子どもゆめ基金オープンドリーム事業 「大和の歴史・自然・文化を伝える写真 展・撮影会」 がら、参加者は場所をいろいろと考えながらその 瞬間を待ち続ける。中務先生にアドバイスを受け たり、参加者どうしが情報交換や工夫をしながら、 夕暮れを迎えた。刻々と変化する太陽や雲や空に シャッターチャンスをうかがう。雲が広がり、太 陽は思うようには顔を出してくれない。雲の間か らわずかに太陽が顔を出すと赤やオレンジ色の 輝きが少し映し出される。変化し続ける自然の偉 大さ、そして、カメラを手にした人間が自然と一 体となりシャッターを押す。やがて、日の入りと なり、一日目の撮影会を終えた。 夜は、夕食と交流会。元気さと情熱で会場は熱 気いっぱい。写真を通しての充実した交流に花が さいた。 【2 日目】 1.ねらい ・大和の自然、歴史、文化に関連する写真を展示 し、豊かな自然や文化を大切にする心を育てる。 ・写真撮影会を通じて、自然や文化を愛する人々 の交流を深める 2.実施日 ・写真撮影会 10月7日(木)~8日(金) ・写真展 5月1日(木)~2月28日(月) 3.対象 写真愛好家・一般 4.参加者 / 募集定員 ・写真撮影会 82名/30名 ・写真展 名/1000名 5.プログラム 【1 日目】 ○写真撮影会は、写真集『曽爾の四季』を出版し、 日本風景写真協会事務局長の中務敦行氏を講師 として迎え、一泊二日で行われ、県内外から82 名の参加があった。 開会式と講師先生からの写真撮影のポイント 等のアドバイスの後、曽爾高原での撮影会に望ん だ。風になびくススキが太陽の光を浴びて、時折 白銀色に輝く。一瞬一瞬が、美と感動の世界だ。 カメラを覗き込みながら、期待に胸を膨らませな シャッターチャンスをねらって、朝早くからカ メラを手にして、生き生きと曽爾高原を歩く。朝 の光が高原と参加者をやさしく包む。すがすがし い朝の風景がカメラにおさめられていく。 朝の撮影会の後は、中務敦行氏の講演。「新聞 カメラマン40年の泣き笑い」というタイトルで お話しされた。当時撮影された写真をプロジェク ターで映しながら、取材をされていたときの状況、 時代の流れ、そして、つらく悲しい体験、感動に ふるえる体験が語られると、参加者は心を震わせ た。 感動が続くなか、閉会式を迎えた。最後に、空 気と水の美しい自然いっぱいの曽爾を心のふる さととして、みんなで「ふるさと」を歌った。 参加者は感動を胸に、名残惜しそうにカメラを 手にし、最後までシャッターチャンスをうかがい、 帰路につかれた。 ○2月末まで開催された写真展には多くの方が 参加いただき、好評であった。四季折々の自然の 美しさに感動された参加者の表情が心に残った。 6.まとめ すすきの美しい曽爾高原での写真撮影会は、 曽爾の自然を活かしたプログラムとして好評で あった。写真撮影会や写真展を通しての交流が、 より、自然を愛し、大切にすることにつながっ ていってくれることを願っている。 (次長 山口 宗彦)
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