ブースタ電源の整備 引き合い仕様書

ブースタ電源の整備
引き合い仕様書
Cabling works for reused Booster Power Supplies
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
核融合エネルギー研究開発部門
トカマクシステム技術開発部
JT-60 電源・制御開発グループ
目次
1. 一般仕様...................................................................................................................................... - 1 1.1 件名 ....................................................................................................................................... - 1 1.2 目的及び概要......................................................................................................................... - 1 1.3 契約範囲 ................................................................................................................................ - 1 1.4 納期 ....................................................................................................................................... - 1 1.5 作業実施場所......................................................................................................................... - 1 1.6 検収条件 ................................................................................................................................ - 1 1.7 保証 ....................................................................................................................................... - 1 1.8 かし担保責任......................................................................................................................... - 2 1.9 提出図書 ................................................................................................................................ - 2 1.10 支給品.................................................................................................................................. - 3 1.11 貸与品 .................................................................................................................................. - 3 1.12 品質管理 .............................................................................................................................. - 3 1.13 適用法規・規程等 ............................................................................................................... - 3 1.14 安全管理 .............................................................................................................................. - 4 1.15 総括責任者 .......................................................................................................................... - 4 1.16 グリーン購入法の推進 ........................................................................................................ - 5 1.17 特記事項 .............................................................................................................................. - 5 1.18 協議 ..................................................................................................................................... - 5 2. 技術仕様 ....................................................................................................................................... - 6 2.1
一般事項.................................................................................................................................... - 6 -
2.2
各部仕様.................................................................................................................................... - 7 -
2.2.1 ブースタ電源に係る据付調整整備作業 ............................................................................. - 7 2.2.2 ブースタ電源に係る制御電源用ケーブルの選定および布設整備接続作業 ....................... - 8 2.2.3 ブースタ電源に係る接地線ケーブル布設整備接続作業 .................................................. - 10 2.3
現地受入検査および試験 ........................................................................................................ - 11 -
添付資料
添付資料 1
仮置保管中のブースタ電源用 BPS
添付資料 2
ブースタ電源用 BPS 機器配置図
添付資料 3
ブースタ電源用 BPS 外形図
添付資料 4
ブースタ電源用 BPS 制御電源ケーブルルート案
添付資料 5
ブースタ電源用 BPS 据付手順マニュアル
添付資料 6
ブースタ電源用 BPS 盤内ケーブル端子(CBC.16/GR)
添付資料 7
SA 分電盤 No.2No.3 単線結線図
添付資料 8
SA 分電盤 No.2 および No.3 ブレーカおよび端子位置
添付資料 9
整流器棟地下 1 階接地設備平面図
添付資料 10
基準接地端子箱 ETP4R の現状
1.
一般仕様
1.1
件名
ブースタ電源の整備
1.2
目的及び概要
本件は、老朽化した施設の防災対策として、JT-60SA のプラズマ着火およびプラズマ電流立
ち上げ時に高電圧を発生させため再利用するブースタ電源の整備・改造を実施するものである。
具体的には既存のサイリスタ変換器群を再構成して 4 つの独立した平衡磁場コイル用のブース
タ電源とし、これらを電気的に個別に接続・解放できるようにするものである。
1.3
契約範囲
(1) ブースタ電源に係る据付整備作業
1式
(2)
ブースタ電源に係る制御電源用ケーブルの選定および布設整備接続作業
1式
(3)
ブースタ電源に係る接地線ケーブル布設整備接続作業
1式
(4) 現地受入検査および試験
1.4
1式
納期
平成 28 年 9 月 30 日(金)/ 2016 年 9 月 30 日 (金)
1.5
作業実施場所
作業場所は、下記の場所と量子科学技術研究開発機構(以下量子機構)が指定するその周辺とする。
JT-60 整流器棟 VCB 室、整流器室、極性切換器室、トレンチ
1.6
検収条件
第2.2.1項~第2.2.3項に示すブースタ電源に係る据付調整整備、制御電源および接地ケーブル
布設整備および接続作業が完了し、第2.3項に示す現地受入検査に合格し、第1.9節に示す提出図
書の内容確認をもって検収とする。
1.7
保証
受注者は本仕様書に基づいて設計・据付したものが、本仕様書の諸条件を完全に満たすことを保
証するものとする。保証期間は検収後 1 年間とする。
-1-
1.8
かし担保責任
検収後 1 年以内に設計、製作、据付上のかしが発見された場合、無償にて速やかに改修、補修
もしくは交換を行うものとする。
1.9
提出図書
図
書
名
提
出 時 期
部 数
確 認
全体工程表
契約後速やかに
2部
不要
体制表
契約後速やかに
2部
不要
設計計算書
作業開始1ヵ月前
1部
(制御電源ケーブル選定、強度計算)
*確認後コピー3 部提出のこと
設計図
(ケーブルルート/ケーブルラック
ルート図)
現地作業要領書
総括責任者・総括責任者代理届
(機構様式)
委任又は下請負届
(機構様式)
現地作業体制表
現地週間工程表
現地月間工程表
作業日報
作業開始1ヵ月前
*確認後コピー3 部提出のこと
作業開始 3 ヵ月前
*確認後コピー3 部提出のこと
作業開始 1 ヵ月前
(3 部)
1部
(3 部)
1部
(3 部)
要
要
要
1部
不要
1式
要
2部
不要
2部
不要
2部
不要
1部
不要
2部
不要
2部
不要
製作あるいは改造作業開始 2 週間前
まで
*下請け等がある場合に提出のこと。
作業開始 1 ヵ月前
当該週 月曜日の午前中
(当該週前後 1 週間を含む)
当該月 第 3 月曜日の午前中
(当該月前後 1 ヵ月を含む)
現地作業期間中作業翌日まで
完成(施工)図
(ケーブルルート/ケーブルラック 納入時
ルート図)
その他量子機構が必要とする書類
その都度
-2-
上記の提出書類については MS Word、MS Excel、AutoCAD 等で作成し、印刷媒体と CD–R 等
を用いた電子媒体の両方で納入するものとする。また、電子媒体にはオリジナルのファイルの他に
PDF 出力も添付すること。
完成図及び取扱説明書は、A4版の簡易製本とし表紙に契約件名等を記入すること。
(A3 版の図
面は使用しても良いが、完成図及び取扱説明書にはとじ込んで提出すること)
(提出場所)
国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 那珂核融合研究所 JT-60 制御棟 415 号室
(確認方法)
「確認」は次の方法で行う。
量子機構は、確認のために提出された図書を受領したときは、期限日を記載した受領印を押印
して返却する。また、当該期限までに審査を完了し、受理しない場合には修正を指示し、修正
等を指示しないときは、受理したものとする。この確認は、量子機構の確認後、残りの書類の
コピーを量子機構へ送付するものとする。
但し、委任又は下請負届(量子機構指定様式)については、2 週間以内に量子機構から受注者
へ変更請求をしない場合は、自動的に受理したものと見做す。
1.10 支給品
本件で使用するブースタ電源に組み込むバイパススイッチ(以下 BPS)5 台は支給する。設計お
よび作業等に必要な詳細情報(JT-60 整流器棟およびブースタ電源に係わる資料や所内規程・規
則等)は別途支給する。また、現地作業に必要な水(上水、工業用水),電気についても無償で
支給する。
1.11 貸与品
現地作業における現場事務所は、受注者の責任において設置するものとし、現場事務所を設置
する量子機構内の土地は無償にて貸与する。また、現場事務所に必要な上下水および電気も無償
とする。なお、現場事務所の設置する場所については量子機構の指示に従うものとする。
1.12 品質管理
本仕様書に定められた作業などにおける全ての工程において、十分な品質管理を行うことと
する。
1.13 適用法規・規程等
(1) 那珂核融合研究所電気工作物保安規程
-3-
(2) 那珂核融合研究所電気工作物保安規則
(3) 日本工業規格(JIS)
(4) 日本電気工業会標準規格(JEM)
(5) 日本電気規格調査会標準規格(JEC)
(6) 日本電線工業会規格(JCS)
(7) 日本電気協会内線規程(JEAC)
(8) 電気設備の技術基準を定める省令
(9) グリーン購入法
(10) 国際電気基準規格(IEC)
(11) その他那珂核融合研究所内規程・規則
(12) その他関係法令・規格・基準
1.14 安全管理
(1) 作業計画にあたっては、十分な現場調査を行い、綿密かつ無理のない工程を組むこと。また、
労働安全対策等の準備を行い作業の安全確保を最優先としつつ、迅速な進捗を図るものとする。
(2) 受注者は、本契約に伴う一切の作業遂行および安全確保に係る労基法、労安法その他法令上
の責任並びに作業従事者の規律・秩序および風紀の維持に関する責任を負うこと。
(3) 受注者は、作業着手前に量子機構と安全について十分に打ち合せを行うこと。また、作業の
安全について指摘を受けた場合は、速やかに改善すること。
(4) 作業期間中は常に整理整頓を心掛け、安全および衛生面に十分留意すること。
(5) 受注者は異常事態等が発生した場合、量子機構の指示に従い行動するものとする。また、地
震等が発生した場合に備えて避難方法や避難経路を作業者全員に周知すること。
(6) 受注者は作業実施前に本作業のリスクアセスメントを実施すること。また、量子機構の指示
があった場合、その内容を提示すること。
(7) 受注者は、非常時連絡体制表を作成し作業場所に掲示すること。また、その内容を作業者全
員に周知すること。
1.15 総括責任者
受注者は量子機構内で本契約業務を履行するにあたり、受注者を代理して直接指揮命令する者
(以下「総括責任者」という)およびその代理者を選任し、次の任務に当たらせるものとする。
(1) 受注者の従事者の労務管理および作業上の指揮命令。
(2) 本契約業務履行に関する量子機構との連絡および調整。
(3) 受注者の従事者の規律秩序の保持並びにその他本契約業務の処理に関する事項。
-4-
1.16 グリーン購入法の推進
(1) 本契約において、グリーン購入法(国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律)に
適用する環境物品(事務用品・OA 機器等)が発生する場合は、これを採用するものとする。
(2) 本仕様書に定める提出図書(納入印刷物)については、グリーン購入法の基本方針に定める
「紙類」の基準を満たしたものであること。
1.17 特記事項
(1) 受注者は量子機構が原子力の研究・開発を行う機関であるため、高い技術力および信頼性を
社会的に求められていることを認識し、量子機構の規程等を遵守し、安全性に配慮し業務を遂
行しうる能力を有する者を従事させること。
(2) 受注者は業務を実施することにより取得した当該業務および作業に関する各データ、技術情
報、成果その他の全ての資料および情報を量子機構の許可無く第三者に口外してはならない。
(3) 受注者は量子機構が貸与した資料等において厳密な管理を行ない、使用後はすみやかに返却
するものとする。
(4) 受注者は本仕様書に記載なき事項についても、技術上必要と認められる項目については受注
者の責任において実施すること。
(5) 受注者は作業の実施にあたっては関係法令等を遵守するとともに、量子機構担当者と十分な
打ち合わせを行い実施すること。
1.18 協議
本仕様書に記載されている事項及び本仕様書に記載のない事項について疑義が生じた場合は、
量子機構と協議のうえ、その決定に従うものとする。
-5-
2. 技術仕様
JT-60SAブースタ電源は、既設JT-60垂直磁場コイル電源(V電源)を再利用し構成され、JT-60SA超
伝導ポロイダルコイルのEF1,EF2,EF5およびEF6コイルに対し各1台ずつ接続され、プラズマ着火立
ち上げのためにコイルに高電圧(+/-5kV)を印加できる電源である。ただし、本電源は短時間定格で
あるため、不使用時は並列に接続したブースタ電源BPSを投入して主回路電流をバイパスさせる(図
1)。
本仕様では、再利用するブースタ電源に組み込むBPSの据付調整および既存設備との制御電源ケ
ーブルおよび接地線の布設整備および接続作業を行う。
T2G
30.1MVA×2units
18kV/803.5V
%Z: 23.12% at 77.6Hz
+15°
-15°
Base PS
1kV/-10kA
Base PS
1kV/±10kA
ブースタ電源
ブースタ電源 BPS
C
C
+7.5°
1 k
CrowBar Switch
C
+37.5°
0.19 
+7.5°
BPS
Quench Protection Circuit
(Hybrid type)
±3.8kV/±20kA
+37.5°
Booster PS
±5kV/-14.5kA
(full load)
Dummy
load
Current Reversing Link
+
超伝導ポロイダル磁場コイル
Superconducting
Coil
図1 超伝導ポロイダル磁場コイル電源構成(一例、EF1, EF2, EF5, EF6)
2.1
一般事項
本作業を行うにあたり、以下の点に留意すること。
(1) BPS 移動作業では、床等に十分な養生(べニア)を施すこと。また、BPS の 1 階 VCB 室から
2 階整流器室までの移動で必要となる機材(クレーン、ハンドパレット、フォークリフト等)
は受注者が準備すること。なお、VCB 室から屋外への機器移動および 2 階への搬入時、仮
設ステージが必要な場合には受注者の責任で用意して設営/解体すること。
(2) 開梱して不要となった木箱は、受注者が適切に処理すること。この場合、量子機構が、後日
産業廃棄物処理に関するマニフェストの提出を求める場合がある。
-6-
(3) BPS の設置場所への移動、機器据付、制御電源/接地線ケーブル布設整備に係る現地作業で
は、当該作業場所付近での他の機器および他の作業との干渉が発生しないように調整して作
業をすること。また、布設場所付近において十分な養生を施すこと。
(4) 作業工程調整に関して量子機構に協力すること。
ケーブル(制御電源ケーブル、接地線)の配線作業の共通仕様として、以下の点に留意すること。
(1) ケーブルの材質は少なくとも難燃性でなければならない。
(2) ケーブルラックやケーブルトレイを新設する場合は、指定色に塗装すること。
(3)電線管を使用する場合は塗装もしくはカバーにより室内色と同系色としたうえで、見える位
置に系統表示を適宜行うこと。
各部仕様
2.2
2.2.1

ブースタ電源に係る据付調整整備作業
VBC 室に木箱梱包のまま保管中のブースタ電源に組み込む BPS5 台(添付資料 1)を整流器棟 2
階整流器室の添付資料 2 に示す所定の機器設置場所までの移動を行うこと。

1 台あたりの木箱の寸法は、L2800mm×W1140mm×H2470mm で重量は 1.3ton(木箱含む。機
器重量は 1 台あたり 1ton)である。

予備機以外の 4 台は、整流器室移動後に木箱を開梱すること。開梱後機器据付場所まで移動さ
せること。

5 台のうち 1 台は予備機のため、木箱梱包せず添付資料 2 に示す V13-V14 通りに移動させ、木
箱のまま設置すること。ただし、当該作業時期に予定されている EU 機器あるいはその他機器が
本場所に仮置保管され当該予備機の設置が困難な場合には、量子機構が整流器室内の別の設置場
所を指定する。

木箱から開梱したブースタ電源 BPS を添付資料 2 に示す機器位置にケミカルアンカーを用いて
固定し、据付調整整備を行うこと。機器外形図を添付資料 3 に、機器のアンカー固定用穴位置
を添付資料 3 の 6 ページに示す。

アンカーは受注者が準備し、1台あたり計 8 本のアンカー(M12)で固定すること。なお、機器下
部のアンカー固定用穴(FIXING HOLE)は 30mm×15mm の長穴である。

機器と床および梁との絶縁を保つために、受注者は絶縁ワッシャーおよび絶縁シートを用意して
床固定時に使用すること。

当該機器設置位置は、将来行われる DC フィーダのフレキ接続(本仕様外)を考慮して、可能な限
り DC フィーダ製作メーカの DC フィーダの布設基準に合わせて決定すること。詳細は量子機構
が指示する。

DC フィーダ接続用フレキシブル導体(本仕様外)の高さ調整範囲(20mm 以下)がほとんどないの
で、本機器用の基礎架台等を別途準備して機器の高さを変更して据付してはならない。

据付時アンカー打設ピッチ等が確保できない箇所(添付資料 3 の 6 ページに示す穴 4 か所、穴ピ
ッチ 75mm)については、図 2 に示すような埋設プレート等を用いて据付すること。埋設プレー
トの手配、布設や床のはつりおよび加工作業等は受注者が行うこと。埋設プレートを布設する整
-7-
流器室の床の構造を図 3 に示す。

上記方法にて設置する場合のアンカーおよびボルト等の強度計算を行い、機器据付前に計算書を
提出し量子機構の了解を得ること。なお当該機器の詳細な情報(機器重心等)は、量子機構が提供
する。

基本、上記に示す据付方法とするが、受注者にて別案を提案する場合には量子機構と協議し据付
方法を決定できることとする。
基礎ボルト
(あと施工アンカ)
施工後モルタル
充填
72mm
BPS盤
床
30mm
基礎ボルト
BPS据付ボルト
基礎プレート
図 2 埋設プレート布設および BPS 盤固定方法(一例)
30mm
モルタル
スラブ
150mm
図 3 整流器室床構造
2.2.2

ブースタ電源に係る制御電源用ケーブルの選定および布設整備接続作業
据付したブースタ電源に組み込んだ BPS4 台の制御盤と整流器棟 2F にある既存設備である SA
分電盤 No.2 および No.3 間の制御電源ケーブルの選定を行うこと(添付資料 4)。
-8-

ケーブル選定では、
表 1 に示す BPS の制御電源容量、電圧降下および短絡電流を考慮すること。
短絡電流は AC400VUPS 系統が分電盤にて 4kA、DC110VUPS 系統が分電盤にて 5kA とする。
特に本 BPS は、閉操作時に BPS 用励磁コイル駆動のために、DC110VUPS 系統から大きな瞬
時電力(140A-150ms)を受電する。BPS 盤内の DC110V 給電ラインには、コイル励磁用補助コン
デンサ(60mF)を搭載しているが、完全にはアシストできず、電圧降下が大きくなる。受注者は
これらの事象を十分に考慮し、ケーブル径の大きなケーブル選定を行うこと。
表 1 ブースタ電源用 BPS の制御電源容量
Device
EF1 BPS
(銘板:Booster
EF1+BPS/AUX)
EF2 BPS
(銘板:Booster
EF2+BPS/AUX)
EF5 BPS
(銘板:Booster
EF5+BPS/AUX)
EF6 BPS
(銘板:Booster
EF6+BPS/AUX)
AC400V UPS
(3ph-4w)
1.55 kVA (beginning of closing)
1kVA(beginning of opening)
0.8kVA(stationary condition)
1.55 kVA (beginning of closing)
1kVA(beginning of opening)
0.8kVA(stationary condition)
1.55 kVA (beginning of closing)
1kVA(beginning of opening)
0.8kVA(stationary condition)
1.55 kVA (beginning of closing)
1kVA(beginning of opening)
0.8kVA(stationary condition)
DC110V UPS
15.4 kW@150ms(at BPS close operation)
0.6 kW (BPS closed status)
0.4 kW (BPS opened status)
15.4 kW@150ms(at BPS close operation)
0.6 kW (BPS closed status)
0.4 kW (BPS opened status)
15.4 kW@150ms(at BPS close operation)
0.6 kW (BPS closed status)
0.4 kW (BPS opened status)
15.4 kW@150ms(at BPS close operation)
0.6 kW (BPS closed status)
0.4 kW (BPS opened status)

受注者はケーブル選定のための設計計算書を提出すること。

選定した制御電源ケーブルを準備し、ブースタ電源 BPS4 台の制御盤と整流器棟 2F にある SA
分電盤 No.2 および No.3 間の制御電源ケーブルの布設整備を行うこと。系統数は、UPS DC110V
で 4 系統、UPS AC400V で 4 系統である。SA 分電盤 No.2 には、EF1 BPS および EF6 BPS
を接続し、SA 分電盤 No.3 には EF2 BPS および EF5 BPS を接続すること。本ケーブル布設に
関連するケーブルラックあるいは電線管布設整備も行うこと。受注者は、現場調査を行い DC フ
ィーダや他の機器と干渉しない最適なケーブルルート(ケーブルラックルート)を決定し、作業開
始前にケーブルラックルート図(設計図)を提出して量子機構の了解を得ること。

ケーブルラックは、基本的には天井の梁から支えるものとし、既設 DC フィーダ用支持構造物か
ら支えてはならない。このことを留意してケーブルラックルートおよびケーブルラックの支持方
法を検討し施工すること。

やむを得ず、ケーブルラックの支持を床面から取る場合には、保守等のアクセスを阻害しないよ
うに配慮した設計とし、量子機構の了解を得ること。

UPSDC110V は単相(P, N)+アース線、UPSAC400V は 3 相 4 線式(U, V, W, N)である。

制御電源ケーブルは、添付資料 5 に示す据付手順マニュアル(5.4 節参照)に従い、盤内の所定の
端子に接続すること。BPS 盤内の制御電源ケーブル接続端子の仕様は添付資料 6 に示すとおり
である。このとき、受注者は制御盤の天板(脱着可能、添付資料 3 の 5 ページ参照)を加工してケ
ーブル用の開口部を設けること。

BPS4 台の制御電源ケーブルは、添付資料 7 に示す SA 分電盤 No.2 および SA 分電盤 No.3 内の
ブレーカ 2 次側端子台に接続すること。ブレーカおよび端子台の仕様を表 2 に示す。また各 BPS
-9-
用制御電源ケーブルの盤内接続先を表 3 に示す(添付資料 8)。
表 2 SA 分電盤 No.2 および No.3 内の接続先ブレーカおよび端子台の仕様
給電ライン
AC400V UPS
ブレーカ型式
NV125-SV 15AT
DC110V UPS
NF63-SV 30AT
端子台
TS-805R
(許容通電電流 50A, 適合電線
8sq, ボルトサイズ M5)
TS-805R
(許容通電電流 50A, 適合電線
8sq, ボルトサイズ M5)
表 3 各 BPS 用制御電源ケーブル盤内接続先
ブースタ電源用 BPS
EF1 BPS
(銘板:Booster EF1
+BPS/AUX)
EF2 BPS
(銘板:Booster EF2
+BPS/AUX)
EF5 BPS
(銘板:Booster EF5
+BPS/AUX)
EF6 BPS
(銘板:Booster EF6
+BPS/AUX)
2.2.3

分電盤
SA 分電盤 No.2 交流無停電
AC400V UPS
SA 分電盤 No.2 直流無停電
DC110V UPS
SA 分電盤 No.3 交流無停電
AC400V UPS
SA 分電盤 No.3 直流無停電
DC110V UPS
SA 分電盤 No.3 交流無停電
AC400V UPS
SA 分電盤 No.3 直流無停電
DC110V UPS
SA 分電盤 No.2 交流無停電
AC400V UPS
SA 分電盤 No.2 直流無停電
DC110V UPS
盤内接続端子
R351, S351, T351, N351,
GND
P441, N441, GND
R380, S380, T380, N380,
GND
P471, N471, GND
R381, S381, T381, N381,
GND
P472, N472, GND
R352, S352, T352, N352,
GND
P442, N442, GND
ブースタ電源に係る接地線ケーブル布設整備接続作業
ブースタ電源に組み込んだ BPS の接地端子(計 4 系統)から既存設備である整流器棟基準接地電
極(地下 1 階)に接地線を布設整備および接続すること。なお、整流器室内でこの 4 系統を接地端
子箱等でまとめて 1 回線で地下の基準接地電極に接続すること。

各ブースタ電源 BPS の接地端子は添付資料 5 (5.4.1 節参照)に示すように盤内にあり、盤上面の
接地ケーブル用開口部を経由して接続すること(添付資料 3 の 5 ページ参照)。接地ケーブルは
100sq とする。接続については、添付資料 5 に示す据付手順マニュアルを参照のこと。

ブースタ電源 BPS4 台用接地端子箱は、受注者が現場調査を行い最適な設置場所を決定し量子
機構の了解を得て設置すること。

整流器棟 2 階整流器室に設置した BPS4 台用接地端子箱から整流器棟地下 1 階の基準接地電極
までのケーブルルートは、受注者が現場調査し最適な基準接地電極盤の選定およびルートを決定
し、量子機構の了解を得ること。基準接地電極盤は添付資料 9 に示すように地下1階のトレン
チに数か所ある。ブースタ電源 BPS4台は、整流器室の V8-V10、B-D に設置されていること
から、添付資料 10 の「ETP4R」基準接地端子盤(添付資料 10)に接続することが望ましいが、受
- 10 -
注者の接地線ルート検討結果によっては、量子機構の了解を得て別の接地端子盤に接続してもよ
い。

ブースタ電源 BPS4 台用接地端子箱から整流器棟地下 1 階の基準接地電極までのケーブル布設
整備では電線管を使用すること。本電線管の床貫通部については、既設貫通口が使用できる場合
には量子機構の了解を得て使用できるが、新規で貫通口を空ける場合には、量子機構の了解を得
て受注者の責任で行うこと。
2.3
現地受入検査および試験
現地にて調整整備作業完了後に表 4 に示す確認、検査および試験を実施すること。
表 4 現地受入検査項目
検査項目
検査方法/判断基準
外観目視検査
異常がないことを確認する
配線接続確認
仕様どおりに配線および接続されていることを
確認する
絶縁抵抗測定
布設整備した制御電源ケーブルについて、以下に
(制御電源ケーブル)
示す絶縁抵抗測定を実施し、問題がないことを確
認する。

AC400VUPS ライン用ケーブル
500V メガー、0.4MΩ 以上

DC110VUPS ライン用ケーブル
125V メガー、0.1MΩ 以上
接地線導通確認
布設整備した接地線の導通試験を実施し、問題が
ないことを確認する。
- 11 -