市民環境局の審査 (PDF 399.6KB)

平成26年10月20日(月)決算特別委員会(第3班~市民環境局)
(開会)10:05
松井委員長
ただいまから、決算特別委員会を開会いたします。
第3班市民環境局の審査に入りますが、説明は簡潔に、また答弁を行う職員は、挙手の上、
職、氏名を述べてから行ってください。
なお、同じ職員が繰り返して答弁する場合、私が職、氏名を告げて発言を許可した場合は、
その限りではありません。そのまま答弁していただいて結構です。
また、全員協議会室の後部席に待機している出納室職員につきましては、各委員からの要
求のありました支出命令書等を調べるため、離席及び退出することを許可します。
それでは、当局より説明を求めます。
平田市民部長
(決算事項別明細書に基づき説明)
松井委員長
説明漏れはありませんか。
(「ありません」との声)
それでは、質疑に入ります。質疑はありませんか。
姫田委員
決算書239ページ、まち美化推進費の委託料です。支出済額が660万9,068円と
ありますが、202万7,932円の不用額が出ています。この中身と理由を教えてくださ
い。
野口自治振興課長
これは、和歌山市内をAブロック、Bブロック――紀の川筋より北、大浦街道から西をA
ブロック、旧市内をBブロックとして、2業者によりまして、公共施設とか道路沿いとか、
駅前周辺の灰皿などの回収を行うという委託を2者に行いまして、その契約差金でございま
す。
姫田委員
これは、年度当初の契約ですか。
野口課長
はい、そうです。
姫田委員
置いておく理由はどんなものがあったのですか。そういう要素はあるのですか。途中で増
額しなくてはいけない理由とか。
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平成26年10月20日(月)決算特別委員会(第3班~市民環境局)
野口課長
これは、自治会の会長さんとかが美化推進委員として見回っていただいております。それ
で2業者によって市内一円をごみ回収――ポイ捨てとかを含めてやっていただいているので
すが、不測の大量なごみの収集依頼とかもありますので、それに対応するために置いており
ました。
姫田委員
そうすると、それは委託契約の中にそういうものがうたわれているのか、それとも不法投
棄みたいなもので思わぬところに思わぬものがあって、それを収集しなくてはいけないとい
うこともあると思います。そういうときにはそれを別に契約しないで、委託契約の中で、や
っていくということですか。
野口課長
契約の中の要綱で、市内一円――パトロールをしながら、ポイ捨てのごみを収集していた
だいています。これは難しいところで、不法投棄とかは一般廃棄物ともかぶる面もあるかも
しれませんが、例えば、高速の高架下を自治会ぐるみで――高架下なんかは結構不法投棄さ
れている場合がございます。それを自治会ぐるみで清掃しましたという申し出もたまにござ
います。そういった不測の事態もありますので、一応置いておくような形となっております。
姫田委員
実際、この支出済の中には、そういうものが入っていますか。
野口課長
契約の中には、多量になってくると対応し切れない場合もございます。美化推進員のボラ
ンティアとか、収集という形で仕様書の中にはうたっているのですが、それだけでは対応で
きない場合もございます。そういった場合は、別段の契約という形で収集してもらうための
お金として置いている……。
松井委員長
今、姫田委員が聞かれたのは、平成25年度の660万9,068円の中に含まれていま
すかということです。
野口課長
不測の事態は含まれておりません。
姫田委員
費用そのものは必要なものだと思います。しかし、予算の持ち方としてはこういうことで
いいのかどうかと。ここだけではなくて、全ての局にわたって不用額とその処理の仕方につ
いて――これは金額もびっくりするほど高くはないですが、予算から見れば2割を超えてい
ますので、かなりの額があります。ですから、そういう部分で予算の有効活用みたいな部分
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平成26年10月20日(月)決算特別委員会(第3班~市民環境局)
というのは、監査委員からの指摘もありますし、そういうことで聞かせてもらいました。
次に、決算書343ページです。清掃総務費の負担金、補助及び交付金の集団回収奨励金
128万7,314円について中身について教えてほしいのですが、集団回収されている団
体数と回収実績を教えてください。
嶋本一般廃棄物課長
交付団体数が37団体、回収量が金属類、瓶類、ペットボトル、紙類、布類あわせまして、
37万8,843キログラムとなっております。
姫田委員
これは、前年度もありましたか。
嶋本課長
ございました。
姫田委員
当該年度は、前年度に比べてふえていますか。
嶋本課長
ふえております。
姫田委員
ふえているというのは団体数がふえているのですか。それとも回収量がふえているのです
か。ちなみにどれぐらいふえていますか。
嶋本課長
交付団体数が2団体ふえております。回収量も約5万キログラムふえております。
姫田委員
奨励金についてやっているところから、当該年度にこういうふうにやってほしいというよ
うな要望や意見というのはありましたか。
嶋本課長
まず、やっていないところからの相談がありました。収集場所がなかなか見つけにくいと
いうことがあります。
姫田委員
そうすると、やっているところからは別に何もなかったと。
嶋本課長
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平成26年10月20日(月)決算特別委員会(第3班~市民環境局)
特にございません。
姫田委員
ありがとうございました。
次です。決算書351ページ、環境保全政策費の報償費6,715万260円ですが、中
身は何ですか。
沼丸環境政策課副課長
これは、太陽光発電による商品券の交付です。
松井委員長
もう少しわかりやすく商品券についての詳細を教えてください。
沼丸副課長
1キロワット当たり20円で換算しまして、500円単位で交付させてもらっていますが、
平成24年度の登録で852件、平成25年度の登録で申請があったのが223件。上限が
3,500キロワットでさっきの20円掛ける7万円が上限となっておりまして、大体、平
均が6万1,000~2,000円ぐらいですが、それ掛ける1,075件、掛ける平均6
万1,000円――上限は7万円ですが、電気料が3,500キロワット未満のところもあ
りますので、平均してそれぐらいの支給をしております。
姫田委員
わかりました。
中村(協)委員
関連して、太陽光発電で電力会社がこのごろ買わないという報道がされていますが、こう
いうものとは余り関係ないですか。
沼丸副課長
今、中村委員が言われたように買取価格が結構下がってきています。昔はもっと高かった
のですが、現状では37円です。傾向としてはそういったことがありますが、それは関西電
力の方針なので、今のところ電力の買取価格とこちらの支給とは関係ないです。
姫田委員
決算書の305ページです。和歌山県住宅新築資金等貸付金回収管理組合負担金901万
3,000円です。ちょっと説明をしてください。
山下人権同和施策課長
この負担金につきましては、御坊にあります和歌山県下8市町で構成します債権回収管理
組合が特別会計の住宅及び宅地の債権の回収をそこのほうへ事務を移管しております。そこ
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平成26年10月20日(月)決算特別委員会(第3班~市民環境局)
に対する事務の負担金を支払っております。
姫田委員
住宅新築資金貸付事業特別会計と宅地取得資金貸付事業特別会計ということですが、この
回収はここで全てしているのですか。
山下課長
回収につきましては、今の時点では回収管理組合のほうで全てやっていただいております。
姫田委員
回収の実態というのは、どんな形でやっているのですか。
山下課長
回収の手順ですが、大口の長期滞納者を重点的に回っていただいております。
姫田委員
訪問して回収を働きかけるということですか。
山下課長
そのとおりでございます。また文書や電話等でも行っております。
姫田委員
回っているのは大口ですが、全ての対象者に対する請求というのは当然されていると思い
ますが。
山下課長
全ての対象者に対しては文書等を送りまして、指導を行っております。
姫田委員
それは、みんな届いていますか。
山下課長
届いているかどうかは、こちらでは把握しておりません。
姫田委員
資料の71ページ、
「平成25年度決算不納欠損、滞納の明細」ということで、宅地取得資
金貸付金という部分の元金と利子が載っています。その収入未済の理由は「借受人の中に病
気・ケガ等による長期療養中の者や失業者が多く、償還が計画どおりに進まないため。」と書
かれています。70ページにも住宅新築資金貸付事業についても全く同じような理由が書か
れているわけで、全体的にはこういうことだと理解できるのですが、個々の部分に対する働
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きかけがどうなっているのかということが、市のほうでは把握していないと。もう出してい
るからお任せしているということですが、こういう事業が終わって、あとは回収だけの話な
ので、それがなかなか進まないということで、そういうやり方でいいのかどうかというとこ
ろに疑問があるのです。当該年度では、今、その中で言われたような基本的な手順というか
取り組みという中で、特別こういうことをしたということはあるのですか。
山下課長
取り組みにつきましては、先ほど言いましたように組合のほうへ回収を移管しております
ので、組合のほうへお願いしております。
姫田委員
それでこういう結果になっているわけですが、それについての評価はどんなものですか。
山下課長
なかなか収納率のほうが上がってきていませんので、今後のことですが、債権の事務は移
管しておりますが、市の債権に変わりはありませんので、やはり組合のほうと悪質な滞納者
等につきましては、一緒に指導するとか、また回収に回ってもらう時間帯ですが、夜間とか
休日も回ってもらうという要望もしていきたいと思っております。
姫田委員
それでは、和歌山市の分については何人体制で取り組まれるのですか。
山下課長
今、聞いておりますのは、2人1組で対応させていただいております。
松井委員長
何人体制、何班体制、2人体制ですか。
山下課長
2人体制です。
姫田委員
和歌山市で2人だけですか。
山下課長
はい、そうです。
渡辺委員
関連で、負担金の額はどのようにして決まっているのですか。
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平成26年10月20日(月)決算特別委員会(第3班~市民環境局)
山下課長
額の決定につきましては、8市町の調定の額で案分して決めています。
渡辺委員
8市町の中で、貸付金額の額によって負担金の額が決まっていると理解していいですか。
山下課長
はい、そうです。
渡辺委員
これに関連して、決算書607ページです。住宅新築資金貸付事業特別会計ですが、今、
姫田委員からも質問がありましたが、この中で長期債利子というものがあります。これを説
明してください。
山下課長
これにつきましては、市債のほうの貸し付けに対する利子でございます。
渡辺委員
住宅資金を貸し付けて、その貸付資金が充用をしないといけないほど回収できていないと。
その中で改めて元金に対する長期債利子を和歌山市が負担をしているということですか。
山下課長
はい、そのとおりです。
渡辺委員
これは両方で考えてみると、充用しなければならないほど回収できていないということと
同時に、その貸付金の利子を和歌山市が負担しているという何か根拠はありますか。法的根
拠を教えてください。
山下課長
貸し付けにつきましては、市債のほうをお借りしまして、原資だけ借り入れている分があ
りますので、その分の利子を払っております。
渡辺委員
法的根拠はなく、和歌山市が単独でこの負担をしていると理解していいですか。
平田部長
元金償還金長期債利子というのはどんな起債でもそうですが、借りたときは元金と利子を
返していくと。ですからここには滞納者という話は含まれていません。いわゆる市債の償還
の中の元金と利子を起債償還での書き方をしているだけです。
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渡辺委員
実際は、長期債利子の補填ではないと理解していいですか。
平田部長
貸付金の事業を始めたときに起債として、和歌山市が起債をしてそれを貸し付けしている
わけですが、それを和歌山市が起債をした分を返還ということです。
渡辺委員
結局、貸し付けをするために和歌山市が借金をして、貸し付けていると。その貸し付けた
金利は和歌山市が負担をしているということですか。
平田部長
起債ということですので、そういうことになると思います。
松井委員長
貸し付けた金額の利息を和歌山市が負担するということでいいですか。
平田部長
和歌山市が借りたものを返すという考え方です。
渡辺委員
結局、資料の71ページに出ているように、この借受人の中に病気やけが等による回収が
できていないということもあるのですが、先ほどの説明では悪質なという表現がされました
が、回収できる部分については、回収していただいていると思っていますが、こうした充用
金を充当しなければならないような長期債に陥っているということに対して、どのように考
えておられますか。
平田部長
この事業は始まった年度から起債というのは決まっていますので、その起債償還がもうす
ぐ来るのですが、滞納があるからこの起債が長引いているという考え方ではないです。借り
た時点で、例えば、既に20年とか30年とかの話で返している分になりますから、それに
よって滞納者がふえたからふえているという話ではございません。
渡辺委員
いずれにしても負担金を納めて回収機構に依頼をしなければならないというような不手際
だと思います。やはり真剣に和歌山市の財政が大変だというのであれば、こうしたところは
しっかりと回収機構に委ねることが決まっておりますが、市の職員としてこの事業を継続し
てきたわけですから、それに対する回収というものを移管するだけではなくて、市の担当者
はきっちりとその努力をやっていただいているのかどうかということが極めて不審に思うと
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いうことを指摘しておきます。
姫田委員
もう一度、同じ話を聞きます。この住宅新築資金と宅地取得資金の両方の部分について、
2人1組で回っているということでいいですか。
山下課長
はい、そのとおりです。
姫田委員
当該年度だと、例えば何件回っているのですか。
山下課長
平成25年度におきましては、516件回っております。
松井委員長
対象者が516件あるということですか。
山下課長
そこには、重複する部分もあります。
松井委員長
訪問件数が述べ516件ということですか。
山下課長
はい、そのとおりです。
姫田委員
これは2人1組が4人2組になれば回収率が上がるということはないですか。
山下課長
なかなか難しいと思います。
姫田委員
わからないから聞いているのです。要するに、手数がふえればということですが。それと
もう一つは、先ほど言った、回っていないところ、そこのところの部分について、例えば、
これは不納欠損が全然出ていません。本当にこんなことなのかというふうに思わないでもな
い。もちろん財産があるものなので、相続されていくのかもしれませんが。市全体に言える
ことなのですが、一般的に市から出た文書を初めから読まない人もいますし、読んでもわか
らないという人もいます。そういう点で、市のほうではなしに、回収管理組合から文書が行
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くと全て周知できているのかというと、別の話ではないのかと。市から文書が来ても読んで
もわからないという人も結構おられるわけで、そういう点では、そこのところがどんなんか
なと。要するに、会って払う意思はあるけど、こういう状況で払いにくいんだということが
把握できているのであればまだしも、そこのところがどこまでどういったかわからないとい
うことでは、少なくとも市のものだから、その辺の連絡を密にして、債権の状況がもう少し
つかめないとそれはなかなか難しいのではないかなと。渡せばそれでいいというような――
いいと思っているかどうかはわかりませんが、聞けば仕方がないというような気がせんでも
ない。そこのところがどうかと思います。
山本市民環境局長
姫田委員御指摘のとおり、回収組合のほうと連絡を密にとって、その内容についてももっ
と積極的に抵当権も設定していることですから、市も銀行も入っているものですから、それ
以外の定期的に返してくれている方もあると思いますので、内容の把握にしっかり努めてま
いりたいと思います。
渡辺委員
抵当権が入っているというお話ですが、それ以前に連帯保証人があるのではないですか。
山下課長
連帯保証人は設定しております。
渡辺委員
連帯保証人をとれば、本人が返せないという事態になったときに連帯保証人に対する対応
はどのようにされていますか。
山下課長
債務者が行方不明となっているケースもございます。そのケースの場合は、連帯保証人の
ほうへ償還の話に行っていただいております。
渡辺委員
この制度が始まって相当年数がたっていると思います。遺産相続に絡んだ借入金や貸付金
が出ているのではないですか。その場合はどうしていますか。遺産相続に関する問題が出て
きた場合に負の遺産も相続されていると思いますが、そういった事態は出ていませんか。
山下課長
今の時点ではそういったケースは起こっておりません。
渡辺委員
要は連帯保証人がいるのだから、連帯保証人に対してきっちりと返済義務を果たせともっ
と言うべきではないですか。
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山下課長
今後、それらのことも回収管理組合と協議しながら行っていきたいと思います。
渡辺委員
最後に、その連帯保証人は個人ですか、法人ですか。
山下課長
個人になっております。
姫田委員
決算書133ページです。児童女性会館使用料513万5,511円について、これは市
民が使った使用料ですか。
富松男女共生推進課長
児童女性会館使用料は児童女性会館の中にはホールとか会議室がありますが、その使用料
としていただいております。
松井委員長
今の質問は市民が使ったものか、それとも定期的に借りている団体が使ったものかと聞か
れています。
富松課長
ホール使用料、会議室使用料は市民が使われたもので、土地・建物使用料は団体にある期
間貸し出したものを使用料としていただいたものです。
姫田委員
利用人員は何人ですか。
平田部長
平成25年度和歌山市各会計歳入歳出決算審査意見書の130ページに利用人数を記載さ
せていただいております。平成25年度、ホールが504件で、第2会議室が457件、第
3会議室が533件等々、合計で2,414件です。
姫田委員
ふえてきているわけです。児童女性会館も休止されて、機能そのものが移転されているみ
たいな話ですが、そういう部分で見れば、男女共生推進センターと児童女性会館の使用実態
を見れば、果たしてそういうことになっているのだろうかと。片方がだんだん減ってきて、
その部分で新しい施設がふえているのであれば、そういうことが言えると思いますが、これ
はどんなふうに見ていますか。
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平成26年10月20日(月)決算特別委員会(第3班~市民環境局)
富松課長
児童女性会館を使われていた団体は音楽活動とか会議とかさまざまいらっしゃいます。そ
うした団体はコミュニティセンターとかに行かれている団体もありますし、あいあいセンタ
ー――男女共生センターみらいですが、そちらに来られている団体もございますので、その
目的によって分散されていると考えております。
松井委員長
質問の意図はそうではなくて、児童女性会館の利用者がふえていると。決して減っていな
いと。そういうところをどう分析されているかということです。
富松課長
うちのほうに研修室という部屋がございました。決算審査ですので、ことしのことを言っ
ていいかどうかわかりませんが、防音設備を施したところで利用者がふえております。
松井委員長
平成25年度に2,414件で、前年度に比べて当該年度が増加していることについて、
どのような分析をされていますかという質疑です。
富松課長
単純にふえているだけだと考えております。
松井委員長
特に理由は見当たらないということでよろしいでしょうか。
富松課長
はい、そうです。
姫田委員
そんな感じなんだなということです。やはり施設があってそれを貸館という形で利用する
わけですから、できるだけ多くの人に使っていただくということが基本的にないといけない
と思いますし、当然、そのためには今の仕様そのものについて、あるいは施設についてその
現状について市民からの要望の声があれば、それにできるだけ応えてより使いやすくする、
より利用をふやしていくというのは普通の施設の管理のあり方だと思います。ただ施設をつ
くって使う人が使えばいいというような――ふえても自然増なんだと、減ってもそんなもの
だということでは困ると思います。そこのところは指摘しておきたいと思います。そういう
点ではもっと考えると、決算というのは特にそういう機会であると思います。時々言わせて
もらうのは、こういうことをやったとか、こういう成果があったといいことばかり書いてい
ますが、それはそれでこういう報告書ですから、そんなことになると思いますが、実際的に
はここのところはやはりまずかったなと、これはこんなふうにすればよかったなというもの
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平成26年10月20日(月)決算特別委員会(第3班~市民環境局)
がどこかにあるかもしれませんが、出てきたのはこんな成果があったとかこれができたとい
うことばかり書かれていますが、そこのところでできなかったところの部分で、ひとつ反省
して、区切りとしてそういうものがあって、それを次に生かしていけるようにするべきでは
ないかということを意見として言っておきたいと思います。
渡辺委員
決算書184ページです。進学奨学金貸付金収入とありますが、貸し付けを行った際の返
済金の収入と見ていいですか。
山下課長
はい、そうです。
渡辺委員
この中で不納欠損が生じていますが、その理由は何ですか。
山下課長
不納欠損につきましては、進学奨学金ではなく、同和更生資金のほうで不納欠損が生じて
おります。
渡辺委員
同和更生資金とは何ですか。
山下課長
不納欠損の内訳につきましては、債権放棄で2件、時効の援用で1件の合計3件で21万
7,500円の不納欠損となっています。
渡辺委員
本来、更生資金ですので、何とか生活を向上させたいというような目的のためお金をお借
りしたと思うのですが、支出はどこから出しているのですか。
山下課長
市債は関係なく、単独でやっております。
渡辺委員
一般会計から出したということですか。
山下課長
はい、そのとおりです。
渡辺委員
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平成26年10月20日(月)決算特別委員会(第3班~市民環境局)
進学奨学金の滞納繰越分が下に出ておりますので、ここで聞くつもりでいたのですが、同
じように繰り越しをされていますが、不納欠損は生じていないのですか。
山下課長
進学奨学金については、不納欠損は生じておりません。
渡辺委員
更生資金ということなので、こういったお金を借りるというときには、先ほどと同じです
が、保証人はないのですか。
山下課長
保証人は設定しております。
渡辺委員
保証人を設定していながら、不納欠損が生じた理由は何ですか。
山下課長
2件のうち借受人、保証人ともに死亡しているケースが一つと、借受人が行方不明で保証
人が死亡しているケースが1件ありました。
渡辺委員
死亡という場合はやむを得ない面もあるように聞こえますが、死亡した場合でも御遺族の
方がおられれば、その方に請求する権利もあるのですか。
山下課長
請求のほうは、市は行っておりません。
渡辺委員
やっていないということは、不納欠損処理をしてしまえば、和歌山市は請求する権利も一
緒に放棄したということですか。
山下課長
そこらの状況については、債権管理組合のほうでも諮っていただいて決まっております。
渡辺委員
債権管理組合というのは、住宅資金のことではないですか。
山下課長
違います。市の組織での債権管理組合のほうで諮っていただいております。
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平成26年10月20日(月)決算特別委員会(第3班~市民環境局)
渡辺委員
債権回収機構というのは、和歌山市の中にある機構にお願いをしているということですか。
山下課長
市の債権回収課の中の組織であります。
松井委員長
済みません。先ほどの相続については債権回収課で確認してもらっているということでい
いですか。
山下課長
そういうことではなしに、債権放棄する場合はそこのほうで諮っていただいているという
意味です。
渡辺委員
債権回収をする権利を和歌山市は持っているのかいないのかをまず答えてください。資金
が返せない場合に保証人があり、本人も亡くなっているけれども、その御遺族の方に債権の
請求をする権利があるかないか答えてください。
松井委員長
一般的な話は要りません。本年度のこの欠損した2件の事案についてどういう事案であっ
たかを明確に答えてくれれば何も難しいことではないです。
山下課長
先ほど言いましたように借受人と保証人が死亡したケースと、借受人が行方不明と保証人
が死亡したケースの2件です。
松井委員長
それはわかりました。それで渡辺委員が言われたのは、負の相続の継承がされているのか
どうか――要するに相続人がいて新たな債務者がそこにあるのかないのかという話で、権利
自体がないから不納欠損にしたのかという話です。
山下課長
その辺を調べましたが、引き継ぐ方がおられなかったので債権放棄をしました。
渡辺委員
遺産を相続される方の確認ができなかったので、和歌山市の資産の放棄をしたということ
でいいですか。
山下課長
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平成26年10月20日(月)決算特別委員会(第3班~市民環境局)
そういうことになります。
渡辺委員
こういったことが生じないようにできるだけ貸したお金に関してはしっかりと回収の体制
も機構に委託するという前にしっかりと回収機能というものを果たしていただきたいと思い
ます。
決算書195ページ、同じ歳入ですが、再商品化合理化拠出金収入407万2,449円
ですが、もう一度説明してください。
嶋本課長
容器包装リサイクル法にありまして、プラスチックをリサイクルしたときに実際費用がか
かる分を計算します。それがそれよりも運搬代とか処理費が下がった場合に2分の1が返っ
てくると。あと品質――分別がきちんとできているということで、お金が返ってくるという
分です。
渡辺委員
よくわかりません。市民の皆さんが分別収集をして独自にプラスチックを回収して、その
回収をした後、事業者に委託をしたりします。そのときのプラスチックの販売収入ではない
のですか。
嶋本課長
ではなく、処理費がかかりますので、和歌山市の場合は和歌山市で分別しまして、それを
ことしは北九州のほうへ運んでおります。そこで処理をしておりますので、運送代とか処理
費にかかるお金の1%が市町村の負担となっております。その分で余った差額の分が返って
くるという形になっております。
渡辺委員
わかりました。
次に、決算書197ページです。清掃運搬施設整備事業債920万円ですが、これについ
て説明してください。
中谷収集センター長
これはパッカー車2台、1.5トンのパワーゲート車3台を購入しました、約75%の起
債になります。
渡辺委員
新たにパッカー車を買ったための整備事業ではなくて、新たに車両を購入した事業ですか。
中谷センター長
新たに購入したということではなくて、入れかえたということです。
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平成26年10月20日(月)決算特別委員会(第3班~市民環境局)
渡辺委員
ちょっと意味がわからない。
中谷センター長
現状の車を廃棄しまして、新しい車に入れかえたということです。
渡辺委員
買いかえたと理解していいですか。
中谷センター長
そのとおりです。
渡辺委員
決算書239ページ、市民提案実施事業交付金706万1,000円です。この内容はど
のようなものですか。
露野市民協働推進課長
市民提案実施事業につきましては、すぐする部門と翌年度に実施する部門と2つございま
す。その中で各課からテーマをいただきまして、市民団体と各課で協働して事業を行ってい
ただくということになります。
渡辺委員
これはNPOの皆さんに対する交付金であると思います。700万円というのは大きなお
金だと思いますが、団体数はどれぐらいを対象にしたのですか。
露野課長
すぐする部門につきましては、平成25年度は11件ありました。翌年度実施部門につき
ましては2件でございました。
渡辺委員
これは決算ですので、翌年度はいいのですが、こういった提案というのは多方面から提案
がなされるのですか。
露野課長
かなりの提案をいただいております。具体的な数字は少しお待ちください。
渡辺委員
これはいろんな方ともお話しますが、この提案制度というのはかなり成果があると思って
います。これはなかなか広報といいますか、市民の皆さんに知らされないといいますか、な
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平成26年10月20日(月)決算特別委員会(第3班~市民環境局)
かなかわからないという方がいるのですが、ぜひともこの制度はいい制度ですので、今年度
の反省に立って何らかの形でもっと市民の皆さんにわかりやすいように、さまざまなNPO
活動の支援ができる提案というものを宣伝してほしいという意味での数字を聞いていますが、
わかりましたか。
露野課長
平成25年度ですが、すぐする部門につきましては23件提案いただきまして11件。翌
年度部門については4件提案いただきまして、うち2件が採択されました。広報につきまし
ては、市報、ホームページ等々でもしておりますが、もう少し積極的な形の中でPRしてい
きたいと思います。
渡辺委員
ぜひとも積極的に取り組んでいただきたいと思っていますので、いろんな意味での活動に
取り組んでいただきたいと思います。
最後です。決算書の301ページ、報償金1,807万4,500円です。この内容を教
えてください。
山下課長
報償金の内訳につきましては、文化会館で行っております各教室の講師先生に支払う報償
金です。
渡辺委員
この対象となる先生は年間何人くらい参加されていますか。
山下課長
年間で3,264回です。
渡辺委員
回数は後で聞こうと思ったのですが、講師の数は何人くらいおられますか。
山下課長
講師先生の数については、手持ちの資料はございません。
渡辺委員
それでは、大体1カ月にどれぐらい報償金を支払っておられるのですか。
山下課長
1回5,500円です。
渡辺委員
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平成26年10月20日(月)決算特別委員会(第3班~市民環境局)
その金額が高いか低いかの評価はしませんが、回数が3,200回程度と言われましたが、
それが年度的に見れば、平成25年度がとりわけ多かったというわけではないですか。
山下課長
例年並みだと思います。
渡辺委員
大体、平年的にこの程度の研修会や勉強会をやっておられると理解していいですか。
山下課長
はい、そうです。
渡辺委員
この中の特徴的なことといいますか、どのようなことをしているのかを説明できますか。
山下課長
教室の内容につきましては、パソコン教室や着付教室など、その他いろいろな教室があり
ます。
渡辺委員
基本的な目的は文化水準を引き上げるということでいいですか。
山下課長
はい、そのとおりです。
山本(忠)委員
決算書237ページ、建物借上料1,204万5,600円とありますが、確かNPOセ
ンターをフォルテワジマへということで、その借上料だと思いますが、そうでしょうか。
露野課長
はい、そうです。フォルテワジマにお支払いしました借上料です。
山本(忠)委員
もとのところが老朽化して移転となったのですが、フォルテワジマを選択された理由を教
えていただきたいのと、そのときにほかに候補となったところがあったかどうかを教えてい
ただきたいのですが。
露野課長
以前、事務所がありました寄合町につきましては耐震化の問題もありまして、今回、フォ
ルテワジマのほうに移転しましたが、フォルテワジマにつきましては、商店街等々NPO団
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平成26年10月20日(月)決算特別委員会(第3班~市民環境局)
体もたくさんございまして、それらの活動の補助、また商店街の活性化も含めまして、フォ
ルテワジマのほうに移転するということになりました。
松井委員長
他の候補はあったのですか。
平田部長
寄合町分室であったのですが、とりあえずある程度の面積が必要だということで建物を探
しました。SOHOのビルとか、ぶらくり丁にも空きビルがありまして、見に行ったりした
のですが、その中で値段的にフォルテワジマが結構安かったのですが、ほとんど値段に差が
ないということで、利便性を考えて最終的にフォルテワジマのほうに決めさせていただきま
した。
山本(忠)委員
安いと言われましたが、本当に安いのかどうかというところと、これだけかけた費用対効
果があったのかどうかをお聞きしたいのと、今、みその商店街にNPOが集中しています。
そこがなぜ入らなかったのかと。というのはわざわざそこに寄って活動をしているわけです。
そこが選択肢に入らなかったのはどうしてなのかという気がするのです。
平田部長
確かに、みその商店街にボランティア団体があるということはこちらも承知しておりまし
た。ただ、ぶらくり丁にもボランティアがあるのも確かです。私の知る限りではこれだけの
会議室をそろえた状態ではみその商店街では難しかったのかなと思います。それと費用対効
果ということに関しては、多分また課長から話があると思いますが、こちらに来たおかげで、
利用者はかなりふえてきております。ですからこの1,200万円は市民の税金を使ってい
る中では決して安いものではないと思います。ただその中で、老朽化施設だったので、市と
して単独で確保するのであれば、これぐらいの値段が要る可能性もあるのかなという私ども
のほうでは解釈させていただいております。
露野課長
料金につきましては、周辺の建物の賃料についても調査させていただきました。フォルテ
ワジマについては1坪当たり8,000円でございます。
松井委員長
それは質問されていないです。聞かれているのは、費用対効果はどうでしたかという話で、
ことしの事業効果をどう分析されていますかということです。
露野課長
今回、活用されることで、新規の利用団体もかなりふえてきております。またいろんなイ
ベント等々しておりまして、年間延べ約1万人のボランティア活動をされている方等々の利
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用がありまして、人の流れがかなり中心市街地のほうにつながってきているのではないかと
思っております。
山本(忠)委員
わかりました。ちょっと残念ながら、最後のほうの中心市街地に人が流れてきているとい
うのは、個人的には疑問を挟む余地があると思いますが、本筋のNPOの部分でしっかりと
活動が下支えされているという点につきましては、よく理解できましたのでそれで結構かと
思います。
続きまして、決算書243ページです。コミュニティ助成事業交付金120万円とありま
すが、これについての内容を教えてください。
野口課長
これにつきましては、国の国庫補助金でございまして、これは川永団地の自治会が宝くじ
関係の国の補助金で、和歌山市とすれば企画が窓口となって、市の中を取りまとめているの
ですが、川永団地自治会がコミュニティー活動の一環として一般コミュニティーの交付金を
申請し、決定交付された金額です。
山本(忠)委員
川永団地の自治会がこの120万円を使ってどんな活動をされているのでしょうか。
野口課長
太鼓とか夏祭りの一般備品購入に対しての交付です。
山本(忠)委員
そうするとそれまでは、団地でつながりが薄かったのか、もともとあったのが薄くなって
しまったので、それを復活させるためにそういう催しをすると、そのための道具を買いたい
ということで申請されたということでよろしいでしょうか。
野口課長
コミュニティ事業のために新たにそういう夏祭りのために購入したいという申し出があっ
て購入したということです。
山本(忠)委員
わかりました。
最後に決算書307ページです。隣保館整備事業費ですが、芦原の文化会館の建てかえだ
と思いますが、それでよろしかったでしょうか。
山下課長
はい、そのとおりです。
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山本(忠)委員
平成26年度――今年度ですが、地区会館か何かの建てかえを予定していたのではないか
と思うのですが。土地を別のところに確保して、新築でもう一つ芦原で建てていませんでし
たか。
平田部長
芦原連絡所は、今から4年前ぐらいに確かに建てましたが、それ以降、市民部で所管する
建物に関してはございません。
山本(忠)委員
私も記憶が曖昧で申しわけなかったのですが、その連絡所の話です。それを建てて、これ
が出てきたときに、何で建てかえるとわかっていて、同時にしなかったのかと思った記憶が
あるのです。例えば、今、コミセンの中にサービスセンターを入れたりして、部署は違うの
ですが、併設をさせて全体的に機能として底上げをしようと。同時にかかるランニングコス
トを下げていこうという取り組みをしているにもかかわらず、この直近の4年ぐらいの間で
2つ建物を別々に建ててしまったというのは、事前の見通しが甘かったのではなかったかと
思った記憶が確か去年見たときにあったのですが、その点についてはどうですか。
平田部長
うちの所管する支所、連絡所というのは、41地区で単独館でずっと持っています。コミ
ュニティーの拠点というところで芦原の文化会館の中に場所がなかったということで、芦原
連絡所は既に併設されていたのです。芦原文化会館に普通なら併設されていないはずの連絡
所が併設されていたものですから、連絡所の建てかえを先にしようではないかということで、
連絡所を先に建てかえました。その時点では、芦原連絡所のときには文化会館の話は出てい
なかったので、とりあえず普通なら文化会館にあるはずがない連絡所だったので、先に事業
化させていただいた経緯がございます。その後、地域の方々の要望もありましたが、今でい
うバリアフリーだとか、そういうことがかなわないかということで、エレベーターをつける
とかしようにも、文化会館の中で一番古いのでそういうことがかなわず、高齢化も進んでい
る芦原地区ですが、文化会館の建設に至ったという経緯があります。
山本(忠)委員
今、一番古いと言われましたが、古いということは認識されていたわけですし、場合によ
っては耐震とか、地元からバリアフリーを何とかしてほしいという要望があったかもしれな
い、今まで通常ではなかったかもしれませんが、それはおそらく分けてという要望がなかっ
たということは、多分それが地域にとって一番よかったかもしれませんが。
平田部長
芦原連絡所が文化会館内にあるのは、ちょっと行政目的からすれば違うのではないかと、
そのころの連絡所というのは、確かに住民票などをとれていたところだったのですが、それ
から以降、現在の連絡所に至っているのですが、連絡所というのは自治会が主に使うところ
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平成26年10月20日(月)決算特別委員会(第3班~市民環境局)
であって、だから連絡所を早く分けてくださいというのは以前からずっと要望のあったこと
です。41地区が単独で、こういう複合的なものではありませんので、連絡所を外に出して
ほしいというのはずっと地元要望がありました。
山本(忠)委員
たとえそうであったとしても、例えば、セパレートして、一体の建物を建てて、こちらは
中で行き来ができない、こっちは連絡所、こっちは文化会館ということも当然考えられたの
ではないかなと思うのですが。どうしても今後、こうして2つ建てるとランニングコストが
ずっとかかり続けるわけです。やはりある程度限りある資源――税金を使うという点で考え
ると、そこまで思慮すべきではなかったかと思いますがどうですか。
平田部長
連絡所を建てる時点では、文化会館という話が出ていなかったので、確かにその時点では
複合館という思いには至りませんでした。ただ今後、私どもの持っている施設内で建てかえ
とかがある場合は、今、山本委員が言われるように複合館的なことを考えながら取り組むべ
きものだと考えています。
松井委員長
今の答弁もそうですが、少しこの決算審査で今後の予算のことまで立ち入った答弁にもな
りましたので、今後、そういったことのなきよう注意だけしておきます。
ほかにありませんか。
(「なし」との声)
それでは、ないようですので、以上で第3班の審査を終了いたします。
お諮りします。しばらく休憩し、午後1時をめどに再開したいと思いますが、よろしいで
しょうか。
(「異議なし」との声)
それでは、しばらく休憩します。
(休憩)11:55
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