映画『むかし Matto の町があった』

映画『むかし Matto の町があった』
自主上映会
開催案内
原題 C'era una volta la città dei matti
2013 年 5 月 19 日(日)13:00~17:00
第一部 96 分 第二部 102 分 (間に休憩をはさみます)
会場:札幌エルプラザ 3 階ホール
札幌市北区北 8 条西 3 丁目
JR 札幌駅北口より徒歩 3 分(札幌駅北口地下歩道 12 番出口)
イタリア精神保健改革の最初の 20 年を描いたイタリア映画の上映を
行います。
題名は C’era una volta la città dei matti。イタリア語の matto は
狂気をもつ人~「Matto の町」は精神病院を意味します。
イタリア国営放送RAI と映画会社Ciao Ragazzi!が作ったこの3時間
の大作は、2010 年 2 月に二夜連続で放映され、21%以上の高視聴と
なりました。
今、ヨーロッパ各地で、南米のブラジルやアルゼンチンで、トルコで、
イランで、自主上映運動が展開されています。日本では、
「180 人の
Matto の会」が主催して、全国各地で自主上映会を行なっています。
「Matto」について、イタリア改革の父バザーリアは、常々、こう語っ
たそうです。
「狂気は一つの人間的条件だ。われわれの内には、理性が存
在するのと同じように狂気も存在する。社会は、理性と同様に狂気も受
け入れなければならないのだ」映画は、この言葉通りに進行します。
【主 催】北海道精神保健福祉士協会
バザーリア映画を自主上映する 180 人の Matto の会
【協 力】RAI フィクション,Ciao Ragazzi!,
フランカ&フランコ・バザーリア記念財団,
トリエステ精神保健局
【後 援】イタリア大使館
参加費 1,000 円(資料代)
申し込み方法 裏面
定員:250 名(先着順)
あらすじ
【第一部】
主役は 3 人です。
イタリア精神保健改革の父、フランコ・バザーリア。
アメリカ進駐軍に凌辱された女性から生まれたマルゲリータ。
旧ユーゴでファシストとナチスに蹂躙されて家も肉親も失ったボリス。
1961 年、ゴリツィア県立精神病院長に赴任したバザーリアは、小さ
な檻に閉じ込められていたマルゲリータに顔を近づけたとたん、唾を吐
きかけられます。独房のベッドに 15 年も縛り付けられているというボ
リスを回診すると、屈強な看護師たちに取り押さえられた立ち姿のボリ
スの汚れた股間に、ホースの水が無遠慮に掛けられています。
バザーリアは、ゴリツィア病院の収容所臭さをなくすことに、心血を注
ぎます。こんなバザーリアに、マルゲリータやボリスの頑なな心も、少
しづつ緩んでいきます。
しかしゴリツィア県の行政当局は、病院外に精神保健センターを造るこ
とにも、職員を増員することにも反対です。
そこに、外泊した男性が妻を殺める事件が重なって、バザーリア院長は
病院を追われてしまいます。1969 年、こうして映画の前半が終わります。
フランコ・バザーリアを演じる演技派
ファブリツィオ・ジフーニ(Foto di Mauro Sostini)
【第二部】
15年間ベッドに拘束されていたボリスを演じる
ブランコ・ジュディックは、
スロヴェニアの俳優で歌手(Foto di Mauro Sostini)
1971 年、トリエステ県代表(日本の県知事に当たる人物)の
ミケーレ・ザネッティが、県立サンジョヴァンニ病院長になっ
てほしいとバザーリアを口説きます。バザーリアは、「白紙委
任状」(つまりカネを出しても口は出さないということ)を条
件に、院長を引き受けます。
マルゲリータもボリスも、サンジョヴァンニ病院の入院者とし
て、後半でも登場します。これはフィクションですが、ゴリツ
ィア県とトリエステ県は自治体として近隣同士ですから、不自
然を感じさせません。
やがて病院は縮小されて、代わりに 24 時間オープンの町なか
の精神保健センターに機能が移されます。
1978 年、イタリア中のマニコミオ(精神病院)を廃止する新
しい精神保健法(180 号法)が、国会ほぼ全会一致で成立。
マルゲリータもボリスも、紆余曲折を経て人間として復権を果
たします。
しかしバザーリアは、脳腫瘍で死の床につきます。
申し込み方法:
鑑賞ご希望の方は、原則メールで事前申し込みをお願い致します。
送信先→[email protected] まで、件名を「映画鑑賞希望」とし、お名前・所属(職種)または職業
等、連絡先をお知らせください。
複数名の申し込みも可能ですが、その際には、参加者個々のお名前と所属(職種)または職業をお書きください。
参加費は当日受付時にお支払いをお願い致します。
なお、メールでのお申込みが困難な方は、下記の問合せ先までご連絡ください。
定員を超えた場合はお断りする場合がございますので、ご了承ください。(それ以外の返信は致しません)
問合せ先:北海道精神保健福祉士協会事務局:011-887-9709/FAX 011-717-6887