワークをもっている、日本のツアー・オペレーター並びに
ホールセラー
(都市名は本店所在地)
JTB
日本交通公社
ロンドン
KNT
近畿ニッポンツーリスト
アムステルダム
JALPAK
JALパック
ロンドン
ANA
ハローワールド
ロンドン
このカテゴリーの会社は、主として日本の自社オフィス主導でビジネスを展開して
います。
WLJは2003年11月に閉鎖となりました。翌月には英国トラファルガー社が日本に *
進出し、東京と大阪にオフィスを開き、前WLJの経営陣ならびに社員を引き継ぎました。
c.)
b)で言及した会社は、ヨーロッパに「中立的な」ランドオペレーターを配し、
他の日本の会社(実際には競合相手!)のビジネスも扱えるようにしました。
このタイプのオペレーションのうち、現存しているのは次の二社です:
JALPAK #
JALパック
Universal Netlink
日本交通公社
#同社は以前CreativeToursと呼ばれていましたが、2004年4月1日に改名されました。
平成16年1月
NIPPONLINK Inc.
3.2. 決定プロセス
ヨーロッパの旅行社では普通、まず本店が相手国、例えばタイのパートナーとの契
約に同意します。その後、相互に同意し契約で確認した期間内で、タイの会社は契
約相手の会社の全支店やプロダクションセンターからのインカミングビジネスを取
り扱います。
クオニイを例に取ると、スイス、フランス、南アフリカなどの支店が、そのビジネ
ス全部を、本店に指名されたバンコクの同じグランドハンドラーへと振り向けるの
です。
日本では事情は全く異なります。日本のツアーにはシリーズごとに、更にはアドホッ
クグループの場合でさえ、“オープンマーケット”が存在します。
プロジェクト担当者は、いくつかのランドオペレーターからオファーをもらいます。
それからどのハンドリング・オペレーターを使うのか、自分で判断します(「ボト
ムからトップへ」という日本の決定の下し方に沿って)。
しかも驚くことに、このやり方はヨーロッパの自社ランドオペレーター・ネット
ワークをもっている会社にも適用されるのです( b)にて述べたとおり)。ヨーロッ
パへ旅立つグループやツアーシリーズを担当している社員は、quotes(見積もり)を
ヨーロッパの自分のローカルオフィスからだけでなく、日本に基盤を置く競合相手
のランドオペレーターからも受け取る、ということです。
担当者自身の会社は、特定のランドオペレーターから提示された額と値段が同じ場
合にのみpreferential treatment特別待遇を受けます。
しかし、よくあることなのですが、部外者のほうが安かった場合は、インハウス
会社にとっての損益となります。ヨーロッパの会社では考えられないことですが。
JTBの場合、自社ネットワークがヨーロッパ向けの全旅行の約75%を占めています。
多国籍ランドオペレーター、主としてミキ、クオニイ、ガリバー、トラファルガー
は、その残りの地域、例えばスカンジナビアなどを、mono-destination オペレー
ター(Tumlare)を使って取り扱っています。
より多くのシェアを外部のランドオペレーターへ逃さないよう、JTBヨーロッパは
ETC (Europe Travel Center)の名のもとに日本全国の主要都市にセールスオフィス
を開く必要に迫られました。言い換えれば、JTBは自社からのビジネスを獲得する
ために、b)で述べた他社と同様に、pureピュアランドオペレーターとして日本に同
様の販売構造を打ち立てるよう強いられたのです。
その結果、上記のチャートはa)からc)までに述べた全ての会社に当てはまるもの
となりました。私はこの状況をより明らかにしていきたいと思います。ヨーロッパ
のサプライヤーにとっては、同じJTBグループなのに、ある年はJTBヨーロッパと
して、また翌年にはクオニイやガリバー、ミキと、といった具合に様々にブックさ
れることに混乱すると思うからです。
平成16年1月
NIPPONLINK Inc.
3.3. インハウス・ホールセラー
これはかなりユニークなオペレーションです。日本の大手旅行会社は20年以上も前
にこういった会社を創り、自社の支店や関連会社に航空券購入拡大の便宜を図りまし
た。活動範囲は後に拡大し、航空券を他の旅行社(競合相手!)に売り込むまでにな
りました。
そしてついには、自らのプロダクトラインに他のトラベル・コンポーネントを追加す
るまでに至ったのです。
最近のトレンドは、完全に自立したエージェンシーになることであり、その結果、自
らが自分の本社の競合相手になることもあり得るといった具合です。この現象は、外
部から見れば「奇異」に映るかもしれません。このタイプの旅行社は下記の通りです:
TPI
Travel Plaza International
JTB (Japan Travel Bureau)
United Tours
KNT (Kinki Nippon Tourist)
FiT
Flex International
NTA (Nippon Travel Agency)
NTS
Nippon Travel Service
NEC (Nippon Express)
2004年1月 東京にて
Nipponlink
平成16年1月