創造的な架け橋のためのエチレンイミンポリマー ® ® ® 大阪本社 大阪市中央区高麗橋4-1-1 興銀ビル 〒541-0043 TEL 06-6223-9235 FAX 06-6223-9236 東京本社 東京都千代田区内幸町1-2-2 日比谷ダイビル 〒100-0011 TEL 03-3506-7610 FAX 03-3506-7597 URL http://www.shokubai.co.jp/ 2014.7.31 200 ® ® ® 目次 はじ め に 重合 エチレンイミンは高い反応性を有する環式アミンで、 はじめに P01,P02 H2N-(CH2CH2N)x-(CH2CH2NH)y- 医薬中間体、 アミン系ポリマー原料として広く用いられて ® CH2CH2N< います。当社は1969 年にWenker法にて工チレンイミン ® を企業化して以来、廃棄物の少ない製造方法を検討して きた結果、1990年に世界で初めて自社開発触媒による (ポリエチレンイミン) PP-061(プロピレンオキシド変性PEI) RP-20(オクタデシルイソシアネート変性PEI) 一方、 エチレンイミンの高い反応性を利用し、医薬中間 体、 アミン系ポリマ一、架橋剤等のエチレンイミン誘導体 HN を開発し、製造、販売に取り組んできました。 代表的3タイプ ® (ポリエチレンイミン) エチレンイミン (EI) アミノエチル化 R R エポミンの品番と規格 P03 エポミンの粘度物性 P04 エポミンの反応性 P05,P06 エポミンの機能と用途 P07,P08 エポミンの物性等 P09 エポミンの規則・規制及び取扱い上の注意 P10 特殊ポリエチレンイミン P11,P12 ー(CH2C)xー(CH2C)yCOOR ® (アミノ工チル化アクリルポリマー) P03 特殊ポリエチレンイミン 省資源で環境にやさしい「気相脱水法」に成功しました。 これらのエチレンイミン誘導体の中でも、 エポミンの製法 ® COO(CH2CH2NH)n-H (アミノエチル化アクリルポリマー) ® ポリメン卜の製法 P13 (アジリジン系架橋剤) ポリメン卜の品番と特徴 P14 についてご紹介します。 ポリメン卜の規格、物性 ® P15,P16 アジリジニル化 ® N―R―R―N ® 01 (アジリジン系架橋剤) ケミタイトの品番と特徴 P17 ケミタイトの規格、物性 P18 02 ® ® の粘度物性 (ポリエチレンイミン) SP-003 (粘度) ® は工チレンイミンを重合した水溶性ポリマーです。 ® 完全な線状高分子でなく、 1 級、2級、3級アミンを含む分岐構造を有するポリマーで以下の特徴があります。 の粘度はその分子量、温度及び水希釈時の濃度により大きく変化します。 温度と粘度の関係及び濃度と粘度の関係を次に示します。 SP-006 SP-012 SP-018 ▶現存する素材中、最もカチオン密度の高いポリマーです。 SP-200 ▶反応性に富んだポリマーです。 P-1000 ▶水溶性のポリマーです。 温度-粘度 ® 1,000,000 の製法 100,000 H N H2C N N H CH2 H N N N NH2 HNH2 N H2N NH H N 粘度(mPa・s) NH2 NH 1,000 H N N N 10,000 100 N H NH2 N N H 10 0 20 40 60 80 100 20 0 温度(℃) 濃度-粘度(25℃) ® の品番と規格 100,000 ® 品番 SP-003 SP-006 SP-012 SP-018 SP-200 P-1000 分子量 300 600 1,200 1,800 10,000 70,000 樹脂分(wt%) 製品規格 粘度(mPa・s-25℃) 98以上 98以上 98以上 98以上 10,000 1,000 30±1 200∼500 500∼2,500 3,500∼7,500 8,500∼15,000 40,000∼150,000 400∼900 100 pH(5%水溶液) 外観 ▶荷姿 98以上 粘度(mPa・s) は、 分子量の異なる6タイプが有ります。最も高分子量のPタイプのみ水希釈されています。 10∼12 淡黄色透明液体 石油缶(18kg) ドラム缶(200kg) 透明粘稠液体 *分子量は製品規格ではありません。 10 100 80 60 40 濃度(wt%) ※その他、 ご希望の荷姿につきましてはご相談ください。 03 04 ® の反応性 ® は通常の低分子アミンと同様に種々の化学反応性を有し、 化学的変性が可能です。主な反応例です。 1 アルデヒド類、 ケトン類との反応 ® は OH 6 シアナマイド類、 グアニジン類、尿素等との反応 O ジアルデヒド類で NH + O = C − R N−C−R O NH + H2N − C − R クロスリンクできます。 ® は シアナマイド類、 N − C − R + NH3 グアニジン類、 尿素等と反応します。 R 2 R アルキルハライドとの反応 ® は アルキルハライドで NH + XR 7 酸、酸無水物、 アシルハライド類との反応 クロスリンク、 NR + HX アルキル化できます。 O NH + HO − C − R 3 O H OOC − R N N − C − R + H2O H イソシアネート類、 チオイソシアネート類との反応 ® は O アルキルイソシアネート NH + O = C =N − R N − C − NHR ® は と反応します。 脂肪酸と反応します。 O C−R アクリロイル類との反応 C−R ® は NH + CH2 = CHCOOR N − CH2CH2COOR O アクリルモノマーと 反応します。 O 5 NH + CIC − R エポキシ化合物との反応 O N ー C − R +HCI ® R O NH + R2C CR2 R N − C − C − OH R 05 O N ー C − R ーRCOH NH + O 4 O R は 工ピクロルヒドリン等の 工ポキシ化合物と 反応します。 06 ® の機能と用途 用途 推奨品番 固着剤 P-1000 洗濯堅牢性、染色性を向上 機能性繊維 P-1000 繊維にタバコ臭等の消臭機能付与 タイヤコード P-1000 各種コード/ゴムの密着性向上 ガラス繊維サイズ剤 P-1000 ガラス繊維に潤滑性を付与 難燃剤 P-1000 リン系難燃剤を固定化し難燃性を向上 液体浄化剤 P-1000 アルデヒド水の無害化、 漂白性塩素除去 凝結剤 P-1000 表面荷電を中和し、 容易に粒子間を凝集・分離 汚泥の脱水率向上、工マルション破壊 菌体凝集分離剤 P-1000 菌体表面荷電を中和し、菌体を凝集・分離 キレート化剤 P-1000 重金属イオンの除去 気体浄化分野 空気浄化剤 P-1000 フィルタ一等に担持し気体中のCO2、NOx、SOx、CI2、アルデヒドを吸着 分散分野 分散剤 SP-012 セラミック・カーボンブラック・石炭・セメント・金属粉末・ 顔料等を分散安定化し、基材への密着性を付与 SP-006 Znメッキ用として光沢性、 平滑性を付与 P-1000 金属に吸着し、酸による素地腐食を抑制 P-1000 不活性基材に酵素を固定化しバイオプロセスに利用 不活性基材に菌体を国定し、水浄化に利用 P-1000 表面荷電を中和し、 粒子間を凝集・分離 坑井用セメントスラリー用フルイドロス剤 P-1000 Ag、Cuをキレート化した錯体は抗菌効果発揮 SP-018 Cuをキレート化した錯体は木材に対し浸透性、 金属保持性を発揮 泡消火剤 P-1000 泡保持性向上により油火災に有効 マイクロカプセル化剤 P-1000 高反応性を利用してマイクロカプセル皮膜を形成 電子・導電材料 SPシリーズ P-1000 分野 特徴 ® 1) の機能 ▶高密着性・吸着性 アミノ基は水酸基と水素結合、 カルボキシル基とイオン結合、 カルボニル基とは共有結合します。 また、極性基(アミノ基)と疎水基(工チレン基)を構造に有するため、 異なる物質と結合します。 これらの総合的な結合力を利用して接着・インク・塗料・粘着剤分野に利用されています。 ▶高カチオン性 は水中下でポリカチオンとして存在し、 あらゆるアニオン性物質を中和・吸着します。 また、重金属イオンをキレート化します。 このような高カチオン性を利用して製紙分野、水処理分野、 メッキ浴 剤、分散剤等に利用されています。 繊維分野 ® 水浄化分野 ▶高反応性 は反応性の1 級・2級アミノ基を有するため工ポキシ、 アルデヒド、 イソシアネート化合物、 酸性ガスと容易に反応します。 このような反応性を利用してエポキシ樹脂の変性、 アルデヒド吸着剤、染料固着 剤に利用されています。 ® ® 2) の用途 分野 用途 メッキ浴薬剤 奨推番品 特徴 メッキ・金属 表面処理分野 無電解メッキ薬 酸洗用腐食抑制剤 製紙・ 紙加工分野 抄紙薬剤 中性サイズ剤 P-1000 アニオン荷電物質を中和し定着効果、歩留向上、 ピッチコントロール、 白水浄化を発揮 ケテンダイマーの分散・定着化促進 一次防錆剤 固定化酵素 バイオ分野 粘着剤 接着・ 粘着分野 塗料・ インキ分野 07 SP-200 P-1000 微生物固定担体 粘着剤に配合し凝集力(接着保持力)を向上 石油エマルション破壊剤 石油 PVCゾル接着剤 SP-018 SP-200 PVCに配合し基材への密着性を向上 水溶性接着剤 SP-200 P-1000 EVA 、 酢ビ、PVA 、 アクリル系接着剤に配合し、 密着性を向上 押出ラミネー卜用 アンカーコート剤 P-1000 紙、OPP、 PETフィルム/PE押出ラミネートの接着促進 ガスバリア用 アンカーコート剤 P-1000 PVA 、 EVOH/オレフィンフィルムの接着促進 剥離剤 RP-20 粘着テープの背面処理 フィルム用アルコール系インク (ポリビニルブチラール系インク) SP-200 インクに配合しフィルムとの密着性向上 水系塗料インク (アクリル系エマルション) SP-012 SP-018 アクリル系エマルションに配合し速乾性、 密着性、耐水性を発揮 フルイドロス剤 抗菌・除菌性ポリマー 抗菌・防腐分野 木材保存剤、 切花保存剤 その他 固体電解質、半導体の研磨材、 レジスト・パターン化剤、 レジスト洗浄 ※上記用途に関して、第3者の特許が存在する場合がございます。 各用途への適用に際しましては、 第3者特許への配慮をお願いします。 08 ® ® の物性等 の食品分野及び取扱い上の注意 ○:溶解 △:一部溶解 ×:不溶 SP-003 SP-006 SP-012 SP-018 SP-200 P-1000 分子量(約) 300 600 1,200 1,800 10,000 70,000 比重(25℃) 1.01 1.03 1.04 1.04 1.05 1.04 アミン価(mmol/g.solid) 21 20 19 19 18 18 品番 凝固点(℃) <-20 -5 分解温度(℃) 240 270 290 300 310 300 引火点(℃) 188 263 262 264 262 ー 物性 アミン比 溶解性 1級(%) 45 35 25 2級(%) 35 35 50 3級(%) 20 30 25 水 ○ ○ ○ ○ ○ ○ アルコール ○ ○ ○ ○ ○ ○ 酢酸エチル △ △ △ △ △ × THF △ △ △ △ △ × トルエン △ △ △ △ × × n-ヘキサン × × × × × × ー 1.2ml/kg 1.0ml/kg 0.87ml/kg 2.97ml/kg 8.0ml/kg 経口急性毒性 ® の食品分野での注意 エポミンを食品分野にてご使用する際は安全性に関連する規則・規制をご確認ください。 ▶ (参考) ポリエチレンイミンのFDA収載状況 CAS No.9002-98-6を有するポリエチレンイミンは下記1)、 2)、3)のパートに収載されています。 またCAS No.68130-97-2を有するポリエチレンイミンは下記の4)のパートに収載されています。 1)接着分野 : Part175(間接食品添加物:接着剤及び塗料成分) ・175.105:接着剤(食品包装用のラミネーション、 シーリング) ・175.320:ポリオレフィンフィルムに対する樹脂コーティング及び、 ポリマーコーティング 2)板紙分野 : 3)食品包装分野 : Part177(間接食品添加物:ポリマー) ・177.1200:食品包装セロハン (ポリエチレンイミンはセロハンの1成分として認められている) ・1777.1400:非水溶性ヒドロキシエチルセルロースフィルム (ポリエチレンイミンはヒドロキシエチルセルロースフィルムの1成分として認められている) 4) 酵素分野 : Part173 (ヒト摂取の食品に許可されている2次直接食品添加物) ・173.357:酵素製剤の固定化に用いる固定化剤 安全性 LD50(マウス) ® 経皮急性毒性 1.6g/kg 1.8g/kg >2.0g/kg >2.0g/kg >2.0g/kg >2.0g/kg 皮膚刺激性(ウサギ) 中度 中度 軽度 軽度 軽度 なし 変異原性(Ames) 陽性 陰性 陰性 陰性 陰性 陰性 LD50(ラット) 化審法 (7)ー741 労安法 化審法番号準用 諸規則 消防法 の取扱い上の注意 1) 貯蔵安定性 第4類 第3石油類 指定可燃物(2㎥以上で可燃性液体類) 化促法(PRTR) 非該当 毒劇物法 非該当 TSCA (CAS No.) 収載 (106899-94-9) 収載 (9002-98-6) 非該当 2) 容器の加熱 ・弊社より出荷致しますエポミンの石油缶及びドラム缶は合成樹脂のコーティングをしています ので、高温(80℃以上)で長時間加熱しますとコーティング皮膜が剥離し製品が着色することが あります。もし製品容器を加熱する場合には、80℃以下の温水を使用してください。 ・尚、大気開放下では、 より一層に着色を促進します。 3) 適用材質 ◆適する材質 ・ステンレス鋼 ・合成樹脂(塩ビ、 ポリエチレン、 ポリプロピレン等) 収載 (9002-98-6又は 68130-97-2) ◆適さない材質 ・軟鋼等の鉄材…錆のため着色します。特に水溶液下では鉄錆が、エポミンを硬化させる性質を 有します。 ・銅及び黄銅等の銅を含む合金…エポミンと反応して、 青緑色の錯塩を生成します。 ●分析方法 1.アミン価:非水系による酸滴定で測定しました。 2.分解温度:示差走査熱量測定法(DSC)により、窒素雰囲気で測定しました。 4) 保管 ・直射日光、雨を避けてください。 ・不浸透性の床面の場所で保管してください。 ・使用後は再び密閉下で保管してください。 ・できるだけ冷暗所で保管してください。 注意事項 製品安全上の内容は、安全データシート (SDS)に記述してありますので、 ご使用前にご覧ください。 ご紹介した諸規則は、2013年8月現在のものです。 3.分子量:①SPシリーズ/沸点上昇による数平均分子量(Mn) ②P-1000/粘度法による数平均分子量(Mn) 4.引火点:クリーブランド開放式試験器で測定しました。 5.アミン比:NMR(13C )により測定しました。 (SPシリーズ) ・冷暗所に保管した場合、約1年聞は安定ですが、空気(酸素)と接触すると着色、表面の膜張り等 品質が悪化することがあります。 ・吸湿性が強く、 また空気中の炭酸ガスを吸収しますので、注意してください。 (P-1000) ・冷暗所に保管した場合、約1年聞は安定ですが、空気(酸素)と接触すると着色等品質が悪化する ことがあります。 ・空気中の炭酸ガスを吸収しますので、 注意してください。 ●日本、米国以外の物質登録状況についてはSDSをご覧ください。 09 Part176(間接食品添加物:紙及び板紙の成分) ・176.170:水性及び脂肪性食品と接触する紙及び板紙の成分(使用量は5wt%以下) ・176.180:乾燥食品と接触する紙及び板紙の成分(使用量は5wt%以下) 10 特殊ポリエチレンイミン ポリエチレンイミンを変性した、 特殊ポリエチレンイミンの製品を紹介します。 1) オクタデシルイソシアネート変性ポリエチレンイミン ポリエチレンイミンにオクタデシルイソシアネートを付加したRP-20は、親水性のアミノ基と親油性 (疎水性:C18)を保有する2官能性ポリマーです。 この機能を利用してポリエステル、ポリエチレン、 ポリプロピレン、 セロファン、紙などを基材とする粘着テープの背面剥離剤として優れた効果を発揮 します。 2) PO(プロピレンオキサイド)変性ポリエチレンイミン ポリエチレンイミンのアミノ基の活性水素をPOで変性した3級ポリアミンです。 一般式 : −(CH2CH2N)n 一一 一般式 : −(CH2CH2N)n 一一 CH2CHOH CONH(CH2)17CH3 CH3 品番 RP-20 物性 微黄色粉末 融点(℃) 87.0∼95.0 トルエン溶解性(10℃) 濁りなし 乾燥減量(wt%) 2.0以下 推奨希釈溶媒 卜ル工ン トルエン、 キシレンに溶解 水、 アルコールに不溶 安全性 外観 透明な液体 有効成分(wt%) 48.0∼52.0 粘度(mPa.s-25℃) 200以下 pH(5%aq.) 10.0∼12.0 OH当量(mmol/g.solid) 9.9 アミン当量(mmol/g.solid) 9.9 分子量(Mn) 約1400 モル比(OH/N) 1.0 経口急性毒性LD50(mg/kg)(ラット) >2000 比重(20℃) 1.08 皮膚刺激性(ウサギ) なし アミン比 全て3級アミン 変異原性 陰性 溶解性 水、 アルコールに溶解 粉塵爆発性 有り(爆発下限界濃度:40g/㎥) 化審法 7-166 労安法 化審法番号準用 化審法 7ー1314 消防法 非危険物 労安法 化審法番号準用 労安法57-2条 化促法(PRTR) 非該当 消防法 指定可燃物(3000kg以上の場合、 可燃性固体類) 毒劇物法 非該当 労安法57-2条 化促法(PRTR) 非該当 TSCA 未収載 毒劇物法 非該当 TSCA(CAS No. ) 収載(68441-25-8) 諸規則 諸規則 11 物性 溶解性 製品規格 製品規格 外観 PP-061 品番 製品安全上の内容は、安全データシート (SDS)に記述してありますので、 ご使用前にご覧ください。 ご紹介した諸規則は、 2013年8月現在のものです。 12 ® (アミノエチル化アクリルポリマー) ® の品番と特徴 ® は、ポリエチレンイミンを側鎖にグラフ卜した1 級アミノ基含有アクリル系ポリマーです。 ポリエチレンイミンとアクリルポリマーの特徴を併せ持つポリアクリルアミンであり、1級アミノ基由来の 高い反応性と種々の基材への密着性に優れております。一般にカチオン性アクリルポリマーとしては、 DAA、DAM系ポリマ一等の3級アミンまたは4級アミン型が知られていますが、1 級アミンを有するアク リルポリマーとしては、世界で唯一です。 ® は形態別に2種類に分けられます。 アミノ基を中和することにより水希釈が可能な 水希釈性樹脂、溶剤下で合成される溶剤系樹脂です。いずれのタイプも1級アミノ基を有する ため、 プラスチック・金属などの基材への密着性、 エポキシ樹脂との反応性に優れております。 COOCH2CH2NH2 + ® の製法 COOCH2CH2NHCH2CH OH O エチレンイミンとカルボキシル基との反応性を利用して、 アクリル酸系コポリマー(アニオン系)を 容易に1級アミンを有するアクリルポリマーに合成することができます。 R 品番 NK-100PM、NK-200PM NK-350、NK-380 形態 水希釈性樹脂 溶剤系 R -(CH2C)x − (CH2C)y- + n HN アミノエチル化 構造 COOR NH2・HX NH2・HX HX:HCI 、 HBr COOH NH2 NH2 アクリル酸コポリマー 石油缶18kg ドラム缶200kg 荷姿 R R -(CH2C)x − (CH2C)yCOOR 石油缶16kg ドラム缶180kg COO(CH2CH2NH)n-H ® 1. NK-100PM、NK-200 水溶性、高分子型界面活性を有するためエポキシ樹脂を乳化・分散します。 そのため可使時間が長く、溶剤 を低減できます。エポキシ樹脂との反応で得られる塗膜は、常温硬化性、耐候性、密着性に優れています。 また、水系接着剤への添加により密着向上に優れた効果を発揮します。具体的用途としては各種フィルム用 プライマー、床用塗料、EVAなどの水系接着剤の密着性改良に使用されます。 ® 2. NK-350、NK-380 エポキシとの反応性、各種基材への密着性に優れており、 プライマー、接着剤として有用です。具体的には OPP・PETフィルム、粘着テープ、 ダイシングテープ、繊維などのプライマー、PVF/鋼板のラミネート接着剤 (NK-350)、 PVCフィルム可塑剤移行防止 (NK-380)などに使用されます。 13 14 ® の規格、物性 NK-200PM (水希釈性) NK-350 (溶剤系) NK-380 (溶剤系) 不揮発残分 又は固形分(wt%) 48.0∼50.0 55.0∼57.0 33.0∼37.0 29.0∼31.0 粘度(mPa・s/25℃) 4000-8000 20000-40000 400-1500 2000以下 pH(有姿) 4.0∼5.5 4.05∼5.5 ー − 外観 粘稠琥珀液体 粘稠琥珀液体 粘稠透明液体 淡黄色粘稠液体 製品規格 水溶性 完溶 完溶 ー − アミン水素当量*1 (g-solid/eq) 350-450 370-470 1000-1800 800-1400 アミン価*2 (mmol/g-solid) 2.2∼2.9 2.2∼2.9 0.6∼1.0 NK-100PM (水希釈性) NK-200PM (水希釈性) NK-350 (溶剤系) NK-380 (溶剤系) 化審法 6-1275への7-741の グラフト化物 6-1275への7-741の グラフト化物 6-624への7-741の グラフト化物 6-580への7-741の グラフト化物 労安法 化審法番号準用 化審法番号準用 化審法番号準用 化審法番号準用 消防法 第4類第2石油類 第4類第2石油類 第4類第1石油類 第4類第1石油類 労安法57-2条 化促法(PRTR) 該当(PMが該当) 該当(PMが該当) 該当(トルエン、 IPAが該当) 該当(トルエン、 MIBKが該当) 毒劇物法 非該当 非該当 非該当 非該当 TSCA(CAS No.) 収載 67970-17-6 449196-55-8 収載 103051-70-3 収載 120363-55-5 未収載 178954-62-6 品番 (タイプ) 諸規則 NK-100PM (水希釈性) 品番 (タイプ) 0.7∼1.3 ●国内、米国以外の物質登録状況については国際版SDSを参照ください。 物性 安全性 15 Tg(℃) 13 16 40 100 分子量(MW) 1∼3万 1∼3万 10万 10万 比重(25℃) 1.05 1.10 0.95 0.94 卜ルエン/IPA (7/3) 卜ルエン/MIBK (3/1) 製品溶剤 PM PM 溶解性 水、 低級アルコールに 溶解 水、 低級アルコールに 溶解 トルエン、 IPAに溶解、 水に不溶 トルエン、MIBK、 MEK、 IPAに溶解、 水に不溶 引火点(℃) 36(密閉) 36(密閉) 4(密閉) 4(密閉) 経口急性毒性LD50 (ラット:mg/kg) >5000 >5000 >5000 >5000 経皮急性毒性LD50 (ラット:mg/kg) >2000 >2000 >2000 >5000 皮膚刺激性 (ウサギ) 弱い 弱い 中程度 中程度 眼刺激 (ウサギ) 中∼強度 中∼強度 中∼強度 − 変異原性 (Ames) 陽性 陽性 陽性 − 変異原性 (小核試験) 陰性 陰性 陰性 陰性 PM:プロピレングリコールモノメチルエーテル、IPA:イソプロパノール、 MIBK: メチルイソブチルケトン、 MEK:メチルエチルケ卜ン 製品安全上の内容は、安全データシート (SDS)に記述してありますので、 ご使用前にご覧ください。 ご紹介した諸規則は、 2013年8月現在のものです。 *1 アミン水素当量:アミン1molに相当する固形分重量(g) *2 アミン価:固形分1gに含まれるアミンmmol数 16 ® ® (アジリジン系架橋剤) ® は、 アジリジン基を有した、多官能性化合物です。 その非常に高い反応性を利用し、水系樹脂の 品番 PZ-33 DZ-22E(水分散型) 形態 主成分からなる水希釈性型 主成分を乳化分散したエマルション型 外観 透明液体 白色懸濁液 アジリジン含有量(mmol/g) 6.0以上 (参考値:約1.8/有姿当たり) pH(有姿) (参考値:約9) 9.0∼11.0 粘度(mPa・s/25℃) (参考値:200-1000) 400以下 有効成分(wt%) ー 24.0∼26.0 固形分(wt%) (参考値:約99<) 29.0∼33.0 分子量(MW) 425 336 溶解性 水、IPA 、 トルエン等の溶剤に溶解 アセトン、 DMF 、 ジオキサンに溶解 カルボキシル基との反応性 窒素がアミノ基のため極めて早い 窒素が尿素型で分散型のため比較的穏やか 比重 1.12(20℃) 1.10(20℃) 引火点(℃) 280(開放式) ー 経口急性毒性LD50(mg/kg) 3004(ラット) 442(マウス) 経皮急性毒性LD50(mg/kg) >2000(ラット) 2000(ラット) 皮膚刺激性/腐食性 弱い刺激性(ウサギ) なし(ウサギ) 眼刺激/腐食性 刺激性及び腐食性(ウサギ) ー 変異原性 陽性(染色体異常) 陽性(Ames) 化審法 5-3331 5-8(主成分) 労安法 化審法番号準用 化審法番号準用 消防法 指定可燃物 (2㎥以上の場合、可燃性液体類) 非危険物 労安法57-2条 化促法(PRTR) 非該当 該当 (界面活性剤が該当) 毒劇物法 非該当 非該当 TSCA(CAS No.) 収載(52234-82-9) 収載(7417-99-4) 荷姿 石油缶 20kg 石油缶 18kg ドラム缶 200kg 架橋剤として有用です。塗料、接着剤、 インキ等の分野において溶剤による環境汚染、PRTR及びISO 14000の 普及による溶剤削減等から水系樹指への移行が望まれています。水系架橋システムの内アジリジン系架 ® 橋剤(商品名: )は室温硬化性に非常に優れ、 しかも樹脂の耐水性、耐溶剤性、密着性等の諸性能 製品規格 を向上させます。 ® PZ-33 の品番と特徴 DZ-22E 物性 CH2OCOCH2CH2N CH3CH2ーCCH2OCOCH2CH2N NCONHー ーCH2ー ーNHCON CH2OCOCH2CH2N 4,4-Bis(ethyleneiminocarbonylamino)diphenylmethane 安全性 2,2-Bishydroxymethylbutanol-tris[3-(1-aziridinyl)propionate] アジリジン環は室温下に樹指中のカルボキシル基と架橋反応します。 アクリルエマルション ケミタイト Nー ーN 諸規則 ーCOOH + ーCOO N NH HN ー の規格、物性 ーNH ーCOO DMF:ジメチルホルムアミド 17 このような常温硬化性を利用して、 カルボキシル基含有樹脂の皮膜の耐水性・耐溶剤性の向上、 ● は反応性に富む化合物である一方、直接に人体と接触することは有害であり、安全にお使いいただくために、 密着性の向上、 合繊吸水性付与、 耐洗濯性の向上等を目的に使用されます。 具体的にはアクリル系 ご使用前に化学品安全データシート(SDS)の他に取り扱いガイドラインをご覧ください。 エマルション、水性ウレタン樹指に配合し接着剤、塗料、インク、各種バインダー等に応用されて 製品安全上の内容は、安全データシート (SDS) に記述してありますので、 います。 ご使用前にご覧ください。 ご紹介した諸規則は、2013年8月現在のものです。 ® 18
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