第5章 温室効果ガス(CO 2)排出量の現況推計

第5章
5-1
温室効果ガス(CO2)排出量の現況推計
算定方法
温室効果ガスの算定に当たっては、「地球温暖化対策地方公共団体実行計画(区域施策編)策定
マニュアル(第1版)(環境省
平成21年6月)」(以下、「策定マニュアル」という。)に基づき
算定しました。エネルギー起源CO2※排出量の算定方法は、策定マニュアルで一般市町村に推奨
されている按分法を利用しました。また、本市におけるエネルギー種別消費量が分かっているもの
は、按分法を使わず、直接算定を行いました。なお、使用データについては、統計値から引用しま
した。
5-2
推計期間
温室効果ガスの推計期間は、京都議定書の内容を踏まえ、平成2年度とデータの入手が可能な平
成20年度から直近の 4 年間としました。
5-3
推計対象
温室効果ガスの推計対象は、下記のとおりです。
(1)エネルギー起源CO2
産 業 部 門
製造業、建設業、農林水産業等
民生家庭部門
一般家庭
民生業務部門
商業、事務所、病院等
運 輸 部 門
自動車、鉄道、船舶
(2)エネルギー起源CO2以外
工業プロセス分野
自動車の走行に伴い発生するメタン及び一酸化二窒素
廃棄物の焼却に伴い発生する二酸化炭素
廃棄物分野
廃棄物の焼却に伴い発生するメタン及び一酸化二窒素
排水処理に伴い発生するメタン及び一酸化二窒素
水田から排出されるメタン、家畜の飼養に伴い発生するメタ
農業分野
ン、家畜の排泄物の管理に伴い発生するメタン及び一酸化二窒
素
18
5-4
推計結果
碧南市では、平成2年度の温室効果ガス排出量は、約 1,253 千tCO2で、平成20年度のCO2
排出量は、約 1,395 千tCO2でした。温室効果ガス別に排出量を見ると、約99.4%を二酸化炭
素が占めております。また、部門別に見てみると、産業部門が約55%を占め、運輸部門、民生業務
部門が続いています。
分類
単位
H2
H17
H18
H19
H20
H20 構成比
CO2
1,244,054
1,480,484
1,564,644
1,530,247
1,386,629
99.4%
CH4
1,749
1,362
1,579
1,540
1,435
0.1%
6,775
4,823
6,892
6,647
6,529
0.5%
1,252,578
1,486,668
1,573,115
1,538,434
1,394,594
100.0%
tCO2
N2O
合計
表5-1 温室効果ガス別排出量
分類
単位
産業部門
民生家庭部門
民生業務部門
運輸部門
tCO2
非エネルギー起源
合計
H2
H17
H18
H19
H20
643,514
819,085
866,398
878,000
768,071
55.1%
57,331
69,285
76,466
70,107
71,313
5.2%
152,475
221,992
248,030
264,351
236,776
17.0%
382,478
363,253
359,333
311,596
302,955
21.8%
16,780
13,053
22,888
14,380
15,479
1.2%
1,252,578
1,486,668
1,573,115
1,538,434
1,394,594
100.0%
表
5-5
H20 構成比
5-2 温室効果ガス部門別排出量推移
温室効果ガス増加要因分析
平成 20 年度の温室効果ガス増加の要因を見てみると、平成2年度に比べ、民生業務分野が約55%
増加して、増加率が最も多くなっています。次いで、民生家庭分野、製造業、建設・鉱業分野と続き、
自動車分野、鉄道分野が増加しています。非エネルギー起源(工業プロセス分野、廃棄物分野、農業
分野)、農林水産業、船舶分野は減少しています。
分類
単位
製造業
H2
H17
H18
H19
H20
H2年度増減
577,429
753,183
795,750
799,351
697,107
20.7%
建設・鉱業
44,449
46,160
53,245
60,218
52,717
18.6%
農林水産業
21,636
19,741
17,403
18,431
18,247
-15.7%
家庭分野
57,331
69,285
76,466
70,107
71,313
24.4%
業務分野
152,475
221,992
248,030
264,351
236,776
55.3%
152,144
171,513
168,582
169,727
167,705
10.2%
2,221
2,546
2,662
2,590
2,390
7.6%
228,113
189,194
188,089
139,279
132,860
-41.8%
工業プロセス分野
2,821
2,493
2,482
2,494
2,454
-13.0%
廃棄物分野
8,622
7,460
15,046
6,841
8,156
-5.4%
農業分野
5,337
3,100
5,360
5,045
4,868
-8.8%
1,252,578
1,486,668
1,573,115
1,538,434
1,394,594
11.3%
自動車分野
鉄道分野
船舶分野
総排出量
tCO2
表
5-3 温室効果ガス 排出量推移
端数処理をしているため、合計値が合わない場合があります。
19